JP2009274307A - 流体噴射装置 - Google Patents

流体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009274307A
JP2009274307A JP2008126981A JP2008126981A JP2009274307A JP 2009274307 A JP2009274307 A JP 2009274307A JP 2008126981 A JP2008126981 A JP 2008126981A JP 2008126981 A JP2008126981 A JP 2008126981A JP 2009274307 A JP2009274307 A JP 2009274307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
laser light
ink
recording
ejection surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008126981A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Watanabe
英一郎 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008126981A priority Critical patent/JP2009274307A/ja
Publication of JP2009274307A publication Critical patent/JP2009274307A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】メンテナンス処理により記録ヘッドに付着した残留インクを確実に除去できる、流体噴射装置を提供する。
【解決手段】流体を噴射する複数のノズルを含む噴射面17を有する噴射ヘッド4と、噴射ヘッド4のノズル16に対するメンテナンス処理を行うメンテナンス装置と、メンテナンス装置によるメンテナンス処理により噴射面17に残留した流体Lに対してレーザ光を照射するレーザ光源部51を含むレーザー光照射装置15と、を備える流体噴射装置である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置は、流体を噴射可能な噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の流体を被記録材等に向けて噴射する装置である。流体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッド(噴射ヘッド)のノズルから液体状のインク(流体)をインク滴として記録紙等の被記録材に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式記録装置がある。
このようなインクジェット式記録装置において、レーザー光を利用することで、記録に関与させたくないインクミスト等の不要なインク滴を効率的に除去し、高品位の画像を得るものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−34016号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、レーザー光によりノズルから吐出されたインクを除去できるものの、メンテナンス処理によって記録ヘッドの噴射面に付着した残留インクの除去が考慮されていなかった。そのため、メンテナンス処理により噴射面に付着した残留インクを簡便に除去できる技術の提供が望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、メンテナンス処理により記録ヘッドに付着した残留インクを確実に除去できる、流体噴射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の流体噴射装置は、流体を噴射する複数のノズルを含む噴射面を有する噴射ヘッドと、該噴射ヘッドの前記ノズルに対するメンテナンス処理を行うメンテナンス装置と、該メンテナンス装置によるメンテナンス処理により前記噴射面に残留した前記流体に対してレーザ光を照射するレーザ光源部を含むレーザー光照射装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の流体噴射装置によれば、レーザー光照射装置により、メンテナンス処理後に噴射面に付着した残留流体に対してレーザー光を照射することで残留流体を蒸発させることができる。よって、メンテナンス処理により噴射面に残留した残留流体を簡便且つ確実に除去することができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記レーザー光源部及び前記噴射ヘッドのそれぞれを相対的に移動可能とする移動機構が設けられるのが好ましい。
この構成によれば、レーザー光照射装置及び噴射ヘッドは、相対移動が可能とされるので、噴射面の全域にレーザ光を確実に照射することができる。よって、噴射面に付着した残留流体を良好に除去することができる。
この場合、前記移動機構は、前記レーザー光照射装置に設けられるのがより好ましい。
このようにすれば、噴射ヘッドを移動させること無くレーザー光照射装置により上記残留流体を確実に除去できる。よって、レーザー光照射時に噴射ヘッドを移動させないため、噴射ヘッドの噴射面から残留流体が落下するといった不具合の発生を防止できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記移動機構は、前記レーザ光源部を前記ノズルの配列方向に沿って移動可能に構成されるのが好ましい。
この構成によれば、レーザー光源部をノズルの配列方向に移動させることで、噴射面の全域に亘って付着している残留流体を良好に除去できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記レーザー光照射装置は、前記噴射面に沿ってレーザ光を照射するのが好ましい。
