JP2009273605A - 動態画像診断支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】胸部の動態画像を解析して肺に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する際の判定精度を向上させる。
【解決手段】本発明に係る動態画像診断支援システムによれば、撮影用コンソールは、撮影装置において被写体の胸部を動態撮影することにより生成された複数の時間位相における動態画像に、撮影時の気圧情報を付帯させて画像処理装置に送信する。画像処理装置は、受信した複数の時間位相における動態画像に対し画像解析処理を行い、動態画像に付帯された気圧情報に基づいて、肺野の動態に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、動態画像診断支援システムに関する。
近年、従来のフィルム/スクリーンや輝尽性蛍光体プレートを用いた放射線の静止画撮影及び診断に対し、FPD(flat panel detector)等の半導体イメージセンサを利用して検査対象部位の動態画像を撮影し、診断に応用する試みがなされるようになってきている。具体的には、半導体イメージセンサの画像データの読取・消去の応答性の早さを利用し、半導体イメージセンサの読取・消去のタイミングと合わせて放射線源からパルス状の放射線を連続照射し、1秒間に複数回の撮影を行って、検査対象部位の動態を撮影する。撮影により取得された一連の複数枚の画像を順次表示することにより、医師は検査対象部位の一連の動きを認識することが可能となる。
例えば、胸部の動態を表す複数の放射線画像を撮影し、複数の放射線画像に対して関心領域を特定し、特定された関心領域に応じて診断支援情報を出力するシステムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−410号公報
ところで、撮影時の環境によって、撮影対象の患者の体に変化が現れる場合がある。例えば、気圧は、血液酸素化能力(動脈血液中の酸素分圧)に与える影響が大きく、気圧が低い環境では換気機能が低下する。しかしながら、従来、画像解析を行って検査対象部位が正常であるか異常であるかを判定するような場合に、撮影時の周囲環境は考慮されておらず、精度良く判定ができているとはいえなかった。
本発明の課題は、胸部の動態画像を解析して肺に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する際の判定精度を向上させることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
被写体の胸部を動態撮影し、複数の時間位相における動態画像を生成する撮影手段と、
前記複数の時間位相における動態画像のそれぞれから肺野領域を抽出し、当該抽出された複数の肺野領域の面積変化率又は信号変化率を算出し、当該算出した面積変化率又は信号変化率に基づいて、前記被写体の肺野の動態に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する画像解析手段と、
を備える動態画像診断支援システムであって、
気圧を計測する気圧計測手段と、
前記撮影手段により生成された動態画像に当該動態画像の撮影時に前記気圧計測手段により計測された気圧情報を付帯させる制御手段と、
を備え、
前記画像解析手段は、前記面積変化率又は信号変化率の算出に用いる動態画像に付帯された気圧情報に基づいて、前記被写体の肺野の動態に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記画像解析手段は、前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記画像解析手段は、前記算出された面積変化率又は信号変化率を前記付帯された気圧情報に基づき補正し、当該補正した面積変化率又は信号変化率を用いて前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記画像解析手段は、前記算出された面積変化率又は信号変化率を予め定められた閾値と比較することにより前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定するものであり、前記付帯された気圧情報に基づき前記閾値を補正し、当該補正した閾値を用いて前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像解析手段が算出する面積変化率は、前記複数の時間位相の動態画像のうち最大呼気位の画像における肺野領域の面積と最大吸気位の画像における肺野領域の面積との面積変化率であり、前記画像解析手段は、前記付帯された気圧情報に基づいて前記最大吸気位の画像における肺野領域の面積を補正し、当該補正した面積を用いて面積変化率を算出する。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像解析手段が算出する信号変化率は、前記複数の時間位相の動態画像のうち最大呼気位の画像における肺野領域内の画素の平均信号値と最大吸気位の画像における肺野領域内の画素の平均信号値との信号変化率であり、前記画像解析手段は、前記付帯された気圧情報に基づいて前記最大吸気位の画像における肺野領域内の画素の平均信号値を補正し、当該補正した平均信号値を用いて信号変化率を算出する。
本発明によれば、胸部の動態画像を解析して肺に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する際の判定精度を向上させることが可能となる。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における動態画像診断支援システム1を示す。
