JP2009268604A - サウナ装置 - Google Patents

サウナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009268604A
JP2009268604A JP2008120048A JP2008120048A JP2009268604A JP 2009268604 A JP2009268604 A JP 2009268604A JP 2008120048 A JP2008120048 A JP 2008120048A JP 2008120048 A JP2008120048 A JP 2008120048A JP 2009268604 A JP2009268604 A JP 2009268604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sauna
air
superheated steam
steam
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008120048A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenobu Ozeki
重宣 尾関
Satoko Kizuka
里子 木塚
Taichi Kusano
太一 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2008120048A priority Critical patent/JP2009268604A/ja
Publication of JP2009268604A publication Critical patent/JP2009268604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【課題】十分な温まり感や発汗作用をサウナ使用者に与えながらプライベート空間として長時間快適にくつろぐことができるプライベートなサウナ空間を実現可能なサウナ装置を提供する。
【解決手段】水蒸気を生成する水蒸気生成装置11及び水蒸気生成装置から供給される水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する水蒸気加熱装置12を有した過熱水蒸気生成部10と、過熱水蒸気生成部により生成された過熱水蒸気に空気を供給する送風装置20と、過熱水蒸気と空気とを混合して空気混合過熱水蒸気を生成する混合部30と、混合部によって生成された空気混合過熱水蒸気を吹き出す吹き出し口40と、を備え、送風装置は、混合部よりも下流側において、過熱水蒸気の凝結を防止し、かつ吹き出し口から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度が100℃未満となるように、過熱水蒸気量に対して空気を所定量だけ供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用のシャワールームやユニットバス等に適用可能なサウナ装置に関する。
いわゆる公衆浴場に設置されたサウナのように多人数が一度に入ることができるパブリックサウナが従来から知られている。このようなパブリックサウナに使用されるサウナ装置として、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されたサウナ装置が適用可能である。
一方、近年このような多人数が同時に入るサウナと異なり、家庭内のシャワールームにサウナ機能をもたせたりユニットバスにサウナ機能をもたせたりしてこの室内にプライベートな空間を形成し、この中で自由にくつろぎたいという要求が高まっている。そして、このようないわゆるプライベートなサウナ空間内で自由にくつろぐにあたって、サウナ内の室温をあまり高くせず、湿度を高くすることにより、温まりや発汗を促しながら、サウナ内で読書やテレビ観賞を比較的長時間楽しめるようないわゆる癒し空間としてのプライベートサウナにしたいという要望がある。
特開平5−293151号公報(3頁、図1) 特開2005−144144号公報(5頁、図1)
上述したように長時間リラックスして過ごせるようないわゆる癒し空間としてのプライベートサウナにしたいという要望が高まっているが、上記特許文献1に記載のサウナ装置をプライベートサウナに適用すると、以下のような問題が生じる。
