JP2009268531A - ダンパ及びこのダンパを具備した車両用シート - Google Patents

ダンパ及びこのダンパを具備した車両用シート Download PDF

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Abstract

【課題】追突された時等とそうでない時とを的確に識別して追突された時等のみにヘッドレストを前方に確実に移動させることができ、しかも、背凭れ等にコンパクトに設置できる車両用シートを提供すること。
【解決手段】ダンパ1は、粘性流体3を収容する容器4と、粘性流体3の流動を阻止する阻止壁5及び6と、容器4の内部2を室9及び10に分割する分割部材11と、通路断面積が変化する可変通路12を介して室9及び10を相互に連通する連通孔13と、分割部材11の回転に基づく粘性流体3の一定値を超える内圧の発生では連通孔13を介する室9の粘性流体3の室10への流動を制限する流動制限手段14と、容器4に対して分割部材11を弾性的に付勢する弾性手段15とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、衝撃を緩衝するダンパ、特に、車両において追突された時等に後方からの衝撃を受けて慣性により着座者が後方に移動する際に前方移動して着座者の頭部を支持するヘッドレストを有した車両用シートに好適なダンパ及び斯かるダンパを具備した車両用シートに関する。
特開平10−181403号公報 特開平10−119619号公報 特開平11−268566号公報 特開2003−81044号公報 特開2003−176844号公報 特開2005−225334号公報 特開2006−82772号公報 特開2006−88875号公報
車両において、追突された時等に着座者の頭部を拘束するためにヘッドレストを前方に移動させるようにした車両用シートが提案されている。
ところで、斯かる車両用シートに使用される衝撃を和らげるダンパには、低速時の追突では、衝撃を与えないようにして頭部を支持するべく柔らかに追突による衝撃を緩衝し、高速時の追突では、頭部を確実に支持するべく硬くなって追突による衝撃を緩衝するように、追突時における衝撃の大きさに応じた硬さをもって衝撃を緩衝することが要求される。
本発明は上記諸点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、衝撃の小さい場合には、柔らかに衝撃を吸収し、衝撃の大きい場合には、硬くなって衝撃被吸収体、例えば頭部を確実に保持できるダンパを提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、追突された時等とそうでない時とを的確に識別して追突された時等のみにヘッドレストを前方に確実に移動させることができ、しかも、背凭れ等にコンパクトに設置できる車両用シートを提供することにある。
本発明のダンパは、内部に粘性流体を収容する容器と、この容器の内部に設けられていると共に容器の軸心周りの方向の粘性流体の流動を阻止する少なくとも一つの阻止壁と、この阻止壁により流動が阻止された粘性流体を収容する容器の内部を軸心周りの方向において少なくとも二つの室に分割すると共に容器の内部に当該容器に対して軸心周りの方向に回転自在に設けられた分割部材と、通路断面積が変化する可変通路を介して容器の内部の二つの室を相互に連通するように分割部材に形成された少なくとも一つの連通孔と、容器に対する軸心周りの方向における一方の方向への分割部材の回転に基づく軸心周りの方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の一定値を超える内圧の発生では連通孔を介する軸心周りの方向における一方の方向の室の粘性流体の軸心周りの方向における他方の方向の室への流動を制限する流動制限手段とを具備しており、流動制限手段は、軸心周りの方向における一方の方向の端面で軸心周りの方向における一方の方向の室に開口している貫通孔を有していると共に分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面と協働して一方では貫通孔に連通する一方、他方では連通孔に連通する前記可変通路を形成するように軸心周りの方向の他方の方向の端面で分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面に対面して可動に分割部材に装着された可変通路形成部材と、可変通路形成部材の軸心周りの方向の他方の方向の端面及び分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面間に配されたプラスチックばね又は金属ばねとを具備しており、容器に対しての分割部材の軸心周りの方向の相対的な回転を制動するようになっている。
斯かるダンパによれば、容器に対しての分割部材の一定値を越えない低速な相対的な回転入力の場合には、分割部材は、容器に対して一定値を越えない低速で軸心周りの方向における一方の方向に回転されて、容器の軸心周りの方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の内圧が一定値を越えないために、可変通路形成部材の軸心周りの方向の他方の方向の端面と分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面との間に配されたプラスチックばね又は金属ばねが弾性的に大きく縮められないで可変通路の大きな通路断面積が維持され、而して、軸心周りの方向における一方の方向の室に収容された粘性流体は、それ程の抵抗なしに貫通孔、可変通路及び連通孔を介して他方の方向における室に流動される結果、生じる減衰力、換言すれば、回転入力に対する反力は、粘性流体が貫通孔、可変通路及び連通孔を流動する場合の流動抵抗に基づく比較的小さな値となり、容器に対しての分割部材の一定値を超える高速な相対的な回転入力の場合には、分割部材は、容器に対して一定値を超える高速で軸心周りの方向における一方の方向に回転されようとして、容器の軸心周りの方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の内圧は、一定値を超えるために、可変通路形成部材の軸心周りの方向の他方の方向の端面