JP2009294624A - マイクロレンズの形成方法、固体撮像素子およびその製造方法、表示装置およびその製造方法、並びに電子情報機器 - Google Patents

マイクロレンズの形成方法、固体撮像素子およびその製造方法、表示装置およびその製造方法、並びに電子情報機器 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体からの光の集光効率の向上とともに、被写体画像の色分解能の向上を図ることができる固体撮像素子を得る。
【解決手段】画素アレイ上にマイクロレンズ11aを、該マイクロレンズが形成された複数の第1画素領域Pr1と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2画素領域Pr2とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該マイクロレンズ11aの形成されていない第2画素領域Pr2にマイクロレンズ112aを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、レンズ材料層の露光現像により得られるレンズ形成部材112を、そのリフローにより得られるマイクロレンズ112aの平面パターンが該第2画素領域の平面パターンと実質的に重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、その中央部分ほど深く第2画素領域Pr2の側辺より内側にえぐれた平面形状にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロレンズの形成方法、固体撮像素子およびその製造方法、表示装置およびその製造方法、並びに電子情報機器に関し、特に、マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを2工程に分けて形成する方法、このように2工程に分けて形成されたマイクロレンズを有する固体撮像素子及び表示装置、これらの固体撮像素子および表示装置の製造方法、並びに、このような固体撮像素子および表示装置の少なくとも一方を用いた電子情報機器に関するものである。
従来から、マイクロレンズは、固体撮像素子や表示装置などで用いられており、例えば、被写体光を固体撮像素子の各受光部に集光するレンズとして、また、照明光を表示装置の表示画面上の各絵素部に集光するレンズとして用いられている。また、近年の携帯電話やデジタルカメラなどの電子情報機器には、このようなマイクロレンズを備えた固体撮像素子や表示装置が搭載されている。
以下、従来のマイクロレンズを備えた固体撮像素子の製造方法について簡単に説明する。
図6は、このような従来の固体撮像素子の製造方法を説明する図であり、図6(a)〜図6(c)は特にマイクロレンズの形成工程を処理順に示している。
まず、半導体基板1の表面領域上に、複数の画素をマトリクス状(行列状)に配列してなる画素アレイ(図示せず)、および該画素アレイを駆動するとともに、該画素アレイからの画素信号を処理する周辺回路(図示せず)を形成し、さらに、全面に平坦化膜2を形成した後、この平坦化膜2上に感光性を有する熱可塑性樹脂を塗布してレンズ材料層Prを形成する。続いて、該レンズ材料層Prを、露光マスクRcを用いて露光光Lにより選択的に露光する(図6(a))。この露光マスクRcは、ガラスなどの透明基板Rc1の表面に所定の開口パターンを有するクロムなどからなる遮光膜Rc2を形成してなるものである。ここでは、このレンズ材料層Prの露光された部分(露光部分)Pr2は、現像液に溶ける部分であり、このレンズ材料層Prの露光されていない部分(非露光部分)Pr1は、現像液に溶けない部分である。
次に、レンズ材料層Prの現像を行って、該レンズ材料層Prの露光部分Pr2を選択的に除去して、非露光部分Pr1のみレンズ形成部材として上記平坦化膜2上に残す(図6(b))。
その後、レンズ材料層Prの非露光部分Pr1であるレンズ形成部材を加熱溶融によりレンズ形状となるようリフローさせてマイクロレンズMを形成する(図6(c))。
ところで、マイクロレンズを用いた固体撮像素子では、集光率の向上の手段として、マイクロレンズの無効領域(レンズが配置されない領域)を最小限に抑えることが挙げられる。一般的なマイクロレンズの加工方法は、フォトリソグラフィー技術によってレンズ材料層をパターニングして、断面矩形形状のレンズ形成部材を形成し、このレンズ形成部材の熱リフローによって、湾曲したレンズ形状を得る。この時、1回の工程でレンズ形状を得ようとする場合、レンズの無効領域を縮小するために、現像により得られるレンズ形成部材の間のスペースを狭くしたり、レンズ形成部材のリフロー量と大きくすると、隣接するマイクロレンズ同士が融着してしまい、逆に集光率を悪化させることになる。
これを避けるためには、マイクロレンズの形成工程を2工程に分割し、1回目の工程で、マイクロレンズが形成された第1画素領域と、マイクロレンズが形成されない第2画素領域とが市松格子模様をなすようマイクロレンズを形成し、2回目の工程で残りの領域(第2受光領域)にマイクロレンズを形成する。なお、ここで、画素領域は、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素アレイにおける各画素の占める領域である。
この方法では、2回目のマイクロレンズを形成する際には、1回目のマイクロレンズが既に熱リフロー後に熱架橋されているため、2回目の工程で形成されるマイクロレンズが、1回目の工程で形成されたマイクロレンズに接触しても、融着によるレンズ形状の崩れは発生しない。また、1回目のマイクロレンズの形成工程では、レンズ材料層の現像により得られるレンズ形成部材の平面形状を円形形状にすることで、各マイクロレンズの画素アレイの行方向及び列方向における曲率と、該画素アレイの行方向あるいは列方向に対して45度の角度をなす対角方向における曲率とを一致させることができ、集光率の向上に寄与できる。
このようにマイクロレンズの形成を2回に分けて行う方法は、特許文献1〜4にも開示されており、以下、簡単に説明する。
まず、固体撮像素子の製造方法における前半工程では、上記のように、半導体基板1の表面領域上に、複数の画素をマトリクス状(行列状)に配列してなる画素アレイ(図示せず)、および該画素アレイを駆動するとともに、該画素アレイからの画素信号を処理する周辺回路(図示せず)を形成する。その後の後半工程では、例えば、カラーフィルタの形成処理を行った後、マイクロレンズの形成処理を2回に分けて行う。
図7は、1回目のマイクロレンズの形成工程を説明する図であり、図7(a)は、レンズ材料層の露光現像により得られたレンズ形成部材の平面パターンを示し、図7(b)は、該レンズ形成部材の熱リフローにより得られたマイクロレンズの平面パターンを示している。また、図7(c)および図7(d)は、それぞれ図7(a)および図7(b)のA−A線断面の構造を示している。
すなわち、図6(a)に示すように半導体基板1の平坦化膜2上に感光性のレンズ材料層Prを塗布した後、第1の露光マスクM1(図9(a)参照)を用いて上記レンズ材料層Prを露光する。この第1の露光マスクM1は、図9(a)に示すように、円形形状の開口部(光透過部)M1aと遮光部(光非透過部)M1bとを有している。
その後、露光されたレンズ材料層Prを現像して、レンズ形成部材11を第1画素領域Pr1上にのみ残るようパターニングする(図7(a)および(c))。ここで、第1画素領域Pr1は、第1グループの各画素、例えば、奇数画素行と奇数画素列との交差部、および偶数画素行と偶数画素列との交差部に位置する各画素が、画素アレイ上で占める領域である。
続いて、該現像されたレンズ材料層(レンズ形成部材)11を熱処理によりリフローさせて硬化させる。これにより、画素アレイにおける第1画素領域Pr1上に、マイクロレンズ11aが形成される(図7(b)および(d))。
次に2回目のマイクロレンズの形成を行う。
図8は、2回目のマイクロレンズの形成工程を説明する図であり、図8(a)は、レンズ材料層の現像により得られたレンズ形成部材の平面パターンを示し、図8(b)は、このレンズ形成部材の熱リフローにより得られたマイクロレンズの平面パターンを示している。また、図8(c)および図8(d)は、それぞれ図8(a)および図8(b)のB−B線断面の構造を示している。
すなわち、上記マイクロレンズ11aの形成された平坦化膜2上に、感光性のレンズ材料層を塗布した後、第2の露光マスクM2(図9(b)参照)を用いて露光する。この第2の露光マスクM2は、図9(b)に示すように、正方形の四隅を面取りした略正方形形状の開口部(光透過部)M2aと遮光部(光非透過部)M2bとを有している。
その後、露光されたレンズ材料層を現像して、レンズ形成部材12を、第2画素領域Pr2上にのみ残るようパターニングする(図8(a)及び(c))。ここで、第2画素領域は、第2グループの各画素、例えば、奇数画素行と偶数画素列との交差部、および偶数画素行と奇数画素列との交差部に位置する各画素が、画素アレイ上で占める領域である。