この特許文献1に記載のサウナ装置は、蒸気に空気を混合させて低温蒸気とした後にこれをサウナ室に吹き入れるような構造を有している。このような構造のサウナ装置によると、もともと白く曇り易い蒸気に更に空気を加えて温度を低下させているので、プライベートサウナの狭い室内が全体的に白く曇ってしまう。そのため、サウナ使用者が上述した癒し空間として長期間にわたって読書したりテレビを観賞することができない。また、サウナ室内が白く曇ることで視覚的に息苦しさを感じるとともに、空気の混ざった低温の蒸気となることで蒸気の滴径が大きくなり、サウナ使用者に感覚的にも息苦しさを感じさせてしまう。滴径が大きいこと、水分量が多いことで、凝縮熱の効果を阻害し、人体への温まり感が少なくなるとともに発汗作用が不十分でサウナ本来の機能を十分発揮することができない。
一方、特許文献2に記載のサウナ装置は、過熱水蒸気を用いている。パブリックサウナに用いた場合にサウナ室内が白く曇らず透明性を維持できることに加えて、全体の水分量における気体の水分量が多いため、比較的低温であっても人体への温まり感を与えることができるとともに発汗作用を促すことができる。しかしながら、このような過熱水蒸気のみをサウナ室に吹き入れるサウナ装置を上述した室内容積の狭いプライベートサウナとして適用すると、以下のような問題が生じる。
まず、プライベートサウナは室内容積に対する壁の面積の比率が大きく放熱効果が高いので、室内を快適な温度にするためには、過熱水蒸気を多く供給する必要があり、室内に滞留する水分量が多くなるので、過熱水蒸気をプライベートサウナ内にそのまま吹き入れても透明性を維持できず白く曇ってしまう傾向にある。また、サウナ室内が狭いため、例えば400℃近くに加熱した過熱水蒸気をいきなりサウナ室内に吹き入れるとその吹き入れ口附近が非常に高温となり、火傷等の危険があり安全上の問題が生じる。
本発明の目的は、十分な温まり感や発汗作用をサウナ使用者に与えながらプライベート空間として長時間快適にくつろぐことができるサウナ空間を実現可能なサウナ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明に係るサウナ装置は、
水蒸気を生成する水蒸気生成装置と、
前記水蒸気生成装置から供給される水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する水蒸気加熱装置を有した過熱水蒸気生成部と、
前記過熱水蒸気生成部により生成された過熱水蒸気に空気を供給する送風装置と、
前記過熱水蒸気と前記空気とを混合して空気混合過熱水蒸気を生成する混合部と、
前記混合部によって生成された空気混合過熱水蒸気を吹き出す吹き出し口と、を備え、
前記送風装置は、前記混合部よりも下流側において、前記過熱水蒸気の凝結を防止し、かつ前記吹き出し口から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度が100℃未満となるように、前記過熱水蒸気に対して前記空気を所定量だけ供給することを特徴としている。
本発明によると、十分な温まり感や発汗作用をサウナ使用者に与えながらプライベート空間として長時間快適にくつろぐことができるサウナ空間を実現可能なサウナ装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明するのに先立って、本発明の作用及び効果について説明する。
本発明に係るサウナ装置は、水蒸気を生成する水蒸気生成装置と、前記水蒸気生成装置から供給される水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する水蒸気加熱装置を有した過熱水蒸気生成部と、前記過熱水蒸気生成部により生成された過熱水蒸気に空気を供給する送風装置と、前記過熱水蒸気と前記空気とを混合して空気混合過熱水蒸気を生成する混合部と、前記混合部によって生成された空気混合過熱水蒸気を吹き出す吹き出し口と、を備え、前記送風装置は、前記混合部よりも下流側において、前記過熱水蒸気の凝結を防止し、かつ前記吹き出し口から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度が100℃未満となるように、前記過熱水蒸気に対して前記空気を所定量だけ供給するようになっている。
