JP2009262019A - スプレーブース及びそれに用いるスプレーブース用キット、スプレーブースセット - Google Patents
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Abstract
【課題】 ファンユニットの増設と減容が容易であり、安価且つ簡易なファンユニットを使用した場合であっても用途に応じて吸引力を調整できるスプレーブースとそれに用いるスプレーブース用キットを提供するものである。
【解決手段】 霧状粒子を空気と共に取り込む吸気口3と、前記吸気口3から取り込んだ空気を排気する排気口4とを箱状本体2に備え、前記排気口4に着脱可能に設けられる開口部51を備えたファンユニット取付板5と、前記開口部51に着脱可能に設けられるファンユニット6からなるスプレーブース1。二以上の開口部81を備えた交換用取付板8と、前記開口部81に着脱可能に設けられる一機のファンユニット6とからなる前記スプレーブース1に適用されるスプレーブース用キット9。
【選択図】 図1
【解決手段】 霧状粒子を空気と共に取り込む吸気口3と、前記吸気口3から取り込んだ空気を排気する排気口4とを箱状本体2に備え、前記排気口4に着脱可能に設けられる開口部51を備えたファンユニット取付板5と、前記開口部51に着脱可能に設けられるファンユニット6からなるスプレーブース1。二以上の開口部81を備えた交換用取付板8と、前記開口部81に着脱可能に設けられる一機のファンユニット6とからなる前記スプレーブース1に適用されるスプレーブース用キット9。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スプレーブースに関する。更には、吸気口と排気ファンを備えた持ち運びが可能な携帯用スプレーブースに関する。
従来、側板と底板を備えた箱状本体の前面に開口部を設け、該開口部の奥(背板)に排気ファンを設置し、更に排気ファンの前面にフィルターを張設したスプレーブースが開示されている(例えば特許文献1、2参照)。
実開平7−3753号公報
実開平6−34763号公報
前記スプレーブースは安価に製造できるホームユース品であり、いずれも一機の排気ファンユニットを備えているため、開口部から本体内に取り込んだ塗布剤等の霧状粒子を、前記ファンによる一定の吸引力でフィルターを介して本体外へ排気するものである。
前記のような携帯用スプレーブースは、低価格で提供することと、移動や持ち運びができる大きさと重量にすることが必要であり、ファンユニットや装置全体を巨大化・複雑化することができないため、被塗装物の大きさや塗布量等に応じて吸引力を変えることができないものであった。そのため、大きな被塗装物を塗装した場合には吸引力が弱く、飛散する霧状粒子を充分に吸引することができなかったり、小さな被塗装物を塗装した場合には吸引力が強すぎて非経済的である等の不具合を生じるものであった。
前記のような携帯用スプレーブースは、低価格で提供することと、移動や持ち運びができる大きさと重量にすることが必要であり、ファンユニットや装置全体を巨大化・複雑化することができないため、被塗装物の大きさや塗布量等に応じて吸引力を変えることができないものであった。そのため、大きな被塗装物を塗装した場合には吸引力が弱く、飛散する霧状粒子を充分に吸引することができなかったり、小さな被塗装物を塗装した場合には吸引力が強すぎて非経済的である等の不具合を生じるものであった。
本発明は、前記問題を解決するものであって、ファンユニットの増設と減容が容易であり、安価且つ簡易なファンユニットを使用した場合であっても用途に応じて吸引力を調整できるスプレーブースとそれに用いるスプレーブース用キットを提供するものである。
本発明は、霧状粒子を空気と共に取り込む吸気口と、前記吸気口から取り込んだ空気を排気する排気口とを箱状本体に備えたスプレーブースにおいて、前記排気口に着脱可能に設けられる開口部を備えたファンユニット取付板と、前記開口部に着脱可能に設けられるファンユニットからなることを要件とする。
更に、前記スプレーブースが、箱状本体に交換可能なフィルターを収容しており、前記フィルターがファンユニット取付板を外すことで排気口から着脱されること、前記スプレーブースが、二以上の開口部を備えたファンユニット取付板と、前記開口部と同数のファンユニットからなること、前記スプレーブースと、該スプレーブースの排気口に着脱可能であり一機のファンユニットが着脱可能に取り付けられる開口部を備えた交換用取付板とからなるスプレーブースセットを要件とする。
