JP2009265582A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力画像の画素数に応じて現像材を補給する制御において、設定された転写紙サイズが大きい場合にも現像材の補給が遅れないようにし、濃度変動を抑える。
【解決手段】 プリント出力条件として設定された転写紙サイズが大きいほど、画素数の取得をも早いタイミングで行うように読取入力画像を処理する画像データ処理部(1)の画素情報算出部(1)2−5を用い、サイズが小さい場合は、精度の出るプリント出力用の画像を処理する画像データ処理部(2)の画素情報算出部(3)4−8を用いる。画素情報算出部(2)4−1は、読取入力画像の処理パスを通らないでHDD5に記憶される画像やHDD5からの画像を設定等を変えて再利用するときに用いる。このように対象画像の画素数を取得するタイミングを選択することでトナーの補給制御を最適化する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、原稿読み取り等によって入力された画像を画素列よりなるプリント出力用データに処理し、このプリント出力用データを用いて画像を形成する複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機などの画像形成装置及び画像形成方法に関する。
近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機などの画像形成装置は、高速化・高画質化の傾向にあり、とりわけ画像濃度の高安定性について非常に注目されるようになってきている。
電子写真技術を利用する画像形成装置では、光ビーム書込みで生成する静電潜像に現像材としてのトナーを付着するプロセスにより形成されるトナー像の画像濃度を安定化させるためには、トナーボトル(カートリッジ)から現像部へのトナー補給の最適な制御が必要であり、現在、その制御方法が重要な課題である。
トナー補給制御で補給量を算出する手段としては、大きくは現像器内のトナー濃度をセンサにより検知し得られる検出値よりトナー濃度を擬似的に算出し補給する方法(以下、「センサ補給制御」という)と、光ビームにより書き込む画像の画素数もしくは画像面積率などの画素情報からトナーの消費量を換算し、その分を補給する方法(以下、「画素補給制御」という)の2つがある。
画素補給制御では、出力画像の分、即ち消費するトナーの分だけトナーを補給するという制御方法であるため、比較的精度良く必要なトナー補給量を見積もることができる利点があるが、実際に現像されるトナー量は、画像データのライン画像とベタ画像の比率、更にはライン画像であっても、縦ライン画像比率、横ライン画像比率などが誤差要因となり、これが複数枚分のプリントで徐々に累積するため、単に画素数もしくは画像面積率に比例した補給制御(以下、「画素比例制御」という)を行うだけでは、画像濃度を一定に制御することが難しい。
一方、センサ補給制御としては、現像器内の現像剤の透磁率がトナー濃度により変化することを利用した濃度センサなどを用いた補給制御方法が知られているが、この制御方法では、多くの従来技術に見られるように、現像剤の空攪拌によるセンサ出力低下、長期放置によるセンサ出力上昇などの変動要因があるために、この誤差分が濃度変動に対し無視できないほどに大きかった場合、そのまま補給してしまうと濃度変動となってしまう。
上記のような濃度変動をなくすために従来様々な提案がなされており、下記特許文献1〜4を挙げることができる。
下記特許文献1には、トナー残量を精度よく検出することができる画像形成装置について、トナー補給量の安定した所定残量以上では、累積回転時間計測部に基づいたトナー補給算出結果を用い、残量が少なくなって補給量がばらつく領域では画像処理終了後の画像を入力とするピクセルカウント部の結果に基づいたトナー消費量算出結果を用い、さらに残量が少なくなって補給量がばらつく領域では、トナー濃度制御部の制御結果によってトナー残量を検出し、検出精度を得ることが記載されている。
下記特許文献2には、トナー消費量の検出誤差を少なくすることができる画像処理装置について、画像処理終了後の画像、例えば、16階調持つ階調処理後データにおいて、ベタ部と比べエッジ部の方が、トナー付着量が多いことに着目し、エッジ部を検出しそれに基づいてトナー付着量の検出精度を向上させることが記載されている。
下記特許文献3には、機差や使用環境などによってトナー消費特性が変化しても正確なトナー消費量が算出できる画像形成装置について、画像処理終了後の多値画像が入力されるピクセルカウント部で、特性に応じた変える重み付け係数に基づいてトナー補給量を補正することが記載されている。
下記特許文献4には、トナー濃度検出装置と画素の情報からトナー補給量を算出する画像形成装置、即ち、画素補給制御とセンサ補給制御とを組み合わせた制御方法を採用した装置について、現像装置に一度に補給するトナー補給量の上限値を画像処理開始前の入力画像の情報、例えば、入力画像の画像面積や画素数などに応じて上限値を変化させることが記載されている。
特開2007−078886号公報 特開2006−276422号公報 特開2006−171232号公報 特開2007−156411号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3の画像形成装置は、画像形成装置に接続された外部機器から入力されるか或いは読み取り装置で読み込まれた画像データを印字(書き込み)用に処理した後のデータから検出した画素数をもとにトナー消費量もしくはトナー補給量を求めている。このため、プリント出力の対象となる画像データサイズが大きい場合、画素情報の取得が終わらない状態で画像形成装置により現像が開始されフィードフォワード制御時にはトナー補給が間に合わず、濃度変動が生じ得る。
また、上記引用文献4に例示した画素補給制御とセンサ補給制御の両立制御でも、補給量が適正に制御されないことがある。引用文献4の画像形成装置では画像処理開始前の入力画像から検出した画素数(面積)をもとに画素補給制御を行っているので、例えば、高画像面積即ち画像濃度の高い画像などを出力したときには画素補給制御とセンサ補給制御の両方からトナーを一気に補給しようとする制御が働く。このとき、補給量が多くなりすぎる場合があり、補給過多によるトナー飛散等の障害が発生してしまう。
本発明は、出力対象画像の画素数に応じて現像材の補給制御を行う従来技術により生じ得る上記の不具合を解消し、濃度変動が生じないように現像材を補給する制御が行えるようにすることを課題とする。
本発明は、画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段によって入力された画像を正規化し圧縮し画素信号列データとして処理する第1画像処理手段と、前記第1画像処理手段により処理された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2画像処理手段と、前記第2画像処理手段によって処理された画像データを書き込み信号に用いることにより記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成手段と、処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント手段と、前記画素カウント手段によりカウントされた画素数に応じて画像形成手段へ供給する現像材の補給量を制御する補給制御手段を有する画像形成装置であって、前記画素カウント手段が、第1画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第1画素カウント手段及び前記記憶手段に記憶された画像から前記第2画像処理手段に出力される画像の画素数をカウントする第2画素カウント手段を備え、前記補給制御手段は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S1以上であるときに第1画素カウント手段によりカウントされた画素数を用い、所定値S1未満であるときに第2画素カウント手段によりカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする。
本発明は、外部機器から正規化し圧縮を掛けた画素信号列データとして処理された画像を受信し画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段によって入力された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2画像処理手段と、前記第2画像処理手段によって処理された画像データを書き込み信号に用いることにより記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成手段と、処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント手段と、前記画素カウント手段によりカウントされた画素数に応じて画像形成手段へ供給する現像材の補給量を制御する補給制御手段を有する画像形成装置であって、前記画素カウント手段が、前記記憶手段に記憶された画像から前記第2画像処理手段に出力される画像の画素数をカウントする第2画素カウント手段及び前記第2画像処理手段の後段で当該第2画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第3画素カウント手段を備え、前記補給制御手段は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S4以上であるときに第2画素カウント手段によりカウントされた画素数を用い、所定値S4未満であるときに第3画素カウント手段によりカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする。
本発明は、画像を入力する画像入力工程と、前記画像入力工程において入力された画像を正規化し圧縮した画素信号列データとして処理する第1の画像処理工程と、前記第1の画像処理工程において処理された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶工程と、前記記憶工程において記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2の画像処理工程と、前記第2の画像処理工程おいて処理された画像データを書き込み信号に用いて、記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成工程と、処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント工程と、前記画素カウント工程においてカウントされた画素数に応じて供給する現像材の補給量を制御する補給制御工程と、を有する画像形成方法であって、前記画素カウント工程が、第1画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第1の画素カウント工程及び前記記憶工程において記憶された画像から前記第2画像処理工程に出力される画像の画素数をカウントする第2画素カウント工程を備え、前記補給制御工程では、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S1以上であるときに第1画素カウント工程においてカウントされた画素数を用い、所定値S1未満であるときに第2画素カウント工程おいてカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする。
