JP2009266954A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの端子金具を結ぶ方向に垂直の方向においてもドラムコアの移動を規制し、且つ同方向におけるドラムコアと外周コアとの間のギャップを所望の値に確実に確保できるコイル部品の提供。
【解決手段】端子電極40の上片部43の一対の爪部43a、43aは、その基端と先端との略中央位置において、ドラムコア10の略軸心方向であってドラムコア10の略下鍔部へと向かう方向へ折り曲げられている。爪部43a、43aの先端側部は、ドラムコア10の略周方向において互いに離間して広がるように折り曲げられている。一対の爪部43a、43aの幅方向の一方の端縁43dにおける折り曲げ部43cの部分は、リングコア30の内周面32に接触しているが、一対の爪部43a、43aの幅方向の他方の端縁43eにおける折り曲げ部43cの部分は、リングコア30の内周面32から離間している。
【選択図】図1

Description

本発明はコイル部品に関し、特に導線が巻回されたドラムコアとドラムコアの周面に対向配置された外周コアとを備えるコイル部品に関する。
従来より、導線が巻回されたドラムコアとドラムコアの周面に対向配置された外周コアとを備えるコイル部品が知られている。ドラムコアは、一対の略円盤形状をした鍔部と、一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えており、巻芯部には導線が巻回されている。外周コアとしては例えば中央部に貫通孔が形成されたリング状のリングコアが用いられ、リングコアの当該貫通孔にドラムコアが挿入され、ドラムコアの周面にリングコアの内周面が対向するように配置される。リングコアには、略板状をした端子金具がドラムコアの鍔部を挟むようにして対をなして設けられており、導線の一端、他端がそれぞれ電気的に接続されて継線されている。端子金具の一部は、ドラムコアの鍔部の周面とリングコアの内周面との間に配置され、当該端子金具の一部によってリングコアとドラムコアとの間に所定の幅のギャップ(隙間)が形成されている。このようなコイル部品は、例えば、特開2007−234885号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2007−234885号公報
従来のコイル部品では、一の端子金具の一部がリングコアとドラムコアとの間に配置されている構成を採るため、対をなして配置された端子金具を互いに結ぶ方向においては、リングコアとドラムコアとの間に配置されている端子金具にドラムコアが当接して同方向におけるドラムコアの移動を規制することができるが、同方向に垂直をなす方向であって巻芯部の軸心に垂直をなす方向におけるドラムコアの移動を規制することは、端子金具が2つのみ設けられている場合には困難である。また、同方向におけるドラムコアとリングコアとの間のギャップを所望の値に確実に確保することは困難であった。そして、このようにドラムコアとリングコアとの間のギャップを所望の値に確実に確保することが困難であると、直流重畳特性を所望の値とすることが困難であるという問題が生ずる。
そこで、本発明は、2つの端子金具を結ぶ方向に垂直の方向においてもドラムコアの移動を規制し、且つ同方向におけるドラムコアと外周コアとの間のギャップを所望の値に確実に確保できるコイル部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムコアと、該ドラムコアの該巻芯部に巻回された導線と、該ドラムコアの該鍔部の周面に対向配置された内面を有する外周コアと、該外周コアに少なくとも2つ設けられ該導線の一端又は他端が電気的に接続されて継線された略板状の端子金具とを備え、少なくとも一方の該端子金具は、互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの爪部を有し、該爪部の先端寄りの部分は、該外周コアの内面に略沿うように該爪部の基端寄りの部分に対して折り曲げられて該外周コアの内面に係止され、該爪部の該先端寄りの部分は該ドラムタイプコアの該鍔部の周面に当接可能であるコイル部品を提供している。
外周コアに少なくとも2つ設けられ導線の一端又は他端が電気的に接続されて継線された略板状の端子金具を備え、少なくとも一方の端子金具は、互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの爪部を有し、爪部の先端寄りの部分は、外周コアの内面に略沿うように爪部の基端寄りの部分に対して折り曲げられて外周コアの内面に係止され、爪部の先端寄りの部分はドラムコアの鍔部の周面に当接可能であるため、2つの端子金具を結ぶ方向と、2つの端子金具を結ぶ方向に直交する方向との両方向においてドラムコアの移動を規制することができる。また、これら両方向におけるドラムコアと外周コアとの間のギャップを所望の値に確実に確保することができる。