この構成によれば、レーザー光が噴射面に対して傾斜した状態に入射する場合に比べ、レーザ光が噴射面に沿って拡がるため、残留流体に対してレーザ光を効率的に照射することができる。よって、噴射面上に付着する残留流体を良好に除去できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記メンテナンス装置は、前記噴射ヘッドに当接するとともに前記ノズルから前記流体を排出させるキャップ部材を複数含み、前記レーザー光照射装置は前記流体を排出させた前記キャップ部材の当接領域に対して選択的にレーザー光を照射するのが好ましい。
この構成によれば、キャップ部材が当接した領域に付着した残留流体のみをレーザー光照射装置によって選択的に除去することができるので、複数のキャップ部材を備えたメンテナンス装置を採用することが可能となる。また、メンテナンス装置が複数のキャップ部材を備えることで、噴射ヘッドの所定領域に対応したノズルから選択的に流体を排出できる。このように、複数のキャップ部材を使い分けることで、メンテナンス処理時において流体が無駄に排出されてしまうのを防止することができる。
以下、本発明に係る流体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、プリンタと称す)を例示する。
図1は、本実施形態に係るプリンタに係る構成を示す斜視図、図2は、平面図である。
図1及び図2に示すように、プリンタ1は、インクにより記録紙に対する記録を実行する記録ユニット2と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構3とを備えている。
記録ユニット2は、インクを噴射する記録ヘッド4(噴射ヘッド)と、記録ヘッド4を支持しながら移動可能なキャリッジ5と、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、インクが噴射される記録紙を支持するプラテン6とを含む。
プリンタ1は、キャリッジ5を移動するモータ等を含むキャリッジ駆動装置7と、キャリッジ5の移動を案内するキャリッジガイド部材とを備えている。
キャリッジ5は、キャリッジガイド部材に案内されながら、キャリッジ駆動装置7によって、主走査方向に移動する。記録紙は、記録紙搬送機構3により、記録ユニット2に対して、主走査方向と交差する副走査方向に移動する。
また、プリンタ1は、記録紙を収容する給紙カセット9を備えている。
給紙カセット9は、プリンタ1の本体の背面側に、着脱可能に設けられている。給紙カセット9は、積層された複数の記録紙を収容可能に設けられている。
記録紙搬送機構3は、給紙カセット9の記録紙を搬出するための給紙ローラと、給紙ローラを駆動するモータ等を含む給紙ローラ駆動装置10と、記録紙の移動を案内する記録紙ガイド部材11と、給紙ローラに対して搬送方向の下流側に配置されている搬送ローラと、搬送ローラを駆動する搬送ローラ駆動装置と、記録ユニット2に対して搬送方向の下流側に配置されている排出ローラとを有している。
給紙ローラは、給紙カセット9に積層されている複数の記録紙のうち、最も上側に配置されている記録紙をピックアップし、給紙カセット9より搬出可能に構成されている。給紙カセット9の記録紙は、記録紙ガイド部材11に案内されながら、給紙ローラ駆動装置10によって駆動する給紙ローラによって、搬送ローラに送られる。搬送ローラに送られた記録紙は、搬送ローラ駆動装置によって駆動する搬送ローラにより、搬送方向の下流側に配置された記録ユニット2に搬送される。
記録ユニット2のプラテン6は、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、記録紙の下面を支持する。記録ヘッド4及びキャリッジ5は、プラテン6の上方に配置されている。記録紙搬送機構3は、記録ユニット2による記録動作と連動して、記録紙を副走査方向に搬送する。記録ユニット2で記録された記録紙は、排出ローラを含む記録紙搬送機構3によって、プリンタ1の正面側から排出される。
また、プリンタ1は、インクカートリッジのインクをキャリッジ5の記録ヘッド4に供給するインク供給チューブ12を備えている。インクカートリッジのインクは、インク供給針を介してインク供給路に供給され、そのインク供給路より、インク供給チューブ12を介して、キャリッジ5の記録ヘッド4に供給される。
また、プリンタ1は、記録ヘッド4をメンテナンス可能なキャッピング装置(メンテナンス装置)14を備えている。キャッピング装置14は、キャリッジ5及び記録ヘッド4のホームポジションに配置されている。ここで、ホームポジションは、キャリッジ5の移動領域内であって、記録ユニット2による記録動作が実行される記録領域の外側の端部領域に設定されている。したがって、電源が切断されている間、あるいは長時間に亘って記録動作が実行されない場合、キャリッジ5及び記録ヘッド4は、ホームポジションに配置される。
キャッピング装置14は、吸引により記録ヘッド4のノズル16内からインクを強制的に排出させることでノズル16の噴射不良を解消するメンテナンス処理を行うためのものである。
また、プリンタ1は、記録ヘッド4の噴射面に対してレーザ光を照射可能とするレーザー光照射装置15を備えている。このレーザー光照射装置15は、詳細については後述するように上記キャッピング装置14によるメンテナンス処理(吸引処理)を行った後に、記録ヘッド4の噴射面に付着した(残留した)インクを除去するためのものである。
図3は、記録ヘッド4の断面図である。
図3に示すように、記録ヘッド4は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。ノズル16は、ノズル基板21に形成されている。すなわち、ノズル基板21の下面は、複数のノズル16が形成された噴射面17が構成されている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。また、本実施形態に係る記録ヘッド4は、プリンタ1が対象とする最大サイズの印刷紙の幅員(最大記録紙幅)以上の長さに亘ってノズル16が多数配列された、所謂ラインヘッドとして使用しても良い。
記録ヘッド4は、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル16のそれぞれに対応するように設けられている。