本発明に係るサウナ装置によると、過熱水蒸気に空気を混ぜているので、快適な温度と湿度を維持しながらサウナ使用者に十分な温まり感及び発汗作用を与え、かつ、サウナ室内に水分を滞留させないため、サウナ室内を白く曇らせることなく透明性を維持することができる。これによって、狭いサウナ室内であってもサウナ使用者が視覚的かつ感覚的に息苦しさを感じさせることがなく、個々の使用者が自分の好みに合わせてサウナ室内で長時間テレビを見たり読書をしたりリラックスして快適な時間を過ごすことができる。すなわち、本発明によると癒し空間としてのプライベートサウナを提供することができるようになる。また、サウナ室内の温度と湿度だけでなく、噴出し口の温度も火傷の危険が生ずるような高温になることがなく、柵などの意匠性を低下させる機構を設けることなく安全な室内を供給することができる。
また、本発明に係るサウナ装置は、前記サウナ装置の設置された室内の室温に応じて前記過熱水蒸気の蒸気量を適正値に制御するとともに、前記空気量を前記蒸気量に対応する適正値に制御するようになっている。
このように蒸気量を適正値に制御することにより、過熱水蒸気の温度を規定の温度以上に保ち、サウナ室内の温度を快適な温度にすることができる。過熱水蒸気の温度を規定値以上に保つことで、快適なサウナ室温にした際の、空間中の水分量が小さくなるため、透明な空間も保つことができる。さらに、サウナ装置が設置された部屋の室温に応じた適正な過熱水蒸気量及びこれに対応する空気量を最適な量になるように制御することで、温度検知手段を新たに設けることなく、サウナ室の温度と湿度を快適な値に制御することができるとともに、家庭用の狭い空間でも水分が空間に対流することがないため、白く曇らないようにして息苦しさをなくし、噴出し口の温度も火傷の危険が生ずるような高温になることがなく、柵などの意匠性を低下させる機構を設けることなく安全な室内を供給することができる。
また、本発明に係るサウナ装置は、前記サウナ装置の設定された室内の室温に応じて前記過熱水蒸気の蒸気量を適正値に制御するとともに、前記吹き出し口からの吹き出し温度に応じて前記空気量を適正値に制御するようになっている。
このようにサウナ装置が設置された室内の室温に応じた適正な過熱水蒸気量及びこれに対応する吹き出し温度を最適な量になるように制御することで、途中の経路で結露等による温度変化があったり、外気温度が変化しても、サウナ室の温度と湿度を快適な値に制御することができるとともに、白く曇らないようにして息苦しさをなくし、噴出し口の温度も火傷の危険が生ずるような高温になることがなく、柵などの意匠性を低下させる機構を設けることなく安全な室内を供給することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る過熱水蒸気を用いたサウナ装置について図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るサウナ装置を概略的に示す説明図である。また、図2は過熱水蒸気に関する説明図である。
本発明の第1の実施形態に係るサウナ装置1は、過熱水蒸気生成部10と、過熱水蒸気生成部10により生成された過熱水蒸気に空気を供給する送風装置20と、過熱水蒸気と空気とを混合して混合空気を生成する混合部30と、混合部30によって生成された混合空気を吹き出す吹き出し口40を備えている。
そして、過熱水蒸気生成部10は水蒸気を生成する水蒸気生成装置11と、水蒸気生成装置11から供給される水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する水蒸気過熱装置12等を有し、これらが配管50によって接続され、配管50の一方(図1中左側)から水が供給されるようになっている。
また、本実施形態に係るサウナ装置1は、制御装置60を備え、サウナ装置1の設置された部屋の室温を温度センサ61によって測定し、この室温に応じて過熱水蒸気の蒸気量を適正値に制御するようになっている。また、制御装置60は、この過熱水蒸気の蒸気量の制御に加えて、空気量を適正値に制御された蒸気量に対応する適正値になるように制御するようになっている。
本実施形態においては、水蒸気生成装置11にはヒーターが用いられ、水蒸気加熱装置12にはIHヒーター(電磁誘導加熱ヒーター)が用いられている。そして、水蒸気加熱装置12は100℃の水蒸気を約400℃まで加熱する能力を備えている。水蒸気を400℃まで水蒸気加熱装置12によって加熱することで、図2に示すように本発明で用いる過熱水蒸気を得ることができる。なお、このIHヒーターの代わりにシーズヒーターを用いても構わない。また、水蒸気生成装置11のヒーターについても、シーズヒーター、IHヒーターどちらを用いても構わない。
水蒸気生成装置11と水蒸気加熱装置12と混合部30と吹き出し口40とは上述した配管50によって連通されている。また、混合部30には空気供給用のパイプ31が突出しており、この上端に送風装置20が備わっている。
