JP2009260849A - 報知システム - Google Patents

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新平 日比谷
Kiyotaka Takehara
清隆 竹原
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健治 奥野
Akira Baba
朗 馬場
Kenji Nakakita
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Abstract

【課題】住宅の周囲音からイベントの発生を判断して家人に報知することによって、家人が周囲音を聞き取れない場合でもイベントの発生を知ることができるようにする。
【解決手段】周囲音入力手段1は住宅に設けられ周囲音を検出し、宅内報知手段4は宅内において周囲音入力手段1を設けた場所とは異なる場所に設けられ報知情報を報知する。周囲音入力手段1で検出した周囲音は判別手段2に入力され、判別手段2は周囲音から抽出される特徴量により報知すべきイベントの発生の有無を判別する。判別手段2が報知すべきイベントの発生と判別すると、出力制御手段3はイベントの内容を表す報知情報を宅内報知手段4から出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、宅外や宅内で発生した周囲音を検出するとともに周囲音を発生させたイベントを推定することにより、宅内の家人にイベントの発生を報知する報知システムに関するものである。
一般に、住宅で生じる可能性があるイベントには、火災、ガス漏れ、侵入者などの異常があり、これらの異常については、火災感知器、ガスセンサ、防犯センサ(赤外線や超音波により人を検知するセンサ)などの専用のセンサが用いられている。一方、人は、落下音、転倒音、人声、雨音などの周囲音によって異常や異常以外の事象(以下では、認識すべき事象の全体を異常も含めてイベントという)の発生を察知する場合も多い。ただし、人が音の発生場所から離れた場所に居るときには、この種の周囲音に気付かずにイベントの発生を察知することができない場合もある。たとえば、宅内に居る家人では、宅外で発生した音は聞こえにくい場合があり、音が宅内で発生した場合でも家人の居る部屋から離れた部屋で発生した音は聞こえない場合がある。具体的に言えば、キッチンで料理をしている場合、AV機器を視聴している場合、掃除機により掃除をしている場合など、周囲に様々な騒音があったり、周囲の音を聞いていなかったりするから、周囲音に気付かない可能性が高くなる。
宅内において離れた部屋の周囲音を家人に知らせる装置としては、給湯リモコンを浴室内と浴室外(たとえば、台所)とに設け、給湯リモコン間で通話可能なインターホンシステムを構築するとともに、家人の入浴中に浴室内から浴室外に送話する状態を選択しておくことにより、浴室内の人が問題なく入浴しているか否かを浴室外の人が見守ることが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−208422号公報
ところで、特許文献1に記載された装置では、見守る側である浴室外の家人にとっては問題の発生を察知するために浴室内の音を常時聞いていなければならないから負担が大きいという問題があり、見守られる側である浴室内の人は入浴中の音が家人に聞かれていることによって居心地の悪い思いをすることがある。このように、音によってイベントを察知しようとすれば、音の発生の有無を監視し続けていなければならないから人にとっての負担が大きくなる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、家人が周囲音を聞き続けていなくとも住宅での報知すべきイベントの発生を判断して家人に報知することによって家人の負担を減らし、また、見守りのために利用する場合でも発生している音そのものではなくイベントの種類を判断して家人に報知することによって見守られる人の不快感を軽減できる報知システムを提供することにある。