また、記録ヘッド4は、ヘッド本体18の内部に形成され、インクカートリッジからインク供給チューブ12を介して供給されたインクが流れる内部流路28と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、内部流路28と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット22によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口30と、流路形成ユニット22によって形成され、インク供給口30と接続された圧力室31とを備えている。圧力室31は、複数のノズル16に対応するように複数設けられている。複数のノズル16のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19の圧力室31に対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路28の下端近傍との間にはコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28の下端とノズル16とを接続する共通インク室29、インク供給口30、及び圧力室31それぞれの空間を形成するための凹部を有する。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンを異方性エッチングすることで形成されている。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル16を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。なお、上述のように噴射面17は、ノズル基板21の下面によって形成されている。
このように構成されたプリンタ1は、インクを貯留するインク貯留部(流体貯留部)として、不図示のインクカートリッジを有し、このインクカートリッジからインク供給チューブを介して供給されたインクが図3に示した内部流路28の上端に流入するように構成されている。内部流路28の下端は、共通インク室29に接続されており、インクカートリッジからインク供給チューブ12を介して内部流路28の上端に流入したインクは、内部流路28を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配されるように供給される。
ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室31に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル16から、インクが噴射(吐出)される。
このように、本実施形態の圧電素子25は、ノズル16よりインクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいて、ノズル16に接続された圧力室31の圧力を変動させる。
続いて、本実施形態に係るプリンタ1における特徴的な構成要素であるレーザー光照射装置15について説明する。図4はレーザー光照射装置15の周辺部における構成を示す図である。なお、図4(a)はレーザー光照射装置15および記録ヘッド4の構成を示す斜視図であり、図4(b)は側面図を示すものである。
記録ヘッド4は、キャッピング装置14によるメンテナンス処理後、図4に示されるようにノズル16近傍における噴射面17(図3参照)に残留インクLが付着する。レーザー光照射装置15は、噴射面17に対してレーザー光を照射することで、噴射面17に付着した残留インクLを蒸発させて除去することができる。
具体的にレーザー光照射装置15は、レーザー光を照射するレーザー光源部51と、このレーザー光源部51を保持するとともにレーザー光源部51を記録ヘッド4に対して相対的な移動を可能とする移動機構52と、レンズ53と、を含む。
レーザー光源部51は、例えば、出力10W、発振周波数1064mmのYAGレーザーであり、パルス信号を入力することにより、任意のタイミング、任意の時間に渡ってレーザー光を発振することができる。
上記レンズ53は、レーザー光源部51から照射されたレーザー光が噴射面17上の残留インクLにて焦点を結ばせるようになっている。これにより、噴射面17上に付着している残留インクを良好に除去することが可能となる。すなわち、レーザー光照射装置15は、メンテナンス処理によって噴射面17に付着される残留インクを払拭するためのワイピング部材と同等の機能を得ることができる。
レーザー光源部51は、図4(b)に示されるように、噴射面17に対し、噴射面17に沿ってレーザー光を照射するように位置決めされる。これにより、レーザー光源部51は、発振したレーザー光が記録ヘッド4のノズル16の直下を通過するようになっている。このようにすれば、レーザー光が噴射面17に対して傾斜した状態に入射する場合に比べ、レーザ光が噴射面17に沿って拡がるため、レーザ光を効率的に照射することができる。よって、噴射面17上に付着する残留インクLを良好に除去できるようになっている。
また、レーザー光源部51は、噴射面17におけるノズル16の配列方向に直交する方向(図4(a),(b)中Y方向)にレーザー光を照射可能とされている。また、レーザー光源部51は、上記移動機構52により噴射面17におけるノズル16の配列方向(図4(a),(b)中X方向)に沿って移動可能となっている。これにより、噴射面17の全域にレーザ光を照射することが可能となり、噴射面17に付着した残留インクLを良好に除去することができる。また、本実施形態ではレーザー光の照射時に記録ヘッド4を移動させないため、噴射面17から残留インクが落下するといった不具合の発生を防止できる。
図5は、プリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるプリンタ1は、プリンタ1全体の動作を制御する制御装置58を備えている。この制御装置58には、プリンタ1の動作に関する各種情報を入力する入力装置59と、プリンタ1の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置60とが電気的に接続されている。
また、制御装置58には、記録紙搬送機構3、キャリッジ駆動装置7、キャッピング装置14等が接続されている。また、プリンタ1は、圧電素子25に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器62を備えており、駆動信号発生器62は制御装置58に電気的に接続されている。
