JP2009262170A - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】目視による位置決めを容易にして、時間がかからずに正確な位置決めを行うことができる加工装置及び加工方法を提供する。
【解決手段】ダイ16と、ダイ16に嵌合されるパンチ22と、パンチ22をダイ16に向かって押圧する押圧手段15とを有し、ダイ16とパンチ22との間にプレス部品12を配置し、プレス部品12に設けた位置決め孔12aをダイ16の中心に位置決めして、パンチ22によりプレス部品12を押圧加工する加工装置11において、プレス部品12上にレーザ光26を、ダイ16の中心に向かって投射するレーザ投射手段27を備え、レーザ光26が位置決め孔12aを貫通した状態で、パンチ22によりプレス部品12を押圧加工することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、目視による位置決めをしてから、プレス部品を押圧加工する加工装置及び加工方法に関する。
一般に、試作品や金型のできていないプレス部品にダボやバーリングを加工する加工装置においては、プレス部品に予め位置決め孔を設け、この位置決め孔を利用して目視で加工装置に位置決めする必要があった。
例えば、図8に示すように、従来の加工装置51は、パンチホルダ52にパンチ53を固定すると共に、パンチホルダ52にウレタンスプリング54を介してストリッパ55を配置した受け台56と、ダイホルダ57にダイ58を固定すると共に、ダイホルダ57にウレタンスプリング59を介してノックアウト60を配置した加工部61とからなっている。この加工装置51においては、プレス部品62を手で保持し、その位置決め孔63をパンチ53の上面に配置された位置決めピン64に目視で位置決めして、パンチ53をダイ58と嵌合させて、プレス部品62にダボやバーリングを加工していた。
しかし、加工装置51では、位置決めピン64がプレス部品62よりも下方に位置するため、位置決めピン64を目視することができず、位置ずれを起こして加工不良が発生したり、位置決めに時間がかかるという問題があった。
また、プレス部品62が大きくなるとプレス部品62の変形や撓みなどで部品62が歪んだり、位置決め孔63が遠くなるため、目視による位置決めが難しくなるという問題があった。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、目視による位置決めを容易にして、時間がかからずに正確な位置決めを行うことができる加工装置及び加工方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る加工装置は、ダイと、前記ダイに嵌合されるパンチと、前記パンチを前記ダイに向かって押圧する押圧手段とを有し、前記ダイと前記パンチとの間にプレス部品を配置し、前記プレス部品に設けた位置決め孔を前記ダイの中心に位置決めして、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工する加工装置において、前記プレス部品上にレーザ光を、前記ダイの中心に向かって投射するレーザ投射手段を備え、前記レーザ光が前記位置決め孔を貫通した状態で、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工するものである。
ダイの中心に向かって投射されたレーザ光が、プレス部品上に投射されるので、プレス部品上に投射されたレーザ光を介してダイの中心位置を把握することができる。従って、目視による位置決めが容易になり、位置決めにかかる時間を短縮することができる。
また、ダイの中心に向かって投射されたレーザ光が、プレス部品の位置決め孔を貫通した状態で、パンチによりプレス部品を押圧加工するので、位置ずれを防止して、加工不良の発生を防ぐことができる。
具体的な1つの手段として、前記加工装置は更に、前記プレス部品上から反射したレーザ光を受光して検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記押圧手段の押圧動作を許可する制御手段と、を備え、前記検出したレーザ光の光量が所定値以下である場合に、前記制御手段が、前記パンチの押圧動作を許可し、前記検出したレーザ光の光量が所定値を超える場合に、前記制御手段が、前記パンチの押圧動作を拒否することが好ましい。