更に、二以上の開口部を備えた交換用取付板と、前記開口部に着脱可能に設けられる一機のファンユニットとからなる前記スプレーブースに適用されるスプレーブース用キットを要件とする。
更には、前記取付板が、本体への取付方向を固定する位置決め部を有することを要件とする。
尚、本発明において「前」とは、吸気口側を示し、「後」とは、ファンユニット側を示す。
更に、前記スプレーブースが、箱状本体に交換可能なフィルターを収容しており、前記フィルターがファンユニット取付板を外すことで排気口から着脱されること、前記スプレーブースが、二以上の開口部を備えたファンユニット取付板と、前記開口部と同数のファンユニットからなること、前記スプレーブースと、該スプレーブースの排気口に着脱可能であり一機のファンユニットが着脱可能に取り付けられる開口部を備えた交換用取付板とからなるスプレーブースセットを要件とする。
更に、二以上の開口部を備えた交換用取付板と、前記開口部に着脱可能に設けられる一機のファンユニットとからなる前記スプレーブースに適用されるスプレーブース用キットを要件とする。
更には、前記取付板が、本体への取付方向を固定する位置決め部を有することを要件とする。
尚、本発明において「前」とは、吸気口側を示し、「後」とは、ファンユニット側を示す。
本発明により、付属のファンユニットや装置全体を巨大化、複雑化することなく、安価且つ簡易なファンユニットの増設と減容によって用途に適した吸引力に調整できる、安価で持ち運びが可能なスプレーブースとそれに用いるスプレーブース用キットを形成できる。
また、交換可能なフィルターを内蔵する場合であっても、構造を複雑にすることなく容易に交換ができるものとなる。
また、交換可能なフィルターを内蔵する場合であっても、構造を複雑にすることなく容易に交換ができるものとなる。
本発明のスプレーブースは、スプレー作業で生じる霧状粒子を取り込む吸気口と、該吸気口から取り込んだ空気を排気する排気口とを備えた箱状本体に対して、ファンユニット取付板を排気口側に装着すると共に、該ファンユニット取付板にファンユニットを装着することで形成されている。
前記箱状本体(上壁と底壁と両側壁を備える)は、樹脂成形物、金属加工体、ダンボール等の紙類の組立物等から構成され、前面に吸気口を備えると共に、該吸気口と対向する面(即ち、本体背面)に排気口を備えている。
前記吸気口は、飛散する塗布剤(霧状粒子)を本体内部へ吸い込むために設けられる開口部分であり、該吸気口がスプレー作業をする空間(作業スペース)の後方に位置するように本体が配置される。その開口部分の形状は三角形、四角形等の多角形、円形、楕円形等の曲形等どの様な形状であってもよく、更に、開口縁に傾斜壁等を設けることもできる。
尚、前記吸気口の周辺には、スプレー塗布時に上方向への飛散を抑制するためのフードや、下方向(即ち、本体載置時前方の作業スペース)の汚染を防止するエプロン等を設けることもできる。
また、前記排気口は、吸気口から本体内部に吸い込まれた空気を、直接又はフィルター等を介して外部に排出するために設けられる後方開口部分であり、本願においてはファンユニット取付板によって塞がれる箇所である。
前記吸気口は、飛散する塗布剤(霧状粒子)を本体内部へ吸い込むために設けられる開口部分であり、該吸気口がスプレー作業をする空間(作業スペース)の後方に位置するように本体が配置される。その開口部分の形状は三角形、四角形等の多角形、円形、楕円形等の曲形等どの様な形状であってもよく、更に、開口縁に傾斜壁等を設けることもできる。
尚、前記吸気口の周辺には、スプレー塗布時に上方向への飛散を抑制するためのフードや、下方向(即ち、本体載置時前方の作業スペース)の汚染を防止するエプロン等を設けることもできる。
また、前記排気口は、吸気口から本体内部に吸い込まれた空気を、直接又はフィルター等を介して外部に排出するために設けられる後方開口部分であり、本願においてはファンユニット取付板によって塞がれる箇所である。
