JP2009273277A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】センサステータの周方向の角度位置を組み付け後において容易に調整することができるとともに、センサステータの軸心位置を調整することができるモータを提供する。
【解決手段】センサ収容凹部46の開口を覆うようにエンドフレーム41(ハウジング部材)に取り付けられたカバー部材としてのフレームカバー42は、回転検出センサとしてのレゾルバ53のセンサステータ51と周方向に係合する周方向係合部(65)と、該フレームカバー42を径方向に移動させることでセンサステータ51の径方向位置を調整可能とすべく該センサステータ51と径方向に係合する径方向係合部64とを備え、エンドフレーム41に対して周方向及び径方向に調整可能に取り付けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転子の回転状態(固定子に対する回転位置、回転速度等)を検出するための回転検出センサを備えたモータに関するものである。
従来、この種のモータにおいて、例えば特許文献1に示されるものでは、有底筒状のハウジングケースと、ハウジングケースの開口端部に固定されたエンドフレーム(特許文献1中、フランジ部材)とからハウジング部材が構成されており、ハウジング部材には、その内側に凹むように形成され、該ハウジング部材に軸支された回転軸が挿通されたセンサ収容凹部が形成されている。このセンサ収容凹部には、環状のセンサステータがセンサホルダを介して固定されており、そのセンサステータの内周側には、回転軸に一体回転するように固定されたセンサロータが配置されている。また、エンドフレームには、センサ収容凹部の開口を覆うカバー部材が取り付けられている。上記したセンサステータ及びセンサロータにて前記回転検出センサが構成されており、この回転検出センサからの出力信号に基づきモータの回転駆動が制御されるようになっている。
特開2003−88081号公報
しかしながら、上記のようなモータでは、モータを組み付けた状態でセンサステータの周方向の角度位置を調整する必要が生じた場合、センサ収容凹部を覆うカバー部材をいちいち取り外さなければならないため、その調整が煩雑なものとなっていた。
また、上記のようなモータでは、組み付け誤差等により生じる回転軸(センサロータ)とセンサステータとの軸心ずれが、回転検出センサの検出誤差の一因となっており、特に、センサロータを1回転させたときに1周期分の信号出力が得られる(所謂、軸倍角が1Xとなる)ように設定されている場合では、回転検出センサの検出誤差が顕著に現れてしまう。しかしながら、上記特許文献1のようなモータでは、センサステータが径方向に移動不能に固定されているため、組み付け状態において軸心ずれが生じてしまっても、センサステータの軸心位置を調整することができない構造となっており、この点においてなお、改善の余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、センサステータの周方向の角度位置を組み付け後において容易に調整することができるとともに、センサステータの軸心位置を調整することができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジング部材に内側に凹むように形成され、前記ハウジング部材に軸支された回転軸が挿通されたセンサ収容凹部と、前記センサ収容凹部内に収容された環状のセンサステータ、及び前記回転軸に一体回転するように固定され前記センサステータの径方向内側に配置されたセンサロータからなり、前記回転軸の回転状態を検出するための回転検出センサと、前記センサ収容凹部の開口を覆うように前記ハウジング部材に取り付けられたカバー部材とを備えたモータであって、前記カバー部材は、前記センサステータと周方向に係合する周方向係合部と、該カバー部材を径方向に移動させることで前記センサステータの径方向位置を調整可能とすべく前記センサステータと径方向に係合する径方向係合部とを備え、前記ハウジング部材に対して周方向及び径方向に調整可能に取り付けられたことをその要旨とする。