続いて、現像されたレンズ材料層12を熱処理によりリフローさせて硬化させる。これにより、画素アレイにおける第2画素領域Pr2上にマイクロレンズ12aが形成される(図8(b)及び(d))。
特開2000−269474号公報 特開2003−332547号公報 特開2003−229550号公報 特開2006−66931号公報
ところが、2回目のレンズ形成工程で得られたレンズ形成部材(現像したレンズ材料層)の平面形状が正方形である場合、このレンズ形成部材を熱リフローさせた時には、画素アレイの縦横方向におけるリフロー量と、この縦横方向に対して45度の角度をなす対角方向におけるリフロー量とが異なるために、2回目のレンズ形成工程における熱リフロー後のマイクロレンズの平面形状が正方形とならない。この場合、1回目のレンズ形成工程に加工されたマイクロレンズにて集光されるべき光が、2回目のレンズ形成工程に形成されたマイクロレンズにて集光される部分(画素の上下辺の中央付近および左右辺の中央付近)が生じたり、さらに、2回目のレンズ形成工程で形成されたマイクロレンズにて集光されるべき光が1回目の形成工程で形成されたマイクロレンズによって集光される部分(画素の上下辺の両側部付近および左右辺の両側部付近)が生じたりする。このため、被写体画像の分解能、とくに、カラーフィルターを有する固体撮像素子では、被写体画像の色分解能が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、被写体からの光の集光効率の向上とともに、被写体画像の色分解能の向上を図ることができるマイクロレンズの形成方法、このようなマイクロレンズを有する固体撮像素子および表示装置、これらの固体撮像素子および表示装置の製造方法、並びに、このような固体撮像素子および表示装置の少なくとも一方を用いた電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明に係るマイクロレンズの形成方法は、マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを形成する方法であって、平面多角形形状を有する複数の単位領域を行列状に配列してなる下地領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1単位領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2単位領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該下地領域の、該マイクロレンズの形成されていない第2単位領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程は、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2単位領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2単位領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第2レンズ工程は、前記マイクロレンズの形成されていない複数の第2単位領域の一部の領域に前記マイクロレンズを形成する前レンズ工程と、該前レンズ工程でマイクロレンズの形成されなかった、複数の第2単位領域の残りの領域に、マイクロレンズを形成する後レンズ工程とを含み、該前レンズ工程および該後レンズ工程はそれぞれ、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含むことが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第1レンズ工程は、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、前記各第1単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理して、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は、前記単位領域の平面形状とは異なる形状であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記単位領域の平面形状は正方形形状であり、該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は円形形状であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第2レンズ工程で得られるマイクロレンズの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、前記第2レンズ工程のパターニング工程で得られるレンズ形成部材は、前記正方形形状の第2単位領域上に重なるよう配置され、該レンズ形成部材の平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状の側辺を、該第2単位領域の側辺より内側に湾曲させた形状となっていることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第1レンズ工程は、前記レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、前記各第1単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、前記マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は、前記単位領域の平面形状と同じ形状であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記単位領域の平面形状は正方形形状であり、該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であることが好ましい。
本発明は、上記マイクロレンズの形成方法において、前記第2レンズ工程で得られるマイクロレンズの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、前記第2レンズ工程のパターニング工程で得られるレンズ形成部材は、前記正方形形状の第2単位領域上に重なるよう配置され、該レンズ形成部材の平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状の側辺を、該第2単位領域の側辺より内側に湾曲させた形状となっていることが好ましい。
本発明に係る固体撮像素子は、複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイと、該画素アレイの、該各画素の占有する画素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する固体撮像素子であって、該複数のマイクロレンズは、第1グループの複数のマイクロレンズと、第2グループの複数のマイクロレンズとを含み、該第1グループの複数のマイクロレンズが位置する複数の第1画素領域と、該第2グループの複数のマイクロレンズが位置する第2画素領域とが、市松格子模様をなすよう配列されており、該第1グループの各マイクロレンズは、対応する画素領域から一部がはみ出た、かつ隣接するもの同士が接触しない平面形状を有し、該第2グループの各マイクロレンズは、対応する画素領域と実質的に重なる平面形状を有し、隣接する該第1グループのマイクロレンズと部分的に重なるよう配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記画素領域の平面形状は正方形形状であり、前記第1グループのマイクロレンズの平面形状は円形形状であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記第2グループのマイクロレンズの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、該第2グループのマイクロレンズは、その周縁がその角部を除いて前記画素領域の周縁上に重なるよう配置されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記画素アレイは、平面正方形形状を有する画素領域が、その縦辺および横辺が該画素アレイの列方向および行方向にそれぞれ平行になるよう配置されている正方格子配列を有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記画素アレイ上には、緑色フィルタ、赤色フィルタ、および青色フィルタをマトリクス状に配列してなるカラーフィルタが配置されており、該カラーフィルタでは、該緑色フィルタと該赤色フィルタとを行方向に交互に配置してなる緑赤フィルタ行と、該青色フィルタと該緑色フィルタとを行方向に交互に配置してなる青緑フィルタ行とが、隣接する各フィルタ行間で異なる色のフィルタが対向するよう、列方向に交互に配置されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記画素アレイは、平面正方形形状を有する画素領域が、その隣接する側辺が該画素アレイの列方向および行方向に対して45度の角度をなすよう配置されているハニカム配列を有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記画素アレイ上には、緑色フィルタ、赤色フィルタ、および青色フィルタをマトリクス状に配列してなるカラーフィルタが配置されており、該カラーフィルタでは、該緑色フィルタを順次行方向に配置してなる緑フィルタ行と、該青色フィルタと該赤色フィルタとを行方向に交互に配置してなる青赤フィルタ列とが、列方向に交互に配置されていることが好ましい。