図1に示すように、動態画像診断支援システム1は、撮影装置10と、撮影用コンソール20と、診断用コンソール30と、画像処理装置40と、サーバ50とを備えて構成されている。各構成装置10〜50はネットワークNを介して接続されている。
図2を参照して、撮影装置10、撮影用コンソール20及び診断用コンソール30についてさらに説明する。撮影装置10はX線源11、検出器12、読取部13、サイクル検出部14を備えて構成されている。一方、撮影用コンソール20は、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25を備えて構成されている。また、撮影用コンソール20には、気圧計60が接続されている。診断用コンソール30も同様に、制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34、通信部35を備えて構成されている。
まず、撮影装置10について説明する。
撮影装置10は、被写体Mに対しX線を照射し、検出器12からX線画像を読み取る。撮影装置10では動態撮影が可能である。動態撮影とは撮影を連続的に行い、複数の時間位相における動態画像を得る撮影方法である。
X線源11は、撮影用コンソール20の制御部21の制御に従って、X線を照射する。制御されるX線照射条件としては、例えば動態撮影における連続撮影時のパルスレート、パルス幅、パルス間隔、照射開始/終了タイミング、X線管電流、X線管電圧、付加フィルタ等が挙げられる。パルスレートとは単位時間あたりの撮影回数をいい。パルス幅は撮影1回あたりのX線照射時間である。パルス間隔は、連続撮影においてあるX線照射開始から次の撮影でのX線照射を開始するまでの時間である。
検出器12は、被写体Mを挟んでX線源11と対向する位置に配置される。検出器12はX線の検出センサがマトリクス状に配置されたFPD(Flat Panel Detector)等であ
る。すなわち、X線をその強度に応じた電気信号に変換して画素(検出センサ)毎に蓄積するので、検出器12にはX線画像が記録されることとなる。
読取部13は、検出器12からX線画像を読み取る処理を行い、読み取られたX線画像を撮影用コンソール20に送信する。なお、読取動作は制御部21により制御される。制御される画像読取条件としては、フレームレート、フレーム間隔、画素サイズ等がある。フレームレート、フレーム間隔は上記パルスレート、パルス間隔と同意義である。
サイクル検出部14は、被写体Mの撮影部位について生体反応のサイクルを検出する。例えば、撮影部位が肺を含む胸部である場合には、呼吸モニタベルト、CCDカメラ、光学カメラ、スパイロメータ等を適用して呼吸サイクルを検出する。また、撮影部位が心臓部である場合、心拍計や心電計等を用いて心拍サイクルを検出する。
サイクル検出部14は、検出したサイクルの情報を、撮影用コンソール20の制御部21に出力する。
次に、撮影用コンソール20及び診断用コンソール30について説明する。
撮影用コンソール20は技師の撮影操作用として用いられ、検査対象である撮影部位等の入力を受け付けたり、撮影装置10のX線画像を技師の確認用に表示したりする。診断用コンソール30は、医師の操作用として用いられ、撮影用コンソール20から送信されるX線画像を医師の読影診断用に表示したりする。
診断用コンソール30の各部(制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34、通信部35)の機能は、撮影用コンソール20の各部(制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25)と基本的に同一である。よって、ここでは撮影用コンソール20の各部を代表として説明し、診断用コンソール30の各部の説明を省略する。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)等により構成されている。制御部21は記憶部22に記憶されている各種プログラムをCPUにより読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムとの協働により各種演算を行ったり、各部の動作を集中制御したりして処理を実行する。
なお、制御部21はCPUクロックを利用して時間を計時するタイマ機能を有する。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)等のメモリであり、制御部21により用いられる各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶している。例えば、撮影部位毎に最適化された撮影条件(X線照射条件やX線画像の画像読取条件等)を記憶している。
操作部23は、キーボードやマウス等を備えて構成され、これらの操作に応じて操作信号を生成して制御部21に出力する。
表示部24はディスプレイを備え、制御部21の表示制御に従って各種操作画面や撮影により得られたX線画像等を表示する。
通信部25は、通信用のインターフェイスを備え、ネットワークNに接続された外部装置と通信を行う。
次に、画像処理装置40、サーバ50及び気圧計60について説明する。
画像処理装置40及びサーバ50は、撮影により得られたX線画像を提供するために用いられる。
図3を参照して、画像処理装置40について説明する。
画像処理装置40は、X線画像に対し、医師が観察しやすい画質となるように画像処理を施すものである。図3に示すように、画像処理装置40は、制御部41、操作部42、表示部43、記憶部44、通信部45、画像処理部46、画像解析部47を備えて構成されている。