請求項1の発明は、住宅に設けられ周囲音を検出する周囲音入力手段と、周囲音入力手段を設けた場所とは異なる宅内の場所に設けられ報知情報を報知する宅内報知手段と、周囲音入力手段で検出した周囲音から抽出される特徴量により報知すべきイベントの発生の有無を判別する判別手段と、判別手段により報知すべきイベントの発生と判別されたときにイベントの内容を表す報知情報を宅内報知手段から出力させる出力制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記判別手段は、前記周囲音入力手段で検出した周囲音の強度レベルを特徴量として検出し、当該特徴量が規定した閾値レベル以上であるときに、報知すべきイベントの発生と判別することを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記宅内報知手段は、音声により報知情報を出力する音声報知部を有し、前記出力制御手段は、前記周囲音の強度レベルが高いほど音声報知部から出力する報知情報の音量を大きくすることを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項2又は3の発明において、前記判別手段は、前記閾値レベルを時間帯に応じて変化させることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1の発明において、前記判別手段は、前記周囲音入力手段により検出した周囲音から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、報知すべきイベントとあらかじめ設定されたサンプル特徴量とを対応付けて記憶するイベント記憶部と、特徴量抽出部により抽出された特徴量をイベント記憶部に記憶されたサンプル特徴量と照合することによりイベントの発生の有無を判別するイベント照合部とを備えることを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、前記宅内報知手段は、音声により報知情報を出力する音声報知部を有し、前記出力制御手段は、報知すべきイベントに関係付けて音声報知部から報知する音量を記憶した音量記憶部と、前記判別手段で判別されたイベントと音量記憶部に記憶したイベントとを照合することにより宅内報知手段から出力する報知情報の音量を決定する音量決定部とを備えることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1〜4のいずれかの発明において、前記判別手段は、前記周囲音入力手段により検出した周囲音から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、報知すべきイベントとあらかじめ設定されたサンプルとイベントの発生する時間帯とを対応付けて記憶するイベント記憶部と、現在時刻を計時する時計部と、特徴量抽出部により抽出された特徴量をイベント記憶部に記憶されたサンプル特徴量と照合するとともに時計部で計時されている現在時刻を当該サンプル特徴量に対応付けてイベント記憶部に記憶された時間帯と照合することによりイベントの発生の有無を判別するイベント照合部とを備えることを特徴とする。
請求項8の発明では、請求項7の発明において、前記イベント記憶部が記憶するイベントとイベントの発生する時間帯との関係を選択可能とする選択設定手段が付加されていることを特徴とする。
請求項9の発明では、請求項5〜8のいずれかの発明において、前記判別手段は、前記周囲音入力手段により検出した周囲音に基づいて前記特徴量抽出部により抽出した特徴量を、サンプル特徴量として報知すべきイベントと関係付けてイベント記憶部に記憶させる登録モードを有していることを特徴とする。
請求項10の発明では、請求項1〜9のいずれかの発明において、前記周囲音入力手段は、インターホン子機に設けたマイクロホンであることを特徴とする。
請求項1の発明の構成によれば、住宅の周囲音を検出し、周囲音の特徴量から報知すべきイベントか否かを判別し、報知すべきイベントであるときには宅内報知手段を通して報知情報を報知するから、家人に住宅の周囲音が聞こえない場合でもイベントが発生していればイベントの種類が判断されて家人に報知され、周囲音を家人が聞き続けている場合に比較して家人の負担が大幅に軽減されるという利点がある。また、高齢者などの見守りに利用する場合には、イベントの発生の有無のみを家人に知らせるから、見守られる人にとっては発生している音を細部まで聞かれていることによる不快感が軽減される。
請求項2の発明の構成によれば、特徴量として周囲音の強度レベルを用いているから、物品の落下音や転倒音、サイレン音、爆発音などについて、住宅に近い場所で発生した音か否かを判断することになり、緊急性がなければ報知しないことで、無駄な報知の発生を抑制することができる。
請求項3の発明の構成によれば、周囲音の強度レベルが高いほど緊急性が高いイベントであるとみなして音量を大きくするから、イベントの緊急性が高いほど音量が大きくなり家人に伝達されやすくなる。
