JP2009269685A - シート供給装置および画像形成装置 - Google Patents

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穣 大島
Kazuyuki Tsukamoto
一之 塚本
Shin Takeuchi
伸 竹内
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Abstract

【課題】搬送ローラと分離ローラとの間に形成されたニップ部に対して複数枚のシートが突入した場合であっても、シートを安定的に搬送することが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】軸を中心に回転してシートSを搬送する搬送ローラ5と、搬送ローラ5との間に複数枚のシートSを挟んだ状態で、軸を中心にして搬送ローラ5の回転方向とは同一方向に回転すること又は回転しないことで、搬送ローラ5との間に挟んだ複数枚のシートSのうちの1枚を分離する分離ローラ6と、分離ローラ6又は搬送ローラ5の軸を支持し、分離ローラ6と搬送ローラ5とを近づける方向又は離間させる方向へと揺動する揺動部材7と、搬送ローラ5の円筒面と分離ローラ6との間の距離が或る閾値よりも大きくならないように、揺動部材7の揺動を規制する揺動規制部材25とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートを一枚ずつ分離して搬送するシート供給装置およびこれを搭載する画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置には、積み重ねられたシート束の中からシートを1枚ずつ取り出して画像形成ユニットに供給するシート供給装置が設けられている。この種のシート供給装置では、シートとシートの間に生じる摩擦力によって2枚のシートが同時に搬送される(いわゆる重送)が発生することがある。このような重送を防止するために、搬送ローラと対向する位置に分離ローラを設け、この分離ローラを搬送ローラと同一方向に回転させることで紙を捌くという方法が採られている。この場合、搬送ローラと分離ローラとの間の距離や押圧力を適切に調整することが必要である。例えば特許文献1には、分離ローラの円筒面が磨耗しても一定の押圧力を維持することができるように、分離ローラ円筒面の磨耗量を計測し、その計測値に基づいて押圧力を調整する方法が提案されている。
特開平4−66437号公報
ところで、搬送ローラと分離ローラとの間に形成されたニップ部に対して複数枚のシートが突入した場合、搬送ローラに押し当てられている分離ローラの位置が急激に変化したり或いは分離ローラを搬送ローラに押し当てている力が急激に変化することによって、分離ローラが振動したり、分離ローラの円筒面が搬送ローラの円筒面から離れてしまうことがある。このような状態になると、分離ローラと搬送ローラとの間の押圧力を一定に維持することができず、その結果、重送が起こるなどの問題が生じる。
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ローラと分離ローラとの間に複数枚のシートが突入した場合であっても、シートを一枚ずつに分離して安定的に搬送することが可能な仕組みを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、軸を中心に回転してシートを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラとの間に複数枚のシートを挟んだ状態で、軸を中心にして前記搬送ローラの回転方向とは同一方向に回転すること又は回転しないことで、前記搬送ローラとの間に挟んだ複数枚のシートのうちの1枚を分離する分離ローラと、前記分離ローラ又は前記搬送ローラの軸を支持し、前記分離ローラと前記搬送ローラとを近づける方向又は離間させる方向へと揺動する揺動部材と、前記搬送ローラと前記分離ローラとの間の距離が或る閾値よりも大きくならないように、前記揺動部材の揺動を規制する揺動規制手段とを備えることを特徴とするシート供給装置を提供する。
