JP2009276327A - 光画像計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定物体のどの部位の細胞を観察しているか特定することが可能な光画像計測装置を提供する。
【解決手段】光画像計測装置100は、被測定物体1000の細胞画像を形成するフルフィールドタイプのOCT装置として機能するとともに、細胞画像よりも低倍率の被測定物体1000の低倍画像を形成する装置として機能する。低倍画像に描写される被測定物体1000の部位は、細胞画像に描写される部位よりも広い。光画像計測装置100は、低倍画像に描写された被測定物体1000の画像の形態や、被測定物体1000以外の領域の画像を解析することにより、低倍画像における細胞画像の位置を特定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、被測定物体の表面態様や内部態様を表す画像を形成する光画像計測装置に関する。この発明に係る光画像計測装置は、所定のビーム径を持つ信号光を被測定物体に投射し、その反射光又は透過光を参照光と干渉させて干渉光を生成して検出することにより、被測定物体の表面態様や内部態様を表す画像を形成するものである。
近年、光を用いて被測定物体の表面や内部の画像を形成する光画像計測技術が注目を集めている。光画像計測技術は、従来からのX線CTのような人体への侵襲性を持たないことから、特に医療分野における展開が期待されている。
光画像計測技術の代表的な手法として、光干渉断層画像化法(optical coherence tomography;OCT)などと呼ばれる手法がある。たとえば特許文献1には、光ビームを信号光と参照光とに分割し、被測定物体を経由した信号光と参照物体を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成して検出することにより、被測定物体の表面や内部の形態や機能状態を表す画像を形成する手法が開示されている。
ここで、被測定物体に投射される信号光は所定のビーム径を有する。それにより、信号光の進行方向に対して略直交する断面の画像が形成される。このような光干渉断層画像化法は、フルフィールド(full−field)タイプ、或いはエンフェイス(en face)タイプなどと呼ばれる。
フルフィールドタイプの光画像計測装置は、深さ方向に重ね合わせた画像を取得する通常の光学顕微鏡と異なり、各深さの画像を取得できるという特徴がある。たとえば、フルフィールドタイプの光画像計測装置によれば、厚み情報を加味した細胞の形態を描写した画像を取得できるため、培養細胞や生体細胞等を観察する分野への適用が期待される。
現在、細胞の観察は各種の顕微鏡を用いて行うことが多い。たとえば位相差顕微鏡や微分干渉顕微鏡は、透明ないし半透明の細胞の観察に利用されている(たとえば特許文献2を参照)。
特開2007−212467号公報 特開2006−271210号公報
一般に、細胞は時間経過と共にその態様を変化させる。たとえば、再生医療分野においては、培養対象の細胞をシグナル分子などと共に培養皿に配置して細胞を成長させることにより細胞のシート(培養シート、細胞シートなどと呼ばれる)を作成する。そして、培養シートが十分に成長したら、これを培養皿から取り出して生体に移植する。このとき、培養シートが移植に適しているか確認するためには、細胞の状態まで把握することが望ましい。
また、ドナーから摘出された組織(たとえば角膜移植片)の適否を術前に検査する場合についても同様に、移植片の状態を細胞レベルまで把握することが望ましい。更に、生体組織を観察する場合においても、細胞の状態を把握することにより疾患の早期発見が可能となる。
このような細胞レベルの観察を行うためには、高い観察倍率が必要である。観察倍率を高くすると、一度に観察できる領域が狭くなる。そうすると、観察対象(培養シート、移植片、生体組織等)のどの部位を実際に観察しているか把握できないという問題が生じる。
観察部位が特定できないと、移植前に培養シートのどの部位を切除すればよいか分からないといった問題が生じる。また、培養中においては、培養シートのどの部位の成長が不十分か、或いは成長し過ぎたかを特定できない。更に、培養シートの成長を時系列で捉える場合には、同じ部位を繰り返し観察する必要があるが、観察部位が特定できない限り、同じ部位を繰り返し観察することはできない。
また、移植片についても、移植前にどの部位を排除すればよいか特定できない。また、生体組織については、どの部位に異常が生じているか特定できない、経過観察を高確度で行えないといった問題がある。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、被測定物体のどの部位の細胞を観察しているか特定することが可能な光画像計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定のビーム径を有する信号光を被測定物体に照射し、前記被測定物体を経由した前記信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成し、前記干渉光を検出して前記被測定物体の細胞の形態を描写可能な倍率の細胞画像を形成する第1の形成手段と、前記細胞画像の倍率よりも低い倍率の前記被測定物体の低倍画像を形成する第2の形成手段と、前記低倍画像を解析し、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する特定手段と、を備えることを特徴とする光画像計測装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記特定手段は、前記低倍画像に描写された前記被測定物体の画像における特徴部位を特定し、該特定された特徴部位に基づいて前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記低倍画像は、前記被測定物体の周囲の形態を表す画像を含み、前記特定手段は、前記周囲の形態を表す画像における特徴部位を特定し、該特定された特徴部位に基づいて前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記第1の形成手段及び前記第2の形成手段は、それぞれ光学系を含み、前記特定手段は、前記低倍画像とともに、前記二つの光学系の位置関係に基づいて、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、所定のビーム径を有する信号光を被測定物体に照射し、前記被測定物体を経由した前記信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成して検出する光学系を含み、前記検出結果に基づいて前記被測定物体の細胞の形態を描写可能な倍率の細胞画像を形成する第1の形成手段と、前記被測定物体を経由した光を検出する光学系を含み、該検出結果に基づいて前記細胞画像の倍率よりも低い倍率の前記被測定物体の低倍画像を形成する第2の形成手段と、前記二つの光学系の位置関係に基づいて、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する特定手段と、を備えることを特徴とする光画像計測装置である。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記二つの光学系は、互いの光軸が所定の角度を成すように配置されており、前記特定手段は、前記位置関係としての前記所定の角度に基づいて、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記二つの光学系は、互いの光軸が一致するように配置されており、前記特定手段は、前記細胞画像の中心位置と低倍画像の中心位置とを一致させるように、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、表示手段と、前記特定手段により特定された前記細胞画像の位置を表す情報を前記低倍画像とともに表示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記第1の形成手段は、前記被測定物体に対する信号光の照射位置を変更する変更手段を含み、前記被測定物体の複数の異なる部位のそれぞれの細胞画像を形成し、前記特定手段は、前記複数の細胞画像のそれぞれの前記低倍画像における位置を特定する、ことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の光画像計測装置であって、表示手段と、前記複数の細胞画像のそれぞれを解析し、前記複数の細胞画像のそれぞれに描写された細胞の異常の有無