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイと、該画素アレイの、該各画素の占有する平面多角形形状の画素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する固体撮像素子を製造する方法であって、該画素アレイの複数の画素領域に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該マイクロレンズの形成されていない第2画素領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程は、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2画素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2画素領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2画素領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像素子の製造方法において、前記第2レンズ工程は、前記マイクロレンズの形成されていない複数の第2画素領域の一部の領域にマイクロレンズを形成する前レンズ工程と、該前レンズ工程でマイクロレンズの形成されなかった、複数の第2画素領域の残りの領域に、マイクロレンズを形成する後レンズ工程とを含み、該前レンズ工程および該後レンズ工程はそれぞれ、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2画素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含むことが好ましい。
本発明に係る表示装置は、複数の表示絵素をマトリクス状に配置してなる絵素アレイと、該絵素アレイの、該各表示絵素の占有する絵素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する表示装置であって、該複数のマイクロレンズは、第1グループの複数のマイクロレンズと、第2グループの複数のマイクロレンズとを含み、該第1グループの複数のマイクロレンズが位置する複数の第1絵素領域と、該第2グループの複数のマイクロレンズが位置する第2絵素領域とが、市松格子模様をなすよう配列されており、該第1グループの各マイクロレンズは、対応する絵素領域から一部がはみ出た、かつ隣接するもの同士が接触しない平面形状を有し、該第2グループの各マイクロレンズは、対応する絵素領域と実質的に重なる平面形状を有し、隣接する該第1グループのマイクロレンズと部分的に重なるよう配置されているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る表示装置の製造方法は、複数の表示絵素をマトリクス状に配置してなる絵素アレイと、該絵素アレイの、該各表示絵素の占有する平面多角形形状の絵素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する表示装置を製造する方法であって、該絵素アレイの複数の絵素領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1絵素領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2絵素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該絵素アレイの、該マイクロレンズの形成されていない第2絵素領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程は、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2絵素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2絵素領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2絵素領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部は、上記固体撮像素子を含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る電子情報機器は、画像表示を行う表示部を備えた電子情報機器であって、該表示部は、上記表示装置を含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明においては、複数の単位領域を配列してなる下地領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1単位領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2単位領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成した後、残りの第2単位領域にマイクロレンズを形成する際に、レンズ材料層のパターニングにより得られるレンズ形成部材の平面形状を、その側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2単位領域の側辺より内側にえぐれた形状として、該レンズ形成部材のリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが第2単位領域の平面パターンと重なるようにしたので、レンズ形成部材は熱リフローにより、その平面パターンが単位領域の平面パターンに一致することとなる。
つまり、2回目のレンズ形成工程で形成されたマイクロレンズの一部が、その対応する単位領域の周縁からはみ出すことはないため、1回目のレンズ形成工程で加工されたマイクロレンズにて集光されるべき光が、2回目のレンズ形成工程に形成されたマイクロレンズにて集光されるのを防止することができる。また、第2の単位領域、つまり2回目のレンズ形成工程に形成されたマイクロレンズの配置されるべき単位領域に、1回目のレンズ形成工程で形成されたマイクロレンズの一部がはみ出していても、この部分を、2回目のレンズ形成工程で形成されたマイクロレンズで覆うことが可能となる。このため、2回目のレンズ形成工程で形成されたマイクロレンズにて集光されるべき光が1回目のレンズ形成工程で形成されたマイクロレンズによって集光されるのを防止することができる。
この結果、各単位領域へのマイクロレンズによる集光率を高めることができ、また、各単位領域上にカラーフィルタが設けられている場合にカラーフィルタによる色分解能を向上させることもできる。
また、この発明においては、複数の単位領域のうちの第1単位領域にマイクロレンズを形成した後、残りの複数の第2単位領域にマイクロレンズを形成する工程を、複数の第2単位領域の一部にマイクロレンズを形成する前レンズ工程と、第2単位領域の残りの領域にマイクロレンズを形成する後レンズ工程とに分けているので、マイクロレンズの形成を実質的に3回に分けて行うことができる。例えば、第1単位領域にマイクロレンズを形成し、その後、複数の第2単位領域にマイクロレンズを形成する際に、複数の第2単位領域の半分の領域にマイクロレンズを形成し、次に、残りの第2単位領域にマイクロレンズを形成する場合、各単位領域上に設けられるカラーフィルタの各色のフィルタ毎にマイクロレンズの形成処理を分けることができる。この場合、各色フィルタの特性に応じてマイクロレンズの形状、例えば、平面形状や断面形状を変えることも可能となる。
また、この発明においては、レンズ材料層のパターニングにより第1単位領域に形成されるレンズ形成材料の平面形状を円形形状としているので、第1単位領域に形成されるマイクロレンズの曲率を、マイクロレンズアレイにおける縦横方向と、この縦横方向に対して45度の角度をなす対角方向とで一致させることができる。