請求項4の発明の構成によれば、時間帯に応じてイベントと判断する閾値レベルを変化させるから、不要な報知の発生を低減させたり、イベントを検知する感度を高めたりすることが可能になる。たとえば、昼間と夜間とで閾値レベルを変更することが可能になる。
請求項5、請求項7の発明の構成によれば、周囲音の特徴量を抽出してあらかじめ記憶しているサンプル特徴量と照合することにより報知すべきイベントか否かを判別するから、判別可能なイベントの種類を豊富にするとともに、判別の精度を高くすることができる。すなわち、様々なイベントについて判別して報知することが可能になる。とくに、請求項7の発明の構成によれば、イベントの発生する時間帯もイベントに対応付けているので、たとえば、人通りの多い昼間は人の声をイベントと判別せず、人通りの少ない夜間では人の声をイベントと判別することが可能であり、イベントの判別精度をさらに高めることができる。
請求項6の発明の構成によれば、イベントの内容に応じて報知情報の音量を変化させるから、緊急度の高いイベントについては音量を大きくして家人に伝達しやすくすることができる。
請求項8の発明の構成によれば、製造者ではなく実際に使用する家人によって、どのようなイベントをどのような時間帯に検出するかを選択することができ、住宅の環境に応じたイベントの判別が可能になる。また、イベントと時間帯とについてあらかじめ選択肢を用意しておき、選択肢から選択するようにすれば、とくに知識のない利用者(家人)でも容易に設定することができる。
請求項9の発明の構成によれば、報知すべきイベントと判別する周囲音を家人が登録することができるから、住宅の環境に応じた周囲音に対応付けてイベントを報知することが可能になる。たとえば、雨音であれば、住宅の屋根構造や地面の形状によって特徴量に差異が生じると考えられるが、周囲音入力手段により検出した実際の周囲音からサンプル特徴量を抽出することにより、住宅の環境に応じた特徴量を抽出して降雨を正確に判別して報知することが可能になる。
請求項10の発明の構成によれば、インターホン子機に設けたマイクロホンを宅外の周囲音入力手段として兼用することになるから、宅外において周囲音入力手段を別途に設けなくてもよいという利点がある。
本実施形態は、図1に示すように、マイクロホンのような周囲音入力手段1と、報知情報を報知する宅内報知手段4とを備える。宅内報知手段4は、音声により聴覚的に報知情報を報知する音声報知部41と、文字や図形により視覚的に報知情報を報知する表示報知部42とを備える。表示報知部42としては、報知情報を出力せずに単にイベントの発生を報知する警報灯(照明器具で兼用することも可能)を用いてもよい。
本実施形態では、周囲音入力手段1として宅外に設置したインターホン子機に設けているマイクロホンを用いる。通常のインターホン子機では、訪問者により呼出釦が押下されるとマイクロホンが使用可能になるが、本実施形態では、呼出釦の操作にかかわらずマイクロホンにより周囲音を常時検出する。また、宅内報知手段4では、宅内に配置されたインターホン親機に設けたスピーカを音声報知部41としモニタを表示報知部42として用いる。インターホン親機は、インターホン子機が接続されているものだけではなく、インターホン親機に増設親機を接続している場合には増設親機を含む。このようにインターホン子機を周囲音入力手段1として兼用し、インターホン親機を宅内報知手段4として兼用すれば、周囲音入力手段1や報知装置4を新たに設置する必要がない。
周囲音入力手段1で検出された周囲音は判別手段2に入力され、判別手段2では、周囲音の特徴量により報知すべきイベントの発生の有無を判別する。また、判別手段2によりイベントの発生があると判別されたときには、当該イベントの発生に応じた内容の報知情報を出力制御手段3において作成し、当該報知情報を宅内報知手段4から出力させる。判別手段2と出力制御手段3とはコンピュータを主構成とし、適宜のプログラムを実行することにより実現される。宅内報知手段4では、報知情報を聴覚的にも視覚的にも報知することができるが、以下では、とくに断らなければ聴覚的に報知情報を報知するものとして説明する。すなわち、宅内報知手段4のうち主として音声報知部41を用い、報知情報として音声メッセージを出力する場合について説明する。
本実施形態では、宅内報知手段4が報知内容を移動体電話機に通知する機能も備えている場合を想定している。宅内報知手段4は、移動体電話機に対しては、インターネットのような広域網を介して電子メールによる文字メッセージを報知情報として送信するか、電話回線を通して音声メッセージを報知情報として送信する。
