JP2009267879A - 無線通信システム、無線端末および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線端末および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】切り替えに起因するネットワーク側の処理負荷の低減。
【解決手段】無線端末2は、無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバの実行後において、アクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定する無線基地局(DAP)を無線基地局1Aから無線基地局1Bへ切り替える切り替え要求(DAP_Move_Requestメッセージ)を無線基地局1Bに送信する。無線端末2は、ハンドオーバの実行後において、下り方向データのデータ種別または下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方に基づいて、下り方向データが切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定し、特定データであると判定した場合に、切り替え要求の送信を取り止める。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線基地局間で通信可能な無線通信システム、無線端末および無線通信方法に関する。
従来、無線通信システムにおいて、無線端末は、移動中などにおいて接続先無線基地局との間の無線品質に応じて接続先無線基地局を切り替える、いわゆるハンドオーバを行っている。このような無線通信システムにおいて、広域通信網から無線端末へ伝送される下り方向データを、ハンドオーバ元の第1無線基地局からハンドオーバ先の第2無線基地局を介して無線端末へ転送する方式が提案されている。
このような方式を採用する無線通信システムとしては、3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)にて規格化されているUMB(Ultra Mobile Broadband)システムが挙げられる(非特許文献1参照)。上述した転送処理により、第1無線基地局において無線端末に未送信の下り方向データを第2無線基地局から無線端末へ送信することができるため、下り方向データのロスが低減される。
ここで、第1無線基地局は、ハンドオーバから所定時間において、広域通信網(具体的には、広域通信網のゲートウェイ装置)との間にデータ伝送路を保持している。UMBシステムでは、広域通信網との間に下り方向データ(ユーザデータ)伝送用のデータ伝送路を設定する無線基地局はDAP(Data Attachment Point)と呼ばれる。
また、第2無線基地局は、無線区間を介して下り方向データを無線端末へ送信している。UMBシステムでは、下り方向データを無線端末へ直接送信する無線基地局はFLSE(Forward Link Serving eBS)と呼ばれる。
UMBシステムにおいて、無線端末は、ハンドオーバによってDAPとFLSEとが別々の無線基地局になってから、上記の所定時間が経過した際に、DAPを第2無線基地局(FLSE)に切り替える切り替え要求を第2無線基地局に送信する。その結果、ハンドオーバから所定時間後にDAPが第2無線基地局(FLSE)に切り替えられる。
"Overview for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification(3GPP2 C.S0084-000-0)"、[online]、[平成20年4月15日検索]、http://www.3gpp2.org/Public_html/specs/C.S0084-000-0_v2.0_070904.pdf
ところで、DAPの切り替えは、広域通信網と無線基地局との間のデータ伝送路を再設定する処理を必要とするため、ネットワーク側(無線基地局、および広域通信網のゲートウェイ装置など)における処理負荷を伴う。
しかしながら、従来の手法では、ハンドオーバから所定時間が経過すると、無線端末における通信状況と無関係にDAPが第2無線基地局(FLSE)に切り替えられるため、ネットワーク側における処理負荷が増大する問題があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、広域通信網との間にデータ伝送路を設定する無線基地局をハンドオーバ元からハンドオーバ先へ切り替えるシステム構成において、当該切り替えに起因するネットワーク側の処理負荷を低減可能な無線通信システム、無線端末および無線通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような側面を有している。