ここで該爪部の該基端寄りの部分に対して該爪部の先端寄りの部分が折り曲げられて規定される該基端寄りの部分と該先端寄りの部分との境界線の部分は、該爪部の幅方向の一方の端縁と他方の端縁とを結ぶ折り曲げ部をなし、該爪部の幅方向の一方の端縁における該折り曲げ部の部分は該外周コアの内周面に接触し、該爪部の幅方向の他方の端縁における該折り曲げ部の部分は該外周コアの内周面から離間していることが好ましい。
爪部の基端寄りの部分に対して爪部の先端寄りの部分が折り曲げられて規定される基端寄りの部分と先端寄りの部分との境界線の部分は、爪部の幅方向の一方の端縁と他方の端縁とを結ぶ折り曲げ部をなし、爪部の幅方向の一方の端縁における折り曲げ部の部分は外周コアの内周面に接触し、爪部の幅方向の他方の端縁における折り曲げ部の部分は外周コアの内周面から離間しているため、爪部の幅方向に対する境界線の方向たる折り曲げ方向を調整することで、爪部の幅方向の当該他方の端縁における折り曲げ部の部分が外周コアの内周面から離間している離間距離を調整することができ、このことによりドラムコアの周面に当接する爪部の部分の外周コアの内周面からの距離を調整することができる。この結果、ドラムコアと外周コアとの間のギャップを所望の値に調整した状態でギャップを確実に確保することができる。
また、該鍔部はそれぞれ略円盤形状をなしていることが好ましい。鍔部はそれぞれ略円盤形状をなしているため、鍔部に角部を設けずに済み、このため、爪部が当該角部に当接せずに済む。この結果、角部に爪部が当接して鍔部の角部の部分が破損するといった不具合が発生することを防止することができる。
また、該少なくとも2つの該爪部の該先端寄りの部分が該爪部の先端へ向かって該ドラムコアの略周方向において互いに離間して広がるように該爪部は折り曲げられていることが好ましい。
少なくとも2つの爪部の先端寄りの部分が爪部の先端へ向かってドラムコアの略周方向において互いに離間して広がるように爪部は折り曲げられているため、ドラムコアの略周方向において互いに離間した位置で爪部をドラムコアの鍔部の周面に当接させることができ、より確実にギャップを確保できる。
また、該導線は該爪部以外の該端子金具の部分に継線されていることが好ましい。導線は爪部以外の端子金具の部分に継線されているため、巻芯部から端子金具へと引き出される導線の部分や端子金具に継線されている導線の部分たる継線部を、爪部が設けられている位置から離間した位置に配置させることができる。
また、該外周コアは該ドラムコアを環装するように設けられたリングコアからなり、該リングコアは該ドラムコアの該巻芯部の軸心方向へ所定の厚さを有する多角形をなし、該多角形の少なくとも一の角部は面取りが施された面取り部を有し、該端子金具の一部は該面取り部上に配置され、該導線は該面取り部上に配置された該端子金具の部分に継線されていることが好ましい。
外周コアはドラムコアを環装するように設けられたリングコアからなり、リングコアはドラムコアの巻芯部の軸心方向へ所定の厚さを有する多角形をなし、多角形の少なくとも一の角部は面取りが施された面取り部を有し、端子金具の一部は面取り部上に配置され、導線は面取り部上に配置された端子金具の部分に継線されているため、端子金具に継線されている導線の部分たる継線部が、リングコアの外形をなす多角形から突出しないコイル部品とすることができる。
また、折り曲げられる前の該爪部は展開形状が方形をなすことが好ましい。折り曲げられる前の爪部は展開形状が方形をなすため、端子金具の製造を容易とすることができる。このため、端子金具の寸法精度を高めることができる。
また、該爪部の該先端寄りの部分は該爪部の該基端寄りの部分に対して鋭角に折り曲げられていることが好ましい。爪部の先端寄りの部分は爪部の基端寄りの部分に対して鋭角に折り曲げられているため、爪部の折り曲げ位置を調整することにより鋭角の角度を調整して、外周コアとドラムコアとを結ぶ方向における外周コアの内面から折り曲げ部までの距離を調整することができる。この結果、ドラムコアと外周コアとの間のギャップをより容易に調整することができる。
以上より、本発明は、2つの端子金具を結ぶ方向に垂直の方向においてもドラムコアの移動を規制し、且つ同方向におけるドラムコアと外周コアとの間のギャップを所望の値に確実に確保できるコイル部品を提供することができる。
本発明の実施の形態によるコイル部品について図1乃至図2に基づき説明する。以下の実施の形態では、コイル部品を回路基板に実装したときに、コイル部品に対して回路基板が鉛直下方に位置するとともに回路基板の実装面が水平方向に延在することを前提にして上下方向及び水平方向を規定し、鉛直上方を図中の軸Zの矢印で示される方向として以下に説明する。
