JP2009274690A - 車両のステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータでロック部材をロック位置に移動させてステアリングロックを達成するステアリングロック装置において車両走行中の誤ったステアリングロックを防止する。
【解決手段】ステアリング操作に連動するステアリングシャフトに対し係脱してステアリング操作をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロック部材をモータでロック位置とアンロック位置とに移動させるステアリングロック装置において、モータに対する通電方向をロック方向とアンロック方向とに切り替える通電方向切替回路を備え、車両が走行していると判定したとき(S2:NO)、通電方向切替回路に電気を供給する給電回路を遮断する(S15)。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のステアリングロック装置、特に、モータ等の電動式のアクチュエータでロック部材をロック位置に移動させてステアリングロックを達成するように構成されたステアリングロック装置に関し、車両の盗難防止の技術分野に属する。
近年の車両のインテリジェンス化に伴い、車両の盗難防止の観点から、従来のメカニカルキー(始動キー)でキーシリンダを回す方式に代えて、乗員が所持する携帯機のIDが認証された場合にのみ、ドアのロック・アンロック、エンジン始動、ステアリングのロック・アンロックを許可するキーレス方式が普及しつつある。
ところが、このようなキーレス方式のステアリングロック装置では、一般に、ステアリング操作に連動するステアリングシャフトに対し係脱してステアリング操作をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロック部材をモータ等の電動式のアクチュエータでロック位置とアンロック位置とに移動させるようになっているので、電気的なノイズ等によってモータが誤作動すると、例えば車両の走行中にステアリングがロックされる可能性がある。
このような問題に対処する技術として、特許文献1には、ロック部材をアンロック位置に移動させる方向にモータを駆動させる電流が流れるアンロック経路と、ロック部材をロック位置に移動させる方向にモータを駆動させる電流が流れるロック経路とを設け、イグニッションスイッチがONのときは、ロック経路上のスイッチを開いて非通電とし、イグニッションスイッチがOFFのときは、前記スイッチを閉じて通電とすることが記載されている。
これによれば、イグニッションスイッチがONのときは、ロック経路が遮断されるから、車両の走行中にモータがロック方向に駆動することがなくなり、車両走行中のステアリングロックが防止される。
特許第3851802号明細書(段落0030、0032)
しかし、前記技術は、イグニッションスイッチがONかOFFかで車両が走行中か停止中かを判定するものであるため、実際に車両が走行しているときにイグニッションスイッチをOFFにしたときには、ロック経路が通電状態となり、車両の走行中にステアリングロックが起きる可能性がある。
本発明は、モータ等の電動式のアクチュエータでロック部材をロック位置に移動させてステアリングロックを達成するように構成されたステアリングロック装置における前記のような不具合に対処するもので、車両走行中の誤ったステアリングロックを確実に防止することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明では次のような手段を用いる。なお、以下の手段の開示において、後述する発明の実施形態で相当する符号を参考までに付記した。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、ステアリング操作に連動する可動部材(7)に対し係脱してステアリング操作をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロック部材(34)と、このロック部材(34)をロック位置とアンロック位置とに移動させるアクチュエータ(32)と、このアクチュエータ(32)に対する通電方向をロック方向とアンロック方向とに切り替える通電方向切替回路(100)とを有する車両のステアリングロック装置(1)であって、前記通電方向切替回路(100)に電気を供給する給電回路(200)と、車両が走行していることを判定する走行判定手段(10:S2,S22,S42,S62,S85)と、この走行判定手段で車両が走行していると判定されたとき、前記給電回路(200)を遮断する給電遮断手段(10:S15,S35,S55,S75,S97)とが備えられていることを特徴とする。
次に、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両のステアリングロック装置であって、前記走行判定手段(10)は、車速が零でないとき、車両が走行していると判定する(S2,S22)ことを特徴とする。
