JP2009273285A - モータ - Google Patents

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芳郎 中野
Junichi Yokota
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Abstract

【課題】ステータコアを含むモータの冷却を効率的に行う。
【解決手段】ロータコアの回転軸方向の端部に密着するエンドプレート18は、エンドプレート18の周方向に並設され、冷却液流入口42a〜42dから流入した冷却液を貯留させるための複数の空間40a〜40dと、貯留する冷却液をコイルエンドに向けて噴出させるための冷却液噴出口44a〜44dと、を有する。冷却液噴出口44a〜44dはそれぞれ、エンドプレート18の周方向に複数配置されてなる。
【選択図】図2

Description

本発明はモータに関する。
従来のモータの一例について説明する。図11に例示するモータは、内側部分に中空部分を形成する、固定子としてのステータコア12と、ステータコア12の内側部分と対面し、シャフト16を軸として回転可能な、回転子としてのロータコア14とを備える。モータの作動時には、シャフト16を回転軸の軸心としてロータコア14が回転し、ステータコア12およびロータコア14が発熱する。この発熱を抑えるための冷却に関し、シャフト16の内部を経由して導入された、例えばATF、ギヤオイルなどの冷却液をロータコア14の両端部に密着させたエンドプレート118,120から、ステータコア12の両端部分から突出するコイルエンド22a,22bに向けて噴出させる技術が開示されている(例えば特許文献1〜4)。
次に、従来のモータにおける冷却液の流通の様子について説明する。
図12は、図11に示す領域Cの拡大図である。図12において、シャフト16の内部を経由して冷却液導入路24内からエンドプレート118に形成された冷却液流路126に供給された冷却液は、ロータコア14の回転に伴う遠心力および冷却液自身の粘性に伴う慣性力により、冷却液流路126の先端部分、つまりロータコア14の外周方向へ移動し、やがてエンドプレート118を貫通する冷却液噴出口130からコイルエンド22aに向けて噴出される。このとき、冷却液噴出口130から噴出する冷却液がより確実にコイルエンド22aに向かうよう、必要に応じて、エンドプレート118と一体または別体の案内部材128を設ける場合もある。
特開2001−16826号公報 特開2007−20337号公報 特開2006−25545号公報 特開2005−6429号公報
しかしながら、かかる構成のモータでは、冷却液噴出口130から噴出される冷却液の噴出量およびその噴出強度(圧力)は、シャフト16およびロータコア14の回転速度に応じて変化する場合がある。すなわち、シャフト16(ロータコア14)の回転速度が小さいと、一般に冷却液流路126に供給される冷却液の量は少ない。このとき、この冷却液が受ける遠心力は小さく、冷却液噴出口130から噴出される冷却液は概ね図13に示す実線136のように案内部材128の傾斜にほぼ添った軌道でコイルエンド22aに向かう。
一方、シャフト16(ロータコア14)の回転速度が大きいと、一般に冷却液流路126に供給される冷却液の量は多くなる。このとき、この冷却液が受ける遠心力も大きくなり、冷却液噴出口130から噴出される冷却液は例えば図13に示す破線138のように低回転時とは異なる軌道をとることになる。このとき、案内部材128の形状によっては冷却液の軌道にほとんど影響を及ぼさない場合も想定される。
このように、従来のモータでは、冷却液噴出口から噴出される冷却液の軌道がモータの作動状態の変動に応じて異なるため、コイルエンドの所定の箇所に冷却液を安定して噴出させることが困難な場合があった。
本発明は、モータの作動状態の変動にかかわらずステータコアを含むモータの冷却を効率的に行うことを目的とする。
本発明の構成は、以下の通りである。