判別手段2は、周囲音入力手段1で検出した周囲音から特徴量を抽出する特徴量抽出部21を備える。特徴量としては、周囲音の強度レベルと周囲音の周波数成分とを抽出する。周波数成分は、FFT(高速フーリエ変換)やフィルタバンクを用いて抽出する。特徴量抽出部21では、周囲音に相当する電気信号を一定時間ごとにサンプリングし、サンプリング毎に周波数成分を抽出するとともに規定した複数のサンプリング周期に相当する時間の時間窓における周波数成分を特徴量として抽出する。時間窓の長さは経験的に設定される。また、上記時間窓において抽出された特徴量はバッファメモリ(図示せず)に一時的に記憶される。
特徴量のうちの強度レベルはレベル比較部22に入力され、レベル比較部22では周囲音の強度レベルを規定の閾値レベルと比較する。ここに、強度レベルは上記時間窓におけるピーク値を用いることを想定しているが、時間窓の平均値を用いてもよい。レベル比較部22では、周囲音の強度レベルが閾値レベル以上であるときに、報知すべきイベントの発生と判別する。
この種のイベントは、主として物品の転倒や落下により生じるが、宅外の路上にアイドリング状態で駐車している自動車やバイクによっても生じる場合がある。あるいはまた、サイレン音や爆発音などによっても生じることがある。ただし、この種の周囲音が住宅の近辺ではない遠方で生じているときには、緊急性がなく報知する必要がないと考えられるから、閾値レベル未満の強度レベルであればイベントの発生と判別しないことによって、無駄な報知の発生を抑制することができる。
ところで、閾値レベルは、上述の例では固定的に設定する場合を想定しているが、時間帯に応じて閾値レベルを変化させるのが望ましい。閾値レベルを時間帯に応じて変化させる構成を採用すれば、たとえば、昼間の時間帯には、人の往来や自動車の通行量が多く周囲の雑音が多いから閾値レベルを低くしイベントの発生と判別する感度を高くしておくことで、雑音の存在下でもイベントとして認識すべき周囲音を抽出して失報を抑制することが可能になる。また、夜間の時間帯には、周囲の雑音が少ない上に気象条件によっては音波が遠方に到達しやすくなるから、閾値レベルを高くして感度を低くしておくことによって、強度レベルの小さい周囲音を住宅に関係するイベントを示す周囲音と誤認しないようにして誤報を抑制することができる。
閾値レベルを時間帯に応じて変化させるには、判別手段2に、閾値レベルを時間帯と関係付けて記憶したレベル記憶部25と、レベル記憶部25が記憶している時間帯と現在時刻とを照合する時間照合部26とを設ける。判別手段2は上述のようにコンピュータであって現在時刻を計時する時計部27を備えているから、時間照合部26では、時計部27で計時している現在時刻をレベル記憶部25に記憶されている時間帯と照合し、現在時刻の属する時間帯に応じた閾値レベルをレベル比較部22に設定する。
判別手段2の特徴量抽出部21において特徴量として抽出された周波数成分はイベント照合部24に入力され、イベント記憶部23にあらかじめ記憶されているサンプル特徴量(周波数成分)と比較される。イベント記憶部23は、報知すべきイベントとサンプル特徴量である周波数成分とを関係付けて記憶している。イベント照合部24では、特徴量抽出部21から与えられた周波数成分と、イベント記憶部23に記憶された周波数成分との類似度を判定するとともに、類似度を規定の判定値と比較して類似度の高い周波数成分(サンプル特徴量)がイベント記憶部23に記憶されているときには、当該周波数成分に対応するイベントが発生したと判断する。
類似度の判定には周波数成分のノルム(たとえば、各周波数区間ごとに求めたパワーの差分の二乗値の総和)を用い、ノルムが判定値以下であるときに類似度が高いと判断する。
なお、周波数成分を比較する際には強度レベルを調節する必要があり、また自動車のエンジン音のように回転数に応じて周波数成分の分布が周波数軸方向に偏移するような周囲音では周波数軸方向における分布パターンについても考慮する必要があるが、これらの技術は音声認識技術において周知であるからとくに説明しない。さらに、本実施形態では、特徴量抽出部21で抽出した周波数成分とイベント記憶部23に格納した周波数成分とをイベント照合部24において比較する構成を採用しているが、特徴量の学習データを用いて学習させたニューロコンピュータ(ニューラルネットワーク)を用いてイベントの種類を判別するようにすることも可能である。
上述したように、周囲音の強度レベルだけではなく周波数成分も特徴量に用いてイベントの種類の判別を可能にしていることにより、様々な種類のイベント(後述する)を判別して報知することが可能になる。
