JP2009274641A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記憶手段からの開度制御値の読み出しに不具合が生じた場合であっても、窓曇りを抑制することができる車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】デフダンパー7aの開度を空調モードに応じて調整するマイクロコンピュータ(制御手段)11と、空調モードに対応したデフダンパー7aの開度制御値を記憶したEEPROM(記憶手段)12とを備え、マイクロコンピュータ11が、空調モードを判断すると共に、判断された空調モードに応じたデフダンパー7aの開度制御値をEEPROM12から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいてデフダンパー7aの開度を調整する車両用エアコン(車両用空調装置)Aであって、EEPROM12からの開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、マイクロコンピュータ11は、デフダンパー7aを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、記憶手段に記憶された空調モードに応じた各種ダンパーの開度制御値に基づき、各種ダンパーの開度を調整する車両用空調装置に関するものである。
従来から、空調モードに対応した各種ダンパーの開度制御値を記憶手段にあらかじめ記憶しておき、制御手段がこの開度制御値を空調モードに応じて読み出し、読み出された開度制御値に基づいて各種ダンパーの開度を調整することで車室内の空調制御を行う車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用空調装置では、同じ空調モードであっても車種によって開度制御値が異なっており、制御手段は車種に応じて開度制御値を選択して読み出すようになっている。
特開2005−178523号公報
ところで、上述の車両用空調装置では、例えば静電気の発生によって記憶手段に不具合が生じたり、ハーネスの断線等によって記憶手段からの読み出しができなくなったりして、適切な開度制御値を読み出すことができなくなった際に各種ダンパーの制御を行うことができず、各種ダンパーの開閉駆動が停止して車室内空調を適切に行うことができなくなっていた。
特に、デフロスタ吹出口が閉まった状態のときに記憶手段の読み出しに不具合が生じた場合では、デフロスタ吹出口を開放することができなくなり、ウインドガラスに向けて空調風を吹き出すことができず、窓曇りが発生するという問題が生じていた。
また、外気吸込口が閉まった状態のときに記憶手段の読み出しに不具合が生じた場合では、車室内に外気を取り込むことができなくなり、窓曇りが発生するおそれがあった。
そこで、この発明は、記憶手段からの開度制御値の読み出しに不具合が生じた場合であっても、窓曇りを抑制することができる車両用空調装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、この発明に係る車両用空調装置は、車室内に開放した空調風吹出口と、該空調風吹出口を開閉する空調ダンパーと、該空調ダンパーの開度を空調モードに応じて調整する制御手段と、該制御手段により読み出し可能であって前記空調モードに対応した前記空調ダンパーの開度制御値を記憶した記憶手段とを備え、前記制御手段が、前記空調モードを判断すると共に、判断された空調モードに応じた前記空調ダンパーの開度制御値を前記記憶手段から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいて前記空調ダンパーの開度を調整するものにおいて、前記記憶手段からの前記開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、前記制御手段は、前記空調ダンパーを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行うことを特徴としている。
また、この発明に係る車両用空調装置は、外気に開放した外気取入口と、車室内に開放した内気取入口と、前記外気取入口と前記内気取入口とを交互に開閉する切替ダンパーと、該切替ダンパーの開度を空調モードに応じて調整する制御手段と、該制御手段により読み出し可能であって前記空調モードに対応した前記切替ダンパーの開度制御値を記憶した記憶手段とを備え、前記制御手段が、前記空調モードを判断すると共に、判断された空調モードに応じた前記切替ダンパーの開度制御値を前記記憶手段から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいて前記切替ダンパーの開度を調整するものにおいて、前記記憶手段からの前記開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、前記制御手段は、前記切替ダンパーによって前記外気取入口と前記内気取入口とを交互に開閉させる制御を行うことを特徴としている。
