JP2009274737A - 携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法 - Google Patents

Abstract

【課題】一対の側板２の間にラベル連続体１０を通す際に内部の部品に引っ掛かることなく、ラベル連続体１０の装填作業を容易かつ確実に行うことを可能とした携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法を提供する。
【解決手段】従来のように一対の側板２の間にラベル連続体１０をその長さ方向に沿って挿通するのではなく、いずれか一方の側板２の側面から側板２の内部における移送路にラベル連続体１０を位置させることに着目し、ラベル連続体１０をロール状に保持する保持部４と、ラベル連続体１０を移送する移送部５と、ラベル連続体１０の台紙１２からラベル片１３を剥離する剥離部７と、を有する携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置であって、ラベル連続体１０を側板２の外部における保持部４から側板２の内部における移送部５および剥離部７に案内可能な装填用開口部４２を側板２のいずれか一方に形成していることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法にかかるもので、とくに帯状のラベル連続体を装填して移送、印字および貼付けなどを行う携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法に関するものである。

従来の携帯式ラベル貼付け機１のラベル装填装置およびラベル装填方法について、図６ないし図９にもとづき概説する。
図６は、携帯式ラベル貼付け機１の側面図であって、携帯式ラベル貼付け機１は、左右（図６中、表裏）一対の側板２と、操作部３と、保持部４と、移送部５と、印字部６と、剥離部７と、貼付け部８と、底蓋９と、を有する。

側板２は、帯状のラベル連続体１０の幅より大きな間隔を互いの間にあけて配置している。
図７は、帯状のラベル連続体１０をロール芯１１にロール状に巻いた状態のラベル連続体１０の斜視図であり、ラベル連続体１０は、帯状の台紙１２に複数枚のラベル片１３を仮着したものである。
なお、ラベル連続体１０には、移送部５により移送可能とする移送用丸パンチ孔１４を形成している。

操作部３は、側板２の一端（図６中、左端）に設けているもので、側板２と一体のハンドル１５と、操作レバー１６と、を有し、操作レバー１６をレバー軸１７のまわりに握持開放可能に取り付けるとともに、レバーバネ１８により操作レバー１６を常に開放状態（図６中、反時計方向）に付勢している。
なお操作レバー１６は、左右一対の側板２の間にその前方（図６中、右側方向）まで延びる一対のヨーク１６Ａ（図８も参照）を一体に有し、ヨーク１６Ａの先端部の間に印字部６の印字器２６（後述）を取り付けている。

保持部４は、側板２の上部に設けるとともに、ラベル連続体１０をロール状に保持するもので、保持軸１９と、ロール側面支持板２０と、ロール周面支持片２１と、を有する。
図８は、携帯式ラベル貼付け機１のとくに保持部４および印字部６の部分の要部平面図、図９は、携帯式ラベル貼付け機１のロール側面支持板２０、底蓋９および剥離部７を開放した状態の側面図である。
保持軸１９は、一方の側板２にこれを垂直に取り付け、ロール芯１１（ラベル連続体１０）を片持ち式に保持可能である。
ロール側面支持部２０は、側板２の上方に設けた支持板軸２２のまわりに開閉可能であって、ロール状のラベル連続体１０の側面部を支持可能である。
ロール周面支持片２１は、ロール状のラベル連続体１０の円周面を支持可能である。

移送部５は、左右一対の側板２の間にこれを設けるとともに、操作部３の操作によって保持部４からラベル連続体１０を印字部６、剥離部７および貼付け部８方向に移送するもので、移送用ローラー２３を有する。
移送用ローラー２３は、側板２にまたがって設けたローラー軸２４のまわりにこれを回転可能に取り付けるとともに、ラベル連続体１０が係合可能な係合ピン２５をその周面に等角度間隔で突出形成して、その上部周面に位置する係合ピン２５がラベル連続体１０に係合し、下部周面に位置する係合ピン２５が台紙１２に係合可能としている。
なお、移送用ローラー２３には、ワンウェイクラッチ（図示せず）を設けて、ラベル連続体１０の移送方向のみに移送用ローラー２３を回転可能としているとともに、操作レバー１６に取り付けた移送用鈎（図示せず）を、操作レバー１６の握持開放にともなって移送用ローラー２３の側面の係脱突出部（図示せず）に係脱させることにより、ラベル片１３のピッチずつ移送用ローラー２３を回転可能としている。