また、この発明においては、レンズ材料層のパターニングにより第1単位領域に形成されるレンズ形成材料の平面形状を、正方形の角部を面取りしてなる略正方形形状とすることで、第1単位領域に形成されるマイクロレンズの周辺部が、該第1単位領域に隣接する第2単位領域にはみ出すのを抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、複数の単位領域を行列状に配列してなる下地領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1単位領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2単位領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該下地領域の、該マイクロレンズの形成されていない第2単位領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、レンズ材料層のパターニングにより得られるレンズ形成部材を、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2単位領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2単位領域の側辺より内側にえぐれた平面形状としたので、第2単位領域に形成されるマイクロレンズの平面形状(レンズ形成部材の熱リフロー後の平面形状)を、単位領域の平面形状と実質的に一致させることが可能となり、これにより、集光率の向上と色分解能の向上を実現することができる。この結果、このようなマイクロレンズを用いた固体撮像素子では、、被写体からの光の集光効率の向上とともに、被写体画像の色分解能の向上を図ることができる。また、上記のようなマイクロレンズを用いた液晶表示装置などの表示装置では、光源からの光を液晶表示パネルなどに集光する集光率を図り、液晶表示パネルにおけるカラーフィルタによる光源光の色分解能力を高めることも可能となる。
さらに、このような固体撮像素子や表示装置を用いた電子情報機器では、色鮮やかな画像の表示が可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1および図2は本発明の実施形態1による固体撮像素子およびその製造方法を説明する図であり、図1は第1のマイクロレンズの形成工程を示し、図2は第2のマイクロレンズの形成工程を示している。
本実施形態1の固体撮像素子100は、半導体基板1の表面領域に複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイと、該画素アレイの、該各画素の占有する画素領域(単位領域)上に形成された複数のマイクロレンズとを有している。該複数のマイクロレンズは、第1グループの複数のマイクロレンズ11aと、第2グループの複数のマイクロレンズ112aとを含み、該第1グループの複数のマイクロレンズ11aが位置する複数の第1画素領域Pr1と、該第2グループの複数のマイクロレンズ112aが位置する第2画素領域Pr2とが、市松格子模様をなすよう配列されている。
第1グループの各マイクロレンズ11aは、対応する画素領域Pr1から一部がはみ出た、かつ隣接するもの同士が接触しない平面形状を有し、該第2グループの各マイクロレンズ112aは、対応する画素領域Pr2と実質的に重なる平面形状を有し、隣接する該第1グループのマイクロレンズ11aと部分的に重なるよう配置されている。
ここで、前記画素領域Pr1及びPr2の平面形状は正方形形状であり、第1グループのマイクロレンズ11aの平面形状は円形形状である。但し、前記画素領域Pr1及びPr2の平面形状は正方形形状に限るものではなく、例えば、長方形形状や正六角形などの他の多角形形状であってもよい。また、第1グループのマイクロレンズ11aの平面形状は円形形状に限るものではなく、正方形の四隅を面取りしてなる略正方形形状、長方形の四隅を面取りしてなる略長方形形状、あるいは正六角形形状の角部を面取りしてなる略正六角形形状などのその他の多角形形状であってもよい。
また、ここでは、第2グループのマイクロレンズ112aの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、該第2グループのマイクロレンズ112aは、その周縁がその角部を除いて前記画素領域Pr2の周縁上に重なるよう配置されている。
また、図1および図2では示していないが、上記マイクロレンズの下側にはカラーフィルタが配置されている。図5(a)はこのようなカラーフィルタの平面図であり、図5(a)に示すカラーフィルタF1では、画素アレイの画素領域Pr1上には緑色フィルタFgが、画素アレイの画素領域Pr2上には赤色フィルタFrおよび青色フィルタFbが配置されている。ここで、画素アレイは、平面正方形形状を有する画素領域が、その縦辺および横辺が該画素アレイの列方向および行方向にそれぞれ平行になるよう配置されている正方格子配列を有している。また、このカラーフィルタでは、緑色フィルタFgと赤色フィルタFrとを行方向に交互に配置してなる緑赤フィルタ行Cgrと、該青色フィルタFbと該緑色フィルタFgとを行方向に交互に配置してなる青緑フィルタ行Cbgとが、隣接する各フィルタ行間で異なる色のフィルタが対向するよう、列方向に交互に配置されている。
なお、画素アレイは、図5(a)で説明した正方格子配列を有する画素アレイに限るものではなく、図5(b)に示すように、平面正方形形状を有する画素が、その隣接する側辺が該画素アレイの列方向および行方向に対して45度の角度をなすよう配置されているハニカム配列を有する画素アレイでもよい。この場合、上記図5(a)に示すカラーフィルタと同様に、画素アレイでは、画素アレイの画素領域Pr1上には緑色フィルタFgが、画素アレイの画素領域Pr2上には赤色フィルタFrおよび青色フィルタFbが配置されるが、図5(b)に示すカラーフィルタF2では、該緑色フィルタFgを順次行方向に配置してなる緑フィルタ行Cgと、該青色フィルタFbと該赤色フィルタFrとを行方向に交互に配置してなる青赤フィルタ列Cbrとが、列方向に交互に配置されている。
次に本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法について説明する。
本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法は、複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイと、該画素アレイの、該各画素の占有する画素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する固体撮像素子を製造する方法である。この方法は、該画素アレイの各画素領域上にマイクロレンズを形成する工程を含み、該マイクロレンズの形成工程は、平面多角形形状を有する複数の画素領域に、マイクロレンズ11aを、該マイクロレンズが形成された複数の第1画素領域Pr1と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2画素領域Pr2とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該マイクロレンズ11aの形成されていない第2画素領域Pr2にマイクロレンズ112aを形成する第2レンズ工程とを含む。さらに、該第2レンズ工程は、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2画素領域上にレンズ形成部材112を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材112を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローして、該マイクロレンズ112aを形成する熱処理工程とを含み、該パターニング工程で得られるレンズ形成部材112は、そのリフローにより得られるマイクロレンズ112aの平面パターンがその四隅を除いて該第2画素領域Pr2の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材112の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2画素領域Pr2の側辺より内側にえぐれた平面形状を有している。
以下具体的に説明する。
まず、固体撮像素子の製造方法における前半工程では、上記のように、半導体基板1の表面領域上に、複数の画素をマトリクス状(行列状)に配列してなる画素アレイ(図示せず)、および該画素アレイを駆動するとともに、該画素アレイからの画素信号を処理する周辺回路(図示せず)を形成する。その後の後半工程では、例えば、カラーフィルタの形成処理を行った後、マイクロレンズの形成処理を2工程に分けて行う。
