JP2009272986A - 光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器 - Google Patents

光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009272986A
JP2009272986A JP2008123140A JP2008123140A JP2009272986A JP 2009272986 A JP2009272986 A JP 2009272986A JP 2008123140 A JP2008123140 A JP 2008123140A JP 2008123140 A JP2008123140 A JP 2008123140A JP 2009272986 A JP2009272986 A JP 2009272986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
optical
optical communication
communication device
wavelength region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008123140A
Other languages
English (en)
Inventor
Akimori Kunie
明守 国江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008123140A priority Critical patent/JP2009272986A/ja
Publication of JP2009272986A publication Critical patent/JP2009272986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】送信と受信を同時に行う際の誤動作を防止できる光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム,電子機器を提供する。
【解決手段】第1の光通信デバイス1の送信制御回路6は受信制御回路10に選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を受信側制御回路10に入力する。受信側制御回路10はスイッチ制御部10Bによってスイッチ部14の第1〜第3のスイッチ11〜13のうち上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチをオフにする。また、スイッチ制御部10Bは第1〜第3のスイッチ11〜13のうち上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチ以外のスイッチをオンにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、光通信デバイスに関し、具体的一例としては可視光を利用した可視光通信,赤外光を利用した赤外線通信を行う光通信デバイス,光通信システムおよび電子機器に関する。
光通信においては、IrDA(Infrared Data Association)に代表される赤外線通信が急速に普及している。また、これからはLED(発光ダイオード)照明が普及して行くことが予想され、このLEDを利用した可視光通信が提案されてきている(特許文献1(特開2006−278048号公報)参照)。
ところで、このような光通信の最大の利点は、無駄な配線,接続などが不要であるため、データの交換,転送といった作業が容易に行える点にある。したがって、通信速度が非常に重要となって来るが、現在の光通信の方式では送受信を同時に行うと自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作が問題となるため、送信と受信を同時に行うことが難しかった(特許文献2(特開2006−246085号公報)参照)。
特開2006−278048号公報 特開2006−246085号公報
そこで、この発明の課題は、送信と受信を同時に行う際の誤動作を防止できる光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム,電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光通信デバイスは、複数の異なる発光素子を有すると共に複数の異なる波長領域の光信号を送信可能な送信部と、
複数の異なる波長領域の光信号を受信可能な受信部とを備え、
上記送信部は、
上記複数の異なる発光素子のうちの1つの発光素子を選択して駆動して上記複数の異なる波長領域の光信号のうちの1つの光信号を送信させると共にこの送信させる光信号の波長領域を表す波長領域信号を上記受信部に出力する送信制御部を有し、
上記受信部は、
上記送信部から上記波長領域信号を受けて、上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を受信しないようにする受信制御部を有することを特徴としている。
この発明の光通信デバイスによれば、上記受信部が有する受信制御部は、上記送信部から上記送信させる光信号の波長領域を表す波長領域信号を受けて、上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を受信しないようにする。すなわち、上記受信制御部は、上記波長領域信号が表す波長領域の光信号に対する受信感度を低下させる。もしくは上記波長領域信号が表す波長領域の光信号による受信信号を無効にする。よって、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
また、一実施形態の光通信デバイスでは、上記受信制御部は、
上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を減衰させる減衰部を有する。
この実施形態の光通信デバイスによれば、上記受信制御部は、上記減衰部により、上記送信部が送信している光信号の波長領域の光信号を減衰させて受信感度を下げるので、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
また、一実施形態の光通信デバイスでは、上記送信部は、
上記送信制御部によって選択されて駆動されている1つの発光素子が出力する光信号とは逆位相の信号を上記受信部に入力する逆位相信号生成部を有し、
上記受信部の受信制御部は、
上記送信部が送信している光信号の波長領域の光信号による受光信号に上記逆位相信号生成部からの逆位相の信号を加算する加算部を有する。
この実施形態の光通信デバイスによれば、上記受信部の受信制御部は、加算部により、上記送信部が送信している光信号の波長領域の受光信号を上記逆位相の信号でキャンセルするので、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