を判断する判断手段と、前記異常の有無の判断結果と、前記特定手段により特定された前記細胞画像の位置とに基づいて、前記低倍画像における前記異常の有無の分布情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の光画像計測装置であって、表示手段と、操作手段と、前記複数の細胞画像のそれぞれを前記表示手段に表示させ、更に、前記表示された細胞画像の細胞の異常の有無が前記操作手段を用いて指定された後に、前記異常の有無の指定結果と、前記特定手段により特定された前記細胞画像の位置とに基づいて、前記低倍画像における前記異常の有無の分布情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の光画像計測装置であって、表示手段と、前記特定手段により特定された前記複数の細胞画像のそれぞれの前記低倍画像における位置に基づいて、前記複数の細胞画像を並べて前記表示手段に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記被測定物体の過去の低倍画像における過去の細胞画像の位置情報を予め記憶する記憶手段を備え、前記第1の形成手段は、前記被測定物体に対する信号光の照射位置を変更する変更手段を含み、前記特定手段は、新たな低倍画像と前記位置情報とに基づいて、前記新たな低倍画像における前記過去の細胞画像の位置を特定し、前記変更手段は、該特定された位置に対応する前記被測定物体の部位に信号光の照射位置を一致させ、前記第1の形成手段は、前記被測定物体の当該部位に信号光を照射し、前記被測定物体を経由した該信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成し、該干渉光を検出して前記被測定物体の新たな細胞画像を形成する、ことを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記第2の形成手段は、前記被測定物体を撮影する撮影手段を含む、ことを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置であって、前記第2の形成手段は、低コヒーレンス光を信号光と参照光とに分割し、前記被測定物体に対する該信号光の照射位置を走査し、各照射位置を経由した該信号光と参照物体を経由した該参照光とを干渉させて干渉光を生成し、該干渉光を検出して前記被測定物体の画像を形成する手段を含む、ことを特徴とする。
この発明の第1の態様によれば、被測定物体の細胞画像と低倍画像とをそれぞれ形成するとともに、低倍画像を解析することにより低倍画像における細胞画像の位置を特定することができる。
また、この発明の第2の態様によれば、被測定物体の細胞画像と低倍画像とをそれぞれ形成するとともに、細胞画像を形成するための光学系と低倍画像を形成するための光学系との位置関係に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定することができる。
上記のような発明によれば、被測定物体を細胞レベルで描写した観察範囲の狭い細胞画像と、比較的観察範囲の広い低倍画像とを取得し、更に、低倍画像における細胞画像の位置を特定することができるので、被測定物体のどの部位の細胞を観察しているか特定することが可能である。
この発明に係る光画像計測装置の実施形態の一例を説明する。
[構成]
この実施形態に係る光画像計測装置の構成の一例を図1及び図2に示す。この光画像計測装置100は、フルフィールドタイプのOCT装置として機能し、細胞の観察に使用される。特に、光画像計測装置100は、細胞群を含む被測定物体1000の観察に用いられる。このような被測定物体1000としては、たとえば、培養細胞(培養シート)、ドナーから摘出された移植片、生体組織などがある。
フルフィールドタイプのOCT装置は、たとえば前述の特許文献1に記載されたOCT装置のように、所定のビーム径を有する信号光を被測定物体に照射するとともに、被測定物体を経由した信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成する。この干渉光も所定のビーム径を有する。フルフィールドタイプのOCT装置は、この干渉光を2次元光センサアレイによって検出することにより、信号光のビーム径に応じた被測定物体の領域の2次元画像を取得する装置である。この2次元画像は、被測定物体に対する信号光の進行方向に直交する面に沿って広がる画像である。
また、フルフィールドタイプのOCT装置は、信号光と参照光との光路長差を変更することにより、被測定物体の様々な深度における2次元画像を取得できる。たとえば、被測定物体が角膜である場合、角膜の様々な層(角膜上皮層、ボーマン層、角膜実質層、デスメ膜、角膜内皮層)の画像を取得することが可能である。
被測定物体1000は、計測に適した状態で配設される。たとえば、被測定物体1000が培養シートである場合、この培養シートは、一般に培養皿に格納される。光画像計測装置100の光学系と培養シートとの間の屈折率境界の影響を小さくするために、培養皿を培養液で満たしてもよい。更に、培養皿自体を液浸状態で配置してもよい。培養皿は、たとえばステージ上に載置される。このステージは、培養皿を移動可能なステージ(可動ステージ)であってもよい。
被測定物体1000が移植片である場合、この移植片は、所定の部材(たとえばシャーレ、ガラス板等)に載置される。所定の部材は、可動ステージ上に載置されていてもよい。また、屈折率境界の影響を小さくするために、移植片を液浸状態にしたり、所定の部材自体を液浸状態にしたりすることが可能である。
被測定物体1000が生体眼である場合、従来の眼底カメラ等と同様に、顎受けや額当てなどを用いて被検者の顔を動かないように保持することが望ましい。また、屈折率境界の影響を小さくするために、従来の超音波診断装置や光画像計測装置等と同様に、光学系と生体眼との間にゼリーや液体などを適用することが可能である。
光画像計測装置100はハロゲンランプ1を備えている。ハロゲンランプ1は、たとえば無偏光の広帯域光Mを出力する。なお、図示は省略するが、ハロゲンランプ1は、通常のハロゲンランプとともに、出力光を導光する光ファイババンドルや、出力光の照射野を一様に照明するためのケーラー照明光学系などを含んで構成することができる。ハロゲンランプ1から出力される無偏光の広帯域光Mは、所定のビーム径を有している。
光源は、ハロゲンランプ1には限定されず、無偏光の広帯域光を出力する任意の光源であってよい。たとえば、キセノンランプ等の任意の熱光源(黒体輻射に基づく光源)を適用できる。また、光源は、ランダム偏光の広帯域光を出力するレーザ光源であってもよい。ここで、無偏光とは、直線偏光の光と円偏光の光と楕円偏光の光とを含む偏光状態を意味する。また、ランダム偏光とは、互いに直交する2つの直線偏光成分を有し、各直線偏光成分のパワーが時間的にランダムに変化する偏光状態を意味する(たとえば特開平7−92656号公報を参照)。以下、無偏光の場合についてのみ詳しく説明するが、ランダム偏光の場合も同様の構成で同様の作用効果を得ることができる。
ハロゲンランプ1により出力された広帯域光Mは、様々な帯域の光を含んでいる。フィルタ2は、無偏光の広帯域光Mの所定帯域のみを透過させるフィルタである。透過させる帯域は、分解能や計測深度等によって決定され、たとえば中心波長760nm程度で100nm程度の波長幅の帯域に設定される。この場合、被測定物体1000の深度方向(図1に示すz方向)及びそれに直交する方向(水平方向)について、それぞれ2μm程度の分解能の画像を取得できる。なお、フィルタ2を透過した光を同じく広帯域光Mと呼ぶことにする。
フィルタ2を透過した無偏光の広帯域光Mは、ビームスプリッタ3によって二分割される。すなわち、ビームスプリッタ3による反射光は信号光Sを形成し、ビームスプリッタ3を透過した光は参照光Rを形成する。ビームスプリッタ3は、ハーフミラー等によって構成される。
信号光Sは、無偏光状態を保ったまま対物レンズ11により被測定物体1000に合焦される。信号光Sは、所定のビーム径で被測定物体1000に照射される。被測定物体1000の表面や内部にて反射、散乱された光は、対物レンズ11を経由してビームスプリッタ3に戻ってくる。
一方、ビームスプリッタ3により生成された無偏光の参照光Rは、波長板(λ/4板)4と偏光板5を通過し、反射ミラー6にて反射される。更に、参照光Rは、ガラス板7を通過し、対物レンズ8によって参照鏡9の反射面に合焦される。参照鏡9により反射された参照光Rは、同じ光路を逆向きに経由してビームスプリッタ3に戻ってくる。