と分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面との間に配されたプラスチックばね又は金属ばねが弾性的に大きく縮められて、可変通路形成部材の軸心周りの方向の他方の方向の端面と分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面との間の軸心周りの方向の距離が小さくなって可変通路の通路断面積が小さくなり、而して、容器の軸心周りの方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の貫通孔、可変通路及び連通孔を介する容器の軸心周りの方向における他方の方向の室への流動は、大きな抵抗をもって行われる結果、生じる減衰力、換言すれば、回転入力に対する反力は、軸心周りの方向における一方の方向の室における粘性流体の圧縮抵抗及び小さくなった通路断面積をもった可変通路を介する粘性流体の流動抵抗に基づく大きさとなり、したがって、衝撃の小さい場合となる一定値を越えない低速の回転入力の場合には、柔らかに衝撃を吸収し、衝撃の大きい場合となる一定値を超える高速の回転入力の場合には、硬くなって被吸収体を確実に保持できて、容器に対しての分割部材の軸心周りの方向の相対的な回転を好ましく制動できる。
本ダンパにおいて好ましい例では、容器に対して分割部材を軸心周りの方向における他方の方向に弾性的に付勢する弾性手段を更に具備している。
本発明の他のダンパは、内部に粘性流体を収容する容器と、この容器の内部に当該容器に対して軸心方向に直動自在に設けられていると共に粘性流体を収容する容器の内部を軸心方向において少なくとも二つの室に分割する分割部材と、通路断面積が変化する可変通路を介して容器の内部の二つの室を相互に連通するように分割部材に形成された少なくとも一つの連通孔と、容器に対する軸心方向における一方の方向への分割部材の直動に基づく軸心方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の一定値を超える内圧の発生では連通孔を介する軸心方向における一方の方向の室の粘性流体の軸心方向における他方の方向の室への流動を制限する流動制限手段とを具備しており、流動制限手段は、軸心方向における一方の方向の端面で軸心方向における一方の方向の室に開口している貫通孔を有していると共に分割部材の軸心方向における一方の方向の側面と協働して一方では貫通孔に連通する一方、他方では連通孔に連通する前記可変通路を形成するように軸心方向の他方の方向の端面で分割部材の軸心方向における一方の方向の側面に対面して軸心方向に可動に分割部材に装着された可変通路形成部材と、可変通路形成部材の軸心方向の他方の方向の端面及び分割部材の軸心方向における一方の方向の側面間に配されたプラスチックばね又は金属ばねとを具備しており、容器に対しての分割部材の軸心方向の相対的な直動を制動するようになっている。
斯かるダンパによれば、容器に対しての分割部材の一定値を越えない低速な相対的な直動入力の場合には、分割部材は、容器に対して一定値を越えない低速で軸心方向における一方の方向に直動されて、容器の軸心方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の内圧が一定値を越えないために、可変通路形成部材の軸心方向の他方の方向の端面と分割部材の軸心方向における一方の方向の側面との間に配されたプラスチックばね又は金属ばねが大きく弾性的に大きく縮められないで可変通路の大きな通路断面積が維持され、而して、軸心方向における一方の方向の室に収容された粘性流体は、それ程の抵抗なしに貫通孔、可変通路及び連通孔を介して他方の方向における室に流動される結果、生じる減衰力、換言すれば、直動入力に対する反力は、粘性流体が貫通孔、可変通路及び連通孔を流動する場合の流動抵抗に基づく比較的小さな値となり、容器に対しての分割部材の一定値を超える高速な相対的な直動入力の場合には、分割部材は、容器に対して一定値を超える高速で軸心方向における一方の方向に直動されようとして、容器の軸心方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の内圧は、一定値を超えるために、可変通路形成部材の軸心方向の他方の方向の端面と分割部材の軸心方向における一方の方向の側面との間配されたプラスチックばね又は金属ばねが弾性的に大きく縮められて、可変通路形成部材の軸心方向の他方の方向の端面と分割部材の軸心方向における一方の方向の側面との間の軸心方向の距離が小さくなって可変通路の通路断面積が小さくなり、而して、容器の軸心方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の貫通孔、可変通路及び連通孔を介する容器の軸心方向における他方の方向の室への流動は、大きな抵抗をもって行われる結果、生じる減衰力、換言すれば、直動入力に対する反力は、軸心方向における一方の方向の室における粘性流体の圧縮抵抗及び小さくなった通路断面積をもった可変通路を介する粘性流体の流動抵抗に基づく大きさとなり、したがって、衝撃の小さい場合となる一定値を越えない低速の直動入力の場合には、柔らかに衝撃を吸収し、衝撃の大きい場合となる一定値を超える高速の直動入力の場合には、硬くなって被吸収体を確実に保持できて、容器に対しての分割部材の軸心方向の相対的な直動を好ましく制動できる。
容器に対しての分割部材の軸心方向の相対的な直動を制動するようになっている本発明のダンパでも、容器に対して分割部材を軸心方向における他方の方向に弾性的に付勢する弾性手段を更に具備していてもよい。
以上のダンパの好ましい例では、可変通路形成部材は、貫通孔を有した板状部と、この板状部に一端部で一体的に形成されていると共に連通孔に挿通されている脚部と、この脚部の他端部に一体的に形成されていると共に連通孔からの脚部の抜け出しを防止する鈎部とを具備しており、分割部材は、軸心方向における一方の方向の側面に截頭円錐面を有しており、可変通路形成部材は、分割部材の截頭円錐面に相補的であって当該截頭円錐面に対面する截頭円錐面を有しており、可変通路は、分割部材の截頭円錐面と可変通路形成部材の截頭円錐面とで形成された截頭円錐状通路を有している。
