JP2009266432A - Led発光体を内蔵してなる照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所要の空隙10を保持して帯板状をなす一対の取付基板3,3を対面並行状に配置し、取付基板3,3の表面部にLED発光体4を適宜分散状に配置すると共に、取付基板3,3の表面にLED発光体4を被覆する透光性のカバー5を装着して棒状の発光部本体2を形成する一方、発光部本体2の両端部に装着した取付座部18を介してLED発光体4に電力を供給する端子44を植立するカップ状の端子カバー19を装着し直管状の蛍光灯型に形成する。
【選択図】図1
Description
この照明装置は、外形を蛍光管の外形と類似の形状、寸法に設定することによって、蛍光灯に代えて蛍光灯照明器具に取り付けることができるものとなっている。また、この照明装置は管2の開口端部に口金3を回転自由に嵌めつけることによって相互に所要角度可動しうるように構成したものとなっている。
しかし、これらの照明装置は言わば単にLEDを管に収めただけのものであって、LED発光体から発せられる熱に対する対策が全く考慮されていない。このため、LEDから発する熱が管内部に篭ってしまい、その熱によってLED自身の劣化が早められ、その結果、照明装置としての寿命が短くなるといった問題がある。
また、これらの照明装置は、LED発光体を照明装置として利用することについて説明されているが、この装置を構成する諸種の部品を如何に組み立てるかの製造、ことに部品相互の関係や組立手順等、実施するに当って必要となる製造技術については全く考慮されておらず、製造性に問題があった。
また、本発明の他の目的は、組み立てを容易にして製造性を図ると共に、使用上安全に取り扱えるようにしたLED発光体を内蔵した照明装置を提供することにある。
対をなす取付基板相互の間の空隙は、LED発光体から発する熱によって加熱される取付基板を冷却するための放熱用空間である。この空隙は取付基板相互の両側縁部間において外部に開放し、外気との交流を通して取付基板を冷却し、LED発光体からの熱を放熱してLED発光体の寿命を延ばすことになる。
尚、この放熱用フィンは取付基板を前述した如くアルミの押出形成によって製造する際に前記カバーに留め付ける係止部の形成と同時に形成することができる。
従って、自由に照射方向を選択し、蛍光灯と変わりない照明装置として利用することが可能であると共に、上記回転範囲、更には回転位置を決定して一定位置に止めておくことができることから安定した照明を得ることができ自動販売機における商品の照明設備としても有効に利用することができる。
次に本発明のそれぞれの特徴につき、図示する実施の形態に基づき説明し、併せてその他の特徴を説明することにする。
図面において、符号1は本発明の照明装置を示し、2は照明装置1の発光部本体を、3,3は発光部本体2の中心を構成する取付基板を、4は取付基板3,3の表面に配置されるLED発光体を、そして5,5は取付基板3,3の表面側に装着して前記LED発光部本体2を被覆する透光性のカバーを示す。
9は上記配線基板8の一端に接続した電源コードで、後述する端子カバーに植設される端子に接続される。
2枚の取付基板3,3は図示するように両者の間に外気の出入りを可能にして冷却するための空隙10を形成する。
このスペーサ11は、対の取付基板3,3の間に所定の空隙10を形成するために、必要な肉厚を以って形成してあり、一方の端部には外面側に折り返すように一対の矢形の係止片12,12を備え、この係止片12,12を各取付基板の側縁部に設ける冷却用フィン7の溝に係入させて2枚の取付基板3,3の間に収まるようにしてある。
カバー5,5は半透明の合成樹脂を材料に断面半円弧状の樋形形状に形成してあり、両側縁部には内向きに突出する突条を形成し、この突条の外側面に長さの全長に亘って外に向けて開放する溝形の掛止め部17a,17bを形成する。
尚、図3は、下方のカバー5を装着完了状態とし、上方のカバー5を装着途中の状態としており、両カバー5,5が完全に装着されたとき図4に示されるように全体が棒状となる発光部本体2を完成させることになる。
この取付座部18は合成樹脂を材料に成形してあり、座基板21は前記発光部本体2の端面を覆い隠す円形に形成して内側面には前記カバー5,5の端部から入り込んでその背面に寄り添う位置決めの弧状の突条23,23を対向状に備える。
透孔31は、図4に示されるように発光部本体2の端面に表われるスペーサ11に対峙してこのスペーサ11に形成されるねじ受け孔34に向かい合わせとなり、取付座部18を発光部本体2の端面に添わせたとき、この透孔31を通して止めねじ32を上記ねじ受け孔34に揉み込んで取付座部18の取付けを完了することになる。この取付けに当って突起33をスペーサ11の空部35に突入させ、透孔31とねじ受け孔34の位置合せを行うことになる。
尚、この取付座部18の取付けに当っては前記配線基板8からの電源コード9を軸部22の貫通孔26を通して外に持ち出しておく。
係止ホルダー20は環状をなす本体部20aの外周部から外側面に向けて起立するように一対の係止片36,36を延設し、更に上記外側面から中央部の穴37を囲むように円筒形の係止部38を立ち上げている。
この係止片36,36はキャップ状に形成される端子カバー19の内径より広い間隔を以って延設してあり、端子カバー19を装着する際は、カバーの内面に軸心方向に沿って形成する溝42,42に内側に撓めて間隔を狭めた状態で挿入し、そのまま奥に滑り込ませて最深部に形成する凹部43,43に前記爪41を掛け止めることで装着が行われる。
この弾性爪片44は上記係止ホルダー20の自由な回転を規制すると共に、所定の位置で回転を止めたとき、その回転位置に停止させ、自由な回転を拘束するストッパーの働き持たせたものであり、前述した如く係止ホルダー20を軸部22に装着したとき、取付座部18の壁部24の内側に侵入させて弾性的に摺接させ、先端外側面に突設する断面山形の爪45をこの壁部の内側面に形成する前記係止爪25に噛み付かせることになる。
