JP2009269562A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】ウエビング巻取装置10は、スプール軸12Aを有するスプール12と、それぞれスプール12の軸線方向に長手とされたウエビング係止部62とウエビング折り返し部64とが連結部66にて連結されたプレート部材60と、一端がウエビング係止部62に係止されると共にプレート部材60を挿通されることで形成された環状部15Bをスプール軸12Aに巻き付けることで該スプール軸12Aに保持されたウエビング15とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員拘束用のウエビングを引き出し巻き取り可能に巻き回したウエビング巻取装置に関する。
スプールの内孔を挟む両側に互いに平行に一対のスリットを設け、該一対のスリットにウエビングの一端を順次挿通させると共に該ウエビングの一端に設けられたウエビングストッパを一方のスリットの入口に係合させることで、スプールに対しウエビングの端部をしっかりと固定するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−297051号公報
しかしながら、上記のような従来のウエビング巻取装置では、スプールにおけるトーションバーを通す孔の両側にスリットを形成しているため、スプールの内部空間を大きくしようとすると該スプールの外径が大きくなってしまう問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るウエビング巻取装置は、巻取軸と、前記巻取軸の軸線方向に長手とされた第1アーム部と、該第1アーム部と平行に設けられた第2アーム部とを有するウエビング保持部材と、長手方向の一端が前記ウエビング保持部材の第1アーム部に係止されると共に該ウエビング保持部材の前記第1アーム部と第2アーム部との間に挿通されることで形成された環状部を前記巻取軸に巻き付けることで、該巻取軸に長手方向の一端部が保持された乗員拘束用のウエビングと、を備えている。
請求項1記載のウエビング巻取装置では、一端がウエビング保持部材の第1アーム部に係止されたウエビングを第1、第2アーム部間に通すことで形成されたウエビングに環状部が形成されており、この環状部が巻取軸に巻き付けられることで、ウエビングの一端が巻取軸に保持される。
このため、巻取軸にスリットを設けない構成においては、該スリットに頼ることなくウエビングを巻取軸に保持できるので、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができる。一方、巻取軸にウエビングを通すスリットを設けた構成においては、巻取軸周方向の荷重は主にウエビング保持部材が支持するので、スリットを巻取軸の軸心から離間して設けても所要の強度を確保することができ、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができる。
このように、請求項1記載のウエビング巻取装置では、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができる。
請求項2記載の発明に係るウエビング巻取装置は、乗員拘束用のウエビングが巻き回される巻取軸と、前記ウエビングの一端が係止された第1アーム部と、該第1アーム部に対し前記巻取軸の周方向に離間して配置された第2アーム部とを有し、前記第2アーム部に巻き掛けられたウエビングが前記第1アーム部側と反対側に折り返されることで、前記ウエビングの一端部に形成された環状部を前記巻取軸に巻き付けさせるウエビング保持部材と、を備えている。
請求項2記載のウエビング巻取装置では、一端がウエビング保持部材の第1アーム部に係止されたウエビングを第2アーム部に巻き掛けて折り返すことで、巻取軸がウエビングにおける第1アーム部と第2アーム部との間に形成された環状部に巻き付け(締め付け)られる。これにより、ウエビングの一端が巻取軸に保持される。
このため、巻取軸にスリットを設けない構成においては、該スリットに頼ることなくウエビングを巻取軸に保持できるので、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができる。一方、巻取軸にウエビングを通すスリットを設けた構成においては、巻取軸周方向の荷重はウエビング保持部材が支持するので、スリットを巻取軸の軸心から離間して設けても所要の強度を確保することができ、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができる。
このように、請求項2記載のウエビング巻取装置では、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができる。
請求項3記載の発明に係るウエビング巻取装置は、請求項2記載のウエビング巻取装置において、前記巻取軸に対し前記ウエビング保持部材を周方向に位置決めするための位置決め構造をさらに備えている。
請求項3記載のウエビング巻取装置では、位置決め構造によってウエビング保持部材の巻取軸に対する周方向位置が決まるので、ウエビング保持部材を介してウエビングを巻取軸に対する所定の位置に保持させることができる。