この発明では、モータを組み付けた状態でセンサステータの周方向の角度位置を調整する必要が生じた場合、カバー部材を例えばネジで締結固定する構成であれば、そのネジを緩めた後、カバー部材を周方向に回転させることでセンサステータの周方向の角度位置を調整することができる。従って、組み付け後においてセンサステータの角度位置を調整する際にカバー部材を一旦取り外す必要がなくなるため、センサステータの角度位置の調整を容易に行うことができる。また、カバー部材の径方向係合部をセンサステータに係合させた状態で、そのカバー部材を径方向に移動させることでセンサステータの径方向位置、即ち軸心位置を調整することができるため、センサロータとセンサステータとの軸心ずれを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記センサステータは、センサ用コアの複数のティース部にそれぞれインシュレータを介して巻線がそれぞれ巻回されてなり、前記センサステータのインシュレータには、前記カバー部材側に延びる延出係合部が形成され、該延出係合部が前記カバー部材の径方向係合部と径方向に係合することをその要旨とする。
この発明では、カバー部材の径方向係合部と径方向に係合するセンサステータの延出係合部が、そのセンサステータのインシュレータに形成されるため、該延出係合部を容易に形成することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記センサステータは、センサ用コアの複数のティース部にそれぞれインシュレータを介して巻線がそれぞれ巻回されてなり、前記カバー部材の周方向係合部は、前記センサステータ側に突出するとともに、前記センサステータのセンサ用コアに形成された係合凹部と周方向に係合することをその要旨とする。
この発明では、カバー部材の周方向係合部が、センサステータのセンサ用コアに形成された係合凹部と周方向に係合するため、カバー部材を周方向に回転させることでセンサステータの周方向の角度位置を調整可能な構成とすることができる。
従って、上記記載の発明によれば、センサステータの周方向の角度位置を組み付け後において容易に調整することができるとともに、センサステータの軸心位置を調整することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示す本実施形態のモータ10は、例えば電動パワーステアリング用モータとして用いられ、運転者のステアリング操作に対しその操舵トルクや車速等に応じたパワーアシストを行うものである。
図1に示すように、モータ10は、有底円筒状のハウジングケース11と、該ハウジングケース11の内周面に固定された固定子12と、該固定子12の内側に配置された回転子13と、ハウジングケース11の底部11aとは反対側の端部(開口端部11b)を覆うように設けられるホルダ部材14とを備えている。ハウジングケース11の底部11aの中央には、内側に開口する軸受収容部11cが形成されるとともに、該軸受収容部11c内には軸受15aが収容されている。また、ハウジングケース11の開口端部11bには、径方向外側に延びるフランジ部11dが形成されている。
固定子12を構成するステータコア21は、径方向に沿って放射状に延びる複数のティース21aの内周側の端部を周方向に連結してなり、環状をなしている。ステータコア21には、軸方向の両側から、各ティース21aの先端面及び該ステータコア21の内周面以外の部分を覆う絶縁性のインシュレータ22が装着されるとともに、各ティース21aには、このインシュレータ22の上から導線(図示略)が複数回巻回されてなる電機子コイル23が形成されている。
また、ステータコア21におけるハウジングケース11の開口側の端部には、絶縁性の樹脂材料よりなるターミナルホルダ24が配置されるとともに、該ターミナルホルダ24は、前記ステータコア21と内径及び外径が略等しい円環状をなしている。このターミナルホルダ24はインシュレータ22を介してステータコア21に固定されている。ターミナルホルダ24には導電板(図示略)が設けられており、その導電板にて所定の電機子コイル23の端部同士が短絡されるようになっている。
回転子13を構成する回転軸31は、その基端部(ハウジングケース11の底部11a側の端部)が前記軸受15aによって軸支されるとともに、該回転軸31の軸方向中間部には、略円筒状のロータヨーク32が固定されている。このロータヨーク32の外周には、複数の永久磁石33が配置されるとともに、これら永久磁石33は、当該永久磁石33の外周に装着された円筒状のカバー34によって、ロータヨーク32の外周面に当接した状態に保たれている。尚、カバー34は、その両端が径方向内側に向かって屈曲されることにより、ロータヨーク32に対して固定されている。このような回転子13は、ハウジングケース11の内部で、永久磁石33とステータコア21とが径方向に対向する位置に配置されている。
前記ホルダ部材14は、ハウジングケース11の前記フランジ部11dに固定されたエンドフレーム41と、該エンドフレーム41におけるハウジングケース11とは反対側の端部に設けられたカバー部材としてのフレームカバー42とからなる。尚、エンドフレーム41及びハウジングケース11はハウジング部材を構成している。
