JP2009271138A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度等の環境変化、暗減衰、トランジットタイムの変動等による、電位センサ位置と現像位置との電位のずれを解消する画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】回転する静電潜像担持体12と、該静電潜像担持体12上の表面電位を検知する電位センサ19とを有する電子写真式の画像形成装置において、前記静電潜像担持体12の表面には、該静電潜像担持体12と対向配置の現像ローラ51に付着している現像剤によって前記静電潜像担持体12表面上の静電潜像を可視化する現像領域と該現像領域以外の領域とを有し、前記電位センサ19を、前記現像ローラ51の現像位置と軸方向の同じ周面上で前記現像領域以外の領域の前記表面電位を測定する位置に取り付ける画像形成装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、電位センサにより検知した潜像担持体の表面電位と、現像領域の表面電位とのずれを解消する構造を備える、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
一般的な電子写真式画像形成装置においては、静電潜像担持体表面の電位を検知するための電位センサが設けられており、この電位センサによる検知結果に基づいて、帯電条件、露光条件、現像条件等を調整するプロセス制御を行うことが多い。
このプロセス制御は、静電潜像担持体表面における現像領域の電位に基づいて行うべきであるが、現像装置と電位センサを全く同じ位置に配置することは不可能である。
そこで電位センサは静電潜像担持体の回転方向における、現像領域の上流側もしくは下流側に配置されることが多い。この場合、電位センサ位置で検知した電位と現像領域の電位の間に、暗減衰によるずれが生じたり、静電潜像担持体の回転方向における露光位置と電位センサ位置との間の距離を静電潜像担持体表面が移動する時間が、光励起キャリアが静電潜像担持体表面に到達する時間(トランジットタイム)よりも短い場合に、電位センサ位置で検知した電位と現像領域の電位との間にずれが生じたりしてしまう。
このような電位のずれは、静電潜像担持体の回転速度が速い画像形成装置や、静電潜像担持体の膜厚を厚くすることによって長寿命を達成している画像形成装置においてより顕著となる。
従来から、電位センサ位置で検知した電位と現像領域の電位との間に生じるかかる電位のずれに対する対策がなされ、幾つかの技術が提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
このような電位のずれに対して、特許文献1には、電位センサの他に潜像担持体の雰囲気温度を検知する温度センサを設け、予め測定し記憶された、電位センサ位置電位と現像部位置電位と静電潜像担持体の雰囲気温度との関係に基づいて、現像部電位を算出する画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、また、現像部の上流と下流にそれぞれ電位センサを配置し、表面電位の単位時間あたりの低下量を算出することによって、現像部の電位を予測し、制御するという画像形成装置が開示されている。
しかし、上記2つの特許文献においては、現像位置の電位を計算から算出しているが、静電潜像担持体の表面電位は、温度や静電潜像担持体の表面の削れ量等様々な要因で変化するため、正確な表面電位を検出することができず、誤差が大きくなる場合があるという問題を有している。
このような問題に対し、特許文献3には、現像装置を着脱可能とし、現像装置の位置に着脱可能に電位センサを配置できる構成とすることによって、現像位置の表面電位を正確に検知できる画像形成装置が開示されている。
特開2006−119487公報 特開平8−262849号公報 特開平5−323745号公報
しかしながら、特許文献3では現像位置の表面電位を正確に検知できるが、そのためには技術者が現像装置の取り外し及び電位センサの取り付け、電位の合わせこみといった作業を行う必要があるため、非常に手間がかかる上、頻繁に電位の合わせこみを行うことができないという問題がある。
