JP2009267574A - 薄型表示装置 - Google Patents

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康夫 堀内
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Abstract

【課題】地震などで衝撃を受けた際に、確実に転倒防止をすることができる薄型表示装置を提供する。
【解決手段】液晶パネル16bを内部に収容する筐体10と筐体10を下側から支持するスタンド30とを具備する液晶テレビジョン装置100において、電源を自動的にオンの状態にするための緊急警報信号を受信するチューナ11と、筐体10の姿勢を液晶パネル16bの表示面16b1側とは反対方向に傾けることができるチルト機構40と、チルト機構40による筐体10の傾け作動に連動して筐体10内に収納されたレバー32を表示面16b1側前方の下方へ向かって突出させるレバー前出機構50と、チューナ11により上記緊急警報信号が受信されたときにチルト機構40を作動させるマイコン18とを、備える構成としてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、薄型表示パネルを内部に収容する筐体とその筐体を下側から支持するスタンドとを備える薄型表示装置に係り、特に、薄型表示装置の転倒を防止する技術に関する。
近年、液晶表示装置やプラズマディスプレイなどの薄型表示装置が益々普及してきている。このような薄型表示装置は、一般的に、表示面の表面方向や背面方向に転倒しやすい構造になっている。特に、近年の大画面化に伴い、地震などの揺れによる転倒の危険性が増している。
薄型表示装置の転倒防止策として、例えば設置面積を大きき取ったり、設置台にネジ止めしたり、装置背面の壁面との間をロープ等で連結するなどの処置を施すことが行われている。しかし、このような転倒防止策では、デザイン的な自由度が損なわれたり、設置面積が大きくなったり、設置台や壁面にネジ穴を残したり、或いは設置台や壁面がネジを使用できないような場合に対処することができなかったりする等の問題が生じる。
そこで、特許文献1には、表示装置において、装置が地震などで振動・衝撃を受けると転倒防止レバーが前方に突出して装置を転倒しないように支えるようにした転倒防止機構が開示されている。
また、特許文献2には、スタンド部の下部にディスプレイ部を左右方向に回転角度を変更する第1の可動部を設け、スタンド部の上部にはディスプレイ部を上下方向に回転角度を変更する第2の可動部を設け、ディスプレイ部には振動による変位状態を検出する変位検出部を設け、変位検出部から検出された変位情報に基づいて第1の可動部と第2の可動部を制御するための情報を生成する制御部を有し、制御部は、変位情報を基にディスプレイ部の変位方向、変位量、及び変位速度を算出し、算出された値に基づいて第1の可動部および第2の可動部を制御することで、ディスプレイ部振動振幅を低減するようにした薄型ディスプレイ装置の転倒防止機構が開示されている。
特開平11−9373号公報 特開2007−121901号公報
しかしながら、上記特許文献1、2は何れも地震などで装置が振動を受けて装置全体が傾いてから転倒防止機構を作動させるものであり、作動のタイミングによっては転倒を防止できない可能性があった。すなわち、装置全体が傾きだしてからでは転倒防止機構による装置の転倒防止が間に合わない可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、地震などで衝撃を受けた際に、確実に転倒防止をすることができる薄型表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、薄型表示パネルを内部に収容する筐体と該筐体を下側から支持するスタンドとを具備する薄型表示装置において、電源を自動的にオンの状態にするための所定の信号を受信する受信回路と、上記筐体の姿勢を上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾けることができるチルト機構と、上記チルト機構による上記筐体の傾け作動に連動して上記筐体内に収納されたレバーを上記表示面側前方の下方へ向かって突出させるレバー前出機構と、上記受信回路により上記所定の信号が受信されたときに、上記チルト機構を作動させる機構作動手段とを、備える構成としてある。