前記箱状本体の内部は空洞状になっており、該空洞部分(特に、吸気口と排気口との間に形成される流通路部分)には、不織布、発泡体、スポンジ等の多孔性物質や、ダンボール、厚紙、合成紙等の紙類により形成されるフィルターやフィルターユニット(樹脂製骨組等を用いて前記フィルターを所望位置に固定したもの)が配置されることが好ましい。
また、前記フィルターやフィルターユニットは交換可能な形態で配置することで、長期間の使用により塗布剤が堆積した際に新品と交換できるため、内部を清掃する手間が省け、吸引力の低下を生じ難くすることができる。
また、前記フィルターやフィルターユニットは交換可能な形態で配置することで、長期間の使用により塗布剤が堆積した際に新品と交換できるため、内部を清掃する手間が省け、吸引力の低下を生じ難くすることができる。
前記ファンユニット取付板は、本体の排気口とファンユニットとを効率的に接続するための部品であり、前記排気口を塞ぐことができる大きさ及び形状に設定されると共に、ファンユニットを取り付ける位置に、本体側とファンユニット側を連通する開口部が一又は二以上の所望個数(装着するファンユニットと同数)設けられている。また、前記ファンユニット取付板は本体に対して着脱自在な構成をとるものであり、例えば、螺合、嵌合、挟着、磁着等により取り付けられる。
尚、二以上の開口部(即ち、ファンユニットを取り付ける数)としては、取付後の全体の重量や大きさを考慮して2〜4個程度とすることが好ましい。
また、前記ファンユニット取付板には、本体への取付方向や取付位置を固定するための位置決め部を設けることもできる。これにより、ファンユニット取付板の形状が左右、上下、前後等で対称又は類似するような場合であっても、適切な方向や位置に設置することが容易となる。
前記位置決め部としては、本体との凹凸形状の嵌め合わせによるものや、挟持片(ガイド溝)を用いたもの等が適用できる。
尚、二以上の開口部(即ち、ファンユニットを取り付ける数)としては、取付後の全体の重量や大きさを考慮して2〜4個程度とすることが好ましい。
また、前記ファンユニット取付板には、本体への取付方向や取付位置を固定するための位置決め部を設けることもできる。これにより、ファンユニット取付板の形状が左右、上下、前後等で対称又は類似するような場合であっても、適切な方向や位置に設置することが容易となる。
前記位置決め部としては、本体との凹凸形状の嵌め合わせによるものや、挟持片(ガイド溝)を用いたもの等が適用できる。
前記ファンユニットは、ファンユニット取付板に設けられる各開口部を塞ぐように一機ずつ装着される吸気手段であり、前記吸気口から吸引される空気(塗布剤や溶剤を含むもの)を本体内部から効率的に外部へ排出するための装置であり、少なくともファンと排出孔を備えている。前記ファンとして具体的には、シロッコファン、プロペラファン等の電動ファンが例示できるが、吸引した可燃性有機溶剤がモーター部へ送られない構造をとるシロッコファンが特に好ましい。
また、前記ファンによる排気はファンユニットの排出孔から行われるため、前記排出孔にダクトホースを取り付けることで、排気される気化溶剤等を室外に排出することが容易となり、よりクリーンな状態を確保できると共に、ホースの長さに応じてスプレーブースの載置場所にも自由度が生まれる。
また、前記ファンによる排気はファンユニットの排出孔から行われるため、前記排出孔にダクトホースを取り付けることで、排気される気化溶剤等を室外に排出することが容易となり、よりクリーンな状態を確保できると共に、ホースの長さに応じてスプレーブースの載置場所にも自由度が生まれる。
前記スプレーブースが、二以上の開口部を備えたファンユニット取付板と、該開口部と同数のファンユニットからなる場合、一つの開口部(即ち、一機のファンユニットのみを着脱可能に取り付けるもの)を備えた交換用取付板を組み合わせてスプレーブースセットを構成することができる。
これによりファンユニットの減容が可能となるため、小さな被塗装物を塗装する場合(即ち、塗布量が少ない場合)には、本体からファンユニット取付板を外した後に交換用取付板を設置し、更に、前記ファンユニット取付板に設置されているファンユニットのうちの一機を交換用取付板の開口部に設置することで、スプレーブースの過剰な吸引力を低下させて経済性を高めることが可能となる。また、頻繁に持ち運ぶ場合等、全体を軽量化したい場合にも、前記操作によるファンユニットの減容が用いられる。
