JP2009269029A - 接着剤塗布装置および接着剤塗布方法 - Google Patents

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Kazunori Koike
和權 小池
Yutaka Yamamoto
裕 山本
Takayuki Tanaka
孝幸 田中
Kokan Kamimura
幸貫 上村
Katsuhiko Maeda
勝彦 前田
Yoshinori Okugawa
佳則 奥川
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Abstract

【課題】ロッドレンズアレイの製造で使用されるロッドレンズアレイ用の基板の表面の必要な部分に必要十分な量の接着を塗布することできる接着剤塗布装置および接着剤塗方法を提供すること。
【解決手段】本発明の接着剤塗布装置は、複数のロッドレンズが2枚の基板間に配列されロッドレンズアレイを構成する基板の表面に、ロッドレンズを固定するための接着剤を塗布する装置であって、円周方向に延びる溝が表面に形成され接着剤を供給される転写ロールと、転写ロールに対向して配置され転写ロールから転写された接着剤を基板に塗布する塗布ロールを備えた塗布手段と、塗布ロールの軸線と直交する方向に基板を搬送する搬送機構と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、ロッドレンズアレイ製造装置等に関し、詳細には、2枚の基板の間に多数のロッドレンズが並列状態で配置されているロッドレンズアレイを製造するロッドレンズアレイ製造装置等に関する。
多数のロッドレンズが2枚の基板間で一または複数列に配列されたロッドレンズアレイが、複写機器、電子黒板、ファクシミリなどの光学部品として利用されている。
このようなロッドレンズアレイを、迅速かつ歩留まり良く製造する方法として、所定長に切断した多数のロッドレンズ1を並列状態に配列し、このロッドレンズ列の長手方向に間隔をおいた複数箇所でロッドレンズ列の両側に基板2、4を取付け固定することによって、ロッドレンズ1が2枚の基板2、4間に配置されているロッドレンズアレイ6がすだれ状に連結されているロッドレンズアレイ原板8(図1)を製造し、ロッドレンズアレイ6間で露出しているロッドレンズ1’を切断することにより、単体のロッドレンズアレイ6(図2)を得る方法が知られている(特許文献1)。
また、ロッドレンズ列の両側に基板を取付ける方法として、片面にロッドレンズ配列溝が形成された2枚の基板を準備し、これらの2枚の基板のロッドレンズ配列溝が形成されている面に接着剤を塗布し、所定長に切断した複数のロッドレンズを一方の基板のロッドレンズ配列溝内に配置し、その上から他方の基板をロッドレンズ配列溝が形成されている面を下に向けて被せることによってロッドレンズ列の両側に基板が取付けられた状態とするロッドレンズアレイの製造方法が知られている(特許文献2)。
また、このようなロッドレンズアレイの製造方法において基板に接着剤を塗布する装置として、タンク内で溶融させた接着剤を、タンクの底部に配置されたドクターブレードとコーティングロールとの間からコーティングロールの表面に流出させ、コーティングロールの下方を搬送される基板の表面に転写・塗布する接着剤コーティング装置が知られている(特許文献3)。
特開昭63−226619号公報 特開平5−303007号公報 実開平3−123564号公報(実願平2−30615号明細書)
上述したように、ロッドレンズアレイがすだれ状に連結されロッドレンズアレイ原板8を作成し、ロッドレンズアレイ6間でロッドレンズを切断するロッドレンズアレイ製造方法においては、ロッドレンズアレイ間に露出しているロッドレンズ部分1’は最終的に除去・廃棄される。従って、製造コストを低減させるためには、この部分1’を短くする必要がある。
しかしながら露出しているロッドレンズ部分1’を短くすると、隣接するロッドレンズアレイ6が接近するため、この切断には幅が狭い刃を用いなければならなくなる。上述した製造方法では、回転刃でロッドレンズ部分を切断しているが、幅の狭い回転刃は、寿命が短いため頻繁な交換が必要となり、ランニングコストが高くなるという問題を有していた。
また、幅の狭い回転刃は、特に切れ味が落ちたときなどに、直進性を維持することが難しく、露出したロッドレンズ部分に隣接するロッドレンズアレイを誤って切断してしまい、製品の歩留まりを低下させることもあるという問題も有していた。
また、ロッドレンズアレイの光学性能は、基板間でのロッドレンズの配列状態に左右されるため、ロッドレンズアレイの製造では、ロッドレンズ列を基板間の所定位置で正確に配置する必要がある。このため、仮配列されたロッドレンズ列を基板に転写するロッドレンズ配列接着装置には、ロッドレンズ列を転写する際に、基板と仮配列されたロッドレンズ列との正確な位置合わせを行うことが求められている。
上述した従来技術のロッドレンズアレイ製造装置(ロッドレンズ配列接着装置)は、バランス用重りを利用した反転機構等を設けることにより、基板とロッドレンズ列との正確な位置合わせを実現しているが、装置が重くなり、装置全体に高い剛性が求められる等の問題を有している。
さらに、ロッドレンズアレイ用基板への接着剤の塗布では、必要な部分に必要十分な量の接着剤を塗布することが求められる。十分な量の接着剤が塗布されていないと、ロッドレンズの固定が不十分となったり、あるいは、ロッドレンズと基板との間から光が漏れて光学性能(MTF)が低下する等の問題が起こる。一方、接着剤の塗布量が多すぎると、接着剤が無駄になり製造コストが上昇することに加え、ロッドレンズアレイの端面等からはみ出した接着剤を除去する作業が必要になり、さらに、はみ出した接着剤により製造装置にトラブルが起きる。