このシート供給装置によれば、搬送ローラと分離ローラとの間にシートが一枚ずつもしくは数枚重なって送り込まれると、搬送ローラと分離ローラとの間にシートの先端が入り込むことにより、分離ローラが押し下げられる。このとき、揺動部材の揺動が揺動規制手段によって規制され、搬送ローラの円筒面と分離ローラの円筒面との間の距離が或る閾値よりも大きくならないように、分離ローラの変位が抑制される。つまり、このシート供給装置によれば、送り込まれるシートによって分離ローラが大きく変位することがなくなるので、搬送ローラ側への安定した押圧力を維持することができ、この安定した押圧力によってシートの良好な搬送性能及び分離性能を維持することができる。なお、搬送ローラの円筒面と分離ローラの円筒面との間の距離としては、例えばシート1枚分の厚さ(60〜250μm程度)が望ましい。
また、本発明は、軸を中心に回転してシートを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラとの間に複数枚のシートを挟んだ状態で、軸を中心にして前記搬送ローラの回転方向とは同一方向に回転すること又は回転しないことで、前記搬送ローラとの間に挟んだ複数枚のシートのうちの1枚を分離する分離ローラと、前記分離ローラ又は前記搬送ローラの軸を支持し、前記分離ローラと前記搬送ローラとを近づける方向又は離間させる方向へと揺動する揺動部材と、前記分離ローラと前記搬送ローラとが近づけられて互いに押し付けあう力が或る閾値よりも小さくならないように、前記揺動部材の揺動を規制する揺動規制手段とを備えることを特徴とするシート供給装置を提供する。
このシート供給装置によれば、搬送ローラと分離ローラとの間にシートが一枚ずつもしくは数枚重なって送り込まれると、搬送ローラと分離ローラとの間にシートの先端が入り込むことにより、分離ローラが押し下げられる。このとき、搬送ローラの円筒面が分離ローラの円筒面に押し当てられる際の押圧力が或る閾値よりも小さくならないように、揺動部材の揺動が揺動規制手段によって規制される。つまり、このシート供給装置によれば、送り込まれるシートによって分離ローラが大きく変位することがなくなるので、搬送ローラ側への安定した押圧力を維持することができ、この安定した押圧力によってシートの良好な搬送性能及び分離性能を維持することができる。
この場合、前記揺動規制手段は、前記揺動部材の揺動可能な範囲を制限することで、前記揺動部材の揺動を規制するようにしても良い。このようにすれば、揺動部材の揺動を的確かつ円滑に規制して、分離ローラが搬送ローラの離間する方向への変位を抑制することができる。
また、前記揺動規制手段は、前記揺動部材が前記分離ローラが前記搬送ローラから離間する方向へと揺動する際に、当該揺動部材の揺動方向に働く力を吸収することで、前記揺動部材の揺動を規制するようにしても良い。このようにすれば、揺動部材の揺動を的確かつ円滑に規制して、分離ローラの搬送ローラから離間する方向への変位を抑制することができる。
さらに、前記揺動規制手段は、前記揺動部材が揺動した変位量を検知する変位量検知手段と、前記変位量検知手段によって検知された変位量に基づいて、前記搬送ローラと前記分離ローラとの間の距離が一定となるように当該揺動部材の位置を変化させる調整手段とを有するようにしても良い。このようにすれば、揺動部材の揺動を的確かつ円滑に規制して、分離ローラの搬送ローラから離間する方向への変位を抑制することができる。
また、本発明は、前記シート供給装置と、前記シート供給装置から供給されるシートに画像を形成する画像形成ユニットとを有する画像形成装置を提供する。この画像形成装置によれば、シート供給装置から安定して1枚ずつ搬送されるシートに画像形成ユニットによって画像を形成することができ、画像形成の精度を高めることができる。
以下、本発明に関する実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態に係るシート供給装置の構成を示している。このシート供給装置は、例えば複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に設けられるものであり、シート供給装置により給紙されるシートは、画像形成装置の画像形成ユニットに供給される。画像形成ユニットは、供給されるシートに画像を形成する。
図1において、給紙ローラ1は、揺動用モータ2によってフレーム3が下方に揺動されることにより、トレイ4に積まれたシートSに押し当てられて回転し、シートSを搬送ローラ5および分離ローラ6間のニップ部Aに送る。搬送ローラ5は、円筒面を有しており、軸を中心に回転することでその円筒面に接するシートを搬送する図中右方向に搬送する。分離ローラ6は、シートの搬送路を挟んで搬送ローラ5と対向する位置に設けられており、搬送ローラ5に押し当てられることでその搬送ローラ5との間に形成されたニップ部AにおいてシートSを挟持する。この分離ローラ6の軸6bは揺動部材7によって支持されており、搬送ローラ5による搬送方向とは逆方向にシートSを搬送する方向、つまり、搬送ローラ5と同一方向に回転可能となっている。揺動部材7は、支点8を揺動中心として、分離ローラ6の円筒面を搬送ローラ5の円筒面に押し当てる方向(つまり両ローラを近づける方向)又は離間させる方向へと揺動する。
