JP2009272064A - 多光軸光電センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】透光性部材と樹脂製封止部材との間の水密性を確実に保持することができる多光軸光電センサを提供すること。
【解決手段】蓋体12は、透光ケース13の開口端部13aから突出する光学ユニット22を光軸形成可能に収容するとともにその開口端部13aを封止するカップ状のキャップ31と、該キャップ31に被さるように保護ケース11の端部に固定され長手方向へのキャップ31の抜け出しを防止する金属製のキャップカバー41とから構成される。透光ケース13の開口端部13aの外側面には係止凹部13bが形成され、キャップカバー41の内側面には係止凸部48a,48bが形成されている。係止凸部48a,48bは、温度変化により収縮する透光ケース13の係止凹部13bと係合し、透光ケース13の収縮を規制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、侵入物を検出するライトカーテン等に用いられる多光軸光電センサに関するものである。
従来、多光軸光電センサは複数の光軸を形成するための光学ユニットに液体が浸入するのを防止する水密構造を有している。例えば、特許文献1に開示された多光軸光電スイッチの光学ユニットは長尺筒状の透光性部材に収容された状態で、光軸形成用の窓部を有する長尺筒状の金属製筐体内に収容されている。金属製筐体の端部には、透光性部材の開口端部を水密に封止する封止部材を有する蓋体が固定されている。
特開2001−155597号公報
ところで、上記のような多光軸光電センサにおいて、透光性部材及び樹脂製封止部材に熱収縮が生じたときに、封止部材が透光性部材から抜け出る方向に移動してしまい、該透光性部材と封止部材との間の水密性が保たれなくなる虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、透光性部材と樹脂製封止部材との間の水密性を確実に保持することができる多光軸光電センサを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、光軸形成用の窓部を有する筒状に形成された金属製の筐体と、前記筐体よりも長い筒状に形成され、両端部がはみ出すように前記筐体に挿入される樹脂製の透光性部材と、前記透光性部材に両端部がはみ出すように挿入され、複数の光軸を形成するための光学ユニットと、前記筐体の端部に取り付けられる蓋体とを備え、前記蓋体は、前記光学ユニットの端部を光軸形成可能に収容するように一端部が開口する有底筒状に形成され、前記透光性部材の開口端部を水密に封止する樹脂製の封止部材と、光軸形成用の窓部を有し、前記封止部材が前記透光性部材を封止した状態で、該封止部材に被さるように前記筐体の端部に固定され前記筐体の長手方向への前記封止部材の抜け出しを防止する金属製の端末部材とからなり、前記筐体に前記端末部材が固定された状態で、前記透光性部材と前記封止部材との相対移動を規制する規制手段を備えたものである。
この発明では、周囲の温度変化により透光性部材が収縮するとき、規制手段が透光性部材と端末部材との相対移動を規制する。その結果、封止部材と透光性部材の開口端部との位置ずれを抑制できる。これにより、透光性部材と封止部材との間の水密性が保持される。
請求項2に記載の発明は、前記透光性部材の開口端部と前記封止部材との間に介装された環状のシール部材を有する。
この発明では、透光性部材の開口端部と封止部材との間に該透光性部材の開口端部を封止するための環状のシール部材が介装されるため、透光性部材の開口端部の密閉性を確実に維持できる。
請求項3に記載の発明は、前記封止部材は、前記透光性部材の開口端部が嵌入可能に形成され、前記シール部材は、前記長手方向と直交する径方向において前記透光性部材の開口端部と前記封止部材との間に介装されたものである。
この発明では、シール部材は、長手方向と直交する径方向において透光性部材の開口端部と封止部材との間に介装されるため、樹脂製の透光性部材及び封止部材に熱膨張が生じても、その透光性部材及び封止部材の間にクリアランスが形成されることを抑制でき、透光性部材の開口端部の密閉性をより確実に維持できる。