しかしながら、上述したような接着剤塗布装置は、必要な部分に必要十分な量の接着を塗布することができず、上記のような問題を有していた。さらに、表面に配列溝が形成された基板に対しては、溝の底まで十分に接着を行き渡らせることができないという問題点も有していた。
本発明は、ロッドレンズアレイの製造で使用されるロッドレンズアレイ用の基板の表面の必要な部分に必要十分な量の接着を塗布することできる接着剤塗布装置および接着剤塗方法を提供することを目的としている。
本発明によれば、
複数のロッドレンズが2枚の基板間に配列されロッドレンズアレイを構成する基板の表面に、ロッドレンズを固定するための接着剤を塗布する装置であって、
円周方向に延びる溝が表面に形成され接着剤を供給される転写ロールと、該転写ロールに対向して配置され転写ロールから転写された接着剤を前記基板に塗布する塗布ロールを備えた塗布手段と、
前記塗布ロールの軸線と直交する方向に前記基板を搬送する搬送機構と、を備えている、
ことを特徴とする接着剤塗布装置が提供される。
このような構成によれば、転写ロールの溝に対向している基板の部分には、接着剤を多く塗布することできる。従って、基板の表面の接着剤が必要な部分あるいは多くの接着剤が必要な部分を、塗布ロールの溝に対向させることにより、必要な部分に重点的に接着剤が塗布される。
本発明の他の態様によれば、
複数のロッドレンズが2枚の基板間に配列されロッドレンズアレイを構成する基板の表面に、ロッドレンズを固定するための接着剤を塗布する塗布方法であって、
外周面に円周方向に延びる複数本の溝が、前記基板に対向するように配置されている転写ロールに接着剤を供給し、前記転写ロールと対向して配置された塗布ロールの外周面に転写ロールから筋状に接着剤を転写する工程と、
前記基板を、前記塗布ロールの外周面と対向するように、前記塗布ロールの軸線と直交する方向に搬送し、前記塗布ロールの外周面につけられている接着剤を前記基板の表面に塗布する工程と、を備えている、
ことを特徴とする接着剤塗布方法が提供される。
本発明によれば、ロッドレンズアレイの製造で使用されるロッドレンズアレイ用の基板の表面の必要な部分に必要十分な量の接着を塗布することできる接着剤塗布装置および接着剤塗方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態のロッドレンズ配列接着装置によって製造されるロッドレンズアレイ原板の概略的な斜視図である。 本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造装置によって製造されるロッドレンズアレイの概略的な斜視図である。 本発明の好ましい実施形態のロッドレンズ配列接着装置の概略的な斜視図である。 すだれ状に連結された基板の斜視図である。 好ましい実施形態のロッドレンズ配列接着装置のシャフトと長孔との関係を示す拡大図である。 ロッドレンズが転写された基板の斜視図である。 本実施形態の接着剤塗布装置の主要部を示す模式的な斜視図である。 接着剤塗布装置の塗布ロールの表面の一部分の断面図である。 接着剤層がついた塗布ロールの表面の一部分の断面図である。 接着剤層がついた転写ロールの表面の一部分の断面図である。 接着剤が塗布された基板の斜視図である。 他の実施形態の接着剤塗布装置によって、接着剤が塗布された基板の斜視図である。 本実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置の主要部を示す概略的な斜視図である。 図13のロッドレンズアレイ原板切断装置の切断部のブレードが離間位置にある状態を示す概略的な側面図である。 ブレードが接近位置にある状態を示す図14と同様の側面図である。 切断部に設けられた押さえプレートの構成を示す概略的な平面図である。
本発明の好ましい実施形態の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造装置の構成を説明する。本実施形態のロッドレンズアレイ製造装置は、ロッドレンズ配列接着装置と、接着剤塗布装置と、ロッドレンズアレイ原板切断装置とを備えている。
まず、本実施形態のロッドレンズ配列接着装置10の構成を説明する。図3は、ロッドレンズ配列接着装置10の概略的な斜視図である。
本実施形態のロッドレンズ配列接着装置10は、複数のロッドレンズアレイ6がすだれ状に連結されているロッドレンズアレイ原板8(図1)を製造する装置である。ロッドレンズアレイ原板8は、ロッドレンズアレイ6(図2)を製造する過程で中間品として作られる、
ロッドレンズアレイ原板8は、所定間隔ですだれ状に配置された複数対の第1および第2基板2、4間を、並列状態に配置された多数のロッドレンズ1が貫通している構成を備え、点線で示す位置でロッドレンズ1を切断することにより、ロッドレンズアレイ6が得られる。
図3に示されているように、ロッドレンズ配列接着装置10は、架台12上で略水平に固定された固定プレート14を備えている。固定プレート14は上側面16に、ロッドレンズ1が仮配列された仮配列基板18、または、所定の間隔をおいて平行状態ですだれ状に連結された複数の基板4(図4)を、所定位置に配置することができるように構成されている。また、固定プレート14の上側面16の周縁部には、複数の位置決めピン20が、上側面16から上方に向かって突出するように設けられている。
ロッドレンズ配列接着装置10は、更に、可動プレート22を備えている。可動プレート22は、固定プレート14の上方に位置する回転軸線Aを中心に回動し、固定プレート14に対して開閉されるように構成されている。可動プレート22は、一方の面24に、所定の間隔をおいて平行状態ですだれ状に連結された複数の基板4(図4)を所定位置に固定することができるように構成されている。本実施形態では、一方の面24の基板4が配置される部分に、真空ポンプ等の吸引装置に接続された吸引孔(図示せず)が形成され、配置された基板4を、この面24に吸引固定できるように構成されている。