以上のいずれのダンパにおいても、金属ばねは、金属製の螺旋ばねからなっているとよく、プラスチックばねは、好ましい例では、弾性係数が高温では小さくなる(柔らかくなる)一方、低温では大きくなる(硬くなる)ようなナイロン樹脂、ポリオキシメチレン樹脂等のポリアセタール樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂又はポリカーボネート樹脂等の合成樹脂製のばね、好ましくは、螺旋ばねからなり、斯かる合成樹脂製のばねは、高温では大きく弾性的に縮む一方、低温では小さく弾性的に縮む結果、高温では流動性が増す一方、低温では流動性が低下する流動性に関して正の温度特性を有している粘性流体との相乗作用により、プラスチックばねの弾性的な縮みにより決定される通路断面積をもった可変通路を流動する粘性流体の流動抵抗の温度依存性を低減でき、而して、例えば、高温において衝撃の大きい場合となる一定値を超える高速の回転入力又は直動入力の場合のダンパの軸周りの方向又は軸方向の硬さと、低温において衝撃の大きい場合となる一定値を越える高速の回転入力又は直動入力の場合のダンパの軸周り方向又は軸方向の硬さとの相違を低減でき、軸周りの方向又は軸方向に関して高温でも低温でもそれほど異ならない硬さをもって被吸収体を確実に保持できるようになる。金属ばねも、斯かる合成樹脂製のばねの特性と同等の特性を有しているばね、特に螺旋ばねからなっているとよい。
本発明に用いる粘性流体としては、100から1000cstのシリコン油が好適であるが、これに限定されない。
更に本発明による車両用シートは、車両の背凭れと、この背凭れに車両の前方に移動自在に支持されたヘッドレストと、このヘッドレストを前方に移動付勢する移動付勢手段と、ヘッドレストの前方への移動を禁止する禁止機構と、この禁止機構によるヘッドレストの前方への移動禁止を背凭れに加わる車両の後方への一定値を越える移動速度で解除させる解除手段とを具備しており、解除手段は、背凭れの背受部に加わる荷重を回転力に変換する荷重−回転変換機構と、背凭れに加わる車両の後方への一定値を越える移動速度に基づく力を禁止機構に伝達する伝達機構とを有しており、伝達機構は、以上のいずれかに記載のダンパを有しており、ダンパの容器及び分割部材のうちの一方は、荷重−回転変換機構に連結されており、ダンパの容器及び分割部材のうちの他方は、禁止機構に連結されている。
本発明の車両用シートによれば、禁止機構によるヘッドレストの前方への移動禁止を背凭れに加わる車両の後方への一定値を越える速度で解除させる解除手段が背凭れに加わる車両の後方への一定値を越える速度に基づく力を禁止機構に伝達する伝達機構を有しており、しかも、伝達機構が上記のいずれかの態様のダンパを有しているので、追突された時等とそうでない時とを的確に識別して追突された時等のみにヘッドレストを確実に前方に移動させることができる上に、しかも、背凭れ等にコンパクトに設置できる。
荷重−回転変換機構は、背凭れのフレームに回転自在に支持されていると共に背凭れの背受部に配された荷重受板を具備していてもよく、ヘッドレストは、背凭れに前方に回転又は直動自在に支持されて、移動付勢手段は、ヘッドレストを前方に回転又は直動付勢するようになっていて、禁止機構は、ヘッドレストの前方への回転又は直動を禁止するようになっていてもよい。
本発明によれば、衝撃の小さい場合には、柔らかに衝撃を吸収し、衝撃の大きい場合には、硬くなって衝撃被吸収体、例えば頭部を確実に保持できるダンパを提供することができ、また、追突された時等とそうでない時とを的確に識別して追突された時等のみにヘッドレストを前方に確実に移動させることができ、しかも、背凭れ等にコンパクトに設置できる車両用シートを提供することができる。
次に、本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に何等限定されないのである。
図1から図7において、本例のダンパ1は、内部2に粘性流体3を収容すると共に軸心Oを有した容器4と、容器4の内部2に設けられていると共に容器4の軸心O周りの方向Rにおける一方及び他方の方向であるR1方向及びR2方向の粘性流体3の流動を阻止する少なくとも一つの阻止壁、本例では二つの阻止壁5及び6と、阻止壁5及び6により流動が阻止された粘性流体3を収容する容器4の内部2において阻止壁5及び6によりR1及びR2方向に関して二つに分割された内部7及び8の夫々をR1及びR2方向において二つの室9及び10に分割すると共に容器4の内部2に当該容器4に対してR1及びR2方向に回転自在に設けられた分割部材11と、通路断面積が変化する可変通路12を介して容器4の内部2の二つの室9及び10を相互に連通するように分割部材11に形成された連通孔13と、容器4に対する軸心O周りの方向の一方の方向であるR1方向への分割部材11の回転に基づくR1方向の室9に収容された粘性流体3の一定値を超える内圧の発生では連通孔13を介するR1方向における室9の粘性流体3の軸心O周りの方向の他方の方向であるR2方向の室10への流動を制限する流動制限手段14と、容器4に対して分割部材11をR2方向に弾性的に付勢する弾性手段15とを具備している。
容器4は、円筒部21と、円筒部21の軸心方向Aにおける一方の方向であるA1方向の一端に一体的に設けられていると共に円筒部21のA1方向の開口面を閉塞した底部22と、軸心方向Aにおける他方の方向であるA2方向の一端に一体的に設けられた外周側の鍔部23と、鍔部23にリベット又はねじ24により固着されていると共に円筒部21のA2方向の開口面を閉塞した円環状の閉鎖部材25とを具備している。
円筒部21は、A2方向の円環状の端面26にOリングからなるシールリング27を収容する円環状の切欠き28を有しており、底部22は、円筒部21に一体形成された円盤状の本体29と、本体29のA2方向の側面30の中央部からA2方向に内部2に突出して本体29に一体的に形成された軸部31と、本体29の中央部及び軸部31の中央部に設けられていると共に本体29のA1方向の側面32の開口から支持軸又は連結部材等が挿入されて嵌合される有底孔33とを具備しており、閉鎖部材25は、円環状の本体34と、本体34のA1方向の側面35の内周側にA1方向に突出した円筒部36と、本体34のA1方向の側面35の外周側にA1方向に突出した円筒部37とを一体的に具備しており、本体34の外周側の部位及び円筒部37においてリベット又はねじ24により鍔部23に固着されており、切欠き28に嵌装されたシールリング27は、円筒部37のA1方向の円環状の端面38に押圧されている。