次に、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両のステアリングロック装置であって、前記走行判定手段(10)は、変速機のシフトポジションがパーキング以外の位置にあるとき、車両が走行していると判定する(S42,S62)ことを特徴とする。
次に、本願の請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両のステアリングロック装置であって、前記走行判定手段(10)は、前記ロック部材34が前記アンロック位置に移動しているとき、車両が走行していると判定する(S85)ことを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、電動式のアクチュエータでロック部材をロック位置に移動させてステアリングロックを達成するように構成されたステアリングロック装置において、車両が走行していることを判定する走行判定手段を備え、この走行判定手段で車両が走行していると判定されたときは、アクチュエータに対する通電方向をロック方向とアンロック方向とに切り替える通電方向切替回路に電気を供給する給電回路を遮断するようにしたので、実際に車両が走行しているときは、そもそも通電方向切替回路ないしアクチュエータに電気が供給されることがなくなり、その結果、車両走行中にアクチュエータがロック部材をロック位置に移動させること、すなわちステアリングロックが確実に防止されることとなる。
その場合に、請求項2〜4に記載の発明によれば、車速が零でないとき、変速機のシフトポジションがパーキング以外の位置にあるとき、又はロック部材がアンロック位置に移動しているときに、アクチュエータへの電気の供給を遮断するようにしたから、ステアリングロックが確かに車両の走行中に防止されることとなる。以下、発明の最良の実施の形態を通して本発明をさらに詳しく説述する。
図1は、本発明の最良の実施形態に係る車両のステアリングロック装置1のブロック構成図である。このステアリングロック装置1は、メカニカルキーを使用しないでドアをロック・アンロックさせ、かつエンジン5を始動させることが可能なキーレスエントリユニット2と、ステアリング操作に連動する可動部材であるステアリングシャフト7を回動不能としてステアリング操作をロックするステアリングロックユニット3とを含んでいる。前記エンジン5は、エンジン制御ユニット(ECU)6によりその運転状態が制御される。
前記キーレスエントリユニット2は、第1制御ユニット10と第1ドライバ11と第3ドライバ63とを備えている。第1制御ユニット10は、情報処理を行うCPU10aと、プログラムやデータを記憶しているROM10bと、CPU10aの主記憶装置として機能すると共にCPU10aにワークエリアを提供するRAM10cと、EEPROM(electrically erasable programable ROM)10dとを有している。このEEPROM10dには、現在のステアリングシャフト7のロック・アンロック状態が記憶されると共に、識別コードが予め記憶されている。
前記第1制御ユニット10は、前記第1ドライバ11、前記第3ドライバ63、プッシュ式や回動式のイグニッションスイッチ22、前記ECU6、ドアロック制御ユニット41、故障表示を行うメータユニット61、変速機のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ53、及び後述する第2制御ユニット30と電気的に接続されている(図中、第1制御ユニット10と第2制御ユニット30との接続ラインに符号Sを付した。)と共に、前記第1制御ユニット10のEEPROM10dに記憶されたものと同じ識別コードを無線送信する携帯機21と無線通信可能に構成されている。
また、バッテリ20の電源(電力)が第1制御ユニット10と第1ドライバ11とに供給され、第1ドライバ11が第1制御ユニット10で制御されることにより、前記バッテリ20の電源が第1ドライバ11からステアリングロックユニット3に属する後述する第2制御ユニット30及び第2ドライバ31に供給・停止可能に供給される。また、第3ドライバ63も第1制御ユニット10で制御される。
また、前記バッテリ20の電源は、第1制御ユニット10からECU6及びアンチロックブレーキシステム(ABS)51に供給・停止可能に供給される。
さらに、前記バッテリ20の電源は、第1制御ユニット10からドアロック制御ユニット41及び後述する各スイッチ43〜45に供給されると共に、ドアロック制御ユニット41から後述するドアロック用アクチュエータ42に供給・停止可能に供給される。
前記ABS51は、当該車両の制動時の車輪ロックを抑制するように制動装置の制動力を制御するものであり、当該車両の走行速度(車速)を検出する車速検出部52を備えている。この車速検出部52で検出された車速が零(厳密に零でなくても実質的に零とみなすことができる値(例えば4KM/H))であるとき、車両が停止状態にあると判定することができる。