上記のように構成された本発明の薄型表示装置において、上記受信回路により上記所定の信号が受信されると、機構作動手段により上記チルト機構が作動させられて上記筐体の姿勢が上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾けられる。これにより、筐体すなわち薄型表示装置の重心が後方に移動する。加えて、上記チルト機構の作動に連動してレバー前出機構により上記筐体内に収納されたレバーが上記表示面側前方の下方へ向かって突出させられる。これにより、薄型表示装置の前方への姿勢安定性が向上する。
また、好適には、上記所定の信号は、地震の発生が予想されたときに放送局から行われる放送に前置して送信される信号である構成としても良い。このように構成されることで、地震などで装置が振動を受けて装置全体が傾く前に、事前に、機構作動手段により上記チルト機構が作動させられる。
また、好適には、上記チルト機構は、上記筐体或いは上記薄型表示パネルに設けられた電動モータが上記機構作動手段により作動させられることで、上記筐体の姿勢を上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾ける構成としても良い。このように構成されることで、薄型表示装置の重心が適切に後方に移動する。
また、好適には、上記レバー前出機構は、上記レバーの端部を設置面に当接させ且つ該当接状態を保持する構成としても良い。このように構成されることで、薄型表示装置の前方への姿勢安定性が適切に向上させられる。
また、好適には、上記所定の信号は、地震の発生が予想されたときに放送局から行われる放送に前置して送信される信号であり、上記スタンドは、設置面に載置される土台部と該土台部から垂直方向に突出する支柱部とを有し、上記支柱部は、水平且つ上記表示面と平行に取り付けられた軸を上部に有し、上記筐体或いは上記薄型表示パネルは、上記軸に取り付けられた連結部を介して該軸の軸心周りに回転可能に上記支柱部と連結され、上記チルト機構は、上記筐体或いは上記薄型表示パネルに設けられた電動モータが上記機構作動手段により作動させられることで、上記連結部を上記軸の軸心周りに回転させて上記筐体の姿勢を上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾け、上記レバーは、平面に設けられた長孔を持つ長手状の平板であって、一方の端部近傍が上記レバー前出機構を介して上記チルト機構に連結されており、収納時には他方の端部近傍にて該長孔を介して上記筐体における上記表示面側の下側近傍に取り付けられ且つ中央近傍にて該長孔を介して上記支柱部に取り付けられ、上記レバー前出機構は、上記電動モータが上記機構作動手段により作動させられることで、上記長孔に沿ってスライドさせながら上記レバーを上記表示面側前方の下方へ向かって突出させて上記他方の端部を上記設置面に当接させ且つ該当接状態を保持する構成としても良い。このように構成されることで、地震などで装置が振動を受けて装置全体が傾く前に、事前に、機構作動手段により上記チルト機構が作動させられる。また、薄型表示装置の重心が適切に後方に移動する。また、薄型表示装置の前方への姿勢安定性が適切に向上させられる。
以上説明したように、本発明によれば、筐体の姿勢が後方に傾けられることにより筐体すなわち薄型表示装置の重心が後方に移動するので、前方への転倒が防止されやすくなると共に、例えば一般的な設置状態として壁面の前方近傍に設置された薄型表示装置においては壁面に当接することで後方への転倒も防止されやすくなる。加えて、上記表示面側前方の下方へ向かって突出させられたレバーにより薄型表示装置の前方への姿勢安定性が向上するので、一層前方への転倒が防止されやすくなる。よって、例えば地震などで衝撃を受けた際に、確実に転倒防止をすることが可能となる。
また、本発明によれば、地震などで装置が振動を受けて装置全体が傾く前に、事前に、機構作動手段により上記チルト機構が作動させられるので、地震などで衝撃を受けた際に、一層確実に転倒防止をすることが可能となる。
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
(1)薄型表示装置の概略構成
(2)転倒防止機構の構成
(3)転倒防止機構の作動
(4)まとめ