請求項4に記載の発明は、前記長手方向における前記端末部材と前記封止部材との間に介装された弾性部材を有し、前記筐体に固定された前記端末部材が前記弾性部材を介して前記封止部材を前記長手方向に押圧するものである。
この発明では、金属製の端末部材と樹脂製の封止部材との間における加工寸法差や熱伸縮時の寸法差を許容するための隙間によって封止部材は長手方向に移動しようとするが、端末部材と封止部材との間に介装された弾性部材により封止部材は透光性部材側に押圧されるため、封止部材の長手方向の移動が抑制され、その結果、封止部材と透光性部材の開口端部との位置ずれを抑制できる。これにより、透光性部材と封止部材との間の水密性を確実に保持することができる。また、金属製の端末部材と樹脂製の封止部材との間の隙間に、筐体及び端末部材と、透光性部材及び封止部材との加工寸法差及び熱膨張係数の違いによって生じる熱伸縮時の寸法差の吸収に影響を与えないようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、前記封止部材は、前記透光性部材の開口端部を封止する長手方向一端部と長手方向他端部との間において、前記他端部の断面形状が前記一端部の断面形状よりも小さくなるような段差部を有するとともに、前記端末部材は前記段差部に対応する形状を有し、前記弾性部材は、前記段差部における前記封止部材と前記端末部材との間に介装されたものである。
この発明では、多光軸光電センサの長手方向寸法を維持しつつ、長手方向における金属製の端末部材と樹脂製の封止部材との間に弾性部材を介装させることができる。
従って、上記記載の発明によれば、透光性部材と樹脂製封止部材との間の水密性を確実に保持することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の多光軸光電センサ1の斜視図である。多光軸光電センサ1は例えば投光器であり、受光器として機能する多光軸光電センサと互いに対向配置されてライトカーテンやエリアセンサを構成する。このように構成されたライトカーテン又はエリアセンサは、受光器における受光の有無により、投光器と受光器との間に形成された光軸を遮断する物体を検出するものである。尚、受光器は、設けられる光電素子等、若干の違いはあるが投光器と略同一構成であるので、その図面及び説明を省略する。
図1に示すように、多光軸光電センサ1は、金属製筐体としての保護ケース11を有し、そのケース11の両端には蓋体12が取着されている。保護ケース11は金属材料(例えばアルミニウム)よりなり、長尺略筒状に形成されている。また、保護ケース11は、図2に示すように、断面C字状に形成されて上部に長手方向に沿って延びる光軸形成用の窓部11aを有している。保護ケース11の両端面における角部は、蓋体12を取着するためのケース側固定部11bとなっている。
保護ケース11には、図2に示す樹脂製透光性部材としての透光ケース13が収容される。透光ケース13は透光性を有する樹脂材料よりなり、保護ケース11よりも若干長い長尺筒状に形成され、その両端部が保護ケース11の両端から若干突出するように該保護ケース11内に収容される。図1に示すように、透光ケース13は、その上部が保護ケース11の窓部11aから露出しており、その露出部分から検出用の光が出射されて光軸が形成される。
透光ケース13の外側面には、規制手段としての係止凹部13bが形成されている。図2に示すように、係止凹部13bは、透光ケース13の開口端部13aと平行に形成されている。従って、係止凹部13bの側面は、透光ケース13の軸方向(長手方向であって、図3の左右方向)と直交する方向に沿って延びるように形成されている。尚、多光軸光電センサ1の光軸は、図3において紙面表裏方向に沿って延びるように形成され、係止凹部13bは、その光軸と平行な側面に形成されている。更に、係止凹部13bは、光軸方向(図3の紙面表裏方向)に沿って延びる溝状に形成されている。
図2に示すように、透光ケース13内には検出装置本体14が収容される。検出装置本体14は、金属材料からなるシールドケース21と、該シールドケース21内に収容固定される光学ユニット22とからなる。