ドアロック制御ユニット41は、車両のドアをロック・アンロックするドアロック用アクチュエータ42の駆動を制御する。ドアロック制御ユニット41には、ドアの開閉状態を検知するドア開閉状態検知スイッチ43と、ドアのロック・アンロック状態を検知するドアロック・アンロック状態検知スイッチ44と、ドアのアウタドアハンドルに設けられたドアロック・アンロックスイッチ45とが接続されている。
前記第1制御ユニット10は、前記携帯機21が車室内に存在する状態で、第1制御ユニット10が受信した識別コードがEEPROM10dに記憶された識別コードに一致したとき、前記イグニッションスイッチ22をON状態にすることを可能とする。第1制御ユニット10及び携帯機21は、スマートキーレスエントリシステムを構成している。
次に、前記ステアリングロックユニット3は、第2制御ユニット30と、第2ドライバ31と、ステアリングロック用アクチュエータとしての電動モータ32を含む駆動機構33と、ロック部材34とを有している。
第2制御ユニット30は、情報処理を行うCPU30aと、プログラムやデータを記憶しているROM30bと、CPU30aの主記憶装置として機能すると共にCPU30aにワークエリアを提供するRAM30cと、EEPROM30dとを有している。このEEPROM30dには、現在のステアリングシャフト7のロック・アンロック状態が記憶される。
前記第2制御ユニット30は、第1制御ユニット10、第1ドライバ11、及び第2ドライバ31と電気的に接続されており、第1制御ユニット10に対してEEPROM30dに記憶されているロック部材34のロック・アンロック状態(ステータス)に関する情報を送信する。第2ドライバ31は、第2制御ユニット30により制御されて、第2ドライバ31から電動モータ32に前記バッテリ20の電源が供給・停止可能に供給される。そして、前記電源が電動モータ32に供給されている間、電動モータ32が駆動されることになる。
そして、前記ロック部材34は、ステアリングシャフト7に形成された凹部(被係合部)7aに係脱してステアリングシャフト7ひいてはステアリング操作をロック状態(ステアリングシャフト7に係合:ロック位置)とアンロック状態(ステアリングシャフト7から離脱:アンロック位置)とに択一的に切り替える。電動モータ32は、そのロック部材34をステアリングシャフト7のロック・アンロックの状態が切り替わるように駆動する電動式のアクチュエータである。
なお、駆動機構33は、電動モータ32の出力をロック部材34に伝達するギヤ等を含む機構である。
図2は、このステアリングロック装置1における通電方向切替回路100及び給電回路200を示すブロック図、図3は、アンロック経路101を示すブロック図、図4は、ロック経路102を示すブロック図である。
図2に示すように、通電方向切替回路100は、ステアリングロックユニット3に備えられ、給電回路200は、キーレスエントリユニット2に備えられている。給電回路200は、バッテリ20に接続された第1スイッチ71と、接地点に接続された第2スイッチ72とを有する。第1スイッチ71は、第1ドライバ11で開閉され、第2スイッチ71は、第3ドライバ63で開閉される。
通電方向切替回路100は、アンロックリレースイッチ73とロックリレースイッチ74とを有する。両リレースイッチ73,74共、第2ドライバ31で開閉される。なお、通電方向切替回路100から分岐して第2制御ユニット30に電源を供給するための分岐回路が設けられている。
図3に示すように、給電回路200の第1スイッチ71及び第2スイッチ72が閉じ、通電方向切替回路100のアンロックリレースイッチ73が閉じると、ロック部材34をアンロック位置に移動させる方向にモータ32を駆動させる電流が矢印のように流れるアンロック経路101が形成される。
一方、図4に示すように、給電回路200の第1スイッチ71及び第2スイッチ72が閉じ、通電方向切替回路100のロックリレースイッチ74が閉じると、ロック部材34をロック位置に移動させる方向にモータ32を駆動させる電流が矢印のように流れるロック経路102が形成される。
ここで、モータ32に対する通電方向はアンロック経路101とロック経路102とで向きが逆になっており、これによりモータ32はアンロック時とロック時とで正逆に回転駆動する。
図5は、このステアリングロック装置1におけるキーレスエントリユニット2の第1制御ユニット10が行う具体的制御動作の1例(第1の実施形態)を示すフローチャートである。この制御動作は、車両が走行中か停止中かを車速で判定する場合のもので、かつ、イグニッションスイッチ22がON操作されてステアリングロックをアンロックに解除する場合の動作である。
まず、ステップS1で、イグニッションスイッチ22がON操作されたか否かを判定し、ON操作されたときは、ステップS2で、ABS51の車速検出部52で検出された車速が零か否かを判定する。