エンドフレーム41は、その周壁部43がハウジングケース11のフランジ部11dと軸方向に当接しており、該周壁部43におけるフランジ部11dと当接する当接面43aには、該フランジ部11dとの固定用のネジ孔43bが所定位置に複数形成されている(図3(a)参照)。
図3(a)及び(b)に示すように、エンドフレーム41の周壁部43の内側には、所定位置に2つの開口44aを有する支持部44が、該周壁部43の内周面と連続するように形成されるとともに、該支持部44の中央には軸受保持部45が形成されている。軸受保持部45は、回転軸31が挿通される挿通孔45aを有する底部45bと、該底部45bから回転軸31の基端側に軸方向に沿って延びる円形の側壁45cとからなる。軸受保持部45の側壁45cの内周には、前記軸受15aと対をなす軸受15bが、該軸受保持部45の底部45bと当接するように保持されている(図1参照)。この軸受15bは回転軸31の軸方向中央部よりやや先端側の箇所を軸支するようになっている。
図3(b)及び(c)に示すように、支持部44における軸受保持部45の裏面側(回転軸31先端側)の部位には、センサ収容凹部46が形成されている。センサ収容凹部46には、軸受保持部45の底部45bから回転軸31の先端側に延びるとともに軸方向視でC字の円弧状をなす側壁46aが形成され、該センサ収容凹部46は回転軸31の基端側(ハウジングケース11の内側)に窪んだ形状をなしている。センサ収容凹部46の側壁46aの内周面には、段差部46bが該側壁46aの周方向全体に亘って形成されており、該側壁46aの内周面における段差部46bよりも軸受保持部45側が小径部46c、軸受保持部45とは反対側が小径部46cよりも径が大きい大径部46dとなっている。また、センサ収容凹部46の側壁46aは、その周方向中央部において、軸受保持部45側に凹となるように切り欠き形成された切り欠き部46eを有している。
図2に示すように、センサ収容凹部46の側壁46aの内側には、環状のセンサステータ51が収容され、該センサステータ51の径方向内側には、回転軸31に固定された環状のセンサロータ52が配置されている。これらセンサステータ51及びセンサロータ52は、回転検出センサとしてのレゾルバ53を構成している。
センサロータ52は、磁性鋼板を複数枚積層して環状に形成されるとともに、その外周面はセンサステータ51の内周と径方向に対向している。センサロータ52の外周面は、センサステータ51の内周とのギャップパーミアンスが該センサロータ52の回転角度に対して正弦波状に変化するような形状をなしている。本実施形態では、センサロータ52を1回転させたときに1周期分の信号出力が得られる(所謂、軸倍角が1Xとなる)ように設定されている。
図2及び図4に示すように、センサステータ51は、円筒部54aと該円筒部54aの内周面から径方向内側に延びる複数のティース部54bとからなるセンサ用コア54を有している。尚、このセンサ用コア54は磁性鋼板を複数枚積層して形成されるものであり、該センサ用コア54のティース部54bは周方向等間隔に形成されている。また、センサ用コア54の円筒部54aは、ティース部54bから回転軸31の先端側に延びており、該センサ用コア54のティース部54bを含む断面形状はL字状をなしている(図2参照)。
このセンサ用コア54には、樹脂材料よりなるインシュレータ55が一体成形されている。インシュレータ55は、センサ用コア54の円筒部54a内周面を覆う筒状被覆部55a(図2参照)と、該筒状被覆部55aと連続し、各ティース部54bにおける内側端部以外の部位を覆うティース被覆部55bとを有している。各ティース部54bにはそのティース被覆部55bの上からレゾルバコイル56が巻装されている。レゾルバコイル56は、励磁電圧が印加される一相の励磁巻線と、該励磁巻線の励磁に基づいてセンサロータ52の回転に応じた位相の異なる回転検出信号を出力する二相の出力巻線とからなり、センサ用コア54においてそれぞれ所定位置のティース部54bに巻回されている。
また、インシュレータ55は、筒状被覆部55aから回転軸31の基端側に延びる円筒状の基端側延出部55cと、筒状被覆部55aから回転軸31の先端側に延びる延出係合部としての円筒状のインロー部55dとを有している。基端側延出部55cは、前記センサ収容凹部46の側壁46aの小径部46c内側に配置されており、前記センサ用コア54は側壁46aの大径部46d内側に配置されるようになっている。尚、小径部46cの内周面と基端側延出部55cの外周面との間、及び大径部46dの内周面とセンサ用コア54の外周面との間にはそれぞれ、組み付け公差を全て含んだ間隙が設定されている。また、インシュレータ55には、径方向外側に延びるセンサコネクタ部55eが基端側延出部55c及びインロー部55dと連続して形成されており、該センサコネクタ部55eはセンサ収容凹部46の側壁46aの周方向両端部間に配置されるようになっている。