印字部６は、ラベル連続体１０のラベル片１３に印字を行うもので、印字器２６と、インキローラー２７と、を有する。
印字器２６は、見出し文字２８（図８）および印字文字２９（図６）を有するエンドレス印字バンド３０を複数列に並列させた構成であって、選択つまみ３１により任意の印字文字２９を選択可能としており、印字文字２９にインキローラー２７によりインキを塗布可能である。
すなわち、インキローラー２７は、ローラーアーム３２の先端部にこれを回転可能に取り付けてあり、側板２にまたがって固定したローラー軸３３のまわりにこのローラーアーム３２を揺動可能に取り付け、ローラーバネ（図示せず）によりローラーアーム３２（インキローラー２７）を印字器２６（印字文字２９）の方向に付勢している。

剥離部７は、移送部５によるラベル連続体１０の移送にともなってラベル連続体１０の台紙１１からラベル片１３を剥離するもので、移送用ローラー２３と同様にローラー軸２４に揺動可能に取り付けた剥離板３４を有する。
剥離板３４は、その剥離用先端部３４Ａにおいてラベル連続体１０の台紙１２のみを転向させて移送用ローラー２３の係合ピン２５に係合させ後方側（下流側）に引くことにより、台紙１２からラベル片１３を剥離可能とする。
なお、剥離板３４は、印字器２６によるラベル片１３へのスタンプ台（印字受け台）としても機能するものである。

貼付け部８は、剥離部７において剥離されたラベル片１３を被貼付け物（図示せず）に貼り付けるためのもので、側板２の先端下方部（図６中、右端下方部）に設けた底蓋軸３５に回転可能に取り付けた貼付けローラー３６を有する。

底蓋９は、側板２の底部を閉鎖可能とするもので、上記底蓋軸３５のまわりに開閉可能に揺動する。底蓋９を側板２に対して閉鎖することにより、ラベル連続体１０の移送用ローラー２３への係合を完了するようにしている。

こうした構成の携帯式ラベル貼付け機１において、保持部４からのラベル連続体１０を側板２内における移送部５および剥離部７に係合ないし掛けまわして装填するためには、図９に示すように、保持部４のロール側面支持部２０を支持板軸２２のまわりに回動させて、保持軸１９にラベル連続体１０を保持した状態で、底蓋９を開放するとともに、剥離板３４の剥離用先端部３４Ａを指先で引っ掛けるようにしてローラー軸２４のまわりに剥離板３４を開放し、図９に示すような開放装填可能状態とする。
この開放状態で、保持部４からラベル連続体１０の先端部を左右一対の側板２の間に差し入れて、図示のように、ラベル連続体１０を保持軸１９から側板２内の移送用ローラー２３のそばを通って剥離板３４の剥離用先端部３４Ａに当接させて、折り返すことにより転向させ移送用ローラー２３に係合可能な状態とする。

つぎに、剥離板３４を元位置に戻すようにローラー軸２４のまわりに図９中、反時計方向に回動させ、さらに底蓋９を底蓋軸３５のまわりに時計方向に回動閉鎖すれば、ラベル連続体１０が移送用ローラー２３の係合ピン２５に係合可能な状態となる。
この状態で、操作レバー１６をハンドル１５とともに握持することにより、印字部６の印字器２６が剥離板３４上のラベル連続体１０（ラベル片１３）に印字を行う。操作レバー１６を開放することにより、移送用ローラー２３が一ピッチだけラベル連続体１０を移送して台紙１２を後方側（下流側）に引くことにより、台紙１２からラベル片１３を一枚だけ剥離し、ラベル片１３を貼付けローラー３６の下部に位置させることができるので、携帯式ラベル貼付け機１全体を打ち下ろすようにして、被貼付け物にラベル片１３を貼り付けることができる。