制御部41〜通信部45については、上記説明した撮影用コンソール20の制御部21〜通信部25と基本的な機能は同じであるので、ここでは詳細な説明は省略する。
画像処理部46は、X線画像に対し、階調変換処理、周波数調整処理等の各種画像処理を施す。画像処理は撮影部位に応じた種類のものを、撮影部位に応じた画像処理条件により施す。
画像解析部47は、画像解析処理を実行することにより、胸部を動態撮影して得られた複数の時間位相における動態画像を解析し、肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する。具体的な判定方法については後述する。画像解析部47は、CPU、RAM、ROMを備え、CPUとROMに記憶された画像解析処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により画像解析処理を実行することとするが、専用のハードウエアとしてもよい。
サーバ50は、HDD(Hard Disc Drive)等の大容量記憶装置を備え、この記憶装置に画像処理装置40によって画像処理されたX線画像を保存し、管理する。サーバ50に保存されたX線画像は診断用コンソール30からの要求に応じて配信され、診察に供される。
気圧計60は、気圧を測定し、測定結果である気圧情報を撮影用コンソール20の制御部21に出力する。
次に、動作について説明する。
本実施形態に係る動態画像診断支援システム1は、胸部の動態撮影を行い、得られた複数の時間位相における動態画像を用いて画像解析し、肺の換気機能が正常であるか否かを判定し、判定結果を表示するものである。
図4は、その際に主に機能する撮影用コンソール20、画像処理装置40、サーバ50、診断用コンソール30における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、撮影技師が撮影用コンソール20の操作部23を介して、被写体Mに関する患者情報の入力、撮影部位の指定操作等を行う(ステップS1)。患者情報には被写体Mつまり患者の氏名の他、年齢、性別、体重、身長等の患者の属性を示す情報が含まれる。
次いで、制御部21が指定された撮影部位に応じた撮影条件を記憶部22から読み出し、撮影装置10のX線源11におけるX線照射条件、読取部13における画像読取条件として設定する(ステップS2)。以下、撮影技師により「肺(換気)」の撮影部位が指定されたとして説明する。換気機能を見るために肺を撮影する場合、呼吸サイクルは平均0.3回/秒程度であることから、これを考慮して複数の時間位相の動態画像を少なくとも1つの呼吸位相について撮影できるように、例えば下記の撮影条件が設定される。
フレームレート(パルスレート):3フレーム/秒(つまり1秒あたり3回の撮影)
画素サイズ:400μm
画像サイズ:40cm×30cm
管電圧:120kV
管電流:50mA
撮影タイミング:吸気から呼気への変換点のタイミング(撮影開始タイミング)からフレーム間隔時間毎
なお、制御部21はサイクル検出部14により検出された呼吸サイクルの情報に基づいて、フレームレート等の条件を修正する。例えば、検出された呼吸サイクルに基づいて、1つの呼吸位相が所定のフレーム数(例えば、10フレーム)で撮影されるように制御部21がフレームレートを算出し、設定し直す。上記のフレームレートの条件例でいえば、サイクル検出部14により検出された呼吸サイクル数が0.25回/秒であった場合、フレームレートは2.5フレーム/秒に修正される。
また、制御部21は、気圧計60からの気圧情報を取得してRAMに格納する(ステップS3)。
続いて、制御部21は、撮影装置10のX線源11及び読取部13を制御して動態撮影を行うことにより、複数の時間位相における動態画像の生成を行う(ステップS4)。
具体的に、制御部21は、サイクル検出部14により検出される呼吸サイクルの情報に基づいて、撮影開始タイミングかどうか、つまり1つの呼吸位相が始まるタイミング(例えば、吸気→呼気の変換点)かどうかを判断する。撮影開始タイミングであれば、制御部21はX線源11及び読取部13を制御して動態撮影を開始させる。また、制御部21は動態撮影開始に合わせて撮影の開始から終了までに要した撮影時間を計時する。
撮影装置10では、設定されたX線照射条件に従って所定のパルスレートでX線を照射する。同様に、読取部13は設定された画像読取条件に従って、所定フレームレートで検出器12からX線画像の読取処理を行う。このX線照射動作と画像読取動作は制御部21が同期させる。これにより、複数の時間位相における動態画像が生成され、撮影用コンソール20に出力される。
撮影装置10から各時間位相の動態画像が入力されると、制御部21は、動態撮影により得られた各時間位相の動態画像を表示部24に表示する。撮影技師が画質等を確認するためである。撮影技師により操作部23を介して承認操作がなされると、制御部21は、各時間位相の動態画像のそれぞれに、一連の撮影を識別するためのIDや、撮影部位、撮影順番を示す情報、患者情報、撮影時間の情報、気圧計60から取得された気圧情報等を付帯させて通信部25を介して画像処理装置40に送信する(ステップS5)。
画像処理装置40では、各時間位相の動態画像に対し、画像処理部46により肺(換気)の撮影部位に応じた画像処理を施した後、画像解析部47により画像解析を行い肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する画像解析処理を実行する(ステップS6)。
図5に、図4のステップS6において画像処理装置40の画像解析部47により実行される画像解析処理のフローを示す。