コイル部品1は、導線20が巻回されているドラムコア10と、ドラムコア10を内装してドラムコア10と共に磁路を形成するリングコア30と、リングコア30の外周面31上に装着され導線20が継線されている2つの端子電極40、40とからなるインダクタンス素子である。
ドラムコア10は、図1(b)に示されるように、軸Zの方向に延在する円柱形の巻芯部11と、巻芯部11の両端にそれぞれ設けられ軸Zの方向と垂直方向に延在する上方鍔部12と下方鍔部13とからなり、巻芯部11と上方鍔部12及び下方鍔部13とは、フェライトなどの強磁性体にて一体的にボビン形状に形成されている。巻芯部11には、導線20がコイル状に巻回されている。導線20は絶縁被覆銅線からなり、互いに絶縁被覆された2本がペアとされたいわゆるペア線により構成されている。
上方鍔部12及び下方鍔部13は、それぞれ、軸Zの方向に厚みを有し半径が7.7mm程度の円形たる円盤形状をなしている。上方鍔部12は、巻芯部11に連結されている内面12aと、内面12aとは反対側の外面12bと、内面12aと外面12bとの間に位置して軸Zの方向、すなわち厚み方向に延在する周面12cとからなる。同様に、下方鍔部13は、巻芯部11に連結されている内面13aと、内面13aとは反対側の外面13bと、内面13aと外面13bとの間に位置して軸Zの方向、すなわち厚み方向に延在する周面部13cとからなる。
リングコア30は、外周面31と内周面32とを有し、その軸心方向たる軸Zの方向の両端、即ち、図1(b)の上下方向の一端部33及び他端部34が開口した環形をなしており、ドラムコア10と同一の強磁性体材料によって形成されている。内周面32は外周コアの内面に相当する。また、リングコア30は、図1(a)に示されるように、その外形が軸Zの方向へ所定の厚さを有し一辺が略10mm程度の正方形をなしており、一の対角線に位置する一対の角はR加工が施されたR面取り部35をなし、また、他の対角線に位置する一対の角はC面加工が施されたC面取り部36をなす。平面視でR面取り部35とC面取り部36との間の部分は、面取り加工前の正方形の4辺たる第1辺30a、第2辺30b、第3辺30c、第4辺30dがそのまま残っている。
リングコア30には切欠き30A、30Bが形成されている。切欠き30A、30Bは平面視で正方形をしたリングコア30の2つのC面取り部36の略中央位置から当該正方形の第1辺30a、第3辺30cの略中央位置にかけて形成されており、軸Z方向におけるリングコア30の一端部33の端面33aと外周面31と内周面32とにおいて開口している。切欠き30A、30Bを通して、ドラムコア10の巻芯部11に巻回された導線20を、後述の端子電極40のC面取り部36上に配置された電極継線部44へと引き出すことができるように構成されている。なお、図1、図2では、説明の便宜上、切欠き30A、30Bを通して引き出される導線20の部分については図示を省略している。
リングコア30の内周面32は円柱状をなしている。内周面32の直径はドラムコア10の上方鍔部12及び下方鍔部13の直径よりも若干大きく形成されており、内周面32内にドラムコア10が略同軸に内装されている。また、ドラムコア10の軸心方向たる軸Z方向における高さは、図1(b)に示されるように、同方向におけるリングコア30の高さよりも若干高く、ドラムコア10の大部分はリングコア30の内周面32内に収容されるように構成されている。リングコア30は外周コアに相当する。
端子電極40は、図3に示されるように、厚さが略0.1mm程度の略板状をした導電性の金属片が折り曲げられてなる端子金具により構成されている。端子電極40は、リングコア30の他端部34の端面上に配置され水平方向に延在する底片部41と、底片部41に隣接し軸Z方向に延在して、リングコア30の外周面31の一部であって平面視正方形状の第2辺30b、第4辺30dに相当する部分上に配置された側片部42と、リングコア30の一端部33の端面33a上に配置される上片部43と、側片部42に隣接してC面取り部36上に配置された電極継線部44とを備える。
底片部41は、ドラムコア10の半径方向内方へ延出し、図1(b)に示されるように、ドラムコア10の下方鍔部13の半径方向における端縁近傍部分に配置され、その上面が下方鍔部13に当接している。側片部42は、軸Z方向におけるリングコア30の外周面31の一端部33から他端部34へ渡って配置されている。