さらに、この発明に係る車両用空調装置は、ウインドガラスに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口と、該デフロスタ吹出口を開閉するデフダンパーと、該デフダンパーの開度を空調モードに応じて調整する制御手段と、該制御手段により読み出し可能であって前記空調モードに対応した前記デフダンパーの開度制御値を記憶した記憶手段と、前記デフロスタ吹出口を強制的に開放させるデフスイッチとを備え、前記制御手段が、前記空調モードを判断し、判断された空調モードに応じた前記デフダンパーの開度制御値を前記記憶手段から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいて前記デフダンパーの開度を調整すると共に、前記デフスイッチがON操作された場合には前記デフダンパーを全開状態に位置させるものにおいて、前記記憶手段からの前記開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、前記制御手段は、前記デフダンパーを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行い、前記デフスイッチがON操作されたら、前記デフダンパーを現在向かっている方向と反対方向に向かって移動させることを特徴としている。
開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、制御手段が空調ダンパーを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行うものにあっては、空調ダンパーが閉まった状態で読み出し不具合が生じても、空調吹出口から断続的に空調風を吹き出させることができ、窓曇りの発生を抑制することが可能となる。
また、開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、制御手段が切替ダンパーによって外気取入口と内気取入口とを交互に開閉させる制御を行うものにあっては、切替ダンパーによって外気取入口が閉まった状態で読み出し不具合が生じても、外気取入口から断続的に外気を取り入れることができ、窓曇りの発生を抑制することが可能となる。
さらに、開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、制御手段がデフダンパーを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行い、デフスイッチがON操作されたら、デフダンパーを現在向かっている方向と反対方向へ移動させるものにあっては、デフスイッチがON操作されることで現在向かっている方向はデフロスタ吹出口を閉める方向であると認識し、デフロスタ吹出口を開放させてウインドガラスに向けて確実に空調風を吹き出させることができ、窓曇りの発生を抑制することが可能となる。
本発明に係る車両用空調装置の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示すAは車両用エアコン(車両用空調装置)であり、この車両用エアコンAは、空調ユニット1と、コントロールユニット10と、操作スイッチ20と、センサ群30とを備えている。
空調ユニット1は、車両前方に配置された図示しないインストルメントパネル内に設置された送風ダクト2と、この送風ダクト2内に上流側から順に配置されたブロワファン3aと、エバポレータ3bと、ヒータコア3cとを有している。
送風ダクト2の上流端部には、外気に開放した外気取入口4a及び車室内に開放した内気取入口4bを有する吸込口4が形成され、下流端部には、空調吹出口として車室内に開放したデフロスタ吹出口5a、ベント吹出口5b、フット吹出口5cが形成されている。
ブロアファン3aは、吸込口4から吸い込んだ空気をエバポレータ3bに向けて送風し、各吹出口5a〜5cから排出させるものである。
エバポレータ3bは、送風ダクト2の外部に設けられたコンプレッサ3d等とともにエアコンサイクルを形成し、循環する冷媒を気化させて送風ダクト2内の空気を冷却するものである。なお、送風ダクト2を流れる空調風の全てがこのエバポレータ3bを通過するようになっている。
ヒータコア3cは、エンジン(図示せず)によって暖められた冷却水によって送風ダクト2内の空気を加熱するものである。なお、送風ダクト2を流れる空調風の一部がこのヒータコア3cを通過するようになっている。