まず、本発明の第1の側面は、ハンドオーバを実行する無線端末(無線端末2)と、前記無線端末のハンドオーバ元であり、データ伝送用のデータ伝送路(データ伝送路6)を広域通信網(アクセスゲートウェイ3およびネットワーク4)との間に設定し、前記広域通信網から前記データ伝送路を介して下り方向データを受信し、基地局間通信を利用して前記下り方向データを中継する第1無線基地局(無線基地局1A)と、前記無線端末のハンドオーバ先であり、前記第1無線基地局によって中継される前記下り方向データを受信するとともに、受信した前記下り方向データを前記無線端末に送信し、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を未設定である第2無線基地局(無線基地局1B)とを含む無線通信システム(無線通信システム10)であって、前記無線端末は、前記ハンドオーバの実行後において、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を設定する無線基地局を前記第2無線基地局に切り替える切り替え要求(DAP_Move_Requestメッセージ)を前記第2無線基地局に送信する切り替え要求送信部(要求送信部223)と、前記ハンドオーバの実行後において、前記下り方向データのデータ種別または前記下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方を示すデータ属性情報を取得するデータ属性情報取得部(情報取得部221)と、前記データ属性情報取得部によって取得された前記データ属性情報に基づいて、前記下り方向データが前記切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定するデータ判定部(判定部222)とを備え、前記切り替え要求送信部は、前記データ判定部によって前記下り方向データが前記特定データであると判定された場合に、前記切り替え要求の送信を取り止めることを要旨とする。
このような無線通信システムによれば、広域通信網との間にデータ伝送路を設定する無線基地局をハンドオーバ元からハンドオーバ先へ切り替えるシステム構成において、当該切り替えに起因するネットワーク側の処理負荷を低減することができる。
本発明の第2の側面は、本発明の第1の側面に係り、前記データ属性情報は、前記データ種別を識別するデータ種別識別子(フロープロファイルID)であり、前記データ判定部は、前記下り方向データの前記データ種別識別子が所定識別子である場合に、前記下り方向データが前記特定データであると判定することを要旨とする。
本発明の第3の側面は、本発明の第2の側面に係り、前記無線端末を遠隔制御可能な遠隔制御装置(監視装置8)をさらに備え、前記所定識別子は、前記制御装置によって指定されることを要旨とする。
本発明の第4の側面は、本発明の第1の側面に係り、前記データ属性情報は、前記伝送優先度の高さを表す優先度レベル(フロープライオリティ)であり、前記データ判定部は、前記下り方向データの前記優先度レベルが所定レベルを下回る場合に、前記下り方向データが前記特定データであると判定することを要旨とする。
本発明の第5の側面は、本発明の第4の側面に係り、前記無線端末を遠隔制御可能な制御装置(監視装置8)をさらに備え、前記所定レベルは、前記制御装置によって指定されることを要旨とする。
本発明の第6の側面は、本発明の第1の側面に係り、前記ハンドオーバの実行後において、前記第2無線基地局と前記無線端末との間の無線品質を示す無線品質情報を取得する無線品質情報取得部(情報取得部221)と、前記無線品質情報取得部によって取得された前記無線品質情報に基づいて、前記第2無線基地局と前記無線端末との間の前記無線品質が劣化しているか否かを判定する無線品質判定部(判定部222)とをさらに備え、前記切り替え要求送信部は、前記データ判定部によって前記下り方向データが前記特定データでないと判定され、かつ前記無線品質判定部によって前記無線品質が劣化していると判定された場合、前記切り替え要求の送信を取り止めることを要旨とする。
本発明の第7の側面は、データ伝送用のデータ伝送路(データ伝送路6)を介して広域通信網(アクセスゲートウェイ3およびネットワーク4)から下り方向データを受信するとともに基地局間通信を利用して前記下り方向データを中継する第1無線基地局(無線基地局1A)から、前記第1無線基地局によって中継された前記下り方向データを送信するとともに前記広域通信網との間に前記データ伝送路を未設定である第2無線基地局(無線基地局1B)へのハンドオーバを実行する無線端末(無線端末2)であって、前記ハンドオーバの実行後において、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を設定する無線基地局を前記第2無線基地局に切り替える切り替え要求を前記第2無線基地局に送信する切り替え要求送信部(要求送信部223)と、前記ハンドオーバの実行後において、前記下り方向データのデータ種別または前記下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方を示すデータ属性情報を取得するデータ属性情報取得部(情報取得部221)と、前記データ属性情報取得部によって取得された前記データ属性情報に基づいて、前記下り方向データが前記切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定するデータ判定部(判定部222)とを備え、前記切り替え要求送信部は、前記データ判定部によって前記下り方向データが前記特定データであると判定された場合に、前記切り替え要求の送信を取り止めることを要旨とする。