さらに、この面24の周縁部には、可動プレート22の一方の面24が固定プレート14の上側面16と所定の相対位置関係で重なったとき、固定プレート14に設けられた位置決めピン20が収容されるピン孔26が形成されている。位置決めピン20およびピン孔26は、位置決めピン20がピン孔26にぴったりと収容される寸法に形成されているのが好ましい。この位置決めピン20およびピン孔26により、固定プレート14の上側面16と可動プレート22の一方の面24とは、常に一定の相対位置関係で正確に重ね合わせられることになる。可動プレート22は、更に、一対の延長部材28の間に配置されたシャフト30を備えている。
また、ロッドレンズ配列接着装置10は、固定プレート14の一辺の外側位置で、架台12から上方に突出しての延びる左右一対の支持部材32を備えている。支持部材32の上部には、上下方向に延びる長孔34が形成されている。可動プレート22のシャフト30の両端は、延長部材28の内側位置で、長孔34内を移動可能に、長孔34に挿通されている。シャフト30の外径は長孔34の幅と、ほぼ等しい寸法を有している。各長孔34の下側位置には、バネ36が配置され、長孔34内に挿通されているシャフト30の端部を上方に向かって付勢している(図5)。長孔34の上端部には、回転軸線Aが通っており、可動プレート22が上方位置にあるとき、シャフト30の長手方向軸線は、回転軸線Aに一致する。
従って、可動プレート22は、固定プレート14の上側面16の外側上方で水平方向に延びる回転軸線Aを中心に、一方の面24が上方を向いた展開位置(開位置)と、この面24が、固定プレート14の上側面16と所定の間隔をおいて対向する上方位置(閉位置)との間を、矢印Bで示す方向に回動し、固定プレート14に対して開閉される。
また、バネ36の下端は、長孔34の底面に形成された孔に収容されている。長孔34は、シャフト30が長孔34の下端に位置したとき、可動プレート22の一方の面24が固定プレート14の上側面16に当接するように構成されている。従って、シャフト30をバネ36による付勢に抗しながら下方に押すことにより、シャフト30を長孔34の下端まで移動させ、可動プレート22の一方の面24を固定プレート14の上側面16に当接させることができる。即ち、シャフト30と長孔34により、可動プレート22が上下方向に案内される。
長孔34の長さは、位置決めピン20の突出部分の長さの1.5乃至3倍程度に設定されるのが好ましく、位置決めピン20の突出部分の長さの2倍にシャフト30の直径を足した長さに設定されるのがより好ましい。
固定プレート14の側方には、可動プレート22の一方の面24が固定プレート14の上側面16に当接された状態で、可動プレート22を固定プレート14に向けて上方から押え付ける押さえバー38が設けられている。押さえバー38は、架台12に取付けられたロータリクランプシリンダ40のロッド42の先端に取付けられ、ロッド42を中心に矢印C方向に回転可能且つ上下方向に移動可能に構成されている。また、可動プレート22には、ハンドル44が取付けられている。
次に、本実施形態のロッドレンズ配列接着装置10を使用してロッドレンズアレイ原板8を製造する製造工程を説明する。
まず、表面にロッドレンズを収容できる断面U字状またはV字状のロッドレンズ配列用の溝2a(4a)が並列して連続的に形成された複数枚(例えば13枚)の基板2、4を、溝2aが上方を向き且つ所定間隔(例えば、0.5mm)をあけた並列状態に配列し、裏面側で粘着テープ46によってすだれ状に連結する(図4)。
粘着テープ46としては、熱膨張が小さく、熱を受けた後でも剥離が容易なテープが好ましく、例えば、軟質塩化ビニルの基材の裏側に、シリコン等の熱膨張係数が低い材料を含む層が設けられ、さらに、表面に粘着剤層としてアクリル系粘着剤層が形成されている粘着テープ(例えば、日東電工社製SPV224等)が好ましい。このすだれ状に連結された基板2、4の溝2a(4a)が形成されている面に、後述する接着剤塗布装置を用いて、接着剤48を塗布する。
本実施形態では、幅wが6mm、厚さdが0.8mm、長さlが220〜230mmの樹脂製の細長い長方形の板が基板2、4として使用される。基板2の表面の溝2a(4a)は、深さ0.1mm、約0.6mmの間隔で形成されている。
一方、基板2、4の溝2a、4aと同一ピッチで複数の溝が表面に形成されている仮配列基板18を準備し、全ての溝の中に所定長(例えば86mm)に切断されたロッドレンズ1を入れて仮配列基板18の表面にロッドレンズ1を敷き詰めておく。そして、この仮配列基板18を固定プレート14の上側面16上の所定位置に配置する。固定プレート14の上側面16に真空ポンプに接続された吸引孔を設け、または、粘着剤を用いて仮配列基板18を吸着固定するように構成してもよい。
一方、すだれ状に連結された基板4を、図3に示されているように、可動プレート22の一方の面24上の所定位置に配置する。可動プレート22の表面に位置決め用の基準部材が設けられ、この基準部材によってすだれ状に連結された基板4が所定位置に配置される。所定位置は、可動プレート22が固定プレート14に重ね合わされたとき、基板4の溝4aに、仮配列基板18上に配列されたロッドレンズ1が嵌まるように設定されている。
すだれ状に連結された基板4が配置されると、真空ポンプを作動させ、面24に設けられている吸引孔からの吸引により基板4を可動プレート22に吸着固定する。尚、吸引孔からの吸引に代えて、粘着剤によって、すだれ状の基板4を可動プレート22に固定する構成でもよい。