このとき、当初は無偏光であった参照光Rは、波長板4と偏光板5を二回経由することにより円偏光に変換される。ガラス板7は、信号光S及び参照光Rの光路(干渉計の両アーム)にて発生する分散の影響を最小にする分散補正光学素子である。
参照鏡9は、参照鏡移動機構10によって参照光Rの進行方向、すなわち参照鏡9の反射面に直交する方向(図1の両側矢印が示す方向)に移動可能とされている。参照鏡移動機構10は、たとえばピエゾ素子等の駆動手段を含んで構成される。
このように参照鏡9を移動させることにより、信号光Sと参照光Rの光路長差が変更される。ここで、信号光Sの光路長は、ビームスプリッタ3と被測定物体1000の表面との間の往復距離とする。また、参照光Rの光路長は、ビームスプリッタ3と参照鏡9の反射面との間の往復距離とする。信号光Sと参照光Rの光路長の差を変更することにより、被測定物体1000の様々な深度位置の画像を選択的に取得することができる。
なお、この実施形態では、参照光Rの光路長を変更することで上記光路長差を変更しているが、信号光Sの光路長を変更することにより上記光路長差を変更するように構成することも可能である。その場合、装置光学系と被測定物体1000との間隔を変更する機構を設ける。この機構としては、たとえば、装置光学系をz方向に移動させるステージや、被測定物体1000をz方向に移動させるステージなどを適用できる。
被測定物体1000を経由した信号光Sと、参照鏡9を経由した参照光Rは、ビームスプリッタ3によって重畳されて干渉光Lを生成する。干渉光LはS偏光成分とP偏光成分とを含んでいる。
ビームスプリッタ3によって生成された干渉光Lは、開口絞り12を経由し、結像レンズ(群)13によって集束光となる。集束光となった干渉光LのS偏光成分L1は、偏光ビームスプリッタ14により反射されてCCD(イメージセンサ)16により検出される。一方、干渉光LのP偏光成分L2は、偏光ビームスプリッタ14を透過し、反射ミラー15により反射されてCCD(イメージセンサ)17により検出される。なお、CCDイメージセンサの代わりに、たとえばCMOSイメージセンサ等の任意のイメージセンサを適用することが可能である。
各CCD16、17は、2次元の受光面を有している。S偏光成分L1とP偏光成分L2は、それぞれ、所定のビーム径を持ってCCD16、17の受光面に照射される。
S偏光成分L1、P偏光成分L2をそれぞれ検出したCCD16、17は、それぞれ検出信号をコンピュータ20に送る。
なお、干渉光Lの元になる参照光Rは円偏光であり信号光Sは無偏光であるから、S偏光成分L1とP偏光成分L2は90度(π/2)の位相差を有している。したがって、CCD16から出力される検出信号Cと、CCD17から出力される検出信号Cは、90度の位相差を有している。これら検出信号C、Cは、それぞれ次式のように表すことができる。
Figure 2009276327
ここで、I(x、y)は信号光Sの強度を表し、I(x、y)は参照光Rの強度を表している。また、φ(x、y)は初期位相差を表している。また、各検出信号C、Cは、背景光成分(非干渉成分、直流成分)I(x、y)+I(x、y)を含む。更に、検出信号Cはcos成分からなる干渉成分を含み、検出信号Cはsin成分からなる干渉成分を含んでいる。
なお、式(1)、(2)から分かるように、各検出信号C、Cは、空間(z方向に直交するx方向、y方向)のみを変数としており、時間を変数として含んでいない。すなわち、本実施形態に係る干渉信号は、空間的変化のみを含むものである。
光画像計測装置100は、上記のようにフルフィールドタイプのOCT装置として機能するとともに、被測定物体1000を撮影する撮像装置としても機能する。この実施形態では、2台の撮像装置18、19が設けられている。各撮像装置18、19は、CCDやCMOS等の2次元イメージセンサを備えている。撮像装置18、19は、この発明の「撮影手段」の一例である。
なお、撮像装置の台数は2台に限定されるものではなく、1台以上の任意台数の撮像装置を設けることが可能である。なお、2台以上の撮像装置を用いる場合、異なる撮像装置により取得された撮影画像を合成することにより立体画像を形成することが可能である。また、撮影光(フラッシュや定常光)を出力するランプを設けることも可能である。また、この実施形態では信号光Sの照射位置を挟んで対向する位置に2台の撮像装置18、19を設けているが、撮像装置を設ける位置についても任意である。また、被測定物体1000に対する各撮像装置18、19の位置を変更可能に構成することも可能である。
図1では省略されているが、各撮像装置18、19は、ケーブル等を介してコンピュータ20に接続されている。各撮像装置18、19は、撮影画像(電気信号)をコンピュータ20に入力する。また、各撮像装置18、19と被測定物体1000との間に光学系が設けられていてもよい。たとえば各撮像装置18、19がデジタルカメラなどである場合には、このような光学系は内蔵されている。なお、このような光学系には、たとえば、変倍レンズ系等のレンズ系、ミラー、プリズムなどが含まれている。
なお、各撮像装置18、19による撮影画像の倍率は、フルフィールドタイプのOCT計測により得られる画像(OCT画像)の倍率よりも低い。すなわち、各撮像装置18、19による撮影範囲は、OCT計測による画像形成範囲よりも広い。各撮像装置18、19は、被測定物体1000の少なくとも一部を含む範囲を撮影する。このとき、被測定物体1000が載置された部材(培養皿、シャーレ、ガラス板等)の少なくとも一部を含めて撮影することが可能である。また、被測定物体1000が生体眼である場合には、睫毛、瞼、眉毛、頬など、生体眼の周囲を含めて撮影することが可能である。一方、OCT計測では、被測定物体1000の一部における細胞の形態を表す拡大像を形成する。
以下、各撮像装置18、19により得られる画像を「低倍画像」と呼ぶことがある。また、OCT計測により得られる画像を「細胞画像」と呼ぶことがある。細胞画像は、被測定物体1000に含まれる細胞の形態を描写可能な倍率の画像である。低倍画像の倍率は、細胞画像の倍率よりも低く設定されている。低倍画像には、被測定物体1000の周囲の形態が描写されていてもよい。低倍画像や細胞画像は、それぞれ、静止画像でも動画像でもよい。また、低倍画像と細胞画像とを同時に取得することもできるし、それぞれ個別のタイミングで取得することもできる。
〔制御系の構成〕
光画像計測装置100の制御系の構成を説明する。図2は、光画像計測装置100の制御系の構成の一例を表している。
コンピュータ20は、制御部21、表示部22、操作部23及び信号処理部24を備えている。
(制御部)
制御部21は、光画像計測装置100の各部を制御する。たとえば、制御部21は、ハロゲンランプ1の点灯/消灯の制御、参照鏡移動機構10の制御、CCD16、17の動作制御、表示部22による表示処理の制御などを行う。また、制御部21は、撮像装置18、19の動作制御として、撮影倍率の変更、撮影の要求、露光量の調整などを行う。制御部21は、この発明の「制御手段」の一例である。
制御部21は、CPU等のマイクロプロセッサを含んで構成される。また、制御部21は、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等の記憶装置を含んで構成される。ハードディスクドライブには、装置制御用のコンピュータプログラム(図示せず)が予め記憶されている。このコンピュータプログラムにしたがってマイクロプロセッサが動作することにより、制御部21による上記の制御が実行される。信号処理部24についても同様である。
制御部21は、外部装置との間でデータ通信を行うための通信機器を備えていてもよい。通信機器としては、LANカードやモデムなどがある。それにより、制御部21は、外部のデータベースから各種の情報を取得したり、データベースに情報を登録させたりできる。
(表示部)
表示部22は、制御部21により制御されて各種の情報を表示する。表示部22は、LCDやCRTディスプレイ等の任意の表示デバイスを含んで構成される。表示部22は、この発明の「表示手段」の一例である。
(操作部)
操作部23は、オペレータが光画像計測装置100を操作したり、各種の情報を入力したりするために用いられる。操作部23は、マウス、キーボード、ジョイスティック、トラックボール、専用のコントロールパネル等の任意の操作デバイスや入力デバイスを含んで構成される。操作部23は、この発明の「操作手段」の一例である。
(信号処理部)
信号処理部24は各種の信号を処理する。信号処理部24は、CPU等のマイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。信号処理部24には、画像形成部241と位置特定部242が設けられている。
(画像形成部)