本発明は、外部機器から正規化し圧縮した画素信号列データとして処理された画像を受信し画像を入力する画像入力工程と、前記画像入力工程において入力された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶工程と、前記記憶工程において記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2の画像処理工程と、前記第2の画像処理工程において処理された画像データを書き込み信号に用いることにより記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成工程と、処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント工程と、前記画素カウント工程においてカウントされた画素数に応じて供給する現像材の補給量を制御する補給制御工程を有する画像形成方法であって、前記画素カウント工程が、前記記憶工程において記憶された画像から前記第2の画像処理工程に出力される画像の画素数をカウントする第2の画素カウント工程及び前記第2の画像処理工程の後段で当該第2の画像処理工程において処理された画像の画素数をカウントする第3の画素カウント工程を備え、前記補給制御工程は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S4以上であるときに第2の画素カウント工程においてカウントされた画素数を用い、所定値S4未満であるときに第3の画素カウント工程おいてカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする。
本発明によると、プリント出力を要求する処理対象画像に設定された記録媒体のサイズに応じて該対象画像の画素数をカウントするタイミングを選択し、現像材の補給制御を最適化することで、記録媒体のサイズが変化しても濃度変動を抑え、出力画像の画質を向上することができる。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、添付した図面を参照して説明する。
「画像形成装置の概要」
図1は、この実施形態に係る画像形成装置の全体構成の概略を示す図である。
図1に示す本実施形態に係る画像形成装置は、本発明をタンデム中間転写方式のフルカラー複写機に適用した例を示す。
なお、本実施形態のフルカラー複写機は、複写機能の外、ファクシミリ、プリンタ及びスキャナ機能等を複合した複合機を構成する。
このフルカラー複写機は、装置本体100、装置本体100を載せる給紙テーブル200、複写装置本体上100に取り付けるスキャナ300、スキャナ300上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400、等から構成されている。
装置本体100の中央には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色成分用の画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kを横に並べて配置してタンデム画像形成装置20が構成されている。タンデム画像形成装置20の各画像形成ユニットは、それぞれY、C、M、Kの各色トナー像が形成される感光体40Y、40C、40M、40Kを有している。
タンデム画像形成装置20の上方には、露光装置21が設けられている。露光装置21は、各色毎に用意されたレーザダイオード(LD)方式の4つの光源と、6面のポリゴンミラーとポリゴンモータから構成される1組のポリゴンスキャナと、各光源の光路に配置されたfθレンズ、長尺WTL等のレンズやミラーから構成されている。各色の画像データに応じてレーザダイオードから射出されたレーザ光はポリゴンスキャナにより偏向走査され各色の感光体に照射される。
タンデム画像形成装置20の下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト10が設置されている。中間転写ベルト10は、図1に示す例では3つの支持ローラ14、150、160に掛け回して同図中時計回りに回転搬送可能であり、支持ローラ14は中間転写ベルト10を回転駆動する駆動ローラである。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ150間には、各色の感光体から中間転写ベルト10にトナー像を転写する1次転写手段として1次転写ローラ62Y、62C、62M、62BKが中間転写ベルトを間に挟んで各感光体に対向するように設けられている。
同図中矢印で示す回転方向における、第3の支持ローラ160の下流には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。中間転写ベルト10の材質としてはポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料をシームレスベルトに成型し使用することができる。これらの材料はそのまま用いたり、カーボンブラック等の導電材により抵抗調整したりすることが可能である。また、これらの樹脂を基層として、スプレーやディッピング等の方法により表層を形成し、積層構造にしてもよい。
中間転写ベルト10の下方には、2次転写装置22が配置されている。2次転写装置22は、図1に示す例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ160に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像を記録媒体としての転写材(転写紙)に転写する。2次転写ベルト24としては中間転写ベルト10と同様の材料を用いることができる。
2次転写装置22の横には、転写材上の画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てた構成である。上述した2次転写装置22には、画像転写後の転写材をこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。もちろん、2次転写装置22として、転写ローラや転写チャージャを配置してもよく、そのような場合は、この転写材搬送機能を別途備える必要がある。
なお、図1に示す例では、2次転写装置22および定着装置25の下方に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、転写材を反転排紙したり、転写材の両面に画像を形成するために転写材を反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。
このフルカラー複写機を用いてコピーをおこなうときは、ADF400の原稿トレイ30上に原稿をセットする。または、開閉可能となっているADF400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32の上面を開放し、そこに原稿をセットし、ADF400を閉じて原稿を押さえる。
不図示の操作部のスタートスイッチを押すと、ADF400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後であり、他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行させる。
第1走行体33に設けた光源により照明される原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取装置36に入れ、原稿画像を画像信号として読取る。
この後、操作部でのモード設定、あるいは操作部で自動モード選択が設定されていれば、その設定に従って、原稿の読取り画像信号にプリント出力(形成形成)用の処理を施して、処理された画像データを用いてフルカラーモードまたは白黒モードで画像形成動作を開始する。
フルカラーモードが選択された場合には、各感光体40Y、40C、40M、40Kが図1で反時計回り方向にそれぞれ回転する。各感光体の表面が帯電装置としての帯電ローラ16Y、16C、16M、16Kにより一様に帯電される。その後、各色の感光体40Y、40C、40M、40Kに露光装置21によりLDによる光書き込みが行われる。即ち、各色の画像に対応する画像データで変調されたLDからの光ビームが各感光体面をそれぞれ走査する方式で照射され、各色の潜像がそれぞれ形成される。
各潜像は、感光体40Y、40C、40M、40Kが回転することにより各色の現像装置15Y、15C、15M、15Kで各色のトナーで現像される。ここで、各現像装置に対しては、トナータンク、トナーボトルなど(図示せず)のトナー貯蔵部からトナーがトナー補給装置(図示せず)を経て適宜補給されるようになっている。各色のトナー像は、中間転写ベルト10の搬送とともに、中間転写ベルト10上に順次転写されて中間転写ベルト10上で重ねられてフルカラー画像を形成する。
一方、給紙テーブル43に設けた給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙テーブル43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写材を送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して本体内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。また、もう一つの給紙方法は、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写材を送り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。その後、中間転写ベルト10上のフルカラー画像の搬送にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に転写材を送り込み、2次転写装置22で転写して転写材上にトナー像を転写する。
トナー像が転写された転写材は、2次転写装置22で搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写材に定着された後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写位置22へと再給紙され、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
