JP2009269801A - セメント含有材料及びその製造方法 - Google Patents

セメント含有材料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009269801A
JP2009269801A JP2008122896A JP2008122896A JP2009269801A JP 2009269801 A JP2009269801 A JP 2009269801A JP 2008122896 A JP2008122896 A JP 2008122896A JP 2008122896 A JP2008122896 A JP 2008122896A JP 2009269801 A JP2009269801 A JP 2009269801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mgo
cement
brick
powder
fine aggregate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008122896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5142063B2 (ja
Inventor
Takeshi Yamada
岳史 山田
Hiroaki Tsuruta
浩章 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Kansai University
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Kansai University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Kansai University filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2008122896A priority Critical patent/JP5142063B2/ja
Publication of JP2009269801A publication Critical patent/JP2009269801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5142063B2 publication Critical patent/JP5142063B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

【課題】使用済みMgO−Cれんがの有効な用途を提供する。
【解決手段】
モルタル(セメント含有材料)は、細骨材の一部として、MgO−Cれんが粉末を有する。また、MgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部は消化済みである。この構成によると、MgO−Cれんが粉末のマイクロフィラー効果が顕著に得られ、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。そのため、使用済みMgO−Cれんがを有効に利用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は使用済み耐火材料を細骨材として利用するセメント材料及びその製造方法に関する。
従来、MgO−C(マグネシアカーボン)れんがは、製鋼施設の耐火物などに利用されている。例えば、特許文献1に記載された技術では、MgO−Cれんがが、製鋼用の電気炉における炉床れんがとして利用されており、特許文献2に記載された技術では、MgO−Cれんがが、溶鋼処理用密閉容器の内張り耐火物として利用されている。
耐火物として利用されたMgO−Cれんがは、製鋼施設等から、産業廃棄物として排出される。そして、使用済みれんがの有効な用途については、様々な検討がなされており、その一例として、特許文献3には、製鉄所で使用されたマグネシア系レンガを、道路用の路盤材に利用する技術が記載されている。
特開平5−9545号公報 特開平6−229685号公報 特開2006−45782号公報
上記のように、使用済みのMgO−Cれんがは、産業廃棄物として大量に排出されており、その処理方法が問題となっている。そのため、使用済みMgO−Cれんがに関しては、路盤材以外の他の用途にも有効に利用されることが望まれている。
そこで、本発明の目的は、使用済みMgO−Cれんがの有効な用途を提供することである。
上記目的に関連して、本発明の発明者は、MgO−Cれんが粉末の粒径分布を調査した。その結果、セメント含有材料の細骨材として一般的に使用されている川砂(天然細骨材)と比較して、MgO−Cれんがが、セメント含有材料の細骨材により適しているという知見が得られた。具体的には、MgO−Cれんが粉末には、微粉成分が川砂よりも多く含まれている(詳しくは後述する)。そのため、MgO−Cれんが粉末を、セメント含有材料の細骨材として利用すれば、マイクロフィラー効果(micro filler effect)が得られる。すなわち、MgOれんが粉末がセメント粒子間の空隙に充填され、その結果、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、密度及び強度の高いセメント含有材料が得られる。
そして、本発明は、このような知見に基づいて成されたものである。上記の目的を達成するため、本発明に係るセメント含有材料は、細骨材の少なくとも一部として、MgO−Cれんが粉末を有する。
この構成によると、MgO−Cれんが粉末のマイクロフィラー効果により、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。そのため、使用済みMgO−Cれんがを有効に利用できる。