次いで、オペレータがハンドル44を把持して、回転軸線A上に配置されているシャフト30を中心として、可動プレート22を、略180°反転(回動)させる。シャフト30は、長孔34内でバネにより固定プレート14の上側面16より上方の位置に付勢されているので、この反転により、可動プレート22は、その一方の面24が固定プレート14の上側面16から上方に離れて対向する上方位置に配置されることになる。
次いで、可動プレート22のシャフト30を長孔34内のバネ36の付勢に抗して下方に押しながら、可動プレート22を下方に移動させていく。可動プレート22が下降していくと、固定プレート14に設けられた位置決めピン20の先端が可動プレート22に設けられているピン孔26に受け入れられる。可動プレート22は、長孔34内でのシャフト30の移動およびピン孔26内への位置決めピン20の嵌まり込みにより案内され、固定プレート14に対して平行状態を維持しつつ固定プレート14に接近し、可動プレート22の一方の面24は、固定プレート14の上側面16に直交する方向から、上側面16上に配置された仮配列基板18に接触する。
この状態で、ロータリクランプシリンダ40を作動させ、押さえバー38を可動プレート22の他方の面の上に回転させ、さらに、ロッド42を縮めて、押さえバー38で可動プレート22を固定プレート14に対して押しつける。押しつけ時間は、5乃至20秒程度が好ましく、本実施形態では、10秒に設定されている。タイマにより所定時間が経過すると、押し付けが自動的に終了するように構成するのが好ましい。この押し付けにより、仮配列基板18上に仮配列されていたロッドレンズ1が、可動プレート22の一方の面24に取付けられているすだれ状に連結された基板4に接着剤48によって転写される(図6)。
次に、ロータリクランプシリンダ40のロッド42を伸ばし、押さえバー38を回転させて、可動プレート22を図3の展開位置に戻す。このときシャフト30は、バネ36の付勢により長孔34の上端側に戻される。
仮配列基板18を固定プレート14から取り外し、すだれ状に連結されたもう一つの基板2を固定プレート14の上側面16上の所定位置に配置する。基板2は、溝2aが形成され接着剤48が塗布されている面が上方を向くように配置される。
次いで、オペレータがハンドル44を把持して、回転軸A上に配置されたシャフト30を中心として、可動プレート22を、略180°反転(回動)させ、その一方の面24が固定プレート14の上側面16から上方に離れて対向する上方位置に配置される。
次いで、可動プレート22のシャフト30を長孔34内のバネ36の付勢に抗して下方に押しながら、可動プレート22を下方に移動させる。可動プレート22が下降していくと、固定プレート14に設けられた位置決めピン20の先端が可動プレート22に設けられているピン孔26に受け入れられる。可動プレート22は、長孔34内でのシャフト30の移動およびピン孔26内への位置決めピン20の嵌まり込みにより案内され、固定プレート14に対して平行状態を維持しつつ、固定プレート14に接近し、可動プレート22の一方の面24が、固定プレート14の上面12に配置された他方の基板2に接触する。
この状態で、ロータリクランプシリンダ40を作動させ、押さえバー38を可動プレート22の他方の面の上に回転させ、さらに、ロッド42を縮めて、押さえバー38で可動プレート22を固定プレート14に対して押しつける。押しつけ時間は、5乃至20秒程度が好ましく、本実施形態では、10秒に設定されている。タイマにより所定時間が経過すると、押し付けが自動的に終了するように構成するのが好ましい。この接触及び押し付けにより、基板2が、可動プレート22の一方の面24に取付けられている基板4側に接着される。
次に、ロータリクランプシリンダ40のロッド42を伸ばし、押さえバー38を回転させて、可動プレート22を図3の展開位置に戻す。固定プレート14上の基板2は可動プレート22に取付けられている基板4に転写されたロッドレンズ1と接合され、図2に示されているようなロッドレンズアレイ原板8が得られる。
さらに、ロッドレンズアレイ原板8を製造装置10から外し、加熱プレス装置で、30ないし90秒間、好ましくは30秒間、100kPaの圧力で加圧接着する。この時、温度が70〜80℃であれば30乃至60秒、80℃であれば30秒程度が好ましい。また、ロッドレンズアレイ原板8に反りが発生したときには、加圧接着後に、20乃至30℃、100kPaで、約30秒の冷却プレスを行っても良い。
このようにして製造されたロッドレンズアレイ原板8は、後述する切断装置によって隣接するロッドレンズアレイ6間で露出するロッドレンズ1’が切断されて、個々のロッドレンズアレイ6が切り離される。その後、端面処理等が施される。
上記実施形態のロッドレンズ配列接着装置10では、複数枚の基板2、4をすだれ状に連結したものにロッドレンズ1を接合したが、本発明は、寸法の大きな2枚の基板の間にロッドレンズ1を配列する構成でもよい。また、表面に溝が形成されていない、平板状の基板、仮配列基板を使用する構成でもよい。
さらに、上記実施形態のロッドレンズ配列接着装置10では、固定プレート14に位置決めピン20、可動プレート22にピン孔26が設けられた構成であるが、固定プレート14にピン孔、可動プレート22に位置決めピンを設けた構成でもよい。また、位置決めピン、ピン孔に代えて、固定プレート及び可動プレートの相対的な位置決めを可能にする嵌合可能な一対の部材を配置する構成でもよい。
さらにまた、上記実施形態のロッドレンズ配列接着装置10は、ロータリクランプシリンダ40に連結された押さえバー38が、固定プレート14の一方の側のみに設けられている構成であるが、固定プレートの両側にロータリクランプシリンダ40に連結された押さえバー38を配置する構成でもよい。