そして、吸込口4の内部には切替ダンパー6が回動可能に設けられている。この切替ダンパー6は、外気取入口4aと内気取入口4bとの間に位置すると共に、コントロールユニット10によって制御される切替アクチュエータ6aにより開度(回動角度)が調整され、外気取入口4aと内気取入口4bとのいずれか一方を開放し、他方を閉鎖する。すなわち、外気取入口4aと内気取入口4bとは交互に開閉されることとなる。なお、切替ダンパー6が外気取入口4aと内気取入口4bとの中間に位置し、外気及び内気の双方を取り入れることもできる。
デフロスタ吹出口5aの内部にはデフダンパー(空調ダンパー)7aが回動可能に設けられ、ベント吹出口5bの内部にはベントダンパー(空調ダンパー)7bが回動可能に設けられ、フット吹出口5cの内部にはフットダンパー(空調ダンパー)7cが回動可能に設けられている。
デフダンパー7a、ベントダンパー7b、フットダンパー7cは、コントロールユニット10によって制御されるダンパーアクチュエータ8によりそれぞれ開度(回動角度)が調整され、各吹出口5a〜5cを所定の開度にて開閉する。
さらに、ヒータコア3cの上流側にはエアミックスドア9が回動可能に設けられている。このエアミックスドア9は、コントロールユニット10によって制御されるミックスドアアクチュエータ9aによって開度(回動角度)が調整され、ヒータコア3cを通過する空調風と、ヒータコア3cを迂回して流れる空調風との配分を決定する。そして、ヒータコア3cによって加熱された空調風と、迂回して加熱されなかった空調風とが混合することにより、各吹出口5a〜5cから吹き出される空調風が最適温度に調整される。
一方、コントロールユニット10は、操作スイッチ20及びセンサ群30からの入力情報に基づいて空調ユニット1の作動を制御するものであり、後述する空調制御処理を実行する。また、このコントロールユニット10は、マイクロコンピュータ(制御手段)11と、EEPROM(記憶手段)12と、モータ制御回路13と、入力回路14とを有している。
マイクロコンピュータ11は、メモリ読出部15と、メモリ診断部16と、制御部17とを有している。
メモリ読出部15は、EEPROM12に記憶されたメモリ(データ)を読み出すものである。
メモリ診断部16は、EEPROM12に記憶されたメモリに不具合が生じているか否か、すなわち記憶されたメモリに誤りがないか否かを診断するものである。
制御部17は、メモリ診断部16によってメモリに不具合が生じていないと判断されれば、通常の空調制御処理を実行させる制御信号を出力し、メモリに不具合が発生していると判断さればメモリ異常時の空調制御処理を実行させる制御信号を出力するものである。なお、この制御部17は図示しないタイマーを有している。
EEPROM12は不揮発性メモリであり、ここでは、操作スイッチ20の後述するモード設定スイッチ23によって設定される空調モードに対応した切替ダンパー6、デフダンパー7a、ベントダンパー7b、フットダンパー7cのそれぞれの開度制御値をメモリとして記憶している。
なお、この開度制御値は同じ空調モードであっても車種によって異なっており、例えば図2(a)に示すように空調モードが「A」の場合、A車ではダンパーアクチュエータ8を制御する開度制御値が「125」であり、B車では開度制御値が「0」である。
ここで図2(a)に示すテーブルは、デフダンパー7a、ベントダンパー7b、フットダンパー7cの開度を調整するダンパーアクチュエータ8を制御する開度制御値の一例を示したものであり、図2(b)に示すテーブルは、切替ダンパー6の開度を調整する切替アクチュエータ6aを制御する開度制御値の一例を示したものである。
モータ制御回路13は、制御部17から入力された制御信号に基づいて所定の駆動信号をダンパーアクチュエータ8、切替アクチュエータ6a、ミックスドアアクチュエータ9aに出力するものである。
入力回路14は、操作スイッチ20及びセンサ群30から入力された入力情報をAD変換してマイクロコンピュータ11に伝達するものである。
そして、操作スイッチ20は、乗員によって操作されるものであり、この車両用エアコンAのON/OFF操作を行うON/OFFスイッチ21、車室温度を設定する温度設定スイッチ22、空気取入モードや空調風の吹出しモードを設定するモード設定スイッチ23を有している。
なお、このモード設定スイッチ23には、デフロスタ吹出口5aを強制的に開放させる、すなわちデフダンパー7aを強制的に全開状態にさせる図示しないデフスイッチが含まれている。このデフスイッチをON操作すると、デフダンパー7aを全開状態に位置させてデフロスタ吹出口5aを開放させるデフモードとなる。
さらに、センサ群30は、車両内外の環境情報を検出するものであり、車室内の温度を検出する内気温センサ31、車外温度を検出する外気温センサ32、日射量を検出する日射センサ33、エンジン冷却水温度を検出する水温センサ34を有している。
次に、コントロールユニット10にて実行される空調制御処理について、図3に示すフローチャートにより説明する。なお、この空調制御処理は、図示しないイグニッションスイッチがON操作されて電力供給がなされると共に、操作スイッチ20のON/OFFスイッチ21がON操作されてブロアファン3a及びコンプレッサ3dが駆動されている状態で実行されるものとする。