また、電位センサが一般的な電子写真式画像形成装置の電位センサ位置である静電潜像担持体の回転方向における現像位置の上流又は下流に配置される場合には、暗減衰等による電位センサ位置と現像位置との電位のずれを生じる。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、温度等の環境変化、暗減衰、トランジットタイムの変動等による、電位センサ位置と現像位置との電位のずれを解消する画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上の表面電位を検知する電位センサとを有する電子写真式の画像形成装置において、前記静電潜像担持体の表面には、該静電潜像担持体と対向配置の現像ローラに付着している現像剤によって前記静電潜像担持体表面上の静電潜像を可視化する現像領域と該現像領域以外の領域とを有し、前記電位センサを、前記現像ローラの現像位置と軸方向の同じ周面上で前記現像領域以外の領域の前記表面電位を測定する位置に取り付けることを特徴とする画像形成装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記電位センサの位置に対応する前記静電潜像担持体の前記現像領域以外の領域に、プリント毎に又はプリント中に、所定の光量での書き込みが行われる請求項1記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記所定の光量を、プリントの面積あたりの画素数から算出する請求項2記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記静電潜像担持体上に、光学センサによって検知するトナー付着量検知用パターンを作成し、前記所定の光量を算出する前記プリントの面積あたりの画素数を、トナー付着量検知用パターン作成領域の面積及び画素数に限定する請求項3記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記静電潜像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置の少なくとも前記静電潜像担持体に接触する部分が、前記電位センサに対応する前記現像領域以外の領域においても該現像領域と同一の断面構造を有する請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記静電潜像担持体の表面電位を検知する2つの電位センサを備え、第1の電位センサを、前記静電潜像担持体の回転方向における露光位置と現像位置との間もしくは該現像位置の下流側に備え、前記第1の電位センサが検知する初期の電位を記憶する初期電位記憶手段を備え、第2の電位センサを前記現像ローラの周面の現像位置と該現像ローラの軸方向の同じ周面位置に配置し、前記第2の電位センサが検知する電位と該第2の電位センサの初期電位の差と、前記第1の電位センサが検知する電位と前記第1の電位センサの初期電位の差とを比較して、ずれが生じている場合に、前記第2の電位センサが検知する電位に電位補正手段によって補正を加える制御を行う請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、静電潜像担持体の長手方向の長さを現像領域の長手方向の長さよりも長くし、電位センサを、静電潜像担持体長手方向の現像領域より外側の部分でありなおかつ静電潜像担持体の回転方向においてこれと対向する現像ローラの軸方向の周面の現像位置と同じ位置に配置しているので、暗減衰等による、電位センサ位置と現像位置の電位のずれを解消することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る画像形成装置であるレーザ複写機の内部機構の全体構成を示す概略図である。図2は作像機構の構成を拡大して示す概略図である。
図1及び図2を参照して説明すると、レーザ複写機である画像形成装置Aの装置本体10内には、ドラム状の静電潜像担持体12(以下、感光体ドラムと称する)を配置している。本実施の形態においては、感光体ドラム12の線速は630mm/秒である。感光体ドラム12のまわりには、帯電装置13、現像装置14、転写・搬送装置15、クリーニング装置16、除電装置17など配置している。
なお、クリーニング装置16は、クリーニングブラシ16aとクリーニングブレード16bとを備え、それぞれが感光体ドラム12に当接して転写残トナーのクリーニングを行っている。また、それらの上部には、レーザ書き込み装置18を設けている。レーザ書き込み装置18には、レーザダイオード等からなる光源20、走査用の回転多面鏡21、ポリゴンモータ22、fθレンズ等の走査光学系23などを備えてなる。
クリーニング装置16の図中左側には、定着装置25を配置している。この定着装置25には、ヒータを内蔵する定着ローラ26と、この定着ローラ26に下方から押し当てる加圧ローラ27を設けている。また、装置本体10内の上部には、原稿読み取り装置30を備えている。