白黒モードが選択された場合には、支持ローラ150が下方に移動し、中間転写ベルト10を感光体40Y、40C、40M、40Kから離間させる。ブラックの感光体40Kのみが図1の反時計回り方向に回転し、感光体40Kの表面が帯電ローラ16Kにより一様に帯電され、ブラックの画像データで変調されたLDからのレーザ光が照射され、潜像が形成され、ブラックのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト10上に転写される。この際、K以外の3色の感光体、現像装置は停止しており、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
他方、給紙カセット44から転写材が送り出され、レジストローラ49で一時送りを停止されてから、中間転写ベルト10上に形成され、搬送されてくるトナー像と一致するタイミングで送り出される。2次転写装置22でトナー像が転写された転写材は、フルカラー画像の場合と同様に定着装置25で定着され、指定されたモードに応じた排紙系を通って処理される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
上記した複合機能を持つフルカラー複写機(図1)におけるプリント出力(画像形成)に用いるデータの処理システムについて説明する。
図2は、本実施形態のフルカラー複写機における画像データ処理システムの全体構成の概略を示す図である。この画像データ処理システムは、画像入力を原稿画像の読取り手段或いは通信手段を介して外部機器から所定形式の画像もしくは所定形式の画像に変換可能なデータを受信する手段によって行い、入力された画像をプリント出力(書き込み)に用いるデータとして処理する。なお、外部機器から入力されるデータとしては、ホストPC(Personal computer)等からのスキャンデータやプリンタドライバにより作成された印刷データ、並びにファクシミリ受信データが含まれる。
また、この画像データ処理システムでは、入力画像を記憶手段に記憶(蓄積)し、時間を移してプリント出力を行うことや蓄積データを再利用できるようにしている。
図2において、スキャナ等の読取装置1(図1におけるスキャナ300に当たる)は、原稿をスキャンすることで得る原稿画像のRGB(R:RED,G:GREEN,B:BLUE)成分の濃淡情報から、RGB各8ビットの600DPI(Dot Per Inch)デジタル画像データを生成し出力する。
画像データ処理装置(1)2は、読取装置1からのデジタル画像データに対し、後記で詳述する正規化、圧縮等の画像処理を施して出力する。
バス制御装置3は、この画像データ処理システム内で必要な画像データや制御コマンド等各種データのやり取りを行う。
画像データ処理部(2)4は、画像データ処理装置(1)2で処理されたデジタル画像データに対し、後記で詳述する書き込みに用いるプリント出力用データとしての画像処理を施して出力する。
HDD(Hard Disk Drive)5は、デジタル画像データ、及びデジタル画像データの付帯情報(書誌情報)を蓄積するための記憶装置である。
CPU(Central Processing Unit)6は、この画像データ処理システムの制御全体を司るマイクロプロセッサである。
メモリ7は、CPU6がこの画像データ処理システムの制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶するための記憶部などに使用される揮発性メモリである。
プロッタI/F(インターフェース)装置8は、CPU6から送られてくる各色成分CMYKのデジタル画像データを受け取り、プロッタ装置9の専用I/Fに出力する。
プロッタ装置9(図1における露光装置21及び画像形成装置20に当たる)は、CMYKのデジタル画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスなどにより、記録媒体としての転写紙にプリント出力する。
S.B.(South Bridge)13は、バスのブリッジ機能を汎用回路化したものである。
ROM(Read Only Memory)14は、CPU6がこの画像データ処理システムの制御を行う際のプログラムが格納されるメモリである。
操作表示装置10は、この画像データ処理システムとユーザのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。
また、回線I/F装置11は、電話回線を介して外部のファクシミリ(FAX)装置15やファクシミリ機能を持つ装置とFAX送受信を行うためのインターフェースである。
さらに、外部I/F装置12は、スキャナ機能やプリンタ機能を利用する際、イーサネット(登録商標)等のネットワークを介して外部のPC6と各種制御や画像データの入出力を行う。
ユーザは、読取装置1で原稿をスキャンする際に、操作表示装置10からカラーモード選択機能(自動カラー選択モード、フルカラーモード、モノクロモードなど)や画質モード選択機能(文字モード、文字写真モード、写真モードなど)、画質調整機能(地肌除去、濃度レベル、カラー変換など)及び画像編集機能(変倍、集約、反転、消去、印字など)として用意された中の所望の機能を設定することにより、プロッタ装置9からプリント出力される画像やネットワークを通じて外部のPC6などに配信する画像の画質を調整することが可能である。
処理対象画像に対して上記機能を用いて設定された処理条件は、HDD5に画像データに付帯する書誌情報の1つとして記憶され、画像データ処理部(2)4において、その画質設定情報に基づいた画質調整や画像編集が行われて出力される。
また、HDD5に蓄積されている画像は、画質設定情報に応じた処理は施されていないので、原稿をスキャンする際に設定した画質設定情報とは別の設定で、HDD5に蓄積された画像を再利用することもできる。
図3は、本実施形態の画像データ処理システムにおける画像データ処理装置(1)2及び画像データ処理部(2)4の内部構成をより詳細に示すブロック図である。
画像データ処理装置(1)2のスキャナγ処理部2−1は、入力されたRGB各8ビットの読取り画像データに対してγ変換を行い、グレーバランスを合わせたり、階調特性を変換したりする。
フィルタ処理部(1)2−2は、画像の絵柄部を滑らかにするための平滑化や、文字部をくっきりさせるためのエッジ強調を行う。
色変換処理部(1)2−3は、決められた特性の色空間のRGBデータに変換して出力する。この色空間は、ネットワークを通じて外部のPCなどにカラー画像として配信する場合を考慮し、SRGB空間、例えば、ADOBE社が定義したADOBE−RGB空間を採用する。なお、モノクロ二値画像として配信する場合には、色変換でグレースケールに変換し、後述する階調処理でディザ処理や誤差拡散処理といった疑似中間調処理、あるいは、単純二値化処理をして、そのモノクロ二値画像を配信する。
色変換処理部(1)2−3までの処理により、読取装置1の機器特性に依存する読取り画像データを正規化し、汎用のデータにする。
圧縮処理部2−4は、色変換処理後の600DPIのRGB画像データに対しJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)圧縮されてHDD5に記憶される。JPEG圧縮では、圧縮率と画質はクオリティファクター(Q値)によって決まる。Q値が大きいほど画質は良いが圧縮率は悪くなる。この実施形態では、画像データ処理装置(1)2から出力される画像は、低圧縮率(例えばQ値=90)で圧縮され、画質劣化を抑えて蓄積される。また、ネットワークを通じて外部のPCから入力される画像(アプリケーションソフトで作成された画像)もRGB画像データとして低圧縮率(Q値=90)でJPEG圧縮されて蓄積される。
画像データ処理装置(1)2の後段に設けた画素情報算出部(1)2−5は、多値画像に対して画素数または画像面積率をカウントする。画素情報算出部(1)2−5は、圧縮処理の前でも構わない。圧縮処理前にカウントすることでカウント数の精度が向上する。圧縮処理後にカウントをする場合、メモリの圧縮率をカウント数の代替方法として使うことができる。なお、ここでカウントされた処理対象画像の画素数または画像面積率は、後述するトナー補給制御における補給量を求めるために用いるので、当該画像に付帯する書誌情報として管理される。
画像データ処理装置(1)2の処理を経てHDD5に記憶された画像は、外部機器に送信し用いられることもあって汎用のデータとなっている。また、ネットワーク等を介して外部機器から受信しHDD5に記憶される画像も同様に汎用のデータである。従って、HDD5に記憶された画像を用いてプロッタ装置9でプリント出力する際には、プロッタ装置9で用いることが可能でかつその機器特性に適合する画像データとする処理を行い、また、操作表示装置10への入力操作により設定したユーザが要求する画質調整や画像編集を画像データに施す必要がある。
画像データ処理部(2)4は、HDD5からの画像に対し上記の画像処理を施し、プリント出力用データ(書込み画像データ)としてプロッタ装置9に処理後のデータを出力する。
画像データ処理部(2)4の入力段の画素情報算出部(2)4−1は、多値画像に対して画素数または画像面積率をカウントする。画素情報算出部(2)4−1は、伸張処理の後でも構わない。伸張処理前にカウントする場合、メモリの圧縮率をカウント数の代替方法として使うことができる。伸張処理後にカウントすることでカウント数の精度が向上する。
なお、画素情報算出部(2)4−1は、画素情報算出部(1)2−5と同じ画素情報を得るが、画素情報算出部(1)2−5を通らない入力パスを取る画像を対象にすること及び画素情報算出部(1)2−5と異なるタイミングで画素情報の算出を行うことを可能にする。ここでカウントされた処理対象画像の画素数または画像面積率は、後述するトナー補給制御における補給量を求めるために用いるので、当該画像に付帯する書誌情報として管理される。
伸張処理部4−2は、JPEG圧縮された600DPIのRGB画像データに対し伸張処理によってデータを復元する。
地肌除去処理部4−3は、地肌除去処理の設定がされている場合に、原稿の地肌に当たる部分を白レベルにすることで画像の地肌部分にある汚れを除去する。
フィルタ処理部4−4は、書誌情報などに基づいて、画像の絵柄部を滑らかにするための平滑化や、文字部をくっきりさせるためのエッジ強調を行う。
変倍処理部4−5は、画像データを出力の解像度や画像サイズに変換するための拡大・縮小処理を行う。
色変換処理部(2)4−6は、RGB各8ビットのデータをプロッタ装置9の色空間であるCMYK各8ビット(モノクロ出力する場合にはK信号のみ)に変換する。
階調処理部4−7は、CMYK各8ビットのデータをプロッタ装置9の階調数(例えばCMYK各2ビット)に変換するために、ディザ処理や誤差拡散処理といった疑似中間調処理を行う。
画素情報算出部(3)4−8は、階調処理後のデータに対して画素数または画像面積率をカウントする。ここでカウントされた処理対象画像の画素数または画像面積率は、後述するトナー補給制御における補給量を求めるために用いるので、当該画像に付帯する書誌情報として管理される。
次に、現像材(トナー)の補給制御について説明する。