下流搬送ローラ対11は、分離ローラ6の位置よりも搬送方向下流側に設置され、ニップ部Aを通って図中左から右へと搬送されてくるシートSをニップ部Bで挟持し、そのシートSを図示せぬ画像形成ユニットへと搬送する。
図2は、分離ローラ6を上方から見た構成を示している。駆動軸15は、揺動部材7と同様に支点8において回動自在に支持されるとともに、固定トルクリミッタ18及びワンウェイクラッチ19を介して、支点20において回動自在に支持されている。分離ローラ6は、固定トルクリミッタ18による負荷トルクの上限を超えるトルクがかかったときには回転する。つまり、0枚もしくは1枚のシートSが搬送ローラ5と分離ローラ6に挟まれているときは、分離ローラ6には一定以上のトルクが働き、図3(A)及び図3(B)に示すように、搬送ローラ5の回転又はシートSの移動に対して従動回転する。このとき、搬送ローラ5の回転方向Mと分離ローラ6の回転方向N1は逆方向である。また、2枚以上のシートSが搬送ローラ5と分離ローラ6に挟まれているときは、図3(C)に示すように、これら複数枚のシートSが搬送ローラ5と分離ローラ6との間に存在するために、分離ローラ6には一定以上のトルクが働かず、分離ローラ6が停止したままである。搬送ローラ5が回転しているにも関わらず、分離ローラ6が停止したままであるので、これにより、最上位のシートSがシート束から捌かれるようになっている。このように、分離ローラ6は、搬送ローラ5との間に複数枚のシートを挟んだ状態で、軸を中心にして搬送ローラ5の回転方向とは同一方向に回転すること又は回転しないことで、搬送ローラ5との間に挟んだ複数枚のシートのうちの1枚を分離するようになっている。
揺動部材7は、揺動板部7aと、この揺動板部7aの両側部から分離ローラ6側へ延在した一対の支持板部7bとからなり、平面視コ字状に形成されている。そして、この揺動部材7の支持板部7bに、分離ローラ6の軸6bが支持されている。
図4に示すように、揺動板部7aは、支持板部7bよりも下方側へ延在されている。この揺動板部7aの下端近傍における中央部分には、挿通孔21が形成されており、この挿通孔21には、案内棒22が挿通されている。案内棒22は、画像形成装置を構成するケースの内壁23から突出されたもので、この案内棒22には、圧縮バネ24が装着されている。これにより、揺動部材7の揺動板部7aとケースの内壁23との間に圧縮バネ24が配置され、この圧縮バネ24の付勢力によって揺動部材7が付勢され、分離ローラ6が搬送ローラ5へ押し当てられている。
また、揺動部材7の揺動板部7aと内壁23との間には、揺動規制部材(揺動規制手段)25が設けられている。この揺動規制部材25は、内壁23に固定された支持部25aと、この支持部25aの先端に固定された当接部25bとを有している。当接部25bは、例えば、ゴムなどの弾性材から形成されたもので、揺動板部7aとの対向面が当接面25cとされている。この当接部25bの当接面25cは、揺動部材7が圧縮バネ24の付勢力に抗して回動された際に、揺動板部7aと面接触するように、揺動板部7aの傾斜に合わせて傾斜面とされている。
そして、搬送ローラ5の円筒面と分離ローラ6の円筒面との間の距離が或る閾値よりも大きくならないように、揺動規制部材25によって揺動部材7の揺動可能範囲が制限される。この閾値としては、例えばシートSの1枚分の厚さ(60〜250μm程度)であることが望ましい。
上記構成のシート供給装置では、図5に示すように、給紙ローラ1によってシートSが一枚ずつもしくは数枚重なってニップ部Aに送り込まれると、搬送ローラ5と分離ローラ6との間にシートSの先端が入り込むことにより、分離ローラ6が押し下げられる。このとき、揺動部材7の揺動板部7aが揺動規制部材25の当接部25bの当接面25cに当接することにより、その揺動が規制され、分離ローラ6の搬送ローラ5から離間する方向への変位がシート1枚分の厚さ以下に抑制される。よって、給紙ローラ1によって複数枚のシートSがニップ部Aに送り込まれたとしても、そのうちの最上位に位置するシートS(搬送ローラ5に接するシートS)のみがニップ部Aを通過する。