請求項4記載の発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のウエビング巻取装置において、前記ウエビング保持部材は、それぞれ前記ウエビングの幅方向に長手とされた前記第1アーム部及び前記第2アーム部の長手方向両端を連結する一対の連結部を有し、全体として環状に形成されている。
請求項4記載のウエビング巻取装置では、ウエビング保持部材が第1アーム部、第2アーム部、一対の連結部より成る略矩形環状(枠状)に形成されているため、換言すれば、ウエビング保持部材が閉断面構造を有するため、該ウエビング保持部材は、巻取軸の周方向すなわちウエビングの張力方向の荷重に対する強度、剛性が高い。このため、ウエビング保持部材を介してウエビングを巻取軸により良好な姿勢で保持させることができる。
以上説明したように本発明に係るウエビング巻取装置は、巻取軸の外径に対し巻取軸の内部空間を相対的に大きくとることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10について、図1〜図5に基づいて説明する。先ず、ウエビング巻取装置10の概略全体構成について説明し、次いで、本発明の要部であるスプール12へのウエビング15の保持構造について詳細に説明することとする。
(ウエビング巻取装置の全体構成)
図5には、本実施形態に係るウエビング巻取装置10の全体構成が断面図にて示されている。この図に示される如く、ウエビング巻取装置10は平面視で略コ字形に形成されたフレーム14を備えており、該フレーム14が車体側に固定されている。フレーム14は互いに平行に延出された第1脚板16と第2脚板18とを備えており、これらの第1脚板16、第2脚板18間に巻取部としてのスプール12が回転可能に軸支されている。
スプール12は、略円筒形状に形成されたスプール軸12Aと、このスプール軸12Aの両端部から径方向外向きに張り出された略円板形状の一対のフランジ部(以下、第1脚板16側に配置されるフランジ部を「第1フランジ部12B」と称し、第2脚板18側に配置されるフランジ部を「第2フランジ部12C」と称す)とを有して構成されている。スプール12は、アルミニウム(合金を含む)、亜鉛(合金を含む)等のダイカストによって、スプール軸12A、第1フランジ部12B、第2フランジ部12Cが一体に形成されている。
このスプール12のスプール軸12Aには、乗員拘束用のウエビング15の一端が係止されて該ウエビング15が巻き回されている。これにより、ウエビング巻取装置10では、スプール12の回転により、ウエビング15がスプール12に対して巻き取り引き出し自在とされている。スプール軸12Aに対するウエビング15係止構造については後述する。
スプール軸12Aの軸心部には、トーションバー挿通孔20が形成されている。トーションバー挿通孔20における第1フランジ部12B側には、トーションバー挿通孔20よりも大径とされた凹状のロックベース受入れ部22が同軸上に形成(凹設)されている。ロックベース受入れ部22は、その大半を占める凹部本体22Aと、該凹部本体22Aよりも大径とされた凹部端末部22Bとからなる。
このロックベース受入れ部22には、ロックベース24が抜け止めされた状態で装着されている。なお、図示は省略するが、ロックベース24は、ロックベース受入れ部22内へロックベース24を挿入した状態で、正面視でコ字形に形成された図示しないストッパ(抜止め部材)を軸直角方向から圧入することで、スプール12に対し抜け止めされている。
ロックベース24は鍔付き円筒形状に形成されており、ロックベース受入れ部22の凹部本体22Aに嵌合される基部24Aと、基部24Aよりも大径とされかつロックベース受入れ部22の凹部端末部22Bに嵌合される中間部24Bと、中間部24Bよりも大径とされかつ第1フランジ部12Bの外側面に当接状態で配置される保持部24Cとによって構成されている。
また、ロックベース24の軸心部における保持部24C側の軸線方向端部を除いた部分には、六角穴形状の嵌合孔26が形成されている。さらに、ロックベース24の軸心部における保持部24C側の軸線方向端部には、嵌合孔26の軸心部と相互に連通されかつこれよりも小径とされた小孔28が形成されている。ロックベース24は、嵌合孔26と小孔28とで軸線方向に貫通されている。
一方、スプール軸12Aのトーションバー挿通孔20における第2フランジ部12C側には、トーションバー挿通孔20よりも大径とされた凹状のスリーブ受入れ部30が形成されている。このスリーブ受入れ部30の内周部には雌スプラインが形成されている。このスリーブ受入れ部30には、外周部に雄スプラインが形成されると共に軸心部に六角穴形状の嵌合孔32が形成されたスリーブ34が嵌合されている。これにより、スリーブ34は、常にスプール12と一体に回転するようになっている。
スリーブ34には、その外端面から支軸34Aが同軸的に突設されており、該支軸34Aは脚板18に固定的に取り付けられる図示しないカバー部材の軸受部に回転可能に軸支されるようになっている。なお、支軸34Aの先端部には、スプール12をウエビング巻取回転方向へ回転付勢する付勢手段(ぜんまいばね)の内端が図示しないアダプタを介して係止されている。また、上記構成のスリーブ34は、車両急減速時にスプール12を瞬時にウエビング巻取方向に回転させるプリテンショナ機構の構成部品の一つである。