次に、基板に接着剤を塗布する塗布装置の構成を説明する。本実施形態の接着剤塗布装置52は、基板2(4)がすだれ状に連結された基板連結体50の表面の所定位置に接着剤を塗布する装置である。
図7は、本実施形態の接着剤塗布装置52の主要部を模式的に示す斜視図である。図7においては、明確化のため、接着剤を塗布する基板連結体50を構成する基板2(4)は3枚のみが図示されている。
図7に示されているように接着剤塗布装置52は、矢印Dで示す搬送方向に基板連結体50を搬送しながら、基板連結体50の表面に接着剤を塗布する装置である。接着剤塗布装置52は、互いに平行に配置された転写ロール56と塗布ロール58と搬送ロール60とを備えている。
転写ロール56は、円柱状の金属製ロールであり、その外表面には複数本の溝部54が形成されている。各溝部54は、所定間隔(例えば、2mm)をおいて配置された2本の溝54a、54bの対からなり、対をなす溝部54同士が所定間隔(例えば、4.5mm)をおいて配置されている(図8)。溝54a、54bは、転写ロール56の回転軸と直交する方向に延びるように平行に配置されている。また、溝54a、54bは同一形状であり、本実施形態では、底部のRが0.8mm、斜面の開き角度がαが60°、深さが0.2mmとされている。
塗布ロール58は、基板連結体50に接着剤を塗布する、外周面が平滑な円柱状の金属製のロールであり、転写ロール56の搬送方向下流側に配置されている。転写ロール56と塗布ロール58とは、間に0.1〜0.2mm程度のわずかな隙間が形成されるように、近接して配置されている。
本実施形態では、塗布ロール58と搬送ロール60の距離が調整できるように構成されている。
搬送ロール60は、塗布ロール58の下方に配置されている円柱状のゴム製のロールである。搬送ロール60と塗布ロール58とは、接着剤を塗布する基板連結体50の厚さより若干小さな間隙をおいて配置され、基板連結体50を挟持して搬送方向に送り出せるように構成されている。本実施形態では、搬送ロール60と塗布ロール58の間隔を変更することができるように構成されている。転写ロール56と、塗布ロール58と、搬送ロール60とは、ほぼ同じ長さを有している。
転写ロール56、塗布ロール58、搬送ロール60は、図示しない駆動機構により、それぞれ、矢印E、F、G方向に回転駆動されるように構成されている。転写ロール56及び塗布ロール58は、ヒータを内蔵し、表面を100乃至120℃に加熱することできるように構成されている。
転写ロール56の上流側には、接着剤が塗布される基板連結体50を、塗布ロール58と搬送ロール60の間に送り込む上流側コンベヤ62が配置されている。上流側コンベヤ62は、回転駆動される一対のシャフト64、66と、シャフト64、66に巻回された無端ベルト68とを備えている。一対のシャフト64、66の回転軸は、塗布ロール58と搬送ロール60の回転軸と平行に配置されている。
上流側コンベヤ62は、シャフト64、66を矢印H方向に回転駆動することにより、無端ベルト68上に載置された基板連結体50を塗布ロール58方向に搬送するように構成されている。
上流側コンベヤ62の下流側端部は、基板連結体50の厚さより大きな間隔をあけて、転写ロール56の下方に配置されている。従って、無端ベルト68に載置された基板連結体50は、転写ロール56の下方を通過し、塗布ロール58と搬送ロール60の間に送り込まれる。
上流側コンベヤ62には、無端ベルト68の移動方向に沿って延びるガイド手段70が設けられている。ガイド手段70は、上流側コンベヤ62の側方でネジ留めされたコ字状のステーに取付けられ、無端ベルト68から上方に離れて配置されている。
ガイド手段70は、無端ベルト68上を搬送される基板連結体50の側縁に当接することにより、基板連結体50が無端ベルト66の幅方向にずれないように案内する機能を有する。このガイド手段70によって、無端ベルト68上を搬送される基板連結体50は、塗布ロール58と搬送ロール60との間で挟持される際、塗布ロール58に対して常に一定の位置関係を有することになる。
塗布ロール58の下流側には、上流側コンベヤ62と同様の構成の下流側コンベヤ72が設けられ、塗布ロール58と搬送ロール60から下流側に送り出された基板連結体50を、更に下流方向に搬送する。下流側コンベヤ72側には、ガイド手段は設けられていない。
上述したように、一対のシャフト64、66の回転軸は、塗布ロール58と搬送ロール60の回転軸と平行に配置されているので、上流側コンベヤ62によって搬送される基板連結体50は、塗布ロール58と搬送ロール60の軸に直交する方向に向けて搬送されることになる。
さらに、本実施形態では、図7に示されているように、基板2(4)のロッドレンズ配列用の溝2a(4a)が一対のシャフト64、66の回転軸と平行に延びるように基板連結体50が無端ベルト68上に載置されるので、基板連結体50または基板2(4)は、ロッドレンズ配列用の溝2a(4a)が転写ロール56の溝54a、54bと直交する状態で、搬送されることになる。
転写ロール56の溝54aと54bの間隔(2mm)、溝部54同士の間隔(4.5mm)、ガイド手段70の位置、基板2(4)の幅、基板連結体50内における基板2(4)同士の間隔等は、上流側コンベヤ62によって搬送されてきた基板連結体50が転写ロール56の下方を通過するとき、各基板2(4)に対して転写ロール56の2本の溝54a、54bがそれぞれ対向するように設定されている。本実施形態では、溝54a、54bが、各基板2(4)の側縁から2mm内側に入った部分と対向するように、溝54a、54bの間隔、ガイド手段70の位置等が設定されている。