画像形成部241は、CCD16、17から出力された検出信号C、Cに基づいて、被測定物体1000の画像、特に被測定物体1000の水平方向の画像を形成する。この画像形成処理については後述する。
(位置特定部)
位置特定部242は、被測定物体1000の細胞画像及び低倍画像に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定する。位置特定部242は、この発明の「特定手段」の一例である。以下、位置特定部242が実行する処理の具体例を説明する。
まず、低倍画像に描写された被測定物体1000の形態に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定する手法について説明する。この処理は、たとえば被測定物体1000の特徴部位が低倍画像に描写される場合に適用可能である。特徴部位としては、たとえば、培養シート(又は移植片;以下同様)の輪郭部位、培養シート中の特徴点(重心位置、尖端部位、染色部位、隆起部位、陥没部位等)、生体眼の瞳孔の輪郭などがある。
この具体例では、まず、低倍画像を解析して被測定物体1000の特徴部位に対応する画像領域を特定する。この処理は、たとえば、低倍画像を構成する画素の画素値に対して、閾値処理や境界検出処理等の画像処理を施すことにより実行できる。一例として、低倍画像を構成する画素の画素値の変化を追跡し、隣接する画素の画素値の変化が所定値以上となる隣接画素を特定することにより、被測定物体1000に相当する画像領域とその周囲の画像領域との境界を検出できる。なお、表示された低倍画像に対してオペレータが画像領域を指定するようにしてもよい。
次に、位置特定部242は、特定された画像領域に対する細胞画像の位置を特定することにより、低倍画像における細胞画像の位置を特定する。過去の低倍画像における過去の細胞画像の位置情報が既知である場合、位置特定部242は、当該特徴部位に対応する過去の低倍画像中の画像領域を特定し、この画像領域に対する過去の細胞画像の位置関係を求める。更に、位置特定部242は、この位置関係と新たな低倍画像とに基づいて、新たな低倍画像における過去の細胞画像の位置を特定し、この特定された位置を新たな細胞画像の位置とする。
OCT計測用の光学系と各撮像装置18、19の光学系との位置関係が既知である場合、この位置関係に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定することができる。ここで、OCT計測用の光学系は、被測定物体1000に対して信号光Sを照射する対物レンズ11を含んで構成され、当該光学系の光軸は対物レンズ11の光軸に一致している。また、各撮像装置18、19の光学系は、変倍レンズ系等のレンズ系等を含んで構成され、当該レンズ系の光軸は当該レンズ系の光軸に一致している。
この具体例についてより詳しく説明する。双方の光学系の位置関係が固定されている場合、低倍画像における細胞画像の位置は一定である。なお、画像の倍率を変化させると低倍画像と細胞画像との位置関係も変化するが、倍率毎の位置関係を事前に取得して記憶部245に記憶しておくことにより、低倍画像における細胞画像の位置を容易に求めることが可能である。また、図1に示すように、OCT計測用の光軸と各撮像装置18、19の光軸とが所定の角度(0度は除く)を成している場合には、OCT画像の取得深度を変化させると(つまり、参照鏡9を移動させて計測を行うと)、低倍画像と細胞画像との位置関係も変化するが、所定の角度や参照鏡9の位置(OCT画像の取得深度)に基づく幾何学演算により、低倍画像における細胞画像の位置を容易に求めることが可能である。
また、双方の光学系の相対位置を変更できる場合であっても、上記具体例と同様にして、双方の画像の計測時における位置関係に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定することが可能である。
被測定物体1000の周囲の形態を表す低倍画像中の画像領域に基づいて細胞画像の位置を特定する手法について説明する。注目対象となる画像領域としては、たとえば、培養シート(又は移植片;以下同様)が載置された培養皿、生体眼の周囲の組織(睫毛、瞼等)などがある。
この具体例においては、培養皿は、方向を特定可能な形状であることが望ましい。たとえば、上下方向(培養皿の底面に対して直交する方向)を軸とする回転について非対称な形状の培養皿を適用できる。このような培養皿は特徴部位(角、辺、曲率など)を有する。また、底面のエッジ近傍や壁面などにマーク(特徴部位)が付された培養皿を適用することも可能である。
この具体例についてより詳しく説明する。まず、位置特定部242は、低倍画像を解析し、低倍画像における被測定物体1000の周囲の画像領域を特定する。この処理は、たとえば、低倍画像を構成する画素の画素値に対して、閾値処理や境界検出処理等の画像処理を施すことにより実行できる。なお、表示された低倍画像に対してオペレータが画像領域を指定するようにしてもよい。
次に、位置特定部242は、特定された画像領域における特徴部位を特定する。この処理も、閾値処理や境界検出処理等の画像処理により実現できる。更に、位置特定部242は、この特徴部位に対する細胞画像の位置を特定することにより、低倍画像における細胞画像の位置を特定する。この処理は、上記の具体例と同様にして実行できる。
この実施形態では、OCT計測用の光軸と各撮像装置18、19の光軸とが一致されていない。よって、OCT画像と撮影画像の双方を同時に取得することが可能である。特に、撮像装置18、19により被測定物体1000を撮影しながら、被測定物体1000に信号光Sを照射することが可能である。よって、信号光Sの波長帯の光を撮像装置18、19により検出できる場合、被測定物体1000に対する信号光Sの照射位置を撮影することが可能である。位置特定部242は、被測定物体1000の撮影画像に対して閾値処理等の画像処理を施して信号光Sの照射位置を特定することにより、この低倍画像における細胞画像の位置を特定することが可能である。
なお、低倍画像における細胞画像の位置を特定する処理は、上記の具体例に限定されるものではなく、任意の技術を適用して実現することが可能である。
(異常判断部)
異常判断部243は、被測定物体1000の細胞画像を解析して細胞の異常の有無を判断する。異常判断部243は、この発明の「判断手段」の一例である。
異常判断部243の動作の具体例を説明する。記憶部245には細胞情報245aが記憶されている。細胞情報245aは、被測定物体1000に含まれる細胞の正常な形態(又は異常な形態)に関する情報を含んでいる。より具体的に説明すると、細胞情報245aには、細胞の形態を表す情報として、たとえば、細胞の大きさ(体積、断面積、表面積等)、形状、配列、深度などの様々な項目について、その正常範囲が記録されている。なお、細胞情報245aに記録される正常な形態は、一つの種類の細胞に関するものであってもよいし、複数種類の細胞に関するものであってもよい。後者の例としては、たとえば、角膜を構成する上皮細胞、実質細胞及び内皮細胞のそれぞれの正常な形態に関する情報を細胞情報245aに記録することが可能である。なお、異常判断部243により判断される異常は、細胞の形態に関する異常に限定されず、神経線維等の組織の長さの異常や、細胞等の組織の密度の異常などであってもよい。一般に、異常判断部243は、光画像計測装置100により取得される画像によってその有無を把握可能な任意の異常を判定する。
異常判断部243は、まず、細胞画像を解析し、この細胞画像に描写された細胞の形態を特定する。特定対象となる形態は、細胞情報245aに含まれる形態(項目)のうちの少なくとも一つである。
細胞の大きさを特定する処理の例を説明する。まず、異常判断部243は、細胞画像を構成する画素に対して閾値処理や境界検出処理等の画像処理を施して、一つの細胞を表す画像領域を抽出する。次に、異常判断部243は、抽出された画像領域のサイズ(面積、周長、径など)を求める。同様の処理は、たとえば眼科分野のスペキュラーマイクロスコープ(角膜内皮細胞測定装置)などによって実用化されている。
同様に、細胞の形状を特定する処理についても、細胞画像を解析して一つの細胞を表す画像領域を特定し、この画像領域の輪郭を求めることによって実行できる。また、断層画像に基づいて、細胞等の組織の表面の滑らかさや、層の厚みの均一性などを評価するようにしてもよい。
細胞の配列を特定する場合には、細胞画像を解析し、細胞を表す画像領域を複数特定し(特に隣接する複数の細胞についての画像領域を特定する)、これら複数の画像領域の配列を求める。同様の処理は、スペキュラーマイクロスコープなどにより実用化されている。