なお、「セメント含有材料」とは、セメント及び細骨材(又は、セメント、細骨材、及び粗骨材)を含む材料のことであり、セメント含有材料にはモルタル及びコンクリートが含まれる。また、細骨材とは、全てが10mmふるいを通過し、5mmふるいを、重量で85%以上が通過する骨材である。これに関連して、粗骨材とは、5mmふるいに、質量で85%以上がとどまる骨材である。そのため、上記の「MgO−Cれんが粉末」とは、細骨材として使用できる粒径を有する粉末のことである。また、セメント含有材料に含まれるMgO−Cれんが粉末は、未消化れんが粉末及び消化済みれんが粉末のどちらであってもよいし、これらが混在したものでもよい。また、細骨材の全てがMgO−Cれんが粉末であってもよいし、細骨材の一部としてMgO−Cれんが粉末が含まれていてもよい。
また、本発明に係るセメント含有材料において、前記MgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、前記MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部は、消化済み粉末であってもよい。
消化済みのMgO−Cれんが粉末には、未消化のMgO−Cれんが粉末よりも、微粉成分が多く含まれていることが分かっている。そのため、この構成によると、顕著なマイクロフィラー効果が得られるので、MgO−Cれんが粉末の全てが未消化である場合に比べて、より高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。
なお、MgO−Cれんが粉末が「アルミニウムを含」むとは、MgO−Cれんが粉末が、アルミニウム元素を含むという意味であり、MgO−Cれんが粉末が、金属アルミニウム、又は、アルミニウムの化合物(例えば、酸化アルミニウム、炭化アルミニウム、窒化アルミニウム)を含むことを意味する。
また、「消化」(slaking / hydration)とは、炭化アルミニウムが、空気中の水分等と反応して水和物を生成することをいう。この「消化」により、MgO−Cれんがに含まれる炭化アルミニウムの体積が膨張し、MgO−Cれんが全体が粉々に砕ける。1000度以上の熱環境下で耐火物として使用されたれんがにおいて、特に消化が発生しやすい。また、「消化済み粉末」とは、その全てが消化済みの粉末のことである。
また、細骨材として用いられるMgO−C粉末の全体が消化済みでなくてもよく、細骨材として、未消化のMgO−Cれんが粉末が含まれていてもよい。MgO−Cれんが粉末の全体が消化済みであれば、それ以上の消化が起こらないために、セメント含有材料の形状及び強度が安定する。
また、本発明に係るセメント含有材料においては、前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下であってもよい。
細骨材に対する、消化済みMgO−Cれんが粉末の置換率が5%未満であると、細骨材のほぼ全てが川砂となるため、マイクロフィラー効果がほとんど得られず、セメント含有材料の強度は、細骨材の全てが川砂である場合と殆ど変わらない。一方、細骨材に対する、消化済みMgO−Cれんが粉末の置換率が50%を超えると、固まる前のセメント含有材料(フレッシュコンクリート、フレッシュモルタルなど)の流動性を確保するために、水量を大きく増加させる必要が生じる。そのため、セメント含有材料の強度は低下する。以上から、この構成によると、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が得られる。
なお、「細骨材の全体に対する、消化済み粉末の置換率」とは、細骨材全体に対する、消化済みMgO−Cれんが粉末の体積比率のことである。
また、本発明に係るセメント含有材料においては、前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、20%以上、且つ、40%以下であってもよい。これによると、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が確実に得られる。
また、本発明に係るセメント含有材料は、前記細骨材の一部として、川砂をさらに有していてもよい。細骨材の全てをMgO−Cれんが粉末とした場合、細骨材に川砂が含まれる場合に比べて、固まる前のセメント含有材料(フレッシュコンクリート、フレッシュモルタルなど)の流動性が低下する。そして、流動性の低下は、施工性(Workability)の低下を招く。一方、細骨材の全てをMgO−Cれんが粉末とした上で所要の流動性を確保するためには、水量を増加させる必要がある。しかし、水量の増加は、セメント含有材料の強度低下の原因となる。そのため、細骨材には、MgO−Cれんが粉末だけでなく、川砂が含まれることが望ましい。そして、この構成により、固まる前の状態における流動性を確保した上で、セメント含有材料の強度を高くすることができる。
なお、「川砂」とは、細骨材として一般的に使用されているものであり、川砂には、花崗岩が風化して細かくなった砂が含まれる。また、川砂粒子は、川の水流による自然磨耗作用により、丸みを帯びたものとなる。これが実積率を向上させ、結果として、使用される水量が減少する。
また、上記の目的を達成するため、本発明に係るセメント含有材料の製造方法は、細骨材の少なくとも一部として、MgO−Cれんが粉末を供給するれんが粉末供給工程を有する。
この方法によると、MgO−Cれんが粉末のマイクロフィラー効果により、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。そのため、使用済みMgO−Cれんがを有効に利用できる。
なお、れんが粉末供給工程は、セメントペースト供給前に実施されてもよいし、セメントペースト供給後に実施されてもよい。また、れんが粉末供給工程は、セメントペースト供給と並行して実施されてもよい。また、れんが粉末供給工程において供給されるMgO−Cれんが粉末は、未消化れんが粉末及び消化済みれんが粉末のどちらであってもよいし、これらが混在したものでもよい。また、細骨材の全てがMgO−Cれんが粉末であってもよいし、細骨材の一部としてMgO−Cれんが粉末が含まれていてもよい。
また、本発明に係るセメント含有材料の製造方法では、前記れんが粉末供給工程において供給される前記MgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、本製造方法は、前記MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部を、消化させて消化済み粉末にする消化工程をさらに有していてもよい。