(1)内側部分に中空部分を形成するステータコアと、前記中空部分に配置され、前記ステータコアと対面して回転可能なロータコアと、前記ステータコアの、前記ロータコアの回転軸方向の両端部分から突出するコイルエンドと、前記ロータコアの回転軸方向の端部に密着するエンドプレートと、前記ステータコアを冷却する冷却液を前記エンドプレートに導入させるための冷却液導入路と、を備え、前記エンドプレートは、前記冷却液を流入させるための冷却液流入口と、前記エンドプレートの周方向に並設された複数の空間を備え、前記冷却液流入口から流入した冷却液を貯留させるための冷却液貯留部と、前記空間に貯留する冷却液を前記コイルエンドに向けてそれぞれ噴出させるための冷却液噴出口と、を有し、前記冷却液噴出口は、前記エンドプレートの周方向に複数配置されてなる、モータ。
(2)上記(1)に記載のモータにおいて、前記複数の空間のそれぞれに設けられた複数の冷却液噴出口が、前記エンドプレートの径方向の位置を異ならせてそれぞれ設けられている、モータ。
(3)上記(1)または(2)に記載のモータにおいて、前記冷却液流入口が、前記空間の中央部分に配置されており、前記冷却液噴出口が、前記エンドプレートの、前記冷却液流入口を通る径方向の直線に対し線対称に配置されている、モータ。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載のモータにおいて、前記冷却液貯留部を構成する複数の空間は、前記エンドプレートの径方向に設けられた隔壁によりそれぞれ独立して区画されており、前記冷却液流入口は、前記複数の空間のそれぞれに対応して配置されており、前記複数の冷却液噴出口のうち、前記ロータコアの回転方向に対し前記空間の後端部分を構成する隔壁に近い後方側冷却液噴出口が前記エンドプレートの最外周側であり、前記後端部分を構成する隔壁よりも前記ロータコアの回転方向に対し前方側に配置された前方側冷却液噴出口が前記エンドプレートの最内周側であるように順に配置されている、モータ。
本発明によれば、モータの作動状態の変動にかかわらずステータコアを含むモータの冷却を効率的に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、各図面において同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータの構成の概略について説明するための図である。図1に示すモータ10は、エンドプレート118,120に代えてエンドプレート18,20をそれぞれ設けたことを除き、図11に示す従来のモータとほぼ同様の構成を有している。本実施の形態において、図1に示すロータコア14とエンドプレート18,20の間には、冷却液を貯留させるための冷却液貯留部40,41がそれぞれ形成されている。
次に、図1に示すモータ10における冷却液の流通の様子について、さらに説明する。
図2は、図1に示すエンドプレート18について、内側(ロータコア側)方向から見た構成の概略を示す斜視図である。図2に示すエンドプレート18は、その中央部分に図1に示すシャフト16に挿通させてロータコア14に密着させるための開口を有している。一方、エンドプレート18の外側部分には適切な高さ(厚み)を有する縁部34,36が形成されており、図1に示すロータコア14端部との密着により冷却液を貯留させるための空間(図1に示す冷却液貯留部40)が形成される。
冷却液貯留部40(図1参照)は、エンドプレート18の周方向に設けられた複数のリブ(隔壁)38a,38b,38c,38dにより区画された複数の空間40a,40b,40c,40dから構成されている。さらに、エンドプレート18には、ロータコア14(図1参照)との間で冷却液貯留部を構成する各空間40a,40b,40c,40dに対応するように、冷却液流入口42a,42b,42c,42dおよび冷却液噴出口44a,44b,44c,44dがそれぞれ形成されている。冷却液噴出口44a,44b,44c,44dはさらに、それぞれエンドプレート18の周方向に配置された複数の冷却液噴出口a1〜a3,b1〜b3,c1〜c3,d1〜d3からなる。