しかしながら、保持部４にロール状に装填されているラベル連続体１０にカール癖がついているために、携帯式ラベル貼付け機１の側板２の間にラベル連続体１０を通す際に、側板２内部の部品に引っ掛かったり、あるいは本来の移送路以外の部分にガイドされたりして、通紙作業がやりにくく、ラベル装填作業に時間がかかるという問題がある。

特開平８−２１７０４０号公報

本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、携帯式ラベル貼付け機内へのラベル連続体の装填作業を容易かつ確実に行うことができるようにした携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法を提供することを課題とする。

また本発明は、携帯式ラベル貼付け機の側板の間にラベル連続体を通す際に、側板内部の部品に引っ掛かることがないようにした携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法を提供することを課題とする。

また本発明は、携帯式ラベル貼付け機の側板の間にラベル連続体を通す際に、側板内部の本来の移送路にラベル連続体を装填する時間を短縮可能とした携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法を提供することを課題とする。

すなわち本発明は、従来のように一対の側板の間にラベル連続体をその長さ方向に沿って挿通するのではなく、いずれか一方の側板の側面から（横方向から）側板の内部における移送路にラベル連続体を位置させることができるようにすることに着目したもので、第一の発明は、帯状の台紙に複数枚のラベル片を仮着したラベル連続体の幅より大きな間隔を互いの間にあけて配置した左右一対の側板と、これらの側板の一端に設けた操作部と、これらの側板の上部に設けるとともに、上記ラベル連続体をロール状に保持する保持部と、これらの側板の間に設けるとともに、上記操作部の操作によってこの保持部から上記ラベル連続体を移送する移送部と、この移送部による上記ラベル連続体の移送にともなって上記ラベル連続体の上記台紙から上記ラベル片を剥離する剥離部と、この剥離部において剥離された上記ラベル片を被貼付け物に貼り付けるための貼付け部と、を有する携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置であって、上記ラベル連続体を上記側板の外部における上記保持部から上記側板の内部における上記移送部および上記剥離部に案内可能な装填用開口部を、上記側板のいずれか一方に形成していることを特徴とする携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置である。

上記装填用開口部は、上記側板の上部から下部に向かって上記いずれか一方の側板を互いに分離するように、ラベル連続体を横方向から差し入れることができるだけの所定の幅でこれを形成していることができる。

上記側板の底部を閉鎖可能な底蓋を設けるとともに、上記装填用開口部は、上記保持部から上記移送部に向かって、この底蓋の部位まで（すなわち、一方の側板をたとえば斜め方向に断ち切るように）これを形成していることができる。

上記装填用開口部は、上記保持部の保持軸から上記移送部の移送用ローラーに向かってこれを形成していることができる。

上記操作部は、上記側板に一体のハンドルと、このハンドルに対して揺動可能に上記側板に取り付けた操作レバーと、を有するとともに、この操作レバーは、上記側板の間に延びるヨークを有し、このヨークのいずれか一方を上記装填用開口部に合わせて切り欠くことができる。

上記移送部は、上記側板にまたがって設けたローラー軸のまわりに回転可能に取り付けるとともに上記ラベル連続体が係合可能な移送用ローラーを有し、上記剥離部は、上記ローラー軸に揺動可能に取り付けた剥離板を有するとともに、上記側板に設けた底蓋軸のまわりに開閉可能に揺動する底蓋を設け、さらに、この底蓋を上記底蓋軸のまわりに開放するとともに、上記剥離板を上記ローラー軸のまわりに開放した状態で、上記装填用開口部から上記左右一対の側板の間に案内した上記ラベル連続体を上記移送用ローラーに係合可能とすることができる。