出力制御手段3では判別手段2においてイベントの発生と判別されたときに、判別手段2からイベントの種類を受け取ってイベントの種類に応じた報知情報を生成する。報知情報は、イベントの種類に関係付けて出力制御手段3の報知情報記憶部32に登録されており、出力制御手段3は、判別手段2からイベントの種類を受け取ると報知情報記憶部32に照合してイベントの種類に応じた報知情報を出力する。
周波数成分を用いずに周囲音の強度レベルのみでイベントを判別している場合には、イベントの種類を特定することはできないから、周囲音入力手段1が配置されている場所(あらかじめ出力制御手段3に登録しておく)の名称と大きな音が発生したことを報知情報として報知する。一方、周波数成分を用いている場合には、周囲音入力手段1が配置されている場所も考慮してイベントの種類を特定し(イベント記憶部23において報知すべきイベントと場所とを関係付けておく)、報知すべきイベントの種類と場所とを報知情報として報知する。
出力制御手段3では、周波数成分をイベントの判別に用いるか否かにかかわらず、周囲音の強度レベルが高いほど宅内報知手段4(音声報知部41)から出力する報知情報としての音声メッセージの音量を大きくする。つまり、イベントの種類を判別しない場合には、周囲音の強度レベルが高いほど緊急度が高いイベントとみなし、また、イベントの種類を判別する場合には、同種のイベントについて周囲音の強度レベルが高いことは住宅に近い場所で生じている緊急度の高いイベントとみなすのであって、いずれの場合もイベントの緊急度が高いほど、音量を大きくしてイベントの発生が家人に伝達される可能性を高める。
たとえば、イベントの種類を判別する場合であれば、消防車のサイレン音を周囲音として検出したときに、サイレン音の強度レベルが高い場合には近所で火災が生じている可能性があるものとして緊急度の高いイベントと判断し、宅内報知手段4から出力する音声メッセージの音量を大きくするのである。
イベントの種類を判別するには、音声報知部41から報知する音量を報知すべきイベントの種類を関係付けて記憶した音量記憶部31を出力制御手段3に設けておき、音量決定部33において判別手段2で判別したイベントの種類を音量記憶得31に記憶したイベントの種類と照合し、イベントの種類によって音声メッセージの音量を変化させてもよい。つまり、判別手段2がイベントの種類を判別する場合には、イベントの種類に応じて緊急度を規定し、イベントの緊急度が高いほど音声報知部41から出力する音声メッセージの音量を大きくして、イベントの発生が家人に伝達される可能性を高めることができる。逆に言えば、家人は音声メッセージの音量の大きさによりイベントの緊急度の高さの目安を得ることになる。
上述の例では、音声報知部41により音声メッセージを報知する場合について説明したが、宅内報知手段4として視覚的報知を行うものを用いて報知情報としての表示メッセージを表示報知部42に表示するほか、表示報知部42として宅内に警報灯を設置しておき判別手段2により報知すべきイベントと判別されると、警報灯を点灯させるようにしてもよい。また、警報灯をイベントの種別によって分類しておいてもよい。イベントの種類として侵入者の有無を検出する場合には、宅外に警報灯(後述する例では負荷Lで兼用している)を設置しておき、侵入者の存在を検出したときに宅外の警報灯を連続点灯あるいは点滅点灯させることにより、侵入者を威嚇するようにしてもよい。
ところで、イベント記憶部23には、少なくともイベントの種類とサンプル特徴量とを対応付けて登録してあり、必要に応じて時間帯もイベントの種類に対応付けて登録される。イベントの種類、サンプル特徴量、時間帯は製造者において設定されるが、住宅の環境によってイベントの種類と特徴量との対応関係が変化し、また住宅の環境によっては同じ特徴量を持つ周囲音であってもイベントと判定する時間帯が異なる場合がある。そこで、イベント記憶部23に記憶するイベントと時間帯との関係を選択可能とする選択設定手段28と、周囲音入力手段1から入力された周囲音から抽出したサンプル特徴量をイベント記憶部23に記憶させる登録モードを選択するためのモード選択手段29とを備える。
選択設定手段28では、宅内報知手段(表示報知部42)の画面に一覧表示したイベントの選択肢の中から報知しようとするイベントを利用者に選択させる。さらに、選択したイベントに対して報知すべき時間帯を利用者が選択することによって、イベント記憶部23にイベントの種類と時間帯とを関係付けて登録できるようにしてある。また、イベントの種類と時間帯との組を、イベントの種類ごとに選択肢として用意しておき、いずれかの選択肢を選択設定手段28により選択する構成としてもよい。