ステップS1は、各制御に必要な入力情報(信号)の読み込みを行う。つまり、操作スイッチ20からの各スイッチ情報や、センサ群30からの各センサ情報を入力回路14を介して読み込む。これは制御部17によって行われる。
ステップS2は、EEPROM12に記憶されているメモリの診断を行う。具体的には、チェックサムを用いてメモリの誤りを検出する。これはメモリ診断部16によって行われる。
ステップS3は、メモリに不具合が発生しているか否かを判断する。メモリが正常であると判断された場合(ステップS3においてNOの場合)はステップS4に移行し、メモリに不具合が発生していると判断された場合(ステップS3においてYESの場合)はステップS10に移行する。これはメモリ診断部16によって行われる。
ステップS4は、各吹出口5a〜5cから吹き出される空調風の目標吹出温度の算出を行う。この目標吹出温度は、例えば、温度設定スイッチ22を操作して乗員が希望する温度に設定すると、この設定温度を読み込み、外気温に応じて設定温度に対して乗員の体感温度を合わせるように設定温度の補正を行うことで算出される。これは制御部17によって行われる。
ステップS5は、空調モードの判定を行う。この空調モードは、モード設定スイッチ23を操作して乗員が希望する運転モードを設定すると、この運転モードを読み込むことで判定される。これは制御部17によって行われる。
なお、空調モードは、例えば、デフロスタ吹出口5aから空調風を吹き出させるデフモード、ベント吹出口5bから空調風を吹き出させるベントモード、フット吹出口5cから空調風を吹き出させるフットモード、ベント吹出口5b及びフット吹出口5cから空調風を吹き出させるバイレベルモード、外気取入口4aから外気を取り入れる外気モード、内気取入口4bから内気を取り入れる内気モード等がある。
ステップS6は、制御部17によって判定された空調モードに応じたメモリをEEPROM12から読み出す。なお、予め設定された車種に応じて適切なメモリを読み出すようになっている。これは制御部17によって行われる。
ステップS7は、読み出されたメモリに基づいてダンパーアクチュエータ8、切替アクチュエータ6aの制御を行う。これはモータ制御回路13によって行われる。
ステップS10は、図4に示すフローチャートにしたがって、EEPROM12に記憶されたメモリに不具合が生じている場合の空調制御を行う。図4は、コントロールユニット10にて実行される空調制御処理においてメモリに不具合が生じている場合の空調制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11は、EEPROM12に記憶されたメモリのうち、ダンパーアクチュエータ8を制御する開度制御値に関する部分(以下、ダンパー関連部という)に不具合が生じているのか否かを判断する。ダンパー関連部に不具合が生じていない場合(ステップS11においてNOの場合)はステップS15に移行し、ダンパー関連部に不具合が生じている場合(ステップS11においてYESの場合)はステップS12に移行する。
ステップS12は、デフダンパー7a、ベントダンパー7b、フットダンパー7cのそれぞれを全開状態と全閉状態との間で往復移動させるように制御する。これにより、デフロスタ吹出口5a、ベント吹出口5b、フット吹出口5cはそれぞれ断続的に開閉されることとなる。
ステップS13は、デフモードが設定されているか否かを判断する。すなわち、操作スイッチ20のモード設定スイッチ23におけるデフスイッチがON操作されているか否かを判断する。デフモードが設定されていない場合(ステップS13においてNOの場合)はステップS15に移行し、デフモードが設定されている場合(ステップS13においてYESの場合)はステップS14に移行する。
ステップS14は、全開状態と全閉状態との間で往復移動しているデフダンパー7aを、現在向かっている方向と反対方向に移動させるように制御する。つまり、デフダンパー7aがデフロスタ吹出口5aを閉鎖させる方向に移動していた場合では、このデフダンパー7aはデフロスタ吹出口5aを開放させる方向に移動することとなる。
ステップS15は、EEPROM12に記憶されたメモリのうち、切替アクチュエータ6aを制御する開度制御値に関する部分(以下、切替ダンパー関連部という)に不具合が生じているのか否かを判断する。切替ダンパー関連部に不具合が生じていない場合(ステップS15においてNOの場合)はリターンに移行し、切替ダンパー関連部に不具合が生じている場合(ステップS15においてYESの場合)はステップS16に移行する。
ステップS16は、切替ダンパー6によって外気取入口4aと内気取入口4bとを交互に開閉させるように制御する。
次に、この発明に係る車両用空調装置である車両用エアコンAにおける作用を説明する。