プリント出力を行うプロッタ等に入力する書込み画像データの画素情報としての画素数または画像面積率は、対象画像に使用するトナーの消費量を予測する値としての意味を持つことから、従来、書込み画像データを処理するときに対象画像の画素数を得、これをもとにトナー補給量を制御することが行われている。
ただ、プリント出力条件として設定された画像サイズ(記録媒体のサイズ)が大きいと、書込み用に処理された画像データから画素数を求める方法を採ることもあって、対象画像の画素数の取得が終わらない状態で画像形成装置により現像が開始され、フィードフォワード制御時にはトナー補給が間に合わず、濃度変動が生じていた。
そこで、本実施形態では、画素数の取得を従来よりも早いタイミングで行うようにすることで、従来生じていた不具合を解消する。より早いタイミングで画素数等の画素情報を取得するための手段として、本実施形態では、新たに画素情報算出部として上記で図3を参照して示した構成における画像データ処理装置(1)2の出力段に画素情報算出部(1)2−5と、画像データ処理部(2)4の入力段に画素情報算出部(2)4−1を付加している。
また、処理対象画像の画素数をカウントするタイミングが後になるほど出力画像のより正しい画素数が求まるので、処理対象画像に設定された記録媒体(転写紙)のサイズに応じて、上記した濃度変動が生じない範囲で該対象画像の画素数をカウントするタイミングを、即ち画素情報算出部を選択することでトナーの補給制御を最適化する。
なお、本実施形態に係るトナーの補給制御は、図2に示した画像データ処理システムのCPU6が操作表示装置10からの指示に従ってプリント出力を行う際の制御動作の一環として、実行される。
以下に、新たに付加した画素情報算出部(1)2−5及び画素情報算出部(2)4−1と画素情報算出部(3)4−8(従来技術)を用いて行うトナー補給制御の実施形態を説明する。下記「実施形態1」には、上記した3つの画素情報算出部から選択した1つを用いて画素情報の取得を行うことにより実施するトナー補給制御の基本形を示す。また、「実施形態2〜5」は、各画素情報算出部で行う画素カウント値の補正に関するバリエーションを示す。
「実施形態1」
この実施形態は、処理対象画像に設定された転写紙サイズに基づいて、画素情報を取得するために用いる画素情報算出部(1)2−5、画素情報算出部(2)4−1及び画素情報算出部(3)4−8の1つを選択し、選択した画素情報算出部で得た画素数(画素カウント値)を1要素としてトナー補給量を決めることによって、トナーの補給制御を最適化するものである。なお、上記で画素数を1要素としてトナー補給量を決める、と述べたのは、この実施形態では、後述するように、画素補給制御とセンサ補給制御を併用する場合に適用する例を示したためである。
プリント出力する転写紙サイズと選択する画素情報算出部の関係を説明すると、プリント出力を指示して読取装置1から入力される原稿画像に対しては、ユーザが操作表示装置10から画像の転写紙サイズを指定している。よって、指定された転写紙サイズをもとに使用する画素情報算出部を決定する。
画像データ処理部(2)4の出力段に設けた画素情報算出部(3)4−8は、他の算出部に比べ書き込み画像データの画素数をより正しく算出するが、使用する転写紙サイズが大きいほど画素数のカウントに時間が掛かり、トナー補給が間に合わなくなるので、最も小さい転写紙サイズを設定した処理対象画像に用いる。また、より大きい転写紙サイズについては、画素情報算出部(3)4−8を使用すると、トナー補給が間に合わなくなる可能性があるので、画素情報算出部(2)4−1を用い、さらにサイズが大きくなれば、画素情報算出部(1)2−5を使用する、という順で使用する画素情報算出部を決め、トナー補給を適正に行えるようにする。
具体的には、設定された転写紙サイズがS1未満(例えば、A4サイズ未満)か否かを判定し、S1未満である場合、画素情報算出部(3)4−8を使用する。
また、設定された転写紙サイズがS1以上である場合、次にその転写紙サイズがS2未満(例えば、A3サイズ未満)か否かを判定し、S2未満である場合、画素情報算出部(2)4−1を使用する。但し、SI>S2である。
また、設定された転写紙サイズがS2以上である場合、画素情報算出部(1)2−5を使用する。
このような判定に従い画素情報算出部の選択をすることで、フィードフォワード制御時にトナー補給を適正なタイミングで行うことができ、濃度変動のない高画質の出力を得ることができる。
この画像データ処理システム(図3)における画像データの処理フローによると、画素情報算出部(1)2−5は、HDD5に蓄積する前段で画像データの画素情報を算出しているが、この処理フローによる利点として次の処理例を示すことができる。即ち、転写紙サイズがより大きい(例えば、長尺30m)へのプリント出力を予定して原稿画像を読取装置1から入力する場合、先ず、ユーザは、読取った原稿画像をHDD5へデータ蓄積のみを行う動作の指示を操作表示装置10から行う。原稿画像データの蓄積終了後、操作表示装置10から指示する次の動作として、HDD5に蓄積された当該画像に対しプロッタ装置9からの出力を指示する。このように動作指示を分けて行うことで、原稿画像の読取りと読取った原稿画像データによる出力を1つのジョブとして行う場合に起きる画素情報算出タイミングとトナー補給制御のタイミングのずれによる影響を受けることがなく、1つのジョブとして行う場合に比べ、高画質・高安定画像を得ることができる。
以上のような動作の制御を行うことにより、フィードフォワード制御時に転写紙サイズが大きい場合にも、トナー補給を適正なタイミングで行うことができ、濃度変動のない高画質の出力を得ることができる。
上記では、画像形成装置が読取装置1を備え、読取装置1で入力された原稿画像の読取りデータを対象にした実施形態を示したが、ネットワーク等を介して外部機器から受信しHDD5に記憶される画像を対象にプリント出力を行う場合、入力画像は画像データ処理装置(1)2の処理パスを通らないでHDD5に記憶される。従って、画素情報算出部(1)2−5による画素情報の取得は行わない。画像データ処理部(2)4の入力段に画素情報算出部(2)4−1を設けた一つの意味は、この場合に適応することにある。
例えば、ネットワーク等を介して外部のPC16から出力画像(転写紙)サイズの大きな印刷要求の入力があった場合に、画素情報算出部(2)4−1を用いて、画素情報を早いタイミングで得ることができ、トナー補給を適正なタイミングで行うことが可能になる。なお、画素情報算出部(2)4−1と画素情報算出部(3)4−8との関係は、上記した原稿読取り画像における対応と同じである。
また、読取装置を持たない画像形成装置であるプリンタに本発明に係る画像形成装置を実施する場合は、上記で説明した外部機器からの入力画像に対する処理をプリンタで実現することにより実施できる。つまり、通信インターフェースを介してPC等の外部機器から入力される印刷要求に応じてプリント出力を行う際に、画像データ処理部(2)4に当たる書き込み画像データの処理部の入力段及び出力段にそれぞれ画素情報算出部(2)4−1及び画素情報算出部(3)4−8に当たる画素情報算出部を設け、上記した動作を行わせる。このようにすることで、プリンタにおいても転写紙サイズが大きい場合に、トナー補給を適正なタイミングで行うことができ、濃度変動のない高画質の出力を得ることができる。
なお、PC等の外部機器から入力される画像に対する画素情報の算出において、画素情報算出部(2)4−1を使用してもトナー補給が間に合わない場合、PC等の外部機器側でプログラムを実行することで画素情報算出部(1)2−5と同等の動作を行っても構わない。
次に、本実施形態の画像形成装置が以下に示す[作像条件]に従って動作する際のトナー補給制御について、説明する。
[作像条件]
感光体直径 :60mm
感光体回転速度 :282mm/sec
感光体−現像ローラ間距離 :0.3mm
現像剤容量 :380g
トナー粒径 :7μm
キャリア粒経 :35μm
本実施形態の画像形成装置で採用するトナー補給制御は、画素補給制御とセンサ補給制御を併用する。
画素補給制御は、光ビームにより書き込む画像の画素数もしくは画像面積率などの画素情報からトナーの消費量を換算し、その分を補給する制御であり、画素情報は、上記した画素情報算出部により求める。
また、センサ補給制御は、現像装置15Y、15C、15M、15K内にそれぞれ設けたトナー濃度を検出するトナー濃度検出装置により検知し、得られる検出値よりトナー濃度を擬似的に算出し補給する制御である。
なお、上記トナー補給の制御を実行する制御手段は、CPU6によって当該制御機能を実現するプログラムを駆動することにより構成することができる。
画素補給制御とセンサ補給制御を併用するトナー補給の制御手段は、本画像形成装置と接続されたPC16等の外部機器から受信するか或いは読取装置1を通して入力された画像から画素情報算出部によって取得された画素数と、トナー濃度検出装置によって検出したトナー濃度をもとに、現像装置15Y、15C、15M、15Kに対し各色のトナータンク、ボトルなどから補給されるべきトナーの補給量を下記に示す算出方法により求める。
式で表すとトータルの補給量H[mg]は、画素補給制御における補給量P_PXL[mg]とセンサ補給制御における補給量P_VT[mg]の和として下記(1)式のように算出される。
H=P_PXL + P_VT・・・・・(1)
ここで、P_PXLとP_VTの内容は、以下のように表される。
P_PXL=(M/A)×PXL× α1・・・・・(2)
M/A:単位面積当たりのトナー付着量目標値[mg/cm2]
PXL:入力画像のドット画像面積[cm2]]
α1 :補給係数1
P_VT=(センサ感度)×(VTNOW−VTREF)×α2・・・(3)
VTNOW:現在のトナー濃度を表すセンサ出力値[V]
VTREF:目標となるトナー濃度のセンサ出力値[V]
α2 :補給係数2
上記(2)式において、(M/A)は、中間転写ベルト10上の単位面積あたりのトナー付着量目標値であり、PXLは、入力画像データから算出された画素数[DOT]のデータを[cm2]単位に変換した値、α1は、機械の補給性能に対して画素補給量を補正する補正係数(固定値)である。
上記(3)式において、VTNOWは、今現在のトナー濃度をセンサで検出したときの検出値であり、VTREFは目標となるトナー濃度に相当する。また、センサ感度はトナー濃度に対するセンサの出力値であり、単位は[WT%/V]である。補給係数α2はα1と同様に機械の補給性能に対してセンサ補給量を補正する補正係数(固定値)である。
以下に、上記(1)〜(3)式で表されるトナーの補給量の決定方法を基本として、補正動作を適用して行われる制御例を示す。
“制御例1”
本例では、一度に現像装置に補給するトナー補給量の上限値を書き込み画像データの画素数もしくは画像面積率に応じて変化させる。
ここでは、(1)式で表される補給量に対して、画素補給制御によるトナー補給量に連動した補給量上限値を設定する。今回補給量上限値は、(2)式で表される画素補給分の120%までとし、以下のような式で表すことができる。
H_LIMIT=1.2×P_PXL・・・・(4)
H_LIMIT:補給量の上限値[mg]