尚、大きな被塗装物を塗装する場合(即ち、塗布量が多い場合)には、もとの状態(即ち、複数のファンユニットを備えた状態)に戻して強い吸引力で使用することができるので、安価なファンを用いた場合であっても用途に応じて吸引量を調整することが容易なものとなる。
これによりファンユニットの減容が可能となるため、小さな被塗装物を塗装する場合(即ち、塗布量が少ない場合)には、本体からファンユニット取付板を外した後に交換用取付板を設置し、更に、前記ファンユニット取付板に設置されているファンユニットのうちの一機を交換用取付板の開口部に設置することで、スプレーブースの過剰な吸引力を低下させて経済性を高めることが可能となる。また、頻繁に持ち運ぶ場合等、全体を軽量化したい場合にも、前記操作によるファンユニットの減容が用いられる。
尚、大きな被塗装物を塗装する場合(即ち、塗布量が多い場合)には、もとの状態(即ち、複数のファンユニットを備えた状態)に戻して強い吸引力で使用することができるので、安価なファンを用いた場合であっても用途に応じて吸引量を調整することが容易なものとなる。
また、前記スプレーブースが、一機のファンユニットと、該ファンユニットを着脱可能に取り付ける開口部を一箇所備えたファンユニット取付板とから構成されている場合、該ファンユニット取付板に対応する形状で二以上の開口部を備えた交換用取付板と、該開口部の数から一機引いた数のファンユニットとからなるスプレーブース用キットを用いることができる。
前記スプレーブース用キットにより、ファンユニットの増設が可能となるため、大きな被塗装物を塗装する場合には、本体からファンユニット取付板を外して交換用取付板を設置し、前記ファンユニット取付板に設置されているファンユニットと付属のファンユニットを交換用取付板の各開口部に設置することで、より強い吸引力で使用することが可能となるため、スプレー作業時に塗料等がスプレーブース外へ飛散することをより効果的に抑制できるものとなる。
尚、前記スプレーブース用キットは、一機のファンユニットを備えたスプレーブース以外に対応させることもできる。その場合、もとのスプレーブースに設置されるファンユニットの数に応じて、ファンユニットが増設できるような構成で交換用取付板の開口部の数や付属のファンユニットの数が決められる。
また、前記交換用取付板の形状は、いずれも先に設けられるファンユニット取付板と略等しい形状とすることが好ましい。
前記スプレーブース用キットにより、ファンユニットの増設が可能となるため、大きな被塗装物を塗装する場合には、本体からファンユニット取付板を外して交換用取付板を設置し、前記ファンユニット取付板に設置されているファンユニットと付属のファンユニットを交換用取付板の各開口部に設置することで、より強い吸引力で使用することが可能となるため、スプレー作業時に塗料等がスプレーブース外へ飛散することをより効果的に抑制できるものとなる。
尚、前記スプレーブース用キットは、一機のファンユニットを備えたスプレーブース以外に対応させることもできる。その場合、もとのスプレーブースに設置されるファンユニットの数に応じて、ファンユニットが増設できるような構成で交換用取付板の開口部の数や付属のファンユニットの数が決められる。
また、前記交換用取付板の形状は、いずれも先に設けられるファンユニット取付板と略等しい形状とすることが好ましい。
本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1乃至4は第一実施例を示す。
図1は本発明のスプレーブースの背面外観斜視図である。
前記スプレーブース1は、前壁21、側壁22、後壁23、上壁24、底壁25を有する合成樹脂製の中空箱状本体2(具体的には、幅370mm、高さ240mm、奥行130mm)を備え、前壁21の中央部には、幅310mm、高さ180mmの吸気口3を有している。更に、前壁21の上端部及び左右端部に飛散防止用のフード31と、下端部及び左右端部に作業スペースの汚染を抑制するためのエプロン32とが着脱自在に設けられている。前記フード31とスカート32は軟質樹脂により形成されており、非使用時には本体2から取り外して折り畳み収納される。
更に、上壁24には、スプレーブース1を移動・持ち運びする際に把持する樹脂製の把持部241がビスにより着脱可能に形成されている。