次に、接着剤塗布装置52による接着剤塗布の工程を説明する。まず、内蔵ヒータによって110℃程度に加熱されている塗布ロール58および転写ロール56の間に、図7に示すように、接着剤74が配置される。接着剤74としては、例えば、湿気硬化型のウレタン系ホットメルト接着剤等が使用される。接着剤74は、転写ロール56および塗布ロール58からの熱により、110℃程度に加熱され、4300MPa/sHF程度の粘度となる。
転写ロール56と塗布ロール58をそれぞれ矢印E、F方向に回転駆動させると、粘度が低下した接着剤74は、転写ロール56と塗布ロール58の間で押しつぶされ、転写ロール56の表面に沿って延び、更に、転写ロール56の表面に形成された溝54a、54b内に侵入する。この結果、接着剤74は、略均一の厚さを有する平坦部76と、溝54a、54b内に形成される肉厚部78a、78bとからなる接着剤層80となる(図9)。
次いで、接着剤層80は、塗布ロール58の表面に転写される(図10)。塗布ロール58の表面に転写されると、転写ロール56の溝54a、54bに対応して形成された肉厚部78a、78bが、畝78a、78bとなる。この畝78a、78bは、溝54a、54bに対応した幅方向位置で塗布ロール58の表面上に形成されていることになる。
従って、畝78a、78bは、ガイド手段70によって案内されながら上流側コンベヤ62の無端ベルト68上を搬送されてくる基板連結体50の各基板2(4)に対して、畝78a、78bが対向することになる。
このような状態で、基板連結体50を、図7で示されているように、ロッドレンズ配列用の溝2aを上方に向け上流側コンベヤ62の無端ベルト68に載置し、矢印D方向に搬送していくと、基板連結体50が塗布ロール58と搬送ロール60に挟持される際に、塗布ロール58の表面に転写された接着剤層80が、基板連結体50の表面に転写される。
上述したように、本実施形態では、搬送中の各基板2(4)に対して、畝78a、78bが対向する位置関係とされているので、各基板2(4)に対し、畝78a、78bは、図11に示されているように、接着剤の塗布量が多い2本の筋状部分82a、82bとして基板2(4)に転写される。なお、図11では、明確化のため、平坦部76から転写された接着剤は省略している。
このような接着剤の塗布量が多い部分が基板2の表面に形成されることにより、基板2(4)のロッドレンズ配列用の溝2a(4a)にロッドレンズを配列したとき、溝2a(4a)の底まで接着剤が満遍なく流れ込み、ロッドレンズが確実に固定される。
なお、塗布ロール58と転写ロール56とを回転数に差をつけて駆動させることによって、図10に示されているような畝78a、78bを有する接着剤層80を安定的に形成することが可能となる。転写ロールを低速、塗布ロールを高速で回転させることが好ましく、例えば、転写ロール56の回転数を約100rpm、塗布ロール58の回転数を約1400rpmで駆動させるのが好ましい。
本実施形態の接着剤塗布装置52で接着剤を塗布すると、塗布量が多い筋状部分82a、82bの位置が、基板2(4)の両側縁から2mm内方に入った位置となる。この位置は、ロッドレンズアレイ1とされた後に行われる端面処理による切削によってレンズの端面となる部分の約1mm内側の位置である。このような位置の塗布量を多くすることにより、端面処理に先だって行われるプレス処理の際、ロッドレンズアレイ内で接着剤がロッドレンズ軸線方向に流れ基板の側縁から多量にはみ出さすことが防止されるとともに、切削による端面処理で露出する領域でロッドレンズの周囲に接着剤を確実に存在させることが可能となる。
上記実施形態では、基板が、熱膨張係数が低い層とアクリル系粘着剤層を備えている粘着テープ46によって連結されているので、粘着テープ46が、熱によって収縮し基板2(4)を変形させたり基板2(4)の相対位置を変化させることがなく、さらには、後工程で剥離が容易である。
上記実施形態の接着剤塗布装置52では、1枚の基板2(4)に対し、転写ロール56の2本の溝54a、54bが対向するように構成されていたが、基板1枚に1本の溝54が対向する構成でもよい。このような構成では、1本の溝が、基板の幅方向中央位置に対向するように、溝の位置、基板及び基板連結体の相対位置等が設定されるのが好ましい。このような構成の接着剤塗布装置によれば、接着剤の塗布量の多い筋状部分84が各基板2(4)に一本づつ形成される(図12)。
また、上記実施形態の接着剤塗布装置52は、基板を粘着テープでいかだ状に連結した基板連結体50に接着剤を塗布する接着剤塗布装置であったが、1枚の基板に接着剤を塗布する接着剤塗布装置であってもよい。
次に、ロッドレンズアレイ原板切断装置を図面に沿って詳細に説明する。本実施形態でのロッドレンズアレイ製造装置は、ロッドレンズアレイ原板8を隣接するロッドレンズアレイ6、6間で露出している部分のロッドレンズ(ロッドレンズ部分)1’で切断することによって、ロッドレンズアレイ原板8から単体のロッドレンズアレイ6を切り離す装置である。図13は、本実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置86の主要部を示す概略的な斜視図である。
図13に示されているように、ロッドレンズアレイ原板切断装置86は、ロッドレンズアレイ原板8からロッドレンズアレイ6の切り離しを行う切断部88と、この切断部88にロッドレンズアレイ原板8を順次送り出す送り部90とを備えている。
送り部90は、複数枚のロッドレンズアレイ原板8が縦列状態で並べられる平坦なステージ92と、このステージ92の左右側縁部に配置された一対のガイド94、94とを備えている。ガイド94は、ロッドレンズアレイ原板8の基板2(4)の長さ、即ち、ロッドレンズアレイ原板8の幅に略等しい間隔で配置されている。切断部88に送られるロッドレンズアレイ原板8は、ステージ92上の一対のガイド94間に、ロッドレンズ1が延びる方向に縦列状態で配置されることになる。