消化済みのMgO−Cれんが粉末には、未消化のMgO−Cれんが粉末よりも、微粉成分が多く含まれていることが分かっている。そのため、この方法によると、顕著なマイクロフィラー効果が得られるので、MgO−Cれんが粉末の全てが未消化である場合に比べて、より高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。また、MgO−Cれんが粉末の全体が消化済みであれば、それ以上の消化が起こらないために、セメント含有材料の形状及び強度が安定する。
なお、消化工程は、れんが粉末供給工程前に実施されてもよいし、れんが粉末供給工程後であって、セメントペースト供給前に実施されてもよい。また、消化工程は、れんが粉末供給工程と並行して実施されてもよい。また、MgO−C粉末全体が消化済みでなくてもよく、細骨材として、未消化のMgO−Cれんが粉末が含まれていてもよい。
また、本発明に係るセメント含有材料の製造方法では、前記れんが粉末供給工程においては、前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下となるように、前記MgO−Cれんが粉末を供給してもよい。これによると、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が得られる。
また、本発明に係るセメント含有材料の製造方法では、前記れんが粉末供給工程においては、前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、20%以上、且つ、40%以下となるように、前記MgO−Cれんが粉末を供給してもよい。これによると、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が確実に得られる。
また、本発明に係るセメント含有材料の製造方法は、前記細骨材として川砂を供給する川砂供給工程をさらに有していてもよい。これにより、固まる前の状態における流動性を確保した上で、セメント含有材料の強度を高くすることができる。
本発明によると、廃材であるMgO−Cれんがを細骨材として利用できる上に、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、セメント含有材料の密度及び強度を高くすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、「MBFA」は、MgO−Cれんが粉末を用いた細骨材(MgO-C Bricks Fine Aggregate)を示している。
(全体構成について)
まず、本実施形態に係るモルタル(セメント含有材料)について説明する。本実施形態のモルタルは、セメントペースト(セメント及び水)及び細骨材を含んで構成されている。また、モルタルには、AE減水剤(Ad)が含まれている。
また、本実施形態において、モルタルの細骨材には、天然細骨材である川砂と、MBFAと、が含まれている。なお、「セメント含有材料」とは、セメントに細骨材を含む材料のことであり、モルタルの他コンクリートも、セメント含有材料に含まれる。コンクリートは、セメントペースト(セメント及び水)、細骨材、及び粗骨材を含んで構成される。
(MgO−Cれんが粉末)
次に、細骨材として使用されるMgO−Cれんが粉末について説明する。本実施形態において用いられるMgO−Cれんがは、製鋼施設の耐火物として利用された、使用済みのれんがである。また、本実施形態において、MgO−Cれんが粉末としては、消化済み粉末が用いられる。「消化」の詳細については後述する。
MgO−Cれんがを含む炭素含有耐火物は、スラグが浸透しにくく、耐破壊特性に優れるという理由で、製鉄プロセス等の分野において広く使用されている。しかし、炭素含有耐火物は、含有される炭素が、大気中の酸素、一酸化炭素、スラグ中の酸化鉄、耐火物中のマグネシア等によって酸化されるという欠点を有する。そのため、炭素含有耐火物においては、酸化防止のために、アルミニウムなどの金属、及び、その炭化物などが酸化防止剤として用いられている。そして、本実施形態に係るMgO−Cれんがは、耐火物として使用される前の状態において、酸化防止剤としてアルミニウムを含んでいたものである。また、MgO−Cれんがが耐火物として使用されているときに、MgO−Cれんがに含まれるアルミニウムは、炭化アルミニウム、窒化アルミニウム等の化合物に変化する。その後、それらの一部は、酸化アルミニウム(アルミナ)へと変化する。すなわち、MgO−Cれんがには、耐火物として使用される前においても、使用後においても、アルミニウム元素が含まれている。そして、細骨材として使用するMgO−Cれんが粉末には、金属アルミニウム、又は、アルミニウムの化合物(例えば、酸化アルミニウム、炭化アルミニウム、窒化アルミニウム)が含まれる。
次に、図1を参照して、MgO−Cれんが粉末の、細骨材としての性質について説明する。図1は、天然細骨材(川砂)及び使用済み耐火れんが細骨材の粒径分布を示すグラフである。図1中に破線で示したのは、日本工業規格(JIS)で定められた、標準粒度の上限値及び下限値である。また、図1の未消化MBFA及び消化済MBFAは、耐火物として使用された、使用済みMBFAである。また、以下の説明において、「未消化MBFA」とは、全てが未消化のMBFAであり、「消化済MBFA」とは、全てが消化済みのMBFAである。
図1に示すように、川砂、未消化MBFA、及び、消化済MBFAの全ての粒径分布が、標準粒度の範囲内にある。また、川砂の微粉成分(粒径0.15mm以下の成分)の量が少ない。一方、未消化MBFA及び消化済MBFAにおいては、微粉成分の量が川砂よりも多い。また、消化済MBFAと未消化MBFAとを比較すると、消化済MBFAの微粉成分の量は、未消化MBFAに比べて多い。
このように、使用済みMgO−Cれんが粉末には、微粉成分が多く含まれ、川砂の粒径分布と比べて、MgO−Cれんが粉末が、細骨材により適していることが分かる。これに関連して、例えば、コンクリート用の混和材料(セメント、水、骨材以外の材料で、コンクリートなどに特別の性質を与えるために必要に応じて加える材料)として用いられるシリカフュームは、平均粒径が0.15μm程度の微粉末材料である。そして、シリカフュームのような微粉末材料を細骨材として使用した場合には、マイクロフィラー効果が得られる。すなわち、シリカフュームの微粒子がセメント粒子間の空隙に充填され、その結果、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、密度及び強度の高いセメント含有材料が得られる。