また、後壁23には、前記吸気口3と対向するように長方形状の排気口4が形成されており、吸気した空気を短距離で本体外に排気できる構成となっている。
前記スプレーブース1は、前壁21、側壁22、後壁23、上壁24、底壁25を有する合成樹脂製の中空箱状本体2(具体的には、幅370mm、高さ240mm、奥行130mm)を備え、前壁21の中央部には、幅310mm、高さ180mmの吸気口3を有している。更に、前壁21の上端部及び左右端部に飛散防止用のフード31と、下端部及び左右端部に作業スペースの汚染を抑制するためのエプロン32とが着脱自在に設けられている。前記フード31とスカート32は軟質樹脂により形成されており、非使用時には本体2から取り外して折り畳み収納される。
更に、上壁24には、スプレーブース1を移動・持ち運びする際に把持する樹脂製の把持部241がビスにより着脱可能に形成されている。
また、後壁23には、前記吸気口3と対向するように長方形状の排気口4が形成されており、吸気した空気を短距離で本体外に排気できる構成となっている。
前記後壁23には、排気口4を塞ぐことができる大きさ及び形状の樹脂製ファンユニット取付板5が、6本のビスにより着脱自在に取り付けられる。また、前記ファンユニット取付板5には、二つの開口部51が対称な位置に設けられている(図示せず)。
前記各開口部51には、ファンユニット6がそれぞれ4本のビスにより着脱自在に取り付けられる。ファンユニット6は定格30WのACモーターと共に、φ80、高さ40mmのシロッコファンを吸気孔内に内蔵し、該吸気孔が前記開口部51を覆うように密接配置している。更に、ファンユニット6の上方にはダクトホースを接続可能とする排出孔61を備え、下方には安定載置するために2本の脚部62が形成されており、樹脂成形物から得られる。尚、前記二機のファンユニット6はそれぞれ独立した電源を備える。
また、前記スプレーブース1の本体2内部には、吸気口3(前壁21)に対して垂直方向に延設されるハニカム状(図示せず)と、該ハニカム状の後方に前壁21に対して平行に位置する板状との二形状の多孔性フィルター7が着脱自在に配設されている。前記フィルター7はいずれも、本体2を前後方向に分割開放することで交換できるようにピンや支持板26により保持された状態で設置される。
前記構成からなるスプレーブース1を机や床等に載置して室内で使用する場合、各ファンユニット6の電源を入れてファンを始動させた状態で、吸気口3前方の作業スペース(エプロン32近傍)で被塗装物にスプレーを塗布することで、飛散する余剰な塗料や気化した溶剤等が吸気口3から本体2内に取り込まれる。その際、内蔵するフィルター7に塗料等の微粒子が吸着されるため、フィルター7を介してファン側に送られる空気中には塗料がほとんど存在しない状態となる。更に前記空気はファンの吸引力により排気口4を経て排出孔61から外部に排気される。その際、排出孔61にダクトホースの一端を接続し、他端を窓等から室外に向けて配置することで、前記排気を室外に放出することが好ましい。これにより残存物や溶剤等の臭気が室内に飛散することがなく、室内をよりクリーンな状態に保つことが可能となる。
また、前記スプレーブース1には、略中心に一つ形成される開口部81と該開口部81周辺に四つ設けられるビス孔を備えた樹脂製の交換用取付板8が付属されており(図2)、小型の被塗装物を塗装する等吸引力を弱めたい場合や、スプレーブース1全体の重量を軽量化したい場合等に用いられる。
交換時には、図1のスプレーブース1からファンユニット6とファンユニット取付板5を取り外した後(図3)、前記交換用取付板8で排気口4を塞ぐように配置して6本のビスで取り付ける。その際、交換用取付板8の略中心下端に形成されるリブ状の位置決め部82が本体2の溝部27に合致するように取り付けることで取付方向と位置を容易に確定できる。
更に、もとのファンユニット取付板5から取り外された一機のファンユニット6を、新たに交換用取付板8のビス孔に4本のビスで取り付けることで、開口部81とファンの吸気部分とが連通した状態で確実且つ容易に交換することができる(図4)。
尚、交換後のスプレーブース1においても、先に示した使用方法と同様にして使用できる。また、再び吸引力を強めたい場合には、先の交換方法と逆の手順で二機のファンユニット6を備えた状態に戻すことができる。