上述したロックベース24とスリーブ34とは、トーションバー36によって相互に連結されている。トーションバー36は、その主部を構成する軸部36Aと、軸部36Aの一端部に形成された六角形状の頭部36Bと、軸部36Aの他端部に形成された六角形状の嵌合部36Cと、軸部36Aよりも小径とされ嵌合部36Cの軸心部から軸部36Aと同軸上に延出された支軸36Dとによって構成されている。
トーションバー36の頭部36Bはスリーブ34の嵌合孔32へ嵌合されており、またトーションバー36の嵌合部36Cはロックベース24の嵌合孔26へ嵌合されている。これにより、トーションバー36は、ロックベース24及びスリーブ34を介してスプール軸12Aと一体化されている。この状態で、トーションバー36の軸部36Aはトーションバー挿通孔20内に位置し、支軸36Dはロックベース24の小孔28を貫通している。
また、上述したフレーム14の第1脚板16には、内歯ラチェット38が打ち抜きにより形成されている。内歯ラチェット38のラチェット歯38Aは、高強度に設定されている。この内歯ラチェット38の径方向内側には、ロックベース24の保持部24Cが配置されている。また、保持部24Cにおけるスプール12側とは反対側の端面にはプレート収容部40が凹設されており、このプレート収容部40にはロックプレート42がロックカバー44によって脱落阻止された状態で収容されている。
ロックプレート42は、全体としてプレート収容部40内に収容されるラチェット歯38Aとの非噛合位置と、その一部をプレート収容部40から径方向外側へ突出させてラチェット歯38Aと噛み合わせる噛合位置とを選択的に取り得るようになっている。噛合位置に位置するロックプレート42は、ロックベース24のウエビング引出方向の回転を阻止するようになっている。
また、ロックベース24(ロックカバー44)におけるスプール12側とは反対側には、該保持部24Cよりも大径の略円板形状に形成されたVギヤ46が配置されている。Vギヤ46の軸心部には円筒状のボス48が形成されており、トーションバー36の支軸36Dに相対回転可能に軸支されている。さらに、Vギヤ46の短円筒状に形成された外周部には、複数のロック歯46Aが等間隔で一体に形成されている。
このVギヤ46には、ガイド孔50が形成されており、該ガイド孔50にはロックプレート42から立設されたガイドピン42Aが挿入されている。また、Vギヤ46は、図示しないリターンスプリングの付勢力によってウエビング引出方向に付勢されている。これにより、Vギヤ46は、通常は、スプール12に対し、ガイド孔50にガイドピン42Aを入り込ませたロックプレート42を非噛合位置に保持する相対姿勢に保持され、該姿勢を相対維持したままスプール12と一体的に回転するようになっている。
さらに、Vギヤ46は、車両急減速時にはVSIR用の加速度センサ(図示省略)のセンサレバーがロック歯46Aに係合することで、ウエビング15の急激な引出時には自ら揺動自在に軸支するWSIR用のパウル(図示省略)がカバー部材52の内歯52Aに係合することで、ウエビング引出方向の回転が阻止されるようになっている。そして、この状態でスプール12と共にロックベース24がウエビング引出方向に回転すると、このロックベース24とVギヤ46との相対回転によって、ガイド孔50がガイドピン42Aをガイドしてロックプレート42を噛合位置へ移動させるようになっている。
また、上記したカバー部材52の軸心部には円筒状の軸受部54が一体に形成されており、この軸受部54にはトーションバー36の支軸36Dが軸支されている。
(ウエビングのスプールへの保持構造)
図1には、ウエビング15の一端が保持されたスプール12の軸直角断面図が示されている。また、図2には、スプール12の一部切り欠いた斜視図が示されている。これらの図に示される如く、ウエビング15は、その一端部に連結されたウエビング保持部材としてのプレート部材60を介して、該一端部においてスプール12のスプール軸12Aに固定的に保持されている。
具体的には、プレート部材60は、それぞれウエビング15の幅方向に長手とされると共にスプール軸12Aの周方向(ウエビング15の長手方向)に離間して設けられたウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64を有している。ウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64の長手方向の両端は、それぞれ連結部66を介して連結されている。したがって、この実施形態におけるプレート部材60は、ウエビング係止部62と、ウエビング折り返し部64と、一対の連結部66とで略矩形枠状(矩形リング状)を成している。
このプレート部材60のウエビング係止部62には、ウエビング15の一端が係止されている。より具体的には、図3に示される如く、ウエビング15は、ウエビング係止部62に巻き掛けられて折り返された先端部分が該先端部分の近傍の縫製部Sにて縫製されることで形成された袋状部15Aを有する。したがって、ウエビング15は、その袋状部15Aにウエビング係止部62を挿通させたプレート部材60に対し脱落不能に係止されている。