原稿読み取り装置30には、光源31、複数のミラー32、結像レンズ33、CCD等からなるイメージセンサ34等を設けている。また、上述した現像装置14は、図2から判るとおり、現像タンク50と現像ホッパ60とからなっている。
現像タンク50の現像ケース59内には、第1現像ローラ51、第2現像ローラ52、パドルホイール53、攪拌ローラ54、搬送スクリュ55、セパレータ56、ドクタブレード57等を含み、現像ケース59外の底部にはトナー濃度センサ58を設けている。そして、現像ケース59内には、キャリアとトナーとからなる二成分現像剤Tを収納している。
現像ホッパ60内には、歯車状のトナー補給部材61、補給規制板62、アジテータ63などを設けている。この現像ホッパ60内には、トナーを収納してなる。そして、この現像装置14では、現像ケース59内の二成分現像剤Tを、攪拌ローラ54の回転により攪拌して摩擦帯電し、パドルホイール53の回転によって跳ね上げ、第1現像ローラ51及び第2現像ローラ52内の磁石(図示せず)によってそれらの第1現像ローラ51及び第2現像ローラ52に吸着する。
第1現像ローラ51及び第2現像ローラ52に吸着した現像剤Tは、それらの第1現像ローラ51及び第2現像ローラ52外周のスリーブにより搬送してドクタブレード57により余剰分を掻き落とした後、現像バイアスにより感光体ドラム12に付着してこの感光体ドラム12上の静電潜像を現像する。
本実施の形態では、現像スリーブ、現像ケース59(アルミ製)にそれぞれ個別のパワーパックからバイアスを印加し、現像スリーブには−650Vを印加、現像ケース59には任意に決定されたバイアスを印加(以下ケーシングバイアスと記す)する。また、本実施の形態の現像スリーブの線速は700mm/秒である。
この現像装置14では、感光体ドラム12に付着してトナーを消費すると、現像装置14内の現像剤T中のキャリアに対するトナーの割り合い(トナー濃度)が減少する。そこで、現像剤T中のトナー濃度がトナー濃度の目標値に対して所定値以下になると、アジテータ63を回転してトナーを攪拌するとともにトナー補給部材61へと搬送し、このトナー補給部材61を回転して補給規制板62を揺動し、現像ホッパ60から現像タンク50内へとトナーを補給して現像剤T中のトナー濃度を維持する。
現像剤T中のトナー濃度は、現像ケース59に取り付けてあるトナー濃度センサ58により測定する。このトナー濃度センサ58は、コイルのインダクタンスを利用してトナー濃度センサ58近傍の一定体積内の現像剤Tの透磁率変化を検知することでトナー濃度を検知している。
本実施の形態では、所定の印刷枚数毎に、感光体ドラム12の中央部及び電位センサに対応する位置に、基準濃度パッチ潜像がレーザ光によって書き込まれる。この基準濃度パッチ潜像の表面電位を電位センサによって読み取り、所定の現像ポテンシャル(本実施の形態では280V)となる現像バイアスが印加される。
基準濃度トナー像(以下、濃度パッチ)は、感光体ドラム12の中央部に現像される。この場合、電位センサに対応する位置の基準濃度パッチ潜像は、表面電位を測定するためのものであり、現像はされない。
この濃度パッチの反射濃度を反射濃度センサによって検知し、その反射濃度が一定範囲になるようにトナーホッパ60中のトナーが補給される。濃度パッチは、反射濃度センサによってその反射濃度(Vsp)を検知する。地肌濃度(Vsg0)は、1ジョブ間の感光体ドラム12の起動時(現像起動前)に、感光体ドラム12上にトナーがまったく付着していない状態で検知する。
現像装置14では、重量平均粒径が5〜10μmで、5μm以下が60〜80個で数%含まれているトナーと重量平均粒径6μm以下のキャリアとを含む二成分系現像剤が用いられる。トナーの構成として樹脂成分、着色剤からなり、さらに、ワックス成分や無機微粒子を添加した構成を採用する場合もある。
製造方法はとくに限定されるものではなく、粉砕方式、重合方式いずれを用いることも可能である。樹脂成分としては従来公知の樹脂全てを用いることができる。
例えば、スチレン、ポリ−α−スチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)等が挙げられる。
さらに、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、石油樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラート樹脂等を挙げることができる。
また、単独使用も可能であるが、二種類併用しても良い。着色剤としては公知のものとして、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、オイルブラック、アゾオイルブラック等があるが、とくに限定はされない。