次に、図2に示すエンドプレート18に対する冷却液の流通について説明する。なお、本実施の形態において、エンドプレート18に形成された各冷却液流入口42a,42b,42c,42dから各空間40a,40b,40c,40d内に流入する冷却液は、ほぼ同様の、それぞれ独立した挙動を示す。そこで、本実施の形態の説明を簡単にするために、以下の説明ではエンドプレート18における第1の空間40aを流通する冷却液の挙動についてのみを代表して例示する。
図2において、エンドプレート18とロータコア14(図1参照)との間に形成される第1の冷却液流入口42aから第1の空間40a内に流入した冷却液は、エンドプレート18の回転や冷却液の粘性などに伴う遠心力や慣性などの相互作用により、エンドプレート18の外周側に進行するとともに、エンドプレート18の回転方向46(図2では反時計回り)とは逆の向き(ここでは時計回り)に流れる(図2中の矢印参照)。その後、冷却液はリブ38aによりその進行が妨げられ、リブ38aの近傍から次第に滞留する。滞留する冷却液の量が増加していくと、まずリブ38aに近い冷却液噴出口a1から冷却液が排出(噴出)される。さらに冷却液の滞留量が増加すると冷却液噴出口a1およびa2から冷却液が排出(噴出)され、またさらに冷却液の滞留量が増加すると冷却液噴出口a1,a2およびa3から同時に冷却液が排出(噴出)される。
図3は、図1に示すエンドプレート18からコイルエンド22aに向けての冷却液の噴出の様子を説明するための図であり、図1に示す領域Aの拡大図に相当する。
図2に示す、第1の空間40aの冷却液噴出口44aから排出され、コイルエンド22aに向けて噴出する冷却液は、空間40a内における各冷却液噴出口a1,a2およびa3の周方向の配置に基づき、概ね図3に示すような異なる軌道をとる。つまり、ロータコア14の回転方向に対し空間40aの後方端部分を構成するリブ38aに最も近い後方側冷却液噴出口a1から排出される冷却液が、エンドプレート18から最も遠いコイルエンド22aの外側方向に向けて(図3に示す軌道α)、リブ38aから最も離間する前方側冷却液噴出口a3から排出される冷却液が、エンドプレート18に最も近いコイルエンド22aの内側方向に向けて(図3に示す軌道γ)、それぞれ噴出する。このとき、後方側冷却液噴出口a1と前方側冷却液噴出口a3の間に配置された冷却液噴出口a2から排出される冷却液は、後方側冷却液噴出口a1および前方側冷却液噴出口a3からコイルエンド22aに向けての冷却液の噴出に対し中間方向に向けて、噴出する(図3に示す軌道β)。
また、エンドプレート18の周方向に配置された複数の冷却液噴出口から噴出する冷却液の軌道は、シャフト16(ロータコア14)の回転速度およびエンドプレート18内部に滞留する冷却液の量に応じて変動する。すなわち、シャフト16(ロータコア14)の回転速度が大きくなるにしたがって遠心力が増大するため、噴出する冷却液の軌道は全体としてエンドプレート18から遠い、コイルエンド22aの外側方向(図3では左側方向)へ変位し、例えば前方側冷却液噴出口a3から噴出する冷却液の軌道γが、コイルエンド22aの中央方向に変位する。一方、シャフト16(ロータコア14)の回転速度が小さくなるにしたがって遠心力が低減するため、噴出する冷却液の軌道は全体としてエンドプレート18に近い、コイルエンド22aの内側方向(図3では右側方向)へ変位し、例えば後方側冷却液噴出口a1から噴出する冷却液の軌道αが、コイルエンド22aの中央方向に変位する。また、これに対し、エンドプレート18内部の冷却液の滞留量が多くなると、滞留した冷却液の噴出強度(圧力)が上昇するため、噴出する冷却液の軌道は全体としてコイルエンド22aの外側方向へ変位する。一方、エンドプレート18内部の冷却液の滞留量が少なくなると、滞留した冷却液の噴出強度(圧力)が低下するため、噴出する冷却液の軌道は全体としてコイルエンド22aの内側方向へ変位する。
このように、本実施の形態によれば、エンドプレート18の周方向に複数の冷却液噴出口を有することにより、シャフト16(ロータコア14)の回転速度や冷却液の滞留量に応じて、少なくともいずれかの冷却液噴出口からの冷却液がコイルエンド22aに向けて噴出され、モータの冷却を効率的に行うことが可能となる。