そして、ウエビング巻取装置10では、図4に示される如く、矩形枠状のプレート部材60にウエビング15が挿通されることで形成された環状部15Bが、図1及び図2に示される如く、スプール12のスプール軸12Aに巻き付けられるようになっている。ウエビング折り返し部64に巻き掛けられたウエビング15は、スプール軸12Aの周方向におけるウエビング係止部62側とは反対側に折り返されることで、スプール軸12Aを締め付け、該スプール軸12Aに良好に保持される構成である。ウエビング15は、ウエビング折り返し部64での折り返し後に、図1に示される如くスプール軸12Aに巻き回されている。
また、スプール軸12Aには、その外周部におけるウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64の周方向位置に対応して、ウエビング15におけるウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64に巻き掛けられた部分の厚みを逃がすための一対のウエビング逃がし凹部68が形成されている。これにより、ウエビング巻取装置10では、ウエビング巻き面の凸凹が小さく抑えられるようになっている。
なお、第1の実施形態では、ウエビング係止部62が本発明における第1アーム部、ウエビング折り返し部64が本発明における第2アーム部、一対の連結部66がそれぞれ本発明における連結部に相当する。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、通常は、トーションバー36及びスリーブ34を介してスプール12に連結されているロックベース24が該スプール12と一体に回転する。このとき、リターンスプリングによってウエビング引出方向に付勢されているVギヤ46がスプールの回転に追従するため、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
一方、車両急減速時又はウエビングの急激な引出時には、VSIR用の加速度センサ又はWSIR用のパウルにてVギヤ46のウエビング引出方向の回転が阻止される。この状態からウエビング引出力が作用するとスプール12がウエビング引出方向に回転し、該スプール12とVギヤ46との間に相対回転が生じる。この相対回転によって、Vギヤ46のガイド孔50がロックプレート42のガイドピン42Aをガイドするとこで、ロックプレート42が噛合位置へ移動する。ロックプレート42がフレーム14のラチェット歯38Aと噛み合うとロックベース24のウエビング引出方向の回転が阻止される。
すると、ウエビング引出力が作用しているスプール12は、トーションバー36の軸部36Aを捩りつつウエビング引出方向に回転し、ウエビング15の所定量の引き出しを許容する。このときのトーションバー36の捩れ荷重によって、ウエビング15を引き出そうとするエネルギ、すなわち乗員を前方へ移動させようとするエネルギを吸収する。これにより、乗員の前方への移動を規制しつつ該乗員に作用する外力が低減される(フォースリミッタ作用が果たされる)。
また、車両衝突時等の車両減速度が大きい場合には、Vギヤ46のウエビング引出方向の回転が阻止されるのとほぼ同時にプリテンショナ機構が作動し、ウエビング15が瞬時に巻き取られる。これにより、衝突初期の乗員の前方への移動を効果的に抑制する。その後、上記の通りフォースリミッタ作用が果たされ、乗員に作用する外力を緩和する。
次に、スプール12に対するウエビング15の組付手順について説明する。
スプール12に対しウエビング15を組み付ける際には、先ず、袋状部15Aにおいてウエビング係止部62に係止されているウエビング15を、プレート部材60(ウエビング係止部62とウエビング折り返し部64との間)を挿通させる。これにより、ウエビング15の一端部には環状部15Bが形成される。次いで、この環状部15Bにスプール軸12Aを挿通させ、ウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64の位置がウエビング逃がし凹部68に一致するように位置を合わせる。
そして、ウエビング15がウエビング折り返し部64で折り返されるように該ウエビング15に張力を付与すると、スプール軸12Aが環状部15Bに締め付けられる。これにより、ウエビング15の一端がスプール12に保持(少なくともウエビング15の張力に抗するように保持)される。次いで、ウエビング折り返し部64で折り返されたウエビング15をスプール軸12Aに巻き回すことで、スプール12に対しウエビング15が組み付けられる。
ここで、本ウエビング巻取装置10では、ウエビング15がスプール12とは別部材であるプレート部材60とで形成した環状部15Bをスプール軸12Aに巻き付けることで、該ウエビング15の一端がスプール12に保持される構造であるため、スプール軸12Aにウエビング係止用のスリットを形成することなく、ウエビング15の一端をスプール12に保持させることができる。