円筒部21の円筒状の内周面41に当該内周面41から軸心Oに向かって突出すると共に軸心方向Aに延びて互いに径方向に対向して一体的に形成されている阻止壁5及び6の夫々は、径方向内方に滑り端面42及び43を夫々有している。阻止壁は、本例のように方向Rにおいて180°の等角度間隔で配された二つに限らないのであって、一つでもよい一方、方向Rにおいて好ましくは等角度間隔で配された三つ以上でもよい。
分割部材11は、閉鎖部材25を貫通した円柱状の本体45と、本体45の円筒状の外周面46に当該外周面46から径方向外方向に向かって突出すると共に軸心方向Aに延びて互いに径方向に対向して軸心Oに関して対称に一体的に形成された二つの羽根部47及び48と、内部2に配された本体45並びに羽根部47及び48に一体的に形成された鍔部49と、鍔部49のA2方向の側面50に当該側面50からA2方向に突出して伸びて一体的に形成されていると共に円筒部36よりも大径であって円筒部36を囲繞した円筒部51とを具備している。
本体45は、A1方向の端面55に穿設されていると共に軸部31を回転自在に受容する円筒状の有底孔56と、A2方向の端面57に穿設されていると共に回転軸58が嵌合装着される有底孔59とを有しており、本体45の外周面46は、阻止壁5及び6の径方向内方の滑り端面42及び43にR1及びR2方向に液密に滑り接触しており、羽根部47及び48の夫々の径方向外方の滑り端面61及び62の夫々は、円筒部21の内周面41にR1及びR2方向に液密に滑り接触しており、円筒部51と円筒部36との間には、シールリング63が配されている。
このように本体45、羽根部47及び48、鍔部49並びに円筒部51を一体的に有した分割部材11は、本体45で閉鎖部材25及び軸部31にR1及びR2方向に回転自在に支持されて容器4に対してR1及びR2方向に相対的に回転自在となっており、有底孔59に嵌合された回転軸58のR1及びR2方向の回転で同方向に回転されるようになっている。
本例では、二つの阻止壁5及び6をもって軸心周りの方向Rにおいて内部2を二つの内部7及び8に分割して内部7及び8の夫々に配された羽根部47及び48の夫々で内部7及び8の夫々をR1及びR2方向において二つの室9及び10に分割しているが、一つの阻止壁で内部2の粘性流体3のR1方向及びR2方向の流動を阻止する場合には、一つの羽根部で内部2を二つの室9及び10に分割しても、また、複数個の羽根部で内部2を三つ以上の室に分割してもよく、内部2を二つ以上の阻止壁でR1方向及びR2方向の粘性流体3の流動が阻止された二つ以上の内部に分割し、この二つ以上に分割された内部の夫々に二つ以上の羽根部を配して三つ以上の室に分割してもよい。
羽根部47側と羽根部48側とは本例では同一に構成されているために、以下、羽根部47側を詳細に説明して羽根部48側を必要に応じて説明する。
径方向外方向の自由端に滑り端面61を有していると共に径方向内方の一端で本体45に一体的に形成された板状本体65を有した羽根部47は、図4から図6に特に詳細に示すように、板状本体65加えて、更に、板状本体65のR1方向の側面66から一体的に突出している円板状部67と、円板状部67のR1方向の端面68から一体的にR1方向に突出していると共に截頭円錐面69を有した截頭円錐部70と、截頭円錐部70のR1方向の突出端から一体的に突出している円柱突起部71と、板状本体65及び円板状部67を貫通していると共に径方向において対峙された一対の貫通孔72と、一端では貫通孔72に連通すると共に他端では板状本体65のR2方向の側面73で室10に開口して連通する円孔74とを具備しており、このように分割部材11、即ち、羽根部47は、R1方向の側面75に、側面66、端面68及び截頭円錐面69を有しており、分割部材11の連通孔13は、一対の貫通孔72及び円孔74からなっている。
容器4に対しての分割部材11のR方向の相対的な回転を制動するようになっている流動制限手段14は、図4から図7に特に詳細に示すように、R1方向の端面81でR1方向における室9に開口している貫通孔82を有していると共に羽根部47のR1方向の側面75のうちの端面68及び截頭円錐面69と協働して一方では貫通孔82に連通する一方、他方では連通孔13の一対の貫通孔72に連通する可変通路12を形成するようにR2方向の端面84で羽根部47のR1方向の側面75のうちの側面66、端面68及び截頭円錐面69に対面して羽根部47に対して可動に当該羽根部47に装着された可変通路形成部材85と、円板状部67を囲繞すると共に可変通路形成部材85のR2方向の端面84及び羽根部47のR1方向の側面75間に配されたプラスチックばね又は金属ばね、本例ではプラスチックばねとしての合成樹脂製の螺旋ばね86とを具備している。
可変通路形成部材85は、円柱突起部71が配された貫通孔82を有した円形の板状部91と、板状部91に一端で一体的に形成されていると共に貫通孔72の夫々に挿通されている一対の脚部92と、貫通孔72の他端から突出した脚部92の夫々の他端に一体的に形成されていると共に貫通孔72の他端での羽根部47の円環状段面93に係合して脚部92の貫通孔72からの抜け出しを防止する鈎部94とを有している。
端面84は、脚部92の一端が一体的に形成されていると共に脚部92の径方向外方で螺旋ばね86に接触する円環状の平坦面100と、平坦面100に囲繞されていると共に分割部材11の截頭円錐面69に相補的であって当該截頭円錐面69に対面すると共に截頭円錐面69に接触する截頭円錐面101とを有している。
可変通路12は、分割部材11の截頭円錐面69と可変通路形成部材85の截頭円錐面101とで形成された截頭円錐状通路105、截頭円錐状通路105に連通していると共に脚部92の径方向内方で分割部材11の端面68と可変通路形成部材85の平坦面100とで形成された内側円環状通路106及び内側円環状通路106に連通すると共に脚部92の径方向外方で分割部材11の端面68と可変通路形成部材85の平坦面100とで形成された外側円環状通路107を有しており、截頭円錐状通路105は、貫通孔82に配された円柱突起部71と当該貫通孔82における板状部91との間の円環状隙間を介して室9に連通しており、内側円環状通路106は、連通孔13の一対の貫通孔72に連通しており、外側円環状通路107は、螺旋ばね86の各巻き間の隙間を介して径方向外縁で室9に連通する。