上記装填用開口部から上記左右一対の側板の間に案内した上記ラベル連続体を上記移送用ローラーから上記剥離板に掛けまわし可能としていることができる。

上記装填用開口部は、上記保持部から、上記ローラー軸のまわりに開放した状態の上記剥離板の剥離用先端部の方向にこれを形成していることができる。

上記移送用ローラーには、上記ラベル連続体をその上部および下部において係合可能としているとともに、上記底蓋を上記側板に対して閉鎖することにより、上記ラベル連続体の上記移送用ローラーへの係合を完了するようにしていることができる。

第二の発明は、帯状の台紙に複数枚のラベル片を仮着したラベル連続体の幅より大きな間隔を互いの間にあけて配置した左右一対の側板と、これらの側板の一端に設けた操作部と、これらの側板の上部に設けるとともに、上記ラベル連続体をロール状に保持する保持部と、これらの側板の間に設けるとともに、上記操作部の操作によってこの保持部から上記ラベル連続体を移送する移送部と、この移送部による上記ラベル連続体の移送にともなって上記ラベル連続体の上記台紙から上記ラベル片を剥離する剥離部と、この剥離部において剥離された上記ラベル片を被貼付け物に貼り付けるための貼付け部と、を有する携帯式ラベル貼付け機のラベル装填方法であって、上記移送部は、上記側板にまたがって設けたローラー軸のまわりに回転可能に取り付けるとともに上記ラベル連続体が係合可能な移送用ローラーを有し、上記剥離部は、上記ローラー軸に揺動可能に取り付けた剥離板を有し、上記側板に設けた底蓋軸のまわりに開閉可能に揺動する底蓋を設け、この底蓋を上記底蓋軸のまわりに開放するとともに、上記剥離板を上記ローラー軸のまわりに開放し、上記ラベル連続体を上記側板の外部における上記保持部から上記側板の内部における上記移送部および上記剥離部に案内可能な装填用開口部を、上記側板のいずれか一方に形成し、この装填用開口部から上記左右一対の側板の間に案内した上記ラベル連続体を上記移送用ローラーに係合可能とするとともに、上記ラベル連続体を上記移送用ローラーから上記剥離板に掛けまわし、上記底蓋を上記側板に対して閉鎖することにより、上記ラベル連続体の上記移送用ローラーへの係合を完了することを特徴とする携帯式ラベル貼付け機のラベル装填方法である。

当該携帯式ラベル貼付け機には、上記ラベル連続体の上記ラベル片への印字が可能な印字部を設けることもできる。上記印字部は、これをたとえば上記操作部に設けることができる。

本発明による携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法においては、ラベル連続体を側板の外部における保持部から側板の内部における移送部および剥離部に案内可能な装填用開口部を、側板のいずれか一方に形成したので、一対の側板の間にラベル連続体を通すという従来の装填作業とは異なり、側板の側方から（すなわち、ラベル連続体の保持部から一度側板の外方に向かわせ、さらにその横方向から）側板内の移送路にラベル連続体を位置させることが可能となって、ラベル連続体が側板内の他の部品に引っ掛かったり、間違った方向にラベル連続体をガイドしてしまうことがなくなって、確実かつ簡単にラベル連続体の装填作業を実行することができる。

とくに第一の発明によれば、いずれか一方の側板にラベル連続体を外部の側方から内部に案内可能な装填用開口部を形成したので、所定の長さ分のラベル連続体をこの装填用開口部に合わせて横方向から側板内に位置させることができ、移送部および剥離部との適正な相対位置にラベル連続体をセットすることができる。

とくに第二の発明によれば、側板に形成した装填用開口部からラベル連続体を案内セットするようにしたので、保持部からのラベル連続体を側板内の適正な移送路に、一度の操作で位置させることが可能となり、ラベル連続体が側板内の他の部品に引っ掛かったり、間違った方向にラベル連続体をガイドしてしまうことがなくなって、短時間で、かつ簡単にラベル連続体の装填作業を実行することができる。