図4は、図1に示すエンドプレート20について、内側(ロータコア側)方向から見た構成の概略を示す斜視図である。図4に示すエンドプレート20は、図2に示すエンドプレート18との回転方向の相違に基づき(ここでは時計回り)、エンドプレート18を構成する各要素につき、図1に示すロータコア14を挟んで対向するように配置されている。図2に示すエンドプレート18の各空間40a,40b,40c,40dに対し、例えば図4に示すエンドプレート20の各空間40a’,40b’,40c’,40d’が対応する構成を有しているが、エンドプレート18,20からの冷却液の噴出はそれぞれ独立した挙動を示すので、対応する各部位がロータコア14を挟んで対面していなくてもよい。このとき、図1に示すエンドプレート20からコイルエンド22bに向けての冷却液の噴出の挙動は、図2,3を用いて説明した、エンドプレート18からコイルエンド22aに向けての冷却液の噴出の挙動とほぼ同様であるため、その詳細な説明は省略する。
なお、図1に示すモータ10において、シャフト16(ロータコア14)の回転方向が上述した方向と逆である場合には、エンドプレート18,20を相互に入れ替えることにより、同様の結果が得られる。さらに、エンドプレート18,20に代えて、図5に示すように、図2に示す冷却液流入口42a,42b,42c,42dを、対応する各空間40a,40b,40c,40dの中央部分にそれぞれ配置するとともに、複数の冷却液噴出口a1〜a3,b1〜b3,c1〜c3,d1〜d3を、冷却液流入口42a,42b,42c,42dを通る径方向の直線o−r1,o−r2,o−r3,o−r4に対しそれぞれ線対称に配置した構成を有するエンドプレート19を適用することも好適である。本実施の形態におけるエンドプレート19の構成によれば、冷却液の噴出の挙動がシャフト16(ロータコア14)の回転方向に依存せず、エンドプレートの共通化に伴う部品点数の削減にも寄与し得る。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2におけるモータの構成の概略について説明するための図である。図6に示すモータ50は、エンドプレート118,120に代えてエンドプレート58,60をそれぞれ設けたことを除き、図11に示す従来のモータとほぼ同様の構成を有している。本実施の形態において、図6に示すロータコア14とエンドプレート58,60の間には、冷却液を貯留させるための冷却液貯留部80,81がそれぞれ形成されている。
次に、図6に示すモータ50における冷却液の流通の様子について、さらに説明する。
図7は、図6に示すエンドプレート58について、内側(ロータコア側)方向正面から見た構成の概略を示す図である。図7に示すエンドプレート58は、その中央部分に図6に示すシャフト16に挿通させてロータコア14に密着させるための開口を有している。一方、エンドプレート58の外側部分には適切な高さ(厚み)を有する縁部74,76が形成されており、図6に示すロータコア14端部との密着により冷却液を貯留させるための空間(図6に示す冷却液貯留部80)が形成される。
冷却液貯留部80(図6参照)は、エンドプレート58の周方向に設けられた複数のリブ(隔壁)78a,78b,78c,78dにより区画された複数の空間80a,80b,80c,80dから構成されている。さらに、エンドプレート58には、ロータコア14(図1参照)との間で冷却液貯留部を構成する各空間80a,80b,80c,80dに対応するように、冷却液流入口82a,82b,82c,82dおよび冷却液噴出口84a,84b,84c,84dがそれぞれ形成されている。冷却液噴出口84a,84b,84c,84dはさらに、それぞれエンドプレート58の周方向に配置されるとともに、径方向の位置がそれぞれ異なる複数の冷却液噴出口a11〜a13,b11〜b13,c11〜c13,d11〜d13を含む。