ワックス成分としては公知のものとして、カルナウバワックス、ライスワックス、合成エステルワックスなどがあり、とくに限定されないものが用いられる。無機微粒子としては、公知のものとして、シリカ、酸化チタン微粉末などが用いられる。
図3は本発明による画像形成装置の本体制御部を示す概略ブロック図である。図3において、装置本体10(図1)には、画像形成装置全体の各種の制御を行う本体制御部100があり、CPU101が実行する感光体ドラム表面の電位検知及び制御のプログラム等を格納しているROM102、画像データ、書き込みデータ、電位データ等を格納するRAM103を含んでいる。
本体制御部100には、例えば、第1の電位センサ9、感光体ドラム12、現像装置14、レーザ書き込み装置18、第2の電位センサ19、トナー付着検知用パターン作成手段104、トナー付着検知用パターン検知センサ(光学センサ)105、初期電位記憶手段106、107、第2の電位センサ19の検知電位に補正を加える電位補正手段108等が接続されており、この本体制御部100において各部に必要な制御が行われる。
図4は感光体ドラムと、現像装置と、電位センサとの位置関係を単に示す平面図である。図5は感光体ドラム上の現像領域と電位センサに対応する領域を示す平面図である。
図4及び図5を参照して説明すると、感光体ドラム(静電潜像担持体)12は、その軸方向(長手方向)の長さが現像領域(図5の12b)の長手方向の長さよりも長くなっている。この現像領域の外側には電位センサ19の位置に対向する領域、及び後述するトナー付着量検知用パターン作成領域を含んでいる。
現像装置の現像ローラ51(図2)近傍には、電位センサ19を感光体ドラム12の長手方向の現像領域12bより外側でかつ感光体ドラム12の回転方向で現像装置の現像ローラ51の軸方向の周面の現像位置と軸方向の同じ位置で表面電位を測定可能な位置に取り付けている。
このような構成とすることにより、暗減衰等による、電位センサ19の位置と現像領域12bとの電位のずれを解消することができる。温度10°C、湿度15%の環境において、電荷輸送層の膜厚が53μmの有機感光体を用いて、A4サイズ、画像面積率6%のチャートを連続1000プリント行うジョブを50回繰り返した場合の画像濃度(以下、ID)を比較する。
この場合、電位センサ19の位置が露光位置と現像位置との間に配置される従来方式では、電位センサ位置と現像位置とで60Vの電位のずれが生じ、これによりトナー濃度制御が正常に機能せず、IDが1.1まで低下した。
電位センサ19を感光体ドラム12の長手方向の現像領域12bより外側の部分でかつ感光体ドラム12の回転方向で現像装置の現像ローラ51の軸方向周面の現像位置と軸方向の同じ位置に配置する本実施の形態においては、IDは1.3を保ち、本発明者等が定めた規格値であるID:1.2以上を保持できた。なお、IDはX−Rite社製反射濃度計X−Riteを用いて測定した。
さらに、本実施の形態では、図5に示すように、1プリント毎に、1プリント中に、電位センサ19の位置に対応する感光体ドラム12の長手方向の領域12aに、所定の光量で書き込みを行う構成としている。
このような構成とすることにより、現像領域12bと電位センサ19の位置に対応する感光体ドラム12の領域12aとの間の通過電荷量の差を小さくし、電位のずれを低減し、かつ暗減衰等による、電位センサ19の位置と現像位置との電位のずれを解消することができる。
本実施の形態において、上述したように、電荷輸送層の膜厚が53μmの有機感光体を用いて、A4サイズ、画像面積率6%のチャートを連続1000プリント行うジョブを繰り返し、100万プリントを行った。
その結果、感光体ドラム12の、電位センサ19の位置に対応する領域12aでは通過電荷量が少ないため、繰り返しプリントを行ったことにより現像領域12bと電位センサ19の位置との間に電位のずれが生じ、トナー濃度制御が正常に機能せず、トナー濃度が高く制御され、本来、白部となる箇所にトナーが現像されてしまう現象(以下、地肌汚れ)が発生する。
このような特定条件下においては、電位センサ19を感光体ドラム12の回転方向で現像装置の現像ローラ51の軸方向の周面の現像位置と軸方向の同じ位置に配置すると問題が発生する場合がある。
かかる場合には、この構成に加えて、1プリント毎に、1プリント中、電位センサ19の位置に対応する感光体ドラム12の領域12aに、所定の光量で書き込みを実施すれば、電位センサ19の位置と現像領域12bとの通過電荷量の差を小さくできるため、地肌汚れの発生を防ぐことができる。