本発明は、従来のように側板内に移送路に沿った方向にラベル連続体を挿通するのではなく、側板の横方向からの装填を可能としたので、他の部品（たとえば移送部の移送用ローラーや剥離部の剥離板などのラベル装填にかかる部品）を適正な位置にセットしてから、一度の操作でラベル連続体を側板内に位置させることができ、確実かつ間違いのない装填作業を行うことができる携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置およびラベル装填方法を実現した。

つぎに本発明の実施例による携帯式ラベル貼付け機４０のラベル装填装置４１およびラベル装填方法を図１ないし図５にもとづき説明する。ただし、図６ないし図９と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図１は、携帯式ラベル貼付け機４０の側面図、図２は、携帯式ラベル貼付け機４０のロール側面支持板２０、底蓋９および剥離部７を開放した状態の側面図、図３は、同、ロール側面支持板２０、底蓋９および剥離部７を開放した状態の斜視図、図４は、携帯式ラベル貼付け機４０のとくに保持部４および印字部６の部分の要部平面図である。
携帯式ラベル貼付け機４０は、前述した携帯式ラベル貼付け機１（図６）と同様に、左右（図１中、表裏）一対の側板２、操作部３、保持部４、移送部５、印字部６、剥離部７、貼付け部８および底蓋９を有する。

ただし、携帯式ラベル貼付け機４０のラベル装填装置４１は、側板２のいずれか一方に形成した装填用開口部４２を有している。
装填用開口部４２は、保持部４の保持軸１９から移送部５の移送用ローラー２３に向かって、かつ底蓋９の部位まで所定の長さおよび幅（たとえば１０ｍｍ程度の幅）でこれを形成している。
すなわち、装填用開口部４２は、側板２の上部から下部に向かっていずれか一方の側板２を前後（互い）に分離（分断）するように斜めにこれを形成している。
とくに図２に示すように、装填用開口部４２は、保持部４から、ローラー軸２４のまわりに開放した状態の剥離板３４の剥離用先端部３４Ａの方向にこれを形成することが望ましい。
かくして、装填用開口部４２は、ラベル連続体１０を側板２の外部における保持部４から側板２の内部における移送部５および剥離部７に案内可能である。

さらに図４に示すように、操作レバー１６のヨーク１６Ａのいずれか一方を装填用開口部４２に合わせて切り欠いて、すなわち、装填用開口部４２側のヨーク１６Ａを事実上取り除いて、ヨーク開口部４３を形成している。
つまり、ヨーク開口部４３とは反対側のヨーク１６Ａには、印字器２６を片持ち式に支持するようにしている。

したがって、底蓋９を底蓋軸３５のまわりに開放するとともに、剥離板３４をローラー軸２４のまわりに開放した状態で、装填用開口部４２およびヨーク開口部４３から左右一対の側板２の間に案内したラベル連続体１０を移送用ローラー２３および剥離板３４に係合可能とする。
すなわち、左右一対の側板２の間に案内したラベル連続体１０を移送用ローラー２３から剥離板３４に掛けまわし可能としている。

なお、一方の側板２に装填用開口部４２を切り欠き形成したことにともなって、側板２の機械的強度を確保するために、必要であれば、装填用開口部４２に臨む互いに分断された側板２の対向部分に左右一対の側板２にまたがる補強ロッド４４（とくに図２の仮想線を参照）を固定することもできる。

こうした構成の携帯式ラベル貼付け機４０において、底蓋９を底蓋軸３５のまわりに開放するとともに、剥離板３４をローラー軸２４のまわりに開放し、装填用開口部４２およびヨーク開口部４３から左右一対の側板２の間に案内したラベル連続体１０を移送用ローラー２３に係合可能とするとともに、ラベル連続体１０を移送用ローラー２３から剥離板３４の剥離用先端部３４Ａに掛けまわし、底蓋９を側板２に対して閉鎖することにより、ラベル連続体１０の移送用ローラー２３への係合を完了する。