このため、本ウエビング巻取装置10を構成するスプール12は、外径を大きくすることなく、スプール軸12A内部に大きなスペースを確保することができる。具体的には、スリーブ34を組み付けるためのスリーブ受入れ部30を有する構成において、所要寸法のスリーブ受入れ部30を形成しながら、スプール軸12Aの外径を小さく抑えることができる。
この点につき、図12に示す比較例との比較で補足する。例えば、図12に示される比較例に係るウエビング巻取装置200では、袋状部15Aにウエビングストッパ202が挿入されたウエビング15をスプール204のスリット206に通し、ウエビングストッパ202にて厚肉化された袋状部15Aをスプール204のスリット206の開口縁に引掛けることで、ウエビング15の一端をスプール204に保持させている。この構成では、スリット206によってスリーブ受入れ部30の大きさが制限されてしまうので、スリーブ受入れ部30の所要寸法を確保するためにスプール軸12Aの外径を相対的に大きく設定する必要がある。
これに対してウエビング巻取装置10では、上記の通りスリット206に対応するスリットを設けることなくスプール12にウエビング15の一端を保持させることができるので、スリーブ受入れ部30の所要寸法を確保しつつスプール軸12Aの外径を小さく抑えることができる。
このように、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10では、スプール軸12Aの外径に対し巻取軸の内部空間であるスリーブ受入れ部30を相対的に大きくとることができる。
また、ウエビング巻取装置10では、ウエビング係止部62及びウエビング折り返し部64の長手方向両端を連結部66が連結する閉断面構造のプレート部材60を有するため、該プレート部材60の剛性、強度が高い。このため、スプール12とは別部材であるプレート部材60を用いて、ウエビング15をスプール軸12Aに良好な姿勢で保持させ、巻き回すことができる。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成同一の符号を付して説明を省略し、また図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図6には、第2の実施形態に係るウエビング巻取装置70を構成するプレート部材72が、図3に対応する斜視図にて示されている。この図に示される如く、ウエビング巻取装置70は、矩形枠状を成す閉断面構造のプレート部材60に代えて、開断面構造のプレート部材72を備える点で、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10とは異なる。
具体的には、プレート部材72は、ウエビング係止部62とウエビング折り返し部64と1つの連結部66とで、全体としてウエビング15の幅方向一方側に開口する略「コ」字状に形成されている。このため、この実施形態では、予め形成されたウエビング15の袋状部15Aにウエビング係止部62を挿通させることができ、またウエビング係止部62とウエビング折り返し部64との間にウエビング15を幅方向の開口部から通すことができる構成とされている。ウエビング巻取装置70の他の構成は、図示しない部分を含め、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係るウエビング巻取装置70によっても、プレート部材60が閉断面構造を有することによる効果を除き、基本的に第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ウエビング巻取装置70では、プレート部材72におけるウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64間の一方が開放されているので、ウエビング折り返し部64にウエビング15を巻き掛ける(環状部15Bを形成する)作業が容易である。
(第3の実施形態)
図7には、本発明の第3の実施形態に係るウエビング巻取装置80の要部が図2に対応する斜視図にて示されている。この図に示される如く、ウエビング巻取装置80は、ウエビング15におけるスプール12のスプール軸12Aに巻き付けられる一端が細幅部15Cとされている点で、第1の実施形態に係る10とは異なる。
具体的には、図8に示される如く、ウエビング15の一端部では、その幅方向の両端部が該幅方向内側に折り返されると共に幅方向中央部に縫製部S2にて縫製されることで、細幅部15Cが形成されている。したがって、ウエビング巻取装置80では、ウエビング15の細幅部15Cに袋状部15Aが形成されるようになっている。
また、ウエビング巻取装置80は、プレート部材60に代えてプレート部材82を備えている。プレート部材82は、それぞれ細幅部15Cの幅に対応した長手寸法のウエビング係止部84とウエビング折り返し部86とが、長手方向の両端において連結部66にて連結されて略矩形枠状(矩形リング状)に形成されている。図7に示される如く、ウエビング係止部84は袋状部15Aに挿通され、ウエビング折り返し部86はプレート部材82に挿通された細幅部15Cが巻き掛けられて折り返されることで、ウエビング15の一端に15Bが形成されるようになっている。