シールドケース21は金属材料(例えばアルミニウム)よりなり、該透光ケース13と同程度の長さを有する長尺状をなし、その両端面が透光ケース13の両端面と揃うように収容される。シールドケース21は、その上部に光軸形成用の開口21aが形成された断面C字状をなしている。
シールドケース21の内側には複数の光学ユニット22が直列配置される。各光学ユニット22は、断面凸形状をなし、その内部には複数の投光素子23(光学素子)が一列状に配設されている(図3参照)。各光学ユニット22の凸部24上面には、各投光素子23からの光を出射する投光部25が設けられており、直列配置された各光学ユニット22の各投光部25によって直線状に並ぶ複数の光軸が形成されるようになっている。尚、各光学ユニット22は隣接するもの同士で電気的に接続可能となっている。また、各光学ユニット22の凸部24側面には、各光学ユニット22をシールドケース21に固定するための取付部26が設けられ、該取付部26とシールドケース21とがネジ27により締結固定される。
このような検出装置本体14において、シールドケース21はその長手方向寸法が光学ユニット22を直列配置した全長よりも短く形成されており、該3つの光学ユニット22のうち両端に配置されるものは、その一部がシールドケース21の長手方向両端からそれぞれ突出するようになっている。即ち、両端に配置される光学ユニット22の一部は、透光ケース13両端の開口部(開口端部13a)から突出するように構成されている。
蓋体12は、樹脂製封止部材としてのキャップ31と、金属製端末部材としてのキャップカバー41とを有する。キャップ31は、透光ケース13の端部を封止する。キャップカバー41は、透光ケース13を封止したキャップ31を略被覆するように保護ケース11の端部に固定される。
キャップ31は透光性を有する樹脂材料からなり、光学ユニット22を収容する光学ユニット収容部32と、透光ケース13の開口端部13aが嵌入される嵌入部33とを有し、全体としてカップ状をなしている。
光学ユニット収容部32は光学ユニット22の凸形状に対応する形状をなす。図3に示すように、収容部32は光学ユニット22における透光ケース13の開口端部13aから突出する部分(突出部22a)を収容している。尚、光学ユニット収容部32の底部34は光学ユニット22の突出部22a先端と当接している。
光学ユニット収容部32の開口端部35には、その幅方向両側から外側に向かってそれぞれ突出する段差部36が形成されており、光学ユニット収容部32の開口端部35から該段差部36を経て嵌入部33に移行している。換言すれば、段差部36は、キャップ31における透光ケース13を封止する長手方向一端部(開口端部)と、その長手方向他端部(底部34)との間に形成されており、その他端部の断面形状(長手方向の軸線と直交する断面形状)がキャップ31の一端部のものよりも小さくなるような段差形状を有している。尚、各段差部36は多光軸光電センサ1の長手方向の軸線と直交する方向に沿って延びるとともに、上部に向かうほど先細となる形状をなしている。
キャップ31と透光ケース13との間には、長手方向と直交する径方向において環状のシール部材51が介装されており、このシール部材51によって透光ケース13の開口端部13aは封止されている。詳述すると、嵌入部33は、透光ケース13の開口端部13aより一回り大きい筒状をなしている。この嵌入部33の内周面と透光ケース13の開口端部13aの外周面との間には環状のシール部材51が介装されている。即ち、シール部材51は長手方向と直交する径方向において透光ケース13の開口端部13aとキャップ31との間に介装されている。シール部材51は開口端部13aの外周面と嵌入部33の内周面とにそれぞれ密着しており、このシール部材51により透光ケース13及びキャップ31の内部空間が水密に封止されている。
図1に示すように、キャップカバー41は金属材料(例えばアルミニウム合金)よりなり、上記のキャップ31を部分的に覆う構成をなしている。図2に示すように、キャップカバー41は、光軸を通り、多光軸光電センサ1の長手方向と平行な平面に沿って分割した第1及び第2カバー部材41a,41bにより構成されている。従って、キャップカバー41は、両カバー部材41a,41bを締結部材(例えばネジ)により締結することにより形成される。