(1)薄型表示装置の概略構成
以下、図1、2を参照して本発明が適用される薄型表示装置としての液晶テレビジョン装置100の概略構成を説明する。図1は液晶テレビジョン装置100を示す斜視図であり、図2は液晶テレビジョン装置100のブロック構成図である。
尚、本実施形態では薄型表示装置として液晶テレビジョン装置を例示するが、この実施形態に限定されるものではなく、映像を表示可能な表示装置であれば、例えばプラズマテレビやリアプロジェクションテレビや有機ELテレビ等の薄型テレビジョン装置、テレビ機能を有しない液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の薄型ディスプレイ等であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施の形態が可能である。
図1、2において、液晶テレビジョン装置100は、筐体10と、チューナ11と、フロントエンド12と、デコーダ13と、OSD回路14と、音声出力部15と、画像表示部16と、リモコン受信部17と、マイコン18と、電源回路19と、記憶部20と、スタンド30とを備えている。これらマイコン18等の各部は、バス21にて接続されている。
筐体10は、例えばフロントキャビネット10aとリアキャビネット10bとから構成され、画像を表示する薄型表示パネルとしての液晶パネル16b等を内部に収容する。フロントキャビネット10aは、画像を表示する薄型表示パネルとしての液晶パネル16bを表示面16b1側から覆いつつ略矩形の開口部10a1から表示面16b1を外部に露見させる略矩形状の樹脂製枠である。リアキャビネット10bは、フロントキャビネット10aに表示面16b1裏側から合わさることで筐体10を構成する。
チューナ11は、例えばアンテナ22と接続されており、マイコン18から入力される制御信号に従って、アンテナ22で受信されるテレビジョン放送信号の中から1つのチャンネル(例えばユーザによって選局されたチャンネル)に対応するテレビジョン放送信号を取得してフロントエンド12に出力する。
また、チューナ11は、液晶テレビジョン装置100の電源を自動的にオンの状態にするための所定の信号を受信する受信回路として機能する。例えば、この所定の信号は、地震の発生が予想されたときに放送局から行われる緊急警報放送に前置して送信される緊急警報信号である。チューナ11は、待機状態にあるテレビ受信機等のスイッチを自動的にオンにして行われる緊急警報放送の受信に対応した受信機であり、待機状態でも上記緊急警報信号を受信するためにマイコン18により作動させられている。そして、この緊急警報信号を受信した際には速やかにマイコン18により電源がオン状態とされて緊急警報放送の受信状態に移行させられる。従って、緊急警報放送の開始時に液晶テレビジョン装置100の電源が待機状態であったとしても、放送を受信することが可能となる。
フロントエンド12は、例えばマイコン18から入力される制御信号に従って、チューナ11から出力されたテレビジョン放送信号を中間周波信号に変換して、デコーダ13に出力する。
デコーダ13は、例えばマイコン18から入力される制御信号に従って、フロントエンド12から出力された中間周波信号に対して所定のファイル形式(例えばよく知られたMPEG−2形式等)に応じた処理を施すことによって、その中間周波信号を音声信号と映像信号とに分離してデコードする。そして、そのデコードした音声信号を音声出力部15へ出力するとともに、映像信号を画像表示部16へ出力する。
OSD回路14は、例えばマイコン18から入力される制御信号に従って、画像表示部16に所定のOSD表示(オンスクリーンディスプレイ表示)をさせるためのOSD表示信号を、デコーダ13から画像表示部16へ出力される映像信号に合成する。
音声出力部15は、例えば音声出力アンプIC15aやスピーカ15bなどを有し、音声出力アンプIC15aによりデコーダ13から入力された音声信号に電力増幅等の所定の処理を施して、その音声信号に基づく音声データに応じた音声をスピーカ15bから出力する。
画像表示部16は、例えばパネル駆動回路16aや液晶パネル16bなどを有し、デコーダ13から出力された映像信号に基づく画像データに応じた画像や、デコーダ13から出力されてOSD回路14によりOSD表示信号が合成された映像信号に基づく画像データに応じた画像を表示する。