電極継線部44は、図2に示されるように、軸Z方向におけるリングコア30の外周面31の一端部33から他端部34までの略3分の1程度の幅で、軸Z方向におけるリングコア30の外周面31の略中央位置において側片部42からリングコア30のC面取り部36上へ延出している。電極継線部44は、図1(a)に示されるように、C面取り部36の略中央位置においてJ字状に折り曲げられた折り返し部44aを有している。折り返し部44aには、導線20の一端、他端がそれぞれ配置され、溶接又は半田付け等により導線20と電極継線部44とは電気的に接続されて継線されている。なお実際には溶接等による溶接玉が折り返し部44aに形成されるが、図1、図2では、説明の便上図示を省略している。
上片部43は、図3(a)に示されるように、リングコア30に配置される前の状態、即ち、後述のように爪部43aが折り曲げられる前の状態の展開形状は、平面視略コの字形状をなしている。当該コの字を、互いに離間して配置され長手方向が互いに平行に延出する長方形状をなす一対の爪部43a、43aと、当該一対の爪部43a、43aの先端に対する基端がそれぞれ長手方向の一端及び他端に接続された長方形状をなす上片部基部43bとからなる構成と考えた場合に、上片部基部43bは、図1に示されるようにリングコア30の一端部33の端面33a上に配置されている。
一対の爪部43a、43aは、リングコア30の一端部33の端面33a上からドラムコア10の略半径方向内方であって一方の端子電極40(図1(a)の右側の端子電極40)と他方の端子電極40(図1(a)の左側の端子電極40)とを結ぶ方向へ延出し、爪部43aの基端と先端との略中央位置において、ドラムコア10の略軸心方向であってドラムコア10の略下鍔部へと向かう方向へ、図3(b)に示されるように直角に折り曲げられている。当該折り曲げられた部分は、爪部43aを基端寄りの部分たる基端側部43gと先端寄りの部分たる先端側部43fとに分ける境界線の部分たる折り曲げ部43cをなす。折り曲げ部43cは、爪部43aの幅方向たる図3(a)の左右方向の一方の端縁43dと他方の端縁43eとを結ぶ直線状に設けられており、折り曲げ部43cの指向する方向は、図3(a)に示されるように先端側部43fが略逆ハの字に広がるように、爪部43aの幅方向に対して略25°程度の角度をなしている。即ち、爪部43a、43aの先端側部43fは、ドラムコア10の略周方向において互いに離間して広がるように折り曲げられている。
一方の金属端子、他方の金属端子のそれぞれにおいて、略コの字形状をなす上片部43の内側の端縁に相当する一対の爪部43a、43aの幅方向の一方の端縁43dにおける折り曲げ部43cの部分は、リングコア30の内周面32に接触している。これに対して、略コの字形状をなす上片部43の外側の端縁に相当する一対の爪部43a、43aの幅方向の他方の端縁43eにおける折り曲げ部43cの部分は、リングコア30の内周面32から離間している。このため、リングコアの内周面32に接触している当該一対の爪部43a、43aの幅方向の一方の端縁43dにおける折り曲げ部43cの部分から、爪部43a、43aの先端に至るまで先端側部43fの当該一方の端縁43dはリングコア30の内周面32に接触して、リングコア30の内周面32に係止されている。
また、折り曲げ部43cの指向する方向が図3(a)に示されるように先端側部43fが略逆ハの字に広がるように爪部43a、43aの幅方向に対して略25°程度の角度をなしていることと相まって、爪部43a、43aの先端側部43fは、先端に近づくにつれて、リングコア30の内周面32から離間する距離が、徐々に大きくなるように構成されている。
爪部43a、43aの先端の部分は、ドラムコア10の上方鍔部12の周面に当接可能であり、この当接により2つの端子電極40を結ぶ方向、即ち図1(a)の左右方向へのドラムコア10の移動を規制し、同方向におけるリングコア30の内周面32とドラムコア10の上方鍔部12の周面との間に、0.221mm程度のギャップが確実に確保される。また、爪部43a、43aの先端側部43fは、ドラムコア10の略周方向において互いに離間して広がるように折り曲げられており、爪部43a、43aの先端側部43f、43fは、先端に近づくにつれて、リングコア30の内周面32から離間する距離が、徐々に大きくなるため、図1(a)に示されるように、略逆ハの字に広がる爪部43a、43aの先端側部43f、43fによって2つの端子電極40、40を結ぶ方向に垂直の方向、即ち図1(a)の上下方向からドラムコア10の上方鍔部12が略挟まれるように支持されており、このことにより、同方向におけるドラムコア10の移動を規制し、同方向におけるリングコア30の内周面32とドラムコア10の上方鍔部12の周面との間に、0.130mm程度のギャップが確実に確保される。