本発明の第8の側面は、データ伝送用のデータ伝送路を介して広域通信網から下り方向データを受信するとともに前記下り方向データを中継する第1無線基地局から、前記第1無線基地局によって中継された前記下り方向データを送信するとともに前記広域通信網との間に前記データ伝送路を未設定である第2無線基地局へのハンドオーバを実行する無線端末に適用される無線通信方法であって、前記ハンドオーバの実行後において、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を設定する無線基地局を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へ切り替える切り替え要求を前記第2無線基地局に送信するステップと、前記ハンドオーバの実行後において、前記下り方向データのデータ種別または前記下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方を示すデータ属性情報を取得するステップと、前記取得するステップにおいて取得された前記データ属性情報に基づいて、前記下り方向データが前記切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定するステップとを備え、前記送信するステップでは、前記判定するステップにおいて前記下り方向データが前記特定データであると判定された場合に、前記切り替え要求の送信を取り止めることを要旨とする。
本発明によれば、広域通信網との間にデータ伝送路を設定する無線基地局をハンドオーバ元からハンドオーバ先へ切り替えるシステム構成において、当該切り替えに起因するネットワーク側の処理負荷を低減可能な無線通信システム、無線端末および無線通信方法を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)データ属性判定処理、(3)無線通信システムの動作、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、本実施形態に係る無線通信システムの構成、具体的には、(1.1)全体概略構成、(1.2)無線端末の概略構成、(1.3)無線端末の詳細構成ついて説明する。
(1.1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、無線基地局1A(第1無線基地局)、無線基地局1B(第2無線基地局)、無線端末2、アクセスゲートウェイ3、ネットワーク4、バックボーンネットワーク5および監視装置8を含む。本実施形態では、無線通信システム10は、広域IPブロードバンドシステムの1つである3GPP2 UMB Air Interface (以下、単に「UMBシステム」という)に基づく構成を有する。
無線基地局1Aおよび無線基地局1Bは、通信可能エリア内に位置する無線端末2と無線通信する。無線端末2は、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bが送信する無線信号(例えば、パイロット信号)の受信品質を比較し、受信品質が高い方に接続する。図1の例では、無線端末2は、無線基地局1Aの通信可能エリアから無線基地局1Bの通信可能エリアに向けて移動しており、無線基地局1Aから無線基地局1Bへ接続先を切り替えるハンドオーバを実行する。
無線基地局1A、無線基地局1Bおよびアクセスゲートウェイ3は、バックボーンネットワーク5を介して互いに有線接続されている。ネットワーク4はインターネットなどの広域通信網であり、アクセスゲートウェイ3は当該広域通信網のゲートウェイ装置である。また、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bは、互いに有線通信(すなわち、基地局間通信)することができる。
UMBシステムでは、IETF RFC3931 Layer Two Tunneling Protocol-Version 3 (L2TPv3)、IETF RFC2784 Generic Routing Encapsulation (GRE)に代表されるようなIPトンネリング技術が採用される。具体的には、無線基地局1Aまたは無線基地局1Bと、アクセスゲートウェイ3と間のユーザデータ伝送用のデータ伝送路6にはGREが採用される。無線基地局1Aと無線基地局1Bとの間のユーザデータ伝送用のデータ伝送路7にはL2TPv3が採用される。
図1の例では、無線基地局1Aはアクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定しており、無線基地局1Bはアクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定していない。UMBシステムでは、無線基地局1Aのように、アクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定し、中継局として機能することができる無線基地局をDAP(Data Attachment Point)と称している。
下り方向通信(フォワードリンクとも呼ばれる)において、無線端末2が無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行すると、無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3からデータ伝送路6を介して受信した下り方向データ(下り方向パケット)を、基地局間通信を利用して無線基地局1Bに中継する。その際、無線基地局1Aは、無線基地局1Bに中継する下り方向データに対して無線端末2用のヘッダを付加する。
無線基地局1Bは、無線基地局1Aから受信した下り方向データを、無線区間を介して無線端末2に送信する。その際、無線基地局1Bは、無線端末2に送信する下り方向データに対して無線端末2用のヘッダを付加する。UMBシステムでは、無線基地局1Bのように無線端末2に下り方向データを直接送信する無線基地局をFLSE(Forward Link Serving eBS)と称している。
このような処理によって、無線基地局1Aにおいて無線端末2に未送信の下り方向データを無線基地局1Bから無線端末2へ送信することができるため、下り方向データのロスが低減される。