図1に示すように、キャップカバー41の上部には、カバー部材41a,41bを離間させて光軸形成用の窓部42が形成され、その窓部42からキャップ31の上面が露出している。そのキャップ31の露出部分には、キャップ31に内挿された光学ユニット22の投光部25から出射される光によって光軸が形成される。また、キャップカバー41は保護ケース11のケース側固定部11bにそれぞれ対応して設けられたキャップ側固定部43を有し、該固定部43にて保護ケース11に固定されるようになっている。尚、キャップ31の嵌入部33はキャップカバー41の各固定部43間において露出する構成となっている。
図3に示すように、キャップカバー41には、キャップ31の光学ユニット収容部32を支持する支持部44が形成され、該支持部44の保護ケース11側の端部には、キャップ31の各段差部36とそれぞれ長手方向に対向する対向部45が形成されている。この各対向部45はキャップ31の段差部36と平行をなしている。また、各対向部45の外縁には保護ケース11側に突出する突出部46が形成されている。尚、その突出部46先端とキャップ31の嵌入部33との間や、支持部44の底部とキャップ31の底部34との間等のキャップ31及びキャップカバー41間には、加工寸法差や熱伸縮時の寸法差を許容するための隙間が設定されている。
図2に示すように、キャップカバー41には、開口端側において、固定部43の先端間を連結する連結部47a,47bが形成されている。各連結部47a,47bは、透光ケース13に形成された係止凹部13bを覆うように形成されている。つまり、第1カバー部材41aは、固定部43の先端間を連結する連結部47aを有し、第2カバー部材41bは、固定部43の先端間を連結する連結部47bを有している。図3に示すように、キャップ31は、嵌入部33の外側面が、光軸と直交する幅方向(図3の上下方向)において、連結部47a,47bの側面と略面一となるように形成されている。各連結部47a,47bの内側面には、規制手段としての係止凸部48a,48bがそれぞれ形成されている。両係止凸部48a,48bは、光軸方向に沿って延びるように形成されている。そして、図3に示すように、両係止凸部48a,48bは、キャップカバー41にてキャップ31を被覆することにより、透光ケース13の係止凹部13b内に挿入される。
図3に示すように、キャップ31及びキャップカバー41の間に設定された隙間、即ちキャップ31の段差部36とキャップカバー41の各対向部45との間には、弾性部材としてのゴム54が介装されている。ゴム54は板状をなすとともに、段差部36と対応する先細形状をなしており、各段差部36及び各対向部45にそれぞれ当接している。尚、ゴム54は多光軸光電センサ1における長手方向の軸線に対して線対称に設けられている。また、このゴム54はキャップカバー41の対向部45によって位置決めされるとともに、幅方向へのズレが防止されている。この弾性部材としてのゴム54は段差部36以外の部分に設けてもよく、例えばキャップ31の底部34とキャップカバー41の底部との間に設けてもよいが、この底部間に設ける構成ではゴム54の厚みによって最端部の光軸(投光素子23)から多光軸光電センサ1の端面(キャップカバー41の底部)までの距離が長くなってしまう。それを防ぐために本実施形態では、キャップ31の開口端部から底部34までの間にゴム54を設けている。また、本実施形態では、ゴム54は光学ユニット22(光軸)の幅方向両側に設けられる構成となっているが、ゴム54を光学ユニット22の上側や下側に配置する構成でもよい。尚、ゴム54を光学ユニット22の上側に配置する構成の場合、ゴム54は光軸を遮らない場所に設けられる。
また、キャップ31と透光ケース13との間には、長手方向と直交する径方向において環状のバックアップリング52が介装されている。バックアップリング52は、多光軸光電センサ1の長手方向において、カバー部材41a,41bの連結部47a,47bとシール部材51との間に配設されている。バックアップリング52の外形寸法は、連結部47a,47b間の距離よりも大きく形成されている。従って、バックアップリング52は、連結部47a,47bと長手方向係合する。バックアップリング52には、径方向外側に向かって突出する係止部52aが一体形成されており、その係止部52aは、嵌入部33と長手方向に係合する。即ち、バックアップリング52は、ケース11側においてキャップカバー41の連結部47a,47bと係合し、センサ1の端部側においてキャップ31の嵌入部33と係合する。そして、キャップカバー41は、ケース11の端部に固定されている。従って、バックアップリング52は、連結部47a,47bと係止部52aによって長手方向の移動が規制されている。言い換えると、バックアップリング52は、連結部47a,47bと係合することにより、キャップ31がケース11方向に移動することを規制する。