駆動信号発生器62には、記録ヘッド4の圧電素子25に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器62は、入力されたデータ及びタイミング信号に基づいて吐出パルス等の駆動信号を発生する。
駆動信号発生器62より吐出パルスが圧電素子25に入力されると、ノズル16よりインク滴が吐出される。吐出パルスが圧電素子25に入力されると、圧電素子25が収縮して圧力室31が膨張する。圧力室31の膨張状態が短時間維持された後、圧電素子25が急激に伸長する。これに伴って、圧力室31の容積が基準容積以下に収縮し、ノズル16に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定量のインクの滴がノズル16から吐出される。その後、インクの滴の吐出に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるように、圧力室31が基準容積に復帰する。
以下、上述の構成を有するプリンタ1の動作の一実施形態として、キャッピング装置14を用いたメンテナンス動作、及びメンテナンス処理後のレーザー光照射装置15の動作について説明する。
プリンタ1は、ノズル16内でインクの増粘に起因する吐出不良を防止すべく、上記キャッピング装置14を用い、不図示の吸引ポンプを駆動させることでノズル16内からインクを排出させるメンテナンス処理を実行する。
具体的には、制御装置58は、キャッピング装置14が設けられたホームポジションに記録ヘッド4を移動させる。そして、キャッピング装置14に設けられた不図示の昇降機構を駆動させることでキャッピング装置14を上昇させて、記録ヘッド4に当接させる。
続いて、制御装置58は吸引ポンプを駆動させ、キャッピング装置14と噴射面17との間に生じている密閉空間を負圧状態とする。これにより、ノズル16内からインクを排出させるメンテナンス処理を行うことができる。
ところで、このようなキャッピング装置14を用いたメンテナンス処理を行うと、ノズル16から排出された残留インクが噴射面17に付着した状態となる。
本実施形態に係るプリンタ1は、上記キャッピング装置14によるメンテナンス処理後、上記レーザー光照射装置15から記録ヘッド4の噴射面17に対してレーザー光を照射する。このとき、レーザー光照射装置15は、図4(a),(b)に示したように、記録ヘッド4のノズル16の直下を通過させるようにレーザー光を照射するとともに、移動機構52によりノズル16の配列方向(図4(a),(b)中X方向)に沿って移動する。これにより、レーザー光照射装置15は、噴射面17の全域に亘ってレーザー光を照射することができ、残留インクはレーザー光が照射されることで蒸発する。これにより、噴射面17上からメンテナンス処理により付着した残留インクを完全に除去することができる。
続いて、上述のレーザー光照射装置15によって噴射面17上に付着した残留インクを除去した後、ノズル16内からインクを噴射することでインクメニスカスを整えるフラッシング動作を行い、プリンタ1は印字処理が実行可能となる。
以上述べたように、本実施形態に係るプリンタ1によれば、レーザー光照射装置15により、メンテナンス処理後に噴射面17に付着した残留インクに対してレーザー光を照射することで残留インクを蒸発させることができる。よって、メンテナンス処理により噴射面に残留した残留インクを確実に除去することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されることは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、レーザー光照射装置15はノズル16の配列方向に直交する方向(図4(a),(b)中Y方向)にレーザー光を照射する構成としたが、ノズル16の配列方向(図4(a),(b)中X方向)にレーザー光を照射するようにしてもよい。この場合、レーザー光を照射するレーザー光源部51の位置を固定した状態で、手前側のノズル16の近傍における残留インクLをレーザ光によって順次除去することができる。
また、上記実施形態では、メンテナンス処理時に、キャッピング装置14が記録ヘッド4の噴射面17の全域に当接するように構成されていた。これに対し、図6に示すようにキャッピング装置14が噴射面17に当接する複数(図6においては4つ)のキャップ部材71から構成されていてもよい。この場合、キャッピング装置14は、複数の上記キャップ部材71のうちのいずれか(例えば、1つ)を必要に応じて噴射面17に当接させることで、メンテナンス処理が必要とされるノズル16を含む領域から選択的にインクを排出させることができる。このような場合においても、本発明によれば、記録ヘッド4の噴射面17のうち、キャップ部材71によるメンテナンス処理により残留インクが生じている領域Aに対してレーザー光照射装置15のレーザ光源部51からレーザー光を選択的に照射することができる。このように複数のキャップ部材71を備えることでメンテナンス処理時にノズル16から必要以上にインクが排出されることで、無駄に消費されてしまうインク量を低減できる。
また、上記実施形態では、流体噴射装置として、インクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
プリンタに係る構成を示す斜視図である。 プリンタに係る構成を示す平面図である。 記録ヘッドの断面図である。 レーザー光照射装置の概略構成を示す図である。 プリンタの電気的な構成を示すブロック図である。 キャッピング装置における変形例に係る構成を示す図である。
符号の説明
1…プリンタ(流体噴射装置)、4…記録ヘッド、14…キャッピング装置(メンテナンス装置)、15…レーザー光照射装置、16…ノズル、17…噴射面、52…移動機構、71…キャップ部材

Claims (6)

  1. 流体を噴射する複数のノズルを含む噴射面を有する噴射ヘッドと、
    該噴射ヘッドの前記ノズルに対するメンテナンス処理を行うメンテナンス装置と、
    該メンテナンス装置によるメンテナンス処理により前記噴射面に残留した前記流体に対してレーザ光を照射するレーザ光源部を含むレーザー光照射装置と、