一方、上り方向通信(リバースリンクとも呼ばれる)においては、無線端末2は、無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行すると、無線区間を介して無線基地局1Bに上り方向データ(上り方向パケット)を送信する。その際、無線端末2は、無線基地局1Bに送信する上り方向データに対し、無線基地局1A用のヘッダと無線基地局1B用のヘッダとを付加する。
無線基地局1Bは、無線端末2から上り方向データを受信すると、受信した上り方向データを無線基地局1Aに中継する。無線基地局1Aは、無線基地局1Bから上り方向データを受信すると、受信した上り方向データをアクセスゲートウェイ3に中継する。UMBシステムでは、無線基地局1Bのように無線端末2から上り方向データを直接受信する無線基地局をRLSE(Reverse Link Serving eBS)と称している。なお、FLSEとRLSEとが別々の無線基地局になることもある。
UMBシステムでは、オプション機能として、上り方向通信においてDAP(無線基地局1A)を介さずにRLSE(無線基地局1B)からアクセスゲートウェイ3へ上り方向データを中継することもできる。このような形態は、UMBシステムにおいてRL Only Bindingと呼ばれる。このため、以下においては主に下り方向通信について説明する。
通常のUMBシステムでは、ハンドオーバによってDAPとFLSEとが別々の無線基地局になってから一定時間が経過し、かつFLSEとRLSEとが同一の無線基地局である場合、無線端末2は、切り替え要求(以下、DAP_Move_Requestメッセージ)をFLSE/RLSEの無線基地局(ここでは、第2無線基地局)に送信する。DAP_Move_Requestメッセージは、DAPをFLSE/RLSEの無線基地局に切り替えるよう要求するメッセージである。
その結果、無線基地局1Bは、DAP_Move_Requestメッセージを受信すると、アクセスゲートウェイ3とのネゴシエーション後にアクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定する。この結果、DAPがFLSE/RLSEの無線基地局(ここでは、無線基地局1B)に切り替えられ、DAPとFLSE/RLSEとが同一の無線基地局になる。
監視装置8は、バックボーンネットワーク5における通信帯域やトラフィック量を監視する。また、監視装置8は、バックボーンネットワーク5、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bを介して、無線端末2と通信可能である。本実施形態において監視装置8は、無線端末2を遠隔制御可能な制御装置を構成する。
無線端末2は、下り方向データのデータ属性に応じてDAP_Move_Requestメッセージを送信するか否かを判定する。ここでデータ属性には、下り方向データのデータ種別または下り方向データの伝送優先度の少なくとも一方が含まれる。
(1.2)無線端末の概略構成
次に、無線端末2の概略構成について説明する。図2は、無線端末2の概略構成図である。
図2に示すように、無線端末2は、RF部210、制御部220、記憶部230、表示部240、操作部250、マイク260、スピーカ270および音声コーデック部280を含む。
RF部210は、LNA、パワーアンプ、アップコンバータおよびダウンコンバータなどを含み、無線信号の送受信を行う。制御部220は、例えばCPUによって構成され、無線端末2が具備する各種機能を制御する。記憶部230は、例えばメモリによって構成され、無線端末2における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
表示部240は、制御部220を介して受信した画像を表示したり、操作内容(入力電話番号やアドレスなど)を表示したりする。操作部250は、テンキーやファンクションキーなどによって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。マイク260は、音声を集音し、集音された音声に基づく音声データを音声コーデック部280経由で制御部220に入力する。スピーカ270は、音声コーデック部280を介して制御部220から取得した音声データに基づいて音声を出力する。
(1.3)無線端末の詳細構成
次に、無線端末2の詳細構成、具体的には、制御部220の機能ブロック構成について説明する。図3は、制御部220の機能ブロック構成図である。
図3に示すように、制御部220は、情報取得部221、判定部222および要求送信部223を含む。
情報取得部221は、下り方向データのデータ属性を示すデータ属性情報を取得する。本実施形態では、データ属性情報として、下り方向データのデータ種別を識別するフロープロファイルID(データ種別識別子)と、下り方向データの伝送優先度の高さを表すフロープライオリティ(優先度レベル)とを用いる。ここでフローとは、共通した特性を有する一連のパケットを意味している。
例えば、無線端末2の記憶部230には、フローとフロープロファイルIDとフロープライオリティとを対応付けたフロー情報が記憶されており、情報取得部221は、当該フロー情報を取得する。あるいは、情報取得部221は、下り方向データ(フロー)に含まれるフロープロファイルIDおよびフロープライオリティを取得してもよい。なお、本実施形態において情報取得部221はデータ属性情報取得部を構成する。