そして、車速が零のとき、つまり車両が停止状態にあると判定したときは、ステップS3で、第1スイッチ71をON、つまり閉じた後(これによりステアリングロックユニット3の第2制御ユニット30に電源が供給される)、ステップS4で、ステアリングロックユニット3の第2制御ユニット30に対して、接続ラインSを介して、チャレンジ信号の要求を送信する。
そして、ステップS5で、第2制御ユニット30からチャレンジ信号が応答されてきたときは、ステップS6で、第2スイッチ72をON、つまり閉じた後、ステップS7で、第2制御ユニット30に対して、接続ラインSを介して、アンロック指令を送信する(これによりステアリングロックユニット3ではアンロックリレースイッチ73が閉じられてアンロック経路101が形成され、モータ32にアンロック用の電流が流れる。)。
そして、ステップS8で、第2制御ユニット30から送信されてくるアンロック完了信号を受信すると、ステップS9で、第2スイッチ72をOFF、つまり開いた後、ステップS10で、第2制御ユニット30に対して、接続ラインSを介して、ロック部材34のステータスの要求を送信する。
そして、ステップS11で、第2制御ユニット30から送信されてくるロック部材34のステータス信号を受信すると、ステップS12で、ステータスがアンロックであることを確かめた後、ステップS13で、第1スイッチ71をOFF、つまり開くことにより、ステアリングロックユニット3の第2制御ユニット30への電源供給を停止してエンドとなる。
なお、ステップS5で、第2制御ユニット30からチャレンジ信号の応答がない場合や、ステップS12で、ステータスがアンロックでない場合は、ステップS14で、メータユニット61に故障表示をし、ステップS13で、第2制御ユニット30への電源供給を停止してエンドとなる。
そして、この制御動作においては、前記ステップS2で、車速が零でない場合、つまり車両が走行状態にあると判定した場合は、ステップS15で、第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFにして、つまり給電回路200を遮断してそのままエンドとなる。その結果、車両の走行中は、たとえイグニッションスイッチ22がON操作されても(より具体的には、車両の走行中にイグニッションスイッチ22がOFF操作された後、再びイグニッションスイッチ22がON操作されたときでも)、ステアリングロックの状態は切り替わることがない。
次に、図6は、このステアリングロック装置1におけるキーレスエントリユニット2の第1制御ユニット10が行う具体的制御動作の他の例(第2の実施形態)を示すフローチャートである。この制御動作は、車両が走行中か停止中かを車速で判定する場合のもので、かつ、イグニッションスイッチ22がOFF操作されてステアリングロックを行う場合の動作である。
なお、図6のステップS21〜S35は、前記図5のステップS1〜S15に準じて同様であるから、ここでは詳しい説明は繰り返さないが、ステップS22で、車速が零でない場合、つまり車両が走行状態にあると判定した場合は、ステップS35で、第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFにして、つまり給電回路200を遮断してそのままエンドとなる結果、車両の走行中は、たとえイグニッションスイッチ22がOFF操作されても、ステアリングロックの状態は切り替わることがない。
次に、図7は、このステアリングロック装置1におけるキーレスエントリユニット2の第1制御ユニット10が行う具体的制御動作のさらに他の例(第3の実施形態)を示すフローチャートである。この制御動作は、車両が走行中か停止中かをシフトポジションで判定する場合のもので、かつ、イグニッションスイッチ22がON操作されてステアリングロックをアンロックに解除する場合の動作である。
なお、図7のステップS41〜S55は、前記図5のステップS1〜S15に準じて同様であるから、ここでは詳しい説明は繰り返さない。
ただし、ステップS42では、シフトポジションセンサ53で検出されたシフトポジションがパーキングの位置にあるか否かを判定する。
そして、シフトポジションがパーキングの位置にあるとき、つまり車両が停止状態にあると判定したときは、ステップS43に進み、シフトポジションがパーキング以外の位置にあるとき、つまり車両が走行状態にあると判定したときは、ステップS55に進んで、第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFにして、つまり給電回路200を遮断してそのままエンドとなる。その結果、車両の走行中は、たとえイグニッションスイッチ22がON操作されても(より具体的には、車両の走行中にイグニッションスイッチ22がOFF操作された後、再びイグニッションスイッチ22がON操作されたときでも)、ステアリングロックの状態は切り替わることがない。