つまり、上記の第1実施形態にかかるシート供給装置によれば、分離ローラ6が大きく変位することが抑制されるので、搬送ローラ5側への安定した押圧力を維持することができ、分離ローラ6に振動が発生することもない。よって、良好な搬送性能及び分離性能を維持することができる。そして、このシート供給装置を備えた画像形成装置によれば、シート供給装置から安定して1枚ずつ搬送されるシートSに画像形成ユニットによって画像を形成することができ、画像形成の精度を大幅に高めることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るシート供給装置は、第1実施形態と構成の一部が異なるだけであるので、その相違部分を中心に説明する。なお、特に説明する必要のない第1実施形態と同様の部分の説明は略す。
図6は、第2実施形態に係るシート供給装置の構成を示している。この図6に示すように、第2実施形態では、駆動軸15がモータ17の回転軸に連結されている。モータ17は、例えばステッピングモータあるいはDCモータであり、駆動軸15、ギア15a,6aを介して分離ローラ6にトルクを伝達し、シートSをトレイ4側に押し戻す方向に分離ローラ6を回転駆動する。つまり、2枚以上のシートSが搬送ローラ5と分離ローラ6に挟まれているときは、分離ローラ6が停止しているにも関わらずシートSが搬送される反動で分離ローラ6が矢印N2方向に回転するような機構となっている。このとき、分離ローラ6を搬送方向と逆方向に回転させるモータ17を取り付けていなければ、図5に示したように分離ローラ6は停止して捌く動作を行い、この第2実施形態のようにモータ17が取り付けられていれば、図6及び図7に示すように、分離ローラ6は搬送方向と逆方向に捌く動作を行う。このようにしてモータ17から分離ローラ6に伝達されるトルクが、重送されようとしている複数枚のシートSから分離ローラ6側のシートSを分離してトレイ4側に戻すための分離トルクとなる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係るシート供給装置は、第1実施形態と構成の一部が異なるだけであるので、その相違部分を中心に説明する。なお、特に説明する必要のない第1実施形態と同様の部分の説明は略す。
図8は、第3実施形態に係るシート供給装置の構成を示している。この図8に示すように、第3実施形態では、揺動規制部材25の当接部25bが、衝撃吸収材料から形成されている。ここで、この衝撃吸収材料としては、例えば、スポンジ、軟質ゴムあるいはメモリフォームなどを用いるのが好ましい。なお、当接部25bの当接面25cは傾斜面とされておらず、ニップ部AにシートSが送り込まれていない状態、つまり、分離ローラ6が押し下げられていない状態で揺動板部7aに接触されている。
そして、この構成のシート供給装置では、給紙ローラ1によってシートSが一枚ずつもしくは数枚重なってニップ部Aに送り込まれると、搬送ローラ5と分離ローラ6との間にシートSの先端が入り込むことにより、分離ローラ6が押し下げられる。このとき、揺動部材7の揺動板部7aが揺動規制部材25の衝撃吸収材料からなる当接部25bを圧縮することにより、その揺動力が吸収され、分離ローラ6の搬送ローラ5から離間する方向への急激な変位が抑制される。
つまり、この第3実施形態にかかるシート供給装置によっても、分離ローラ6が大きく変位することが抑制されるので、搬送ローラ5側への安定した押圧力を維持することができ、分離ローラ6に振動が発生することもない。よって、良好な搬送性能及び分離性能を維持することができる。そして、このシート供給装置を備えた画像形成装置によれば、シート供給装置から安定して1枚ずつ搬送されるシートSに画像形成ユニットによって画像を形成することができ、画像形成の精度を大幅に高めることができる。
なお、この第3実施形態では、揺動規制部材25の当接部25bは、ニップ部AにシートSが送り込まれていない状態、つまり、分離ローラ6が押し下げられていない状態にて揺動板部7aに対して接触されていなくても良く、若干の隙間を設けてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態に係るシート供給装置は、第1実施形態と構成の一部が異なるでの、その相違部分を中心に説明する。なお、特に説明する必要のない第1実施形態と同様の部分の説明は略す。
図9は、第4実施形態に係るシート供給装置の構成を示している。この図9に示すように、第4実施形態では、揺動規制部材25に代えて揺動規制駆動部(揺動規制手段)31を備えている。この揺動規制駆動部31は、駆動モータ(調整手段)32と、揺動部材7の変位量を検出する変位センサ(変位量検出手段)33と、変位センサ33からの検出信号に基づいて駆動モータ32を駆動制御する制御部(調整手段)34とを備えている。