そして、ウエビング巻取装置80では、図7に示される如く、環状部15Bに挿通されたスプール軸12Aの軸線方向中央部が該環状部15Bに締め付けられることで、ウエビング15の一端が12に保持される構成とされている。この実施形態では、ウエビング逃がし凹部68は、ウエビング15の一般部と比較して厚肉化された細幅部15Cに対応して、ウエビング巻取装置10における68よりも深く形成されている。なお、図7の例では、ウエビング逃がし凹部68は、ウエビング係止部84、ウエビング折り返し部86に対応してスプール12の軸線方向に短く形成されているが、ウエビング巻取装置10におけるウエビング逃がし凹部68と同様に形成しても良い。ウエビング巻取装置80の他の構成は、図示しない部分を含め、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係るウエビング巻取装置80によっても、基本的に第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ウエビング巻取装置80では、スプール12の軸線方向におけるプレート部材82の寸法が小さいため、スリーブ受入れ部30の設置範囲外にプレート部材82を配置する構成とすることが可能になる。この場合、上記の通りウエビング逃がし凹部68をスプール12の軸線方向中央部にのみ設ける構成とすることで、スプール軸12Aの外径に対するスリーブ受入れ部30の径(比)を一層大きくすることが可能になる。
(第4の実施形態)
図9には、本発明の第4の実施形態に係るウエビング巻取装置90の要部が図1に対応する軸直角断面図にて示されている。この図に示される如く、ウエビング巻取装置90は、スプール12に対しプレート部材60を位置決めするための位置決め構造を有する点で、第1の実施形態に係る10とは異なる。
具体的には、スプール12における一対のウエビング逃がし凹部68間からは、位置決め凸部92が径方向に突出されている。図示は省略するが、位置決め凸部92は、スプール軸12Aの長手方向両端すなわち連結部66に対応する部分を除く範囲で、1つ又は複数設けられている。
この位置決め凸部92がプレート部材60(ウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64、一対の連結部66で囲まれた部分)に入り込むことで、プレート部材60のスプール12に対する周方向の位置が決まる構成とされている。この実施形態では、位置決め凸部92はプレート部材60を貫通して該プレート部材60よりも径方向外側に突出され、ウエビング15の巻取面の一部を構成するようになっている。ウエビング巻取装置90の他の構成は、図示しない部分を含め、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係るウエビング巻取装置90によっても、基本的に第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ウエビング巻取装置90では、位置決め凸部92によってスプール12に対するプレート部材60の位置ずれが防止又は抑制されるため、プレート部材60を介してウエビング15をスプール12に対する所定の位置に保持させることができる。特に、スプール12に対するウエビング15の組付作業中における環状部15Bによるスプール軸12Aの締め付け前においても、該スプール12に対するウエビング15の位置ずれが効果的に抑制又は防止されるので、該スプール12に対するウエビング15の組付作業が容易になる。
なお、位置決め凸部92は、第2、第3の実施形態に係るウエビング巻取装置70、80にも適用することができる。
(第5の実施形態)
図10には、本発明の第5の実施形態に係るウエビング巻取装置100の要部が分解斜視図にて示されている。この図に示される如く、ウエビング巻取装置100は、スプール12に対し位置決めされるプレート部材102を備える点で、第1の実施形態に係る10とは異なる。
具体的には、プレート部材102は、各連結部66からスプール12の軸線方向に突出された一対の係止片104を有する。一方、スプール12の第1フランジ部12B、第2フランジ部12Cには、対応する係止片104を係合可能に入り込ませるスリット106が、該スプール12の周方向に沿って略円弧状に形成されている。ウエビング巻取装置100では、プレート部材102の一対の係止片104がスプール12のスリット106の長手方向一方側(ウエビング15の張力に抗し得る側)の縁部に係合することで、スプール12に対するプレート部材102すなわち15の位置が決まる構成とされている。
また、この実施形態では、スプール12の第1フランジ部12B、第2フランジ部12Cには、一対の係止片104が対応するスリット106にアクセスするための切欠部108が形成されている。すなわち、切欠部108は、スリット106の周方向の一端に連通されている。ウエビング巻取装置100の他の構成は、図示しない部分を含め、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第5の実施形態に係るウエビング巻取装置100によっても、基本的に第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ウエビング巻取装置100では、プレート部材102の係止片104がスプール12のスリット106に係合することで、スプール12に対するプレート部材60の位置ずれが防止又は抑制されるため、プレート部材102を介してウエビング15をスプール12に対する所定の位置に保持させることができる。特に、スプール12に対するウエビング15の組付作業中における環状部15Bによるスプール軸12Aの締め付け前においても、該スプール12に対するウエビング15の位置ずれが効果的に抑制又は防止されるので、該スプール12に対するウエビング15の組付作業が容易になる。