そして、図1に示すように、未消化MBFA及び消化済MBFAには、粒径0.15mm以下の微粉成分が川砂よりも多く含まれる。そのため、細骨材として、未消化MBFA又は消化済MBFAを使用すれば、マイクロフィラー効果により、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、密度及び強度の高いセメント含有材料が得られる。これにより、MBFAを含むセメント含有材料は、強度及び耐久性が優れたものとなる。
(消化について)
次に、消化現象について説明する。「消化」(slaking / hydration)とは、MgO−Cれんがに含まれる炭化アルミニウムが、空気中の水分等と反応して水和物を生成することをいう。この「消化」により、MgO−Cれんがに含まれる炭化アルミニウムの体積が膨張し、MgO−Cれんが全体が粉々に砕ける。1000度以上の熱環境下で耐火物として使用されたMgO−Cれんがにおいて、特に消化が発生しやすい。
通常、大気中にMgO−Cれんがブロックを一ヶ月ほど放置すると、消化現象が完了し、消化済MBFAが得られる。上記のように、MgO−Cれんがに含まれるアルミニウムは、炭化アルミニウム、窒化アルミニウム等の化合物の状態を経て、酸化アルミニウムへ変化する。そして、酸化アルミニウムへ変化せずに、MgO−Cれんが中に残留した炭化アルミニウムが、水和反応を起こすと考えられる。
MgO−Cれんがを消化させる場合に、未消化のMgO−Cれんがブロックを放置することにより消化させてもよいし、予め人為的に破砕されたMgO−Cれんがを放置して消化させてもよい。MgO−Cれんがブロックの放置による消化の場合には、破砕等の作業、及びそのためのコストが不要となる。また、予め人為的に破砕されたMgO−Cれんがを消化させると、短期間で消化が完了するので、効率的な消化が可能となる。また、モルタルに未消化MgO−Cれんが粉末を使用する場合には、予め、未消化MgO−Cれんがブロックに対する、粗割り、破砕、粉砕などの粉末化作業が必要になる。
(製造方法)
次に、モルタルの製造方法について説明する。まず、1000度以上の熱環境化で使用された未消化MgO−Cれんがブロックを準備する。そして、未消化MgO−Cれんがに対して、粗割り加工、破砕加工、及び粉砕加工を行なうことにより、MgO−Cれんが粉末の状態にする(粉末化工程)。具体的には、MgO−Cれんがを、細骨材として使用できる粒径分布を有する粉末の状態(未消化MBFA)にする。
次に、未消化MBFAを放置して、その全てを、消化させて消化済み粉末にする(消化工程)。なお、消化工程では、未消化MBFAの全てではなく、少なくとも一部を、消化させればよい。
次に、セメントと水とを混合してセメントペーストを作り、それを混合容器の内部へ供給する(セメントペースト供給工程)。
次に、セメントペーストが入っている混合容器の内部へ、さらに細骨材を供給する(細骨材供給工程)。この工程を経た状態状態がモルタルである。また、細骨材供給工程には、れんが粉末供給工程と、川砂供給工程とが含まれる。
れんが粉末供給工程においては、細骨材の一部として、消化済みのMgO−Cれんが粉末を、混合容器の内部へ供給する。なお、れんが供給工程において供給されるMgO−Cれんがは、炭化アルミニウムを含んでいる。
川砂供給工程においては、細骨材の一部として、川砂を混合容器の内部へ供給する。
以上のようにしてモルタルが製造される。本実施形態においては、れんが粉末供給工程において、細骨材の全体にする、消化済みのMgO−Cれんが粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下、より詳細には、20%以上、且つ、40%以下となるように、MgO−Cれんが粉末が供給される。
なお、セメント含有材料の製造方法は、ここで説明した順序には限られず、例えば、以下のような順序でも実施できる((1)は、本実施形態の順序を示している)。
(1)粉末化工程→消化工程→セメントペースト供給工程→細骨材供給工程
(2)粉末化工程→セメントペースト供給工程→消化工程→細骨材供給工程
(3)粉末化工程→セメントペースト供給工程→細骨材供給工程→消化工程
(4)粉末化工程→消化工程→細骨材供給工程→セメントペースト供給工程
(5)粉末化工程→細骨材供給工程→消化工程→セメントペースト供給工程
(6)粉末化工程→細骨材供給工程→セメントペースト供給工程→消化工程
また、上記(1)乃至(6)には粉末化工程(粗割り加工、破砕加工、及び粉砕加工)が含まれるが、粉末化工程(又は粉末工程の一部)はなくてもよく、粗割り加工等を行なわずに、自然放置により、未消化MgO−Cれんがを消化させてもよい。また、粉末化工程は、セメントペースト供給工程後、又は、細骨材供給工程後に実施されてもよい。
また、消化工程は、細骨材供給工程、又は、セメントペースト供給工程と並行して実施されてもよい。また、セメントペースト供給工程と細骨材供給工程とは、並行して実施されてもよい。すなわち、全ての材料が混合容器へ同時に供給されてもよい。また、消化工程、セメントペースト供給工程、及び、細骨材供給工程が、並行して実施されてもよい。
また、セメントペースト供給工程よりも、細骨材供給工程が先に行なわれる場合(上記(4)乃至(6)の場合)には、細骨材供給工程において、細骨材は、例えば、セメントペーストが入っていない空の混合容器の内部へ供給される。
また、細骨材供給工程において、れんが粉末供給工程及び川砂供給工程は、どちらが先であってもよいし、これらが並行して実施されてもよい。また、細骨材供給工程において、れんが粉末供給工程及び川砂供給工程は、連続して実施されなくてもよく、例えば、「粉末化工程→セメントペースト供給工程→れんが粉末供給工程→消化工程→川砂供給工程」のように、細骨材供給工程の間に、他の工程が挟まれてもよい。また、川砂供給工程又はれんが粉末供給工程は、セメントペースト供給工程と並行して実施されてもよい。