前記エンドフレーム41の周壁部43には、回転軸31の先端側に延びる円筒状の延出部47が形成されており、その延出部47の内側にはセンサ収容凹部46における回転軸31先端側の開口を覆う前記フレームカバー42が嵌め込まれている。図5(a)(b)に示すように、フレームカバー42は円盤状をなす基部61を有し、その基部61には周方向に沿って円弧状に延びるネジ挿通孔62が所定位置に3つ形成されている。図2に示すように、各ネジ挿通孔62にはカバー固定用ネジ70が挿通されるとともに、その各カバー固定用ネジ70はエンドフレーム41の支持部44に形成された3つのネジ孔44b(図3(c)参照)にそれぞれ螺着され、これによりフレームカバー42がエンドフレーム41に固定されている。このフレームカバー42のネジ挿通孔62とカバー固定用ネジ70との径方向における間隙は、組み付け公差を全て含んだ大きさに設定されている。
また、フレームカバー42の基部61の中央には、軸方向に貫通する貫通孔63が形成されており、該貫通孔63には回転軸31の先端部に固定された筒状の出力軸31aが挿通されている。尚、エンドフレーム41の延出部47の内周面とフレームカバー42との間、及び貫通孔63と出力軸31aの外周面との間にはそれぞれ、組み付け公差を全て含んだ間隙が設定されている。
フレームカバー42には、図5(a)に示すように、基部61から回転軸31の基端側(レゾルバ53側)に延びるC字の円弧状をなす径方向係合部64が形成されている。径方向係合部64の内径は、センサステータ51のインロー部55dの外径と略同等に形成されている。そして、径方向係合部64の内周にはインロー部55dが嵌合されており、径方向係合部64はその内周面の周方向全体がインロー部55dの外周面と密着している。
また、図2に示すように、径方向係合部64は、その軸方向端面64aがセンサ用コア54(センサステータ51)の円筒部54aと軸方向に当接している。そして、径方向係合部64は、前記センサ収容凹部46の側壁46aの段差部46bとでセンサ用コア54の円筒部54aを軸方向に挟持しており、これにより、センサステータ51がセンサ収容凹部46内で安定して保持されるようになっている。
また、図5に示すように、径方向係合部64の周方向中央部には、軸方向端面64aから回転軸31の基端側に突出する周方向係合部65が形成されている。一方、センサ用コア54の円筒部54aには、図4に示すように、係合凹部54cが形成されている。尚、係合凹部54cは、円筒部54aのカバー側端面から外周面にかけて切り欠かれた形状をなしている。フレームカバー42の周方向係合部65は、センサ用コア54の係合凹部54cに挿嵌され、これにより、周方向係合部65がセンサ用コア54と周方向に係合するようになっている。尚、周方向係合部65は、センサ用コア54の係合凹部54cから径方向外側にはみ出しており、その外側にはみ出した部分は、前記センサ収容凹部46の側壁46aの切り欠き部46e内に配置されるようになっている。
このようなフレームカバー42は、周方向に調整可能にエンドフレーム41に対して取り付けられている。また、フレームカバー42は、前述したようなエンドフレーム41及び回転軸31との間の各所における組み付け公差を全て含んだ径方向の間隙により、径方向に調整可能にエンドフレーム41に対して取り付けられている。
図2及び図3に示すように、前記エンドフレーム41の周壁部43には、第1及び第2コネクタ接続部48,49が、支持部44の開口44aに対応する位置にそれぞれ形成されている。第1及び第2コネクタ接続部48,49にはそれぞれ、周壁部43を径方向に貫通する貫通部48a,49aが形成されている。このような第1及び第2コネクタ接続部48,49には、第1及び第2コネクタ部材71,72が図示しないネジによりそれぞれ固定されている。
第1コネクタ部材71は、周壁部43の第1コネクタ接続部48の貫通部48aに挿入され支持部44の開口44aまで延びる挿入部71aを有しており、該挿入部71aには前記固定子12の電機子コイル23と電気的に接続された給電用ターミナル73が設けられている。この第1コネクタ部材71を介して、図示しない制御装置からの駆動電流が電機子コイル23に供給されるようになっている。一方、第2コネクタ部材72は、その内部に配線74を有している。その配線74の先端部は、第2コネクタ接続部49の貫通部49aに挿入された挿入部72aからエンドフレーム41の支持部44の開口44a内に導出されるとともに、該配線74は前記センサステータ51のレゾルバコイル56の二相の出力巻線と電気的に接続されている。この二相の出力巻線からの回転検出信号は、第2コネクタ部材72を介して前記制御装置に出力されるようになっている。