このように移動が規制されたバックアップリング52は、シール部材51の長手方向の移動を規制する。詳しくは、バックアップリング52は、シール部材51よりケース11側に配設されている。シール部材51は、透光ケース13が周囲の温度変化により収縮するとき、その収縮に伴ってケース11側に向かって移動しようとする。このとき、バックアップリング52は、シール部材51の移動を規制するため、そのシール部材51がキャップ31内、即ちキャップ31と透光ケース13との間に保持される。従って、透光ケース13とキャップ31との間の水密性が保持される。
また、光学ユニット収容部32の側部にはコネクタ装着部37が形成されている。コネクタ装着部37は、その上部がキャップカバー41から露出するように構成されており、光学ユニット22と電気的に接続されるコネクタ部材53が取着されている。
上記のように構成された多光軸光電センサ1は、キャップカバー41の内側面に形成された係止凸部48a,48bが、透光ケース13の外側面に形成された係止凹部13b内に挿入されている。従って、周囲の温度変化により透光ケース13が収縮するとき、係止凹部13bの側面が係止凸部48a,48bと係合し、透光ケース13の収縮が規制される。そして、キャップ31は、ケース11方向への移動が規制されている。従って、長手方向に沿ったキャップ31と透光ケース13との相対移動が規制される。その結果、透光ケース13の外周面からシール部材51が外れなくなり、透光ケース13とキャップ31との間の水密性が保持される。
尚、図3に示すように、長手方向(図において左右方向)において、係止凸部48a,48bの長さは、係止凹部13bの幅よりも短く形成されている。これは、シール部材51が透光ケース13の外周面とキャップ31の内周面とに間から外れない程度の透光ケース13の収縮を許容する。そして、製造上の寸法差を許容し、キャップカバー41(カバー部材41a,41b)の装着を容易にする。
また、多光軸光電センサ1は、保護ケース11に固定されたキャップカバー41がゴム54を介してキャップ31を長手方向(キャップ31側)に押圧する。上記したように、キャップ31は、バックアップリング52及び連結部47a,47bにより、長手方向に沿ってケース11側に向かう移動が規制されている。キャップ31とキャップカバー41との間の隙間によりキャップ31は長手方向に移動しようとするが、キャップ31の各段差部36とキャップカバー41の各対向部45との間の隙間に介装されたゴム54がキャップ31を透光ケース13側に押圧するようになっている。そのため、キャップ31の抜け出し方向(長手方向)の移動が抑制され、その結果、キャップ31と透光ケース13の開口端部13aとの位置ずれが抑制される。これにより、透光ケース13とキャップ31との間の水密性が確実に保持されるようになっている。また、キャップ31とキャップカバー41との間に設けられた弾性部材としてのゴム54は、金属製の保護ケース11及びキャップカバー41と、樹脂製の透光ケース13及びキャップ31との加工寸法差及び熱膨張係数の違いによって生じる熱伸縮時の寸法差の吸収に影響を与えないようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)多光軸光電センサ1は、キャップカバー41の内側面に形成された係止凸部48a,48bが、透光ケース13の外側面に形成された係止凹部13b内に挿入されている。従って、周囲の温度変化により透光ケース13が収縮するとき、係止凹部13bの側面が係止凸部48a,48bと係合し、透光ケース13の収縮が規制される。その結果、透光ケース13の外周面からシール部材51が外れなくなり、透光ケース13とキャップ31との間の水密性を保持することができる。