駆動モータ32の回転軸は揺動部材7に接続されており、駆動モータ32の駆動力が揺動部材7に伝達されることで、揺動部材7が分離ローラ6の円筒面を搬送ローラ5の円筒面に押し当てる方向又は離間させる方向へと揺動する。変位センサ33は、揺動部材7の支持板部7bに対して光を照射する発光ダイオードなどの発光部33aと、支持板部7bにて反射した発光部33aの光を受光する受光部33bとを備えており、発光タイミングと受光タイミングの時間差によって揺動部材7の変位量を検知する。
そして、この構成のシート供給装置では、給紙ローラ1によってシートSが一枚ずつもしくは数枚重なってニップ部Aに送り込まれると、搬送ローラ5と分離ローラ6との間にシートSの先端が入り込むことにより、分離ローラ6が押し下げられる。このとき、制御部34は、変位センサ33からの検出結果に基づいて、分離ローラ6の変位量を求め、この求めた分離ローラ6の変位量に基づいて、搬送ローラ5の円筒面と分離ローラ6の円筒面との間の距離が一定となるように駆動モータ32の駆動を制御して、揺動部材7の位置を変化させる。
ここで、図10は、分離ローラ6の変位量の一例及びこの分離ローラ6の変位量に対する制御部34による駆動モータ32の駆動力の制御の仕方を示す図であり、上段部分は揺動部材7の変位量を示しており、分離ローラ6が搬送ローラ5に近づく方向を+方向へとし、離間する方向を−方向としている。また、図10の下段部分は駆動モータ32に対する制御量を示している。図10に示すように、1枚のシートSに引き続き2枚目のシートSが重なってニップ部Aに送り込まれると、分離ローラ6はそのシートSによって大きく押し下げられて、振動が発生する(図10中t1の時間帯参照)。その後、重なった2枚目のシートSが分離ローラ6によって捌かれると(分離されると)、分離ローラ6が搬送ローラ5側へ大きく押し上げられて振動が発生する(図10中t2の時間帯参照)。このような、分離ローラ6の変位に対して、制御部34は、分離ローラ6が搬送ローラ5から離間する方向への変位量が所定の閾値Xを越えると、その超過量に応じた制御量で駆動モータ32を駆動させ、図10に示すように、分離ローラ6の変位を打ち消すべく、分離ローラ6を搬送ローラ5の方向に押し上げるように揺動部材7に駆動力を付与する。これにより、分離ローラ6の搬送ローラ5から離間する方向への急激な変位が抑制される。
つまり、第4実施形態にかかるシート供給装置の場合も、分離ローラ6が大きく変位することが抑制されるので、搬送ローラ5側への安定した押圧力を維持することができ、分離ローラ6に振動が発生することもない。よって、良好な搬送性能及び分離性能を維持することができる。そして、このシート供給装置を備えた画像形成装置によれば、シート供給装置から安定して1枚ずつ搬送されるシートSに画像形成ユニットによって画像を形成することができ、画像形成の精度を大幅に高めることができる。
なお、上記実施形態では、分離ローラ6が揺動する構造のシート供給装置を例にとって説明したが、これに限らず、搬送ローラ5が揺動する構造のシート供給装置であってもよいし、搬送ローラ5及び分離ローラ6の両方が揺動する構造のシート供給装置であってもよい。具体的には、搬送ローラ5が揺動する構造の場合は、搬送ローラ5の揺動を規制する揺動規制手段を設ければよいし、搬送ローラ5及び分離ローラ6の両方が揺動する構造の場合は、これら搬送ローラ5及び分離ローラ6の両方もしくはいずれか一方の揺動を規制する揺動規制手段を設ければよい。よって、揺動部材は、分離ローラ6又は搬送ローラ5を軸支し、分離ローラ6の円筒面と搬送ローラ5の円筒面とを近づける方向又は離間させる方向へと揺動するものである。
揺動部材7の揺動を規制する際には、搬送ローラ5の円筒面と分離ローラ6の円筒面との間の距離に着目してその揺動を規制してもよいし、搬送ローラ5の円筒面と分離ローラ6の円筒面とが近づけられて互いの円筒面を押し当てる力(押圧力)に着目してその揺動を規制してもよい。前者の場合、揺動規制の際の閾値は「距離」であるし、後者の場合、揺動規制の際の閾値は「力(押圧力)」となる。
なお、上述した固定トルクリミッタ18を用いた構成においては、搬送ローラ5及び分離ローラ6とシートSとの間の摩擦力と、複数のシートS間の摩擦力との関係で、一定以上のトルクがかかったときに上述した分離作用が働く仕組みになっている。したがって、例えばニップ部Aを通過中のシートSの枚数をセンサなどで検知して分離トルクを適切な値に調節にするというような構成を実装する必要がない。ただし、モータ17を設けた場合には、固定トルクリミッタ18に代えて、ニップ部Aの近傍にシート厚センサを設けてもよい。この場合、シート厚センサは、ニップ部Aを通過中のシートSの枚数を検知し、ニップ部Aを通過中のシートが1枚である場合には、分離トルクは不要であるから、モータ17によって分離ローラ6を搬送ローラ5に従動回転させ、ニップ部Aを通過中のシートが2枚以上である場合には、モータ17によって分離ローラ6を搬送方向と逆方向に回転させればよい。