送り部90は、さらに、ステージ92上に配列されたロッドレンズアレイ原板8の後端を押す押出し部材96を備えている。押出し部材96は、ステージ92に配列されたロッドレンズアレイ原板8の後縁に沿って配置されるクロスメンバ98と、このクロスメンバ98の中央に先端が接続され切断部88に向かって延びるロッド100とを備えたT字型形状を有している。
クロスメンバ98の長さは、ロッドレンズアレイ原板8の幅より短く設定されている。ロッド100は、エアシリンダ102に、切断部88方向に伸縮自在に接続されている。このエアシリンダ102の作動により、ロッド100を切断部88に向けて伸ばして、クロスメンバ98の前方に配置されたロッドレンズアレイ原板8を切断部88に、順次、送り出すように構成されている。ロッド100の先端は、ロッドエンドベアリングを介してクロスメンバ98に、図13に矢印A示す方向に揺動可能すなわち首振り可能に接続されている。
また、クロスメンバ98の左右両端部付近には、それぞれ、ステージ92に載置されたロッドレンズアレイ原板8の後端に当接する当接部材104が設けられている。この当接部材104は、バネ106を介してクロスメンバ98に前面から突出するように取付けられ、バネ106により前方すなわちロッドレンズアレイ原板8方向に付勢されている。
このような構成によって、エアシリンダ102を作動させて押出部材96を切断部88方向に移動させ、ステージ92のガイド94間に縦列状態で配置されたロッドレンズアレイ原板8を切断部88に順次送り出すことができる。
次に、切断部88の構成を説明する。図14および図15は、切断部88の構成を示す模式的な側面図である。
図14および図15に示されているように、切断部88には、一対のブレード(刃)108、110が配置されている。これらのブレード108、110は、ロッドレンズアレイ原板8内のロッドレンズ列の幅以上の長さを有し、ステージ92の先端の前方位置で、送り部90から送り出されたロッドレンズアレイ原板8の先端部で隣接するロッドレンズアレイ6a、6b間で露出しているロッドレンズ部分1’の上下にそれぞれ配置される。
ブレード108、110は、ロッドレンズアレイ原板8のロッドレンズアレイ6の厚さより大きく離間した離間位置(図14)と、互いに接近して露出したロッドレンズ部分1’を切断する接近位置(図15)との間を相対移動できるように構成されている。本実施形態では、下方に配置されている下方ブレード108は、固定された固定刃であり、上方に配置されている上方ブレード110が下方ブレード108に対して移動できる移動刃とされている。
各ブレード108、110は、先角度30度の両刃タイプの長平刃であり、接近位置で、0.1mmの隙間があるように配置される。また、両ブレード108、110の前後方向(ロッドレンズアレイ原板送り方向)の間隔は0.1mmとされている。本実施形態では、ロッドレンズアレイ原板8が載置されているステージ92全体が、移動する上方ブレード110の動きと連動して、矢印J方向に揺動するように構成されている。
ブレード108、110が接近位置に配置されると、ブレード108、110間に配置されているロッドレンズ部分1’が、ブレード108、110間で切断され、先端側のロッドレンズアレイ6aが、矢印Kで示すように、ロッドレンズアレイ原板8から切り離されて落下する。
切断部88には、送り部90から送り出されてきたロッドレンズアレイ原板8の先端に当接して、切断部88内でロッドレンズアレイ原板8を所定位置に位置決めする位置決め部材112が配置されている。位置決め部材112は、ロッドレンズアレイ原板8の先端の両側部の上側部分がそれぞれ当接するように左右1対設けられている。尚、図14、図15には、一方のみが示されている。
位置決め部材112は、最前列のロッドレンズアレイ部分6aと次のロッドレンズアレイ6bとの間で露出しているロッドレンズ部分1’が一対のブレード108、110間に配置された切断位置にロッドレンズアレイ原板8が配置されたとき、ロッドレンズアレイ原板8の先端の上方部分に当接して、ロッドレンズアレイ原板8の前方への移動を阻止するように、ブレード108、110によって切断が行われる位置を挟んで押出し部材96と対向するように配置されている。
切断部88には、ロッドレンズアレイ原板8の先端が位置決め部材112に当接したことを検出可能な左右一対の反射式センサ114が設けられている。本実施形態では、制御装置(図示せず)が、このセンサ114からの出力によりロッドレンズアレイ原板8の先端の両側部が位置決め部材112に当接したことが検出されると、ロッドレンズアレイ原板8の最前列のロッドレンズアレイ部分6aと次のロッドレンズアレイ6bとの間で露出しているロッドレンズ部分1’が、切断部88内の切断位置に配置されたと判断して、エアシリンダ102の作動を停止させ、押出し部材96をその位置にロックするように構成されている。
さらに、送り部90には、切断位置にあるロッドレンズアレイ原板8の両側部を上方からステージ92に向けて押しつける一対の押さえプレート116が設けられている。図16は、押さえプレート116の構成を示す概略的な平面図である。
図16に示されているように、押さえプレート116は、板バネで構成され、ロッドレンズアレイ原板8の送り方向に沿って延びるように配置されているプレート部材である。押さえプレート116は、ステージ92の上方位置でロッドレンズ製造装置の本体に固定された基部116aと、基部116aからステージ92すなわちロッドレンズアレイ原板8に向かって下方に傾斜する中間部分116bと、二股に分かれた先端部分116cとを備えている。
先端部分116cは、それぞれ、ロッドレンズアレイ原板8の送り方向に延びる第1指部分118と、第1指部分118の内側に配置された第2指部分120とを備えている。第1指部分118の先端は、ロッドレンズアレイ原板の厚みより若干小さな距離をおいてステージ92とほぼ平行に延び、切断されるロッドレンズアレイ原板8aの先端側から2番目ないし5番目のロッドレンズアレイ6b、6c…をステージ92に向けて押すように構成されている。