判定部222は、情報取得部221によって取得されたデータ属性情報に基づいて、下り方向データがDAP_Move_Requestメッセージの送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定する。具体的には、判定部222は、下り方向データのフロープロファイルIDが所定IDである場合に、下り方向データが特定データであると判定する。また、判定部222は、下り方向データのフロープライオリティが所定レベルを下回る場合に、下り方向データが特定データであると判定する。すなわち、本実施形態において判定部222は、データ判定部を構成する。
要求送信部223は、無線端末2が無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行してから一定時間が経過し、かつFLSEとRLSEとが同一の無線基地局である場合、DAP_Move_Requestメッセージを無線基地局1Bに送信する。本実施形態において要求送信部223は、切り替え要求送信部を構成する。
ただし、上記の条件を満たしていても、判定部222によって下り方向データが特定データであると判定された場合、要求送信部223は、DAP_Move_Requestメッセージの送信を取り止める。
(2)データ属性判定処理
次に、判定部222によって実行されるデータ属性判定処理について説明する。
判定部222は、以下の(a)、(b)の条件が満たされた場合、下り方向データが特定データであると判定する。
(a)下り方向データのフロープロファイルIDが所定IDである場合
(b)下り方向データのフロープライオリティが所定レベルを下回る場合
なお、判定部222は、上記(a)または(b)のいずれか一方の条件のみを判断しても良く、(a)および(b)の両条件を判断してもよい。以下では、判定部222が(a)および(b)の両条件を判断する場合について説明する。
DAPとFLSE/RLSEとが別々の無線基地局である場合、無線基地局間でデータ送受信が行われるため、無線基地局間を接続するバックボーンネットワーク5におけるトラフィック量が増大する問題がある。
また、DAPとFLSE/RLSEとが別々の無線基地局である場合、各無線基地局において処理遅延が発生する問題がある。さらに、DAPおよびFLSE/RLSEのそれぞれに対応したヘッダが必要となり、パケットにおけるヘッダの占める割合、すなわちオーバヘッドが増大する。
一方で、DAP切り替えを実行すると、DAP切り替えに伴うネットワーク側の処理負荷が増大する。
このため、上記の所定IDは、トラフィック量が小さいアプリケーション(例えばHTTPなど)に対応するフロープロファイルIDとすることが好ましい。これにより、トラフィック量が小さい場合には、DAP切り替えを取り止めることができる。したがって、バックボーンネットワーク5におけるトラフィック量の増大を抑制しつつ、DAP切り替えに伴うネットワーク側の処理負荷を低減可能となる。
また、上記の所定レベルは、フロープライオリティが“高”(例えば1111)および“低”(例えば0000)の2種類である場合、“高”と“低”との中間(例えば0100)とすることが好ましい。これにより、伝送遅延が低いフローに対するDAP切り替えを取り止めることができる。したがって、伝送遅延およびオーバヘッドが大きくても構わないようなフローについて、DAP切り替えに伴うネットワーク側の処理負荷を低減可能となる。
なお、上記の所定IDおよび所定レベルの情報は、無線端末2の記憶部230に記憶される。また、上記の所定IDおよび所定レベルは、監視装置8によって指定可能である。すなわち、オペレータが、バックボーンネットワーク5などの状況に応じて任意に上記の所定IDおよび所定レベルを指定可能としている。
図4は、フロープロファイルIDの一例を示す図である。
図4に示すように、フロープロファイルIDは、データ種別毎に割り当てられている。具体的には、フロープロファイルIDにより、データ種別がテキスト、音声、映像などのいずれかであるかを識別可能となっている。例えば、テキストを送受信するアプリケーションはトラフィック量が小さいため、DAP切り替えを行わないことが好ましい。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について、(3.1)全体概略動作、(3.2)無線端末の動作の順に説明する。
(3.1)全体概略動作
図5は、無線通信システム10の全体概略動作を示すシーケンス図である。ここでは、無線端末2が無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行した直後の動作シーケンスについて説明する。
図5に示すように、無線基地局1AはDAPとして機能しており、無線基地局1BはFLSEおよびRLSEとして機能している。
ステップS110において、アクセスゲートウェイ3は、データ伝送路6を介して下り方向データを無線基地局1Aに送信する。無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3から下り方向データを受信すると、データ伝送路7を介して当該下り方向データを無線基地局1Bに中継する(ステップS120)。無線基地局1Bは、無線基地局1Aから下り方向データを受信すると、無線区間を介して当該下り方向データを無線端末2に送信する(ステップS130)。
ステップS160において、無線端末2の判定部222は、上述したデータ属性判定処理を実行する。なお、ステップS160の詳細な処理フローについては後述する。ステップS170において、判定部222は、データ属性判定処理の結果に応じて、DAP切り替えが可能であるか否かを判定する。