図1は、本実施形態1による固体撮像素子の製造方法における1回目のマイクロレンズの形成工程(第1レンズ工程)を説明する図であり、図1(a)は、レンズ材料層の露光現像により得られたレンズ形成部材の平面パターンを示し、図1(b)は、該レンズ形成部材の熱リフローにより得られたマイクロレンズの平面パターンを示している。また、図1(c)および図1(d)は、それぞれ図1(a)および図1(b)のA1−A1線断面の構造を示している。
つまり、図6(a)に示すように半導体基板1の平坦化膜2上に感光性のレンズ材料層Prを塗布した後、第1の露光マスクM11(図3(a)参照)を用いて上記レンズ材料層Prを露光する。この第1の露光マスクM11は、図3(a)に示すように、円形形状の開口部(光透過部)M11aと遮光部(光非透過部)M11bとを有している。
その後、露光されたレンズ材料層Prを現像して、レンズ形成部材11を第1画素領域Pr1上にのみ残るようパターニングする(図1(a)および(c))。ここで、第1画素領域Pr1は、第1グループの各画素、例えば、奇数画素行と奇数画素列との交差部、および偶数画素行と偶数画素列との交差部に位置する各画素が、画素アレイ上で占める領域である。なお、第1の各画素は、奇数画素行と偶数画素列との交差部、および偶数画素行と奇数画素列との交差部に位置する各画素であってもよい。また、ここでの露光現像は、いわゆるフォトリソグラフィー技術を用いたものである。
続いて、該現像されたレンズ材料層(レンズ形成部材)11を熱処理によりリフローさせて硬化させる。このとき、レンズ形成部材の熱リフローにより、画素アレイにおける第1画素領域Pr1上に、マイクロレンズ11aが形成される(図1(b)および(d))。
次に2回目のマイクロレンズの形成を行う。
図2は、本実施形態1による固体撮像素子の製造方法における2回目のマイクロレンズの形成工程(第2レンズ工程)を説明する図であり、図2(a)は、レンズ形成部材の平面パターンを示し、図2(b)は、マイクロレンズの平面パターンを示し、図2(c)および図2(d)は、それぞれ図2(a)および図2(b)のB1−B1線断面の構造を示している。
すなわち、第2レンズ工程では、第1レンズ工程で選択されなかった、市松格子形状を形成する第2画素領域Pr2上に、フォトリソグラフィーの手法を用いてマイクロレンズ材料をパターニングする。
具体的には、上記マイクロレンズ11aの形成された平坦化膜2上に、感光性のレンズ材料層を塗布した後、第2の露光マスクM12(図3(b)参照)を用いて露光する。この第2の露光マスクM12は、図3(b)に示すように、正方形の四隅を面取りした略正方形形状の開口部(光透過部)M12aと遮光部(光非透過部)M12bとを有している。ここでは、開口部(光透過部)M12aの平面パターンは、該開口部の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2画素領域Pr2の側辺より内側にえぐれた平面パターンとなっている。
その後、露光されたレンズ材料層を現像して、レンズ形成部材112を、第2画素領域Pr2上にのみ残るよう形成する(図2(a)及び(c))。このとき、第2レンズ工程における現像後のパターン、つまりレンズ形成部材112のパターンは、断面形状は矩形であるが、上面からみた形(平面パターン)は、正方形の4辺夫々が円弧状(あるいは多角形状)に凹んだ形状であることが必要である。また、画素アレイの対角方向(画素アレイの行方向および列方向に対して45度の角度をなす方向)に並ぶマイクロレンズのうち、隣接するもの同士がリフロー時に融着するのを避けるため、厳密には、上記レンズ形成部材の平面形状は、正方形の四隅をカットした形状としている。また、例えば、画素アレイの対角方向に並ぶ隣接するレンズ形成材料の間隔は0.3um程度のスペースとする。またここで、第2画素領域Pr2は、第2グループの各画素、例えば、奇数画素行と偶数画素列との交差部、および偶数画素行と奇数画素列との交差部に位置する各画素が、画素アレイ上で占める領域である。なお、上述したように、第1グループの各画素が、奇数画素行と偶数画素列との交差部、および偶数画素行と奇数画素列との交差部に位置する画素である場合は、第2グループの各画素は、奇数画素行と奇数画素列との交差部、および偶数画素行と偶数画素列との交差部に位置する各画素とする。
このレンズ形成部材112の平面パターンは、その熱リフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2画素領域Pr2の平面パターンとほぼ重なるように、該レンズ形成部材112の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2画素領域Pr2の側辺より内側にえぐれた平面パターンとなっている。
続いて、現像されたレンズ材料層112を熱処理によりリフローさせて硬化させる。これにより、画素アレイにおける第2画素領域Pr2上にマイクロレンズ112aが形成される(図2(b)及び(d))。
このマイクロレンズ112aの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、第2画素領域Pr2の平面形状にほぼ重なっている。
このように本実施形態1では、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイ上にマイクロレンズ11aを、該マイクロレンズが形成された複数の第1画素領域Pr1と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2画素領域Pr2とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該画素アレイの、該マイクロレンズ11aの形成されていない第2画素領域Pr2にマイクロレンズ112aを形成する第2レンズ工程とを含み、該第2レンズ工程では、レンズ材料層の露光現像により得られるレンズ形成部材112の平面形状を、その熱処理により得られるマイクロレンズ112aの平面パターンがその四隅を除いて該第2単位領域Pr2の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材112の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2単位領域Pr2の側辺より内側にえぐれた平面形状としているので、マイクロレンズの熱リフロー後の平面形状が画素領域Pr2のパターンと一致することとなる。
つまり、2回目のレンズ工程で形成された略正方形形状のマイクロレンズの一部分(側辺部)が、その対応する画素領域Pr2の周縁からはみ出すことはないため、1回目のレンズ工程で加工されたマイクロレンズ11aにて集光されるべき光が、2回目のレンズ工程に形成されたマイクロレンズ112aにて集光されるのを防止することができる。また、第2の画素領域、つまり2回目のレンズ工程に形成されたマイクロレンズ112aの配置されるべき画素領域Pr2に、1回目のレンズ工程で形成された円形形状のマイクロレンズ11aの一部(画素領域Pr1の縦横辺に相当する部分)がはみ出していても、この部分を、2回目のレンズ工程で形成されたマイクロレンズ112aで完全に覆うことが可能となる。このため、2回目のレンズ工程で形成されたマイクロレンズにて集光されるべき光が1回目のレンズ工程で形成されたマイクロレンズによって集光されるのを防止することができる。
この結果、各画素領域に対するマイクロレンズによる集光率を高めることができ、また、各画素領域上にカラーフィルタが設けられている場合には、カラーフィルタによる色分解能を向上させることもできる。
なお、上記実施形態1では、第1レンズ工程で形成するマイクロレンズの平面形状は円形形状としているが、これは、円形形状に限らず、画素アレイの対角方向に隣接するマイクロレンズが融着しないものであれば、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状、あるいは長方形形状の角部を面取りしてなる略長方形形状などの他の多角形形状であってもよい。
また、上記実施形態1では、第2レンズ工程にて、第1レンズ工程でマイクロレンズの形成されなかった複数の第2画素領域のすべてに一度にマイクロレンズを形成する場合を示しているが、第2レンズ工程では、マイクロレンズの形成を2回に分けて行ってもよく、このようなマイクロレンズの形成方法を本発明の実施形態2として説明する。
(実施形態2)
本発明の実施形態2による固体撮像素子の製造方法は、上記実施形態1の固体撮像素子の製造方法における、画素アレイの第2画素領域にマイクロレンズを一度に形成する第2レンズ工程に代えて、画素アレイの第2画素領域にマイクロレンズを形成する処理を2回に分けて行う第2レンズ工程を含むものであり、その他の工程は実施形態1のものと同一である。
以下、図1〜図3を用いて具体的に説明する。
まず、実施形態1と同様、この実施形態2の固体撮像素子の製造方法においても、前半工程では、半導体基板1の表面領域上に、複数の画素をマトリクス状(行列状)に配列してなる画素アレイ(図示せず)、および該画素アレイを駆動するとともに、該画素アレイからの画素信号を処理する周辺回路(図示せず)を形成する。その後の後半工程では、例えば、カラーフィルタの形成処理を行った後、マイクロレンズの形成処理を行う。