プレス部品上から反射したレーザ光の光量が所定値以下である場合、すなわち、プレス部品の位置決め孔がダイの中心に略一致した場合に、パンチの押圧動作を許可する。また、プレス部品上から反射したレーザ光の光量が所定値を超える場合、すなわち、プレス部品の位置決め孔がダイの中心に一致しない場合に、パンチの押圧動作を拒否する。よって、確実に位置ずれを防止して、加工不良の発生を防ぐことができる。
前記レーザ投射手段は、前記押圧手段内部に配設され、前記レーザは、前記押圧手段と前記パンチとの内部を貫通して前記プレス部品上に投射されることが好ましい。
ダイとパンチとの間にプレス部品を配置し、前記プレス部品に設けた位置決め孔を前記ダイの中心に位置決めして、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工する加工方法において、前記プレス部品上にレーザ光を、前記ダイの中心に向かって投射し、前記レーザ光が前記位置決め孔を貫通した状態で、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工するものである。
前記加工方法は更に、前記プレス部品上から反射したレーザ光を受光して検出し、前記検出したレーザ光の光量が所定値以下である場合に、前記パンチの押圧動作を許可し、前記検出したレーザ光の光量が所定値を超える場合に、前記パンチの押圧動作を拒否することが好ましい。
本発明の加工装置及び加工方法によれば、ダイの中心に向かって投射されたレーザ光が、プレス部品上に投射されるので、プレス部品上に投射されたレーザ光を目視して、ダイの中心位置を把握することができる。従って、目視による位置決めが容易になり、位置決めにかかる時間を短縮することができる。
また、ダイの中心に向かって投射されたレーザ光が、プレス部品の位置決め孔を貫通した状態で、パンチによりプレス部品を押圧加工する。従って、確実に位置決めをした状態で押圧加工するので、位置ずれを防止して、加工不良の発生を防ぐことができる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1に、本発明の加工方法を実施する、本発明に係る加工装置11を示す。加工装置11は、位置決め孔12aが形成されたプレス部品12の下面を受ける受け台13と、プレス部品12を押圧加工する加工部14と、加工部14を上方から受け台13に向かって押圧する押圧手段である押圧装置15とからなる。
受け台13は、プレス部品12の下面を保持するダイ16と、ダイ16を保持するダイホルダ17と、ダイ16の内部に嵌合し、弾性のあるウレタンスプリング18を介してダイホルダ17に支持されたノックアウト19と、ノックアウト19の上面であってダイ16の中心に一致する位置決めピン20とを有する。
ダイ16は、中空円筒であり、内周面下部には切欠き部16aが形成され、外周面下部には突起部16bが形成されている。
ダイホルダ17は、デーブルまたは床面に載置される中空円筒であり、内周面下部には切欠き部17aが形成されている。該切欠き部17aが、ダイ16の突起部16bと嵌合して、ダイ16を保持している。
ノックアウト19は、円筒形であり、外周面下部には、突起部19aが形成されている。該突起部19aがダイ16の切欠き部16aと摺動することで、ノックアウト19はダイ16の内部を上下方向に移動する。ノックアウト19は、ウレタンスプリング18によって、ダイ16の上面と高さが一致するように上方に付勢されている。
位置決めピン20は、三角錐形状である。位置決めピン20は、ダイ16の中心線上にあって、上方に向かって突出している。
加工部14は、ダイ16と嵌合することでプレス部品12を押圧加工するパンチ22と、パンチ22を嵌合支持するパンチホルダ23と、パンチホルダ23の下面に配設されたストリッパ24と、パンチホルダ23の内部に配設された、レーザ光26を投射するレーザ投射手段であるレーザモジュール27とを有する。
パンチ22は、中心軸に沿って中空部22aが形成された公知のパンチである。パンチ22は、パンチホルダ23から下方に向かって配設され、下半分がパンチホルダ23から突出している。
パンチホルダ23は、下面23aに形成された凹部23bと、凹部23bから上方に向かって延びる通路23cと、通路23cの上方に形成された空洞部23dとを有する。パンチホルダ23は、凹部23bでパンチ22の上部を嵌合支持している。
ストリッパ24は、パンチホルダ23から突出するパンチ22の外周に延在している。