また、一実施形態の光通信デバイスでは、上記受信部は、上記複数の異なる波長領域の光信号を受信するための複数の異なる受光素子を有する。
この実施形態の光通信デバイスによれば、上記受信部は、上記複数の異なる受光素子のうちの1つを選択することで、受信する光信号の波長領域を選択できる。
また、一実施形態の光通信デバイスでは、上記受信部は、
上記複数の異なる波長領域の光信号を受光する1つの受光素子を有し、
上記受信制御部は、上記1つの受光素子が受光する上記複数の異なる波長領域の光信号による受光信号のうちから上記送信部が送信している光信号の波長領域の受光信号を分離して信号処理対象としない。
この実施形態の光通信デバイスによれば、上記受信制御部は、上記1つの受光素子が受光する上記複数の異なる波長領域の光信号による受光信号のうちから上記送信部が送信している光信号の波長領域の受光信号を分離して信号処理対象としない。これにより、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
また、一実施形態の光通信デバイスでは、上記送信制御部は、上記選択した1つの発光素子を駆動して通信情報を送信するための光信号を送信する前に、上記選択した1つの発光素子を駆動して通信開始を表すテスト信号を送信する。
この実施形態の光通信デバイスによれば、上記送信制御部により選択した1つの発光素子を駆動して上記送信部から通信開始を表すテスト信号を送信することで、相手側光通信デバイスに通信開始を通知できると共に通信に用いる波長領域を通知できる。
また、一実施形態の光通信システムでは、上記実施形態の光通信デバイスからなる第1の光通信デバイスと、
第2の光通信デバイスとを備え、
上記第2の光通信デバイスは、
上記第1の光通信デバイスの送信部からの光信号を受信する受信部と、
複数の異なる発光素子を有すると共に複数の異なる波長領域の光信号を送信可能な送信部と、
上記受信部が受信した光信号の波長領域とは異なる波長領域の光信号を送信するように上記送信部を制御する送信制御部とを有する。
この実施形態の光通信システムによれば、第1の光通信デバイスの送信部からの光信号を受信した第2の光通信デバイスは、受信部が受信した光信号の波長領域とは異なる波長領域の光信号を送信する。よって、第1の光通信デバイスと第2の光通信デバイスとは異なる波長領域の光信号を送信することで、同時に送受信を行える。
この発明の光通信デバイスによれば、上記受信部が有する受信制御部は、上記送信部から上記送信させる光信号の波長領域を表す波長領域信号を受けて、上記波長領域信号が表す波長領域の光信号に対する受信感度を低下させる。もしくは上記波長領域信号が表す波長領域の光信号による受信信号を無効にする。よって、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。よって、この発明によればデバイス同士の通信時に送受信を同時に行うことができ、データ交換を一度の動作で完了でき、かつ通信速度を早くすることが可能となる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の光通信デバイスの第1実施形態としての第1の光通信デバイス1と第2の光通信デバイス2とを備えた光通信システムを示す。
上記第1の光通信デバイス1は、第1の波長領域の光信号を出力する第1の発光素子3と第2の波長領域の光信号を出力する第2の発光素子4と第3の波長領域の光信号を出力する第3の発光素子5および送信側制御回路6を備える。この送信側制御回路6は送信制御部をなす。また、上記第1〜第3の発光素子3〜5および上記送信側制御回路6が送信部をなす。また、上記第1〜第3の波長領域は互いに重ならない異なる波長領域である。上記送信側制御回路6は、上記第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子を選択して駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号を送信させる。
また、上記第1の光通信デバイス1は、上記第1の波長領域の光信号を受光する第1の受光素子7と上記第2の波長領域の光信号を受光する第2の受光素子8と上記第3の波長領域の光信号を受光する第3の受光素子9および受信側制御回路10を備える。この受信側制御回路10は受信制御部をなし、上記第1〜第3の受光素子7〜9および上記受信側制御回路10は受信部をなす。この受信側制御回路10は、上記第1〜第3の受光素子7〜9に接続された第1〜第3のスイッチ11〜13で構成したスイッチ部14を有している。なお、このスイッチ部14には増幅回路等を含む信号処理回路10Aが接続されている。
上記送信制御回路6は、上記受信制御回路10に上記選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を上記受信側制御回路10に入力する。すると、上記受信側制御回路10は、スイッチ制御部10Bによって、上記スイッチ部14の第1〜第3のスイッチ11〜13のうち、上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチをオフにする。また、スイッチ制御部10Bは、第1〜第3のスイッチ11〜13のうち、上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチ以外のスイッチをオンにする。
一方、上記第2の光通信デバイス2は、上記第1の波長領域の光信号を出力する第1の発光素子15と第2の波長領域の光信号を出力する第2の発光素子16と第3の波長領域の光信号を出力する第3の発光素子17および送信側制御回路18を備える。この送信側制御回路18は送信制御部をなす。また、上記第1〜第3の発光素子15〜17および上記送信側制御回路18が送信部をなす。また、上記第1〜第3の波長領域は互いに重ならない異なる波長領域である。上記送信側制御回路18は、上記第1〜第3の発光素子15〜17のうちの1つの発光素子を選択して駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号を送信させる。
また、この第2の光通信デバイス2は、上記第1の波長領域の光信号を受光する第1の受光素子18と上記第2の波長領域の光信号を受光する第2の受光素子19と上記第3の波長領域の光信号を受光する第3の受光素子20および受信側制御回路21を備える。この受信側制御回路21は受信制御部をなし、上記第1〜第3の受光素子18〜20および上記受信側制御回路21は受信部をなす。この受信側制御回路21は、上記第1〜第3の受光素子18〜20に接続された第1〜第3のスイッチ22〜24で構成したスイッチ部25を有している。なお、このスイッチ部25には増幅回路等の信号処理回路21Aおよびスイッチ制御部21Bが接続されている。