交換時には、図1のスプレーブース1からファンユニット6とファンユニット取付板5を取り外した後(図3)、前記交換用取付板8で排気口4を塞ぐように配置して6本のビスで取り付ける。その際、交換用取付板8の略中心下端に形成されるリブ状の位置決め部82が本体2の溝部27に合致するように取り付けることで取付方向と位置を容易に確定できる。
更に、もとのファンユニット取付板5から取り外された一機のファンユニット6を、新たに交換用取付板8のビス孔に4本のビスで取り付けることで、開口部81とファンの吸気部分とが連通した状態で確実且つ容易に交換することができる(図4)。
尚、交換後のスプレーブース1においても、先に示した使用方法と同様にして使用できる。また、再び吸引力を強めたい場合には、先の交換方法と逆の手順で二機のファンユニット6を備えた状態に戻すことができる。
図4及び図5は第二の実施形態を示す(図4は第一実施例と共通)。
図4は本発明のスプレーブースの背面外観斜視図(ファンユニット6一機を備えたもの)である。
前記スプレーブース1の本体2は、図1と同様の構成(即ち、中空状で内部に交換可能なフィルター7を収容する)を有しており、排気口4を塞ぐように6本のビスで着脱自在に取り付けられる樹脂製ファンユニット取付板5の略中心には、開口部51が一つ形成されている。更に、該開口部51には、樹脂製ファンユニット6の吸気箇所が連通するように4本のビスで着脱自在に取り付けられる。前記ファンユニット6は定格30WのACモーターと、φ80、高さ40mmのシロッコファンを内蔵し、上方にはダクトホースを接続可能とする排出孔61を備え、下方には安定載置するために2本の脚部62が形成されている。
図4は本発明のスプレーブースの背面外観斜視図(ファンユニット6一機を備えたもの)である。
前記スプレーブース1の本体2は、図1と同様の構成(即ち、中空状で内部に交換可能なフィルター7を収容する)を有しており、排気口4を塞ぐように6本のビスで着脱自在に取り付けられる樹脂製ファンユニット取付板5の略中心には、開口部51が一つ形成されている。更に、該開口部51には、樹脂製ファンユニット6の吸気箇所が連通するように4本のビスで着脱自在に取り付けられる。前記ファンユニット6は定格30WのACモーターと、φ80、高さ40mmのシロッコファンを内蔵し、上方にはダクトホースを接続可能とする排出孔61を備え、下方には安定載置するために2本の脚部62が形成されている。
前記スプレーブース1を室内で使用する場合、ファンユニット6の電源を入れてファンを始動させた状態で、吸気口3前方の作業スペース(エプロン32近傍)で被塗装物にスプレーを塗布することで、飛散する余剰な塗料や気化した溶剤等が吸気口3から本体2内に取り込まれる。その際、内蔵するフィルター7に塗料等の微粒子が吸着されるため、フィルター7を介してファン側に送られる空気中には塗料がほとんど存在しない状態となる。更に前記空気はファンの吸引力により排気口4を経て排出孔61から外部に排気される。その際、排出孔61にダクトホースの一端を接続し、他端を窓等から室外に向けて配置することで、前記排気を室外に放出することが好ましい。これにより残存物や溶剤等の臭気が室内に分散されることがなく、室内をよりクリーンな状態に保つことが可能となる。
また、前記スプレーブース1には、所望により吸引力を高めて使用することができるように、外形が類似形状で複数の開口部81を有する交換用取付板8を設置することが可能である。例えば別売等で得られるスプレーブース用キット9により、ファンユニット6を増設することができる。
前記スプレーブース用キット9とは、例えば図5に示すように、本体2の排気口4を塞ぐように取り付けることが可能な形状であり、二つの開口部81を有する交換用取付板8と、前記開口部81に取り付けられる一機のファンユニット6からなる増設キットが用いられる。
前記スプレーブース用キット9とは、例えば図5に示すように、本体2の排気口4を塞ぐように取り付けることが可能な形状であり、二つの開口部81を有する交換用取付板8と、前記開口部81に取り付けられる一機のファンユニット6からなる増設キットが用いられる。