次に、図7に示すエンドプレート58に対する冷却液の流通について説明する。なお、本実施の形態において、エンドプレート58に形成された各冷却液流入口82a,82b,82c,82dから各空間80a,80b,80c,80d内に流入する冷却液は、ほぼ同様の、それぞれ独立した挙動を示す。そこで、本実施の形態の説明を簡単にするために、以下の説明ではエンドプレート58における第1の空間80aを流通する冷却液の挙動についてのみを代表して例示する。
図7において、エンドプレート58とロータコア14(図5参照)との間に形成される第1の冷却液流入口82aから第1の空間80a内に流入した冷却液は、エンドプレート58の回転や冷却液の粘性などに伴う遠心力や慣性などの相互作用により、エンドプレート58の外周側に進行するとともに、エンドプレート58の回転方向86(図7では反時計回り)とは逆の向き(ここでは時計回り)に流れる(図7中の矢印参照)。その後、冷却液はリブ78aによりその進行が妨げられ、リブ78aの近傍から次第に滞留する。滞留した冷却液は、まずリブ78aに近い冷却液噴出口a11から排出(噴出)される。さらに冷却液の滞留量が増加すると冷却液噴出口a11およびa12から冷却液が排出(噴出)され、またさらに冷却液の滞留量が増加すると冷却液噴出口a11,a12およびa13から同時に冷却液が排出(噴出)される。
図8は、図6に示すエンドプレート58からコイルエンド22aに向けての冷却液の噴出の様子を説明するための図であり、図6に示す領域Bの拡大図に相当する。
図7に示す、第1の空間80aの冷却液噴出口84aから排出され、コイルエンド22aに向けて噴出する冷却液は、空間80a内における各冷却液噴出口a11,a12およびa13の周方向および径方向の異なる配置に基づき、概ね図8に示すような異なる軌道をとる。つまり、リブ78aに最も近く、かつ最も外周側に配置された冷却液噴出口a11から排出される冷却液が、エンドプレート58から最も遠いコイルエンド22aの外側方向に向けて(図8に示す軌道α)、リブ78aから最も離間し、かつ最も内周側に配置された冷却液噴出口a13から排出される冷却液が、エンドプレート58に最も近いコイルエンド22aの内側方向に向けて(図8に示す軌道γ)、それぞれ噴出する。このとき、冷却液噴出口a11と冷却液噴出口a13の間に配置された冷却液噴出口a12から排出される冷却液は、冷却液噴出口a11および冷却液噴出口a13からコイルエンド22aに向けての冷却液の噴出に対し中間方向に向けて、噴出する(図8に示す軌道β)。
また、エンドプレート58の周方向に配置されるとともに、径方向の位置がそれぞれ異なる複数の冷却液噴出口から噴出する冷却液の軌道は、シャフト16(ロータコア14)の回転速度およびエンドプレート58内部に滞留する冷却液の量に応じて変動する。すなわち、シャフト16(ロータコア14)の回転速度が大きくなるにしたがって遠心力が増大するため、噴出する冷却液の軌道は全体としてエンドプレート58から遠い、コイルエンド22aの外側方向へ変位し、シャフト16(ロータコア14)の回転速度が小さくなるにしたがって遠心力が低減し、噴出する冷却液の軌道はエンドプレート58に近い、コイルエンド22aの内側方向へ変位する。また、これに対し、エンドプレート58内部の冷却液の滞留量が多くなると、滞留した冷却液の噴出強度(圧力)が上昇するため、噴出する冷却液の軌道は全体としてコイルエンド22aの外側方向へ変位し、エンドプレート58内部の冷却液の滞留量が少なくなると、滞留した冷却液の噴出強度(圧力)が低下し、噴出する冷却液の軌道は全体としてコイルエンド22aの内側方向へ変位する。
このように、本実施の形態によれば、エンドプレート58の周方向に配置されるとともに、径方向の位置がそれぞれ異なる複数の冷却液噴出口を有することにより、シャフト16(ロータコア14)の回転速度や冷却液の滞留量に応じて、少なくともいずれかの冷却液噴出口からの冷却液がコイルエンド22aに向けて噴出され、モータの冷却を効率的に行うことが可能となる。