なお、一対の係止片104、スリット106による位置決め構造は、第2、第3の実施形態に係るウエビング巻取装置70、80にも適用することができる。ウエビング巻取装置70に適用する場合、一対の係止片104は、ウエビング係止部62又はウエビング折り返し部64から突出させれば良い。また、ウエビング係止部62、ウエビング折り返し部64の自由端のみをスリット106(の縁部)に直接係合させることで、プレート部材72をスプール12に対し位置決めする構成としても良い。この場合、切欠部108を設けない構成とすることも可能である。一方、プレート部材60に対しウエビング15の幅方向に短いプレート部材82を有するウエビング巻取装置80に適用する場合、例えば一対の係止片104を有するプレート部材82を、スプール12の軸線に対し傾斜した姿勢で一対の係止片104を対応するスリット106に入り込ませ、その後、スプール12の軸線方向に一致するように回動させる組付手順を採ることで、切欠部108を設けない構成とすることも可能である。
(第6の実施形態)
図11には、本発明の第6の実施形態に係るウエビング巻取装置110の要部が図1に対応する軸直角断面図にて示されている。この図に示される如く、ウエビング巻取装置110は、スプール12のスプール軸12Aにウエビング15を挿通させるためのスリット112が形成されている点で、第1の実施形態に係る10とは異なる。
具体的には、スリット112は、スプール軸12Aにおける軸心部から離間した位置を貫通して形成されている。これにより、スプール軸12Aは、軸線方向視で、スリット112によって軸本体12Dと軸副体12Eとに分離された如く構成されている。そして、この実施形態では、スプール軸12Aの軸本体12Dがウエビング15の環状部15Bによって締め付けられるようになっている。
すなわち、ウエビング巻取装置110では、一端がウエビング係止部62に係止されたウエビング15は、スリット112及びプレート部材60を挿通され、ウエビング折り返し部64に巻き掛けられて折り返されるようになっている。そして、ウエビング15は、ウエビング折り返し部64での折り返し後に、スプール軸12A(軸本体12D及び12E)に巻き回されるようになっている。
この実施形態では、プレート部材60は、そのウエビング係止部62がスリット112に対する軸本体12D側に配置されると共に、ウエビング折り返し部64がスリット112に対する軸副体12E側に配置されている。ウエビング15は、ウエビング折り返し部64での折り返し後に、図1に示される如くスプール軸12Aに巻き回されている。ウエビング巻取装置110の他の構成は、図示しない部分を含め、第1の実施形態に係るウエビング巻取装置10の対応する構成と同じである。
第6の実施形態に係るウエビング巻取装置110の作用における主にウエビング巻取装置10の作用とは異なる部分について説明する。
上記構成のウエビング巻取装置110では、ウエビング15がスプール12とは別部材であるプレート部材60とで形成した環状部15Bをスプール軸12Aの軸本体12Dに巻き付けることで、該ウエビング15の一端がスプール12に保持される構造であるため、スプール12にスリット112が形成された構成において、スプール軸12Aの外径に対し巻取軸の内部空間であるスリーブ受入れ部30を相対的に大きくとることができる。
この点につき、図12に示す比較例との比較で補足する。例えば、図12に示す比較例に係るウエビング巻取装置200では、ウエビング15に荷重がFが作用した場合、ウエビングストッパ202からスプール204の軸副体204Aに大きな荷重が入力される。この荷重に対する強度を確保するために、ウエビング巻取装置200では、スプール204の軸副体204Aの厚みtを厚く設定する必要がある。すなわち、スリット206をスプール204の軸心に近接して形成する必要があり、スリーブ受入れ部30の寸法を確保するためにはスプール204の外径を相対的に大きくすることとなる。
これに対してウエビング巻取装置110では、図11に示す荷重Fがウエビング15に作用した場合に軸副体12Eには荷重は作用しない。また、図11に示す荷重F1がウエビング15に作用した場合、この荷重F1は主にウエビング係止部62に作用するF2、ウエビング折り返し部64に作用する荷重F3に分散支持される。この場合、ウエビング係止部62とウエビング折り返し部64とは連結部66にて連結されているので、荷重F3は殆どプレート部材60が支持することとなる。このため、ウエビング巻取装置110では、軸副体12Eへの負荷は、ウエビング巻取装置200におけるスプール204の軸副体204Aの負荷と比較して大きく低減される。