DAP切り替えが可能である場合には処理がステップS180に進み、DAP切り替えが不可である場合には処理がステップS230に進む。DAP切り替えが不可である場合のステップS230において、無線端末2は、無線基地局1Bに対するDAP_Move_Requestメッセージの送信を取り止め、無線基地局1Bからの下り方向データの受信を継続する。
ステップS180において、無線端末2の要求送信部223は、DAP_Move_Requestメッセージを無線基地局1Bに送信する。無線基地局1Bは、無線端末2からDAP_Move_Requestメッセージを受信すると、自局が無線端末2のDAPになることを要求する制御メッセージであるPMIP_Registration_Requestメッセージをアクセスゲートウェイ3に送信する(ステップS190)。
アクセスゲートウェイ3は、無線基地局1BからPMIP_Registration_Requestメッセージを受信すると、PMIP_Registration_Requestメッセージに対する応答メッセージであるPMIP_Registration_Replyメッセージを無線基地局1Bに送信する(ステップS200)。
無線基地局1Bは、PMIP_Registration_Replyメッセージを受信すると、アクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定する。すなわち、この時点で無線基地局1Bが無線端末2のDAPに切り替る。そして、無線基地局1Bは、自局がDAPになったことを通知する制御メッセージであるDAP_assignmentメッセージを無線端末2に送信する(ステップS210)。
DAPが無線基地局1Aから無線基地局1Bに切り替った後のステップS220において、アクセスゲートウェイ3は、下り方向データを無線基地局1Aではなく無線基地局1Bに送信する。無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3から下り方向データを受信すると、無線区間を介して当該下り方向データを無線端末2に送信する(ステップS230)。
(3.2)無線端末の動作
図6は、無線端末2の動作、具体的には、図5のステップS160の詳細を示すフローチャートである。
ステップS161において、判定部222は、ハンドオーバによりDAPとFLSE/RLSEとが別の無線基地局になってから一定時間が経過したか否かを判定する。DAPとFLSE/RLSEとが別の無線基地局になってから一定時間が経過したと判定された場合には処理がステップS162に進む。
ステップS162において、判定部222は、FLSEとRLSEとが同一の無線基地局であるか否かを判定する。FLSEとRLSEとが同一の無線基地局であると判定された場合、処理がステップS163に進む。FLSEとRLSEとが異なる無線基地局であると判定された場合、処理がステップS166に進み、DAP切り替えが不可であると判定される。
ステップS163において、判定部222は、下り方向データのフロープロファイルIDが所定IDであるか否かを判定する。図6の例では、判定部222は、下り方向データのフロープロファイルIDが<aa>および/または<bb>であるか否かを判定する。
下り方向データのフロープロファイルIDが所定IDであると判定された場合、処理がステップS166に進み、DAP切り替えが不可であると判定される。一方、下り方向データのフロープロファイルIDが所定IDでないと判定された場合、処理がステップS164に進む。
ステップS164において、判定部222は、下り方向データのフロープライオリティが一定レベル以上であるか否かを判定する。例えば、判定部222は、下り方向データのフロープライオリティが0100以上であるか否かを判定する。下り方向データのフロープライオリティが一定レベル以上であると判定された場合、処理がステップS165に進み、DAP切り替えが可能であると判定される。一方、下り方向データのフロープライオリティが一定レベル未満であると判定された場合、処理がステップS166に進み、DAP切り替えが不可であると判定される。
なお、ステップS163とステップS164とは、実行する順序が逆であってもよい。また、ステップS163において用いられる所定IDと、ステップS164において用いられる一定レベル(所定レベル)とは、上述したように、監視装置8からの指定によって変更可能である。
(4)作用・効果
以上説明したように、本実施形態によれば、アクセスゲートウェイ3との間にデータ伝送路6を設定する無線基地局(DAP)をハンドオーバ元の無線基地局1Aからハンドオーバ先の無線基地局1Bへ切り替えるシステム構成において、当該切り替えに起因するネットワーク側の処理負荷を低減することができる。
また、本実施形態によれば、無線端末2は、下り方向データのフロープロファイルIDが所定IDである場合に、DAP_Move_Requestメッセージの送信を取り止める。具体的には、トラフィック量が小さいアプリケーションに対応するフロープロファイルIDを上記の所定IDとすることによって、トラフィック量が小さい場合には、DAP_Move_Requestメッセージの送信を取り止めることができる。したがって、バックボーンネットワーク5におけるトラフィック量の増大を抑制しつつ、DAP切り替えに伴うネットワーク側の処理負荷を低減可能となる。
本実施形態によれば、無線端末2は、下り方向データの優先度レベルが所定レベルを下回る場合に、DAP_Move_Requestメッセージの送信を取り止める。これにより、伝送遅延およびオーバヘッドが大きくても構わないようなフローについて、DAP切り替えに伴うネットワーク側の処理負荷を低減可能となる。