細胞の深度については、参照鏡9の位置に基づいて求めることが可能である。また、複数の細胞画像(深度方向に配列される複数の水平方向の断層画像)を取得する場合には、これら細胞画像のうちから被測定物体1000の表面に相当する細胞画像を特定し、この表面の細胞画像から所望の細胞画像までの深度方向の距離を求めることにより、所望の細胞画像の深度を求めることができる。
細胞の形態を特定したら、異常判断部243は、特定された細胞の形態と、細胞情報245aに示す正常な細胞の形態とを比較する。特定された形態が正常範囲に含まれていれば、異常判断部243は、当該細胞画像に示す細胞の形態は正常であると判断する。一方、特定された形態が正常範囲に含まれていなければ、異常判断部243は、当該細胞画像に示す細胞の形態は異常であると判断する。
なお、細胞の正常/異常の判断は、当該細胞画像に描写された複数の細胞の形態に基づいて行うことが望ましい。たとえば、複数の細胞のそれぞれについて正常/異常を判断し、正常と異常の割合に応じて、当該細胞画像に描写された細胞が正常であるか異常であるか判断することができる。また、複数の細胞の形態の統計値(平均値、標準偏差、中央値など)を求め、この統計値が正常範囲に含まれるか判定することにより、当該細胞画像に描写された細胞が正常であるか異常であるか判断することも可能である。一方、細胞画像に描写された各細胞について正常/異常を判断してもよい。
(分布情報生成部)
分布情報生成部244は、異常判断部243による判断結果と、位置特定部242による細胞画像の位置の特定結果とに基づいて、低倍画像における細胞の異常の有無の分布を表す情報(分布情報)を生成する。
分布情報生成部244の動作の具体例を説明する。細胞画像が一つだけ形成された場合、たとえば、位置特定部242は、この細胞画像の低倍画像における位置を特定する。また、異常判断部243は、この細胞画像に描写された各細胞の正常/異常を判断する。このとき、異常判断部243は、各細胞の細胞画像における位置を特定することが可能である。分布情報生成部244は、分布情報として、低倍画像における細胞画像の分布(位置)と、細胞画像における細胞の正常/異常の分布とを表す情報を生成する。この分布情報は、たとえば、当該細胞画像内における細胞の正常/異常の分布を、色やグラデーションや塗り潰しによって表現する画像データである。
被測定物体1000の異なる複数の部位について細胞画像が形成された場合においては、たとえば、位置特定部242は、各細胞画像の低倍画像における位置を特定する。また、異常判断部243は、各細胞画像に描写された多数の細胞の形態の統計値に基づいて、各細胞画像に対して正常/異常の判断を行う。分布情報生成部244は、分布情報として、低倍画像における複数の細胞画像の分布(位置)と、複数の細胞画像に対応する正常/異常の分布とを表す情報を生成する。この分布情報は、たとえば、当該低倍画像における細胞の正常/異常の分布を、色やグラデーションや塗り潰しによって表現する画像データである。なお、場合によっては、人体に有害でない手段を用いて、被測定物体(人体、培養シート等)にマーキングを行ったり、このマーキングの情報に基づいて自動的に切片を作成したりすることも可能である。
(記憶部)
記憶部245は、上記の細胞情報245aを予め記憶している。また、記憶部245は、必要に応じ、被測定物体1000の過去の低倍画像における過去の細胞画像の位置情報を予め記憶する。この位置情報は、前述のように、新たな低倍画像における新たな細胞画像の位置を特定するときに参照される。この位置情報を記憶する場合、記憶部245は、この発明の「記憶手段」の一例として機能する。また、記憶部245は、光画像計測装置100により処理される各種のデータや情報を記憶する。
[動作態様]
光画像計測装置100の動作態様を説明する。以下、光画像計測装置100の各種の動作例を説明する。
〔第1の動作例〕
第1の動作例では、低倍画像と細胞画像とを表示するとともに、分布情報を自動で生成して表示する動作の例を説明する。以下、図3のフローチャートを参照する。
まず、被測定物体1000を所定の計測位置に配置させ、被測定物体1000に対する装置光学系の位置合わせ(アライメント)を行う(S1)。
たとえば被測定物体1000が培養シートや移植片等の物体である場合、この物体(が載置された部材)をステージ上に載置し、このステージを上下、前後、左右に移動させてアライメントを行うことができる。また、光画像計測装置100の光学系を移動させる機構を設けることによりアライメントを行うように構成してもよい。
また、被測定物体1000が生体眼等の生体組織である場合、額当てや顎受けによって被検者の動きを抑制した状態で、生体組織を対物レンズ11の前方に配置させ、更に、光画像計測装置100の光学系を上下、前後、左右に移動させてアライメントを行うように構成することが可能である。
アライメントが完了したら、被測定物体1000を撮影して低倍画像を取得するとともに(S2)、被測定物体1000の水平方向の断層画像(細胞画像)を形成する(S3)。ステップ2の撮影は、撮像装置18、19により行われる。また、ステップ3のOCT計測は、図1に示すOCT計測用の光学系と画像形成部241によって行われる。
なお、被測定物体1000の撮影と、細胞画像の形成は、それぞれ任意のタイミングで行うことが可能である。たとえば、撮影後にOCT計測を行ってもよいし、OCT計測後に撮影を行ってもよいし、撮影とOCT計測とを同時に行ってもよい。また、撮影を継続する間にOCT計測を行ってもよいし、OCT計測を継続する間に撮影を行ってもよい。以下、細胞画像の形成動作を説明する。
オペレータが操作部23を用いて所定の計測開始操作を行うと、制御部21は、ハロゲンランプ1を点灯させる。この動作態様では、ハロゲンランプ1を点灯させた状態にして、広帯域光Mの連続光を出力する。
次に、制御部21は、参照鏡移動機構10を制御して参照光Rの光路長を第1の光路長にする。第1の光路長は、被測定物体1000の第1の深度位置(z座標値)に対応している。制御部21は、各CCD16、17の露光時間を制御する。CCD16、17は、それぞれ、干渉光検出信号C、Cを出力する。
次に、制御部21は、参照鏡移動機構10を制御して参照光Rの光路長を第2の光路長に切り替える。第2の光路長は、被測定物体1000の第2の深度位置に対応している。制御部21は、各CCD16、17の露光時間を制御して新たな検出信号C′、C′を出力させる。
ここで、第1の光路長と第2の光路長は、検出信号Cと検出信号C′とが位相差180度(π)を有し、かつ、検出信号Cと検出信号C′とが位相差180度(π)を有するような距離間隔となるようにあらかじめ設定されている。なお、検出信号C、Cは位相差90度を有しているので、位相差90度ごとの4つの検出信号C、C、C′、C′が得られたことになる。
画像形成部241は、検出信号C、C′(位相差180度)を加算し、その和を2で除算することにより、背景光成分I(x、y)+I(x、y)を演算する。この演算処理は、検出信号C、C′(位相差180度)を用いて行ってもよい。
更に、画像形成部241は、背景光成分I(x、y)+I(x、y)を各検出信号C、Cから減算して干渉成分(cos成分、sin成分)を求める。そして、画像形成部241は、各検出信号C、Cの干渉成分の二乗和を演算することによりxy方向(水平方向)の断面における画像を形成する。なお、この処理は、検出信号C′、C′(位相差180度)を用いて行ってもよい。
制御部21は、参照光Rの光路長を変更して上記の処理を反復することにより、被測定物体1000の様々な深度位置におけるxy断面画像(細胞画像)を順次に形成する。
なお、この処理において、制御部21は、CCD16、17を所定のフレームレートでかつ同じタイミングで検出信号を出力するように制御するとともに、このフレームレートと、各CCD16、17の露光タイミングと、参照鏡9の移動タイミングと、参照光Rの光路長の変更タイミングとを同期させる。
このとき、各CCD16、17の露光時間は、フレームレートよりも短く設定される。たとえば、CCD16、17のフレームレートを30f/s程度に設定し、露光時間を30〜50μs程度に設定することができる。
また、中心波長760nm程度で波長幅100nm程度の広帯域光Mを用いることにより、数μm程度の分解能の細胞画像を取得することができる。たとえば、広帯域光Mの波長をガウス型と仮定し、被測定物体1000の屈折率をn=1.33としたときの分解能の理論値は約1.8μmとなる。
以上のようにして取得された被測定物体1000の低倍画像や細胞画像は、たとえば記憶部245に記憶される。なお、低倍画像には、被測定物体1000の周囲(培養皿等)が画像化されていてもよい。