上記送信制御回路27は、上記選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を上記受信側制御回路21に入力する。すると、上記受信側制御回路21は、スイッチ制御部21Bによって上記スイッチ部25の第1〜第3のスイッチ22〜23のうち、上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチをオフにする。
ここで、図1に示すように、第1の光通信デバイス1の送信側制御回路6が第1〜第3の発光素子3〜5のうちの第1の発光素子3を選択して第1の発光素子3だけを駆動し第1の波長領域の光信号S1を送信する場合、上記送信側制御回路6は、送信信号が上記第1の波長領域であることを表す送信波長領域信号を受信側制御回路10に入力する。すると、上記受信側制御回路10のスイッチ制御部10Bは、第1〜第3のスイッチ11〜13のうちの第1のスイッチ11をオフにすると共に第2,第3のスイッチ12,13をオンにする。
一方、上記第1の光通信デバイス1の第1の発光素子3からの第1の波長領域の光信号S1を受光した第2の光通信デバイス2の第1の受光素子18は上記第1の波長領域の光信号S1による受光信号をスイッチ部25を通して信号処理回路21Aに入力する。この信号処理回路21Aでは例えば上記受光信号の増幅やAD変換等の信号処理が行われる。また、この信号処理回路21Aは、上記受光信号に基づき受光した光信号S1が第1の波長領域であることを表す受光波長信号をスイッチ制御部21Bに入力し、このスイッチ制御部21Bは、上記第1〜第3のスイッチ22〜24のうちの第1のスイッチ22のオン状態を維持すると共に第2,第3のスイッチ23,24をオフにする。
また、上記信号処理回路21Aは、上記受光信号に基づき受光した光信号S1が第1の波長領域であることを表す受光波長信号を送信制御回路27に出力する。すると、この送信制御回路27は、上記受光波長信号が表す第1の波長領域の光信号を出力する第1の発光素子15を駆動しない一方、第2,第3の発光素子16,17のうちの一方を選択し、例えば第3の発光素子17を駆動する。なお、上記第2,第3の発光素子16,17の両方を選択,駆動してもよい。
そして、上記第3の発光素子17による第3の波長領域の光信号S3は、第1の光通信デバイス1の第3の受光素子9で受光され、この第3の受光素子9による受光信号はオン状態の第3のスイッチ13を経由して上記信号処理回路10Aに入力される。また、上記第3の受光素子9による受光信号はオン状態の第3のスイッチ13を経由して上記スイッチ制御部10Bに入力される。このスイッチ制御部10Bは、第2のスイッチ12をオフにすると共に、上記第3のスイッチ13のオン状態および第1のスイッチ11のオフ状態を保つ。
したがって、上記第1の光通信デバイス1によれば、上記送信部の第1〜第3の発光素子3〜5のうちの第1の発光素子3が送信している場合は、受信制御回路10は、スイッチ制御部10Bでスイッチ部14を制御し第3のスイッチ13のみをオンにする。これにより、第1の光通信デバイス1では、第1の発光素子3が送信する光信号S1の波長領域の光信号を受信しないようにするので、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
また、上記光通信システムによれば、上記第2の光通信デバイス2では、信号処理回路21Aは受光した光信号S1が第1の波長領域であることを表す受光波長信号を送信制御回路27に入力し、この送信制御回路27は、第1〜第3の発光素子15〜17のうちの第3の発光素子17だけを駆動する。よって、この第2の光通信デバイス2では、受信した光信号S1の波長領域とは異なる波長領域の光信号S3を送信するから、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。なお、上記送信制御回路27は、第2の発光素子16だけを駆動して、受信した光信号S1の波長領域とは異なる波長領域の光信号S2を送信してもよい。この場合、この光信号S2は、第1の光通信デバイス1の第2の受光素子8で受光され、この第2の受光素子8による受光信号はオン状態の第2のスイッチ12を経由して信号処理回路10Aに入力される。また、上記第2の受光素子8による受光信号はオン状態の第2のスイッチ12を経由して上記スイッチ制御部10Bに入力される。このスイッチ制御部10Bは、第3のスイッチ11をオフにすると共に、上記第2のスイッチ13のオン状態および第1のスイッチ11のオフ状態を保つ。
よって、この光通信システムによれば、光通信デバイス1,2間の通信時に送受信を同時に行うことができ、データ交換を一度の動作で完了でき、かつ通信速度を早くすることが可能となる。
尚、上記光通信システムでは、第1の光通信デバイス1が第1の発光素子3だけを駆動して第1の波長領域の光信号S1を送信する場合を説明したが、第1の光通信デバイス1が第2の発光素子4だけを駆動して第2の波長領域の光信号S2を送信する場合には、受信側制御回路10のスイッチ制御部10Bは第2のスイッチ12だけをオフにする。また、この場合、第2の光通信デバイス2の受信側制御回路21のスイッチ制御部21Bは、第1のスイッチ22だけをオンにし、信号処理回路21Aは、受光した光信号が第2の波長領域であることを表す受光波長信号を送信制御回路27に入力して、第2の発光素子16以外の第1の発光素子15または第3の発光素子17を駆動する。
同様に、第1の光通信デバイス1が第3の発光素子5だけを駆動して第3の波長領域の光信号S3を送信する場合には、受信側制御回路10のスイッチ制御部10Bは第3のスイッチ13だけをオフにする。また、この場合、第2の光通信デバイス2の受信側制御回路21のスイッチ制御部21Bは、第3のスイッチ24だけをオンにし、信号処理回路21Aは、受光した光信号が第3の波長領域であることを表す受光波長信号を送信制御回路27に入力して、第3の発光素子17以外の第1の発光素子15または第2の発光素子16を駆動する。
なお、上記光通信システムにおいて、第1の光通信デバイス1は、上記第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子を選択,駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号による通信情報を送信させる前に、この選択,駆動する発光素子による制御信号を送信してもよい。この場合、上記制御信号を受信した第2の光通信デバイス2は、上記制御信号の波長領域(例えば第1の波長領域)を信号処理回路21Aで認識し、信号処理回路21Aは上記制御信号の波長領域以外の波長領域(例えば第2,第3の波長領域)の光信号を送信可能であることを表す信号を送信制御回路27に入力する。すると、この送信制御回路27は、上記第1〜第3の発光素子15〜17のうちの上記制御信号の波長領域以外の波長領域の光信号を出力する発光素子(例えば第2,第3の発光素子16,17)を駆動して通信情報を送信する。
(第2の実施の形態)