図9は、図6に示すエンドプレート60について、内側(ロータコア側)方向正面から見た構成の概略を示す図である。図9に示すエンドプレート60は、図7に示すエンドプレート58との回転方向の相違に基づき(ここでは時計回り)、エンドプレート58を構成する各要素につき、図6に示すロータコア14を挟んで対向するように配置されている。例えば図7に示すエンドプレート58の各空間80a,80b,80c,80dに対し、図4に示すエンドプレート60の各空間80a’,80b’,80c’,80d’が対応する構成を有しているが、エンドプレート58,60からの冷却液の噴出はそれぞれ独立した挙動を示すので、対応する各部位がロータコア14を挟んで対面していなくてもよい。このとき、図6に示すエンドプレート60からコイルエンド22bに向けての冷却液の噴出の挙動は、図7,8を用いて説明した、エンドプレート58からコイルエンド22aに向けての冷却液の噴出の挙動とほぼ同様であるため、その詳細な説明は省略する。
なお、図6に示すモータ50において、シャフト16(ロータコア14)の回転方向が上述した方向と逆である場合には、エンドプレート58,60を相互に入れ替えることにより、同様の結果が得られる。さらに、エンドプレート58,60に代えて、図10に示すように、図7に示す冷却液流入口82a,82b,82c,82dを、対応する各空間80a,80b,80c,80dの中央部分にそれぞれ配置するとともに、複数の冷却液噴出口84a,84b,84c,84dを、冷却液流入口82a,82b,82c,82dを通る径方向の直線o−r11,o−r12,o−r13,o−r14に対しそれぞれ線対称に配置した構成を有するエンドプレート59を適用することも好適である。図10において、エンドプレート59の回転方向が反時計回りであれば、冷却液は概ね図10中の実線矢印で示したように流動し、各空間に流入した冷却液は主として冷却液流入口a11〜a13,b11〜b13,c11〜c13,d11〜d14から排出され、図6に示すコイルエンド22aまたは22bに向けて噴出する。一方、エンドプレート59の回転方向が時計回りであれば、冷却液は概ね図10中の破線矢印で示したように流動し、各空間に流入した冷却液は主として冷却液流入口a11’〜a13’,b11’〜b13’,c11’〜c13’,d11’〜d14’から排出され、図6に示すコイルエンド22bまたは22aに向けて噴出する。本実施の形態におけるエンドプレート59の構成によれば、冷却液の噴出の挙動がシャフト16(ロータコア14)の回転方向に依存せず、エンドプレートの共通化に伴う部品点数の削減にも寄与し得る。
上述した各実施の形態において、冷却液貯留部を構成する、エンドプレートの周方向に並設された空間はいずれも四つ(リブの間隔は概ね90°)として例示してあるがこれに限らず、エンドプレートの周方向(回転方向)に複数の空間を設ければよく、例えば二つ(180°間隔)、三つ(120°間隔)、六つ(60°間隔)などとすることができる。このとき、冷却液のより安定した噴出のために、周方向に並設された空間の形状および容積はほぼ同一であることが好ましい。
また、本発明の実施の形態において、例えばエンドプレートの各空間に配置する複数の冷却液噴出口の位置、大きさ、個数、ならびにその形状につき、モータの性能や使用する冷却液の性状に応じて適宜設定することにより、さらに効果的な冷却効果を実現することが可能となる。
本発明は、車両などの移動体に搭載されるモータに限らず、冷却液を用いて冷却する様式のあらゆるモータにおいて利用することが可能である。
本発明の実施の形態1におけるモータの構成の概略について説明するための図である。 図1に示すエンドプレート18について、内側(ロータコア側)方向から見た構成の概略を示す斜視図である。 図1に示すモータにおける冷却液の挙動について説明するための図である。 図1に示すエンドプレート20について、内側(ロータコア側)方向から見た構成の概略を示す斜視図である。 エンドプレート19について、内側(ロータコア側)方向正面から見た構成の概略を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるモータの構成の概略について説明するための図である。 図6に示すエンドプレート58について、内側(ロータコア側)方向正面から見た構成の概略を示す図である。 図6に示すモータにおける冷却液の挙動について説明するための図である。 図6に示すエンドプレート60について、内側(ロータコア側)方向正面から見た構成の概略を示す図である。 エンドプレート59について、内側(ロータコア側)方向正面から見た構成の概略を示す図である。 従来のモータの一例について説明するための図である。 図11に示す領域Cの拡大図である。 従来のモータにおける冷却液の挙動について説明するための図である。