なお図５は、ハンドル１５および操作レバー１６を握持し、印字器２６を剥離板３４上のラベル連続体１０（ラベル片１３）に印字する状態を示す側面図であって、操作レバー１６のヨーク１６Ａに片持ち式に取り付けられている状態の印字器２６を剥離板３４上のラベル連続体１０に押し当てて所定の印字動作を行うことができる。
かくして、携帯式ラベル貼付け機４０にラベル連続体１０を装填するにあたって、側板２内の部品への引っ掛かりや衝突を避け、適正な移送路に必ず位置させることができ、その装填作業を容易とし、ラベルセットに必要な時間を短縮することができる。

本発明の実施例によるラベル装填装置４１を装備した携帯式ラベル貼付け機４０の側面図である。 同、ロール側面支持板２０、底蓋９および剥離部７を開放した状態の側面図である。 同、ロール側面支持板２０、底蓋９および剥離部７を開放した状態の斜視図である。 同、携帯式ラベル貼付け機４０のとくに保持部４および印字部６の部分の要部平面図である。 同、ハンドル１５および操作レバー１６を握持し、印字器２６を剥離板３４上のラベル連続体１０（ラベル片１３）に印字する状態を示す側面図である。 従来の携帯式ラベル貼付け機１の側面図である。 同、帯状のラベル連続体１０をロール芯１１にロール状に巻いた状態のラベル連続体１０の斜視図である。 同、携帯式ラベル貼付け機１のとくに保持部４および印字部６の部分の要部平面図である。 同、ロール側面支持板２０、底蓋９および剥離部７を開放した状態の側面図である。

符号の説明

１ 携帯式ラベル貼付け機（従来、図６）
２ 左右一対の側板
３ 操作部
４ 保持部
５ 移送部
６ 印字部
７ 剥離部
８ 貼付け部
９ 底蓋
１０ ラベル連続体（図７）
１１ ロール芯
１２ 帯状の台紙
１３ ラベル片
１４ 移送用丸パンチ孔
１５ ハンドル
１６ 操作レバー
１６Ａ 操作レバー１６の一対のヨーク
１７ レバー軸
１８ レバーバネ
１９ 保持軸
２０ ロール側面支持部
２１ ロール周面支持片
２２ 支持板軸
２３ 移送用ローラー
２４ ローラー軸
２５ 移送用ローラー２３の係合ピン
２６ 印字器
２７ インキローラー
２８ エンドレス印字バンド３０の見出し文字
２９ エンドレス印字バンド３０の印字文字
３０ エンドレス印字バンド
３１ 選択つまみ
３２ ローラーアーム
３３ ローラー軸
３４ 剥離板
３４Ａ 剥離板３４の剥離用先端部
３５ 底蓋軸
３６ 貼付けローラー
４０ 携帯式ラベル貼付け機（図１）
４１ 携帯式ラベル貼付け機４０のラベル装填装置（実施例、図１）
４２ 一方の側板２に形成した装填用開口部
４３ 一方のヨーク１６Ａにおけるヨーク開口部
４４ 補強ロッド（図２）

Claims (10)