この実施形態2では、マイクロレンズの形成は、第1レンズ工程では、実施形態1と同様に、図6(a)に示すように半導体基板1の平坦化膜2上に感光性のレンズ材料層Prを塗布した後、第1の露光マスクM11(図3(a)参照)を用いて上記レンズ材料層Prを露光し、該露光されたレンズ材料層Prを現像して、レンズ形成部材11を第1画素領域Pr1上にのみ残るようパターニングする(図1(a)および(c))。続いて、実施形態1と同様に、該現像されたレンズ材料層(レンズ形成部材)11を熱処理によりリフローさせて硬化させ、画素アレイにおける第1画素領域Pr1上に、マイクロレンズ11aを形成する(図1(b)および(d))。
その後、この実施形態2では、第1レンズ工程でマイクロレンズが形成されていない第2画素領域Pr2には、2回のマイクロレンズの形成処理によりマイクロレンズを形成する。
つまり、この実施形態2の第2レンズ工程では、上記マイクロレンズ11aの形成された平坦化膜2上に、感光性のレンズ材料層を塗布した後、マイクロレンズの形成されていない複数の第2画素領域の一部の領域にのみ、レンズ形成材料が残るよう、該レンズ材料層の露光現像を行う。その後、該レンズ形成材料を熱処理によりリフロさせて硬化させ、画素アレイにおける第2画素領域Pr2の一部(例えば、複数の第2画素領域Pr2の半分の領域)にマイクロレンズを形成する。
その後、感光性のレンズ材料層を塗布した後、マイクロレンズの形成されていない、残りの領域(例えば、複数の第2画素領域の残り半分の領域)に、レンズ形成材料が残るよう、該レンズ材料層の露光現像を行う。その後、該レンズ形成材料を熱処理によりリフローさせて硬化させ、画素アレイにおける残りの第2画素領域Pr2にマイクロレンズを形成する。
このように本実施形態2では、画素アレイにおける複数の第1画素領域Pr1にマイクロレンズ11aを形成する工程と、画素アレイにおける複数の第1画素領域以外の第2画素領域Pr2の一部にマイクロレンズを形成する工程と、該第2画素領域Pr2の残りの領域にマイクロレンズを形成する工程とを有するので、マイクロレンズの形成を実質的に3回に分けて行うことができる。例えば、複数の第2画素領域Pr2にマイクロレンズを形成する際に、まず、複数の第2画素領域Pr2の半分の領域にマイクロレンズを形成し、次に、残りの第2画素領域Pr2にマイクロレンズを形成する場合、例えば、図5(a)に示すカラーフィルタF1の各色のフィルタ毎にマイクロレンズの形成処理を分けることができる。
この場合、各色フィルタの特性に応じてマイクロレンズの形状、例えば、平面形状や断面形状を変えることも可能となる。
なお、上記実施形態1および2では、第2レンズ工程で用いる露光マスクの開口パターンは、正方形の四隅を面取りした略正方形の各辺を、内側に湾曲させた形状としているが、この露光マスクの開口パターンは、これに限るものではなく、この露光マスクを用いて感光性レンズ材料層を露光現像して得られるレンズ形成材料を熱処理したときに、該レンズ形成材料のリフローにより得られるマイクロレンズの平面形状が、画素アレイの対角方向で隣接するマイクロレンズ同士が接触することなく、画素領域の平面形状と実質的に一致するものであればどのようなものでもよい。
例えば、上記第2のマイクロレンズ形成工程で用いる露光マスクとして、図4(a)に示す露光マスクM13や図4(b)に示す露光マスクM14を用いてもよい。
図4では、各露光マスクM13およびM14の開口部(光透過部)は1つのみ示しているが、図3に示す露光マスクM12と同様に、これらの露光マスクM13およびM14は、これを用いてレンズ材料層を露光したとき、該レンズ材料層の露光部分と非露光部分とが市松格子模様をなすように複数配列されている。
ここで、露光マスクM13は開口部(光透過部)M13aと光遮光部(光非透過部)M13bとからなり、この開口部M13aの平面形状は、四隅を面取りした正方形の四辺をそれぞれ、その中間点で折れ曲がるように内側に屈曲させた形状となっている。
また、露光マスクM14は開口部(光透過部)M14aと光遮光部(光非透過部)M14bとからなり、この開口部M14aの平面形状は、四隅を面取りした正方形の四つの側辺部をその中央部分で切り欠いた形状となっている。
これらのいずれの露光マスクも、これらの露光マスクを用いて露光現像を行って得られるレンズ形成部材の平面パターンを、該レンズ形成部材のリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが画素領域の平面パターンと実質的に一致するパターンとすることができるものである。
(実施形態3)
なお、上記実施形態1および2では、特に説明しなかったが、上記実施形態1および2の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器について説明する。本発明の電子情報機器は、本発明の上記実施形態1および2の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いて得た高品位な画像データを、記録用に所定の信号処理を施した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
さらに、上記実施形態1〜3では、マイクロレンズを用いた固体撮像素子およびその製造方法について説明したが、マイクロレンズは、表示装置などにも用いられるものであり、以下簡単に、マイクロレンズを備えた表示装置について説明する。
液晶表示装置などの表示デバイスは、複数の表示絵素をマトリクス状に配置してなる絵素アレイと、該絵素アレイの、該各表示絵素の占有する絵素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有している。
このような表示装置における複数のマイクロレンズは、上記実施形態1および2の固体撮像素子における複数のマイクロレンズと同様のマイクロレンズを用いることができる。
つまり、この複数のマイクロレンズは、第1グループの複数のマイクロレンズと、第2グループの複数のマイクロレンズとを含み、該第1グループの複数のマイクロレンズが位置する複数の第1絵素領域と、該第2グループの複数のマイクロレンズが位置する第2絵素領域とが、市松格子模様をなすよう配列されている。該第1グループの各マイクロレンズは、対応する絵素領域から一部がはみ出した、かつ隣接するもの同士が接触しない平面形状を有し、該第2グループの各マイクロレンズは、対応する絵素領域と実質的に重なる平面形状を有し、隣接する該第1グループのマイクロレンズと部分的に重なるよう配置されている。
また、このようなマイクロレンズを有する表示装置は、以下のように製造することができ、簡単に説明する。
このような表示装置の製造方法は、複数の表示絵素をマトリクス状に配置してなる絵素アレイと、該絵素アレイの、該各表示絵素の占有する絵素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する表示装置を製造するものである。この方法は、該絵素アレイの各絵素領域上にマイクロレンズを形成する工程を含み、該マイクロレンズの形成工程は、平面多角形形状を有する複数の絵素領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1絵素領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2絵素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、該絵素アレイの、該マイクロレンズの形成されていない第2絵素領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含む。また、該第2レンズ工程は、レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2絵素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるようリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含む。ここで、該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2絵素領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2絵素領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有している。
このような表示装置およびその製造方法においては、上記実施形態で説明した固体撮像素子およびその製造方法と同様に、第1絵素領域のマイクロレンズで集光されるべき光が、第2絵素領域のマイクロレンズで集光されたり、あるいは第2絵素領域のマイクロレンズで集光されるべき光が、第1絵素領域のマイクロレンズで集光されたりするのを回避することができ、これにより、光源からの光を液晶表示パネルなどに集光する集光率の向上を図り、また、液晶表示パネルなどにおけるカラーフィルタによる光源光の色分解能力を高めることが可能となる。