(2)多光軸光電センサ1の蓋体12は、透光性部材としての透光ケース13の開口端部13aから突出する光学ユニット22を光軸形成可能に収容するとともにその開口端部13aを封止するカップ状の樹脂製封止部材としてのキャップ31と、該キャップ31が透光ケース13を封止した状態でキャップ31に被さるように保護ケース11の端部に固定され長手方向へのキャップ31の抜け出しを防止する金属製端末部材としてのキャップカバー41とから構成される。そして、長手方向におけるキャップカバー41とキャップ31との間には、弾性部材としてのゴム54が介装され、保護ケース11に固定されたキャップカバー41がゴム54を介してキャップ31を長手方向(キャップ31側)に押圧することで、透光ケース13の開口端部13aが水密に封止されるようになっている。キャップ31とキャップカバー41との間における加工寸法差及び熱伸縮時の寸法差を許容するための隙間によりキャップ31は長手方向に移動しようとするが、ゴム54によりキャップ31は透光ケース13側に押圧されるので、キャップ31の抜け出し方向(長手方向)の移動が抑制され、その結果、キャップ31と透光ケース13の開口端部13aとの位置ずれを抑制できる。これにより、透光ケース13とキャップ31との間の水密性を確実に保持することができる。また、金属製の保護ケース11及びキャップカバー41と、樹脂製の透光ケース13及びキャップ31との加工寸法差及び熱膨張係数の違いによって生じる熱伸縮時の寸法差の吸収に影響を与えないようにすることができる。
(3)キャップ31は、透光ケース13を封止する長手方向一端部(開口端部)と長手方向他端部(底部34)との間において、他端部の断面形状が一端部の断面形状よりも小さくなるような段差部36を有するとともに、キャップカバー41は段差部36に対応する形状を有し、段差部36におけるキャップ31とキャップカバー41との間にゴム54が介装される。そのため、多光軸光電センサ1の長手方向寸法を維持しつつ、長手方向におけるキャップカバー41とキャップ31との間にゴム54を介装させることができる。
(4)透光ケース13の開口端部13aとキャップ31との間に該透光ケース13の開口端部13aを封止するための環状のシール部材51が介装されるため、透光ケース13の開口端部13aの密閉性を確実に維持できる。
(5)シール部材51は、長手方向と直交する径方向において透光ケース13の開口端部13aとキャップ31との間に介装されるため、樹脂製の透光ケース13及びキャップ31に熱膨張が生じても、その透光ケース13及びキャップ31の間にクリアランスが形成されることを抑制でき、透光ケース13の開口端部13aの密閉性をより確実に維持できる。
尚、上記の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、規制手段が透光ケース13の収縮を規制することができればよく、規制手段としての係止凸部48a,48b及び係止凹部13bの構成を適宜変更してもよい。例えば、係止凸部を保護ケース11に形成してもよい。また、係止凸部を透光ケース13に形成し、係止凹部をキャップカバー41又は保護ケース11に形成してもよい。
・上記実施形態では、弾性部材としてゴム54が用いられたが、特にこれに限定されるものではなく、例えばエラストマー、コイルバネ、板バネ等を用いてもよい。
・上記実施形態では、ゴム54はキャップ31の各段差部36とキャップカバー41の各対向部45との間に介装されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えばコネクタ装着部37がキャップカバー41と長手方向に対向する対向部に介装してもよい。また、キャップ31の底部34とキャップカバー41との間に設けてもよい。
・上記実施形態では、光学ユニット22は3つ設けられたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば1つ又は2つでもよく、また、4つ以上でもよい。
・上記実施形態では、キャップ31には両端の光学ユニット22の一部がそれぞれ収容されたが、両端の光学ユニット22全体を収容する構成としてもよい。
・上記実施形態では、保護ケース11及び透光ケース13は1つのみ設けられたが、特にこれに限定されるものではなく、2つ以上設けてもよい。