なお、ここでは、モルタルの製造方法について説明しているが、セメント含有材料がコンクリートである場合には、モルタルに対してさらに砂利(粗骨材)を混合する、砂利供給工程が必要となる。
(効果)
次に、本実施形態に係るモルタルの効果について説明する。本実施形態に係るモルタルは、細骨材の少なくとも一部として、MgO−Cれんが粉末を有する。
この構成によると、MgO−Cれんが粉末のマイクロフィラー効果により、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。そのため、使用済みMgO−Cれんがを有効に利用できる。
また、本実施形態に係るモルタルにおいて、MgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部は、消化済み粉末である。
消化済みのMgO−Cれんが粉末には、未消化のMgO−Cれんが粉末よりも、微粉成分が多く含まれていることが分かっている(図1参照)。そのため、この構成によると、顕著なマイクロフィラー効果が得られるので、MgO−Cれんが粉末の全てが未消化である場合に比べて、より高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。
また、本実施形態に係るモルタルにおいては、細骨材の全体に対する、消化済み粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下である。この構成により、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が得られる。
また、本実施形態に係るモルタルにおいては、細骨材の全体に対する、消化済み粉末の置換率が、20%以上、且つ、40%以下である。これにより、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が確実に得られる。
また、本実施形態に係るモルタルは、細骨材の一部として、川砂をさらに有している。この構成により、固まる前の状態における流動性を確保した上で、セメント含有材料の強度を高くすることができる。
また、本実施形態に係るモルタルの製造方法は、細骨材の少なくとも一部として、MgO−Cれんが粉末を供給するれんが粉末供給工程を有する。
この方法によると、MgO−Cれんが粉末のマイクロフィラー効果により、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。そのため、使用済みMgO−Cれんがを有効に利用できる。
また、本実施形態に係るモルタルの製造方法では、れんが粉末供給工程において供給されるMgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、本製造方法は、MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部を、消化させて消化済み粉末にする消化工程をさらに有している。
この方法によると、顕著なマイクロフィラー効果が得られるので、MgO−Cれんが粉末の全てが未消化である場合に比べて、より高い密度及び強度を有するセメント含有材料が得られる。また、MgO−Cれんが粉末の全体が消化済みであれば、それ以上の消化が起こらないために、セメント含有材料の形状及び強度が安定する。
また、本実施形態に係るモルタルの製造方法では、れんが粉末供給工程においては、細骨材の全体に対する、消化済み粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下となるように、MgO−Cれんが粉末を供給する。これにより、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が得られる。
また、本実施形態に係るモルタルの製造方法では、れんが粉末供給工程においては、細骨材の全体に対する、消化済み粉末の置換率が、20%以上、且つ、40%以下となるように、MgO−Cれんが粉末を供給する。これにより、細骨材の全てが川砂である場合に比べて、高い圧縮強度を有するセメント含有材料が確実に得られる。
また、本実施形態に係るモルタルの製造方法は、細骨材として川砂を供給する川砂供給工程をさらに有している。これにより、固まる前の状態における流動性を確保した上で、セメント含有材料の強度を高くすることができる。
(実施例)
次に、本発明に係るセメント含有材料(モルタル及びコンクリート)の実施例について説明する。なお、以下の説明において、置換率が0%のセメント含有材料は、本発明に係るセメント含有材料ではなく、比較例として示したものである。また、既に説明した図1は、本実施例に係る川砂、未消化MBFA、及び、消化済MBFAの粒径分布を示したものである。
次に、本実施例において使用した材料及びその特性を示す。なお、以下の説明における(1)乃至(6)の、記号C、S、G、W、Ad及びAEは、それぞれ、図2及び図3中の記号W、C、S、G、W、Ad及びAEに相当する。
(1)セメント(C):普通ポルトランドセメント(密度:3.15g/cm、比表面積:3470cm/g)
(2)細骨材(S)
(2−1)川砂(表乾密度:2.57g/cm、吸水率:1.20%、粗粒率:2.52)
(2−2)未消化MBFA(表乾密度:2.94g/cm、吸水率:0.28%、粗粒率:2.51)
(2−3)消化済MBFA(表乾密度:2.88g/cm、吸水率:1.07%、粗粒率:2.85)
(3)粗骨材(G):砕石(表乾密度:2.69g/cm、吸水率:0.70%、粗粒率:6.81、最大寸法:20mm)
(4)水(W):上水道水
(5)AE減水剤(Ad):リグニンスルホン酸系(密度:1.25g/cm
(6)空気量調整剤(AE):密度:1.02〜1.06g/cm
密度、吸水率、粗粒率、単位容積質量、実積率については、それぞれ、JISに定められた方法に従って測定した(具体的には、JIS A 1109、JIS A 5005、JIS A 1102、JIS A 1104)。