また、前述の可動ステージのように、被測定物体1000と装置光学系との相対位置を変更することにより、被測定物体1000に対する信号光Sの照射位置を変更する機構(変更手段)を設け、それにより、被測定物体1000の複数の異なる水平方向の部位における細胞画像を形成することも可能である。
また、被測定物体1000が生体眼である場合には、生体眼に固視標を投影して視線を誘導する光学系を変更手段として用いることが可能である。なお、固視用の光学系は、眼底カメラやオートレフラクトメータ等の眼科装置において従来から使用されている(たとえば、特開2007−7454号公報、特開2002−119474号公報などを参照)。以下、複数の細胞画像が形成された場合について説明する。
位置特定部242は、ステップ3で形成された各細胞画像について、ステップ2で取得された低倍画像における位置を特定する(S4)。続いて、異常判断部243は、各細胞画像に描写された細胞の異常の有無を判断する(S5)。更に、分布情報生成部244は、ステップ4で特定された各細胞画像の位置と、ステップ5で判断された各細胞画像の異常の有無とに基づいて、低倍画像における細胞の異常の有無の分布を表す分布情報を生成する(S6)。
このとき、細胞画像が形成されていない領域については、異常の有無を呈示する必要はない。ただし、当該領域の周囲に位置する細胞画像に基づいて当該領域における異常の有無を判断して呈示したり、医学的知識や知見を考慮して当該領域における異常の有無を判断して呈示したりするように構成することも可能である。
制御部21は、ステップ4で特定された低倍画像上の位置に各細胞画像を合成し、この合成画像を表示部22に表示させる(S7)。なお、低倍画像上の対応位置に各細胞画像を重畳表示させることも可能である。また、低倍画像と細胞画像とを別々に表示させるとともに、各細胞画像の位置を表す情報を低倍画像とともに表示させることも可能である。この表示情報としては、たとえば、各細胞画像に識別情報を付与するとともに、低倍画像において各細胞画像の位置に相当する画像領域を枠状画像で示し、更に、各枠状画像に識別情報を呈示するなどの方法がある。
なお、低倍画像とともに表示される上記の各種表示内容をまとめて「細胞画像の位置を表す情報」と呼ぶ。ここで、「細胞画像の位置を表す情報」は、上記の各種表示内容に限定されるものではなく、低倍画像における細胞画像の位置を認識可能とするものであれば、その態様は不問である。
また、制御部21は、ステップ6で生成された分布情報を表示部22に表示させる(S8)。表示される分布情報は、低倍画像における細胞の正常/異常の分布を、色やグラデーションや塗り潰しによって表現する画像である。また、分布情報は、上記合成画像等に重ねて表示させることもできるし、上記合成画像等とは別に表示させることもできる。また、上記合成画像等と分布情報を同時に表示させることもできるし、それぞれ個別に表示させることもできる。
〔第2の動作例〕
第2の動作例では、低倍画像と細胞画像とを表示するとともに、細胞の異常部位や正常部位を手作業で指定し、この指定結果に基づいて分布情報を生成して表示する動作の例を説明する。以下、図4のフローチャートを参照する。
まず、第1の動作例と同様に、アライメントを行い(S11)、被測定物体1000の低倍画像を取得し(S12)、被測定物体1000の細胞画像を形成する(S13)。更に、位置特定部242は、低倍画像における各細胞画像の位置を特定する(S14)。制御部21は、低倍画像上の位置に各細胞画像を合成し、この合成画像を表示部22に表示させる(S15)。このとき、細胞画像自体を表示させるようにしてもよい。
続いて、オペレータは、表示された合成画像(又は細胞画像)を観察し、各部の細胞の異常の有無を判断するとともに、操作部23を操作して当該判断結果を入力する(S16)。この操作は、たとえば、マウスのドラッグ操作により、合成画像(又は細胞画像)中の異常領域や正常領域を指定することにより行える。また、細胞画像毎に異常の有無を判断する場合には、マウスやキーボードを用いて細胞画像毎の異常の有無を選択して入力するようにしてもよい。
分布情報生成部244は、ステップ14で特定された各細胞画像の位置と、ステップ16で指定された各細胞画像の異常の有無とに基づいて、低倍画像における細胞の異常の有無の分布を表す分布情報を生成する(S17)。この分布情報についても、第1の動作例と同様に、細胞画像が形成されていない領域や、異常の有無が指定されなかった領域については、異常の有無を呈示する必要はない。制御部21は、生成された分布情報を表示部22に表示させる(S18)。
〔第3の動作例〕
第3の動作例では、過去の検査と(ほぼ)同じ位置の細胞画像を取得するための動作の例を説明する。以下、図5のフローチャートを参照する。
この動作例においては、この被測定物体1000について過去に低倍画像と細胞画像が取得されているものとする。そして、過去の低倍画像における過去の細胞画像の位置を表す位置情報が、記憶部245に予め記憶されているものとする。この位置情報は、たとえば、過去の低倍画像と過去の細胞画像とに基づいて位置特定部242によって生成される。また、位置情報とともに、或いは位置情報に代えて、過去の細胞画像を記憶部245に記憶させておくようにしてもよい(この発明の要旨には当該ケースも含まれるものとする)。更に、この動作例においては、被測定物体1000に対する信号光Sの照射位置を変更する変更手段が設けられる。
まず、第1の動作例と同様に、アライメントを行い(S21)、被測定物体1000の低倍画像(新たな低倍画像)を取得する(S22)。
位置特定部242は、新たな低倍画像と、記憶部245に記憶された位置情報とに基づいて、新たな低倍画像における過去の細胞画像の位置を特定する(S23)。なお、記憶部245に過去の細胞画像が記憶されている場合には、位置特定部242は、新たな低倍画像と過去の細胞画像とに基づいて前述の処理を実行することにより、新たな低倍画像における過去の細胞画像の位置を特定できる。
制御部21は、上記の変更手段を制御し、ステップ23で特定された過去の細胞画像の位置に対応する被測定物体1000の部位に信号光Sの照射位置を合わせる(S24)。
制御部21は、ハロゲンランプ1、参照鏡移動機構10、CCD16、17、画像形成部241等を制御し、被測定物体1000に信号光Sを照射させ、被測定物体1000を経由した信号光Sを参照光Rと干渉させて干渉光Lを生成し、干渉光Lを検出して被測定物体1000の新たな細胞画像を形成させる(S25)。更に、制御部21は、新たな低倍画像上の位置に新たな細胞画像を合成し、この合成画像を表示部22に表示させる(S26)。
なお、第1、第2の動作例と同様に、新たな細胞画像に基づいて、新たな低倍画像における細胞の異常の有無の分布を表す分布情報を生成して表示するようにしてもよい。また、過去の分布情報と新たな分布情報との重畳画像や差分画像を表示することにより、細胞の異常の経時変化を呈示するように構成することも可能である。
[作用・効果]
この実施形態に係る光画像計測装置100の作用及び効果について説明する。
光画像計測装置100は、被測定物体1000の細胞画像を形成するフルフィールドタイプのOCT装置(第1の形成手段)として機能するとともに、細胞画像よりも低い倍率の被測定物体1000の低倍画像を形成する装置(第2の形成手段)として機能する。ここで、低倍画像に描写される被測定物体1000の部位は、一般に、細胞画像に描写される部位よりも広い。光画像計測装置100は、低倍画像を解析することにより、低倍画像における細胞画像の位置を特定するように作用する。
低倍画像における細胞画像の位置を特定する処理は、前述のように、低倍画像に描写された被測定物体1000の画像の形態を参照することで実行できる。また、低倍画像における被測定物体1000の周囲(被測定物体1000が載置される部材など)の画像に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定することも可能である。
また、光画像計測装置100には、OCT画像を形成するための光学系と、低倍画像を形成するための光学系とが設けられている。なお、これら光学系は、少なくとも一部が重複していてもよい。光画像計測装置100は、被測定物体1000の低倍画像とともに、これら二つの光学系の位置関係に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定することも可能である(前述)。
このような光画像計測装置100によれば、被測定物体1000を細胞レベルで描写した観察範囲の狭い細胞画像と、比較的観察範囲の広い低倍画像とを取得し、更に、低倍画像における細胞画像の位置を特定できるので、被測定物体1000のどの部位の細胞を観察しているか特定することが可能である。