これにより、画像面積の異なる場合においても過補給で画像濃度が変動するのを防止することができる。
実際の効果を確かめるため、(ケース1):上限値なしで補給制御を行った場合、(ケース2):上限値を固定値で設定した場合、(ケース3):上限値を画素補給値から算出した場合、つまり画素補給量に連動した補給量上限値で設定した場合、で各々実験を行い、そのプリント出力画像の画像濃度を測定した。
ここでの確認方法として、図4に示したように画像面積率を変えた画素データによりプリント出力を行わせた。図4(a)は画像面積率5%、図4(b)は画像面積率10%、図4(c)は画像面積率20%、図4(d)は画像面積率50%、図4(e)は画像面積率100%の画像出力状態を模式的に示している。
出力画像の確認に当たって
出力画像:図4の画像出力データ一覧(画像面積率:5%、10%、20%、50%、100%)
各画像面積率での出力データでの画像出力枚数:3枚
また、各補給計算式での設定値α1=1.05、α2=150、センサ感度=3.0[wt%/V]を使用している。ただしα1、α2は機械条件に応じて異なる値が入ってもよい。
各画像面積率での出力データで実際に出力した画像に関して画像濃度(ID)を測定したものを図5に表で、図6にグラフで示す。図5,図6において、「リミットなし」は上記(ケース1)、「リミット固定」は上記(ケース2)、「リミット画素連動」は上記(ケース3)にそれぞれ対応する。
理想的には、異なる何れの画像面積率の画像を出力しても同じ画像濃度が得られることが望ましい。上記各ケースと各画像面積率の組み合わせ毎に画像濃度のバラツキをみるため、MAX−MIN(最大値−最小値)を算出して比較したところ、ケース3の上限値を画素補給値から算出した場合、つまり画素補給量に連動した補給量上限値で設定した場合において最も画像濃度が安定していることが確認できた。
“制御例2”
本例では、出力する画像中のライン画像(線画)の比率に応じてトナーの補給量を変化させる。ここでは、出力画像をライン部とベタ部に分解してライン画像の比率を算出し、その比率に応じて現像装置へのトナー補給量を変化させ、その場合、一度に補給する補給量の上限値を画素情報に応じて変化させる。例えば、ライン部は少し補給量を多くする方法を採る。
詳しく説明すると、出力画像の画像データは、画像処理でのエッジ検出により、ライン部データ(エッジ部/文字部)PXL_LINEとベタ部(写真画像部)PXL_BETAとに分けることができる。よって、上記(2)式の画素補給制御式は、以下のように変更する。
P_PXL=M×PXL×α1×α3・・・(5)
ここで、ベタ/ライン比率による補給量補正量として、α3を算出する。
α3=PXL_BETA/(PXL_BETA+PXL_LINE)+COEF_BL×PXL_LINE/(PXL_BETA+PXL_LINE)・・・(6)
COEF_BL:ベタ/ライン比(ベタとラインの付着量比率)
このように、現像装置へのトナー補給量の上限値を書き込みを行う画素数と上記書き込みを行う画素数に占めるライン画像(線画)の画素数との比率に基づき算出する。
“制御例3”
本例では、(5)式で表される補給量に対して、画素補給制御によるトナー補給量に連動した補給量上限値を設定する。今回補給量上限値は、(5)式及び(6)式を適用して求められた画素補給分の120%までとし、下記(4)'式で表すことができる。
H_LIMIT=1.2×P_PXL ・・・・(4)'
H_LIMIT:補給量の上限値[mg]
即ち、現像装置へのトナー補給量の上限値を書き込み画像データの画素数と該書き込み画像データの画素数に占めるライン画像(線画)の画素数との比率に基づき算出する。
実際の効果を確かめるため、(ケース4):比較のため上記(5)式及び(6)式に基づかず上記(2)式を用いたトナーの補給制御(上記ケース3に相当する画素補給制御式によるトナーの補給制御)で画像を出力し、そのときのベタ部の画像濃度を測定した。また、(ケース5):上記(5)式及び(6)式に基づいたトナーの補給制御(ベタ/ライン比の補給制御)でCOEF_BL=1.3として画像を出力し、そのときのベタ部の画像濃度を測定した。
画像は、各ケース共、10枚リピートで出力し、上記ベタ/ライン比の補給制御が無いときと有るときでのリピートでの画像濃度変動を比較した。
その比較結果を図7に表とし、図8にグラフにて示す。図7,図8において上記ケース4を「ベタ/ライン補正なし」、上記ケース5を「ベタ/ライン補正あり」と表記した。
上記各ケース毎に画像濃度のバラツキをみるため、MAX−MIN(最大値−最小値)を算出して比較したところ、上記ケース5に相当する「ベタ/ライン補正あり」において最も画像濃度が安定していることが確認できた。この結果、ベタ/ライン比の補正を入れることで、画像パターンによるバラツキを抑えた補給制御が実現可能であることが確認できた。
“制御例4”
本例では、現像装置15Y、15C、15M、15K内のトナー濃度検出値からトナーの補給量を算出し、このトナー濃度検出値から算出したトナーの補給量を入力画像の画像面積率に連動させる。具体的には、上記(3)式のセンサ補給制御において、補給係数α2を出力画像の画像面積率に連動させることにより、センサ補給制御による補給量も最適化を行うものである。
ここで、補給係数α2の値は、出力画像面積PXLを転写紙サイズSで割った値に比例させるようにする。PXL/Sの値は、出力画像の転写紙に対する画像面積率に相当する。
センサ補給量に画像面積率をかけ合わせることで、出力画像に適した補給量補正が実現できる。
α2=PXL/S×α4・・・(7)
S:転写紙サイズ[cm2]
α4:補給係数4(固定値)
ここで、実際の効果を確かめるため、図5,図6の結果を得たときの例に準じて画像面積率:5%、10%、20%、50%、100%とし、下記ケース6及び7について画像濃度を測定した。
(ケース6):補給係数α2を出力画像の画像面積率に連動させない。つまり、トナー濃度検出値から算出したトナーの補給量を入力画像の画像面積率に連動させない場合である。
(ケース7):補給係数α2を出力画像の画像面積率に連動させる。つまり、トナー濃度検出値から算出したトナーの補給量を入力画像の画像面積率に連動させる場合である。
上記の測定結果を図9に表とし、図10にグラフにて示す。図9,図10において上記ケース6を「α4なし」、上記ケース7を「α4あり」と表記した。なお、この例では、(7)式でα4には150(係数)を使用しているが、この値は機械の特性よって変わることがある。
上記各ケースと各画像面積率の組み合わせ毎に画像濃度のバラツキをみるため、MAX−MIN(最大値−最小値)を算出して比較したところ、ケース7の補給係数α2を出力画像の画像面積率に連動させる。つまり、トナー濃度検出値から算出したトナーの補給量を入力画像の画像面積率に連動させる場合において最も画像濃度が安定していることが確認できた。
この結果から、特に画像面積率の低い領域での画像濃度安定性が向上し、画像濃度のバラツキがさらに改善することが確認できた。
“制御例5”
本例では、高画質化のために現像材に小粒径キャリアを使用する。キャリアを小粒径化することで、現像剤の嵩密度が高くなる。現像剤の嵩密度とは単位体積あたりの現像材の充填率に相当する。キャリアを小粒径化することにより余分な空間が少なくなるため、嵩密度は高くなってくる。しかし、その分、現像剤の密閉度が高くなり、キャリアと補給用トナーとが混ざりにくいという弊害が発生する。
しかし、これまで述べた制御例によるトナー補給制御において、体積平均粒経が40μm以下の小粒径のキャリアを使用しても安定した画像濃度を提供することが可能であり、高画質化の要求を満足する結果が得られる。
以上の制御例1〜5よると、出力画像で画像面積率やライン比率が変っても、過補給状態が発生するのを防止し、安定した画像濃度を提供する画像形成装置が実現である。また、高画質・高安定化を提供する画像形成装置が実現できる。
これらの点について先行技術と比較すると、先行技術では、出力画像の画素に応じてトナー補給量の上限値を決めているものがある。先行技術が出力画素の平均値、累計値から補給量の上限を決めているのに対して、本例では、常にプリント出力時もしくはその直前の画像の画素から補給量上限を決めている点が相違する。
トナー補給制御の最適な制御方法は、消費したトナー分だけ補給することである。ただし、実際には計算どおりに補正量を供給することは困難であり、過補給になるのを避けるため通常、補給量に上限処理を設けている。この上限処理で使用する上限値を固定値とした場合、トナー消費量が多い画像のときには補給不足になり、逆にトナー消費量が少ない画像のときは補給過多になり、画像濃度変動が生じてしまう。
この上限処理を出力画素の平均値から求めた場合、同じような画像面積率の画像ばかり出力する場合にはよいが、出力する画像の画像面積率が大きく変化するような場合、固定値にしたときと同じように供給不足、供給過多が発生してしまう。特にフルカラー画像を出力する機械においては、出力する画像で画像面積率の変動が大きく変化する。
例えば、カラーの画総面積率は低いエクセルデータなどを出力していた後、画像面積率の高いフルカラーの地図などを出力すると、画像面積率の低い状態で補給量上限値が設定されているため、補給不足になり、画像濃度変動が発生してしまう。図11は、こうした補給上限値の設定の1例を示す表である。この例では、補給量の上限値を“画像面積率の平均×1.2倍”といった算定に従い設定する場合である。この場合、画像面積率が高くなってからも、同図に“画像濃度低下” と付記した部分の補給量の上限値の設定値に示すように、急激な変化に追従できず補給不足の状態が続き、画像濃度低下が生じる。
特に近年ではユニットの小型化により、現像剤の量も少なめにしているため、補給不足や補給過多により画像濃度変動やトナー飛散などが発生しやすくなっている。かかる不具合を発生させないためにも、プリント出力時に最適な補給量及び補給上限値を設定するには「画像面積率の平均値や累計値などから補給時間の上限値を決めるのではなく、常時、出力画像の画像面積率に応じて補給上限値を算出する必要がある。
“制御例6”
本例は、トナーの帯電量の低下による濃度変動に対応する制御に関する。画像面積が大きくなり現像装置15Y、15C、15M、15K内のトナーが多くプリント出力に使用され、フレッシュなトナーがトナー補給装置から補給される際、トナーが現像器内で充分に帯電されなくなる。このようにトナーの帯電量が低下する状況では、画像へのトナー付着量が増加し、結果として画像濃度が上がる状態となる。こうした現象による濃度変動を無くすため、対象画像の面積が大きい時には、画像面積とトナー補給量の上限値の関係を上限値が下がる方向にして、トナー補給量を抑える。
具体的には、トナー補給量の上限値を入力画像の画像面積が大きくなるにつれて上限値の増加分を抑えるような設定にする。即ち、トナー補給量の上限値の式として以下の式を用いる。
H_LIMIT=1.2×P_PXL(P_PXL<312)
H_LIMIT=1.0×P_PXL+62.4(P_PXL≧312)・・・(4)’’
H_LIMIT:補給量の上限値[mg]