また、第2指部分120の先端は、切断位置に配置されたロッドレンズアレイ原板8の先端から3番目ないし5番目のロッドレンズアレイ6c…をステージ92に向けて押すように構成されている。このような構成により、ロッドレンズアレイ原板8からのロッドレンズアレイ6の切断・分離が進み、ロッドレンズアレイ原板8に最後の2つのロッドレンズアレイ6が残った状態でも、ロッドレンズアレイ原板8を所定位置で水平に維持することができ、正確な切断が可能となる。
次に、ロッドレンズアレイ原板切断装置の動作を説明する。ロッドレンズアレイ原板8をセットし、エアシリンダ102を作動させて、ロッドレンズアレイ原板8を先端が位置決め部材112に当接するまで切断部88に送り込む。センサ114によりロッドレンズアレイ原板8の先端が位置決め部材112に当接したことが検出されると、エアシリンダ102の作動が停止され、押出し部材96の位置がロックされる。
次いで、上方のブレード110が下方のブレード108に接近した接近位置に移動し、ロッドレンズアレイ原板8aの先端のロッドレンズアレイ6aと、2番目ロッドレンズアレイ6b間で露出しているロッドレンズ部分1’が切断される。ロッドレンズアレイ原板8aから切り離された最前列のロッドレンズアレイ6aは落下し、下方に配置された回収部(図示せず)に収容される。
次いで、上方のブレード110が下方のブレード108から離れて離間位置に達すると、エアシリンダ102を、再び作動させて、ロッドレンズアレイ原板8をその先端が位置決め部材112に当接するまで送り出す。このような動作を繰り返すことにより、ロッドレンズアレイ原板8からロッドレンズアレイ6を切断する作業が行われる。なお、本実施形態では、ステージ92上へのロッドレンズアレイ原板8の供給をロボットハンドによって行うが、他の供給機構、または、オペレータによって供給する構成でもよい。
このような構成によれば、ロッドレンズアレイ原板8を押すクロスメンバ98がロッド100に対して首振り可能に接続されているので、ロッドレンズアレイ原板8がステージ92上で斜めに配置されても、片押し状態とならずに、ロッドレンズアレイ原板8を所定方向に押し出すことができる。
また、ロッドレンズ部分1’の切断時に、ブレード108、110による切断の反動で、ロッドレンズ1が矢印L方向に動くが、ロッドレンズアレイ原板8の後端を押すクロスメンバ98にバネ106で付勢された当接部材104が取付けられているので、ロッドレンズアレイ原板8の動きはバネ106で吸収される。さらに、ロッドレンズアレイ原板8の先端が位置決め部材112に当接したときの衝撃も、このバネによって吸収される。このため、切断の反動によるロッドレンズアレイ原板8の位置ずれを抑えることができる。
また、位置決め部材112は、ロッドレンズアレイ原板8の先端の上方部分すなわち先頭のロッドレンズアレイ6aの上側の基板2(4)の前面に当接するように配置されているので、前段階で切断されたロッドレンズ部分1’の先端がロッドレンズアレイ原板8の先端から突出していたとしても、その影響を受けずに正確な位置決めが可能となる。
押さえプレートの形状は、上記実施形態に限定されるものではなく、少なくとも、ロッドレンズアレイ原板中の前から2番目のロッドレンズアレイを押さえる機能を有するものであればよい。
また、切断に使用するブレードの形状は、実施形態のものに限定されない。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更・変形が可能である。
1:ロッドレンズ
2:基板
4:基板
6:ロッドレンズアレイ
8:ロッドレンズアレイ原板
10:ロッドレンズ配列接着装置
14:固定プレート
18:仮配列基板
22:可動プレート
50:基板連結体
52:接着剤塗布装置
54:溝部
54a、54b:溝
56:転写ロール
58:塗布ロール
60:搬送ロール
70:ガイド手段
80:接着剤層
86:ロッドレンズアレイ原板切断装置
88:切断部
90:送り部
92:ステージ
94:ガイド
96:押出し部材
108、110:ブレード
112:位置決め部材
116:押さえプレート

Claims (2)

  1. 複数のロッドレンズが2枚の基板間に配列されロッドレンズアレイを構成する基板の表面に、ロッドレンズを固定するための接着剤を塗布する装置であって、
    円周方向に延びる溝が表面に形成され接着剤を供給される転写ロールと、該転写ロールに対向して配置され転写ロールから転写された接着剤を前記基板に塗布する塗布ロールを備えた塗布手段と、
    前記塗布ロールの軸線と直交する方向に前記基板を搬送する搬送機構と、を備えている、
    ことを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 複数のロッドレンズが2枚の基板間に配列されロッドレンズアレイを構成する基板の表面に、ロッドレンズを固定するための接着剤を塗布する塗布方法であって、
    外周面に円周方向に延びる複数本の溝が、前記基板に対向するように配置されている転写ロールに接着剤を供給し、前記転写ロールと対向して配置された塗布ロールの外周面に転写ロールから筋状に接着剤を転写する工程と、
    前記基板を、前記塗布ロールの外周面と対向するように、前記塗布ロールの軸線と直交する方向に搬送し、前記塗布ロールの外周面につけられている接着剤を前記基板の表面に塗布する工程と、を備えている、
    ことを特徴とする接着剤塗布方法。
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