さらに、本実施形態によれば、監視装置8は、上記の所定IDおよび所定レベルを指定する。したがって、オペレータが、バックボーンネットワーク5における通信帯域やトラフィック量に応じて、上記の所定IDおよび所定レベルを変更することができる。
(5)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
(5.1)実施形態の変更例
上述した実施形態では、無線端末2は、下り方向データのデータ属性に応じてDAP_Move_Requestメッセージを送信するか否かを判定していた。本変更例では、無線端末2は、データ属性に加え、無線基地局1Bとの間の無線品質に応じてDAP_Move_Requestメッセージを送信するか否かを判定する。すなわち、本変更例では、情報取得部221は無線品質情報取得部としても機能する。また、判定部222は無線品質判定部としても機能する。
図7は、本変更例に係る無線通信システム10の全体概略動作を示すシーケンス図である。ここでは、図5と異なる処理についてのみ説明する。
ステップS140において、無線端末2の判定部222は、無線品質判定処理を実行する。なお、ステップS140の詳細な処理フローについては後述する。
ステップS150において、判定部222は、無線品質判定処理の結果に応じて、DAP切り替えが可能であるか否かを判定する。DAP切り替えが可能である場合には処理がステップS160に進み、DAP切り替えが不可である場合には処理がステップS230に進む。
図8は、無線端末2の動作、具体的には、図7のステップS140の詳細を示すフローチャートである。
ステップS142において、判定部222は、FLSE/RLSEとして機能する無線基地局1Bから受信する無線信号のRSSIが、一定閾値以上であるか否かを判定する。RSSIが一定閾値以上であると判定された場合には処理がステップS143に進み、RSSIが一定閾値未満であると判定された場合には処理がステップS144に進む。
ステップS143において、判定部222は、無線状態カウンタに1を加算する。一方、ステップS144において、判定部222は、無線状態カウンタをクリアする。
ステップS145において、判定部222は、ハンドオーバによりDAPとFLSE/RLSEとが別の無線基地局になってから一定時間が経過したか否かを判定する。DAPとFLSE/RLSEとが別の無線基地局になってから一定時間が経過したと判定された場合には処理がステップS146に進み、一定時間が経過していないと判定された場合には処理がステップS142に戻る。
ステップS146において、判定部222は、無線状態カウンタが一定値以上であるか否かを判定する。無線状態カウンタが一定値以上であると判定された場合には処理がステップS147に進み、無線状態カウンタが一定値未満であると判定された場合には処理がステップS148に進む。
ステップS147では、DAP切り替えが可能であると判定される。一方、ステップS148では、DAP切り替えが不可であると判定される。
(5.2)他の適用例
なお、上述した実施形態では、UMBシステムに基づく構成について説明したが、UMBシステムに限らず、広域通信網との間にデータ伝送路を設定する無線基地局をハンドオーバ元からハンドオーバ先へ切り替える無線通信システムであれば、本発明を応用可能である。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の詳細構成を示す機能ブロック構成図である。 フロープロファイルIDの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の動作、具体的には、図5のステップS160の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変更例に係る無線通信システムの全体概略動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の変更例に係る無線端末の動作、具体的には、図7のステップS140の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1A,1B…無線基地局、2…無線端末、3…アクセスゲートウェイ、4…ネットワーク、5…バックボーンネットワーク、6,7…データ伝送路、8…監視装置、10…無線通信システム、210…RF部、220…制御部、221…情報取得部、222…判定部、223…要求送信部、230…記憶部、240…表示部、250…操作部、260…マイク、270…スピーカ、280…音声コーデック部

Claims (8)

  1. ハンドオーバを実行する無線端末と、
    前記無線端末のハンドオーバ元であり、データ伝送用のデータ伝送路を広域通信網との間に設定し、前記広域通信網から前記データ伝送路を介して下り方向データを受信し、基地局間通信を利用して前記下り方向データを中継する第1無線基地局と、
    前記無線端末のハンドオーバ先であり、前記第1無線基地局によって中継される前記下り方向データを受信するとともに、受信した前記下り方向データを前記無線端末に送信し、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を未設定である第2無線基地局と
    を含む無線通信システムであって、
    前記無線端末は、
    前記ハンドオーバの実行後において、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を設定する無線基地局を前記第2無線基地局に切り替える切り替え要求を前記第2無線基地局に送信する切り替え要求送信部と、