選択設定手段28を設けることで、どのようなイベントをどのような時間帯に検出するかを家人が選択することを可能にしているから、住宅の環境に応じたイベントの判別が可能になる。また、選択肢を用意して利用者に選択させているから、イベント記憶部23にイベントと時間帯とを関係付けて登録する作業が容易であり、特別な知識がなくともイベント記憶部23の内容を容易に設定することができる。
モード選択手段29は、周囲音入力手段1が検出した周囲音に基づいて宅内報知手段4からイベントの発生を報知する通常動作モードと、イベント記憶部23にイベントに対応する周囲音を利用者が選択して登録する登録モードとを選択するスイッチである。報知すべきイベントに対応する周囲音として利用者が抽出する周囲音は、通常は雨音のように継続的に発生している周囲音であって、この種の周囲音では周囲音が継続している間に一部を切り出してサンプル特徴量を抽出する。また、数分間分の周囲音をつねに録音する機能を設けておき、報知すべきイベントが生じたときに録音された周囲音からイベントに対応する部位を切り出してサンプル特徴量を抽出してもよい。サンプル特徴量の抽出には、判別手段2に設けた特徴量抽出部21を流用する。
上述のように、利用者が報知すべきイベントに対応した周囲音を指定し、利用者が指定したイベントに対応する特徴量をサンプル特徴量としてイベント記憶部23に記憶させるから、住宅の環境に応じたサンプル特徴量を設定することができ、イベントの有無を判断する精度を高めることができる。たとえば、雨音は住宅の環境に応じて特徴量に差異が生じるが、雨が降っているときに利用者が登録モードを選択して報知すべきイベントの種類として雨音を選択すれば、当該住宅の環境に応じた雨音のサンプル特徴量をイベント記憶部23に登録することができ、降雨を正確に判別することが可能になる。
なお、判別手段2におけるイベントの種類の判別にあたっては、周囲音入力手段1の設置場所の情報も併せて用いるようにすれば、イベントの判別をする際の情報量が増加してイベントの判別をより正確に行うことが可能になる。
以下では、周囲音に基づくイベントの種類の判別例を示す。宅外で発生するイベントの種類としては、敷地内への侵入者あるいは近所に滞在する不審者の存在、近所での火災、降雨などがある。ここでは、図2に示すように、住宅Mの宅外に設けたインターホン子機Eを周囲音入力手段1として用い、宅内に設けたインターホン親機Pおよび家人が携帯する移動体電話機Tを宅内報知手段4に用いる例を示す。なお、以下の動作例では、判別手段2により判別されたイベントの種類に応じて、ポーチ灯や空調機などの負荷Lを制御する負荷制御手段(図示せず)を付加しているものとする。
侵入者については、宅外の物品が落下したり転倒したりするときに生じる大きな物音、あるいは住宅周りに敷設している小石(バラス)を踏む音、門扉やドアを開く音などを判別する。また、不審者については、夜間における自動車やバイクのアイドリング中の音、夜間における話し声などを判別する。自宅または近所において戸外で犬を飼っている場合には、犬の鳴き声が激しいときに侵入者や不審者が存在する可能性があると判断することもできる。
特徴量として周波数成分を用いずに周囲音の強度レベルのみを用いる場合には、周囲音の強度レベルが閾値レベル以上であるときに、「異常音を検知しました」というメッセージ(音声と表示との少なくとも一方)を出力する。このメッセージにより、周囲の音を確認したりカメラ画像を確認したりするように家人を促し、戸外の侵入者や不審者の存否を確認させることができる。なお、録音録画を可能とする記憶装置を設けておき、異常音の発生の前後数分程度について音声および画像を記録しておき、家人の留守中に異常音が生じた場合には、異常音の発生があったことを宅内報知手段4(表示報知部42)により報知し、記録した音声および画像の再生を促すようにしてもよい。
また、周波数成分を用いる場合には、犬の鳴き声に対して「××が吠え続けています」というメッセージを出力する。ここに、「××」は、飼い犬の名前を利用者が入力できるようにするのが望ましい。あるいはまた、インターホン子機に設けた周囲音入力手段1で自動車やバイクのアイドリング音を規定した時間を超えて検出し続けていることに対して「家の前に長時間、車が停車しています」というメッセージを出力したり、人の声が規定した時間を超えて継続していることに対して「人の声が長時間聞こえています」というメッセージを出力したり、小石を踏む音に対して「誰かが敷地内に入ってきました」というメッセージを出力するようにしてもよい。さらにまた、自動車に設けた防犯ブザーの鳴動を検出したときには「車の防犯ブザーが鳴っています」というメッセージを出力する。