大型の被塗装物を塗装する等、図4の形態のスプレーブース1よりも吸引力を強くしたい場合には、本体2からファンユニット6とファンユニット取付板5を取り外した後、前記スプレーブース用キット9の交換用取付板8(一機のファンユニット6が取り付けられている)で排気口4を塞ぐように配置して6本のビスで取り付ける。その際、交換用取付板8の略中心下端に形成されるリブ状の位置決め部82が本体2の溝部27に合致するように取り付けることで取付方向と取付位置を容易に確定できる。更に、もとのファンユニット取付板5から取り外されたファンユニット6を、交換用取付板8の開放状態の開口部81(二つの開口部81のうちスプレーブース用キット9のファンユニット6が取り付けられていな側)に4本のビスを用いて取り付けることで、開口部81とファンの吸気部分とが連通した状態で確実且つ容易に増設が可能となる。
尚、増設後のスプレーブース1においても、二機のファンユニット6の電源を入れ、先に示した使用方法と同様にして使用できる。また、再び吸引力を弱めたい場合には、先の方法と逆の手順で一機のファンユニット6を備えた状態(図4)に戻すことができる。
尚、増設後のスプレーブース1においても、二機のファンユニット6の電源を入れ、先に示した使用方法と同様にして使用できる。また、再び吸引力を弱めたい場合には、先の方法と逆の手順で一機のファンユニット6を備えた状態(図4)に戻すことができる。
次に、第三の実施形態を示す(図示せず)。
排気口4の大きさ及びフィルター7の交換方法以外は、図1に示す第一の実施形態と同様の形態をとっている。
具体的には、後壁23に形成される排気口4の上端を上壁24(平板部分)まで延設すると共に、該排気口4を塞ぐことができるようにファンユニット取付板5も対応する形状で大きくなっている。そのため、ファンユニット取付板5を取り外した状態で、本体内部を触接できる構造となり、吸引力を変える際に内蔵するフィルター7の交換もできる形態となっている。
前記構成により、フィルター7を交換するついでにファンユニット6の個数を増減させたり、ファンユニット6の個数を増減するついでにフィルター7を交換することが可能となると共に、本体2の開閉箇所を1箇所とすることができるので、より簡易な構造のスプレーブースとすることができる。また、フィルター7を保持する骨格部分(ピンや支持板)も容易に取り出すことができるため、骨格部分を着脱可能とすることもできる。
尚、前記フィルター7は、保持するための骨格(ピンや支持板)ごと交換できるようなフィルターユニットの形態とすることも可能であり、本実施形態においては、該方法をより容易に適用できる。
排気口4の大きさ及びフィルター7の交換方法以外は、図1に示す第一の実施形態と同様の形態をとっている。
具体的には、後壁23に形成される排気口4の上端を上壁24(平板部分)まで延設すると共に、該排気口4を塞ぐことができるようにファンユニット取付板5も対応する形状で大きくなっている。そのため、ファンユニット取付板5を取り外した状態で、本体内部を触接できる構造となり、吸引力を変える際に内蔵するフィルター7の交換もできる形態となっている。
前記構成により、フィルター7を交換するついでにファンユニット6の個数を増減させたり、ファンユニット6の個数を増減するついでにフィルター7を交換することが可能となると共に、本体2の開閉箇所を1箇所とすることができるので、より簡易な構造のスプレーブースとすることができる。また、フィルター7を保持する骨格部分(ピンや支持板)も容易に取り出すことができるため、骨格部分を着脱可能とすることもできる。
尚、前記フィルター7は、保持するための骨格(ピンや支持板)ごと交換できるようなフィルターユニットの形態とすることも可能であり、本実施形態においては、該方法をより容易に適用できる。
1 スプレーブース
2 箱状本体
21 前壁
22 側壁
23 後壁
24 上壁
241 把持部
25 底壁
26 支持板
27 溝部
3 吸気口
31 フード
32 エプロン
4 排気口
5 ファンユニット取付板
51、81 開口部
6 ファンユニット
61 排出孔
62 脚部
7 フィルター
8 交換用取付板
82 位置決め部
9 スプレーブース用キット
2 箱状本体
21 前壁
22 側壁
23 後壁
24 上壁
241 把持部
25 底壁
26 支持板
27 溝部
3 吸気口
31 フード
32 エプロン
4 排気口
5 ファンユニット取付板
51、81 開口部
6 ファンユニット
61 排出孔
62 脚部
7 フィルター
8 交換用取付板
82 位置決め部
9 スプレーブース用キット