まず、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像について、肺野領域の抽出を行う(ステップS101)。
各動態画像からの肺野領域の抽出は、例えば、図6A、図6Bに示すような信号値(画素信号値)のヒストグラムを作成することにより抽出することができる。胸部を撮影した動態画像の信号値のヒストグラムには大きく分けて3つのピークが現れる(図6A、図6B参照)。高信号域に現れるのは被写体Mを透過せずに直接X線が検出された直接X線領域であり、低信号側に現れるのはX線の透過率が低い心臓、骨等の体幹部領域である。それらの間に現れるのが肺を透過した肺野領域である。そこで、動態画像のうちの一つを基準画像として定め、その基準画像の信号値のヒストグラムから判別分析等によって体幹部領域と肺野領域の閾値(閾値1)、直接X線領域との閾値(閾値2)をそれぞれ求め、閾値1と閾値2の間の信号値をもつ領域を肺野領域として抽出する。
次いで、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像において肺野領域の面積を算出し、その中から最大の面積及び最小の面積を特定することにより、肺野領域の最大面積と最小面積を算出する(ステップS102)。肺野領域の面積は、肺野領域の信号分布の面積に相当する。つまり、各動態画像における肺野領域の面積は、ステップS101で算出されたヒストグラムにおける肺野領域(図6A、図6Bにおける斜線部)に相当する各信号値の頻度(画素数)を合計することにより算出することができる。そして、算出された中から中から最大の面積及び最小の面積を特定することにより、複数の時間位相における肺野領域の最大面積と最小面積を算出する。
ここで、呼気時には肺下部が収縮し、吸気時には肺下部が伸張する。例えば、被写体M(患者)に最大努力呼吸を行わせた場合、肺野領域が最大面積の動態画像は、最大吸気位(最大限に吸気したときの位相)の動態画像であり、肺野領域が最小面積の動態画像は、最大呼気位(最大限に排気したときの位相)の動態画像となる。図6Aは、最大呼気位の動態画像gaと、その信号値のヒストグラムhaを示す図である。図6Bは、最大吸気位の動態画像giと、その信号値のヒストグラムhiを示す図である。最大吸気位の方が肺野領域の面積が大きくなるため、図6Aに示すヒストグラムhaにおける肺野領域と比べて図6Bに示すヒストグラムhiの方が肺野領域の信号分布の面積が大きいことが分かる。
最大吸気位から最大呼気位までの動態画像が呼気位相、最大呼気位から最大吸気位までの動態画像が吸気位相の動態画像である。図7に、各時間位相T(T=t〜t)の動態画像について呼吸位相(最大吸気位から撮影を開始した場合)を示す。
次いで、画像解析部47は、最大呼気位の動態画像又は最大吸気位の動態画像から撮影時に付帯された気圧情報を取得し、撮影時の気圧が予め定められた標準気圧Pに対し10%以上低い気圧であるか否か、即ち、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下であるかを判別する(ステップS103)。撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合(ステップS103;YES)、画像解析部47は、ステップS102で算出された最大面積の値を5%増加補正し(ステップS104)、ステップS105の処理に移行する。撮影時の気圧が{P×(1−10%)}を越える場合(ステップS103;NO)、画像解析部47は、ステップS105の処理に移行する。
ここで、一般的に、気圧は血液酸素化能力(動脈血液中の酸素分圧)に与える影響が大きく、気圧の変化は肺の換気機能に影響する。気圧が或る程度低くなってしまうと正常な換気機能をもった人であっても十分に吸気できなくなる。そして、最大吸気位での肺野の面積が小さくなる。このような気圧による肺野面積の変化を考慮せずに、標準気圧Pに近い気圧下で撮影したときと同じ基準で換気機能の正常/異常を判断してしまうと精度よい判定結果が得られない。例えば、正常な換気機能をもつ人であっても異常と判断される可能性がある。そこで、画像解析処理では、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合には、複数の時間位相における動態画像群から得られた最大吸気位での肺野の面積を5%増加補正し、その後の判定に使用する。
ステップS105において、画像解析部47は、最大面積と最小面積の面積変化率((最大面積−最小面積)÷最小面積)を算出し、算出された面積変化率が予め定められた閾値TH以上であるか否かを判断する(ステップS106)。
ここで、一般的に、健康体の肺野の動態を標準気圧下で撮影した場合、最大吸気位での肺野の面積と、最大呼気位での肺野の面積との面積変化率は所定値以上となることが知られている。即ち、面積変化率が上記所定値を下回れば、換気率が十分でないといえる。閾値THは、標準気圧Pにおける上記所定値に相当する値であり、例えば、20%である。
算出された面積変化率が予め定められた閾値TH以上である場合(ステップS106;YES)、画像解析部47は、換気機能が正常であると判定し(ステップS107)、本処理を終了する。算出された面積変化率が予め定められた閾値THを下回る場合(ステップS106;NO)、画像解析部47は、換気機能が異常であると判定し(ステップS108)、本処理を終了する。
画像解析処理が終了すると、画像処理装置40の制御部41は、画像解析部47から出力される正常/異常の判定結果を示す情報を各時間位相の動態画像に更に付帯させ、通信部45を介してサーバ50に送信する(ステップS7)。