リモコン受信部17は、例えばリモコン23から送信された各種信号(制御コマンド)を受信し、それら各種信号に基づく各種データをマイコン18へ出力する。
リモコン23は、例えばユーザによって操作され、その操作に応じた各種信号を例えば赤外線或いは電波を用いてリモコン受信部17へ送信する。
マイコン18は、例えばCPU18aやRAM18bやROM18cなどを有し、液晶テレビジョン装置100の動作を制御する。例えば、マイコン18は、リモコン受信部17で受信した制御コマンドに基づいて電源のオン/オフ、チャンネルの切換え、音量のアップ/ダウン等を制御する。
CPU18aは、ROM18cに記憶された液晶テレビジョン装置100用の各種処理プログラムに従って、各種の制御動作を行う。
RAM18bは、CPU18aによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
ROM18cは、液晶テレビジョン装置100で実行可能なシステムプログラム、そのシステムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータなどを記憶する。尚、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM18cに記憶されている。
電源回路19は、例えば部分共振電源回路であり、商用AC電源を複数種類の所定の電圧に変換して液晶テレビジョン装置100の各部へ動作電源電圧を出力する。
記憶部20は、例えばEEPROM等の不揮発性半導体メモリで構成されており、放送信号に対応するチャンネル情報やユーザにより設定された各種調整値等を記憶する。
スタンド30は、設置面110に載置される土台部30aと土台部30aから垂直方向に突出する支柱部30bとを有し、筐体10を下側から支持する。
(2)転倒防止機構の構成
本実施例においては、地震等による振動によって液晶テレビジョン装置100が転倒することを防止する為に、液晶テレビジョン装置100は、転倒防止機構として、筐体10の姿勢を液晶パネル16bの表示面16b1側とは反対方向に傾けることができるチルト機構40と、チルト機構40による筐体10の傾け作動に連動して筐体10内に収納されたレバー32を表示面16b1側前方の下方へ向かって突出させるレバー前出機構50とを備えている。
図3は、転倒防止機構(チルト機構40、レバー前出機構50)の構成を示す斜視図である。この図3では、転倒防止機構の構成をわかりやすくする為に、支柱部30bについては樹脂製のカバーを図示せず板金部分のみを図示してある。また、図4は、転倒防止機構の作動を説明する側面図であり、(a)は作動前の状態を示し、(b)は作動後の状態を示している。
図3、4において、支柱部30bには、軸42が上部の所定位置に水平且つ表示面16b1と平行に相対回転可能に取り付けられている。また、液晶パネル16bの表示面16b1側を覆う板金16b2には、軸42に相対回転不能に取り付けられた連結部44が連結されている。従って、液晶パネル16b及び液晶パネル16bを保持する筐体10は、連結部44を介して軸42の軸心周りに回転可能に支柱部30bと連結される。さらに、板金16b2には、電動モータ60が固定されている。この電動モータ60のモータ軸62にはモータ歯車64が固定され、軸42にはモータ歯車64と噛み合う軸歯車46が固定され、電動モータ60の回転により軸42が回転させられる。
チルト機構40は、軸42と連結部44と軸歯車46とを主体として構成され、電動モータ60が作動させられることで、連結部44を軸42の軸心周りに回転させて筐体10(液晶テレビジョン装置100)の姿勢を液晶パネル16bの表示面16b1側とは反対方向(板金16b2側)にすなわち液晶テレビジョン装置100の背面側の壁面120側に傾ける(図4の(b)の状態)。この傾いた状態で、筐体10の上部が壁面120に当接するように液晶テレビジョン装置100が壁面120の前の所定位置に設置されることが望ましい。
レバー32は、平面32aに設けられた長孔32bを持つ長手状の平板であり、一方の端部32c近傍にて相対回転可能に取り付けられたレバー連結部52及び軸42に固定され且つレバー連結部52の歯と噛み合うレバー連結歯車54を介してチルト機構40(軸42)に連結され、収納時(図4の(a)の状態のとき)には他方の端部32d近傍にて長孔32bを介してフロントキャビネット10aの下側近傍に相対移動可能に取り付けられ且つ中央近傍32eにて長孔32bを介して支柱部30bに相対移動可能に取り付けられる。