送風装置20は、ファンと、このファンを回転する駆動モータを備えている。送風装置20は、混合部30よりも配管下流側において、過熱水蒸気の凝結を防止し、かつ吹き出し口40から吹き出される混合空気の温度が100℃未満、好ましくは人体が火傷し難い温度である60℃未満となるように、過熱水蒸気量に対して空気を所定量だけ供給する役目を果たしている。60℃の水では3秒程度触れると火傷をするが、本サウナ装置は蒸気を供給するため、少なくとも3秒以上触れていても火傷になることはない。このため、火傷の危険性が小さいといえる。
なお、本実施形態では家庭用のユニットバス100にサウナ装置1が取り付けられるようになっており、ユニットバス100の床面101の片隅に吹き出し口40が突出している。
制御装置60は、ユニットバス内の室温を測定する温度センサ61、送風装置20のモータ、水蒸気生成装置11、及び水蒸気加熱装置12と電気的に接続している。そして、制御装置60は、本実施形態の場合、温度センサ61によって測定したサウナ室の室温が、例えば、約37℃になるように過熱水蒸気の蒸気量を適正値に制御する。さらに、この適正値に制御された水蒸気量に対して、水蒸気加熱装置の出力を制御し、一定の温度の過熱水蒸気を生成する。また、この適正値に制御された蒸気量に対応する適正な空気量を過熱水蒸気に混ぜるようになっている。なおこの制御にあたって、過熱水蒸気の蒸気量の制御は水蒸気生成装置11の出力を変えることによって生成される水蒸気の量を変えることによって行われる。ここで、水蒸気生成装置の出力とは、ヒーターに印加する電力、電圧、電流、周波数などを示す。また、空気量の制御は、送風装置20のファンを回転させるモータの回転数を制御すことによって行われる。
本実施形態がこのような構成、すなわち過熱水蒸気に空気を混ぜることで、サウナ室内を快適な温度と湿度に維持しながらサウナ使用者に十分な温まり感及び発汗作用を与え、かつサウナ室内を白く曇らせることなく透明性を維持することができる。
これによって、ユニットバスにサウナ装置を設置した場合のようにプライベートの狭いサウナ室内であってもサウナ使用者に視覚的かつ感覚的に息苦しさを感じさせることがなく、個人々人が自分の好みに合わせてサウナ室内で長時間テレビを見たり読書をしたりリラックスして快適な時間を過ごすことができる。すなわち、本発明によると癒し空間としてのプライベートサウナを提供することができるようになる。
また、過熱水蒸気に空気を混ぜることで、浴室の意匠性を保ちながら吹き出し口40から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度を100℃未満、好ましくは人体が火傷し難い温度である60℃未満まで下げることができるので、狭いユニットバス内であっても吹き出し口から吹き出された空気混合過熱水蒸気による火傷を防止することができる。
続いて、本発明の第2の実施形態に係るサウナ装置2について説明する。なお、上述の第1の実施形態と同等の構成について対応する符号を付して詳細な説明を省略する。具体的には過熱水蒸気生成部10を構成する水蒸気生成装置11と水蒸気加熱装置12、送風装置20、吹き出し口40、及びこれらを接続する配管50については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るサウナ装置を概略的に示す説明図である。本実施形態では上述の実施形態の制御装置60による制御の仕方が異なっている。具体的には、本実施形態においては、上述の実施形態の制御装置60と同様に制御装置70が、水蒸気生成装置11及び水蒸気加熱装置12を有した過熱水蒸気生成部10と、送風装置20と、サウナ空間を形成するユニットバス内に備わった温度センサ71に電気的に接続しているが、上述の実施形態と異なり、本実施形態における制御装置70は、吹き出し口40からの吹き出し温度を測定する温度センサ72にも電気的に接続している。そして、ユニットバス内の室温を温度センサ71で測定するとともに、吹き出し口の吹き出し温度を温度センサ72が測定し、これを制御装置内に測定温度として取り込むようになっている。
そして、本実施形態に係るサウナ装置2は、これが設置された室内の室温をユニットバス内の温度センサ71によって検出して水蒸気生成装置11の出力を変えることによって過熱水蒸気の水蒸気量を適正値に制御するとともに、吹き出し口40からの吹き出し温度を温度センサ72で測定して前記蒸気量に対応する空気量となるように送風装置20のファンを回転させるモータを制御するようになっている。