    を備えることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記レーザー光源部及び前記噴射ヘッドのそれぞれを相対的に移動可能とする移動機構が設けられることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記移動機構は、前記レーザー光照射装置に設けられることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記移動機構は、前記レーザ光源部を前記ノズルの配列方向に沿って移動可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の流体噴射装置。
  5. 前記レーザー光照射装置は、前記噴射面に沿ってレーザ光を照射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記メンテナンス装置は、前記噴射ヘッドに当接するとともに前記ノズルから前記流体を排出させるキャップ部材を複数含み、前記レーザー光照射装置は前記流体を排出させた前記キャップ部材の当接領域に対して選択的にレーザー光を照射することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
JP2008126981A 2008-05-14 2008-05-14 流体噴射装置 Withdrawn JP2009274307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008126981A JP2009274307A (ja) 2008-05-14 2008-05-14 流体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008126981A JP2009274307A (ja) 2008-05-14 2008-05-14 流体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009274307A true JP2009274307A (ja) 2009-11-26

Family

ID=41440176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008126981A Withdrawn JP2009274307A (ja) 2008-05-14 2008-05-14 流体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009274307A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011068227A1 (en) 2009-12-02 2011-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Dual arm robot

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011068227A1 (en) 2009-12-02 2011-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Dual arm robot

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336774B2 (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2010131941A (ja) 液体噴射ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置
JP2009034903A (ja) インクジェット記録装置およびヘッドメンテナンス方法
JP2009148928A (ja) 液体噴射装置
JP2006272635A (ja) 印刷装置
JP2010188650A (ja) プリンタ装置およびそのメンテナンス方法
JP2013018252A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP4806955B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2014058091A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2009274307A (ja) 流体噴射装置
JP2010023241A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェットヘッド
JPH07101081A (ja) インクジェット記録装置
JP2008230136A (ja) 記録装置
JP2009226722A (ja) 流体噴射装置
JP4725084B2 (ja) 液体噴射装置
JP2010131940A (ja) 液体噴射ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置
JP2009178867A (ja) 流体噴射装置、及び流体噴射装置のメンテナンス方法
JP2007307863A (ja) インクジェット記録装置
JP2005246698A (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置のフラッシング方法
JP7302354B2 (ja) 液体吐出装置
JP4307808B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2010000755A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの不良ノズル検出方法及び画像形成装置
JP2007299987A (ja) 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置
JP2009190188A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2009148929A (ja) 液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110802