レバー前出機構50は、レバー連結部52とレバー連結歯車54とを主体として構成され、電動モータ60によりチルト機構40が作動させられることで、言い換えれば電動モータ60によるチルト機構40の作動に連動して、長孔32bに沿ってスライドさせながらレバー32をフロントキャビネット10aに設けられたレバー突出口10a2から表示面16b1側前方の下方へ向かって突出させて他方の端部32dを設置面110に当接させ且つその当接状態を保持する(図4の(b)の状態)。
(3)転倒防止機構の作動
また、本実施例においては、マイコン18は、チューナ11により上記緊急警報信号が受信されたときに、電動モータ60を駆動してチルト機構40を作動させる機構作動手段を機能的に備えている。
図5は、転倒防止機構を作動させる制御作動を示すフローチャートであり、マイコン18が有する機能として実現される。
図5において、先ず、チューナ11により上記緊急警報信号が受信されたか否かが判断される(ステップS10)。上記緊急警報信号が受信されずステップS10の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、上記緊急警報信号が受信されてステップS10の判断が肯定される場合は、液晶テレビジョン装置100の電源が待機状態(スタンバイ状態)からオン状態とされる。尚、既にオン状態であるときには引き続きそのオン状態が維持される(ステップS20)。次いで、電動モータ60が駆動されてチルト機構40が作動させられる。このチルト機構40の作動に連動してレバー前出機構50が作動させられる(ステップS30)。
これにより、筐体10(液晶テレビジョン装置100)の姿勢が液晶テレビジョン装置100の背面側の壁面120側に傾けられ、例えば筐体10の上部が壁面120に当接させられ且つその当接状態が保持される。加えて、レバー32がレバー突出口10a2から表示面16b1側前方の下方へ向かって突出させられ、他方の端部32dが設置面110に当接させられ且つその当接状態が保持される。
(4)まとめ
上述のように、本実施例によれば、チューナ11により上記緊急警報信号が受信されると、マイコン18によりチルト機構40が作動させられて筐体10の姿勢が液晶テレビジョン装置100の後方に傾けられることにより液晶テレビジョン装置100の重心が後方に移動させられるので、前方への転倒が防止されやすくなると共に、例えば一般的な設置状態として壁面120の前方近傍に設置された液晶テレビジョン装置100においては壁面120に当接することで後方への転倒も防止されやすくなる。加えて、チルト機構40の作動に連動してレバー前出機構50により筐体10内に収納されたレバー32が表示面16b1側前方の下方へ向かって突出させられ、レバー32により液晶テレビジョン装置100の前方への姿勢安定性が向上するので、一層前方への転倒が防止されやすくなる。
よって、例えば地震などで衝撃を受けた際に、液晶テレビジョン装置100の転倒防止を確実に施すことが可能となる。
また、上記緊急警報信号を受信したことにより、地震などで液晶テレビジョン装置100が振動を受けて装置全体が傾く前に、事前に、チルト機構40が作動させられるので、地震などで衝撃を受けた際に、一層確実に転倒防止をすることが可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例におけるチルト機構40は、筐体10の姿勢を液晶テレビジョン装置100の後方に傾けられれば良く、他の種々の形態を採用することが可能である。例えば、軸42の軸心上にモータ軸62の軸心を位置させて軸42とモータ軸62とを直接的に連結し、モータ歯車64及び軸歯車46を介することなく電動モータ60の回転により軸42が回転させられるようにしても良い。また、レバー前出機構50もレバー32をレバー突出口10a2から表示面16b1側前方の下方へ向かって突出させられれば良く、他の種々の形態を採用することが可能である。