リングコア30に2つ設けられ導線20の一端又は他端が電気的に接続されて継線された略板状の端子電極40を備え、端子電極40は、互いに離間した位置に配置された2つの爪部43a、43aを有し、爪部43a、43aの先端側部43f、43fは、リングコア30の内周面32に略沿うように爪部43a、43aの基端寄りの部分に対して折り曲げられてリングコア30の内周面32に係止され、爪部43a、43aの先端側部43f、43fはドラムコア10の鍔部の周面に当接可能であるため、2つの端子電極40、40を結ぶ方向と、2つの端子電極40、40を結ぶ方向に直交する方向との両方向においてドラムコア10の移動を規制することができる。また、これら両方向におけるドラムコア10とリングコア30との間のギャップを所望の値に確実に確保することができる。
また、爪部43a、43aの基端側部43g、43gに対して爪部43a、43aの先端側部43f、43fが折り曲げられて規定される基端側部43g、43gと先端側部43f、43fとの境界線の部分は、爪部43a、43aの幅方向の一方の端縁43d、43dと他方の端縁43e、43eとを結ぶ折り曲げ部43c、43cをなし、爪部43a、43aの幅方向の一方の端縁43d、43dにおける折り曲げ部43c、43cの部分はリングコア30の内周面32に接触し、爪部43a、43aの幅方向の他方の端縁43e、43eにおける折り曲げ部43c、43cの部分はリングコア30の内周面32から離間しているため、爪部43a、43aの幅方向に対する境界線の方向たる折り曲げ方向を調整することで、爪部43a、43aの幅方向の当該他方の端縁43e、43eにおける折り曲げ部43c、32cの部分がリングコア30の内周面32から離間している離間距離を調整することができ、このことによりドラムコア10の周面に当接する爪部43a、43aの部分のリングコア30の内周面32からの距離を調整することができる。この結果、ドラムコア10とリングコア30との間のギャップを所望の値に調整した状態でギャップを確実に確保することができる。
また、鍔部はそれぞれ略円盤形状をなしているため、鍔部に角部を設けずに済み、このため、爪部43a、43aが当該角部に当接せずに済む。この結果、角部に爪部43a、43aが当接して鍔部の角部の部分が破損するといった不具合が発生することを防止することができる。
また、少なくとも2つの爪部43a、43aの先端側部43f、43fが爪部43a、43aの先端へ向かってドラムコア10の略周方向において互いに離間して広がるように爪部43a、43aは折り曲げられているため、ドラムコア10の略周方向において互いに離間した位置で爪部43a、43aをドラムコア10の鍔部の周面に当接させることができ、より確実にギャップを確保できる。
また、導線20は爪部43a、43a以外の端子電極40の部分たる電極継線部44に継線されているため、巻芯部11から端子電極40へと引き出される導線20の部分や端子電極40に継線されている導線20の部分たる継線部を、爪部43a、43aが設けられている位置から離間した位置に配置させることができる。
また、外周コアはドラムコア10を環装するように設けられたリングコア30からなり、リングコア30はドラムコア10の巻芯部11の軸心方向へ所定の厚さを有する正方形をなし、正方形の2つの角はC面加工が施されたC面取り部36を有し、端子電極40の一部はC面取り部36上に配置され、導線20はC面取り部36上に配置された端子電極40の部分に継線されているため、端子電極40に継線されている導線20の部分たる継線部が、リングコア30の外形をなす正方形から突出しないコイル部品1とすることができる。
また、折り曲げられる前の爪部43a、43aは展開形状が方形をなすため、端子電極40の製造を容易とすることができる。このため、端子電極40の寸法精度を高めることができる。
また、爪部43a、43aの先端側部43f、43fは爪部43a、43aの基端側部43g、43gに対して鋭角に折り曲げられているため、爪部43a、43aの折り曲げ位置を調整することにより鋭角の角度を調整して、リングコア30とドラムコア10とを結ぶ方向におけるリングコア30の内周面32から折り曲げ部43cまでの距離を調整することができる。この結果、ドラムコア10とリングコア30との間のギャップをより容易に調整することができる。
本発明によるコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、外周コアはリングコア30から構成されたがリングコア30に限定されない。例えば、リングコア30が複数に分割されて構成され、このように分割されたリングコア30の部分が組合させるようにして外周コアが構成されてもよい。