このように構成されたモータ10では、所定の電機子コイル23への通電により回転子13が回転されると、回転軸31とともにセンサロータ52が回転する。そして、レゾルバ53はセンサロータ52の回転状態、即ち回転子13の回転状態に応じた回転検出信号を前記制御装置に出力し、その制御装置は、レゾルバ53から入力される回転検出信号に基づいて、電機子コイル23への通電の制御を行うようになっている。
上記のようなモータ10では、フレームカバー42の周方向係合部65がセンサ用コア54の係合凹部54cに周方向に係合しているため、カバー固定用ネジ70を緩めた状態(フレームカバー42の仮止め状態)で、フレームカバー42を周方向に回転させると、センサステータ51が該フレームカバー42とともに回転する。即ち、フレームカバー42を周方向に回転させることで、センサステータ51の周方向の角度位置が調整可能となっている。これにより、エンドフレーム41(延出部47)に嵌め込まれたフレームカバー42を取り外すことなく、センサステータ51の周方向位置の調整を行うことが可能となっている。
また、センサステータ51の(インシュレータ55)のインロー部55dがフレームカバー42の径方向係合部64に嵌合され、これによりセンサステータ51がフレームカバー42に一体化されているため、フレームカバー42の仮止め状態でフレームカバー42を径方向に移動させると、センサステータ51も該フレームカバー42とともに移動する。即ち、フレームカバー42を径方向に移動させることでセンサステータ51を径方向のあらゆる方向に移動させることができ、これにより、センサステータ51の軸心位置を回転軸31(センサロータ52)の軸心Cに合わせることが可能となっている。尚、上記したようなセンサステータ51の周方向の角度位置及び軸心位置の調整は、フレームカバー42がエンドフレーム41に嵌め込まれているだけでカバー固定用ネジ70が取り付けられていない状態でも勿論行うことが可能である。尚、センサステータ51の軸心のずれ方向は、レゾルバコイル56の二相の出力巻線からの信号から推定することが可能となっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、センサ収容凹部46の開口を覆うようにエンドフレーム41(ハウジング部材)に取り付けられたカバー部材としてのフレームカバー42は、回転検出センサとしてのレゾルバ53のセンサステータ51と周方向に係合する周方向係合部65と、該フレームカバー42を径方向に移動させることでセンサステータ51の径方向位置を調整可能とすべく該センサステータ51と径方向に係合する径方向係合部64とを備え、エンドフレーム41に対して周方向及び径方向に調整可能に取り付けられる。これにより、モータ10を組み付けた状態でセンサステータ51の周方向の角度位置を調整する必要が生じた場合、カバー固定用ネジ70を緩めた後、フレームカバー42を周方向に回転させることでセンサステータ51の周方向の角度位置を調整することができる。従って、組み付け後においてセンサステータ51の角度位置を調整する際にフレームカバー42を一旦取り外す必要がなくなるため、センサステータ51の角度位置の調整を容易に行うことができる。また、フレームカバー42の径方向係合部64をセンサステータ51に係合させた状態で、そのフレームカバー42を径方向に移動させることでセンサステータ51の径方向位置、即ち軸心位置を調整することができるため、センサロータ52とセンサステータ51との軸心ずれを抑制することができる。
(2)本実施形態では、フレームカバー42の径方向係合部64と径方向に係合するセンサステータ51の延出係合部としてのインロー部55dは、該センサステータ51のインシュレータ55に形成されるため、該インロー部55dを容易に形成することが可能となる。
(3)本実施形態では、フレームカバー42の周方向係合部65は、センサステータ51側に突出するとともに、センサステータ51のセンサ用コア54に形成された係合凹部54cと周方向に係合するため、フレームカバー42を周方向に回転させることでセンサステータ51の周方向の角度位置を調整可能な構成とすることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、径方向係合部64の内周にインロー部55dが嵌合されたが、径方向係合部64がインロー部55dの内周に嵌合される構成としてもよい。