プラスチックばねとしての螺旋ばね86は、高温では小さくなる(柔らかくなる)一方、低温では大きくなる(硬くなる)弾性係数を有した合成樹脂からなっている。
弾性手段15は、容器4の外部で一端が閉鎖部材25の円環状の本体34に固着連結されていると共に他端が分割部材11の本体45に固着連結されている長尺の板材がコイル状に巻かれたばね(渦巻きばね)111を具備しており、渦巻きばね111の弾性力により分割部材11をR2方向に回転させて初期位置に復帰させるようになっている。
流動制限手段14は、室10の粘性流体3の内圧に対して室9の粘性流体3の内圧がそれ程大きくならない分割部材11のR1方向の緩慢な低速の回転、すなわち、渦巻きばね111の弾性力に抗する回転軸58からの相対的なR1方向の低速な回転入力では、図4に示すように、室9の粘性流体3の内圧により螺旋ばね86が軸方向に関して大きく弾性的に縮まない程度に平坦面100を、一端部が当該平坦面100に他端部が端面75に夫々接触する螺旋ばね86に軸方向に関して押圧させて、軸方向の長さにおいて弾性的に大きく縮まない螺旋ばね96の軸方向の長さにより決定された通路断面積をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107並びに円柱突起部71と貫通孔82における板状部91との間の円環状隙間及び連通孔13を介して室9を室10に連通させ、斯かる連通により粘性流体3の室9から室10への流動を許容して図8に示すような分割部材11のR1方向の緩慢な回転には小さな抵抗力を発生させる。
室10の粘性流体3の内圧に対して室9の粘性流体3の内圧が極めて大きくなる分割部材11のR1方向の高速回転、すなわち、回転軸58からの相対的なR1方向の高速な回転入力では、流動制限手段14は、室9の大きな内圧により可変通路形成部材85の板状部91を、螺旋ばね86を長さにおいて弾性的に大きく縮めるように螺旋ばね86に押圧させて截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107を狭めてその通路断面積を小さくし、この小さくされた通路断面積をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107を介して室9を室10に連通させ、斯かる連通により粘性流体3の室9から室10への流動を大きな抵抗をもって行わせて分割部材11のR1方向の高速な回転には大きな抵抗力を発生させ、更に、回転軸58からの相対的なR1方向の更により高速な回転入力による分割部材11のR1方向の回転では、可変通路形成部材85の板状部91の螺旋ばね86への弾性的な押圧により螺旋ばね86を更に大きく弾性的に縮め変形させ、截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107の通路断面積を大きく縮められた螺旋ばね86の長さで決定される極めて小さな値にし、最後に、図9に示すように、截頭円錐面69への截頭円錐面101の接触を生じさせ、截頭円錐状通路105を閉塞させると共に内側円環状通路106及び外側円環状通路107の通路断面積を最小の値にして室9の粘性流体3の室10への流動を実質的に最小にし、斯かる高速回転を分割部材11を介して実質的に阻止し、回転軸58を高速に回転させようとする衝撃被吸収体の回転を阻止して衝撃被吸収体を確実に保持することができる。
回転軸58からの相対的なR2方向の回転入力が消失すると、流動制限手段14では、渦巻きばね111の弾性力により分割部材11が逆にR2方向に相対的に回転され始め、この回転において図10に示すように分割部材11に対して可変通路形成部材85が離反方向に相対的に移動される結果、大きな通路断面をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107を介する室9と連通孔13との連通が回復されて元の大きさの通路断面積をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107が形成されて、粘性流体3の室10から室9への流動が小さな抵抗をもって行われて、斯かる小さな抵抗力をもって分割部材11がR2方向に迅速に回転されて、側面73が阻止壁5に接触する初期位置に分割部材11が元に戻される。
容器4に対してのR1方向への分割部材11の回転に基づく室9に収容された粘性流体3の一定値を超える内圧の発生において弾性的に縮んで各巻き間の隙間を縮小し可変通路12の通路断面積を減少させる一方、容器4に対するR2方向への分割部材11の回転に基づく室10に収容された粘性流体の一定値を超える内圧の発生において弾性的に伸びて各巻き間の隙間を拡大し可変通路12の通路断面積を増大するようになっていると共に高温では小さくなる一方、低温では大きくなる弾性係数を有した螺旋ばね86は、板状部91からの押圧において、高温では大きく縮む一方、低温では小さく縮むので、高温では流動性が増す一方、低温では流動性が低下する流動性に関して正の温度特性を有している粘性流体3との相乗作用により、縮みに基づく螺旋ばね86の長さにより決定される通路断面積をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107からなる可変通路12を流動する粘性流体3の流動抵抗の温度依存性を低減でき、而して、例えば、高温において衝撃の大きい場合となる一定値を超える高速の回転入力の場合のダンパ1のR1方向の硬さと、低温において衝撃の大きい場合となる一定値を越える高速の回転入力の場合の同じくダンパ1のR1方向の硬さとの相違を低減することができ、R1方向に関して高温でも低温でもそれほど異ならない硬さをもって被吸収体を確実に保持できるようになる。