本実施形態に係るサウナ装置2がこのような制御を行うことによっても、上述したサウナ装置1と同等の作用、すなわち過熱水蒸気に空気を混ぜることで、サウナ室内を比較的低い温度に維持しながらサウナ使用者に十分な温まり感及び発汗作用を与え、かつサウナ室内を白く曇らせることなく透明性を維持することができる。これによって、狭いサウナ室内であってもサウナ使用者に視覚的かつ感覚的に息苦しさを感じさせることがなく、個人々人が自分の好みに合わせてサウナ室内で長時間テレビを見たり読書をしたりリラックスして快適な時間を過ごすことができる。すなわち、本発明によると癒し空間としてのプライベートサウナを提供することができるようになる。
また、過熱水蒸気に空気を混ぜることで吹き出し口40から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度を途中の経路で結露等による温度変化があったり、外気温度が変化しても、100℃未満、好ましくは人体が火傷し難い温度である60℃未満まで下げることができるので、狭いユニットバス内であっても吹き出し口から吹き出された空気混合過熱水蒸気による火傷を防止することができる。
以下、上述した各実施形態に基づいて実際に本発明のサウナ装置をユニットバス及びシャワールームに設置し、その有用性について検証したので、この評価試験内容について説明する。
この評価試験を行うにあたって、ユニットバス100及びシャワールーム200に上述の実施形態と異なり排気装置80を設け、吹き出し口40から吹き出す空気の混ざった過熱水蒸気量と同等量を排気装置80から外部に排気するようにした。なお、この排気量の制御は、制御装置90によって行うようにした。
しかしながら、本発明ではこの排気装置80は必須の構成要素ではない。すなわち、上述の各実施形態のように排気装置80を備えていなくても、ユニットバス100やシャワールーム200の壁面の隙間から排気することが可能であるので、排気装置なしであっても本発明に係るサウナ装置の作用を十分に発揮することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。この実施例においては、ユニットバス100をサウナ室とした第1実施例と、シャワールーム200をサウナ室とした第2実施例について評価試験を行った。両実施例において外気温度は23℃、外気湿度は40%RHとし、快適な温湿度として、37℃、水分量41.1g/kg−DA以上を目標として、運転を行った。過熱水蒸気を400℃の温度で流量が2.7kg/h、過熱水蒸気に混ぜる空気の温度は23℃、湿度は40%RH、流量は43.7kg/h、としたところ、吹き出し口の温度は58.8℃、流量は46.4kg/hサウナ室内の温度は37.0℃、水分量は41.8g/kg−DAとなり、快適な温度と湿度を安全に、かつ、意匠性を保ちながら維持することができた。シャワールーム200をサウナ室とした第2実施例についても同様の結果となった。なおg/kg−DAは、1kgの乾き空気あたり何gの水分があるのかを示す指標である。
図4は、第1実施例に適用するサウナ装置を概略的に示す説明図である。
第1実施例においてサウナ空間に利用したユニットバス100の大きさは1700×1700×2300mmで、ユニットバス100の壁の材質は石膏ボード製とした。
図5は、本発明の第2実施例に適用するサウナ装置を概略的に示す説明図である。
第2実施例においては図5に示すようにシャワールーム200をサウナ空間として利用した。このシャワールーム200の大きさは800×1600×2000mmで、シャワールームの壁の材質は石膏ボード製とした。
以上説明したように、本発明に係るサウナ装置によると、過熱水蒸気に空気を混ぜているので、サウナ室内を快適な温度と湿度に維持しながらサウナ使用者に十分な温まり感及び発汗作用を与え、かつサウナ室内を白く曇らせることなく透明性を維持することができる。これによって、狭いサウナ室内であってもサウナ使用者に視覚的かつ感覚的に息苦しさを感じさせることがなく、個人々人が自分の好みに合わせてサウナ室内で長時間テレビを見たり読書をしたりリラックスして快適な時間を過ごすことができる。すなわち、本発明によると癒し空間としてのプライベートサウナを提供することができるようになる。
また、過熱水蒸気に空気を混ぜることで吹き出し口40から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度を100℃未満、好ましくは人体が火傷し難い温度である60℃未満まで下げることができるので、狭いユニットバス内であっても吹き出し口から吹き出された空気混合過熱水蒸気による火傷を防止することができる。