このように、1プリント毎に、1プリント中、現像領域12bの外側であるため書み込みが行われない、電位センサ19の位置に対応する感光体ドラム12の領域12aに、所定の光量で書き込みを行うことによって、現像領域12bと電位センサ19の位置に対応する領域12aとの間の、通過電荷量の差による電位のずれを低減し、かつ暗減衰等による、電位センサ19の位置と現像位置との電位のずれを解消することができる。
本発明の実施の形態によれば、感光体ドラム12の現像領域12bと電位センサ19の位置に対応する領域12aとの間の通過電荷量の差による電位のずれを高い精度で低減し、かつ暗減衰等による、電位センサ19の位置と現像位置との電位のずれを解消するために、上述した、1プリント毎に、1プリント中に、電位センサ19の位置に対応する領域12aに書き込む所定の光量を、1プリントの面積あたりの画素数から算出する構成としている。
このような構成とすることにより、極めて低画像面積率のプリントのみを繰り返し行うような特定の場合においても、現像領域12bと電位センサ位置に対応する領域12aとの間の通過電荷量の差を小さくし、電位のずれを低減し、かつ暗減衰等による、電位センサ位置と現像位置の電位のずれを解消することができる。
1プリント毎に、1プリント中、電位センサ位置に対応する感光体ドラム12の領域12aに、所定の光量で書き込みを行う実施の形態において、電荷輸送層の膜厚が53μmの有機感光体を用いて、A4サイズ、画像面積率0.5%のチャートを連続1000プリント行うジョブを繰り返し、100万プリント行った。
その結果は、感光体ドラム12の、電位センサ位置に対応する領域12aでは通過電荷量が現像領域と比較して多いため、繰り返しプリントを行ったことにより現像領域12bと電位センサ位置の間に電位のずれが生じてしまい、トナー濃度制御が正常に機能せず、IDが1.1まで低下した。
しかし、所定の光量を、1プリントの面積あたりの画素数から算出する構成の本実施の形態においては、電位センサ位置に対応する領域12aへの書き込みを、A4サイズ、画像面積率0.5%に相当する光量で行っているため、現像領域12bと電位センサ位置に対応する領域12aとの間の通過電荷量の差を高い精度で低減でき、IDは1.3を保ち、本発明者等が定める規格値であるID:1.2以上を保持できた。なお、IDはX−Rite社製反射濃度計X−Riteを用いて測定した。
また、他の実施の形態では、所定の光量を、プリントの面積あたりの画素数から算出し、さらに、1プリント毎に、1プリント中、電位センサ位置に書き込む所定の光量を、トナー付着量検知用パターン作成領域12cの面積及び画素数から算出する構成としている。
このような構成とすることにより、トナー付着量検知用パターン作成領域12cの画像面積率と、それ以外の領域の画像面積率が大幅に異なるプリントのみを繰り返し行うような特定の場合においても、現像領域12bと電位センサ位置に対応する領域12aとの間の通過電荷量の差を小さくし、電位のずれを低減し、かつ暗減衰等による、電位センサ位置と現像位置の電位のずれを解消することができる。
所定の光量を、プリントの面積あたりの画素数から算出する実施の形態において、電荷輸送層の膜厚が53μmの有機感光体を用いて、トナー付着量検知用パターン作成領域に対応する位置が幅30mmの黒帯となっているA4サイズのチャートを連続1000プリント行うジョブを繰り返し、100万プリント行った。
その結果、このチャートは全体としては画像面積率10%であるが、トナー付着量検知用パターン作成領域については画像面積率100%となっているため、繰り返しプリントを行ったことにより電位センサ位置とトナー付着量検知用パターン作成領域の間で通過電荷量の差による電位のずれが生じ、トナー濃度制御が正常に機能せずトナー濃度が高く制御されてしまい、本来、白部となる箇所にトナーが現像されてしまう地肌汚れが発生してしまった。
このような特定条件下においては、プリントの面積あたりの画素数から算出する実施の形態では問題が発生するが、さらに、1プリント毎に、1プリント中、電位センサ位置に書き込む所定の光量を、トナー付着量検知用パターン作成領域の面積及び画素数から算出する実施の形態において同様の実験を行ったところ、電位センサ位置とトナー付着量検知用パターン作成領域間の通過電荷量の差を極めて小さくできているため、地肌汚れの発生を防ぐことができた。
このように、本実施の形態の画像形成装置は、感光体ドラム上に、光学センサによるトナー付着量検知用パターンを作成し、所定の光量を算出するプリントの面積あたりの画素数を、トナー付着量検知用パターン作成領域12cの面積及び画素数に限定しているので、トナー付着量検知用パターン作成領域12cと電位センサ位置に対応する位置との間の通過電荷量の差による電位のずれを最小限にすることができ、かつ、暗減衰等による、電位センサ位置と現像位置の電位のずれを解消することができる。