レーザモジュール27は、その中心から鉛直下方に向かってレーザ光26を投射する公知のレーザモジュールである。レーザモジュール27は、パンチホルダ23の空洞部23dに、レーザモジュール27とパンチ22との中心が一致するように配設されている。また、レーザ光26は、パンチホルダ23の通路23cと、パンチ22の中空部22aとを貫通して、プレス部品12上に投射される。更にレーザモジュール27は、投射されたレーザ光26の中心が位置決めピン20の中心と一致するように配設されている。
押圧装置15は、機械的にパンチホルダ23に接続されている。押圧装置15としては、パンチホルダ23を手動で、またはモータ(図示せず)を介して上下方向に移動させる公知の押圧装置を採用できる。
次に前記構成からなる加工装置11の動作、すなわち、加工方法の手順について説明する。図1に示すように、ダイ16の上方にプレス部品12を手で保持し、レーザモジュール27からダイ16の中心に向かってレーザ光26を投射する。この時、レーザ光26は、プレス部品12上で乱反射するため、位置決め孔12aがダイ16の中心に位置決めされていないことを視認することができる。続いて、プレス部品12上に投射されたレーザ光26を目視しながら、レーザ光26が位置決め孔12aに一致するようにプレス部品12を水平方向に移動させる。以上より、ダイ16の中心に向かって投射されたレーザ光26が、プレス部品12上に投射されるので、プレス部品12上に投射されたレーザ光26を介して、プレス部品12の位置決め孔12aとダイ16の中心位置とのずれを把握することができる。従って、目視による位置決めが容易になり、位置決めにかかる時間を短縮することができる。
図2に示すように、レーザ光26が位置決め孔12aに一致して貫通すると、レーザ光26が、プレス部品12上で乱反射しなくなるため、プレス部品12が位置決めされたことを確認することができる。またこの時、位置決めピン20が位置決め孔12aを挿通する。
レーザ光26が位置決め孔12aを貫通した状態で、押圧装置15によりパンチホルダ23を介してパンチ22をダイ16に向かって下方に移動させると、図3に示すように、ダイ16とパンチ22とが嵌合し、パンチ22の先端がプレス部品12を下方に押圧して加工する。従って、ダイ16の中心に向かって投射されたレーザ光26が、プレス部品12の位置決め孔12aを貫通した状態で、パンチ22によりプレス部品12を押圧加工するので、位置ずれを防止して、加工不良の発生を防ぐことができる。またこの時、ストリッパ24が、パンチホルダ23とプレス部品12との間に挟まれて変形する。更に、ノックアウト19が、加工されたプレス部品12の下面に押圧されて下方に移動して、ウレタンスプリング18は圧縮されて変形する。
プレス部品12の押圧加工が終わると、図4に示すように、押圧装置15によりパンチホルダ23を介してパンチ22を上方に移動させて、プレス部品12から離間する。この時、ストリッパ24の弾性により、パンチ22の先端からブレス部品12を引き離すことができる。またこの時、ノックアウト19がウレタンスプリング18に付勢されて上方に移動することで、ダイ16からプレス部品12を引き離すことができる。
前記実施形態では、目視でプレス部品12上でのレーザ光26の乱反射を確認したが、図5に示すように、レーザ光26を受光して検出する検出手段である受光素子29を用いて、プレス部品12から反射するレーザ光26の光量を検出してもよい。
受光素子29は、制御手段である制御部30と接続され、制御部30は更に押圧装置15と接続されている。制御部30は、受光素子29が検出するレーザ光26の光量が所定値以下である場合、すなわち、プレス部品12の位置決め孔12aがダイ16の中心に略一致した場合に、パンチ22の押圧動作を許可するものである。また、受光素子29が検出するレーザ光26の光量が所定値を超える場合、すなわち、プレス部品12の位置決め孔12aがダイ16の中心に一致しない場合に、パンチ22の押圧動作を拒否するものである。従って、確実に位置ずれを防止して、加工不良の発生を防ぐことができる。
本発明の加工装置11及び加工方法は、あらゆるプレス部品に適応できる。例えば、試作品や、金型のできていないプレス部品の加工は、手作業により目視で位置決めする必要があるため、特に効果的である。プレス部品32に、本発明に係る加工装置11及び加工方法を使用した例を図6及び図7に示す。
図6(b)に示す位置決め孔33を押圧加工すると、図6(a)及び図6(c)に示すタボ34が形成される。これにより、例えば、タボ34の外周面35を装置(図示せず)等で嵌合することにより、プレス部品32を保持して位置決めすることができる。また、タボ34以外に、本発明の加工装置11及び加工方法により、図7に示すバーリング36を形成することができる。このバーリング36の内周面37に雄ねじをきることで、ねじ穴とすることができる。