サーバ50では、付帯情報とともに各時間位相の動態画像が受信されると、受信した動態画像をデータベース化して保存する(ステップS8)。診断用コンソール30から要求があれば(ステップS9)、サーバ50は要求に係る患者の動態画像群を診断用コンソール30に送信する(ステップS10)。
通信部35を介してサーバ50からの動態画像群が受信されると、診断用コンソール30の制御部31は、表示部34に動態画像及び正常/異常の判定結果を表示する(ステップS11)。このとき、制御部31は時間位相に応じて各動態画像を連続的に切り替えて動画として表示させる。医師は肺の呼吸運動について動的な変化を把握することが可能である。また、肺の換気機能が正常であるか異常であるかの判定結果は、撮影時の気圧による被写体Mの体の変化が加味されているので、医師に対し、精度の高い判定結果を提供することが可能となる。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、撮影時の気圧が所定値以下である場合に、換気機能の正常/異常を判定する際の閾値を補正する例について説明する。
第2の実施の形態においては、画像処理装置40の画像解析部47が実行する画像解析処理が第1の実施の形態と異なるため、以下、本実施の形態における画像解析処理(画像解析処理Bとする)について説明する。その他、動態画像診断支援システム1や該システムを構成する各装置の構成及び動作は第1の実施の形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。
図8に、図4のステップS6において画像処理装置40の画像解析部47により実行される画像解析処理Bのフローを示す。
まず、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像について、肺野領域の抽出を行う(ステップS201)。
次いで、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像において、抽出された肺野領域の面積を算出し、その中から最大の面積及び最小の面積を特定することにより、肺野領域の最大面積と最小面積を算出し(ステップS202)、最大面積と最小面積の面積変化率((最大面積−最小面積)÷最小面積)を算出する(ステップS203)。
ステップS201〜S202の具体的な処理は、図5のステップS101〜ステップS102で説明したのと同様であるので説明を省略する。
次いで、画像解析部47は、最大呼気位の動態画像又は最大吸気位の動態画像から撮影時に付帯された気圧情報を取得し、撮影時の気圧が予め定められた標準気圧Pに対し10%以上低い気圧であるか否か、即ち、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下であるかを判別する(ステップS204)。撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合(ステップS204;YES)、画像解析部47は、換気機能の正常/異常を判定するための閾値THを補正し(ステップS205)、ステップS206の処理に移行する。撮影時の気圧が{P×(1−10%)}を越える場合(ステップS204;NO)、画像解析部47は、ステップS206の処理に移行する。
ここで、上述のように、気圧は血液酸素化能力(動脈血液中の酸素分圧)に与える影響が大きく、気圧の変化は換気機能に影響する。気圧が低くなるにつれて換気機能への影響が大きくなり、気圧が或る程度低くなってしまうと正常な換気機能をもった人であっても十分に吸気できなくなる。そして、最大吸気位での肺野の面積が小さくなる。このような気圧による肺野面積の変化を考慮せずに、標準気圧Pに近い気圧下で撮影したときと同じ基準で換気機能の正常/異常を判断してしまうと精度よい判定結果が得られない。例えば、正常な換気機能をもつ人であっても異常と判断される可能性がある。そこで、画像解析処理Bでは、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合には、換気機能の正常/異常を判定するための閾値THを補正(例えば、閾値THの値をデフォルト値より5%低く補正)し、その後の判定に使用する。
ステップS206においては、画像解析部47は、ステップS203で算出された面積変化率が予め定められた閾値TH(ステップS205で補正された場合は、補正された閾値TH)以上であるか否かを判断する。
ここで、上述のように、健康体の肺野の動態を標準気圧下で撮影した場合、最大吸気位での肺野の面積と、最大呼気位での肺野の面積との面積変化率は所定値以上となることが知られている。即ち、面積変化率が上記所定値を下回れば、換気率が十分でないといえる。デフォルトの閾値THは、標準気圧Pにおける上記所定値に相当する値であり、例えば、20%である。
算出された面積変化率が予め定められた閾値TH以上である場合(ステップS206;YES)、画像解析部47は、換気機能が正常であると判定し(ステップS207)、本処理を終了する。算出された面積変化率が予め定められた閾値THを下回る場合(ステップS206;NO)、画像解析部47は、換気機能が異常であると判定し(ステップS208)、本処理を終了する。
画像解析処理Bにおける肺の換気機能が正常であるか異常であるかの判定結果は、撮影時の気圧による被写体Mの体の変化が加味されているので、医師に対し、精度の高い判定結果を提供することが可能となる。
〔第3の実施の形態〕
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。
以下に説明する第3、4の実施の形態では、最大呼気位と最大吸気位の信号変化率を用いて換気機能の正常/異常を判定する例について説明する。