    前記ハンドオーバの実行後において、前記下り方向データのデータ種別または前記下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方を示すデータ属性情報を取得するデータ属性情報取得部と、
    前記データ属性情報取得部によって取得された前記データ属性情報に基づいて、前記下り方向データが前記切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定するデータ判定部と
    を備え、
    前記切り替え要求送信部は、前記データ判定部によって前記下り方向データが前記特定データであると判定された場合に、前記切り替え要求の送信を取り止める無線通信システム。
  2. 前記データ属性情報は、前記データ種別を識別するデータ種別識別子であり、
    前記データ判定部は、前記下り方向データの前記データ種別識別子が所定識別子である場合に、前記下り方向データが前記特定データであると判定する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線端末を遠隔制御可能な制御装置をさらに備え、
    前記所定識別子は、前記制御装置によって指定される請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記データ属性情報は、前記伝送優先度の高さを表す優先度レベルであり、
    前記データ判定部は、前記下り方向データの前記優先度レベルが所定レベルを下回る場合に、前記下り方向データが前記特定データであると判定する請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線端末を遠隔制御可能な制御装置をさらに備え、
    前記所定レベルは、前記制御装置によって指定される請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記ハンドオーバの実行後において、前記第2無線基地局と前記無線端末との間の無線品質を示す無線品質情報を取得する無線品質情報取得部と、
    前記無線品質情報取得部によって取得された前記無線品質情報に基づいて、前記第2無線基地局と前記無線端末との間の前記無線品質が劣化しているか否かを判定する無線品質判定部と
    をさらに備え、
    前記切り替え要求送信部は、前記データ判定部によって前記下り方向データが前記特定データでないと判定され、かつ前記無線品質判定部によって前記無線品質が劣化していると判定された場合、前記切り替え要求の送信を取り止める請求項1に記載の無線通信システム。
  7. データ伝送用のデータ伝送路を介して広域通信網から下り方向データを受信するとともに基地局間通信を利用して前記下り方向データを中継する第1無線基地局から、前記第1無線基地局によって中継された前記下り方向データを送信するとともに前記広域通信網との間に前記データ伝送路を未設定である第2無線基地局へのハンドオーバを実行する無線端末であって、
    前記ハンドオーバの実行後において、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を設定する無線基地局を前記第2無線基地局に切り替える切り替え要求を前記第2無線基地局に送信する切り替え要求送信部と、
    前記ハンドオーバの実行後において、前記下り方向データのデータ種別または前記下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方を示すデータ属性情報を取得するデータ属性情報取得部と、
    前記データ属性情報取得部によって取得された前記データ属性情報に基づいて、前記下り方向データが前記切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定するデータ判定部と
    を備え、
    前記切り替え要求送信部は、前記データ判定部によって前記下り方向データが前記特定データであると判定された場合に、前記切り替え要求の送信を取り止める無線端末。
  8. データ伝送用のデータ伝送路を介して広域通信網から下り方向データを受信するとともに前記下り方向データを中継する第1無線基地局から、前記第1無線基地局によって中継された前記下り方向データを送信するとともに前記広域通信網との間に前記データ伝送路を未設定である第2無線基地局へのハンドオーバを実行する無線端末に適用される無線通信方法であって、
    前記ハンドオーバの実行後において、前記広域通信網との間に前記データ伝送路を設定する無線基地局を前記第1無線基地局から前記第2無線基地局へ切り替える切り替え要求を前記第2無線基地局に送信するステップと、
    前記ハンドオーバの実行後において、前記下り方向データのデータ種別または前記下り方向データに割り当てられた伝送優先度の少なくとも一方を示すデータ属性情報を取得するステップと、
    前記取得するステップにおいて取得された前記データ属性情報に基づいて、前記下り方向データが前記切り替え要求の送信を取り止め可能な特定データであるか否かを判定するステップと
    を備え、
    前記送信するステップでは、前記判定するステップにおいて前記下り方向データが前記特定データであると判定された場合に、前記切り替え要求の送信を取り止める無線通信方法。
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