また、上記二つの光学系は、互いの光軸が所定の角度(0度を除く)を成すように配置されている。すなわち、二つの光学系は非同軸に配置されている。このような位置関係に二つの光学系を配置することにより、光軸間の角度を参照して低倍画像における細胞画像の位置を特定することが可能である。また、二つの光学系を非同軸に配置することにより、細胞画像と低倍画像とを同時に取得できる。それにより、低倍画像における細胞画像の位置をより高い確度で特定することが可能となる。なお、二つの光学系が同軸に配置される構成については変形例で説明する。
また、光画像計測装置100は、特定された細胞画像の位置を表す情報を低倍画像とともに表示するように作用する。このときの表示態様は、低倍画像における細胞画像の位置を認識可能とする任意の態様であってよい。たとえば、低倍画像に細胞画像を埋め込んだ合成画像を表示したり、低倍画像に細胞画像を重ねて表示したり、細胞画像の位置を示す画像を低倍画像に重ねて表示したり、といった表示態様を適用することが可能である。このように構成することで、低倍画像における細胞画像の位置を容易に把握でき、それにより、その細胞画像が被測定物体1000のどの部位の細胞を描写しているか容易に把握することが可能となる。
また、光画像計測装置100(の少なくとも細胞画像を形成する機能)には、被測定物体1000に対する信号光Sの照射位置を変更する変更手段が含まれている。このような変更手段を設けることにより、被測定物体1000の複数の異なる部位の細胞画像をそれぞれ形成でき、それにより、被測定物体1000の様々な部位の細胞の形態を把握することが可能となる。
更に、光画像計測装置100は、変更手段を用いて得られた複数の細胞画像のそれぞれを解析して細胞の異常の有無を判断し、その判断結果と細胞画像の位置とに基づいて低倍画像における細胞の異常の有無の分布情報を表示するように作用する。それにより、低倍画像に描写された被測定物体1000の領域のうち、どの部分の細胞に異常があるか、及び/又はどの部分の細胞が正常であるかを容易に把握することが可能となる。更に、この作用によれば、細胞画像を解析して自動的に細胞の有無を判断できるので、細胞レベルの診断を容易化できる。
また、光画像計測装置100は、複数の細胞画像を表示させ、それを観察したオペレータ(医師)が手作業で細胞の異常の有無を指定し、その指定結果に基づく分布情報を表示するように構成されていてもよい。この構成によれば、細胞の異常部位や正常部位を医師の判断により適宜に指定できるので、特に熟練した医師にとって有用と考えられる。
また、光画像計測装置100は、複数の細胞画像のそれぞれの低倍画像における位置に基づいて、複数の細胞画像を並べて表示させることが可能である。したがって、広範囲に亘って被測定物体1000の細胞の状態を観察できる。また、光画像計測装置100は、各細胞画像の低倍画像における位置を特定して複数の細胞画像を並べて表示できるので、高い確度で配置された複数の細胞画像を同時に観察できるというメリットがある。なお、複数の細胞画像は、低倍画像との合成画像として表示させてもよいし、低倍画像に重ねて表示させてもよいし、低倍画像とは別に表示させてもよい。なお、細胞画像は、フルフィールドタイプのOCT技術により形成されるものであるから、被測定物体1000の様々な深度の状態を画像化できる。よって、複数の細胞画像は、2次元的に配置されて表示されてもよいし、3次元的に配置されて表示されてもよい。
また、被測定物体1000の過去の低倍画像における過去の細胞画像の位置情報が予め記憶されている場合、光画像計測装置100は、新たな低倍画像と位置情報とに基づいて、新たな低倍画像における過去の細胞画像の位置を特定し、この特定位置に対応する被測定物体1000の部位に信号光Sの照射位置を一致させ、更に、被測定物体1000の当該部位に信号光Sを照射して新たな細胞画像を形成するように作用する。この作用によれば、過去の細胞画像と(ほぼ)同じ部位の新たな細胞画像を容易に取得することが可能である。したがって、培養シートや移植片の成長状態を経時的に観察できる、生体組織の経過観察を高確度で行えるといった利点がある。
[変形例]
以上に詳述した実施形態は、この発明を好適に実施するための構成の一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内における任意の変形を適宜に施すことが可能である。以下、このような変形の一例を説明する。
低倍画像は、上記実施形態のような撮影画像には限定されない。たとえば、フルフィールドタイプよりも低倍率なタイプのOCT技術を用いて低倍画像を取得することができる。このようなOCT技術としては、たとえば、前述のフーリエドメインタイプやスウェプトソースタイプなどがある。これらのOCT技術は、低コヒーレンス光を信号光と参照光とに分割し、被測定物体に対する信号光の照射位置を走査し、各照射位置を経由した信号光と参照物体を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光を検出して被測定物体の画像を形成するものである。
また、OCT技術以外の手法で低倍画像を取得することも可能である。たとえば眼科分野においては、蛍光撮影技術、分光撮影技術、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope:走査レーザ検眼鏡)などを適用できる。
また、倍率を変更可能な光学系が設けられ、この光学系により細胞画像と低倍画像の双方を形成するように構成することも可能である。また、画像処理によって細胞画像と低倍画像とを形成できるように構成されていてもよい。
細胞画像を形成するための光学系と、低倍画像を形成するための光学系は、同軸に配置されていてもよい。その具体例として、図1における信号光S、干渉光L、又は広帯域光Mの光路に、ハーフミラー等のビームスプリッタを(定常的に又は挿脱可能に)配置することにより、二つの光学系の光軸を合成するように構成すればよい。このように二つの光学系を同軸に配置されている場合、細胞画像の中心位置と低倍画像の中心位置とを一致させるようにして低倍画像における細胞画像の位置を特定することが可能である。
この発明に係る光画像計測装置は、低倍画像を参照することなく、上記二つの光学系の位置関係に基づいて、低倍画像における細胞画像の位置を特定するように構成できる。その一例として上記の同軸の構成がある。また、二つの光学系の位置関係が既知である場合や、当該位置関係を検出可能に構成される場合には、当該位置関係のみに基づいて低倍画像における細胞画像の位置を特定することが可能である。この変形例に係る光画像計測装置には、所定のビーム径を有する信号光を被測定物体に照射し、被測定物体を経由した信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成して検出する光学系と、被測定物体を経由した光を検出する光学系が設けられている。この光画像計測装置は、前者の光学系による検出結果に基づいて被測定物体の細胞の形態を描写可能な倍率の細胞画像を形成するとともに、後者の光学系による検出結果に基づいて細胞画像の倍率よりも低い倍率の低倍画像を形成する。このような発明によれば、上記実施形態と同様に、被測定物体1000のどの部位の細胞を観察しているか特定することが可能である。また、低倍画像に基づいて細胞画像の位置を特定する上記実施形態と比較して、処理時間の短縮やソフトウェア構成の簡易化が期待できる。
上記実施形態で説明したように、フルフィールドタイプのOCT計測においては、ゼリーや液体等の媒質を適用して屈折の影響を低減させることが望ましい。一方、この媒質が、細胞画像の位置特定の精度や確度に悪影響を与えるおそれがある。特に、上記二つの光学系が非同軸に配置される場合においては、この悪影響が介在するおそれが高い。ついては、この悪影響を解消又は低減させるための工夫を施すことが可能である。たとえば、この悪影響による誤差を補正するためのパラメータを事前の計測によって求めておき、実際の計測時には、このパラメータを用いて細胞画像の位置を補正することが可能である。また、媒質の屈折率や厚さを考慮した理論的演算によって、同様のパラメータを求めることも可能である。なお、培養シートでゼリーや液体等を使用する場合、培養液の汚染を防止するために蓋などにより密閉した状態で計測を行うことが望ましい。
被測定物体が培養シートである場合、様々な深度の断層画像を形成し、これら断層画像を観察して細胞の重層状態を把握し、それにより移植に適しているか否か判断することができる。また、これら断層画像(又は、これらに基づく3次元画像)に基づいて細胞シートの厚さ(の分布)を検出し、それにより移植に適しているか否か判断することも可能である。また、培養シートが未成熟と判断された場合、装置光学系をインキュベータ内に設けることにより、再度の培養が可能となる。