図6は潜像担持体とクリーニング装置との長さ関係を示す概略図である。図5において、感光体ドラム12上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置16は、その少なくとも感光体ドラム12に接触する部分が、電位センサ19に対応する位置においても現像領域12bと同一の断面構造を有している。
かかるクリーニング装置16の構造を適用した実施の形態は、所定の光量を算出するプリントの面積あたりの画素数を、トナー付着量検知用パターン作成領域12cの面積及び画素数に限定する構成を備え、さらに、クリーニング装置16の長手方向の長さを現像領域だけでなく電位センサ19の位置に対応する位置にまで及ぶ構成となっている。
このような構成にすることによって、電位センサ19の位置と現像領域12bとの間の、感光体ドラム12の表面の削れ量の差による電位のずれを低減でき、かつ暗減衰等による電位センサ位置と現像位置の電位のずれを解消することができる。
感光体ドラム12上に、光学センサによって検知するトナー付着量検知用パターンを作成し、所定の光量を算出するプリントの面積あたりの画素数を、トナー付着量検知用パターン作成領域12cの面積及び画素数に限定する構成の実施の形態において、最表面の電荷輸送層の削れ量が多い(一般的な画像形成装置において平均の削れ量が、走行距離1000mあたり0.36μm)有機感光体を用いて、A4サイズ、画像面積率6%のチャートを連続1000プリント行うジョブを繰り返し15万プリント行った。
その結果、クリーニング装置16のクリーニングブラシ16a及びクリーニングブレード16b(図2)が当接している現像領域12bと、当接していない電位センサ19の位置に対応する領域12aとの間で、感光体ドラム12表面の電荷輸送層の削れ量の差により60Vの電位のずれが生じてしまい、これによりトナー濃度制御が正常に機能せずIDが1.1まで低下した。
しかし、クリーニング装置16の長手方向の長さが現像領域だけでなく電位センサ19の位置に対応する位置にまで及ぶ構成の本実施の形態において同様の実験を行ったところ、IDは1.3を保ち、本発明者等が定める規格値であるID:1.2以上を保持できた。なお、IDはX−Rite社製反射濃度計X−Riteを用いて測定した。
このように、クリーニング装置16の長手方向の長さが現像領域12bだけでなく、現像領域12b以外の、電位センサ19の位置に対応する領域12aにまで及んでいる。従って、クリーニングブラシ16aやクリーニングブレード16bが、感光体ドラム12上の、現像領域12bだけでなく電位センサ19の位置に対応する位置にも当接し、現像領域12bと電位センサ19の位置に対応する領域12aとの間の、感光体ドラム12表面の削れ量の差による電位のずれを低減でき、かつ暗減衰等による、電位センサ19の位置と現像位置との電位のずれを解消することができる。
図7は現像装置の上流側に第1の電位センサを示す概略図である。図7に示すように、現像装置14の現像ローラ51、52の上流側に第1の電位センサ9を配置し、さらに、画像形成装置出荷時の第1の電位センサ9及び電位センサ19(以下、第2の電位センサ19と表記するがここで図示せず)が検知する電位を記憶する。
第1の電位センサ9の、検知した電位と出荷時の電位(以下初期電位)との差が、第2の電位センサ19の、検知した電位と初期電位との差と比較して10V以上ずれていた場合に、その差分だけ第2の電位センサ19が検知する電位を補正する構成とした。
このような構成とすることによって、電位センサ位置と現像領域における、現像剤の摺擦の有無による感光体ドラム12表面の削れ量の差による電位の差を含む、すべての電位のずれに対応することができる。
クリーニング装置の感光体ドラムに接触する部材が電位センサに対応する位置においても現像領域と同一の断面構造を有する構成を適用した実施の形態において、A4サイズ、画像面積率6%のチャートを連続1000プリント行うジョブを繰り返し、200万プリント行った。
その結果、現像剤による摺擦の有無による削れ量の差から、電位センサ位置と現像領域との間に60Vのずれが生じてしまい、これによりトナー濃度制御が正常に機能せずIDが1.1まで低下した。
しかし、2つの電位センサを有する本実施の形態において同様の実験を行ったところ、IDは1.3を保ち、本発明者等が定める規格値であるID:1.2以上を保持できた。なお、IDはX−Rite社製反射濃度計X−Riteを用いて測定した。