・上記実施形態では、嵌入部33の開口端部は保護ケース11の開口端部と当接するように構成されたが、キャップカバー41の固定部43から嵌入部33の保護ケース11側にフック状に延びるように形成された延設部と当接するように構成してもよい。
・上記実施形態では、特に言及しなかったが、キャップ31(光学ユニット収容部32)の底部34はその端部全体がキャップカバー41(支持部44)に覆われるように構成されたが、底部34の端面の一部が露出するように構成してもよい。
・上記実施形態では、保護ケース11及び透光ケース13は両端部が開口する筒状に形成され、該両端部にそれぞれ蓋体12が設けられたが、一端が開口する有底筒状をなすように保護ケース11及び透光ケース13を形成し、その開口端部に蓋体12を設けてもよい。
・上記実施形態では、シール部材51は長手方向と直交する径方向において対向する透光ケース13の開口端部13a側面とキャップ31の内側面との間に介装されたが、長手方向に対向する面の間、つまり透光ケース13の開口端部13a端面とキャップ31(段差部36)との間に介装してもよい。
本実施形態における多光軸光電センサの斜視図。 多光軸光電センサの分解斜視図。 多光軸光電センサの端部を示す断面図。
符号の説明
1…多光軸光電センサ、11…筐体としての保護ケース、11a…保護ケースの窓部、12…蓋体、13…透光性部材としての透光ケース、13a…透光ケースの開口端部、13b…規制手段としての係止凹部、22…光学ユニット、31…封止部材としてのキャップ、34…キャップ(光学ユニット収容部)の底部、35…開口端部、36…段差部、41…端末部材としてのキャップカバー、41a,41b…キャップ部材、42…窓部、47a,47b…連結部、48a,48b…規制手段としての係止突部、51…シール部材、54…弾性部材としてのゴム。

Claims (5)

  1. 光軸形成用の窓部を有し筒状に形成された金属製の筐体と、
    前記筐体よりも長い筒状に形成され、両端部がはみ出すように前記筐体に挿入される樹脂製の透光性部材と、
    前記透光性部材に両端部がはみ出すように挿入され、複数の光軸を形成するための光学ユニットと、
    前記筐体の端部に取り付けられる蓋体と
    を備え、
    前記蓋体は、
    前記光学ユニットの端部を光軸形成可能に収容するように一端部が開口する有底筒状に形成され、前記透光性部材の開口端部を水密に封止する樹脂製の封止部材と、
    光軸形成用の窓部を有し、前記封止部材が前記透光性部材を封止した状態で、該封止部材に被さるように前記筐体の端部に固定され前記筐体の長手方向への前記封止部材の抜け出しを防止する金属製の端末部材とからなり、
    前記筐体に前記端末部材が固定された状態で、前記透光性部材と前記封止部材との相対移動を規制する規制手段を備えたこと、
    を特徴とする多光軸光電センサ。
  2. 前記透光性部材の開口端部と前記封止部材との間に介装された環状のシール部材を有することを特徴とする請求項1に記載の多光軸光電センサ。
  3. 前記封止部材は、前記透光性部材の開口端部が嵌入可能に形成され、
    前記シール部材は、前記長手方向と直交する径方向において前記透光性部材の開口端部と前記封止部材との間に介装されたことを特徴とする請求項2に記載の多光軸光電センサ。
  4. 前記長手方向における前記端末部材と前記封止部材との間に介装された弾性部材を有し、
    前記筐体に固定された前記端末部材が前記弾性部材を介して前記封止部材を前記長手方向に押圧することを特徴とする請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の多光軸光電センサ。
  5. 前記封止部材は、前記一端部と他端部との間において、前記他端部の断面形状が前記一端部の断面形状よりも小さくなるような段差部を有するとともに、前記端末部材は前記段差部に対応する形状を有し、
    前記弾性部材は、前記段差部における前記封止部材と前記端末部材との間に介装されたことを特徴とする請求項4に記載の多光軸光電センサ。
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