1. 帯状の台紙に複数枚のラベル片を仮着したラベル連続体の幅より大きな間隔を互いの間にあけて配置した左右一対の側板と、
   これらの側板の一端に設けた操作部と、
   これらの側板の上部に設けるとともに、前記ラベル連続体をロール状に保持する保持部と、
   これらの側板の間に設けるとともに、前記操作部の操作によってこの保持部から前記ラベル連続体を移送する移送部と、
   この移送部による前記ラベル連続体の移送にともなって前記ラベル連続体の前記台紙から前記ラベル片を剥離する剥離部と、
   この剥離部において剥離された前記ラベル片を被貼付け物に貼り付けるための貼付け部と、を有する携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置であって、
   前記ラベル連続体を前記側板の外部における前記保持部から前記側板の内部における前記移送部および前記剥離部に案内可能な装填用開口部を、前記側板のいずれか一方に形成していることを特徴とする携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
2. 前記装填用開口部は、
   前記側板の上部から下部に向かって前記いずれか一方の側板を互いに分離するようにこれを形成していることを特徴とする請求項１記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
3. 前記側板の底部を閉鎖可能な底蓋を設けるとともに、
   前記装填用開口部は、
   前記保持部から前記移送部に向かって、この底蓋の部位までこれを形成していることを特徴とする請求項１記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
4. 前記装填用開口部は、
   前記保持部の保持軸から前記移送部の移送用ローラーに向かってこれを形成していることを特徴とする請求項１記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
5. 前記操作部は、前記側板に一体のハンドルと、このハンドルに対して揺動可能に前記側板に取り付けた操作レバーと、を有するとともに、
   この操作レバーは、前記側板の間に延びるヨークを有し、
   このヨークのいずれか一方を前記装填用開口部に合わせて切り欠いたことを特徴とする請求項１記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
6. 前記移送部は、前記側板にまたがって設けたローラー軸のまわりに回転可能に取り付けるとともに前記ラベル連続体が係合可能な移送用ローラーを有し、
   前記剥離部は、前記ローラー軸に揺動可能に取り付けた剥離板を有するとともに、
   前記側板に設けた底蓋軸のまわりに開閉可能に揺動する底蓋を設け、さらに、
   この底蓋を前記底蓋軸のまわりに開放するとともに、前記剥離板を前記ローラー軸のまわりに開放した状態で、前記装填用開口部から前記左右一対の側板の間に案内した前記ラベル連続体を前記移送用ローラーに係合可能とすることを特徴とする請求項１記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
7. 前記装填用開口部から前記左右一対の側板の間に案内した前記ラベル連続体を前記移送用ローラーから前記剥離板に掛けまわし可能としていることを特徴とする請求項６記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
8. 前記装填用開口部は、
   前記保持部から、前記ローラー軸のまわりに開放した状態の前記剥離板の剥離用先端部の方向にこれを形成していることを特徴とする請求項６記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
9. 前記移送用ローラーには、前記ラベル連続体をその上部および下部において係合可能としているとともに、
   前記底蓋を前記側板に対して閉鎖することにより、前記ラベル連続体の前記移送用ローラーへの係合を完了するようにしていることを特徴とする請求項６記載の携帯式ラベル貼付け機のラベル装填装置。
10. 帯状の台紙に複数枚のラベル片を仮着したラベル連続体の幅より大きな間隔を互いの間にあけて配置した左右一対の側板と、
    これらの側板の一端に設けた操作部と、
    これらの側板の上部に設けるとともに、前記ラベル連続体をロール状に保持する保持部と、
    これらの側板の間に設けるとともに、前記操作部の操作によってこの保持部から前記ラベル連続体を移送する移送部と、
    この移送部による前記ラベル連続体の移送にともなって前記ラベル連続体の前記台紙から前記ラベル片を剥離する剥離部と、
    この剥離部において剥離された前記ラベル片を被貼付け物に貼り付けるための貼付け部と、を有する携帯式ラベル貼付け機のラベル装填方法であって、
    前記移送部は、前記側板にまたがって設けたローラー軸のまわりに回転可能に取り付けるとともに前記ラベル連続体が係合可能な移送用ローラーを有し、
    前記剥離部は、前記ローラー軸に揺動可能に取り付けた剥離板を有し、
    前記側板に設けた底蓋軸のまわりに開閉可能に揺動する底蓋を設け、
    この底蓋を前記底蓋軸のまわりに開放するとともに、前記剥離板を前記ローラー軸のまわりに開放し、
    前記ラベル連続体を前記側板の外部における前記保持部から前記側板の内部における前記移送部および前記剥離部に案内可能な装填用開口部を、前記側板のいずれか一方に形成し、この装填用開口部から前記左右一対の側板の間に案内した前記ラベル連続体を前記移送用ローラーに係合可能とするとともに、
    前記ラベル連続体を前記移送用ローラーから前記剥離板に掛けまわし、
    前記底蓋を前記側板に対して閉鎖することにより、前記ラベル連続体の前記移送用ローラーへの係合を完了することを特徴とする携帯式ラベル貼付け機のラベル装填方法。

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