・上記実施形態では、径方向係合部64はセンサステータ51のインシュレータ55(インロー部55d)と径方向に係合するように構成されたが、これ以外に例えば、センサステータ51のセンサ用コア54と径方向に係合するように構成してもよい。
・上記実施形態では、径方向係合部64がC字の円弧状に形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば周方向に沿って並設された複数(少なくとも3つ)の突起にて径方向係合部を構成してもよい。この場合、センサ用コア54の円筒部54aに、係合凹部54cと同様の凹部を複数形成し、その凹部に径方向係合部を構成する複数の突起をそれぞれ挿嵌する構成としてもよい。このような構成によれば、複数の突起が周方向係合部65及び径方向係合部の2つの役割を果たす構成とすることが可能となり、構成の簡素化に寄与できる。
・上記実施形態では、係合凹部54cは円筒部54a(センサ用コア54)のカバー側端面から外周面にかけて切り欠かれた形状をなし、周方向係合部65がその係合凹部54cから径方向外側にはみ出すように構成された。しかし、これ以外に例えば、係合凹部54cを軸方向のみに開口するように形成し、その係合凹部54c内に周方向係合部65をその径方向外側部分も含めて挿入するように構成し、その周方向係合部65が径方向係合部の役割も果たすように構成してもよい。
・上記実施形態では、センサロータ52は軸倍角が1Xとなるように構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、軸倍角が2X以上となるように構成してもよい。
・上記実施形態では、フレームカバー42はエンドフレーム41に対しカバー固定用ネジ70にて固定されたが、特にこれに限定されるものではない。
・レゾルバ53及びセンサ収容凹部46の態様(設置位置等)は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、例えばモータ10の反出力側端部に設けてもよい。
本実施形態のモータの断面図。 モータにおけるエンドフレーム部分の拡大断面図。 (a)エンドフレームを回転軸の基端側から見た平面図、(b)同図(a)におけるA−A断面図、(c)エンドフレームを回転軸の先端側から見た平面図。 センサステータを回転軸の先端側から見た平面図。 (a)フレームカバーを回転軸の基端側から見た平面図、(b)フレームカバーの側面図。
符号の説明
10…モータ、11…ハウジング部材を構成するハウジングケース、31…回転軸、41…ハウジング部材を構成するエンドフレーム、42…カバー部材としてのフレームカバー、46…センサ収容凹部、51…センサステータ、52…センサロータ、54…センサ用コア、54b…ティース部、54c…係合凹部、55…センサステータのインシュレータ、55d…延出係合部としてのインロー部、64…径方向係合部、65…周方向係合部。

Claims (3)

  1. ハウジング部材に内側に凹むように形成され、前記ハウジング部材に軸支された回転軸が挿通されたセンサ収容凹部と、
    前記センサ収容凹部内に収容された環状のセンサステータ、及び前記回転軸に一体回転するように固定され前記センサステータの径方向内側に配置されたセンサロータからなり、前記回転軸の回転状態を検出するための回転検出センサと、
    前記センサ収容凹部の開口を覆うように前記ハウジング部材に取り付けられたカバー部材と
    を備えたモータであって、
    前記カバー部材は、前記センサステータと周方向に係合する周方向係合部と、該カバー部材を径方向に移動させることで前記センサステータの径方向位置を調整可能とすべく前記センサステータと径方向に係合する径方向係合部とを備え、前記ハウジング部材に対して周方向及び径方向に調整可能に取り付けられたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記センサステータは、センサ用コアの複数のティース部にそれぞれインシュレータを介して巻線がそれぞれ巻回されてなり、
    前記センサステータのインシュレータには、前記カバー部材側に延びる延出係合部が形成され、該延出係合部が前記カバー部材の径方向係合部と径方向に係合することを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記センサステータは、センサ用コアの複数のティース部にそれぞれインシュレータを介して巻線がそれぞれ巻回されてなり、
    前記カバー部材の周方向係合部は、前記センサステータ側に突出するとともに、前記センサステータのセンサ用コアに形成された係合凹部と周方向に係合することを特徴とするモータ。
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