次に、図2に、この発明の光通信デバイスの第2実施形態である第1の光通信デバイス31と第2の光通信デバイス32とを備えた光通信システムを示す。この第2実施形態の第1の光通信デバイス31は、図1の受信側制御回路10に替えて、図2の受信側制御回路40を有する点と減衰部としてのフィルタ部42を有する点とが、前述の第1実施形態の第1の光通信デバイス1と異なる。
また、図2の第2の光通信デバイス32は、図1の受信制御回路21に替えて図2の受信側制御回路41を有する点と減衰部としてのフィルタ部43を有する点とが、前述の第1実施形態の第2の光通信デバイス2と異なる。
よって、図2の光通信システムでは、図1の光通信システムと同じ部分には同じ符号を付して図1の光通信システムと異なる点を主に説明する。
上記第1の光通信デバイス31の上記フィルタ部42は上記受信側制御回路40が有するフィルタ制御部40Bによって制御される。上記フィルタ部42は、上記第1の波長領域の光信号を減衰させる第1のフィルタ42Aと上記第2の波長領域の光信号を減衰させる第2のフィルタ42Bと上記第3の波長領域の光信号を減衰させる第3のフィルタ42Cとを有している。
そして、上記第1の光通信デバイス31の受信側制御回路40が有するフィルタ制御部40Bは、送信制御部としての送信側制御回路6から、選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を受ける。すると、上記フィルタ制御部40Bは、上記フィルタ部42を制御して、上記第1〜第3の受光素子7〜9のうちの上記波長領域の光信号に対応する受光素子と上記波長領域の光信号を出力している発光素子との間に上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を減衰させるフィルタを配置させる。例えば、送信側制御回路6が第1〜第3の発光素子3〜5のうちの第1の発光素子3だけを発光させている場合、上記フィルタ制御部40Bは、フィルタ部42を制御して、第1の受光素子7に対して入射しようとする第1の波長領域の光信号を減衰させるように、第1のフィルタ42Aを配置する。また、上記フィルタ制御部40Bは、フィルタ部42を制御して、第2,第3のフィルタ42B,42Cは、第2,第3の受光素子8,9に入射しようとする第2,第3の波長領域の光信号を減衰させないように配置する。これにより、図2に例示する第1の発光素子3から出射されて、第1の受光素子7に向かう第1の波長領域の光信号の信号S1は、第1のフィルタ42Aで減衰されて小振幅の信号SS1となってから上記第1の受光素子7に入射する。よって、自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
一方、上記第2の光通信デバイス32の上記フィルタ部43は上記受信側制御回路41が有するフィルタ制御部41Bによって制御される。上記フィルタ部43は、上記第1の波長領域の光信号を減衰させる第1のフィルタ43Aと上記第2の波長領域の光信号を減衰させる第2のフィルタ43Bと上記第3の波長領域の光信号を減衰させる第3のフィルタ43Cとを有している。
上記第2の光通信デバイス32の受信側制御回路41が有するフィルタ制御部41Bは、送信制御部としての送信側制御回路18から、選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を受ける。すると、上記フィルタ制御部40Bは、上記フィルタ部43を制御して、上記第1〜第3の受光素子18〜20のうちの上記波長領域の光信号に対応する受光素子と上記波長領域の光信号を出力している発光素子との間に上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を減衰させるフィルタを配置させる。例えば、送信側制御回路18が第1〜第3の発光素子15〜17のうちの第3の発光素子17だけを発光させている場合、上記フィルタ制御部41Bは、フィルタ部43を制御して、第3の受光素子20に対して入射しようとする第3の波長領域の光信号を減衰させるように、第3のフィルタ43Cを配置する。また、上記フィルタ制御部41Bは、フィルタ部43を制御して、第1,第2のフィルタ43A,43Bを、第1,第2の受光素子15,16に入射しようとする第1,第2の波長領域の光信号を減衰させないように配置する。これにより、図2に例示する第3の発光素子17から出射されて、第3の受光素子20に向かう第3の波長領域の光信号の信号S3は、第3のフィルタ43Cで減衰されて小振幅の信号SS3となってから上記第3の受光素子20に入射する。よって、自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
また、上記信号処理回路41Aは、上記受光信号に基づき受光した光信号S1が第1の波長領域であることを表す受光波長信号を送信制御回路27に出力する。すると、この送信制御回路27は、上記受信波長信号が表す第1の波長領域の光信号を出力する第1の発光素子15を駆動しない一方、第2,第3の発光素子16,17のうちの一方を選択し、例えば第3の発光素子17を駆動する。
そして、上記第3の発光素子17による第3の波長領域の光信号S3は、第1の光通信デバイス31の第3の受光素子9で受光され、この第3の受光素子9による受光信号は信号処理回路40Aに入力される。
このように、この光通信システムによれば、第2の光通信デバイス32では、信号処理回路41Aは受光した光信号S1が第1の波長領域であることを表す受光波長信号を送信制御回路27に入力し、この送信制御回路27は、第1〜第3の発光素子15〜17のうちの第3の発光素子17だけを駆動する。よって、この第2の光通信デバイス2では、受信した光信号S1の波長領域とは異なる波長領域の光信号S3を送信するから、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
よって、この光通信システムによれば、光通信デバイス31,32間の通信時に送受信を同時に行うことができ、データ交換を一度の動作で完了でき、かつ通信速度を早くすることが可能となる。
なお、上記第1の光通信デバイス31では、減衰部としてフィルタ制御部40Bとフィルタ部42を有したが、フィルタ部42に替えて、光軸制御部を有してもよい。この光軸制御部は、送信制御部としての送信側制御回路6から、選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を受ける。すると、上記光軸制御部は、上記第1〜第3の受光素子7〜9のうちの上記波長領域の光信号に対応する受光素子の受光軸を、上記駆動している発光素子による上記波長領域の光信号の上記受光素子への入射光軸からずらす。これにより、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。また、上記第2の光通信デバイス32では、減衰部としてフィルタ制御部41Bとフィルタ部43を有したが、フィルタ部43に替えて、光軸制御部を有してもよい。この光軸制御部は、送信制御部としての送信側制御回路27から、選択,駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号を受ける。すると、上記光軸制御部は、上記第1〜第3の受光素子18〜20のうちの上記波長領域の光信号に対応する受光素子の受光軸を、上記駆動している発光素子による上記波長領域の光信号の上記受光素子への入射光軸からずらす。これにより、送信と受信を同時に行う際に自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