また、一対の爪部43a、43aは、その基端と先端との略中央位置において、ドラムコア10の略軸心方向であってドラムコア10の略下鍔部へと向かう方向へ直角に折り曲げられていたが、直角に限定されない。例えば、鋭角に折り曲げてもよく、この場合には、折り曲げる角度を調整することにより、リングコア30の内周面32から離間している一対の爪部43a、43aの幅方向の他方の端縁43eにおける折り曲げ部43cの部分から、リングコア30の内周面32までの距離を調整することができ、この結果、リングコア30の内周面32からドラムコア10の上方鍔部12の周面までのギャップを調整することができる。
また、ドラムコア10は略円盤形状をなしていたが、これに限定されず、例えば、ドラムコア10の軸心方向へ所定の厚さを有する多角形形状をなしていてもよい。また、端子電極40、爪部43aの数は本実施の数に限定されず、それぞれ2つ以上であればよい。また、リングコア30は、その外形が軸Zの方向へ所定の厚さを有する正方形をなしていたが、正方形に限定されない。
本発明のコイル部品は、ドラムコアと外周コアとを備え、ドラムコアと外周コアとの間にギャップが形成されるコイル部品の分野において極めて有用である。
本実施の形態によるコイル部品を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図。 本実施の形態によるコイル部品を示す側面図。 本実施の形態によるコイル部品の端子金具を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の右側から左側へ向かって見た図、(c)は(a)の下側から上側へと向かって見た図。
符号の説明
1 コイル部品
10 ドラムコア
11 巻芯部
12 上方鍔部
13 下方鍔部
20 導線
30 リングコア
32 内周面
36 C面取り部
40 端子電極
44 電極継線部
43a 爪部
43c 折り曲げ部
43d 一方の端縁
43e 他方の端縁

Claims (8)

  1. 一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムコアと、
    該ドラムコアの該巻芯部に巻回された導線と、
    該ドラムコアの該鍔部の周面に対向配置された内面を有する外周コアと、
    該外周コアに少なくとも2つ設けられ該導線の一端又は他端が電気的に接続されて継線された略板状の端子金具とを備え、
    少なくとも一方の該端子金具は、互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの爪部を有し、
    該爪部の先端寄りの部分は、該外周コアの内面に略沿うように該爪部の基端寄りの部分に対して折り曲げられて該外周コアの内面に係止され、該爪部の該先端寄りの部分は該ドラムタイプコアの該鍔部の周面に当接可能であることを特徴とするコイル部品。
  2. 該爪部の該基端寄りの部分に対して該爪部の先端寄りの部分が折り曲げられて規定される該基端寄りの部分と該先端寄りの部分との境界線の部分は、該爪部の幅方向の一方の端縁と他方の端縁とを結ぶ折り曲げ部をなし、該爪部の幅方向の一方の端縁における該折り曲げ部の部分は該外周コアの内周面に接触し、該爪部の幅方向の他方の端縁における該折り曲げ部の部分は該外周コアの内周面から離間していることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 該鍔部はそれぞれ略円盤形状をなしていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  4. 該少なくとも2つの該爪部の該先端寄りの部分が該爪部の先端へ向かって該ドラムコアの略周方向において互いに離間して広がるように該爪部は折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  5. 該導線は該爪部以外の該端子金具の部分に継線されていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  6. 該外周コアは該ドラムコアを環装するように設けられたリングコアからなり、該リングコアは該ドラムコアの該巻芯部の軸心方向へ所定の厚さを有する多角形をなし、該多角形の少なくとも一の角部は面取りが施された面取り部を有し、該端子金具の一部は該面取り部上に配置され、
    該導線は該面取り部上に配置された該端子金具の部分に継線されていることを特徴とする請求項5記載のコイル部品。
  7. 折り曲げられる前の該爪部は展開形状が方形をなすことを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  8. 該爪部の該先端寄りの部分は該爪部の該基端寄りの部分に対して鋭角に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
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