符号の説明
10,50 モータ、12 ステータコア、14 ロータコア、16 シャフト、18,19,20,58,59,60,118,120 エンドプレート、22a,22b コイルエンド、24 冷却液導入路、34,36,74,76 縁部、38a,38b,38c,38d,38a’,38b’,38c’,38d’,78a,78b,78c,78d,78a’,78b’,78c’,78d’ リブ、40,41,80,81 冷却液貯留部、40a,40b,40c,40d,40a’,40b’,40c’,40d’,80a,80b,80c,80d,80a’,80b’,80c’,80d’ 空間、42a,42b,42c,42d,42a’,42b’,42c’,42d’,82a,82b,82c,82d,82a’,82b’,82c’,82d’ 冷却液流入口、44a,44b,44c,44d,44a’,44b’,44c’,44d’84a,84b,84c,84d,84a’,84b’,84c’,84d’,130 冷却液噴出口、46,86 回転方向、126 冷却液流路、128 案内部材。

Claims (4)

  1. 内側部分に中空部分を形成するステータコアと、
    前記中空部分に配置され、前記ステータコアと対面して回転可能なロータコアと、
    前記ステータコアの、前記ロータコアの回転軸方向の両端部分から突出するコイルエンドと、
    前記ロータコアの回転軸方向の端部に密着するエンドプレートと、
    前記ステータコアを冷却する冷却液を前記エンドプレートに導入させるための冷却液導入路と、
    を備え、
    前記エンドプレートは、
    前記冷却液を流入させるための冷却液流入口と、
    前記エンドプレートの周方向に並設された複数の空間を備え、前記冷却液流入口から流入した冷却液を貯留させるための冷却液貯留部と、
    前記空間に貯留する冷却液を前記コイルエンドに向けてそれぞれ噴出させるための冷却液噴出口と、
    を有し、
    前記冷却液噴出口は、前記エンドプレートの周方向に複数配置されてなることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記複数の空間のそれぞれに設けられた複数の冷却液噴出口が、前記エンドプレートの径方向の位置を異ならせてそれぞれ設けられていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または2に記載のモータにおいて、
    前記冷却液流入口が、前記空間の中央部分に配置されており、
    前記冷却液噴出口が、前記エンドプレートの、前記冷却液流入口を通る径方向の直線に対し線対称に配置されていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記冷却液貯留部を構成する複数の空間は、前記エンドプレートの径方向に設けられた隔壁によりそれぞれ独立して区画されており、
    前記冷却液流入口は、前記複数の空間のそれぞれに対応して配置されており、
    前記複数の冷却液噴出口のうち、
    前記ロータコアの回転方向に対し前記空間の後端部分を構成する隔壁に近い後方側冷却液噴出口が前記エンドプレートの最外周側であり、前記後端部分を構成する隔壁よりも前記ロータコアの回転方向に対し前方側に配置された前方側冷却液噴出口が前記エンドプレートの最内周側であるように順に配置されていることを特徴とするモータ。
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