尚、上記第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、上記スイッチ部とフィルタ部の両方でもって、自らが送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。また、上記光通信システムにおいて、第1の光通信デバイス31は、上記第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子を選択,駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号による通信情報を送信させる前に、この選択,駆動する発光素子による制御信号を送信してもよい。この場合、上記制御信号を受信した第2の光通信デバイス32は、上記制御信号の波長領域(例えば第1の波長領域)を信号処理回路41Aで認識し、信号処理回路41Aは上記制御信号の波長領域以外の波長領域(例えば第2,第3の波長領域)の光信号を送信可能であることを表す信号を送信制御回路27に入力する。すると、この送信制御回路27は、上記第1〜第3の発光素子15〜17のうちの上記制御信号の波長領域以外の波長領域の光信号を出力する発光素子(例えば第2,第3の発光素子16,17)を駆動して通信情報を送信する。
(第3の実施の形態)
次に、図3に、この発明の光通信デバイスの第3実施形態としての第1の光通信デバイス51と第2の光通信デバイス52とを備えた光通信システムを示す。上記第1の光通信デバイス51は、図1の送信側制御回路6と受信側制御回路10に替えて送信側制御回路53と受信側制御回路55を有する点が図1の第1の光通信デバイス1と異なる。また、上記第2の光通信デバイス52は、図1の送信側制御回路27と受信側制御回路21に替えて送信側制御回路556と受信側制御回路57を有する点が図1の第2の光通信デバイス2と異なる。よって、図3の光通信システムでは、図1の光通信システムと同様の部分には同様の符号を付して、図1の光通信システムと異なる点を主に説明する。
上記第1の光通信デバイス51が有する送信側制御回路53は、上記第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子を選択して駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号を送信させる。また、上記送信側制御回路53は、上記選択,駆動した発光素子が発生する光信号とは逆位相の信号を発生する逆位相信号発生部60を有する。
一方、上記受信側制御回路55は、第1〜第3の受光素子7〜9からの第1〜第3の波長領域の受光信号が入力される加算部58を有する。この加算部58は、上記逆位相信号発生部60から上記逆位相の信号が入力され、この逆位相の信号を、この逆位相の信号の波長領域と同じ波長領域の受光信号に加算する。例えば、上記送信側制御回路53が第1の発光素子3を選択,駆動して第1の波長領域の信号S1を送信する場合、上記逆位相信号発生部60は、信号S1とは逆位相の信号RS1を加算部58に入力し、この加算部58は第1の受光素子7からの第1の波長領域の受光信号に上記逆位相の信号を加算する。この場合、上記第2,第3の受光素子8,9からの第2,第3の波長領域の受光信号は加算部58を経由してそのまま信号処理回路59に入力される。
これにより、上記送信側制御回路53によって選択,駆動した発光素子が発生する光信号が受光素子7〜9に入射しても、上記逆位相の信号によって上記加算部58で打ち消すことができる。したがって、第1の光通信デバイス51が送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
一方、上記第2の光通信デバイス52が有する送信側制御回路56は、上記第1〜第3の発光素子15〜17のうちの1つの発光素子を選択して駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号を送信させる。また、上記送信側制御回路56は、上記選択,駆動した発光素子が発生する光信号とは逆位相の信号を発生する逆位相信号発生部63を有する。
一方、上記受信側制御回路57は、第1〜第3の受光素子18〜20からの第1〜第3の波長領域の受光信号が入力される加算部61を有する。この加算部61は、上記逆位相信号発生部63から上記逆位相の信号が入力され、この逆位相の信号を、この逆位相の信号の波長領域と同じ波長領域の受光信号に加算する。例えば、上記送信側制御回路56が第3の発光素子17を選択,駆動して第3の波長領域の信号S3を送信する場合、上記逆位相信号発生部63は、信号S3とは逆位相の信号RS3を加算部61に入力し、この加算部61は第3の受光素子20からの第3の波長領域の受光信号に上記逆位相の信号RS3を加算する。この場合、上記第1,第2の受光素子18,19からの第1,第2の波長領域の受光信号は加算部61を経由してそのまま信号処理回路62に入力される。
これにより、上記送信側制御回路63によって選択,駆動した発光素子が発生する光信号が受光素子18〜20に入射しても、上記逆位相の信号によって上記加算部61で打ち消すことができる。したがって、第2の光通信デバイス52が送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
尚、上記第3実施形態と上記第2実施形態とを組み合わせてもよい。また、上記光通信システムにおいて、第1の光通信デバイス51は、上記第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子を選択,駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号による通信情報を送信させる前に、この選択,駆動する発光素子による制御信号を送信してもよい。この場合、上記制御信号を受信した第2の光通信デバイス52は、上記制御信号の波長領域(例えば第1の波長領域)を信号処理回路62で認識し、この信号処理回路62は上記制御信号の波長領域以外の波長領域(例えば第2,第3の波長領域)の光信号を送信可能であることを表す信号を送信制御回路56に入力する。すると、この送信制御回路56は、上記第1〜第3の発光素子15〜17のうちの上記制御信号の波長領域以外の波長領域の光信号を出力する発光素子(例えば第2,第3の発光素子16,17)を駆動して通信情報を送信する。
(第4の実施の形態)