第3の実施の形態においては、画像処理装置40の画像解析部47が実行する画像解析処理が第1の実施の形態と異なるため、以下、本実施の形態における画像解析処理(画像解析処理Cとする)について説明する。その他、動態画像診断支援システム1や該システムを構成する各装置の構成及び動作は第1の実施の形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。
図9に、図4のステップS6において画像処理装置40の画像解析部47により実行される画像解析処理Cのフローを示す。
まず、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像について、肺野領域の抽出を行う(ステップS301)。各動態画像からの肺野領域の抽出は、図5のステップS101で説明したように、画素信号値のヒストグラムを作成して求めることができる。
次いで、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像において、最大呼気位の動態画像と最大吸気位の動態画像を特定し、両画像のそれぞれの肺野領域内の画素の平均信号値を算出する(ステップS302)。
ステップS302においては、まず、各動態画像において、ステップS301で作成されたヒストグラムの肺野領域(図6A、図6Bの斜線部領域)に相当する各信号値の頻度(画素数)を合計することにより、肺野領域の面積を算出する。次いで、算出された面積が最大となった動態画像を最大吸気位の動態画像、算出された面積が最小となった動態画像を最大呼気位の動態画像として特定する。そして、両画像のそれぞれについて、肺野領域(図6A、図6Bの斜線部領域)に相当する各信号値にその頻度を乗算したものを足し合わせ、得られた値を肺野領域内の総画素数(頻度の合計)で除算することにより、両画像の平均信号値を算出する。
次いで、画像解析部47は、最大呼気位の動態画像又は最大吸気位の動態画像から撮影時に付帯された気圧情報を取得し、撮影時の気圧が予め定められた標準気圧Pに対し10%以上低い気圧であるか否か、即ち、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下であるかを判別する(ステップS303)。
撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合(ステップS303;YES)、画像解析部47は、ステップS302で特定された最大吸気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値を5%増加補正し(ステップS304)、ステップS305の処理に移行する。撮影時の気圧が{P×(1−10%)}を越える場合(ステップS303;NO)、画像解析部47は、ステップS305の処理に移行する。
上述したように、一般的に、気圧は血液酸素化能力(動脈血液中の酸素分圧)に与える影響が大きく、気圧の変化は肺の換気機能に影響する。気圧が或る程度低くなってしまうと正常な換気機能をもった人であっても十分に吸気できなくなる。このような気圧による肺野の動きの変化を考慮せずに、標準気圧Pに近い気圧下で撮影したときと同じ基準で換気機能の正常/異常を判断してしまうと精度よい判定結果が得られない。例えば、正常な換気機能をもつ人であっても異常と判断される可能性がある。そこで、画像解析処理Cでは、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合には、正常/異常の判定に用いる平均信号値の補正を行う。具体的には、肺野を撮影した動態画像では、十分に吸気できない状態になると、肺野領域内の画素の平均信号値が正常状態より少なくなることから、最大吸気位の動態画像における肺野領域の画素の平均信号値を5%増加補正し、その後の判定に使用する。
ステップS305において、画像解析部47は、最大呼気位の動態画像と最大吸気位の動態画像の肺野領域の信号変化率((最大吸気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値−最大呼気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値)÷(最大呼気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値))を算出し(ステップS305)、算出された信号変化率が予め定められた閾値TH1以上であるか否かを判断する(ステップS306)。
ここで、一般的に、健康体の肺野の動態を標準気圧下で撮影した場合、最大呼気位の動態画像と最大吸気位の動態画像の肺野領域の信号変化率は所定値以上となることが知られている。即ち、信号変化率が上記所定値を下回れば、換気率が十分でないといえる。閾値TH1は、標準気圧Pにおける上記所定値に相当する値であり、例えば、20%である。
算出された信号変化率が予め定められた閾値TH1以上である場合(ステップS306;YES)、画像解析部47は、換気機能が正常であると判定し(ステップS307)、本処理を終了する。算出された信号変化率が予め定められた閾値TH1を下回る場合(ステップS306;NO)、画像解析部47は、換気機能が異常であると判定し(ステップS308)、本処理を終了する。
画像解析処理Cにおける肺の換気機能が正常であるか異常であるかの判定結果は、撮影時の気圧による被写体Mの体の変化が加味されているので、医師に対し、精度の高い判定結果を提供することが可能となる。
〔第4の実施の形態〕
