JP2009262756A - 車両用スロープ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体側に基端部を連結した第1スロープ部と第1スロープ部の展開側にスライド伸縮自在に連結した第2スロープ部とを備え、第1スロープ部は、アウタパネルとその幅方向両側にアウタレールを有し、第2スロープ部は、インナパネルとその幅方向両側にインナレールを有し、インナパネルはインナレール先端部より突出した接地先端部を有し、当該インナレールが当該アウタレールの内側をスライドし、第2スロープ部が第1スロープ部にスライド収納された状態で、インナパネルの接地先端部がアウタレールの先端部から突出していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
折り畳み式のスロープ装置であっては、展開状態の全長が一定であるので地上が平坦でなく、車両側の地上高さに比較してスロープの展開接地高さが大きく上下すると谷折りタイプであっても山折りタイプであっても、スロープ先端が地上に接地しなかったり、スロープ傾斜面が途中で少し、山折れ、又は谷折れ状態になる恐れがあった。
しかし、従来のスライド式スロープ装置においては次のような技術的課題があった。
スロープ装置は車両に格納する際に、車両に対して基端側を回動自在に連結した例えば第1スロープ部に第2スロープ部をスライド収納し、起立格納する方式になっている。
起立させたスロープ装置の先端部付近の従来の構造例を図5に示す。
図5は収納状態の要部側面視である。
第1スロープ部は、アウタパネル111の幅方向両側にアウタレール112を有し、第2スロープ部は、インナパネル121の幅方向両側にインナレール122を有し、インナパネルの先端はインナレールから突出した接地先端部123を設けてあり、このインナレール122がアウタレール112に設けられている摺動支持部材113に支持されながら伸縮スライドする構造になっている。
第2スロープ部が第1スロープ部に収納された位置では、第2スロープ部がアウタレールに設けた摺動支持部材113の先端よりも車両側に納まるようになっていた。
このような構造では、インナレール122と摺動支持部材113との間に隙間aが生じるために、万が一、この部分に異物が侵入した場合に第2スロープ部の伸長時の摺動性能が低下する恐れがある。
図2は、スロープ装置を搭載した車両の斜視図で、スロープ装置1を展開した状態を示しており、車体2の後部を開閉するドア3を開き車室内4に車椅子(図示せず)を積載するようになっている。
車室内4のフロア後端に車椅子3を出し入れ可能にするスロープ装置1は、図3に示すように未使用時には収納された状態で起立させることにより車室内4後側に搭載され、使用時には図2に示すようにスロープ装置1先端が地上に接しスロープ装置1全体の傾斜がゆるやかな形状になるように展開される。
図4は、スロープ装置1が展開された状態を示している。
図4に示すように、スロープ装置1は、展開状態で隣り合う車両2側の第1スロープ部10と地上G側の第2スロープ部20の2つのスロープ部を有している。
また、図1に第2スロープ部を第1スロープ部に収納した要部を示す。
同様に、第2スロープ部20は、スロープ幅方向の両端部でスライド方向に延在するインナレール22と、スロープ幅方向に延在するインナパネル21とからなり、インナパネル21は地上側のフロア部材21a、複数の中間部のフロア部材21b、及び車両側のフロア部材21cから構成されている。
地上側のフロア部材21aの先端部には一体又は別体として接地先端部23を有している。
第1スロープ部のフロア部材11a、11b、11c、及び第2スロープ部のフロア部材21a、21b、21cのスロープ幅方向の両端部は、それぞれアウタレール12及びインナレール22の長手方向に延在する溝に嵌合されるとともに溶接又はビス止めにより固定されている。
これらのフロア部材(11a、11b、11c、21a、21b、21c)の表面上を車椅子等が移動可能となっており、アウタレール12及びインナレール22は、車椅子の脱輪を防止するようになっている。
この摺動支持部材は前後左右の4ヶ所に設けられている。
アウタレール12とインナレール22とが、それぞれアルミニウム合金の押出加工等により、前述した溝等の形状に成形されている。
つまり、第2スロープ部20の収納状態における過剰スライドを防止するストッパ機構となっている。
この係合部と、フロア部材11aの係合部とが互いに係合することにより、第2スロープ部20の第1スロープ部10に対するスライド方向地上G側への移動を規制するようになっている。
つまり、第2スロープ部20の展開状態における過剰スライドを防止するストッパ機構となっている。
第2スロープ部20の地上側のフロア部材21aには、地上側端部下方を傾斜させた傾斜部が形成されるとともに、第2スロープ部20を地上に下ろしたときは、フロア部材21aの接地先端部23が地上Gと接するようになっている。
フロア部材21aの裏面にはゴム材からなる緩衝部材を固定することもでき、第2スロープ部20を地上に下ろしたときの接地状態が良好となるようになっている。
同様に、全てのフロア部材の互いに対向する端面には、互いに嵌合するように凸部又は凹部が形成されている。
フロア部材は、それぞれアルミニウム合金の押出加工等により、前述した形状に加えて、スロープ装置1の表面側に位置する面には、長手方向平行に延びる滑り止め用の突起部や中空部が一体的に成形されている。
ヒンジ43は、アルミニウム合金の押出加工等により、嵌合溝や中空部が一体的に成形されている。
図1(a)は、スロープ装置1を車外側に倒した状態の上面視を示し、図1(b)は、第1スロープ部20を第2スロープ部10に収納した状態の先端部付近、要部断面側面視を示し、分かりやすくするためにインナパネル21及びアウタパネル11の断面線は省略してある。
インナレール22は、アウタレール12の先端部に取り付けられた摺動支持部材13に支持されながらアウタレール12の内側をスライドする。
なお、図示を省略したがインナレール22の車両側においてはインナレール車両側先端部に摺動支持部材を取り付けてあり、アウタレールの内側を摺動スライドする。
両側のインナレール22,22から接地先端部23が突出して形成されている。
スロープ装置1が展開した状態では、この接地先端部23が地上に接地することになる。
本実施例では、接地先端部23の両サイドがインナレールの外側に突出(23a)した末広り形状になっていて車椅子等の昇降が容易になっているが、かならずしもこのような末広り形状にする必要はない。
図1(b)に示すように、第2スロープ部20が第1スロープ部10に収納した状態でも、インナレール22の先端部が摺動支持部材13の外側(地面側)に位置しているので従来のような隙間aが生じないので摺動部に異物が混入するのを防止している。
2 車両
4 車室内
10 第1スロープ部
11 アウタパネル
12 アウタレール
20 第2スロープ部
21 インナパネル
22 インナレール
23 接地先端部
Claims (2)
- 車体側に基端部を連結した第1スロープ部と第1スロープ部の展開側にスライド伸縮自在に連結した第2スロープ部とを備え、
第1スロープ部は、アウタパネルとその幅方向両側にアウタレールを有し、
第2スロープ部は、インナパネルとその幅方向両側にインナレールを有し、インナパネルはインナレール先端部より突出した接地先端部を有し、
当該インナレールが当該アウタレールの内側をスライドし、第2スロープ部が第1スロープ部にスライド収納された状態で、インナパネルの接地先端部がアウタレールの先端部から突出していることを特徴とする車両用スロープ装置。 - インナレールはアウタレールに設けてある摺動支持部材に摺動支持されていて、第2スロープ部が第1スロープ部にスライド収納された状態でインナレール先端部が当該摺動支持部材よりも接地側に位置していることを特徴とする請求項1記載の車両用スロープ装置。
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