なお、上述した第1実施例及び第2実施例においては排気装置を備えた構成で紹介したが、この排気装置は必ずしも必要としない。しかしながら、上述の実施例のように排気装置を備えて吹き出し口の吹き出し量と排気装置による排気量とを等しくすることによって、空気混合過熱水蒸気がユニットバスやシャワールームのサウナ空間から壁を介して隣の部屋に極力漏れないようにすることが可能となる。
また、過熱水蒸気に空気を混ぜることによって吹き出し口の温度を過熱水蒸気だけを吹き出したときよりも下げることができるので、例えば、この吹き出し口の温度を60℃未満にすることによって火傷の危険性をより確実に回避することが可能である。
また、本発明は送風装置を備えてこの送風装置により空気を強制的に過熱水蒸気に混ぜるような構成になっている。このような送風装置によらず単に過熱水蒸気の供給用配管の途中に穴を開けて外部の空気をその穴から吸い込むような構成も考えられる。しかしながら、このような場合、過熱水蒸気自体の温度が約400℃と高温であるので、この過熱水蒸気が逆にこの穴から外部に漏れる危険性もある。そのため、本発明のように送風装置を用いて外部の空気を過熱水蒸気に強制的に混ぜるような構成にしたことで、このような危険性を回避することができるので安全上好ましい。
なお、上述の実施形態及び実施例においては、サウナ装置をユニットバスやシャワールームに適用したが、必ずしもこれに限定されず、本発明は移動式の介護用台車やシャワーボックス等にも適用可能である。
本実施例では、過熱水蒸気の温度を400℃としたが、この限りではなく、100℃以上の水蒸気であればよい。
本実施例では、サウナ室内の温度を37℃としたが、人間の皮膚表面温度である約33℃以上の露点温度の空気であれば、温まりを感じることができる。露点温度とは、結露を始める温度である。個人の好みで温度と湿度を設定すればよいが、温度が低く、湿度が高いほうが身体への負荷が小さくなるので、サウナ室内の温度を33〜45℃、かつ湿度100%、とすることが望ましい。
本発明の第1の実施形態に係るサウナ装置を概略的に示す説明図である。 過熱水蒸気に関する説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るサウナ装置を概略的に示す説明図である。 本発明の第1実施例に係るサウナ装置を概略的に示す説明図である。 本発明の第2実施例に係るサウナ装置を概略的に示す説明図である。
符号の説明
1,2 サウナ装置
10 過熱水蒸気生成部
11 水蒸気生成装置
12 水蒸気加熱装置
20 送風装置
30 混合部
31 パイプ
40 吹き出し口
50 配管
60 制御装置
61 温度センサ
70 制御装置
71 温度センサ
72 温度センサ
80 排気装置
90 制御装置
100 ユニットバス
101 床面
200 シャワールーム

Claims (3)

  1. 水蒸気を生成する水蒸気生成装置と、
    前記水蒸気生成装置から供給される水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する水蒸気加熱装置を有した過熱水蒸気生成部と、
    前記過熱水蒸気生成部により生成された過熱水蒸気に空気を供給する送風装置と、
    前記過熱水蒸気と前記空気とを混合して空気混合過熱水蒸気を生成する混合部と、
    前記混合部によって生成された空気混合過熱水蒸気を吹き出す吹き出し口と、を備え、
    前記送風装置は、前記混合部よりも下流側において、前記過熱水蒸気の凝結を防止し、かつ前記吹き出し口から吹き出される空気混合過熱水蒸気の温度が100℃未満となるように、前記過熱水蒸気に対して前記空気を所定量だけ供給することを特徴とするサウナ装置。
  2. 前記サウナ装置の設置された室内の室温に応じて前記過熱水蒸気の蒸気量を適正値に制御するとともに、前記空気量を前記蒸気量に対応する適正値に制御することを特徴とする請求項1に記載のサウナ装置。
  3. 前記サウナ装置の設定された室内の室温に応じて前記過熱水蒸気の蒸気量を適正値に制御するとともに、前記吹き出し口からの吹き出し温度に応じて前記空気量を適正値に制御することを特徴とする請求項1に記載のサウナ装置。