次に、図4に、この発明の光通信デバイスの第4実施形態である第1の光通信デバイス71と第2の光通信デバイス72とを備えた光通信システムを示す。この第4実施形態の第1の光通信デバイス71は、図1の受信側制御回路10に替えて、図4の受信側制御回路75を有する点と、図1の第1〜第3の受光素子7〜9に替えて、図4の1つの受光素子73を有する点とが、前述の第1実施形態の第1の光通信デバイス1と異なる。
また、図4の第2の光通信デバイス72は、図1の受信側制御回路21に替えて、図4の受信側制御回路80を有する点と、図1の第1〜第3の受光素子18〜20に替えて、図4の1つの受光素子74を有する点とが、前述の第1実施形態の第1の光通信デバイス1と異なる。
よって、図4の光通信システムでは、図1の光通信システムと同じ部分には同じ符号を付して図1の光通信システムと異なる点を主に説明する。
上記第1の光通信デバイス71が有する1つの受光素子73は、前述の第1の波長領域の光信号と第2の波長領域の光信号と第3の波長領域の光信号とを受信可能な受光素子である。また、上記第1の光通信デバイス71が有する受信側制御回路75は、上記受光素子73に接続された第1〜第3の帯域フィルタ77〜79を有する。第1の帯域フィルタ77は上記第1の波長領域を通過帯域としており、第2の帯域フィルタ78は上記第2の波長領域を通過帯域としており、第3の帯域フィルタ79は上記第3の波長領域を通過帯域としている。そして、上記受信側制御回路75の信号処理回路76には、送信側制御回路6から駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号が入力される。すると、この信号処理回路76は、上記第1〜第3の帯域フィルタ77〜79のうちの上記波長領域信号に対応する波長領域を通過帯域とする帯域フィルタからの受光信号を信号処理対象としない一方、上記波長領域信号に対応する波長領域以外の波長領域を通過帯域とする帯域フィルタからの受光信号を信号処理対象として受付ける。例えば、送信側制御回路6が第1〜第3の発光素子3〜5のうちの第1の発光素子3を駆動し第1の発光素子3が第1の波長領域の光信号S1を送信する場合、上記送信側制御回路6は、送信信号が上記第1の波長領域であることを表す送信波長領域信号を受信側制御回路75の信号処理回路76に入力する。すると、上記信号処理回路76は、光信号S1を受光した受光素子73から第1の帯域フィルタ77を通して入力される第1の波長領域の受光信号を信号処理の対象としない。これにより、この第1の光通信デバイス71が送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
一方、上記第2の光通信デバイス72は、前述の第1の波長領域の光信号と第2の波長領域の光信号と第3の波長領域の光信号とを受信可能な1つの受光素子74を有する。また、第2の光通信デバイス72の受信側制御回路80は、上記受光素子74に接続された第1〜第3の帯域フィルタ82〜84を有する。第1の帯域フィルタ82は上記第1の波長領域を通過帯域としており、第2の帯域フィルタ83は上記第2の波長領域を通過帯域としており、第3の帯域フィルタ84は上記第3の波長領域を通過帯域としている。
そして、上記受信側制御回路80の信号処理回路81には、送信側制御回路27から駆動させる発光素子の発光波長領域が上記第1〜第3の波長領域のうちのいずれであるのかを表す波長領域信号が入力される。すると、この信号処理回路81は、上記第1〜第3の帯域フィルタ82〜84のうちの上記波長領域信号に対応する波長領域を通過帯域とする帯域フィルタからの信号を信号処理対象としない一方、上記波長領域信号に対応する波長領域以外の波長領域を通過帯域とする帯域フィルタからの信号を信号処理対象として受付ける。例えば、送信側制御回路27が第1〜第3の発光素子15〜17のうちの第3の発光素子17を駆動し第3の発光素子17が第3の波長領域の光信号S3を送信する場合、上記送信側制御回路27は、送信信号が上記第3の波長領域であることを表す送信波長領域信号を受信側制御回路80の信号処理回路81に入力する。すると、上記信号処理回路81は、光信号S3を受光した受光素子74から第3の帯域フィルタ84を通して入力される第3の波長領域の受光信号を信号処理の対象としない。これにより、この第2の光通信デバイス72が送信した信号を自らが受信してしまうことによる誤動作を防止できる。
尚、上記光通信システムにおいて、第1の光通信デバイス71は、上記第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子を選択,駆動して上記第1〜第3の波長領域の光信号のうちの1つの光信号による通信情報を送信させる前に、この選択,駆動する発光素子による制御信号を送信してもよい。この場合、上記制御信号を受信した第2の光通信デバイス72は、上記制御信号の波長領域(例えば第1の波長領域)を信号処理回路81で認識し、この信号処理回路81は上記制御信号の波長領域以外の波長領域(例えば第2,第3の波長領域)の光信号を送信可能であることを表す信号を送信制御回路27に入力する。すると、この送信制御回路27は、上記第1〜第3の発光素子15〜17のうちの上記制御信号の波長領域以外の波長領域の光信号を出力する発光素子(例えば第2,第3の発光素子16,17)を駆動して通信情報を送信する。
(第5の実施の形態)
次に、この発明の第5実施形態としての光通信システムを説明する。この第5実施形態の光通信システムは図1の光通信システムの変形例に相当するので、前述の図1の光通信システムとは異なる点を次の(1)〜(5)で説明する。
(1) 第1の光通信デバイス1の送信側制御回路6は、第1〜第3の発光素子3〜5のうちの1つの発光素子(例えば第1の発光素子3)を選択して駆動し、この選択,駆動した1つの発光素子で通信開始を表すテスト信号を送信する。
(2) 第1の光通信デバイス1の送信側制御回路6は上記テスト信号を送信すると、上記テスト信号の波長領域を表す波長領域信号を受信側制御回路10に入力する。すると、この受信側制御回路10は、スイッチ制御部10Bによってスイッチ部14の第1〜第3のスイッチ11〜13のうち、上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチ(例えば第1のスイッチ11)をオフにする。一方、スイッチ制御部10Bは、第1〜第3のスイッチ11〜13のうち、上記波長領域信号が表す波長領域に対応する波長領域の光信号を受光する受光素子に接続されたスイッチ以外のスイッチ(例えば第2,第3のスイッチ12,13)をオンにする。
(3) 第2の光通信デバイス2は、上記第1の光通信デバイスから上記テスト信号を受信すると、信号処理回路21Aは上記テスト信号の波長領域を表す受光波長信号をスイッチ制御部21Bに入力する。このスイッチ制御部21Bは、第1〜第3のスイッチ22〜24のうちの上記受光波長信号が表す波長領域の光信号を受光する受光素子(例えば第1の受光素子18)のオン状態を維持すると共に残りの受光素子(例えば第2,第3の受光素子19,20)をオフにする。