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態では、撮影時の気圧が所定値以下である場合に、換気機能の正常/異常を判定する際に用いる、最大呼気位の動態画像と最大吸気位の動態画像における信号変化率の閾値を補正する例について説明する。
第4の実施の形態においては、画像処理装置40の画像解析部47が実行する画像解析処理が第3の実施の形態と異なるため、以下、本実施の形態における画像解析処理(画像解析処理Dとする)について説明する。その他、動態画像診断支援システム1や該システムを構成する各装置の構成及び動作は第1の実施の形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。
図10に、図4のステップS6において画像処理装置40の画像解析部47により実行される画像解析処理Dのフローを示す。
まず、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像について、肺野領域の抽出を行う(ステップS401)。
次いで、画像解析部47は、複数の時間位相における各動態画像において、最大吸気位の動態画像と最大呼気位の動態画像を特定し、両画像のそれぞれの肺野領域内の画素の平均信号値を算出する(ステップS402)。
ステップS401〜S402の具体的な処理は、図9のステップS301〜ステップS302で説明したのと同様であるので説明を省略する。
最大呼気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値及び最大吸気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値が求まると、画像解析部47は、最大呼気位の動態画像と最大吸気位の動態画像の肺野領域の信号変化率((最大吸気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値−最大呼気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値)÷(最大呼気位の動態画像における肺野領域内の画素の平均信号値))を算出する(ステップS403)。
次いで、画像解析部47は、最大呼気位の動態画像又は最大吸気位の動態画像から撮影時に付帯された気圧情報を取得し、撮影時の気圧が予め定められた標準気圧Pに対し10%以上低い気圧であるか否か、即ち、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下であるかを判別する(ステップS404)。
撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合(ステップS404;YES)、画像解析部47は、換気機能の正常/異常を判定するための閾値TH1を補正し(ステップS405)、ステップS406の処理に移行する。撮影時の気圧が{P×(1−10%)}を越える場合(ステップS404;NO)、画像解析部47は、ステップS406の処理に移行する。
上述したように、一般的に、気圧は血液酸素化能力(動脈血液中の酸素分圧)に与える影響が大きく、気圧の変化は肺の換気機能に影響する。気圧が或る程度低くなってしまうと正常な換気機能をもった人であっても十分に吸気できなくなる。このような気圧による肺野の動きの変化を考慮せずに、標準気圧Pに近い気圧下で撮影したときと同じ基準で換気機能の正常/異常を判断してしまうと精度よい判定結果が得られない。例えば、正常な換気機能をもつ人であっても異常と判断される可能性がある。そこで、画像解析処理Dでは、撮影時の気圧が{P×(1−10%)}以下である場合には、換気機能の正常/異常を判定するための閾値TH1を補正(例えば、閾値TH1の値をデフォルト値より5%低く補正)し、その後の判定に使用する。
ステップS406においては、画像解析部47は、ステップS403で算出された信号変化率が予め定められた閾値TH1(ステップS405で補正された場合は、補正された閾値TH1)以上であるか否かを判断する。
ここで、一般的に、健康体の肺野の動態を標準気圧下で撮影した場合、最大吸気位の動態画像と最大呼気位の動態画像における肺野領域の信号変化率は所定値以上となることが知られている。即ち、信号変化率が上記所定値を下回れば、換気率が十分でないといえる。デフォルトの閾値TH1は、標準気圧Pにおける上記所定値に相当する値であり、例えば、20%である。
算出された信号変化率が予め定められた閾値TH1以上である場合(ステップS406;YES)、画像解析部47は、換気機能が正常であると判定し(ステップS407)、本処理を終了する。算出された信号変化率が予め定められた閾値TH1を下回る場合(ステップS406;NO)、画像解析部47は、換気機能が異常であると判定し(ステップS408)、本処理を終了する。
画像解析処理Dにおける肺の換気機能が正常であるか異常であるかの判定結果は、撮影時の気圧による被写体Mの体の変化が加味されているので、医師に対し、精度の高い判定結果を提供することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る動態画像診断支援システム1によれば、撮影用コンソール20は、撮影装置10において被写体の胸部を動態撮影することにより生成された複数の時間位相における動態画像に、撮影時の気圧情報を付帯させて画像処理装置40に送信する。画像処理装置40は、受信した複数の時間位相における動態画像に対し画像解析処理を行い、動態画像に付帯された気圧情報に基づいて、被写体の肺野の動態に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する。