本発明の第1実施形態であるシート供給装置の構成を示す側面図である。 分離ローラの上面から見た平面図である。 分離ローラの状態を説明する拡大側面図である。 分離ローラの構造を説明する拡大側面図である。 分離ローラの動作を説明する拡大側面図である。 本発明の第2実施形態であるシート供給装置の構成を示す側面図である。 本発明の第2実施形態であるシート供給装置の動作を説明する拡大側面図である。 本発明の第3実施形態であるシート供給装置の構成を示す側面図である。 本発明の第4実施形態であるシート供給装置の構成を示す側面図である。 分離ローラの変位量の一例及び分離ローラの変位量に対する制御部による駆動モータの制御の仕方を示す図である。
符号の説明
5…搬送ローラ、6…分離ローラ、7…揺動部材、25…揺動規制部材(揺動規制手段)、31…揺動規制駆動部(揺動規制手段)、32…駆動モータ(調整手段)、33…変位センサ(変位量検出手段)、S…シート。

Claims (6)

  1. 軸を中心に回転してシートを搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラとの間に複数枚のシートを挟んだ状態で、軸を中心にして前記搬送ローラの回転方向とは同一方向に回転すること又は回転しないことで、前記搬送ローラとの間に挟んだ複数枚のシートのうちの1枚を分離する分離ローラと、
    前記分離ローラ又は前記搬送ローラの軸を支持し、前記分離ローラと前記搬送ローラとを近づける方向又は離間させる方向へと揺動する揺動部材と、
    前記搬送ローラと前記分離ローラとの間の距離が或る閾値よりも大きくならないように、前記揺動部材の揺動を規制する揺動規制手段と
    を備えることを特徴とするシート供給装置。
  2. 軸を中心に回転してシートを搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラとの間に複数枚のシートを挟んだ状態で、軸を中心にして前記搬送ローラの回転方向とは同一方向に回転すること又は回転しないことで、前記搬送ローラとの間に挟んだ複数枚のシートのうちの1枚を分離する分離ローラと、
    前記分離ローラ又は前記搬送ローラの軸を支持し、前記分離ローラと前記搬送ローラとを近づける方向又は離間させる方向へと揺動する揺動部材と、
    前記分離ローラと前記搬送ローラとが近づけられて互いに押し付けあう力が或る閾値よりも小さくならないように、前記揺動部材の揺動を規制する揺動規制手段と
    を備えることを特徴とするシート供給装置。
  3. 前記揺動規制手段は、前記揺動部材が揺動可能な範囲を制限することで、前記揺動部材の揺動を規制することを特徴とする請求項1又は2記載のシート供給装置。
  4. 前記揺動規制手段は、前記揺動部材が前記分離ローラと前記搬送ローラとを離間させる方向へと揺動する際に、当該揺動部材の揺動方向に働く力を吸収することで、前記揺動部材の揺動を規制することを特徴とする請求項1又は2記載のシート供給装置。
  5. 前記揺動規制手段は、
    前記揺動部材が揺動した変位量を検知する変位量検知手段と、
    前記変位量検知手段によって検知された変位量に基づいて、前記搬送ローラと前記分離ローラとの間の距離が一定となるように当該揺動部材の位置を変化させる調整手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載のシート供給装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート供給装置と、
    前記シート供給装置から供給されるシートに画像を形成する画像形成ユニットと
    を有する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013018605A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Duplo Seiko Corp 封緘装置
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