したがって、ウエビング巻取装置110においては、スリット112を有する構成でありながら、軸副体12Eの厚みtを薄く設定することができ、換言すればスプール12の軸心から112を大きく離間して配置することができる。このように、ウエビング巻取装置110では、上記した通り、スプール12にスリット112が形成された構成において、スプール軸12Aの外径に対し巻取軸の内部空間であるスリーブ受入れ部30を相対的に大きくとることができる。
なお、上記の実施形態では、ロックベース24の回転ロック後にトーションバー36の軸部36Aを捩りつつスプール12のウエビング引き出し方向の回転が許容される、所謂フォースリミッタ機能を有するウエビング巻取装置に本発明が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、フォースリミッタ機能を有しないウエビング巻取装置に本発明を適用しても良い。
本発明の第1の実施形態に係るウエビング巻取装置の要部を示す軸直角断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するスプールの一部切り欠いた斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するプレート部材を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するプレート部材によりウエビングの一端に環状部下形成された状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るウエビング巻取装置の概略全体構成を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するプレート部材を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するスプールの一部切り欠いた斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するプレート部材とウエビングとの連結状態を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係るウエビング巻取装置の要部を示す軸直角断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るウエビング巻取装置を構成するスプールとプレート部材とを分離した状態を示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係るウエビング巻取装置の要部を示す軸直角断面図である。 本発明の実施形態との比較例に係るウエビング巻取装置の一部を示す軸直角断面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
12 スプール(巻取軸)
12A スプール軸(巻取軸)
15 ウエビング
15B 環状部
60 プレート部材(ウエビング保持部材)
62 ウエビング係止部(第1アーム部)
64 ウエビング折り返し部(第2アーム部)
66 連結部
70・80・90・100・110 ウエビング巻取装置
72・82・102 プレート部材(ウエビング保持部材)
84 ウエビング係止部(第1アーム部)
86 ウエビング折り返し部(第2アーム部)
92 位置決め凸部(位置決め構造)
100 ウエビング巻取装置
104 係止片(位置決め構造)
106 スリット(位置決め構造)

Claims (4)

  1. 巻取軸と、
    前記巻取軸の軸線方向に長手とされた第1アーム部と、該第1アーム部と平行に設けられた第2アーム部とを有するウエビング保持部材と、
    長手方向の一端が前記ウエビング保持部材の第1アーム部に係止されると共に該ウエビング保持部材の前記第1アーム部と第2アーム部との間に挿通されることで形成された環状部を前記巻取軸に巻き付けることで、該巻取軸に長手方向の一端部が保持された乗員拘束用のウエビングと、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. 乗員拘束用のウエビングが巻き回される巻取軸と、
    前記ウエビングの一端が係止された第1アーム部と、該第1アーム部に対し前記巻取軸の周方向に離間して配置された第2アーム部とを有し、前記第2アーム部に巻き掛けられたウエビングが前記第1アーム部側と反対側に折り返されることで、前記ウエビングの一端部に形成された環状部を前記巻取軸に巻き付けさせるウエビング保持部材と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  3. 前記巻取軸に対し前記ウエビング保持部材を周方向に位置決めするための位置決め構造をさらに備えた請求項1又は請求項2記載のウエビング巻取装置。
  4. 前記ウエビング保持部材は、それぞれ前記ウエビングの幅方向に長手とされた前記第1アーム部及び前記第2アーム部の長手方向両端を連結する一対の連結部を有し、全体として環状に形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のウエビング巻取装置。
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