更に、このレバー前出機構50はチルト機構40の作動に連動して作動させられたが、必ずしも連動して作動させられなくとも良く、例えば電動モータ60が作動させられることにより直接的に作動させられても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用される液晶テレビジョン装置を例示する斜視図である。 液晶テレビジョン装置の構成を例示するブロック図である。 転倒防止機構の構成を例示する斜視図である。 転倒防止機構の作動の一例を説明する側面図であり、(a)は作動前の状態を示し、(b)は作動後の状態を示している。 転倒防止機構を作動させる制御作動を例示するフローチャートである。
符号の説明
10:筐体
11:チューナ(受信回路)
16b:液晶パネル(薄型表示パネル)
16b1:表示面
18:マイコン(機構作動手段)
30:スタンド
30a:土台部
30b:支柱部
32:レバー
32a:平面
32b:長孔
32c:一方の端部
32d:他方の端部
32e:中央近傍
40:チルト機構
42:軸
44:連結部
50:レバー前出機構
60:電動モータ
100:液晶テレビジョン装置(薄型表示装置)
110:設置面

Claims (5)

  1. 薄型表示パネルを内部に収容する筐体と該筐体を下側から支持するスタンドとを具備する薄型表示装置において、
    電源を自動的にオンの状態にするための所定の信号を受信する受信回路と、
    上記筐体の姿勢を上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾けることができるチルト機構と、
    上記チルト機構による上記筐体の傾け作動に連動して上記筐体内に収納されたレバーを上記表示面側前方の下方へ向かって突出させるレバー前出機構と、
    上記受信回路により上記所定の信号が受信されたときに、上記チルト機構を作動させる機構作動手段と
    を、備えることを特徴とする薄型表示装置。
  2. 上記所定の信号は、地震の発生が予想されたときに放送局から行われる放送に前置して送信される信号であることを特徴とする請求項1に記載の薄型表示装置。
  3. 上記チルト機構は、上記筐体或いは上記薄型表示パネルに設けられた電動モータが上記機構作動手段により作動させられることで、上記筐体の姿勢を上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾けることを特徴とする請求項1または2に記載の薄型表示装置。
  4. 上記レバー前出機構は、上記レバーの端部を設置面に当接させ且つ該当接状態を保持することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の薄型表示装置。
  5. 上記所定の信号は、地震の発生が予想されたときに放送局から行われる放送に前置して送信される信号であり、
    上記スタンドは、設置面に載置される土台部と該土台部から垂直方向に突出する支柱部とを有し、
    上記支柱部は、水平且つ上記表示面と平行に取り付けられた軸を上部に有し、
    上記筐体或いは上記薄型表示パネルは、上記軸に取り付けられた連結部を介して該軸の軸心周りに回転可能に上記支柱部と連結され、
    上記チルト機構は、上記筐体或いは上記薄型表示パネルに設けられた電動モータが上記機構作動手段により作動させられることで、上記連結部を上記軸の軸心周りに回転させて上記筐体の姿勢を上記薄型表示パネルの表示面側とは反対方向に傾け、
    上記レバーは、平面に設けられた長孔を持つ長手状の平板であって、一方の端部近傍が上記レバー前出機構を介して上記チルト機構に連結されており、収納時には他方の端部近傍にて該長孔を介して上記筐体における上記表示面側の下側近傍に取り付けられ且つ中央近傍にて該長孔を介して上記支柱部に取り付けられ、
    上記レバー前出機構は、上記電動モータが上記機構作動手段により作動させられることで、上記長孔に沿ってスライドさせながら上記レバーを上記表示面側前方の下方へ向かって突出させて上記他方の端部を上記設置面に当接させ且つ該当接状態を保持することを特徴とする請求項1に記載の薄型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012181375A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Toshiba Corp 表示装置及び支持スタンド

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