このように、画像面積がある所定の値を超えた時に、画像面積と補給量上限値の関係を変えて、画像面積あたりの補給量上限値を下げることにより、画像濃度の上昇を抑えることができる。
“制御例7”
本例は、トナー落ちを防ぐ補給量の制御に関する。現像装置15Y、15C、15M、15K内へさらに多くのトナーが補給されると、現像装置内のトナーがキャリアと混合されないまま現像スリーブ上に移送され、画像上にそのまま塊として落ちてしまう現象、いわゆるトナー落ちが起きる。この状況は、所定以上の補給量を制限することにより回避することができる。
具体的には、トナー補給量の上限値を入力画像の画像面積が大きくなるにつれて上限値の増加分を抑えるように、トナー補給量の上限値の設定に以下の式を用いる。
H_LIMIT=1.2×P_PXL(P_PXL<312)
H_LIMIT=1.0×P_PXL+62.4(P_PXL≧312)
但し、H_LIMIT>560の時はH_LIMIT=1100・・・(4)'''
H_LIMIT:補給量の上限値[mg]
とする。
このように、“制御例6”に示した(4)’’式に上記(4)'''式の条件が加わることで、トナー落ちを抑えることができる。また、トナー落ちが発生するほどのトナー補給を行うと、帯電されないままのトナーが多くなるため、画像濃度が上昇してしまう。そのため、(4)'''式の条件を加えることで、トナー補給量を制限し、補給トナーの帯電量を所定以上の値に安定させることが可能となり、画像濃度の上昇も抑えられる。
“制御例8”
本例は、トナーの帯電量の上昇による濃度変動に対応する制御に関する。画像面積が小さくトナーが消費されない条件において、現像装置15Y、15C、15M、15K内に滞留するトナーが消費されないまま攪拌され続けると、トナーの帯電量が上がり画像へのトナー付着量が低下し、結果としては画像濃度が下がる状態となる。補給量の上限値の式のままでは、補給量が少なく制限されるため、画像濃度が低下する。
こうした状況にならないようにするため、対象画像の面積が小さくトナーが消費されにくい時には、トナー補給量の上限値を画素に対して高めに設定し、補給量を増やすようにすることにより対処する。また、トナーを全く消費していない条件下においても、現像剤が攪拌され続けるため、帯電量の増加を抑えるために一定量のトナー補給をした方がよいので、こうした状況にも同様の対処をする。
具体的には、トナー補給量の上限値を入力画像の画像面積が大きくなるにつれて上限値の増加分を抑えるように、トナー補給量の上限値の設定に以下の式を用いる。
H_LIMIT=1.2×P_PXL(P_PXL<312)
H_LIMIT=1.0×P_PXL+62.4(P_PXL≧312)
但し、H_LIMIT<10の時はH_LIMIT=10
H_LIMIT>560の時はH_LIMIT=1100・・・(4)''''
H_LIMIT:補給量の上限値[mg]
とする。
このように、“制御例6”に示した(4)'''式に上記(4)''''式におけるH_LIMITの下限を底上げをする条件を加えることでトナーを全く消費していない時、トナーの消費が少なすぎる場合においても一定量のトナー補給が可能となり、画像濃度低下を抑えることができる。
「実施形態2」
本実施形態は、画素情報算出部で行う画素カウント値の補正に関する。
上記実施形態1では、プリント出力を要求して入力された画像に指示された出力画像(転写紙)サイズが大きいほど、入力画像を処理する画像データ処理部の処理過程において早いタイミングで画素情報を取得できる画素情報算出部を用いる。即ち、早いタイミングで画素情報を取得する画素情報算出部(1)2−5と画素情報算出部(2)4−1を用い、いずれも画像データ処理部(1)2の処理のみ行われた画像データに対して画素カウントを行う。つまり、画素情報算出部(1)2−5と画素情報算出部(2)4のいずれも、画像データ処理部(2)4による書き込み(プリント出力)用のデータ処理の前段で画素カウントを行う。このため、画像データ処理部(2)4の出力段に設けた画素情報算出部(3)4−8によって出力直前に得る画素カウントと比べると、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1によって得る出力画像の画素数としての画素カウントの検出精度が悪いという課題が生じる。
そこで、この検出精度を向上させるために画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1によって算出された画素カウントを補正する。本実施形態では、入力された画像に設定された画質設定情報としてのカラーモードをもとに、カラーモードに対し適用する補正方法として予め定められた方法(後記で詳述)によって当該画像の画素カウントに補正を施す。なお、この補正手段は、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1内部に補正処理機能の実現手段を備えることにより実施することができる。
トナー補給制御の手順によると、先ず、読取装置1のスキャナで読取って蓄積される画像である場合、或いはネットワーク等を介して外部機器から受信し蓄積される画像の場合でも、プリント出力の対象となる画像に対して転写紙サイズが設定されているので、設定された転写紙サイズに基づいて、上記「実施形態1」で説明したように、使用する画素情報算出部が決定される。
このとき使用する画素情報算出部として、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部 (2)4−1が決定されれば、出力対象画像に設定されたカラーモードに基づいて適用する補正方法を指定し、指定された方法に従ってC,M,Y,K各版で算出される画素カウントを補正する。なお、出力の対象画像に設定されたカラーモードは、ユーザによって操作表示装置10等によって指示された設定を当該画像の書誌情報として管理しておき、この書誌情報を参照することにより確認できる。
本実施形態では、RGB画像をHDD5に蓄積することを考えており、この場合には、画素カウント前に既存の手段を用いて色変換を行い、変換されたCMYKの画像をもとに画素カウントを行う。ただ、CMYKに変換した画像をHDD5に蓄積する方法を採用してもよいので、この場合には、画素情報算出部ではこの変換を必要としない。
本実施形態では、カラーモードとして、“フルカラーモード”,“モノクロモード”,“2色モード”,“自動カラー選択モード”を設定可能なモードとして考えており、これらのカラーモードに対応して以下に示す補正方法を採用する。
・ フルカラーモードに対しては、補正は行わない。
・ モノクロモードに対しては、C,M,Y版の画素カウントは0とし、K版の補正は行わない。
・ 2色モードに対しては、色が指定された2版以外の画素カウントは0とし、指定された2版の画素カウントの補正は行わない。
・ 単色モードに対しては、色が指定された1版以外の画素カウントは0とし、指定された1版の画素カウントの補正は行わない。
・ 自動カラー選択モードに対しては、書誌情報の一つとして管理されている自動カラー判定結果に基づいて、カラー判定の場合は補正を行わず、モノクロ判定の場合は上記モノクロモードに対すると同様の処理を行う。
上記のような補正方法を採用して画素情報算出部で出力の対象画像から得た画素カウントを補正し、補正した画素カウントをもとにトナー補給制御を行うことにより、フィードフォワード制御時に転写紙サイズが大きい場合であっても、トナー補給制御を間に合わせることで高画質・高安定画像を得ることができる。
なお、HDD5に蓄積する画像データに対しては、転写紙サイズ、カラーモードは書誌情報として当該画像データと関連付けて蓄積、管理される。このようにこれらの書誌情報を管理することにより、蓄積画像出力のように時間をおいて再利用する場合、或いはこの機械が持つプロッタ装置9とは別のプロッタ装置で出力する場合でも、当該画像を用いる際に上記した画素カウントの補正処理は可能である。また、転写紙サイズ指定方法、カラーモード指定方法は、読取り入力画像によるプリント出力以外のプリンタドライバからのプリント出力要求などでも同様に行うことができる。
「実施形態3」
本実施形態は、画素情報算出部で行う画素カウント値の補正に関する。
上記実施形態2では、プリント出力の要求に指示された転写紙サイズが大きく、早いタイミングで画素情報を取得する画素情報算出部(1)2−5と画素情報算出部(2)4−1を用いて対象画像の画素カウントを行う場合に、画素カウントの検出精度を向上させるために画素カウントをカラーモードに基づいて補正する実施形態を示した。
本実施形態では、実施形態2と同様の意図を持って画素カウントを補正するが、この実施形態では、入力された画像に設定された画質設定情報としての画質モードをもとに、画質モードに対し適用する補正方法として予め定められた方法(後記で詳述)によって当該画像の画素カウントに補正を施す。なお、この補正手段は、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1内部に補正処理機能の実現手段を備えることにより実施することができる。
トナー補給制御の手順によると、先ず、読取装置1のスキャナで読取って蓄積される画像である場合、或いはネットワーク等を介して外部機器から受信し蓄積される画像の場合でも、プリント出力の対象となる画像に対して転写紙サイズが設定されているので、設定された転写紙サイズに基づいて、上記「実施形態1」で説明したように、使用する画素情報算出部が決定される。
このとき使用する画素情報算出部として、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1が決定されれば、出力対象画像に設定された画質モードに基づいて適用する補正方法を指定し、指定された方法に従ってC,M,Y,K各版で算出される画素カウントを補正する。なお、出力の対象画像に設定されたカラーモードは、ユーザによって操作表示装置10等によって指示された設定を当該画像の書誌情報として管理しておき、この書誌情報を参照することにより確認できる。
本実施形態では、RGB画像をHDD5に蓄積することを考えており、この場合には、画素カウント前に既存の手段を用いて色変換を行い、変換されたCMYKの画像をもとに画素カウントを行う。ただ、CMYKに変換した画像をHDD5に蓄積する方法を採用してもよいので、この場合には、画素情報算出部ではこの変換を必要としない。
本実施形態では、画質モードとして、“文字モード”,“写真モード”を設定可能なモードとして考えており、これらのカラーモードに対応して以下に示す補正方法を採用する。
なお、画質モードのカテゴリーは、UCR(Under Color Removal)率の違いに基づく。ここでは、UCR率が高くUCRを適用する画質に対して“文字モード”と定め、UCR率が低くUCRを適用しない画質に対して“写真モード”と定める。
・ 文字モードに対しては、CMY版の画素カウント数は、X’=X−K、K版の画素カウント数は、X”=X*(256+K)/256とする。
・ 写真モードに対しては、補正は行わない。