また、上記電子情報機器は、上記表示手段として、上述したように、実施形態1および2で説明したマイクロレンズを備えた表示装置を有するものであってもよい。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、マイクロレンズの形成方法、固体撮像素子およびその製造方法、表示装置およびその製造方法、並びに電子情報機器の分野において、マイクロレンズの形成を2回に分けて行う際に、2回目のマイクロレンズの形成工程では、レンズ形成部材の平面形状を、その熱リフロー後の平面形状を画素領域の平面パターンと実質的に一致させることにより、第2単位領域に形成されるマイクロレンズの平面形状(レンズ形成部材の熱リフロー後の平面形状)を、単位領域の平面形状と実質的に一致させることが可能となり、これにより、集光率の向上と色分解能の向上を実現することができる。従って、このようなマイクロレンズを用いた固体撮像素子では、被写体からの光の集光効率の向上とともに、被写体画像の色分解能の向上を図ることができ、また、上記のようなマイクロレンズを用いた表示装置では、光源からの光を液晶表示パネルなどに集光する集光率の向上を図り、該液晶表示パネルなどにおけるカラーフィルタでの光源光の色分解能力を高めることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像素子およびその製造方法を説明する図であり、図1(a)は、1回目のマイクロレンズの形成工程で形成されるレンズ形成部材の平面パターンを示し、図1(b)は、該マイクロレンズの平面パターンを示し、図1(c)および図1(d)は、それぞれ図1(a)および図1(b)のA1−A1線断面の構造を示している。 図2は、本実施形態1による固体撮像素子およびその製造方法を説明する図であり、図2(a)は、2回目のマイクロレンズの形成工程で形成されるレンズ形成部材の平面パターンを示し、図2(b)は、該マイクロレンズの平面パターンを示し、図2(c)および図2(d)は、それぞれ図2(a)および図2(b)のB1−B1線断面の構造を示している。 図3は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法で用いる露光マスクを説明する図であり、1回目のマイクロレンズの形成工程で用いる露光マスク(図1(a))及び2回目のマイクロレンズの形成工程で用いる露光マスク(図1(b))を示している。 図4は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法で用いる露光マスクを説明する図であり、2回目のマイクロレンズの形成工程で用いる露光マスクの他の例(図4(a)及び図4(b))を示している。 図5は、本発明の実施形態1による固体撮像素子におけるカラーフィルタの配列を説明する図であり、図5(a)は、正方格子配列を有する画素アレイにおけるもの、図5(b)は、ハニカム配列を有する画素アレイにおけるものを示している。 図6は、従来の固体撮像素子の製造方法を説明する図であり、図6(a)〜図6(c)は特にマイクロレンズの形成工程を処理順に示している。 図7は、従来の固体撮像素子の製造方法における1回目のマイクロレンズの形成工程を説明する図であり、図7(a)は、レンズ形成部材の平面パターンを示し、図7(b)は、マイクロレンズの平面パターンを示し、図7(c)および図7(d)は、それぞれ図7(a)および図7(b)のA−A線断面の構造を示している。 図8は、従来の固体撮像素子の製造方法における2回目のマイクロレンズの形成工程の説明図であり、図8(a)は、レンズ形成部材の平面パターンを示し、図8(b)は、マイクロレンズの平面パターンを示し、図8(c)および図8(d)は、それぞれ図8(a)および図8(b)のA−A線断面の構造を示している。 図9は、1回目のマイクロレンズの形成工程で用いる露光マスク(図9(a))及び2回目のマイクロレンズの形成工程で用いる露光マスク(図9(b))を示す図である。
符号の説明
1 基板
2 平坦化膜
11、112 レンズ形成部材
11a、112a マイクロレンズ
100 固体撮像素子
F1、F2 カラーフィルタ
Fb 青色フィルタ
Fg 緑色フィルタ
Fr 赤色フィルタ
M11、M12、M13、M14 露光マスク
M11a、M12a、M13a、M14a 開口部(光透過部)
M11b、M12b、M13b、M14b 遮光部(光非透過部)
Pr1 第1画素領域
Pr2 第2画素領域

Claims (21)

  1. マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを形成する方法であって、
    平面多角形形状を有する複数の単位領域を行列状に配列してなる下地領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1単位領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2単位領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、
    該下地領域の、該マイクロレンズの形成されていない第2単位領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、
    該第2レンズ工程は、
    レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、
    該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2単位領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2単位領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有するマイクロレンズの形成方法。
  2. 前記第2レンズ工程は、
    前記マイクロレンズの形成されていない複数の第2単位領域の一部の領域に前記マイクロレンズを形成する前レンズ工程と、
    該前レンズ工程でマイクロレンズの形成されなかった、複数の第2単位領域の残りの領域に、マイクロレンズを形成する後レンズ工程とを含み、
    該前レンズ工程および該後レンズ工程はそれぞれ、
    レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含む請求項1に記載のマイクロレンズの形成方法。
  3. 前記第1レンズ工程は、
    レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、前記各第1単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理して、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、
    該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は、前記単位領域の平面形状とは異なる形状である請求項1に記載のマイクロレンズの形成方法。
  4. 前記単位領域の平面形状は正方形形状であり、
    該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は円形形状である請求項3に記載のマイクロレンズの形成方法。
  5. 前記第2レンズ工程で得られるマイクロレンズの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、
    前記第2レンズ工程のパターニング工程で得られるレンズ形成部材は、前記正方形形状の第2単位領域上に重なるよう配置され、該レンズ形成部材の平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状の側辺を、該第2単位領域の側辺より内側に湾曲させた形状となっている請求項4に記載のマイクロレンズの形成方法。
  6. 前記第1レンズ工程は、
    前記レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、前記各第1単位領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、前記マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、
    該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は、前記単位領域の平面形状と同じ形状である請求項1に記載のマイクロレンズの形成方法。
  7. 前記単位領域の平面形状は正方形形状であり、