容器4に対しての分割部材11の軸心O周りの方向Rの相対的な回転を制動するようになっている以上のダンパ1を例えば図11及び図12に示すように車両用シート201に用いてもよい。すなわち、本例の車両用シート201は、車両の床202に前後位置及び傾動位置調整自在に取付けられる座席シート203と、座席シート203に傾動位置調整自在に取付けられた車両の背凭れ204と、背凭れ204に前方に移動自在、本例では前方のR3方向に回転自在に支持されたヘッドレスト205と、ヘッドレスト205を前方のR3方向に回転付勢する回転付勢手段206と、ヘッドレスト205のR3方向への回転を禁止する禁止機構207と、禁止機構207によるヘッドレスト205のR3方向への移動禁止を背凭れ204に加わる車両の後方への一定値を越える移動速度で解除させる解除手段208とを具備している。
座席シート203を床202に前後位置及び傾動位置調整自在に取付ける取付機構及び背凭れ204を座席シート203に傾動位置調整自在に取付ける取付機構は、公知であるので詳細な説明を省く。
ヘッドレスト205は、ヘッドレスト本体211と、ヘッドレスト本体211に固着されていると共に背凭れ204のフレーム(図示しない)に軸212を介してR3方向に回転自在に支持されている支持部材213とを具備しており、支持部材213は、背凭れ204のフレームに固着されたストッパ214によりR3方向と反対の方向に回転しないようになっている。
移動付勢手段としての回転付勢手段206は、一端が背凭れ204のフレームに固着されていると共に他端が支持部材213に固着されたコイルばね215を具備しており、コイルばね215の弾性力によりヘッドレスト205を常時R3方向に回転付勢している。
禁止機構207は、背凭れ204のフレームに軸216を介してR4方向に回転自在に支持されていると共に支持部材213の先端に当接、係合して支持部材213のR3方向の回転を禁止する鉤部材217と、鉤部材217を支持部材213の先端への当接、係合位置に設定するストッパ218及びコイルばね219とを具備している。
解除手段208は、座席シート203に着座した乗員から背凭れ204の背受部221に加わる荷重により変位される荷重−回転変換機構222と、背凭れ204の背受部221に加わる車両の後方への一定値を越える速度に基づく力を禁止機構207に伝達する一方、背凭れ204の背受部221に加わる一定値以下の速度に基づく力の禁止機構207への伝達を行わない伝達機構223とを有している。
荷重−回転変換機構222は、背凭れ204のフレームに回転自在に支持された回転軸58と、回転軸58に固着されていると共に背凭れ204の背受部221に配された荷重受板225とを具備しており、背凭れ204のフレームに回転軸58を介して回転自在に支持されている荷重受板225は、背凭れ204の背受部221におけるクッション内に埋め込まれている。
伝達機構223は、背凭れ204のフレームに支持されている支持軸226と、支持軸226にR1及びR2方向に回転自在に支持されているアーム部材227と、アーム部材227に固着されたダンパ1と、一端ではアーム部材227に連結されていると共に他端では鉤部材217に連結されているワイヤー228とを具備しており、アーム部材227は、当該アーム部材227に一体的に形成された図示しない突起がダンパ1の有底孔33に嵌合されてダンパ1に固着されており、こうして、アーム部材227、延いてはダンパ1の容器4は、アーム部材227を介して背凭れ204のフレームに支持軸226を中心としてR1及びR2方向に回転自在に支持されている一方、R1方向の回転に関してワイヤー228及び鉤部材217を介するコイルばね219の弾性力により半固定されている。
以上の車両用シート201では、座席シート203への乗員の着座で背凭れ204に車両の後方への乗員の通常の荷重が付加される場合又は座席シート203に着座した乗員への車両の通常の加速による背凭れ204への車両の後方への乗員の荷重の追加の場合においては、背凭れ204へのこれらの荷重は一定値以下の速度をもって緩慢になされる結果、乗員の斯かる荷重を受ける荷重受板225は、コイルばね219の弾性力によってR1方向の回転に関して半固定された容器4にR1方向の回転を生起させないで、回転軸58を中心としてR1方向において緩慢に回転される。荷重受板225のこの緩慢な回転は、大きく弾性的に縮まない螺旋ばね86の長さにより決定された通路断面積をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107並びに円柱突起部71と貫通孔82における板状部91との間の円環状隙間、貫通孔72及び円孔74を介しての粘性流体3の室9から室10へのゆっくりとした流動を生じさせる結果、荷重受板225、延いては背凭れ204は適度な緩衝を受けることになる一方、荷重受板225の斯かる緩慢な回転では、分割部材11が図8に示すように容器4に対してR1方向に空転されることになって分割部材11と容器4とがR1方向の回転に関して非連結状態とされる結果、支持部材213の先端への当接、係合を解除するような鉤部材217のR4方向の回転を生じさせる引張力が容器4を介してワイヤー228に生じなく、禁止機構207は、ヘッドレスト205の前方のR3方向の回転を禁止し、ヘッドレスト205は通常の位置に維持される。
また車両用シート201では、追突されて座席シート203に着座した乗員に後方への一定値を越える大きな速度が生じて、荷重受板225が急激に回転軸58を中心としてR1方向に回転されると、R1方向の回転軸58のこの一定値を越える速度の回転は、大きく弾性的に縮められた螺旋ばね86の長さにより決定された通路断面積をもった截頭円錐状通路105、内側円環状通路106及び外側円環状通路107からなる可変通路12により粘性流体3の室9から室10への流動を制限させる結果、容器4と分割部材11とはR1方向の回転に関して連結状態とされる結果、斯かるR1方向の回転軸58の一定値を越える速度の回転は、分割部材11を介して容器4に支持軸226を中心としたR1方向の回転をコイルばね219の弾性力に抗して生じさせ、而して、支持部材213の先端への当接、係合を解除するような鉤部材217のR4方向の回転を生じさせる引張力がワイヤー228に生じ、禁止機構207の鉤部材217は、支持部材213の先端への当接、係合を解除するように軸216を中心としてR4方向に回転され、ヘッドレスト205は、コイルばね215に付勢されて乗員の頭部を保持するようにR3方向に回転される。