この端子カバー19の装着は、前述したように係止ホルダー20から延設する係止片36,36の先端部に設ける爪41,41をカバー内面の溝42,42に嵌め付け、この状態で端子カバー19を係止ホルダー20に押付けることによって行われる。
この端子カバー19が発光部本体2の両端を被う形態で装着されたとき本発明の照明装置1は完成されることになる。
図16に示したように端子カバー19は開口部側の周縁を取付座部18の座基板21の周縁部に沿った外側面に当接し、取付座部18及び係止ホルダー20の全体を被覆することになる。
ことにLED使用の照明装置における従来の課題はこのLEDからの発熱と、この発熱によってLED自らの寿命を短くすることにあったが、本発明は取付基板3に伝わる熱を空隙10を通して入り込む空気によって冷却し、放熱する構造としたことから自然冷却ができ、照明装置の耐用年数を大幅に改善することができるものとなっている。
また、本発明装置においてはLED発光体を利用する上から、適宜AC/DC変換器、電圧制御装置等を装置内に設置することになることは言うまでもない。
2 発光部本体
3 取付基板
4 LED発光体
5 カバー
6a,6b 係止部
7 放熱用フィン
8 配線基板
9 電源コード
10 空隙
11 スペーサ
12 係止片
13 透孔
14 孔
15 止めねじ
16 ナット
17a,17b 掛止め部
18 取付座部
19 端子カバー
20 係止ホルダー
20a 係止ホルダーの本体部
21 取付座部の座基板
22 取付座部の軸部
23 突条
24 壁部
25 係止爪
26 貫通孔
27 スリット
28 段
29 軸部の膨径部
30 軸部の受部
31 透孔
32 止めねじ
33 突起
34 ねじ受け孔
35 空部
36 係止ホルダーの係止片
37 穴
38 係止ホルダーの係止部
39 スリット
40 爪
41 爪
42 溝
43 凹部
44 弾性爪片
45 爪
46 端子
Claims (9)
- 所要の空隙を保持して帯板状をなす一対の取付基板を対面並行状に配置し、該取付基板の表面部にLED発光体を適宜分散状に配置すると共に、該取付基板の表面に前記LED発光体を被覆する透光性のカバーを装着して棒状の発光部本体を形成する一方、前記発光部本体の両端部に取付座部を装着して該取付座部を介して前記LED発光体に電力を供給する端子を植立するカップ状の端子カバーを装着し直管状の蛍光灯型に形成してなることを特徴としたLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 対面並行状に配置される一対の取付基板の間にスペーサを介挿して所定の空隙を確保すると共に、両取付基板を一体に連結することを特徴とした請求項1に記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 一対の取付基板は各両側縁部に係止部を形成し、該取付基板の表面側に装着する透光性のカバーの両側縁部には掛止め部を形成して前記係止部に掛止め組付けることを特徴とした請求項1又は2に記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 一対の取付基板の側縁部には放熱用フィンを長さの全長に亘り形成し、発光部本体の外周に露出させることを特徴とした請求項1乃至3のいずれかに記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 取付基板の表面側に装着する透光性のカバーは取付基板の両側縁部が接する仮想円の円周に沿った円弧状断面形に形成することを特徴とした請求項1乃至4のいずれかに記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 取付座部は一対の取付基板の両端部に止着して両取付基板間の端部空隙、及び取付基板とカバーとの端部空隙を塞ぐことを特徴とした請求項1乃至4のいずれかに記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 取付座部は取付基板に固定する円盤形の座基板と該座基板の外側面の中心部から起立する軸部を備え、該軸部に係止片を有する係止ホルダーを装着し、端子カバーを該係止ホルダーの前記係止片を介して装着することを特徴とした請求項1乃至6のいずれかに記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 係止ホルダーは円盤形に形成する本体部の中心部に貫通状の装着孔を形成して取付座部の軸部を挿通し、取付座部の座基板に対して回転自由に装着する一方、取付座部の外側面側の周縁部に沿って円弧状又は環状の壁部を立設して内周壁面に波形の係止爪を列設し、他方前記係止ホルダーには本体部外周部に上記係止爪に弾力的に係止する弾性爪片を設けて該係止ホルダーの係止片に係止する端子カバーを前記軸部を支点に回転自由に保持すると共に、前記係止爪と弾性爪片との噛み合わせによって任意の回転を規制するようにしてなることを特徴とした請求項7に記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
- 取付座部の軸部は中心部に貫通孔を有する円筒形に形成すると共に軸心方向に治って縮径用のスリットを形成して端子カバーの端子に接続する電源コードを前記貫通孔を通して取付基板のLED発光体に接続すると共に、該軸部を係止ホルダーの装着孔に突き入れて回転自由に結合することを特徴とした請求項7又は8に記載のLED発光体を内蔵してなる照明装置。
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