次に、図8は、このステアリングロック装置1におけるキーレスエントリユニット2の第1制御ユニット10が行う具体的制御動作のさらに他の例(第4の実施形態)を示すフローチャートである。この制御動作は、車両が走行中か停止中かをシフトポジションで判定する場合のもので、かつ、イグニッションスイッチ22がOFF操作されてステアリングロックを行う場合の動作である。
なお、図8のステップS61〜S75は、前記図7のステップS41〜S55に準じて同様であるから、ここでは詳しい説明は繰り返さないが、ステップS62で、シフトポジションがパーキング以外の位置にあるとき、つまり車両が走行状態にあると判定したときは、ステップS75で、第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFにして、つまり給電回路200を遮断してそのままエンドとなる結果、車両の走行中は、たとえイグニッションスイッチ22がOFF操作されても、ステアリングロックの状態は切り替わることがない。
次に、図9は、このステアリングロック装置1におけるキーレスエントリユニット2の第1制御ユニット10が行う具体的制御動作のさらに他の例(第5の実施形態)を示すフローチャートである。この制御動作は、車両が走行中か停止中かをロック部材34のロック・アンロック状態(ステータス)で判定する場合のもので、かつ、イグニッションスイッチ22がON操作されてステアリングロックをアンロックに解除する場合の動作である。
まず、ステップS81で、イグニッションスイッチ22がON操作されたか否かを判定し、ON操作されたときは、ステップS82で、第1スイッチ71をON、つまり閉じた後(これによりステアリングロックユニット3の第2制御ユニット30に電源が供給される)、ステップS83で、第2制御ユニット30に対して、接続ラインSを介して、ロック部材34のステータスの要求を送信する。
そして、ステップS84で、第2制御ユニット30から送信されてくるロック部材34のステータス信号を受信すると、ステップS85で、ステータスがロックか否かを判定する。その結果、ロックであれば、車両が停止状態にあると判定し、ステップS86に進む。一方、ロックでない、つまりアンロックであれば、車両が走行状態にあると判定し、ステップS97に進んで、第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFにして、つまり給電回路200を遮断してそのままエンドとなる。したがって、車両の走行中は、たとえイグニッションスイッチ22がON操作されても(より具体的には、車両の走行中にイグニッションスイッチ22がOFF操作された後、再びイグニッションスイッチ22がON操作されたときでも)、ステアリングロックの状態は切り替わることがない
なお、図9のステップS86〜S96は、前記図5のステップS4〜S14に準じて同様であるから、ここでは詳しい説明は繰り返さない。
図10は、図9の制御動作の車両の停車時(ステップS85でYESの場合)におけるタイムチャート、図11は、図9の制御動作の車両の走行時(ステップS85でNOの場合)におけるタイムチャートである。
図10に示したように、車両の停車時は、通常のステアリングロックの解除が行われる。そして、第1スイッチ71がONで、第2制御ユニット30に電源が供給されている間(ステップS82〜S95)、キーレスエントリユニット2とステアリングロックユニット3との間で、接続ラインSを介して、双方向に通信が行われる(ステップS83、S84、S86、S87、S89、S90、S92、S93)。また、第1スイッチ71及び第2スイッチ72が共にONで、給電回路200から通電方向切替回路100に電気が供給される間(ステップS88〜S91)、アンロック経路101が形成されてモータ32がアンロック方向に駆動する(〜ステップS90)。
これに対し、図11に示したように、車両の走行時は、第1スイッチ71がONされて第2制御ユニット30に電源が供給された後、最初の双方向通信が行われただけで(ステップS83、S84)、給電回路200から通電方向切替回路100に電気が供給されることなく(第2スイッチ72がONされることなく)、第2制御ユニット30への電源供給が停止して終了する。したがって、鎖線アで示すように、たとえステップS82〜S97の間に、誤ってロック経路102が形成されても、モータ32にロック用の電流が流れないから、車両の走行中にステアリングロックが起きることがない。
以上のように、本実施形態によれば、電動式のアクチュエータ32でロック部材34をロック位置に移動させてステアリングロックを達成するように構成された車両のステアリングロック装置1において、車両が走行していることを判定する走行判定手段(第1制御ユニット10のステップS2,S22,S42,S62,S85の動作)を備え、この走行判定手段で車両が走行していると判定されたときは、前記アクチュエータ32に対する通電方向をロック方向とアンロック方向とに切り替える通電方向切替回路100に電気を供給する給電回路200を遮断するようにしたので(第1制御ユニット10のステップS15,S35,S55,S75,S97の動作:第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFのままとする動作、あるいは第2スイッチだけをOFFのままとする動作)、実際に車両が走行しているときは、そもそも通電方向切替回路100ないし前記アクチュエータ32に電気が供給されることがなくなり、その結果、車両走行中に前記アクチュエータ32がロック部材34をロック位置に移動させること、すなわちステアリングロックが確実に防止されることとなる。