未消化MBFAについては、1000度以上の熱環境下で耐火物として使用されたMgO−Cれんがブロックを、ハンマーで粗割りし、その後、破砕機及び粉砕機を用いて、細骨材の状態にして使用した。また、消化済MBFAについては、未消化MBFAが消化により砂状になったもののうち、5mmふるいを通過するものを細骨材として使用した。なお、MBFAは、表乾状態(表面乾燥飽水状態:骨材の内部の間隙は水で満たされているが、表面に水が付着していない状態)で使用した。また、MBFAは、川砂の体積に対して内割りで置換した。また、川砂としては、国内河川産の川砂を使用した。
(モルタル)
モルタルの流動性については、JIS R 5201に定められたフロー試験法に従い、15打フローが190±5(mm)になるようにした。また、MBFAの置換率が0%であり、且つ、上記の流動性が得られるS/Cを決定して基本配合(比較例)とした。そして、他の置換率のモルタルに関しては、基本配合からS/Cを変化させて上記の流動性が得られるような配合を決定し、強度試験用のサンプルを作製した。
また、モルタルにおいて、MBFAとしては、未消化のもの、及び、消化済みのものの両方を使用し、MBFAの置換率は、0%(比較例)、10%、30%、50%とした。また、全てのMBFAに関して、AE減水剤を添加したもの、及び、AE減水剤を添加していないものの両方について特性を調べた。図2は、本実施例にかかるモルタル(未消化MBFAを含むモルタル)の配合を示す図である。また、材齢7日、28日、及び、91日において、JIS R 5201に定められた方法に従って、モルタルの圧縮強度試験を行なった。
(コンクリート)
コンクリートは、スランプ8±1cmになるようにした。スランプは、JIS A 1101に定められているスランプ試験に従って測定した。また、MBFAの置換率が0%であり、上記の流動性が得られる配合を基本配合(比較例)とした。また置換率10%のコンクリートに関しては、基本配合から水量(単位水量)及び混和剤量(単位混和剤量)を変化させて上記の流動性が得られるような配合を決定し、強度試験用のサンプルを作製した。
また、コンクリートにおいて、MBFAとしては、未消化のもののみを使用し、その置換率は、0%(比較例)、10%とした。また、コンクリートの水セメント比(W/C)を0.5、細骨材率を42.1%とした。AE減水剤の使用量については、セメント質量比で0.35%に設定した。図3は、本実施例に係るコンクリートの配合を示す図である。また、材齢7日及び28日において、JIS A 1106、JIS A 1113、JIS A 1108に定められた方法に従って、コンクリートの圧縮強度試験を行なった。
(物性について)
ふるいわけ試験の結果、未消化MBFA及び消化済MBFAには、川砂に比べて微粉成分が多く含まれていた(図1参照)。また、未消化MBFA、及び、消化済MBFAの両方の表乾密度は、川砂よりも大きく、また、未消化MBFA、及び、消化済MBFAの両方の吸水率は、川砂に比べて小さい(上記(2−1)、(2−2)、(2−3)の記載参照)。
また、MBFAには、微粒成分が多く含まれているため、マイクロフィラー効果によってセメント含有材料の強度が増加し、さらに、材料の分離が抑制される。また、上記のように、未消化MBFA及び消化済MBFAの吸水率が比較的小さいことは、マイクロフィラー効果に加えて、セメント含有材料の強度の向上に寄与すると考えられる。
(流動性について)
図2から分かるように、モルタルにおいて所要の流動性を確保するためには、置換率が増加するほど、単位水量を増加させる必要がある。また、図2及び図3から分かるように、モルタル及びコンクリートでは、置換率が10%であれば、単位水量の、基本配合からの増加はわずかである。すなわち、使用済みMBFAをセメント含有材料に適用することにより、廃材を有効に利用できる上に、所要の流動性を確保するための単位水量の増加が、わずかな量で済む。
(モルタルの強度試験)
次に、モルタルの圧縮強度試験結果を示す。図4は、本実施例に係る、未消化MBFAを含むモルタルの圧縮強度試験結果を示すグラフである。図5は、本実施例に係る、消化済MBFAを含むモルタルの圧縮強度試験結果を示すグラフである。図6は、図5の結果のうち、AE減水剤を使用した場合の結果のみを示したグラフである。また、図4乃至図6の、「Ad」は、AE減水剤を使用したことを示している。以下においては、AE減水剤を使用した場合の結果のみについて説明する。
図4に示すように、未消化MBFAを含むモルタルでは、材齢28日及び91日において、未消化MBFAの置換率が10%になると、置換率が0%の場合に比べて圧縮強度が高くなった。しかし、材齢28日及び91日において、置換率が30%を超えると、置換率が0%の場合に比べて圧縮強度が低下した。
一方、図5及び図6に示すように、消化済MBFAを含むモルタルでは、材齢28日及び91日において、消化済みMBFAの置換率が0%を超えてから、50%までの範囲において(置換率が5〜50%の範囲において)、置換率が0%の場合の圧縮強度よりも高い圧縮強度を確保することができた。また、図5に示すように、材齢28日及び91日において、消化済みMBFAの置換率が約30%のときに、圧縮強度が最大になることが分かった。そして、置換率が20%以上、且つ、40%以下であれば、高い圧縮強度を有するモルタルが確実に得られることが分かった。
すなわち、消化済MBFAを含むモルタルにおいては、細骨材の全体に対する消化済MBFAの置換率が、5%以上、且つ、50%以下であることが望ましいといえる。また、消化済MBFAを含むモルタルにおいては、細骨材の全体に対する消化済MBFAの置換率が、20%以上、且つ、40%以下であることがさらに望ましい。
(コンクリートの強度試験)
次に、コンクリートの圧縮強度試験結果を示す。図7は、本実施例に係る、未消化MBFAを含むコンクリートの圧縮強度試験結果を示すグラフである。未消化MBFAを含むコンクリートでは、材齢7日及び28日において、置換率が10%になると、置換率が0%の場合に比べて、圧縮強度が約20%増加した。
なお、モルタルに砂利を加えたものがコンクリートであるので、消化済MBFAを用いたモルタルの試験結果から、消化済MBFAを含むコンクリートについても、モルタルと同様に、細骨材の全てが川砂の場合に比べて高い圧縮強度を有すると考えられる。