    該第1レンズ工程で得られるレンズ形成部材の平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状である請求項6に記載のマイクロレンズの形成方法。
  8. 前記第2レンズ工程で得られるマイクロレンズの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、
    前記第2レンズ工程のパターニング工程で得られるレンズ形成部材は、前記正方形形状の第2単位領域上に重なるよう配置され、該レンズ形成部材の平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状の側辺を、該第2単位領域の側辺より内側に湾曲させた形状となっている請求項7に記載のマイクロレンズの形成方法。
  9. 複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイと、該画素アレイの、該各画素の占有する画素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する固体撮像素子であって、
    該複数のマイクロレンズは、第1グループの複数のマイクロレンズと、第2グループの複数のマイクロレンズとを含み、該第1グループの複数のマイクロレンズが位置する複数の第1画素領域と、該第2グループの複数のマイクロレンズが位置する第2画素領域とが、市松格子模様をなすよう配列されており、
    該第1グループの各マイクロレンズは、対応する画素領域から一部がはみ出た、かつ隣接するもの同士が接触しない平面形状を有し、
    該第2グループの各マイクロレンズは、対応する画素領域と実質的に重なる平面形状を有し、隣接する該第1グループのマイクロレンズと部分的に重なるよう配置されている固体撮像素子。
  10. 前記画素領域の平面形状は正方形形状であり、
    前記第1グループのマイクロレンズの平面形状は円形形状である請求項9に記載の固体撮像素子。
  11. 前記第2グループのマイクロレンズの平面形状は、正方形形状の角部を面取りしてなる略正方形形状であり、
    該第2グループのマイクロレンズは、その周縁がその角部を除いて前記画素領域の周縁上に重なるよう配置されている請求項10に記載の固体撮像素子。
  12. 前記画素アレイは、平面正方形形状を有する画素領域が、その縦辺および横辺が該画素アレイの列方向および行方向にそれぞれ平行になるよう配置されている正方格子配列を有する請求項11に記載の固体撮像素子。
  13. 前記画素アレイ上には、緑色フィルタ、赤色フィルタ、および青色フィルタをマトリクス状に配列してなるカラーフィルタが配置されており、
    該カラーフィルタでは、該緑色フィルタと該赤色フィルタとを行方向に交互に配置してなる緑赤フィルタ行と、該青色フィルタと該緑色フィルタとを行方向に交互に配置してなる青緑フィルタ行とが、隣接する各フィルタ行間で異なる色のフィルタが対向するよう、列方向に交互に配置されている請求項12に記載の固体撮像素子。
  14. 前記画素アレイは、平面正方形形状を有する画素領域が、その隣接する側辺が該画素アレイの列方向および行方向に対して45度の角度をなすよう配置されているハニカム配列を有する請求項11に記載の固体撮像素子。
  15. 前記画素アレイ上には、緑色フィルタ、赤色フィルタ、および青色フィルタをマトリクス状に配列してなるカラーフィルタが配置されており、
    該カラーフィルタでは、該緑色フィルタを順次行方向に配置してなる緑フィルタ行と、該青色フィルタと該赤色フィルタとを行方向に交互に配置してなる青赤フィルタ行とが、列方向に交互に配置されている請求項14に記載の固体撮像素子。
  16. 複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイと、該画素アレイの、該各画素の占有する平面多角形形状の画素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する固体撮像素子を製造する方法であって、
    該画素アレイの複数の画素領域に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1画素領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2画素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、
    該画素アレイの、該マイクロレンズの形成されていない第2画素領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、
    該第2レンズ工程は、
    レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2画素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、
    該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2画素領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2画素領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有する固体撮像素子の製造方法。
  17. 前記第2レンズ工程は、
    前記マイクロレンズの形成されていない複数の第2画素領域の一部の領域にマイクロレンズを形成する前レンズ工程と、
    該前レンズ工程でマイクロレンズの形成されなかった、複数の第2画素領域の残りの領域に、マイクロレンズを形成する後レンズ工程とを含み、
    該前レンズ工程および該後レンズ工程はそれぞれ、
    レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2画素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローして、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含む請求項16に記載の固体撮像素子の製造方法。
  18. 複数の表示絵素をマトリクス状に配置してなる絵素アレイと、該絵素アレイの、該各表示絵素の占有する絵素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する表示装置であって、
    該複数のマイクロレンズは、第1グループの複数のマイクロレンズと、第2グループの複数のマイクロレンズとを含み、該第1グループの複数のマイクロレンズが位置する複数の第1絵素領域と、該第2グループの複数のマイクロレンズが位置する第2絵素領域とが、市松格子模様をなすよう配列されており、
    該第1グループの各マイクロレンズは、対応する絵素領域から一部がはみ出た、かつ隣接するもの同士が接触しない平面形状を有し、
    該第2グループの各マイクロレンズは、対応する絵素領域と実質的に重なる平面形状を有し、隣接する該第1グループのマイクロレンズと部分的に重なるよう配置されている表示装置。
  19. 複数の表示絵素をマトリクス状に配置してなる絵素アレイと、該絵素アレイの、該各表示絵素の占有する平面多角形形状の絵素領域上に形成された複数のマイクロレンズとを有する表示装置を製造する方法であって、
    該絵素アレイの複数の絵素領域上に、マイクロレンズを、該マイクロレンズが形成された複数の第1絵素領域と、該マイクロレンズが形成されない複数の第2絵素領域とが市松格子模様をなすよう、選択的に形成する第1レンズ工程と、
    該絵素アレイの、該マイクロレンズの形成されていない第2絵素領域にマイクロレンズを形成する第2レンズ工程とを含み、
    該第2レンズ工程は、
    レンズ材料層を露光現像によりパターニングして、該各第2絵素領域上にレンズ形成部材を形成するパターニング工程と、
    該レンズ形成部材を、その表面が湾曲したレンズ形状となるよう熱処理によりリフローさせて、該マイクロレンズを形成する熱処理工程とを含み、
    該パターニング工程で得られるレンズ形成部材は、そのリフローにより得られるマイクロレンズの平面パターンが該第2絵素領域の平面パターンと重なるように、該レンズ形成部材の側辺部が、該側辺部の中央部分ほど深く、該第2絵素領域の側辺より内側にえぐれた平面形状を有する表示装置の製造方法。
  20. 被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部は、請求項9に記載の固体撮像素子を含む電子情報機器。
  21. 画像表示を行う表示部を備えた電子情報機器であって、
    該表示部は、請求項18に記載の表示装置を含む電子情報機器。
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