Claims (6)
- 霧状粒子を空気と共に取り込む吸気口と、前記吸気口から取り込んだ空気を排気する排気口とを箱状本体に備えたスプレーブースにおいて、前記排気口に着脱可能に設けられる開口部を備えたファンユニット取付板と、前記開口部に着脱可能に設けられるファンユニットからなることを特徴とするスプレーブース。
- 前記スプレーブースが、箱状本体に交換可能なフィルターを収容しており、前記フィルターがファンユニット取付板を外すことで排気口から着脱されることを特徴とする請求項1記載のスプレーブース。
- 前記スプレーブースが、二以上の開口部を備えたファンユニット取付板と、前記開口部と同数のファンユニットからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のスプレーブース。
- 前記請求項3記載のスプレーブースと、前記スプレーブースの排気口に着脱可能であり一機のファンユニットが着脱可能に取り付けられる開口部を備えた交換用取付板とからなるスプレーブースセット。
- 二以上の開口部を備えた交換用取付板と、前記開口部に着脱可能に設けられる一機のファンユニットとからなる請求項1記載のスプレーブースに適用されるスプレーブース用キット。
- 前記取付板が、本体への取付方向を固定する位置決め部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスプレーブース、スプレーブースセット、スプレーブース用キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008112306A JP2009262019A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | スプレーブース及びそれに用いるスプレーブース用キット、スプレーブースセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008112306A JP2009262019A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | スプレーブース及びそれに用いるスプレーブース用キット、スプレーブースセット |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011000603U Continuation JP3167396U (ja) | 2011-02-07 | 2011-02-07 | スプレーブース及びそれに用いるスプレーブース用キット、スプレーブースセット |
Publications (1)
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---|---|
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Family
ID=41388550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008112306A Pending JP2009262019A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | スプレーブース及びそれに用いるスプレーブース用キット、スプレーブースセット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009262019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009285637A (ja) * | 2008-05-31 | 2009-12-10 | Masaru Okuno | 塗装ブース |
-
2008
- 2008-04-23 JP JP2008112306A patent/JP2009262019A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009285637A (ja) * | 2008-05-31 | 2009-12-10 | Masaru Okuno | 塗装ブース |
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