上記のような補正方法を採用して画素情報算出部で出力の対象画像から得た画素カウントを補正し、補正した画素カウントをもとにトナー補給制御を行うことにより、フィードフォワード制御時に転写紙サイズが大きい場合であっても、トナー補給制御を間に合わせることで高画質・高安定画像を得ることができる。
なお、HDD5に蓄積する画像データに対しては、転写紙サイズ、画質モードは書誌情報として当該画像データと関連付けて蓄積、管理される。このようにこれらの書誌情報を管理することにより、蓄積画像出力のように時間をおいて再利用する場合、或いはこの機械が持つプロッタ装置9とは別のプロッタ装置で出力する場合でも、当該画像を用いる際に上記した画素カウントの補正処理は可能である。また、転写紙サイズ指定方法、画質モード指定方法は、読取り入力画像によるプリント出力以外のプリンタドライバからのプリント出力要求などでも同様に行うことができる。
「実施形態4」
本実施形態は、画素情報算出部で行う画素カウント値の補正に関する。
上記実施形態2,3では、プリント出力の要求に指示された転写紙サイズが大きく、早いタイミングで画素情報を取得する画素情報算出部(1)2−5と画素情報算出部(2)4−1を用いて対象画像の画素カウントを行う場合に、画素カウントの検出精度を向上させるために画素カウントをそれぞれカラーモード、画質モードに基づいて補正する実施形態を示した。
本実施形態では、実施形態2,3と同様の意図を持って画素カウントを補正するが、この実施形態では、対象画像に対し画質調整機能を利用するときに当該画像に設定された機能をもとに、画質調整機能を用いて処理された画像に適用する補正方法として予め定められた方法(後記で詳述)によって当該画像の画素カウントに補正を施す。なお、この補正手段は、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1内部に補正処理機能の実現手段を備えることにより実施することができる。
トナー補給制御の手順によると、先ず、読取装置1のスキャナで読取って蓄積される画像である場合、或いはネットワーク等を介して外部機器から受信し蓄積される画像の場合でも、プリント出力の対象となる画像に対して転写紙サイズが設定されているので、設定された転写紙サイズに基づいて、上記「実施形態1」で説明したように、使用する画素情報算出部が決定される。
このとき使用する画素情報算出部として、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1が決定されれば、出力対象画像に設定された画質設定情報としての画質調整機能に基づいて適用する補正方法を指定し、指定された方法に従ってC,M,Y,K各版で算出される画素カウントを補正する。なお、出力の対象画像に設定された画質調整機能は、ユーザによって操作表示装置10等によって指示された設定を当該画像の書誌情報として管理しておき、この書誌情報を参照することにより確認できる。
本実施形態では、RGB画像をHDD5に蓄積することを考えており、この場合には、画素カウント前に既存の手段を用いて色変換を行い、変換されたCMYKの画像をもとに画素カウントを行う。ただ、CMYKに変換した画像をHDD5に蓄積する方法を採用してもよいので、この場合には、画素情報算出部ではこの変換を必要としない。
本実施形態では、画質調整機能として、“地肌除去機能”,“濃度レベル変換機能”,“カラー変換機能”を設定可能な機能として考えており、これらの機能に対応して以下に示す補正方法を採用する。
・ 地肌除去機能ON/OFFに対しては、ONの場合所定の地肌除去係数J(固定値)を掛けることにより補正を行い、OFFの場合補正は行わない。
・濃度レベル変換機能に対しては、ONの場合所定の濃度レベル変換係数N(固定値)を掛けることにより補正を行い、OFFの場合補正は行わない。
・カラー変換機能に対しては、ONの場合、カラー変換前の版のトナー補給量は変更分を減算し、カラー変換後の版のトナー補給量は変更分を加算する補正を行い、OFFの場合補正は行わない。
上記のような補正方法を採用して画素情報算出部で出力の対象画像から得た画素カウントを補正し、補正した画素カウントをもとにトナー補給制御を行うことにより、フィードフォワード制御時に転写紙サイズが大きい場合であっても、トナー補給制御を間に合わせることで高画質・高安定画像を得ることができる。
なお、HDD5に蓄積する画像データに対しては、転写紙サイズ、設定された画質調整機能は書誌情報として当該画像データと関連付けて蓄積、管理される。このようにこれらの書誌情報を管理することにより、蓄積画像出力のように時間をおいて再利用する場合、或いはこの機械が持つプロッタ装置9とは別のプロッタ装置で出力する場合でも、当該画像を用いる際に上記した画素カウントの補正処理は可能である。また、転写紙サイズ指定方法、画質調整機能の設定方法は、読取り入力画像によるプリント出力以外のプリンタドライバからのプリント出力要求などでも同様に行うことができる。
「実施形態5」
本実施形態は、画素情報算出部で行う画素カウント値の補正に関する。
上記実施形態2〜4では、プリント出力の要求に指示された転写紙サイズが大きく、早いタイミングで画素情報を取得する画素情報算出部(1)2−5と画素情報算出部(2)4−1を用いて対象画像の画素カウントを行う場合に、画素カウントの検出精度を向上させるために画素カウントをそれぞれカラーモード、画質モード、画質調整機能に基づいて補正する実施形態を示した。
本実施形態では、実施形態2〜4と同様の意図を持って画素カウントを補正するが、この実施形態では、対象画像に対し画像編集機能を利用するときに当該画像に設定された機能をもとに、画像編集機能を用いて処理された画像に適用する補正方法として予め定められた方法(後記で詳述)によって当該画像の画素カウントに補正を施す。なお、この補正手段は、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1内部に補正処理機能の実現手段を備えることにより実施することができる。
トナー補給制御の手順によると、先ず、読取装置1のスキャナで読取って蓄積される画像である場合、或いはネットワーク等を介して外部機器から受信し蓄積される画像の場合でも、プリント出力の対象となる画像に対して転写紙サイズが設定されているので、設定された転写紙サイズに基づいて、上記「実施形態1」で説明したように、使用する画素情報算出部が決定される。
このとき使用する画素情報算出部として、画素情報算出部(1)2−5又は画素情報算出部(2)4−1が決定されれば、出力対象画像に設定された画質設定情報としての画像編集機能に基づいて適用する補正方法を指定し、指定された方法に従ってC,M,Y,K各版で算出される画素カウントを補正する。なお、出力の対象画像に設定された画像編集機能は、ユーザによって操作表示装置10等によって指示された設定を当該画像の書誌情報として管理しておき、この書誌情報を参照することにより確認できる。
本実施形態では、RGB画像をHDD5に蓄積することを考えており、この場合には、画素カウント前に既存の手段を用いて色変換を行い、変換されたCMYKの画像をもとに画素カウントを行う。ただ、CMYKに変換した画像をHDD5に蓄積する方法を採用してもよいので、この場合には、画素情報算出部ではこの変換を必要としない。
本実施形態では、画像編集機能として、“変倍機能”,“集約機能”,“反転機能”,“消去機能”,“印字機能”を設定可能な機能として考えており、これらの機能に対応して以下に示す補正方法を採用する。
・“変倍機能”に対しては、次の補正方法を採用する。
即ち、画素カウント値PXLを下記(I),(II)のように変倍率に応じてPXL1に変換する。
(I)縮小変倍の場合
下記(8)式のように算出される。
PXL1=PXL×A×0.01 ・・・ (8)
A:変倍率[%]
(II)拡大変倍の場合
拡大後画像が転写紙に収まれば、上記(8)式のように算出されるが、拡大後の画像が転写紙に収まらなければ、原稿の転写されるであろう範囲を算出し、得られるドットが打たれる面積に変倍率を掛け合わせる。つまり、下記(9)式のように算出される。
PXL1=PXLCUT×A×0.01・・・(9)
PXLCUT:原稿上の転写される範囲のドット画像面積[cm2]
・“集約機能”に対しては、次の補正方法を採用する。
即ち、画素カウント値PXLを集約の条件に応じてPXL2に変換する。一例として2IN1の集約の時、式で表すと(10)式のように算出される。
PXL2=(1枚目の原稿のPXL×B×0.01)+(2枚目の原稿のPXL×B×0.01)・・・(10)
B:集約条件に応じた変倍率「%」(2IN1時:B=50)
リピート、ダブルコピーの時も同様の方式で実現する。
・“反転機能”に対しては、次の補正方法を採用する。
即ち、画素カウント値PXLを反転に応じてPXL3に変換する。式で表すと(11)式のように算出される。
PXL3=PXLALL−PXL・・・(11)
PXLALL:原稿の総画像面積[cm2]
・“消去機能”に対しては、次の補正方法を採用する。
即ち、画素カウント値PXLを消去の条件に応じてPXL4に変換する。式で表すと(12)式のように算出される。
PXL4=PXL−PXLERA・・・(12)
PXLERA:消去分の画像面積[cm2]
・“印字機能”に対しては、次の補正方法を採用する。
即ち、画素カウント値PXLを印字の条件に応じてPXL5に変換する。式で表すと(13)式のように算出される。
PXL4=PXL+PXLSTA・・・(13)
PXLSTA :印字分の画像面積[cm2]
上記のような補正方法を採用して画素情報算出部で出力の対象画像から得た画素カウントを補正し、補正した画素カウントをもとにトナー補給制御を行うことにより、フィードフォワード制御時に転写紙サイズが大きい場合であっても、トナー補給制御を間に合わせることで高画質・高安定画像を得ることができる。
なお、HDD5に蓄積する画像データに対しては、転写紙サイズ、設定された画像編集機能は書誌情報として当該画像データと関連付けて蓄積、管理される。このようにこれらの書誌情報を管理することにより、蓄積画像出力のように時間をおいて再利用する場合、或いはこの機械が持つプロッタ装置9とは別のプロッタ装置で出力する場合でも、当該画像を用いる際に上記した画素カウントの補正処理は可能である。また、転写紙サイズ指定方法、画像編集機能の設定方法は、読取り入力画像によるプリント出力以外のプリンタドライバからのプリント出力要求などでも同様に行うことができる。
本発明に係る画像形成装置の実施形態(フルカラー複写機)の全体構成の概略を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の実施形態(フルカラー複写機)における画像データ処理システムの全体構成の概略を示す図である。 本実施形態の画像データ処理システム(図2)における画像データ処理装置(1)及び画像データ処理部(2)の内部構成をより詳細に示すブロック図である。 画像面積率を変化させた確認用の出力画像の例を示す図である。 トナー補給量の上限を制御条件とし、画像面積率を変えた画像データによって出力した画像の濃度実測値を示す表である。 図5の実測値をグラフによって示す図である。 ベタ/ライン補正の有無を制御条件とし、リピート枚数を変えて出力した画像の濃度実測値を示す表である。 図7の実測値をグラフによって示す図である。 画像面積率に連動する補正の有無を制御条件とし、画像面積率を変えた画像データによって出力した画像の濃度実測値を示す表である。 図9の実測値をグラフによって示す図である。 出力画像の画像面積率が大きく変化する場合のトナー補給量の制御条件を説明する表である。