JP2008120048A 2008-05-01 2008-05-01 サウナ装置 Pending JP2009268604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008120048A JP2009268604A (ja) 2008-05-01 2008-05-01 サウナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008120048A JP2009268604A (ja) 2008-05-01 2008-05-01 サウナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009268604A true JP2009268604A (ja) 2009-11-19

Family

ID=41435688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008120048A Pending JP2009268604A (ja) 2008-05-01 2008-05-01 サウナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009268604A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029313A1 (ja) * 2010-08-31 2012-03-08 ダイキン工業株式会社 静電噴霧装置
JP2013063032A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Univ Of Tsukuba 過熱水蒸気を用いた無薬剤燻蒸方法および過熱水蒸気を用いた無薬剤燻蒸装置
JP2013083380A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Rinnai Corp ミストサウナ機能付き浴室暖房装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029313A1 (ja) * 2010-08-31 2012-03-08 ダイキン工業株式会社 静電噴霧装置
JP2012105956A (ja) * 2010-08-31 2012-06-07 Daikin Industries Ltd 静電噴霧装置
JP2013063032A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Univ Of Tsukuba 過熱水蒸気を用いた無薬剤燻蒸方法および過熱水蒸気を用いた無薬剤燻蒸装置
JP2013083380A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Rinnai Corp ミストサウナ機能付き浴室暖房装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NZ604137A (en) Humidification of respiratory gases
JP2009268604A (ja) サウナ装置
JP2011055859A (ja) 手乾燥装置
JPH0956770A (ja) サウナ室用芳香発生及び加湿装置並びにこれを備えたサウナ浴装置
CN105853205A (zh) 便于控制温度的艾灸导气装置及用于耳朵治疗的艾灸装置
US20090254153A1 (en) Horizontal sauna device
US5987662A (en) Sauna device
JP2016047236A (ja) 霧発生装置及びミスト浴装置
JP3205161U (ja) マット
KR20150072658A (ko) 온열 매트리스
JP2004236765A (ja) サウナ装置
JP2011242111A (ja) 過熱水蒸気湿潤器
JP2004236764A (ja) サウナ装置
JP2006158629A (ja) サウナ装置
CN206151670U (zh) 一种术中人体升温装置
JP2010201095A (ja) ミスト装置
JP3237499U (ja) サウナ装置
JP2010220910A (ja) ミスト装置
WO2009046633A1 (fr) Dispositif thérapeutique chauffant permettant d'inhaler des effluves d'ail
JP2010148670A (ja) ミスト装置
JP2007236867A (ja) 歯科治療椅子
JP2002061900A (ja) 加湿機能付き温風機
JP2000325182A (ja) 冷え及び寝汗解消式安眠ファン
KR200266021Y1 (ko) 개인용수면캡슐
JPH05228198A (ja) サウナ