(4) 第2の光通信デバイス2は、上記第1の光通信デバイスから上記テスト信号を受信すると、このテスト信号の波長領域を表す受光波長信号を送信制御回路27に出力する。すると、この送信制御回路27は、第1〜第3の発光素子15〜17のうちの上記受光波長信号が表す波長領域の光信号を出力する発光素子(例えば第1の発光素子15)を駆動しない一方、上記受光波長信号が表す波長領域とは異なる波長領域の光信号を出力する発光素子(例えば第2,第3の発光素子17のいずれか1つ)を駆動する。
(5) 第1の光通信デバイス1の送信側制御回路6は、上記テスト信号を送信してから予め定められた時間が経過してから上記選択した1つの発光素子(例えば第1の発光素子3)を駆動して通信情報を送信するための光信号を送信する。なお、予め定められた時間は、例えば、第2の光通信デバイス2が上記テスト信号を受信してから送信制御回路27が上記受光波長信号が表す波長領域とは異なる波長領域の光信号を出力する発光素子を駆動するまでに相当する時間に設定しておく。
この実施形態の光通信システムによれば、光通信デバイス1,2間の通信時に送受信を同時に行うことができ、データ交換を一度の動作で完了でき、かつ通信速度を早くすることが可能となる。
尚、図1〜図4の光通信システムでは、第1,第2の光通信デバイスは、それぞれ、3つの発光素子を備えたが、2つの発光素子あるいは4つ以上の発光素子を備えてもよい。また、図1〜図3の光通信システムでは、第1,第2の光通信デバイスは、それぞれ、3つの受光素子を備えたが2つもしくは4つ以上の受光素子を備えてもよい。また、パーソナルコンピュータ,プリンタ,携帯情報端末等の電子機器が上記実施形態の光通信デバイスを備えることで、誤動作を回避しつつデータ交換の速度を上げることができる。
この発明の第1実施形態の光通信デバイスを備えた光通信システムを模式的に示す図である。 この発明の第2実施形態の光通信デバイスを備えた光通信システムを模式的に示す図である。 この発明の第3実施形態の光通信デバイスを備えた光通信システムを模式的に示す図である。 この発明の第4実施形態の光通信デバイスを備えた光通信システムを模式的に示す図である。
符号の説明
1、31、51、71 第1の光通信デバイス
2、32、52、72 第2の光通信デバイス
3、15 第1の発光素子
4、16 第2の発光素子
5、17 第3の発光素子
6、27、53、56 送信側制御回路
7、18 第1の受光素子
8、19 第2の受光素子
9、20 第3の受光素子
10、21、40、41、55、56、75、80 受信側制御回路
10A、21A、40A、41A、76、81 信号処理回路
10B、21B スイッチ制御回路
11、22 第1のスイッチ
12、23 第2のスイッチ
13、24 第3のスイッチ
14、25 スイッチ部
40B、41B フィルタ制御部
42、43 フィルタ部
42A、43A 第1のフィルタ
42B、43B 第2のフィルタ
42C、43C 第3のフィルタ
58、61 加算部
59、62 信号処理回路
60、63 逆位相信号発生部
77〜79、82〜84 帯域フィルタ

Claims (8)

  1. 複数の異なる発光素子を有すると共に複数の異なる波長領域の光信号を送信可能な送信部と、
    複数の異なる波長領域の光信号を受信可能な受信部とを備え、
    上記送信部は、
    上記複数の異なる発光素子のうちの1つの発光素子を選択して駆動して上記複数の異なる波長領域の光信号のうちの1つの光信号を送信させると共にこの送信させる光信号の波長領域を表す波長領域信号を上記受信部に出力する送信制御部を有し、
    上記受信部は、
    上記送信部から上記波長領域信号を受けて、上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を受信しないようにする受信制御部を有することを特徴とする光通信デバイス。
  2. 請求項1に記載の光通信デバイスにおいて、
    上記受信制御部は、
    上記波長領域信号が表す波長領域の光信号を減衰させる減衰部を有することを特徴とする光通信デバイス。
  3. 請求項1または2に記載の光通信デバイスにおいて、
    上記送信部は、
    上記送信制御部によって選択されて駆動されている1つの発光素子が出力する光信号とは逆位相の信号を上記受信部に入力する逆位相信号生成部を有し、
    上記受信部の受信制御部は、
    上記送信部が送信している光信号の波長領域の光信号による受光信号に上記逆位相信号生成部からの逆位相の信号を加算する加算部を有することを特徴とする光通信デバイス。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光通信デバイスにおいて、
    上記受信部は、
    上記複数の異なる波長領域の光信号を受信するための複数の異なる受光素子を有することを特徴とする光通信デバイス。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光通信デバイスにおいて、
    上記受信部は、
    上記複数の異なる波長領域の光信号を受光する1つの受光素子を有し、
    上記受信制御部は、
    上記1つの受光素子が受光する上記複数の異なる波長領域の光信号による受光信号のうちから上記送信部が送信している光信号の波長領域の受光信号を分離して信号処理対象としないことを特徴とする光通信デバイス。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の光通信デバイスにおいて、
    上記送信制御部は、上記選択した1つの発光素子を駆動して通信情報を送信するための光信号を送信する前に、上記選択した1つの発光素子を駆動して通信開始を表すテスト信号を送信することを特徴とする光通信デバイス。
  7. 請求項6に記載の光通信デバイスからなる第1の光通信デバイスと、
    第2の光通信デバイスとを備え、
    上記第2の光通信デバイスは、
    上記第1の光通信デバイスの送信部からの光信号を受信する受信部と、
    複数の異なる発光素子を有すると共に複数の異なる波長領域の光信号を送信可能な送信部と、
    上記受信部が受信した光信号の波長領域とは異なる波長領域の光信号を送信するように上記送信部を制御する送信制御部とを有することを特徴とする光通信システム。
  8. 請求項1から6のいずれか1つに記載の光通信デバイスを搭載したことを特徴とする電子機器。