位置決め孔を位置決めする前の本発明の実施形態に係る加工装置の側面断面図。 位置決め孔を位置決めした状態を示す図1の加工装置の側面断面図。 位置決め孔を位置決めした状態でプレス部品を押圧加工する図1の加工装置の側面断面図。 プレス部品を押圧加工した後の図1の加工装置の側面断面図。 受光素子と制御部とを備えた図1の加工装置の側面断面図。 (a)はプレス部品に図1の加工装置によりタボを形成した例を示す斜視図、(b)はプレス部品を加工する前の位置決め孔周りの部分拡大断面図、(c)は加工した後のプレス部品の位置決め孔周りの部分拡大断面図。 (a)はプレス部品を加工する前の位置決め孔周りの部分拡大断面図、(b)は図1の加工装置によりバーリングを形成した例を示す部分拡大断面図。 従来の加工装置を示す断面図。
符号の説明
11 加工装置
12 プレス部品
12a 位置決め孔
15 押圧装置(押圧手段)
16 ダイ
22 パンチ
26 レーザ光
27 レーザモジュール(レーザ投射手段)
29 受光素子(検出手段)
30 制御部(制御手段)

Claims (5)

  1. ダイと、前記ダイに嵌合されるパンチと、前記パンチを前記ダイに向かって押圧する押圧手段とを有し、前記ダイと前記パンチとの間にプレス部品を配置し、前記プレス部品に設けた位置決め孔を前記ダイの中心に位置決めして、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工する加工装置において、
    前記プレス部品上にレーザ光を、前記ダイの中心に向かって投射するレーザ投射手段を備え、
    前記レーザ光が前記位置決め孔を貫通した状態で、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工することを特徴とする加工装置。
  2. 前記加工装置は更に、
    前記プレス部品上から反射したレーザ光を受光して検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づき、前記押圧手段の押圧動作を許可する制御手段と、
    を備え、前記検出したレーザ光の光量が所定値以下である場合に、前記制御手段が、前記パンチの押圧動作を許可し、前記検出したレーザ光の光量が所定値を超える場合に、前記制御手段が、前記パンチの押圧動作を拒否することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記レーザ投射手段は、前記押圧手段内部に配設され、前記レーザは、前記押圧手段と前記パンチとの内部を貫通して前記プレス部品上に投射されることを特徴とする請求項1又は2に記載の加工装置。
  4. ダイとパンチとの間にプレス部品を配置し、前記プレス部品に設けた位置決め孔を前記ダイの中心に位置決めして、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工する加工方法において、
    前記プレス部品上にレーザ光を、前記ダイの中心に向かって投射し、
    前記レーザ光が前記位置決め孔を貫通した状態で、前記パンチにより前記プレス部品を押圧加工することを特徴とする加工方法。
  5. 前記加工方法は更に、
    前記プレス部品上から反射したレーザ光を受光して検出し、
    前記検出したレーザ光の光量が所定値以下である場合に、前記パンチの押圧動作を許可し、
    前記検出したレーザ光の光量が所定値を超える場合に、前記パンチの押圧動作を拒否することを特徴とする請求項4に記載の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013174110A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Furukawa Rock Drill Co Ltd 破砕機用旋回ブレーキ装置
KR200478942Y1 (ko) 2015-08-12 2015-12-03 김철연 포인트기능이 있는 팸너트 압착 펀칭헤드
KR20160129273A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 노현기 버스바의 제조장치

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