符号の説明
1・・読取装置、2・・画像データ処理部(1)、2−5・・画素情報算出部(1)、4・・画像データ処理部(2)、4−1・・画素情報算出部(2)、4−8・・画素情報算出部(3)、5・・HDD、6・・CPU、9・・プロッタ装置、10・・操作表示装置、15Y、15C、15M、15K・・現像装置、20・・タンデム画像形成装置、21・・露光装置。

Claims (13)

  1. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段によって入力された画像を正規化し圧縮した画素信号列データとして処理する第1画像処理手段と、
    前記第1画像処理手段により処理された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2画像処理手段と、
    前記第2画像処理手段によって処理された画像データを書き込み信号に用いて、記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成手段と、
    処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント手段と、
    前記画素カウント手段によりカウントされた画素数に応じて画像形成手段へ供給する現像材の補給量を制御する補給制御手段を有する画像形成装置であって、
    前記画素カウント手段が、第1画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第1画素カウント手段及び前記記憶手段に記憶された画像から前記第2画像処理手段に出力される画像の画素数をカウントする第2画素カウント手段を備え、
    前記補給制御手段は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S1以上であるときに第1画素カウント手段によりカウントされた画素数を用い、所定値S1未満であるときに第2画素カウント手段によりカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記画素カウント手段が、前記第2画像処理手段の後段で当該第2画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第3画素カウント手段を備え、
    前記補給制御手段は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S1以上であるときに第1画素カウント手段によりカウントされた画素数を用い、所定値S1未満かつ所定値S2(但しSI>S2)以上であるときに第2画素カウント手段によりカウントされた画素数を用い、所定値S2未満であるときに第3画素カウント手段によりカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
    前記画像入力手段が、原稿を読み取ることにより画素信号を得る手段であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 外部機器から正規化し圧縮した画素信号列データとして処理された画像を受信し画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段によって入力された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2画像処理手段と、
    前記第2画像処理手段によって処理された画像データを書き込み信号に用いることにより記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成手段と、
    処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント手段と、
    前記画素カウント手段によりカウントされた画素数に応じて画像形成手段へ供給する現像材の補給量を制御する補給制御手段を有する画像形成装置であって、
    前記画素カウント手段が、前記記憶手段に記憶された画像から前記第2画像処理手段に出力される画像の画素数をカウントする第2画素カウント手段及び前記第2画像処理手段の後段で当該第2画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第3画素カウント手段を備え、
    前記補給制御手段は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S4以上であるときに第2画素カウント手段によりカウントされた画素数を用い、所定値S4未満であるときに第3画素カウント手段によりカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記記憶手段に前記画像入力手段によって入力された画像に設定された画質設定情報を当該画像の書誌情報として記憶し、
    前記記憶手段に記憶された画質設定情報に基づいて、前記画素カウント手段によってカウントされた当該画像の画素数を補正することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載された画像形成装置において、
    前記画質設定情報がカラーモードを特定する情報であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5に記載された画像形成装置において、
    前記画質設定情報が画質モードを特定する情報であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5に記載された画像形成装置において、
    前記画質設定情報が画質調整機能を特定する情報であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項5に記載された画像形成装置において、
    前記画質設定情報が画像編集機能を特定する情報であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 画像を入力する画像入力工程と、
    前記画像入力工程において入力された画像を正規化し圧縮した画素信号列データとして処理する第1の画像処理工程と、
    前記第1の画像処理工程において処理された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶工程と、
    前記記憶工程において記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2の画像処理工程と、
    前記第2の画像処理工程おいて処理された画像データを書き込み信号に用いて、記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成工程と、
    処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント工程と、
    前記画素カウント工程においてカウントされた画素数に応じて供給する現像材の補給量を制御する補給制御工程と、を有する画像形成方法であって、
    前記画素カウント工程が、第1画像処理手段により処理された画像の画素数をカウントする第1の画素カウント工程及び前記記憶工程において記憶された画像から前記第2画像処理工程に出力される画像の画素数をカウントする第2画素カウント工程を備え、
    前記補給制御工程では、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S1以上であるときに第1画素カウント工程においてカウントされた画素数を用い、所定値S1未満であるときに第2画素カウント工程おいてカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする画像形成方法。
  11. 請求項10に記載された画像形成方法において、
    前記画素カウント工程が、前記第2の画像処理工程における後段で当該第2の画像処理工程において処理された画像の画素数をカウントする第3の画素カウント工程を備え、
    前記補給制御工程では、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S1以上であるときに第1画素カウント工程においてカウントされた画素数を用い、所定値S1未満かつ所定値S2(但しSI>S2)以上であるときに第2画素カウント工程においてカウントされた画素数を用い、所定値S2未満であるときに第3の画素カウント工程においてカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする画像形成方法。
  12. 外部機器から正規化し圧縮した画素信号列データとして処理された画像を受信し画像を入力する画像入力工程と、
    前記画像入力工程において入力された画像を該画像に設定された書誌情報とともに記憶する記憶工程と、
    前記記憶工程において記憶された画像を伸張し、プリント出力用のデータとして処理する第2の画像処理工程と、
    前記第2の画像処理工程において処理された画像データを書き込み信号に用いることにより記録媒体へ現像材を付着させ画像を形成する画像形成工程と、
    処理対象画像の画素数をカウントする画素カウント工程と、
    前記画素カウント工程においてカウントされた画素数に応じて供給する現像材の補給量を制御する補給制御工程を有する画像形成方法であって、
    前記画素カウント工程が、前記記憶工程において記憶された画像から前記第2の画像処理工程に出力される画像の画素数をカウントする第2の画素カウント工程及び前記第2の画像処理工程の後段で当該第2の画像処理工程において処理された画像の画素数をカウントする第3の画素カウント工程を備え、
    前記補給制御工程は、プリント出力を要求する処理対象画像に書誌情報として設定された記録媒体サイズが、所定値S4以上であるときに第2の画素カウント工程においてカウントされた画素数を用い、所定値S4未満であるときに第3の画素カウント工程おいてカウントされた画素数を用いて現像材の補給量を制御することを特徴とする画像形成方法。
  13. 請求項10乃至12のいずれかに記載された画像形成方法において、
    前記記憶工程において、前記画像入力工程において入力された画像に設定された画質設定情報を当該画像の書誌情報として記憶し、
    前記記憶工程において記憶された画質設定情報に基づいて、前記画素カウント工程においてカウントされた当該画像の画素数を補正することを特徴とする画像形成方法。
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