このように車両用シート201では、背凭れ204に加わる車両の後方への一定値を越える速度に基づく力を禁止機構207に伝達して禁止機構207によるヘッドレスト205の前方のR3方向への回転禁止を解除する一方、背凭れ204に加わる一定値以下の速度に基づく力の禁止機構207への伝達を行わないで禁止機構207によるヘッドレスト205の前方のR3方向への回転禁止を維持する切替機構としてのダンパ1を具備した伝達機構223を有しているので、追突された時等とそうでない時とを的確に識別して追突された時等のみに確実にヘッドレスト205を前方のR3方向に移動させることができる。
上記の車両用シート201の例では、ヘッドレスト205の前方のR3方向への移動後、ヘッドレスト205を強制的にR3方向と逆の方向に回転させ、支持部材213の先端を鉤部材217の傾斜面に摺動させて鉤部材217を逆転させることにより、支持部材213の先端の鉤部材217への当接、係合を復帰させることができる。なお、前記の例では、ワイヤー228を用いたが、これに代えて、歯車機構、ラック−ピニオン機構等を用いてもよい。
前記の流動制限手段14を具備した上記のダンパ1は、容器4に対しての分割部材11のR方向の相対的な回転を制動するようになっているが、これに代えて、図13及び図14に示すように、容器に対しての分割部材の相対的な直動を制動するようになっていてもよい。
即ち、例えば流動制限手段14を具備した図13及び図14に示すダンパ1は、内部2に粘性流体3を収容する容器としてのシリンダ152と、シリンダ152の内部2に軸心方向であるA方向に直動自在に設けられていると共に粘性流体3を収容するシリンダ152の内部2をA方向において二つの室9及び10に分割する分割部材としてのピストン153と、通路断面積が変化する可変通路12を介してシリンダ152の内部2の二つの室9及び10を相互に連通するようにピストン153に形成された連通孔13と、シリンダ152に対してピストン153をA2方向に弾性的に付勢する弾性手段154とを具備しており、流動制限手段14は、A方向における一方の方向であるA1方向へのピストン153の直動に基づくA1方向における室9に収容された粘性流体3の一定値を超える内圧の発生では連通孔13を介する室9の粘性流体3のA方向における他方の方向であるA2方向における室10への流動を制限するようになっている。
シリンダ152は、小径円筒部161及び大径円筒部162を一体的に有した円筒本体163と、小径円筒部161の開口端部の内周面に嵌合固着された円環状の軸受部材164と、軸受部材164に隣接して小径円筒部161の開口端部の内周面に螺合固着された円環状の蓋部材165と、大径円筒部162の開口端に嵌合固着されていると共に取付部材166が一体的に形成された円環状の閉塞部材167とを具備しており、閉塞部材167の円環状の小径の外周面168と大径円筒部162の円筒状の内周面169との間には、外周面168に形成された円環状の溝170に嵌合されたシールリング171が配されている。
ピストン153は、軸受部材164及び蓋部材165をA方向に直動自在に貫通していると共にシリンダ152外に配された一端に取付部材174を有したロッド175の他端が固着された有底円筒状の基部176と、基部176の外周面に一体的に形成されていると共に円環状の外周面177で大径円筒部162の内周面169にA方向に直動自在に接触した円環状部178とを具備しており、円環状部178は、羽根部47又は48と同様に形成されており、斯かる円環状部178に対して、二つの流動制限手段14が設けられている。
したがって、円環状部178に設けられる一対の流動制限手段14の夫々は、A1方向の端面81でA1方向における室9に開口している貫通孔82を有していると共に円環状部178のA1方向の側面75と協働して一方では貫通孔82に連通する一方、他方では連通孔13に連通する可変通路12を形成するようにA2方向の端面84で円環状部178の側面75に対面して円環状部178に対してA方向に可動に円環状部178に装着された可変通路形成部材85と、可変通路形成部材85のA2方向の端面84及び円環状部178のA1方向の側面75間に配された螺旋ばね86とを具備していることになる。
弾性手段154は、A方向の一端が軸受部材164にA方向の他端が円環状部178に夫々固着連結されてロッド175を囲繞したコイルばね181を具備しており、渦巻きばね111と同様に、コイルばね181の弾性力によりピストン153をA2方向に直動させて元の位置に復帰させるようになっている。
以上の図13及び図14に示すダンパ1においても、図15及び図16に示すように車両用シート201に用いることができ、この場合、ピストン153に対してのシリンダ152のA方向の相対的な直動でA方向に関して伸縮するダンパ1は、取付部材166及び174を介してワイヤー228の途中に設けられて車両用シート201に使用されると共に、回転軸58は、アーム部材227に固着されて支持軸226と共に直接的にR1及びR2方向に回転自在に支持することになる。
図13及び図14に示すダンパ1を具備した車両用シート201も、背凭れ204に加わる車両の後方への一定値を越える速度に基づく力を禁止機構207に伝達して禁止機構207によるヘッドレスト205の前方のR3方向への回転禁止を解除する一方、背凭れ204に加わる一定値以下の速度に基づく力の禁止機構207への伝達を行わないで禁止機構207によるヘッドレスト205の前方のR3方向への回転禁止を維持する切替機構としてのダンパ1を具備した伝達機構223を有していることになるので、追突された時等とそうでない時とを的確に識別して追突された時等のみに確実にヘッドレスト205を前方のR3方向に移動させることができる。
本発明による実施の形態の好ましい例の図3に示すI−I線矢視断面説明図である。 図1に示す例の図3に示すII−II線矢視断面説明図である。 図1に示す例のIII−III線矢視断面説明図である。 図1に示す例の一部の拡大説明図である。 図4に示す例の分解説明図である。 図5に示す例において、(a)は、図5に示すVIa−VIa線矢視説明図であり、(b)は、図5に示すVIb−VIb線矢視説明図である。 図5に示す可変通路形成部材の右側面図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例を車両用シートに用いた例の側面説明図である。 図11に示す例の正面説明図である。 本発明による実施の形態の好ましい更に他の例の説明図である。 図13に示す例の動作説明図である。 図13に示す例を車両用シートに用いた例の側面説明図である。 図15に示す例の正面説明図である。