従って、胸部の動態画像を解析して肺に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する際に、撮影時の気圧を加味して判定を行うので、判定精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、画像解析を行う画像処理装置40を設けて画像処理装置40において画像解析処理を実行する構成を説明したが、診断用コンソール30や他の装置において上記画像解析処理を実行するためのプログラムをインストールし、処理を行うこととしてもよい。
また、画像処理装置40は、上述の画像解析処理、画像解析処理B、画像解析処理C、画像解析処理Dの何れを実行することとしてもよく、ユーザが操作部23等から画像解析処理の種類を選択できるようにしてもよい。
また、上記説明した処理に係るプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体としては、ROM等のメモリの他、DVD等の可搬型のものも適用可能である。また、婦ログラムのデータをネットワークを介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用可能である。
本実施形態における動態画像診断支援システムを示す図である。 図1の撮影装置、撮影用コンソール、診断用コンソールの機能的構成を示す図である。 図1の画像処理装置の機能的構成を示す図である。 動態画像診断支援システムにおける処理の流れを示す図である。 図4のステップS6において実行される画像解析処理を示すフローチャートである。 最大呼気位の動態画像及びその信号値のヒストグラムの一例である。 最大吸気位の動態画像及びその信号値のヒストグラムの一例である。 複数の時間位相の動態画像を示す図である。 図4のステップS6において実行される画像解析処理Bを示すフローチャートである。 図4のステップS6において実行される画像解析処理Cを示すフローチャートである。 図4のステップS6において実行される画像解析処理Dを示すフローチャートである。
符号の説明
1 動態画像診断支援システム
10 撮影装置
11 X線源
12 検出器
13 読取部
14 サイクル検出部
20 撮影用コンソール
21 制御部
22 記憶部
23 操作部
24 表示部
25 通信部
30 診断用コンソール
31 制御部
32 記憶部
33 操作部
34 表示部
35 通信部
40 画像処理装置
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 記憶部
45 通信部
46 画像処理部
47 画像解析部
50 サーバ
60 気圧計

Claims (6)

  1. 被写体の胸部を動態撮影し、複数の時間位相における動態画像を生成する撮影手段と、
    前記複数の時間位相における動態画像のそれぞれから肺野領域を抽出し、当該抽出された複数の肺野領域の面積変化率又は信号変化率を算出し、当該算出した面積変化率又は信号変化率に基づいて、前記被写体の肺野の動態に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する画像解析手段と、
    を備える動態画像診断支援システムであって、
    気圧を計測する気圧計測手段と、
    前記撮影手段により生成された動態画像に当該動態画像の撮影時に前記気圧計測手段により計測された気圧情報を付帯させる制御手段と、
    を備え、
    前記画像解析手段は、前記面積変化率又は信号変化率の算出に用いる動態画像に付帯された気圧情報に基づいて、前記被写体の肺野の動態に係る機能が正常であるか異常であるかを判定する動態画像診断支援システム。
  2. 前記画像解析手段は、前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する請求項1に記載の動態画像診断支援システム。
  3. 前記画像解析手段は、前記算出された面積変化率又は信号変化率を前記付帯された気圧情報に基づき補正し、当該補正した面積変化率又は信号変化率を用いて前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する請求項2に記載の動態画像診断支援システム。
  4. 前記画像解析手段は、前記算出された面積変化率又は信号変化率を予め定められた閾値と比較することにより前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定するものであり、前記付帯された気圧情報に基づき前記閾値を補正し、当該補正した閾値を用いて前記被写体の肺の換気機能が正常であるか異常であるかを判定する請求項2に記載の動態画像診断支援システム。
  5. 前記画像解析手段が算出する面積変化率は、前記複数の時間位相の動態画像のうち最大呼気位の画像における肺野領域の面積と最大吸気位の画像における肺野領域の面積との面積変化率であり、前記画像解析手段は、前記付帯された気圧情報に基づいて前記最大吸気位の画像における肺野領域の面積を補正し、当該補正した面積を用いて面積変化率を算出する請求項3に記載の動態画像診断支援システム。
  6. 前記画像解析手段が算出する信号変化率は、前記複数の時間位相の動態画像のうち最大呼気位の画像における肺野領域内の画素の平均信号値と最大吸気位の画像における肺野領域内の画素の平均信号値との信号変化率であり、前記画像解析手段は、前記付帯された気圧情報に基づいて前記最大吸気位の画像における肺野領域内の画素の平均信号値を補正し、当該補正した平均信号値を用いて信号変化率を算出する請求項3に記載の動態画像診断支援システム。
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