まず、EEPROM12に記憶されたメモリが正常であり、適切なメモリを読み出すことができるときには、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→リターンという流れが繰り返される。
そして、ステップS6において、設定された空調モードに応じた開度制御値がEEPROM12から読み出され、ステップS7においてこの読み出された開度制御値に基づいて各アクチュエータ6a,8,9aが適切に制御される。
これにより、切替ダンパー6、デフダンパー7a、ベントダンパー7b、フットダンパー7cは、それぞれ空調モードに応じた適切な開度を維持することができる。
一方、EEPROM12に記憶されたメモリに不具合が発生し、適切なメモリを読み出すことができないときには、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS10と流れ、図4に示すフローチャートに移行する。
図4に示すフローチャートでは、まずステップS11にてダンパーアクチュエータ8を制御する開度制御値に関する部分のメモリに不具合が生じているか否かを判断し、不具合が生じていなければダンパーアクチュエータ8を適切に制御することができるとしてステップS15に移行する。
また、ダンパーアクチュエータ8を制御する開度制御値に関する部分のメモリに不具合が生じていれば、ダンパーアクチュエータ8を適切に制御することができないため、ステップS12にてデフダンパー7a、ベントダンパー7b、フットダンパー7cをそれぞれ全開状態と全閉状態との間で往復移動させる。
すなわち、デフダンパー7aにおいては、デフロスタ吹出口5aを例えばまず全開状態にする方向に回動し、所定時間経過後に反対方向(デフロスタ吹出口5aを全閉状態にする方向に)に回動する。そして、所定時間が経過したら、再び反対方向(デフロスタ吹出口5aを全開状態にする方向)に回動し、これを繰り返す。
これと同様に、ベントダンパー7bにおいては、ベント吹出口5bを例えばまず全開状態にする方向に回動し、所定時間経過後に反対方向(ベント吹出口5bを全閉状態にする方向に)に回動する。そして、所定時間が経過したら、再び反対方向(ベント吹出口5bを全開状態にする方向)に回動し、これを繰り返す。
さらに、フットダンパー7cにおいては、フット吹出口5cを例えばまず全開状態にする方向に回動し、所定時間経過後に反対方向(フット吹出口5cを全閉状態にする方向に)に回動する。そして、所定時間が経過したら、再び反対方向(フット吹出口5cを全開状態にする方向)に回動し、これを繰り返す。なお、この「所定時間」は制御部17が有するタイマーによってカウントされる。
これにより、ダンパーアクチュエータ8を制御する開度制御値に関する部分のメモリに不具合が生じて空調モードに対応した開度制御値を認識することができない場合であっても、デフロスタ吹出口5a、ベント吹出口5b、フット吹出口5cは、それぞれ断続的に開放されて空調風を吹き出すことができる。そのため、各吹出口5a〜5cが閉まった状態でメモリの読出し不具合が生じた場合であっても、空調風が断続的に吹き出るので、窓曇りの発生を抑制することが可能となる。
次に、ステップS13にてデフモードが設定されているか否かを判断し、このデフモードが設定されていなければデフロスタ吹出口5aからの空調風の吹き出しが要求されていないとしてステップS15に移行する。なお、このデフモードが設定されているか否かは、モード設定スイッチ23が有するデフスイッチがON操作されているか否かにより判断される。
そして、デフモードが設定されていれば、デフロスタ吹出口5aからの空調風の吹き出しが要求されているので、ステップS14にてデフダンパー7aを現在向かっている方向と反対方向へ移動させる。
すなわち、デフロスタ吹出口5aからの空調風の吹き出しが要求されることで、現在デフダンパー7aが回動している方向はデフロスタ吹出口5aを閉める方向であると認識し、デフダンパー7aを反対方向へ向かって移動(回動)させる。これにより、デフロスタ吹出口5aを開放させてウインドガラスに向けて確実に空調風を吹き出させることができ、窓曇りの発生を抑制することができる。
そして、ステップ15にて切替アクチュエータ6aを制御する開度制御値に関する部分のメモリに不具合が生じているか否かを判断し、不具合が生じていなければ切替アクチュエータ6aを適切に制御することができるとしてリターンに移行する。
また、切替アクチュエータ6aを制御する開度制御値に関する部分のメモリに不具合が生じていれば、切替アクチュエータ6aを適切に制御することができないため、ステップS16にて切替ダンパー6によって外気取入口4aと内気取入口4aとを交互に開閉させる。