感光体ドラム12上における現像領域12b外の領域は、現像剤による摺擦等の影響を受けないため、経時では現像領域12bとこの現像領域12b外の電位センサ19の位置間で電位のずれが生じる場合がある。
このずれに対応するため、それぞれの電位センサ9、19が検知する初期の電位を初期電位記憶手段(図3の106、107)で記憶し、経時での電位変動を把握し、電位変動量に差がある場合に補正をかける補正手段(図3の108)を備えることで、現像領域12bと電位センサ19の位置との間の電位のずれを解消することができる。
本発明に係る画像形成装置であるレーザ複写機の内部機構の全体構成を示す概略図である。 作像機構の構成を拡大して示す概略図である。 本発明による画像形成装置の本体制御部を示す概略ブロック図である。 感光体ドラムと、現像装置と、電位センサとの位置関係を単に示す平面図である。 感光体ドラム上の現像領域と電位センサに対応する領域を示す平面図である。 潜像担持体とクリーニング装置との長さ関係を示す概略図である。 現像装置の上流側に第1の電位センサを示す概略図である。
符号の説明
A 画像形成装置、9 電位センサ(第1の電位センサ) 、12 静電潜像担持体(感光体ドラム)、12a 現像領域、12b 領域、14 現像装置、16 クリーニング装置、16a クリーニングブラシ、16b クリーニングブレード、18 レーザ書き込み装置、19 電位センサ(第2の電位センサ)、100 本体制御部、101 CPU、102 ROM 、103 RAM(初期電位記憶手段)、104 トナー付着量検知用パターン作成手段、105 トナー付着検知用パターン検知センサ(光学センサ)、106 初期電位記憶手段、107 初期電位記憶手段、108 電位補正手段

Claims (6)

  1. 回転する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上の表面電位を検知する電位センサとを有する電子写真式の画像形成装置において、前記静電潜像担持体の表面には、該静電潜像担持体と対向配置の現像ローラに付着している現像剤によって前記静電潜像担持体表面上の静電潜像を可視化する現像領域と該現像領域以外の領域とを有し、前記電位センサを、前記現像ローラの現像位置と軸方向の同じ周面上で前記現像領域以外の領域の前記表面電位を測定する位置に取り付けることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電位センサの位置に対応する前記静電潜像担持体の前記現像領域以外の領域に、プリント毎に又はプリント中に、所定の光量での書き込みが行われることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の光量を、プリントの面積あたりの画素数から算出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記静電潜像担持体上に、光学センサによって検知するトナー付着量検知用パターンを作成し、前記所定の光量を算出する前記プリントの面積あたりの画素数を、トナー付着量検知用パターン作成領域の面積及び画素数に限定することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記静電潜像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置の少なくとも前記静電潜像担持体に接触する部分が、前記電位センサに対応する前記現像領域以外の領域においても該現像領域と同一の断面構造を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記静電潜像担持体の表面電位を検知する2つの電位センサを備え、第1の電位センサを、前記静電潜像担持体の回転方向における露光位置と現像位置との間もしくは該現像位置の下流側に備え、前記第1の電位センサが検知する初期の電位を記憶する初期電位記憶手段を備え、第2の電位センサを前記現像ローラの周面の現像位置と該現像ローラの軸方向の同じ周面位置に配置し、前記第2の電位センサが検知する電位と該第2の電位センサの初期電位の差と、前記第1の電位センサが検知する電位と前記第1の電位センサの初期電位の差とを比較して、ずれが生じている場合に、前記第2の電位センサが検知する電位に電位補正手段によって補正を加える制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。
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