なお、細骨材におけるMBFAの置換率を100%としてもよい。しかし、MBFAの置換率が大きくなるほど、マイクロフィラー効果は増大するが、その一方で、MBFAの置換率が大きくなるほど、所要の流動性を確保するために必要な水量が増大してしまう。そして、単位水量の増加は、材料の強度低下の原因となる。一方、置換率の増大に伴って単位水量を増加させない場合には、置換率が大きくなるほど、フレッシュコンクリート(フレッシュモルタル)の流動性が低下してしまう。そして、流動性の低下は、施工性(Workability)低下の原因となる。すなわち、細骨材におけるMBFAの置換率を大きくすることは現実的ではなく、川砂とMBFAとを併用することが望ましい。
以上、本発明について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の範囲内において様々に変更して実施することができる。
また、セメント含有材料には、AE減水剤の他、空気量調整剤(AE剤)などの混和材料が含まれていてもよい。
また、セメント含有材料において細骨材に含まれるMgO−Cれんが粉末は、未消化れんが粉末及び消化済みれんが粉末のどちらであってもよいし、これらが混在したものであってもよい。すなわち、細骨材に含まれるMgO−Cれんが粉末については、その一部が消化済み粉末で、且つ、残りの部分が未消化粉末であってもよく、また、MgO−Cれんが粉末全体が未消化、又は、消化済みであってもよい。
天然細骨材及び使用済み耐火れんが細骨材の粒径分布を示すグラフ。 実施例にかかるモルタルの配合を示す図。 実施例に係るコンクリートの配合を示す図。 未消化MBFAを含むモルタルの圧縮強度試験結果を示すグラフ。 消化済MBFAを含むモルタルの圧縮強度試験結果を示すグラフ。 図5の結果のうち、AE減水剤を使用した場合の結果のみを示したグラフ。 未消化MBFAを含むコンクリートの圧縮強度試験結果を示すグラフ。

Claims (10)

  1. 細骨材の少なくとも一部として、MgO−Cれんが粉末を有することを特徴とするセメント含有材料。
  2. 前記MgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、
    前記MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部は、消化済み粉末であることを特徴とする請求項1に記載のセメント含有材料。
  3. 前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下であることを特徴とする請求項2に記載のセメント含有材料。
  4. 前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、20%以上、且つ、40%以下であることを特徴とする請求項2に記載のセメント含有材料。
  5. 前記細骨材の一部として、川砂をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のセメント含有材料。
  6. 細骨材の少なくとも一部として、MgO−Cれんが粉末を供給するれんが粉末供給工程を有するセメント含有材料の製造方法。
  7. 前記れんが粉末供給工程において供給される前記MgO−Cれんが粉末はアルミニウムを含み、
    前記MgO−Cれんが粉末の少なくとも一部を、消化させて消化済み粉末にする消化工程をさらに有する請求項6に記載のセメント含有材料の製造方法。
  8. 前記れんが粉末供給工程においては、前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、5%以上、且つ、50%以下となるように、前記MgO−Cれんが粉末を供給することを特徴とする請求項7に記載のセメント含有材料の製造方法。
  9. 前記れんが粉末供給工程においては、前記細骨材の全体に対する、前記消化済み粉末の置換率が、20%以上、且つ、40%以下となるように、前記MgO−Cれんが粉末を供給することを特徴とする請求項7に記載のセメント含有材料の製造方法。
  10. 前記細骨材として川砂を供給する川砂供給工程をさらに有することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載のセメント含有材料の製造方法。
JP2008122896A 2008-05-09 2008-05-09 セメント含有材料及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5142063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008122896A JP5142063B2 (ja) 2008-05-09 2008-05-09 セメント含有材料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008122896A JP5142063B2 (ja) 2008-05-09 2008-05-09 セメント含有材料及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009269801A true JP2009269801A (ja) 2009-11-19
JP5142063B2 JP5142063B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=41436704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008122896A Expired - Fee Related JP5142063B2 (ja) 2008-05-09 2008-05-09 セメント含有材料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5142063B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148354A (ja) * 1985-12-19 1987-07-02 日本坩堝株式会社 塩基性流し込み成形材
JPH09278548A (ja) * 1996-04-15 1997-10-28 Nippon Steel Corp 耐火物屑を配合したカーボン含有吹き付け補修材およびその製造方法