符号の説明
1 ダンパ
2 内部
3 粘性流体
4 容器
5、6 阻止壁
7、8 内部
9、10 室
11 分割部材
12 可変通路
13 連通孔
14 流動制限手段
15 弾性手段

Claims (10)

  1. 内部に粘性流体を収容する容器と、この容器の内部に設けられていると共に容器の軸心周りの方向の粘性流体の流動を阻止する少なくとも一つの阻止壁と、この阻止壁により流動が阻止された粘性流体を収容する容器の内部を軸心周りの方向において少なくとも二つの室に分割すると共に容器の内部に当該容器に対して軸心周りの方向に回転自在に設けられた分割部材と、通路断面積が変化する可変通路を介して容器の内部の二つの室を相互に連通するように分割部材に形成された少なくとも一つの連通孔と、容器に対する軸心周りの方向における一方の方向への分割部材の回転に基づく軸心周りの方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の一定値を超える内圧の発生では連通孔を介する軸心周りの方向における一方の方向の室の粘性流体の軸心周りの方向における他方の方向の室への流動を制限する流動制限手段とを具備しており、流動制限手段は、軸心周りの方向における一方の方向の端面で軸心周りの方向における一方の方向の室に開口している貫通孔を有していると共に分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面と協働して一方では貫通孔に連通する一方、他方では連通孔に連通する前記可変通路を形成するように軸心周りの方向の他方の方向の端面で分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面に対面して可動に分割部材に装着された可変通路形成部材と、可変通路形成部材の軸心周りの方向の他方の方向の端面及び分割部材の軸心周りの方向における一方の方向の側面間に配されたプラスチックばね又は金属ばねとを具備しており、容器に対しての分割部材の軸心周りの方向の相対的な回転を制動するようになっているダンパ。
  2. 容器に対して分割部材を軸心周りの方向における他方の方向に弾性的に付勢する弾性手段を更に具備している請求項1に記載のダンパ。
  3. 内部に粘性流体を収容する容器と、この容器の内部に当該容器に対して軸心方向に直動自在に設けられていると共に粘性流体を収容する容器の内部を軸心方向において少なくとも二つの室に分割する分割部材と、通路断面積が変化する可変通路を介して容器の内部の二つの室を相互に連通するように分割部材に形成された少なくとも一つの連通孔と、容器に対する軸心方向における一方の方向への分割部材の直動に基づく軸心方向における一方の方向の室に収容された粘性流体の一定値を超える内圧の発生では連通孔を介する軸心方向における一方の方向の室の粘性流体の軸心方向における他方の方向の室への流動を制限する流動制限手段とを具備しており、流動制限手段は、軸心方向における一方の方向の端面で軸心方向における一方の方向の室に開口している貫通孔を有していると共に分割部材の軸心方向における一方の方向の側面と協働して一方では貫通孔に連通する一方、他方では連通孔に連通する前記可変通路を形成するように軸心方向の他方の方向の端面で分割部材の軸心方向における一方の方向の側面に対面して軸心方向に可動に分割部材に装着された可変通路形成部材と、可変通路形成部材の軸心方向の他方の方向の端面及び分割部材の軸心方向における一方の方向の側面間に配されたプラスチックばね又は金属ばねとを具備しており、容器に対しての分割部材の軸心方向の相対的な直動を制動するようになっているダンパ。
  4. 容器に対して分割部材を軸心方向における他方の方向に弾性的に付勢する弾性手段を更に具備している請求項3に記載のダンパ。
  5. 可変通路形成部材は、貫通孔を有した板状部と、この板状部に一端部で一体的に形成されていると共に連通孔に挿通されている脚部と、この脚部の他端部に一体的に形成されていると共に連通孔からの脚部の抜け出しを防止する鈎部とを具備している請求項1から4のいずれか一項に記載のダンパ。
  6. 分割部材は、軸心方向における一方の方向の側面に截頭円錐面を有しており、可変通路形成部材は、分割部材の截頭円錐面に相補的であって当該截頭円錐面に対面する截頭円錐面を有しており、可変通路は、分割部材の截頭円錐面と可変通路形成部材の截頭円錐面とで形成された截頭円錐状通路を有している請求項1から5のいずれか一項に記載のダンパ。
  7. プラスチックばねは、弾性係数が高温では小さくなる一方、低温では大きくなる合成樹脂製の螺旋ばねからなる請求項1から6のいずれか一項に記載のダンパ。
  8. 車両の背凭れと、この背凭れに車両の前方に移動自在に支持されたヘッドレストと、このヘッドレストを前方に移動付勢する移動付勢手段と、ヘッドレストの前方への移動を禁止する禁止機構と、この禁止機構によるヘッドレストの前方への移動禁止を背凭れに加わる車両の後方への一定値を越える移動速度で解除させる解除手段とを具備しており、解除手段は、背凭れの背受部に加わる荷重を回転力に変換する荷重−回転変換機構と、背凭れに加わる車両の後方への一定値を越える移動速度に基づく力を禁止機構に伝達する伝達機構とを有しており、伝達機構は、請求項1から7のいずれか一項に記載のダンパを有しており、ダンパの容器及び分割部材のうちの一方は、荷重−回転変換機構に連結されており、ダンパの容器及び分割部材のうちの他方は、禁止機構に連結されている車両用シート。
  9. 荷重−回転変換機構は、背凭れのフレームに回転自在に支持されていると共に背凭れの背受部に配された荷重受板を具備している請求項8に記載の車両用シート。
  10. ヘッドレストは、背凭れに前方に回転又は直動自在に支持されており、移動付勢手段は、ヘッドレストを前方に回転又は直動付勢するようになっており、禁止機構は、ヘッドレストの前方への回転又は直動を禁止するようになっている請求項8又は9に記載の車両用シート。
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