すなわち、切替ダンパー6は、例えばまず外気取入口4aを閉鎖する方向(内気取入口4bが開放する方向)に回動し、所定時間経過後に反対方向(内気取入口4bを閉鎖する方向、つまり外気取入口4aを開放する方向)に回動する。そして、所定時間が経過したら、再び反対方向(外気取入口4aを閉鎖する方向)に回動し、これを繰り返す。なお、この所定時間は制御部17が有するタイマーによってカウントされる。
これにより、切替アクチュエータ6aを制御する開度制御値に関する部分のメモリに不具合が生じて空調モードに対応した開度制御値を認識することができない場合であっても、外気取入口4aが断続的に開放されて外気を取り入れることができる。そのため、外気取入口4aが閉まった状態でメモリの読出し不具合が生じた場合であっても、外気を断続的に取り入れることができるので、窓曇りの発生を抑制することが可能となる。
本発明に係る車両用空調装置の構成を模式的に示すブロック図である。 EEPROMに記憶されるメモリを模式的に示したテーブルであり(a)はダンパーアクチュエータを制御する開度制御値を示したものであり、(b)は切替アクチュエータを制御する開度制御値を示したものである。 図1に示す車両用空調装置における空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 図3に示す空調制御処理においてメモリに不具合が生じている場合の空調制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
A 車両用エアコン(車両用空調装置)
5a デフロスタ吹出口(空調風吹出口)
7a デフダンパー(空調ダンパー)
11 マイクロコンピュータ(制御手段)
12 EEPROM(記憶手段)

Claims (3)

  1. 車室内に開放した空調風吹出口と、該空調風吹出口を開閉する空調ダンパーと、該空調ダンパーの開度を空調モードに応じて調整する制御手段と、該制御手段により読み出し可能であって前記空調モードに対応した前記空調ダンパーの開度制御値を記憶した記憶手段とを備え、
    前記制御手段が、前記空調モードを判断すると共に、判断された空調モードに応じた前記空調ダンパーの開度制御値を前記記憶手段から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいて前記空調ダンパーの開度を調整する車両用空調装置であって、
    前記記憶手段からの前記開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、前記制御手段は、前記空調ダンパーを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 外気に開放した外気取入口と、車室内に開放した内気取入口と、前記外気取入口と前記内気取入口とを交互に開閉する切替ダンパーと、該切替ダンパーの開度を空調モードに応じて調整する制御手段と、該制御手段により読み出し可能であって前記空調モードに対応した前記切替ダンパーの開度制御値を記憶した記憶手段とを備え、
    前記制御手段が、前記空調モードを判断すると共に、判断された空調モードに応じた前記切替ダンパーの開度制御値を前記記憶手段から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいて前記切替ダンパーの開度を調整する車両用空調装置であって、
    前記記憶手段からの前記開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、前記制御手段は、前記切替ダンパーによって前記外気取入口と前記内気取入口とを交互に開閉させる制御を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  3. ウインドガラスに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口と、該デフロスタ吹出口を開閉するデフダンパーと、該デフダンパーの開度を空調モードに応じて調整する制御手段と、該制御手段により読み出し可能であって前記空調モードに対応した前記デフダンパーの開度制御値を記憶した記憶手段と、前記デフロスタ吹出口を強制的に開放させるデフスイッチとを備え、
    前記制御手段が、前記空調モードを判断し、判断された空調モードに応じた前記デフダンパーの開度制御値を前記記憶手段から読み出し、この読み出された開度制御値に基づいて前記デフダンパーの開度を調整すると共に、前記デフスイッチがON操作された場合には前記デフダンパーを全開状態に位置させる車両用空調装置であって、
    前記記憶手段からの前記開度制御値の読み出しに不具合が生じた際に、前記制御手段は、前記デフダンパーを全開状態と全閉状態との間で往復移動させる制御を行い、前記デフスイッチがON操作されたら、前記デフダンパーを現在向かっている方向と反対方向に向かって移動させることを特徴とする車両用空調装置。
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