被測定物体が移植後の角膜細胞の培養シートである場合、位相差顕微鏡や微分干渉顕微鏡を用いて低倍画像を取得し、この低倍画像を観察して移植後の経過を把握することが可能である。
被測定物体が生体眼の角膜である場合、低倍画像に描写された虹彩のパターンの特徴部位(中心位置など)に基づいて、細胞画像の位置を特定するように構成することが可能である。同様に、被測定物体が眼底である場合、低倍画像に描写された眼底の特徴部位(視神経乳頭、中心窩等)に基づいて、細胞画像の位置を特定するように構成することが可能である。
この発明に係る光画像計測装置の実施の形態の全体構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る光画像計測装置の実施の形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る光画像計測装置の実施の形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る光画像計測装置の実施の形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る光画像計測装置の実施の形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。
符号の説明
100 光画像計測装置
1 ハロゲンランプ
2 フィルタ
3 ビームスプリッタ
4 波長板
5 偏光板
6、15 反射ミラー
7 ガラス板
8、11 対物レンズ
9 参照鏡
10 参照鏡移動機構
12 開口絞り
13 結像レンズ(群)
14 偏光ビームスプリッタ
16、17 CCD
18、19 撮像装置
20 コンピュータ
21 制御部
22 表示部
23 操作部
24 信号処理部
241 画像形成部
242 位置特定部
243 異常判断部
244 分布情報生成部
245 記憶部
245a 細胞情報

Claims (15)

  1. 所定のビーム径を有する信号光を被測定物体に照射し、前記被測定物体を経由した前記信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成し、前記干渉光を検出して前記被測定物体の細胞の形態を描写可能な倍率の細胞画像を形成する第1の形成手段と、
    前記細胞画像の倍率よりも低い倍率の前記被測定物体の低倍画像を形成する第2の形成手段と、
    前記低倍画像を解析し、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する特定手段と、
    を備えることを特徴とする光画像計測装置。
  2. 前記特定手段は、前記低倍画像に描写された前記被測定物体の画像における特徴部位を特定し、該特定された特徴部位に基づいて前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  3. 前記低倍画像は、前記被測定物体の周囲の形態を表す画像を含み、
    前記特定手段は、前記周囲の形態を表す画像における特徴部位を特定し、該特定された特徴部位に基づいて前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  4. 前記第1の形成手段及び前記第2の形成手段は、それぞれ光学系を含み、
    前記特定手段は、前記低倍画像とともに、前記二つの光学系の位置関係に基づいて、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  5. 所定のビーム径を有する信号光を被測定物体に照射し、前記被測定物体を経由した前記信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成して検出する光学系を含み、前記検出結果に基づいて前記被測定物体の細胞の形態を描写可能な倍率の細胞画像を形成する第1の形成手段と、
    前記被測定物体を経由した光を検出する光学系を含み、該検出結果に基づいて前記細胞画像の倍率よりも低い倍率の前記被測定物体の低倍画像を形成する第2の形成手段と、
    前記二つの光学系の位置関係に基づいて、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する特定手段と、
    を備えることを特徴とする光画像計測装置。
  6. 前記二つの光学系は、互いの光軸が所定の角度を成すように配置されており、
    前記特定手段は、前記位置関係としての前記所定の角度に基づいて、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光画像計測装置。
  7. 前記二つの光学系は、互いの光軸が一致するように配置されており、
    前記特定手段は、前記細胞画像の中心位置と低倍画像の中心位置とを一致させるように、前記低倍画像における前記細胞画像の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光画像計測装置。
  8. 表示手段と、
    前記特定手段により特定された前記細胞画像の位置を表す情報を前記低倍画像とともに表示する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置。
  9. 前記第1の形成手段は、前記被測定物体に対する信号光の照射位置を変更する変更手段を含み、前記被測定物体の複数の異なる部位のそれぞれの細胞画像を形成し、
    前記特定手段は、前記複数の細胞画像のそれぞれの前記低倍画像における位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置。
  10. 表示手段と、
    前記複数の細胞画像のそれぞれを解析し、前記複数の細胞画像のそれぞれに描写された細胞の異常の有無を判断する判断手段と、
    前記異常の有無の判断結果と、前記特定手段により特定された前記細胞画像の位置とに基づいて、前記低倍画像における前記異常の有無の分布情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の光画像計測装置。
  11. 表示手段と、
    操作手段と、
    前記複数の細胞画像のそれぞれを前記表示手段に表示させ、更に、前記表示された細胞画像の細胞の異常の有無が前記操作手段を用いて指定された後に、前記異常の有無の指定結果と、前記特定手段により特定された前記細胞画像の位置とに基づいて、前記低倍画像における前記異常の有無の分布情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の光画像計測装置。
  12. 表示手段と、
    前記特定手段により特定された前記複数の細胞画像のそれぞれの前記低倍画像における位置に基づいて、前記複数の細胞画像を並べて前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の光画像計測装置。
  13. 前記被測定物体の過去の低倍画像における過去の細胞画像の位置情報を予め記憶する記憶手段を備え、
    前記第1の形成手段は、前記被測定物体に対する信号光の照射位置を変更する変更手段を含み、
    前記特定手段は、新たな低倍画像と前記位置情報とに基づいて、前記新たな低倍画像における前記過去の細胞画像の位置を特定し、
    前記変更手段は、該特定された位置に対応する前記被測定物体の部位に信号光の照射位置を一致させ、
    前記第1の形成手段は、前記被測定物体の当該部位に信号光を照射し、前記被測定物体を経由した該信号光を参照光と干渉させて干渉光を生成し、該干渉光を検出して前記被測定物体の新たな細胞画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置。
  14. 前記第2の形成手段は、前記被測定物体を撮影する撮影手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置。
  15. 前記第2の形成手段は、低コヒーレンス光を信号光と参照光とに分割し、前記被測定物体に対する該信号光の照射位置を走査し、各照射位置を経由した該信号光と参照物体を経由した該参照光とを干渉させて干渉光を生成し、該干渉光を検出して前記被測定物体の画像を形成する手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の光画像計測装置。
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