その場合に、車速が零でないとき(S2,S22でNO)、変速機のシフトポジションがパーキング以外の位置にあるとき(S42,S62でNO)、又はロック部材34がアンロック位置に移動しているとき(S85でNO)に、アクチュエータ32への電気の供給を遮断するようにしたから(第1制御ユニット10のステップS15,S35,S55,S75,S97の動作:第1スイッチ71及び第2スイッチ72を共にOFFのままとする動作、あるいは第2スイッチだけをOFFのままとする動作)、ステアリングロックが確かに車両の走行中に防止されることとなる。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、モータ等の電動式のアクチュエータでロック部材をロック位置に移動させてステアリングロックを達成するように構成されたステアリングロック装置において、車両走行中の誤ったステアリングロックを確実に防止することが可能な技術であるから、インテリジェンス化の進展した車両の盗難防止の技術分野において広範な産業上の利用可能性が期待される。
本発明の最良の実施形態に係る車両のステアリングロック装置のブロック構成図である。 前記ステアリングロック装置における通電方向切替回路及び給電回路を示すブロック図である。 前記ステアリングロック装置におけるアンロック経路を示すブロック図である。 前記ステアリングロック装置におけるロック経路を示すブロック図である。 前記ステアリングロック装置におけるキーレスエントリユニットに属する第1制御ユニットが行う具体的制御動作の1例(第1の実施形態)を示すフローチャートである。 同じく他の例(第2の実施形態)を示すフローチャートである。 同じくさらに他の例(第3の実施形態)を示すフローチャートである。 同じくさらに他の例(第4の実施形態)を示すフローチャートである。 同じくさらに他の例(第5の実施形態)を示すフローチャートである。 図9の制御動作の車両の停車時におけるタイムチャートである。 図9の制御動作の車両の走行時におけるタイムチャートである。
符号の説明
1 車両のステアリングロック装置
2 キーレスエントリユニット
3 ステアリングロックユニット
7 可動部材(ステアリングシャフト)
10 走行判定手段(S2,S22,S42,S62,S85)、給電遮断手段(S15,S35,S55,S75,S97)
11 第1ドライバ
31 第2ドライバ
32 アクチュエータ(モータ)
34 ロック部材
52 車速検出部
53 シフトポジションセンサ
63 第3ドライバ
71 第1スイッチ
72 第2スイッチ
73 アンロックリレースイッチ
74 ロックリレースイッチ
100 通電方向切替回路
101 アンロック経路
102 ロック経路
200 給電回路

Claims (4)

  1. ステアリング操作に連動する可動部材に対し係脱してステアリング操作をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロック部材と、
    このロック部材をロック位置とアンロック位置とに移動させるアクチュエータと、
    このアクチュエータに対する通電方向をロック方向とアンロック方向とに切り替える通電方向切替回路とを有する車両のステアリングロック装置であって、
    前記通電方向切替回路に電気を供給する給電回路と、
    車両が走行していることを判定する走行判定手段と、
    この走行判定手段で車両が走行していると判定されたとき、前記給電回路を遮断する給電遮断手段とが備えられていることを特徴とする車両のステアリングロック装置。
  2. 前記請求項1に記載の車両のステアリングロック装置であって、
    前記走行判定手段は、車速が零でないとき、車両が走行していると判定することを特徴とする車両のステアリングロック装置。
  3. 前記請求項1に記載の車両のステアリングロック装置であって、
    前記走行判定手段は、変速機のシフトポジションがパーキング以外の位置にあるとき、車両が走行していると判定することを特徴とする車両のステアリングロック装置。
  4. 前記請求項1に記載の車両のステアリングロック装置であって、
    前記走行判定手段は、前記ロック部材が前記アンロック位置に移動しているとき、車両が走行していると判定することを特徴とする車両のステアリングロック装置。
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