JPH11237190A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Tokyo Yogyo Co Ltd 直流アーク炉用炉底電極
JP2000191379A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Nippon Steel Corp 溶融金属容器内張り耐火物の施工方法
JP2000256070A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Yotai Refractories Co Ltd 吹付用不定形耐火物
JP2008094677A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Shinagawa Refract Co Ltd 熱間吹付け補修材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148354A (ja) * 1985-12-19 1987-07-02 日本坩堝株式会社 塩基性流し込み成形材
JPH09278548A (ja) * 1996-04-15 1997-10-28 Nippon Steel Corp 耐火物屑を配合したカーボン含有吹き付け補修材およびその製造方法
JPH11237190A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Tokyo Yogyo Co Ltd 直流アーク炉用炉底電極
JP2000191379A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Nippon Steel Corp 溶融金属容器内張り耐火物の施工方法
JP2000256070A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Yotai Refractories Co Ltd 吹付用不定形耐火物
JP2008094677A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Shinagawa Refract Co Ltd 熱間吹付け補修材

Also Published As

Publication number Publication date
JP5142063B2 (ja) 2013-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Seghir et al. Effects of marble powder on the properties of the air-cured blended cement paste
Mahieux et al. Utilization of weathered basic oxygen furnace slag in the production of hydraulic road binders
JP5791927B2 (ja) 高活性セメントクリンカの製造方法
JP5747407B2 (ja) 高活性セメントクリンカ、高活性セメント及び早強セメント組成物
Allahverdi et al. Mechanical activation of silicomanganese slag and its influence on the properties of Portland slag cement
Belhadj et al. Properties of hydraulic paste of basic oxygen furnace slag
Alwaeli et al. Recycle option for metallurgical sludge waste as a partial replacement for natural sand in mortars containing CSA cement to save the environment and natural resources
JP5946107B2 (ja) セメント組成物の製造方法
JP5800387B2 (ja) 土質改良材
JP5923104B2 (ja) 早期脱型材およびコンクリート製品の製造方法
Sounthararajan et al. Research Article Micro Filler Effects of Silica-Fume on the Setting and Hardened Properties of Concrete
JP2010120832A (ja) セメントクリンカの製造方法
JP2011132111A (ja) 水硬性組成物
JP2009149475A (ja) セメントプレミックス組成物の製造方法
JP5142063B2 (ja) セメント含有材料及びその製造方法
JP6292257B2 (ja) 脱硫スラグを用いた水和固化体
JP2008195576A (ja) セメント混和材、セメント組成物、及びセメントコンクリート
JP6015585B2 (ja) 水和硬化体
JP6641057B1 (ja) セメント混和材、膨張材、及びセメント組成物
JP5381383B2 (ja) 非膨張性路盤材の製造方法
JP2010254503A (ja) 微粉末セメント
Moosberg-Bustnes Steel-slag as filler material in concrete
JP6195460B2 (ja) コンクリート用ブリーディング防止剤の製造方法及びそのコンクリート用ブリーディング防止剤を配合したセメント組成物の製造方法
Yuan et al. High-temperature modification of steel slag using composite modifier containing silicon calcium slag, fly ash, and reservoir sediment
JP6207992B2 (ja) セメント混和材およびセメント組成物それを用いたセメント硬化体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5142063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees