JP2009265535A - マイクロレンズの形成方法、アライメントマーク最適化方法、固体撮像装置の製造方法、および電子情報機器 - Google Patents

マイクロレンズの形成方法、アライメントマーク最適化方法、固体撮像装置の製造方法、および電子情報機器 Download PDF

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【課題】第1工程で形成するマイクロレンズと第2工程で形成するマイクロレンズの形成位置にズレを低減でき、これにより、レンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減する。
【解決手段】画素アレイ上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、該第1レンズ工程で第1のマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマーク11vおよび11hを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロレンズの形成方法、固体撮像装置の製造方法、および電子情報機器に関し、特に、固体撮像装置を構成するマイクロレンズの形成方法、このマイクロレンズの形成方法を用いた固体撮像装置の製造方法、並びに、この固体撮像装置の製造方法により得られた固体撮像装置を用いた電子情報機器に関するものである。
従来から固体撮像装置には、入射光が受光部に効率よく集光するように、マイクロレンズを各画素の受光部上に配置したものがあり、以下、従来のマイクロレンズを備えた固体撮像装置の製造方法について簡単に説明する。
図9は、このような従来の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図9(a)〜図9(c)は特にマイクロレンズの形成工程を処理順に示している。
まず、半導体基板1の表面領域上に、複数の画素を配列してなる画素部(図示せず)、および該画素部を駆動するとともに、該画素部からの画素信号を処理する周辺回路(図示せず)を形成し、さらに、全面に平坦化膜2を形成した後、この平坦化膜2上に感光性を有する熱可塑性樹脂を塗布してレンズ材料層Prを形成する。続いて、該レンズ材料層Prを、露光マスク(レチクル)Rcを用いて露光光Lにより選択的に露光する(図9(a))。この露光マスクRcは、ガラスなどの透明基板Rc1の表面に所定のパターンを有するクロムなどからなる遮光膜Rc2を形成してなるものである。このレンズ材料層Prの露光された部分(露光部分)Pr2は、現像液に溶ける部分であり、このレンズ材料層Prの露光されていない部分(非露光部分)Pr1は、現像液に溶けない部分である。
次に、レンズ材料層Prの現像を行って、該レンズ材料層Prの露光部分Pr2を選択的に除去して、未露光部分Pr1のみ上記平坦化膜2上に残す(図9(b))。
その後、レンズ材料層Prの非露光部分Pr1を加熱溶融によりレンズ形状となるよう加工してマイクロレンズMを形成する(図9(c))。
図10は、上記レンズ材料層の露光に用いる露光装置を説明する図であり、その概略構成を示している。
この露光装置110は、ウエハWfを載置するウエハステージ112と、このウエハステージ112を水平方向に移動可能に支持する支持台111と、露光光Lを発生する露光光源114とを有している。この露光装置110は、上記レチクルRcを支持するとともに、レチクルRcを支持台111に対して位置あわせするレチクル位置合わせ部116と、ステージ112を支持台111に対して移動させるステージ駆動部115とを有している。この露光装置110は、露光光源114から出てレチクルを通過した露光光をウエハWf上に集光するとともに、ウエハWf表面からの光Lrを反射する光学系113と、該光学系113で反射されたウエハ表面からの光に基づいて、上記レチクル位置合わせ部116および支持台駆動部115を制御する制御部117とを有している。
図11は、上記露光装置110を用いて、ウエハ上に形成した感光性材料層に対して露光処理を行う方法を説明する図である。
図11に示すウエハWfは、固体撮像装置を製造する前半工程で、各チップ領域100に上記画素部および周辺回路部が形成されているものである。また、図11に示すレチクルRcは、3行3列のマトリクス状に配列された9個のチップ領域に対する露光パターンを有するものである。
このようなウエハWfが上記露光装置110のウエハステージ112上に載置されると、該露光装置110は、レチクル位置合わせ部116およびステージ駆動部115によりウエハWfとレチクルRcとの位置合わせを行い、その後、9チップ毎に順次ウエハに対する露光処理を行う。
ところで、このようなマイクロレンズを備えた固体撮像装置では、隣接するマイクロレンズの距離を縮小することにより、集光率を高めて感度を向上させることができるが、上述したマイクロレンズの形成方法では、全てのマイクロレンズを同時に形成するため、以下のような問題があった。
すなわち、フォトリソグラフィー技術の解像度には限界があり、レンズ材料層のパターニングを解像度以下のパターニング寸法で行う場合、所望の寸法パターンを確実に形成することは非常に困難である。また、パターニングされたレンズ材料層の間隔が狭くなると、熱処理で溶融した隣接するレンズ材料層同士が接触し、これによって、隣接するマイクロレンズが接触する部分の表面形状が1つの連続した曲面形状となり、不良形状のマイクロレンズが形成される恐れがある。従って、マイクロレンズの凸レンズ形状を維持しながら、マイクロレンズ間の間隔を狭めることは困難であった。
そこで、以下の特許文献1〜8に開示されているように、従来からマイクロレンズの形成を2工程に分けて行う方法が提案されている。
これらの文献開示のマイクロレンズの形成方法は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上にマイクロレンズを、マイクロレンズが形成された画素領域と、マイクロレンズが形成されない画素領域とが市松格子形状をなすよう、選択的に形成する第1のマイクロレンズ工程と、該画素アレイの残りの画素領域にマイクロレンズを形成する第2のマイクロレンズ形成工程とを含むものである。
このように画素アレイ上にマイクロレンズを形成する工程を2工程に分けることにより、隣接するマイクロレンズの融着を招くことなく、画素アレイ上でのレンズ未形成領域の発生が抑えられることとなる。これにより、マイクロレンズ間のレンズ未形成領域を最小限にでき、集光効率を向上させた固体撮像装置を得ることができる。
以下、マイクロレンズの形成を2工程に分けて行う方法について説明する。
この場合、第1のマイクロレンズ工程および第2のマイクロレンズ工程では、それぞれウエハ上に形成された所定のアライメントマークを用いて、露光マスク(レチクル)をウエハに対して位置合わせすることとなる。
図12は、図11に示すウエハWfの表面領域を拡大して示す図であり、固体撮像素子チップ(固体撮像装置)が形成される領域(チップ領域)Rc、およびウエハWfから各チップを切り出す際に切断されるスクライブ領域SLhおよびSLvを拡大して示している。
図12に示すウエハWfは、回路素子や配線などの形成を行う前半工程が完了した段階のものである。つまり、このウエハWf上には、固体撮像素子チップが形成されるべきチップ領域Rcがマトリクス状に配列され、各チップ領域Rcには、前半工程で作成された複数の画素Pxからなる画素アレイApと、該画素アレイApの周辺に位置する周辺回路(図示せず)とが形成されている。
また、隣接するチップ領域列間の領域は縦方向スクライブ領域SLvとなっており、隣接するチップ領域行間の領域は横方向スクライブ領域SLhとなっている。これらの横方向スクライブ領域SLhには、ウエハに対するレチクルの水平方向の位置決めを行うための水平アライメントマークAm11およびAm12が形成され、また、これらの縦方向スクライブ領域SLvには、ウエハに対するレチクルの垂直方向の位置決めを行うための垂直アライメントマークAm21およびAm22が形成されている。ここでは、アライメントマークAm11およびAm21は、例えば、回路素子などを構成するゲート電極の形成工程でポリシリコン層などのパターニングにより形成されたものであり、アライメントマークAm12およびAm22は、金属配線の形成工程で金属膜のパターニングにより形成されたものである。
そして、後半工程では、例えば、カラーフィルタの形成処理を行った後、マイクロレンズの形成処理を上記のように2工程に分けて行う。
つまり、上記ウエハWf上に感光性のレンズ材料を塗布した後、該ウエハWf上のレンズ材料を図10に示す露光装置110により露光する。
具体的には、第1のマイクロレンズ形成工程で用いる露光マスク(第1工程レチクル)を、上記配線工程で形成されたアライメントマークAm12およびAm22を用いてウエハに対して位置合わせし、ウエハ上に塗布されたレンズ材料を露光する。その後、露光されたレンズ材料を現像して、該レンズ材料が所定の画素(奇数画素行と奇数画素列との交差部に位置する画素、および偶数画素行と偶数画素列との交差部に位置する画素)上にのみ残るようパターニングし、その後、該現像されたレンズ材料(レンズ用部材)を熱処理により溶融して硬化させる。これにより、各チップの画素アレイにおける奇数画素行と奇数画素列との交差部に位置する画素、および偶数画素行と偶数画素列との交差部に位置する画素上に、第1のマイクロレンズが形成される。
次に、上記第1のマイクロレンズの形成されたウエハWf上に、感光性のレンズ材料を塗布した後、該ウエハWf上のレンズ材料を図10に示す露光装置110により露光する。具体的には、第2のマイクロレンズ形成工程で用いる露光マスク(第2工程レチクル)を、上記第1のマイクロレンズ形成工程と同様に、上記配線工程で形成されたアライメントマークAm12およびAm22を用いてウエハに対して位置合わせし、ウエハ上に塗布されたレンズ材料を露光する。その後、露光されたレンズ材料を現像して、該レンズ材料が、上記第1のマイクロレンズが形成された画素以外の画素上にのみ残るようパターニングし、その後、該現像されたレンズ材料(レンズ用部材)を熱処理により溶融して硬化させる。これにより、各チップの画素アレイにおける上記第1のマイクロレンズが形成された画素以外の画素(奇数画素行と偶数画素列との交差部の画素、および偶数画素行と奇数画素列との交差部に位置する画素)上に、第2のマイクロレンズが形成される。
ところが、上記のように、第1のマイクロレンズ形成工程と第2のマイクロレンズ形成工程で、第1のマイクロレンズより下層である配線層などの形成工程で形成されたアライメントマークを用いる場合は、第1のマイクロレンズおよび第2のマイクロレンズの配置パターンはいずれも、配線層のパターンに対して位置合わせされることとなり、第1および第2のマイクロレンズの両者のアライメント精度は、それぞれの位置合わせにおけるばらつきを含むこととなる。
特開2000−22117号公報 特開2000−260968号公報 特開2000−269474号公報 特開2000−332226号公報 特開2003−332547号公報 特開2006−66931号公報 特開2003−229550号公報 特開2007−47569号公報
以上説明したように、従来のマイクロレンズの形成方法では、マイクロレンズの形成を2工程に分けて行う場合は、第1マイクロレンズ形成工程で形成されるマイクロレンズより下層で形成されたアライメントマークを用いて、第2マイクロレンズ形成工程で形成するマイクロレンズに対する位置合わせを行うが、この場合は第1マイクロレンズ形成工程と第2のマイクロレンズ形成工程で形成されるマイクロレンズは、2回のマスク合わせにより位置合わせされることとなる。
このようにマイクロレンズの形成工程を2工程に分けることで、レンズ未形成領域を最小限にできより多くの光の集光が可能となるが、マイクロレンズを2回分けて形成するため、第1工程で形成するマイクロレンズと第2工程で形成するマイクロレンズの形成位置にズレが発生しやすい。このマイクロレンズ間の位置ズレはシェーディング不良の発生に繋がるため、このマイクロレンズ間の形成位置のズレは最小限に制御する必要がある。ところが、現在のところ、マイクロレンズを2分割で形成する技術においてマイクロレンズ間の形成位置(第1工程で形成したマイクロレンズと第2工程で形成したマイクロレンズとの間のアライメントズレ)の制御性については報告事例はない。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、マイクロレンズの形成を2工程に分けて形成する際に、第1工程で作成するマイクロレンズと第2工程で作成するマイクロレンズとの位置あわせ精度を高めることができ、これによりレンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減することができるマイクロレンズの形成方法、このようなマイクロレンズの形成方法を用いた固体撮像装置の製造方法、ならびに、該固体撮像装置の製造方法により得られた固体撮像装置を備えた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係るマイクロレンズの形成方法は、下地層上にマトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを形成する方法であって、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第1レンズ工程は、該第1のマイクロレンズとアライメントマークとを同一のマスクを用いてパターニングする工程を含み、該第2レンズ工程は、該第1レンズ工程で形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行う工程を含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第1レンズ工程は、前記下地層上に感光性レンズ材料を塗布して前記レンズ材料層を形成する工程と、該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、該露光されたレンズ材料層の現像により、該複数の第1画素領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該下地層の所定領域上にマーク用部材を形成する工程と、該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第1レンズ工程で用いる露光マスクは、前記レンズ材料層の露光現像により平面円形形状の第1レンズ用部材が形成されるよう、前記第1画素領域の各々に対応する部分の開口パターンを円形形状とし、かつ、該レンズ材料層の露光現像により平面矩形形状のマーク用部材が形成されるよう、該マーク用部材が形成される領域に対応する部分の開口パターンを矩形形状としたものであることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第2レンズ工程は、前記下地層および前記第1のマイクロレンズ上に感光性レンズ材料を塗布してレンズ材料層を形成する工程と、該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、該露光されたレンズ材料層を現像して、前記複数の第2画素領域の各々の上に第2レンズ用部材を形成する工程と、該第2レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第2のマイクロレンズを形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第2レンズ工程で用いる露光マスクは、前記レンズ材料層の露光現像により平面円形形状の前記第2レンズ用部材が形成されるよう、前記第2画素領域の各々に対応する部分の開口パターンを円形形状としたものであることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第1レンズ工程は、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含むことが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材への紫外線照射と、前記レンズ用部材への紫外線照射とを同一条件で行う工程であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材への紫外線照射と、前記レンズ用部材への紫外線照射とを異なる条件で行う工程であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行う工程であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材にのみ選択的に紫外線を照射する第1UV工程と、該マーク用部材および前記レンズ用部材の両方に紫外線を照射する第2UV工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第1UV工程における紫外線照射パワーは、前記第2UV工程における紫外線照射パワーより大きいことが好ましい。
この発明に係るアライメントマーク最適化方法は、複数のマイクロレンズを第1および第2の2工程に分けて形成する際に該第1工程でマイクロレンズと同時に形成され、かつ該第2工程で位置合わせに用いるアライメントマークの形成処理を最適化する方法であって、該アライメントマークの形成処理におけるパラメータを変えてマイクロレンズを基板上に形成してなる複数の試料を準備する工程と、該各試料における、該第1工程でマイクロレンズと同時に形成された第1位置確認用マークと、該第2工程でマイクロレンズと同時に形成された第2位置確認用マークとの位置ずれ量を検出する工程と、該検出した各試料における該第1および第2位置確認用マークの位置ずれ量に基づいて、該アライメントマークの形成処理における最適パラメータを判定する工程とを含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記アライメントマーク最適化方法において、前記第1工程は、複数のレンズ形成領域を行列状に配列してなる格子状レンズ領域上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1レンズ形成領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2レンズ形成領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する工程であり、前記第2工程は、該格子状レンズ領域の、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2レンズ形成領域に第2のマイクロレンズを形成する工程であることが好ましい。
本発明は、上記アライメントマーク最適化方法において、前記第1工程は、前記基板上に感光性レンズ材料を塗布してレンズ材料層を形成する工程と、該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、該露光されたレンズ材料層を現像して、該複数の第1レンズ形成領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該基板の所定領域上に、前記アライメントマークとなるべきマーク用部材を形成する工程と、該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記アライメントマーク最適化方法において、前記第1工程は、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含むことが好ましい。
本発明は、上記アライメントマーク最適化方法において、前記アライメントマークの形成処理におけるパラメータは、前記第1工程における紫外線照射工程での紫外線照射量であることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素部、および該画素部を駆動するとともに、該画素部からの画素信号を処理する周辺回路部とを有する固体撮像装置を製造する方法であって、ウエハの各チップ領域に該画素部および該周辺回路部を形成する前半工程と、該ウエハの各チップ領域に複数のマイクロレンズを形成する後半工程とを含み、該後半工程は、該各チップ領域の画素部上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第1レンズ工程は、該第1のマイクロレンズとアライメントマークとを同一のマスクを用いてパターニングする工程を含み、該第2レンズ工程は、該第1レンズ工程で形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行う工程を含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記第1レンズ工程は、前記ウエハの全面に感光性レンズ材料を塗布して前記レンズ材料層を形成する工程と、該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、該露光されたレンズ材料層を現像して、該複数の第1画素領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該ウエハのスクライブ部上にマーク用部材を形成する工程と、該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記第1レンズ工程は、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含むことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行う工程であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材にのみ選択的に紫外線を照射する第1UV工程と、該マーク用部材および前記レンズ用部材の両方に紫外線を照射する第2UV工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記第1UV工程における紫外線照射パワーは、前記第2工程における紫外線照射パワーより大きいことが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部として、上記固体撮像装置の製造方法により得られた固体撮像装置を用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明においては、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、該第1レンズ工程で第1のマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行うので、第1のマイクロレンズに対して第2のマイクロレンズが直接位置合わせされることとなり、このため、2工程の分けて行うマイクロレンズのマスク合わせは1回となり、第1工程で形成するマイクロレンズと第2工程で形成するマイクロレンズの形成位置にズレを低減できる。これにより、レンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減することができる。
また、本発明によれば、第1レンズ工程では、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射し、このマーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行うので、マーク用部材のだれを抑制してマーク用材料から得られたアライメントマークによる位置あわせ精度をさらに向上することができる。
つまり、画素アレイにおける市松格子模様を構成する第1領域にマイクロレンズを形成すると同時に、画素アレイ以外の領域にアライメントマークを形成し、さらに熱処理によるだれが抑制されるようアライメントマークに紫外線を照射するので、アライメントマーク部の形状の丸まりを防ぎ、アライメントマークの画像信号としてコントラストの良好な信号波形が得られる。この結果、画素アレイの格子模様を構成する第2領域にマイクロレンズを形成する際、該アライメントマークを用いた位置あわせを高い精度で行うことができる。
本発明においては、複数のマイクロレンズを第1および第2の2工程に分けて形成する際に該第1工程でマイクロレンズと同時に形成され、かつ該第2工程で位置合わせに用いるアライメントマークの形成処理を最適化する方法において、各試料における、該第1工程でマイクロレンズと同時に形成された第1位置確認用マークと、該第2工程でマイクロレンズと同時に形成された第2位置確認用マークとの位置ずれ量を検出する工程と、該検出した各試料における該第1および第2位置確認用マークの位置ずれ量に基づいて、該アライメントマークの形成処理における最適パラメータを判定する工程とを含むので、第2工程では、第1工程で形成するアライメントマークとして最適化したものを用いることができ、マイクロレンズによる集光効率を、隣接するマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を回避しつつ高めることができる。
以上のように、本発明によれば、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、該第1レンズ工程で第1のマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行うので、第1のマイクロレンズに対して第2のマイクロレンズが直接位置合わせされることとなり、このため、2工程の分けて行うマイクロレンズのマスク合わせは1回となり、第1工程で形成するマイクロレンズと第2工程で形成するマイクロレンズの形成位置にズレを低減できる。これにより、レンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減することができる。
また、本発明によれば、複数のマイクロレンズを第1および第2の2工程に分けて形成する際に該第1工程でマイクロレンズと同時に形成され、かつ該第2工程で位置合わせに用いるアライメントマークの形成処理を最適化する方法において、該アライメントマークの形成処理におけるパラメータを変えてマイクロレンズを基板上に形成してなる複数の試料を準備する工程と、該各試料における、該第1工程でマイクロレンズと同時に形成された第1位置確認用マークと、該第2工程でマイクロレンズと同時に形成された第2位置確認用マークとの位置ずれ量を検出する工程と、該検出した各試料における該第1および第2位置確認用マークの位置ずれ量に基づいて、該アライメントマークの形成処理における最適パラメータを判定する工程とを含むので、第2工程では、第1工程で形成するアライメントマークとして最適化したものを用いることができ、マイクロレンズによる集光効率を、隣接するマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を回避しつつ高めることができる。
本発明によれば、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素部、および該画素部を駆動するとともに、該画素部からの画素信号を処理する周辺回路部とを有する固体撮像装置を製造する方法において、ウエハの各チップ領域に該画素部および該周辺回路部を形成する前半工程と、該ウエハの各チップ領域に複数のマイクロレンズを形成する後半工程とを含み、該後半工程は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、該第1レンズ工程で第1のマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行うので、第1のマイクロレンズに対して第2のマイクロレンズが直接位置合わせされることとなり、このため、2工程の分けて行うマイクロレンズのマスク合わせは1回となり、第1工程で形成するマイクロレンズと第2工程で形成するマイクロレンズの形成位置にズレを低減できる。これにより、レンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1による固体撮像装置の製造方法は、前半工程でウエハ領域の各チップ領域に画素部および周辺回路部を形成した後、後半工程では、各チップ領域の画素部上にカラーフィルタおよびマイクロレンズを形成する方法において、マイクロレンズの形成を2工程に分けて行い、しかも、第2工程で形成されるべき第2のマイクロレンズを、第1工程でマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマークを用いて位置あわせするものであり、以下このようなマイクロレンズの形成方法について説明する。
図1〜図4は、このマイクロレンズの形成方法を説明する図であり、図1は、上記第1のマイクロレンズの形成工程で形成されたアライメントマークを説明する図である。図2は、第1のマイクロレンズの形成工程を説明する断面図であり、露光(図2(a))、現像(図2(b))、ブリーチ処理(図2(c))を示している。図3は、第1のマイクロレンズの熱処理(図3(a))、第2のマイクロレンズの現像(図3(b))、熱処理工程(図3(c))を順に示す断面図である。さらに、図4は、上記第1及び第2のマイクロレンズの形成工程での各処理後の状態を示す平面図であり、第1のマイクロレンズの現像処理後(図4(a))、その熱処理後(図4(b))、第2のマイクロレンズの現像処理後(図4(c))、及びその熱処理後(図4(d))のマイクロレンズ及びアライメントマークを示している。
まず、半導体基板(ウエハ)1の表面領域上に、複数の画素を配列してなる画素部(図示せず)およびその周辺回路部(図示せず)を形成し、さらに、全面に平坦化膜2を形成した後、この平坦化膜2上に感光性を有する熱可塑性樹脂を塗布して、第1のマイクロレンズのレンズ材料層10を形成する。続いて、該レンズ材料層10を、露光マスク(レチクル)50を用いて露光光Lにより選択的に露光する(図2(a))。このとき、露光マスク50は、図9に示す配線層の形成工程で形成されたアライメントマークAm12およびAm22を用いてウエハWfに対して位置合わせされる。また、この露光マスク50は、ガラスなどの透明基板50aの表面に所定のパターンを有する遮光膜(クロム)50bを形成してなるものである。このレンズ材料層10の露光された部分(露光部分)10aは、現像液に溶ける部分であり、このレンズ材料層10の露光されていない部分(非露光部分)10bは、現像液に溶けない部分である。
次に、レンズ材料層10の現像を行って、該レンズ材料層10の露光部分10aを選択的に除去して、非露光部分10bのみ上記平坦化膜2上にアライメントマーク(マーク用部材)11h及びレンズ用部材11pとして残す(図2(b))。図4(a)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク11h(図1のA部参照)、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成されたパターニングされたレンズ形成部11p(図1のB部参照)の平面形状を示している。
その後、レンズ形成部11p及びアライメントマーク11hを紫外線(UV)照射によりブリーチ処理する(図2(c))。続いて、レンズ形成部11p及びアライメントマーク11hに対する熱処理により、レンズ形成部11pを溶融して硬化させてマイクロレンズ12pを形成する(図3(a))。このとき、アライメントマーク11hも溶融して硬化して丸みを帯びたマーク12hとなる。図4(b)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク12h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成された第1のマイクロレンズ12pの平面形状を示している。
さらに、第1のマイクロレンズの形成工程と同様に、全面に感光性を有する熱可塑性樹脂を塗布して、第2のマイクロレンズのレンズ材料層を形成し、続いてこのレンズ材料層を、露光マスク(レチクル)を用いて露光光により選択的に露光する。
このとき、露光マスクは、図1に示す第1のマイクロレンズの形成工程で形成されたアライメントマーク11hおよび11vを用いてウエハWfに対して位置合わせされる。
次に、この第2のマイクロレンズのレンズ材料層の現像を行って、該レンズ材料層の非露光部分を選択的に除去して、露光部分のみ上記平坦化膜2上にレンズ形成部21pとして残す(図3(b))。図4(c)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク12h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成されたパターニングされたレンズ形成部21pの平面形状を、第1のマイクロレンズ12pとともに示している。
続いて、レンズ形成部21pに対する熱処理により、レンズ形成部21pを溶融して硬化させてマイクロレンズ22pを形成する(図3(c))。図4(d)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク12h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成された第1及び第2のマイクロレンズ12p及び22pの平面形状を示している。
このように第1のマイクロレンズの形成工程で形成されたアライメントマーク11h及び11vを用いて、第2のマイクロレンズの形成工程で露光マスクの位置合わせを行う場合、第1のマイクロレンズに対して第2のマイクロレンズを位置合わせして形成するため、マスク合わせは1回となる。
このように本実施形態1では、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上に第1のマイクロレンズ12pを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズ22pを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、該第1レンズ工程で第1のマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマーク11vおよび11hを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行うので、第1のマイクロレンズに対して第2のマイクロレンズが直接位置合わせされることとなり、このため、2工程の分けて行うマイクロレンズのマスク合わせは1回となり、第1工程で形成するマイクロレンズと第2工程で形成するマイクロレンズの形成位置にズレを低減できる。これにより、レンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減することができる。
なお、上記実施形態1では、第2のマイクロレンズ工程で形成するマイクロレンズの平面形状は円形としているが、これは略矩形形状であってもよい。
(実施形態2)
本発明の実施形態2の固体撮像装置の製造方法は、実施形態1と同様、前半工程でウエハ領域の各チップ領域に画素部および周辺回路部を形成した後、後半工程では、各チップ領域の画素部上にカラーフィルタおよびマイクロレンズを形成する方法において、マイクロレンズの形成を2工程に分けて行い、しかも、第2工程で形成されるべき第2のマイクロレンズを、第1工程でマイクロレンズと同時に形成されたアライメントマークを用いて位置あわせするものであるが、この実施形態では、第1レンズ工程では、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射し、このマーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行うことで、マーク用部材のだれを抑制してマーク用材料から得られたアライメントマークによる位置あわせ精度をさらに向上するようにしている。
以下、本実施形態2のマイクロレンズの形成方法について説明する。
図5〜図7は、このマイクロレンズの形成方法を説明する図であり、図5は、第1のマイクロレンズの形成工程を説明する断面図であり、露光(図5(a))、現像(図5(b))、第1ブリーチ処理(図5(c))を示している。図6は、第2ブリーチ処理(図6(a))、第1のマイクロレンズの熱処理(図6(b))、第2のマイクロレンズの現像(図6(c))、熱処理工程(図6(d))を順に示す断面図である。さらに、図7は、上記第1及び第2のマイクロレンズの形成工程での各処理後の状態を示す平面図であり、第1のマイクロレンズの現像処理後(図7(a))、その熱処理後(図7(b))、第2のマイクロレンズの現像処理後(図7(c))、及びその熱処理後(図7(d))のマイクロレンズ及びアライメントマークを示している。
まず、半導体基板1の表面領域上に、複数の画素を配列してなる画素部(図示せず)およびその周辺回路(図示せず)を形成し、さらに、全面に平坦化膜2を形成した後、この平坦化膜2上に感光性を有する熱可塑性樹脂を塗布して、第1のマイクロレンズのレンズ材料層10を形成する。続いて、該レンズ材料層10を、露光マスク(レチクル)50を用いて露光光Lにより選択的に露光する(図5(a))。このとき、露光マスク50は、図1に示す、配線層などの遮光膜の形成工程で形成されたアライメントマークAm12およびAm22を用いてウエハWfに対して位置合わせされる。また、この露光マスク50は、実施形態1と同一のものである。このレンズ材料層10の露光された部分(露光部分)10aは、現像液に溶ける部分であり、このレンズ材料層10の露光されていない部分(非露光部分)10bは、現像液に溶けない部分である。
次に、実施形態1と同様、レンズ材料層10の現像を行って、該レンズ材料層10の露光部分10aを選択的に除去して、非露光部分10bのみ上記平坦化膜2上にアライメントマーク11h及びレンズ形成部11pとして残す(図5(b))。図7(a)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク11h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成されたパターニングされたレンズ形成部11pの平面形状を示している。
その後、透明ガラス基板60aと遮光部60bとからなる遮光マスク60を用いて、レンズ形成部(レンズ用部材)11p及びアライメントマーク11hのうちのアライメントマーク11hに対してのみ、紫外線(UV)Luv1の照射により第1ブリーチ処理をする(図5(c))。続いて、レンズ形成部(レンズ用部材)11p及びアライメントマーク11hに対して、紫外線(UV)Luv2の照射により第2ブリーチ処理をする(図6(a))。ここで、第1ブリーチ処理は、第2ブリーチ処理よりも高い紫外線照射パワーで行う。その後、レンズ形成部11p及びアライメントマーク11hに対する熱処理により、レンズ形成部11pを溶融して硬化させてマイクロレンズ12pを形成する(図6(b))。このとき、アライメントマーク11hでは、上記2回のブリーチ処理が施されているので、だれの発生はない。図7(b)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク111h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成された第1のマイクロレンズ12pの平面形状を示している。
さらに、第1のマイクロレンズの形成工程と同様に、全面に感光性を有する熱可塑性樹脂を塗布して、第2のマイクロレンズのレンズ材料層を形成し、続いてこのレンズ材料層を、露光マスク(レチクル)(図示せず)を用いて露光光Lにより選択的に露光する。
このとき、露光マスクは、図1に示す、第1のマイクロレンズの形成工程で形成されたアライメントマーク111hを用いてウエハWfに対して位置合わせされる。
次に、この第2のマイクロレンズのレンズ材料層の現像を行って、該レンズ材料層の露光部分を選択的に除去して、非露光部分のみ上記平坦化膜2上にレンズ形成部21pとして残す(図6(c))。図7(c)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク111h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成されたパターニングされたレンズ形成部21pの平面形状を、第1のマイクロレンズ12pとともに示している。
続いて、レンズ形成部21pに対する熱処理により、レンズ形成部21pを溶融して硬化させてマイクロレンズ22pを形成する(図6(d))。図7(d)は、この段階で、ウエハWfのスクライブ部SLhに第1のマイクロレンズのレンズ材料層10により形成されたアライメントマーク111h、及びウエハWfのチップ領域Rcに形成された第1及び第2のマイクロレンズ12p及び22pの平面形状を示している。
このように本実施形態2では、第1レンズ工程では、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射し、このマーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行うので、上記実施形態1の効果に加えて、マーク用部材のだれを抑制してマーク用材料から得られたアライメントマークによる位置あわせ精度をさらに向上することができる。
つまり、第1工程のマイクロレンズ工程で形成するアライメントマーク部のみに対してメルト処理前のブリーチング処理において、マイクロレンズ領域より強力なUV照射処理を行う。これによりアライメントマーク部のみメルト量が小さくなりアライメントマーク形状の熱ダレによる形状の丸まり変化を防ぐことが可能となり矩形形状を保つことが可能となる。そのため露光処理時のアライメント処理で用いる信号波形の劣化を防ぐことが可能となり、第1工程で形成されるマイクロレンズと第2工程で形成されるマイクロレンズの位置ズレ量が低減でき、色シェーディング不良を防ぐことが可能となる。
なお、UV照射パワーによりメルト量および形状変化量が変化するため、アライメントマーク部のみのUV照射パワーについては、アライメント処理精度が一番よくなるUV照射パワー処理を行った後に、パターニングされたレンズ材料層をメルトすることで、第1工程と第2工程で形成されるマイクロレンズの位置ズレ量を最小限にすることが可能となる。
以下、このようなUV照射パワーの最適化方法について実施形態3として説明する。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3によるアライメントマーク最適化方法を説明する図である。なお、図8中、図1と同一符号は、実施形態1のものと同一のものを示している。
この実施形態3のアライメントマーク最適化方法は、複数のマイクロレンズを第1および第2の2工程に分けて形成する際に該第1工程でマイクロレンズと同時に形成され、かつ該第2工程で位置合わせに用いるアライメントマーク111hおよび111vの形成処理を最適化する方法である。
つまり、この実施形態3のアライメントマーク最適化方法は、該アライメントマーク111hおよび111vの形成処理におけるパラメータを変えてマイクロレンズを基板上に形成してなる複数の試料(固体撮像素子チップ)を準備する工程と、該各試料における、該第1工程でマイクロレンズと同時に形成された第1位置確認用マークM2aと、該第2工程でマイクロレンズと同時に形成された第2位置確認用マークM2bとの位置ずれ量を検出する工程と、該検出した各試料における該第1および第2位置確認用マークの位置ずれ量に基づいて、該アライメントマークの形成処理における最適パラメータを判定する工程とを含んでいる。
ここで、前記第1工程は、複数のレンズ形成領域(画素領域)を行列状に配列してなる格子状レンズ領域(画素アレイ)Ap上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1レンズ形成領域(画素領域)と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2レンズ形成領域(画素領域)とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する工程である。また前記第2工程は、該格子状レンズ領域(画素アレイ)Apの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2レンズ形成領域(画素領域)に第2のマイクロレンズを形成する工程である。
さらに、上記第1工程は、上記実施形態1および2で説明したように、前記基板(ウエハ)Wf上に感光性レンズ材料を塗布してレンズ材料層を形成する工程と、該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、該露光されたレンズ材料層を現像して、該複数の第1レンズ形成領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該基板の所定領域上に、前記アライメントマークとなるべきマーク用部材を形成する工程と、該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含んでいる。
また前記第1工程では、前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含んでいる。さらに前記アライメントマークの形成処理におけるパラメータは、前記第1工程における紫外線照射工程での紫外線照射量である。
このような実施形態3のアライメントマーク最適化方法では、複数のマイクロレンズを第1および第2の2工程に分けて形成する際に該第1工程でマイクロレンズと同時に形成され、かつ該第2工程で位置合わせに用いるアライメントマークの形成処理を最適化する方法において、該アライメントマークの形成処理におけるパラメータを変えてマイクロレンズを基板上に形成してなる複数の試料を準備する工程と、該各試料における、該第1工程でマイクロレンズと同時に形成された第1位置確認用マークM2aと、該第2工程でマイクロレンズと同時に形成された第2位置確認用マークM2bとの位置ずれ量を検出する工程と、該検出した各試料における該第1および第2位置確認用マークの位置ずれ量に基づいて、該アライメントマークの形成処理における最適パラメータ(UV照射量)を判定する工程とを含むので、第2工程では、第1工程で形成するアライメントマークとして最適化したものを用いることができ、マイクロレンズによる集光効率を、隣接するマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を回避しつつ、より一層高めることができる。
(実施形態4)
なお、上記実施形態1〜2では、特に説明しなかったが、上記実施形態1〜2の固体撮像装置の製造方法で作成した固体撮像装置を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器について説明する。本発明の電子情報機器は、本発明の上記実施形態1〜2の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いて得た高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、マイクロレンズの形成方法、固体撮像装置の製造方法、および電子情報機器の分野において、マイクロレンズの形成を2工程に分けて形成する際に、第1工程で作成するマイクロレンズと第2工程で作成するマイクロレンズとの位置あわせ精度を高めることができ、これによりレンズ未形成領域を最小限にして、より多くの光を集光可能とし、しかも各工程で作成されたマイクロレンズの間での位置ズレによるシェーディング不良を低減することができる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、第1のマイクロレンズの形成工程で形成されたアライメントマークを説明する図である。 図2は、本実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、第1のマイクロレンズの形成工程を説明する断面図であり、露光(図2(a))、現像(図2(b))、ブリーチ処理(図2(c))を示している。 図3は、本実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、第1のマイクロレンズの熱処理(図3(a))、第2のマイクロレンズの現像(図3(b))、熱処理工程(図3(c))を順に示す断面図である。 図4は、本実施形態1による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、上記第1及び第2のマイクロレンズの形成工程での各処理後の状態を示す平面図であり、第1のマイクロレンズの現像処理後(図4(a))、その熱処理後(図4(b))、第2のマイクロレンズの現像処理後(図4)、及びその熱処理後(図4)のマイクロレンズ及びアライメントマークを示している。 図5は、本発明の実施形態2による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、第1のマイクロレンズの形成工程を説明する断面図であり、露光(図5(a))、現像(図5(b))、第1ブリーチ処理(図5(c))を示している。 図6は、本実施形態2による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、第2ブリーチ処理(図6(a))、第1のマイクロレンズの熱処理(図6(b))、第2のマイクロレンズの現像(図6(c))、熱処理工程(図6(d))を順に示す断面図である。 図7は、本実施形態2による固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、上記第1及び第2のマイクロレンズの形成工程での各処理後の状態を示す平面図であり、第1のマイクロレンズの現像処理後(図7(a))、その熱処理後(図7(b))、第2のマイクロレンズの現像処理後(図7(c))、及びその熱処理後(図7(d))のマイクロレンズ及びアライメントマークを示している。 図8は、本発明の実施形態3によるアライメントマークの最適化方法を図であり、各成膜処理工程で形成された位置確認用マークを示している。 図9は、従来の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図9(a)〜図9(c)は特にマイクロレンズの形成工程を処理順に示している。 図10は、上記マイクロレンズの形成に用いる露光装置を説明する図であり、その概略構成を示している。 図11は、図10に示す露光装置110を用いてウエハに対して露光処理を行う方法を説明する図である。 図12は、図11に示すウエハWfの表面領域を拡大して示す図であり、固体撮像素子チップ(固体撮像装置)が形成される領域(チップ領域)、およびウエハから各チップを切り出す際に切断されるスクライブ領域SLvおよびSLhを拡大して示している。
符号の説明
1 基板
2 平坦化膜
10 レンズ材料層
10a 露光部分
10b 非露光部分
11h アライメントマーク(マーク用部材)
11p レンズ用部材(レンズ形成部)
12p 第1のマイクロレンズ
22p 第2のマイクロレンズ
50 露光マスク(レチクル)
50a 透明基板
50b 遮光膜(クロム)
Wf ウエハ
SLh、SLv スクライブ部

Claims (23)

  1. 下地層上にマトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを形成する方法であって、
    複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、
    該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、
    該第1レンズ工程は、該第1のマイクロレンズとアライメントマークとを同一のマスクを用いてパターニングする工程を含み、
    該第2レンズ工程は、該第1レンズ工程で形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行う工程を含むマイクロレンズの形成方法。
  2. 前記第1レンズ工程は、
    前記下地層上に感光性レンズ材料を塗布して前記レンズ材料層を形成する工程と、
    該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、
    該露光されたレンズ材料層の現像により、該複数の第1画素領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該下地層の所定領域上にマーク用部材を形成する工程と、
    該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含む請求項1に記載のマイクロレンズの形成方法。
  3. 前記第1レンズ工程で用いる露光マスクは、前記レンズ材料層の露光現像により平面円形形状の第1レンズ用部材が形成されるよう、前記第1画素領域の各々に対応する部分の開口パターンを円形形状とし、かつ、該レンズ材料層の露光現像により平面矩形形状のマーク用部材が形成されるよう、該マーク用部材が形成される領域に対応する部分の開口パターンを矩形形状としたものである請求項2に記載のマイクロレンズの形成方法。
  4. 前記第2レンズ工程は、
    前記下地層および前記第1のマイクロレンズ上に感光性レンズ材料を塗布してレンズ材料層を形成する工程と、
    該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、
    該露光されたレンズ材料層を現像して、前記複数の第2画素領域の各々の上に第2レンズ用部材を形成する工程と、
    該第2レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第2のマイクロレンズを形成する工程とを含む請求項2に記載のマイクロレンズの形成方法。
  5. 前記第2レンズ工程で用いる露光マスクは、前記レンズ材料層の露光現像により平面円形形状の前記第2レンズ用部材が形成されるよう、前記第2画素領域の各々に対応する部分の開口パターンを円形形状としたものである請求項4に記載のマイクロレンズの形成方法。
  6. 前記第1レンズ工程は、
    前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含む請求項2に記載のマイクロレンズの形成方法。
  7. 前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材への紫外線照射と、前記レンズ用部材への紫外線照射とを同一条件で行う工程である請求項6に記載のマイクロレンズの形成方法。
  8. 前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材への紫外線照射と、前記レンズ用部材への紫外線照射とを異なる条件で行う工程である請求項6に記載のマイクロレンズの形成方法。
  9. 前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行う工程である請求項8に記載のマイクロレンズの形成方法。
  10. 前記紫外線照射工程は、
    前記マーク用部材にのみ選択的に紫外線を照射する第1UV工程と、
    該マーク用部材および前記レンズ用部材の両方に紫外線を照射する第2UV工程とを含む請求項9に記載のマイクロレンズの形成方法。
  11. 前記第1UV工程における紫外線照射パワーは、前記第2UV工程における紫外線照射パワーより大きい請求項10に記載のマイクロレンズの形成方法。
  12. 複数のマイクロレンズを第1および第2の2工程に分けて形成する際に該第1工程でマイクロレンズと同時に形成され、かつ該第2工程で位置合わせに用いるアライメントマークの形成処理を最適化する方法であって、
    該アライメントマークの形成処理におけるパラメータを変えてマイクロレンズを基板上に形成してなる複数の試料を準備する工程と、
    該各試料における、該第1工程でマイクロレンズと同時に形成された第1位置確認用マークと、該第2工程でマイクロレンズと同時に形成された第2位置確認用マークとの位置ずれ量を検出する工程と、
    該検出した各試料における該第1および第2位置確認用マークの位置ずれ量に基づいて、該アライメントマークの形成処理における最適パラメータを判定する工程とを含むアライメントマーク最適化方法。
  13. 前記第1工程は、
    複数のレンズ形成領域を行列状に配列してなる格子状レンズ領域上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1レンズ形成領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2レンズ形成領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する工程であり、
    前記第2工程は、
    該格子状レンズ領域の、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2レンズ形成領域に第2のマイクロレンズを形成する工程である請求項12に記載のアライメントマーク最適化方法。
  14. 前記第1工程は、
    前記基板上に感光性レンズ材料を塗布してレンズ材料層を形成する工程と、
    該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、
    該露光されたレンズ材料層を現像して、該複数の第1レンズ形成領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該基板の所定領域上に、前記アライメントマークとなるべきマーク用部材を形成する工程と、
    該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含む請求項13に記載のアライメントマーク最適化方法。
  15. 前記第1工程は、
    前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含む請求項14に記載のアライメントマーク最適化方法。
  16. 前記アライメントマークの形成処理におけるパラメータは、前記第1工程における紫外線照射工程での紫外線照射量である請求項15に記載のアライメントマーク最適化方法。
  17. 複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素部、および該画素部を駆動するとともに、該画素部からの画素信号を処理する周辺回路部とを有する固体撮像装置を製造する方法であって、
    ウエハの各チップ領域に該画素部および該周辺回路部を形成する前半工程と、
    該ウエハの各チップ領域に複数のマイクロレンズを形成する後半工程とを含み、
    該後半工程は、
    該各チップ領域の画素部上に第1のマイクロレンズを、該第1のマイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該第1のマイクロレンズが形成されていない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、
    該画素アレイの、該第1のマイクロレンズの形成されていない第2画素領域に第2のマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、
    該第1レンズ工程は、該第1のマイクロレンズとアライメントマークとを同一のマスクを用いてパターニングする工程を含み、
    該第2レンズ工程は、該第1レンズ工程で形成されたアライメントマークを用いて該第2のマイクロレンズの位置合わせを行う工程を含む固体撮像装置の製造方法。
  18. 前記第1レンズ工程は、
    前記ウエハの全面に感光性レンズ材料を塗布して前記レンズ材料層を形成する工程と、
    該レンズ材料層を露光マスクを用いて選択的に露光する工程と、
    該露光されたレンズ材料層を現像して、該複数の第1画素領域の各々の上に第1レンズ用部材を形成するとともに、該ウエハのスクライブ部上にマーク用部材を形成する工程と、
    該第1レンズ用部材を熱処理により溶融硬化させて第1のマイクロレンズを形成する工程とを含む請求項17に記載の固体撮像装置の製造方法。
  19. 前記第1レンズ工程は、
    前記レンズ材料層の現像後でかつ前記熱処理前に、前記レンズ用部材および前記マーク用部材に紫外線を照射する紫外線照射工程を含む請求項18に記載の固体撮像装置の製造方法。
  20. 前記紫外線照射工程は、前記マーク用部材および前記レンズ用部材への紫外線照射を、該レンズ用部材への紫外線照射量が該レンズ用部材への紫外線照射量より多くなるよう行う工程である請求項19に記載の固体撮像装置の製造方法。
  21. 前記紫外線照射工程は、
    前記マーク用部材にのみ選択的に紫外線を照射する第1UV工程と、
    該マーク用部材および前記レンズ用部材の両方に紫外線を照射する第2UV工程とを含む請求項20に記載の固体撮像装置の製造方法。
  22. 前記第1UV工程における紫外線照射パワーは、前記第2工程における紫外線照射パワーより大きい請求項21に記載の固体撮像装置の製造方法。
  23. 撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部として、請求項17〜22のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法により得られた固体撮像装置を用いたものである電子情報機器。
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