JP2008123140A 2008-05-09 2008-05-09 光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器 Pending JP2009272986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008123140A JP2009272986A (ja) 2008-05-09 2008-05-09 光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008123140A JP2009272986A (ja) 2008-05-09 2008-05-09 光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009272986A true JP2009272986A (ja) 2009-11-19

Family

ID=41439126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008123140A Pending JP2009272986A (ja) 2008-05-09 2008-05-09 光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009272986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011065496A1 (ja) 2009-11-30 2011-06-03 京セラ株式会社 制御装置、制御システム及び制御方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58171138A (ja) * 1982-04-01 1983-10-07 Nec Corp 光送受信方式
JPH0856198A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Victor Co Of Japan Ltd 光無線通信の戻り光打ち消し方法及びその装置
JPH10327129A (ja) * 1997-04-30 1998-12-08 At & T Corp 自由空間波長分割多重システム
JPH11205244A (ja) * 1998-01-14 1999-07-30 Victor Co Of Japan Ltd 全二重光通信装置及び全二重光通信方法
JP2001160647A (ja) * 1999-09-24 2001-06-12 Sharp Corp 半導体レーザ装置、光伝送装置、光伝送システム、電子機器、制御装置、接続コネクタ、通信装置、ならびに光伝送方法、データ送受信方法
JP2003179549A (ja) * 2001-10-03 2003-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光送受信装置
JP2006246085A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Sharp Corp 光通信デバイスおよび光通信システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58171138A (ja) * 1982-04-01 1983-10-07 Nec Corp 光送受信方式
JPH0856198A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Victor Co Of Japan Ltd 光無線通信の戻り光打ち消し方法及びその装置
JPH10327129A (ja) * 1997-04-30 1998-12-08 At & T Corp 自由空間波長分割多重システム
JPH11205244A (ja) * 1998-01-14 1999-07-30 Victor Co Of Japan Ltd 全二重光通信装置及び全二重光通信方法
JP2001160647A (ja) * 1999-09-24 2001-06-12 Sharp Corp 半導体レーザ装置、光伝送装置、光伝送システム、電子機器、制御装置、接続コネクタ、通信装置、ならびに光伝送方法、データ送受信方法
JP2003179549A (ja) * 2001-10-03 2003-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光送受信装置
JP2006246085A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Sharp Corp 光通信デバイスおよび光通信システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011065496A1 (ja) 2009-11-30 2011-06-03 京セラ株式会社 制御装置、制御システム及び制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5554882B2 (ja) 可視光線を利用した水中通信装置及びこれを用いたデータ信号の水中送・受信方法
JP5417151B2 (ja) 光配線ケーブルと光配線ケーブルの電源制御方法
JP5879546B2 (ja) 光伝送システム
JP2009089322A (ja) ワイヤレスリモコン装置、ブリッジ装置、およびワイヤレスリモコンシステム。
JP4635763B2 (ja) 光送受信モジュール
US20080008476A1 (en) Optical transmitting/receiving apparatus and optical transmitting/receiving method
JP2010141692A (ja) 光電気ケーブルと光電気ケーブル接続機器及び光電気ケーブルの駆動方法
JP2009272986A (ja) 光通信デバイスおよびそれを備えた光通信システム、電子機器
JP4799284B2 (ja) 遠隔測定システム
JP2006246085A (ja) 光通信デバイスおよび光通信システム
JP2007047352A (ja) 照明装置、表示装置、及び、データ転送方法
JP2009218898A (ja) 可視光通信システム
JP4653167B2 (ja) 光通信装置および光モジュール
US7460788B2 (en) Transmitting and receiving device
JP2009165040A (ja) 光トランシーバ
JP6135659B2 (ja) 送受信ユニット
JP5887865B2 (ja) 光トランシーバ
KR102022461B1 (ko) 광 통신 시스템 및 그 제어방법
JP2009218899A (ja) 可視光通信システム
JP2010187189A (ja) 光トランシーバ
JP6293357B2 (ja) 通信監視システム、ゲートウェイ装置、及び、通信監視装置
JP4401758B2 (ja) 特定周波数成分減衰装置および電力線搬送通信システム
JP2997597B2 (ja) 光送受信器
JP5436317B2 (ja) 誤発光検出装置
JPH09289490A (ja) 光通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120911