上述のような侵入者や不審者に対するメッセージが出力された場合には、周囲音の強度レベルのみで判断する場合と同様に、家人に確認を促すほか、住人の移動体電話機に電子メールによってメッセージを通知し、外出中の家人に侵入者や不審者が居る可能性があることについて注意喚起を行うようにしてもよい。移動体電話機に電子メールによりメッセージを通知するときには、イベントな周囲音を検出した日時をメッセージと併せて通知するのが望ましい。また、侵入者や不審者を検出した時間帯が夜間であれば宅内の照明を点灯させることにより、侵入者や不審者を威嚇するようにしてもよい。
さらに、雨音を検出した場合には「雨が降って来ました」というメッセージを出力して洗濯物の取り込みを促し、また、消防車のサイレン音が規定した時間を超えて継続し、しかも強度レベルが規定した閾値レベルを超えているときには「消防車のサイレンが鳴り続けています」というメッセージを出力して家人に火事の確認を促すようにする。サイレン音の検出時には、移動体電話機に通知してもよい。バイクが急停止する音を検出したときには、「バイクが家の前に止まりました」というメッセージを出力して、郵便物や宅配物の到着の可能性を家人に通知すればよい。
上述の使用例は、宅外における周囲音に関する例であるが、宅内の周囲音を検出する例としては以下のような場合がある。たとえば、同居している高齢者の部屋や浴室の周囲音を検出し、強度レベルが閾値レベル以上である周囲音を検出したときには「おじいさんの部屋で大きな音がしました」などのメッセージを出力することによって、家人に確認を促すようにする。この種のメッセージは移動体電話機にも通知するのが望ましい。あるいはまた、乳幼児の居る部屋の周囲音を検出し、泣き声を検出したときに「赤ちゃんの泣き声がします」というメッセージを出力することによって、家人に確認を促すようにすることもできる。
さらに、洗濯機を設置している場所の近傍で周囲音を検出することにより、洗濯の終了(「洗濯が終わりました」というメッセージ)を他の部屋に通知したり、空調機を設置している部屋において掃除機の音を検出することにより、家人の活動している部屋を検出して空調機の温度や風量を調節するようにしてもよい。
なお、上述のように、異常音の発生の前後数分程度について音声および画像を記録している場合には、録音あるいは録画した情報を家人が移動体電話機により確認できるようにしておき、留守中に生じた事象を移動体電話機によって帰宅前に確認することを可能にしてもよい。
実施形態の全体構成を示すブロック図である。 同上の使用例を示す図である。
符号の説明
1 周囲音入力手段
2 判別手段
3 出力制御手段
4 宅内報知手段
21 特徴量抽出部
23 イベント記憶部
24 イベント照合部
27 時計部
31 音量記憶部
33 音量決定部
41 音声報知部
E インターホン子機
M 住宅
P インターホン親機

Claims (10)

  1. 住宅に設けられ周囲音を検出する周囲音入力手段と、周囲音入力手段を設けた場所とは異なる宅内の場所に設けられ報知情報を報知する宅内報知手段と、周囲音入力手段で検出した周囲音から抽出される特徴量により報知すべきイベントの発生の有無を判別する判別手段と、判別手段により報知すべきイベントの発生と判別されたときにイベントの内容を表す報知情報を宅内報知手段から出力させる出力制御手段とを備えることを特徴とする報知システム。
  2. 前記判別手段は、前記周囲音入力手段で検出した周囲音の強度レベルを特徴量として検出し、当該特徴量が規定した閾値レベル以上であるときに、報知すべきイベントの発生と判別することを特徴とする請求項1記載の報知システム。
  3. 前記宅内報知手段は、音声により報知情報を出力する音声報知部を有し、前記出力制御手段は、前記周囲音の強度レベルが高いほど音声報知部から出力する報知情報の音量を大きくすることを特徴とする請求項2記載の報知システム。
  4. 前記判別手段は、前記閾値レベルを時間帯に応じて変化させることを特徴とする請求項2又は3記載の報知システム。
  5. 前記判別手段は、前記周囲音入力手段により検出した周囲音から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、報知すべきイベントとあらかじめ設定されたサンプル特徴量とを対応付けて記憶するイベント記憶部と、特徴量抽出部により抽出された特徴量をイベント記憶部に記憶されたサンプル特徴量と照合することによりイベントの発生の有無を判別するイベント照合部とを備えることを特徴とする請求項1記載の報知システム。
  6. 前記宅内報知手段は、音声により報知情報を出力する音声報知部を有し、前記出力制御手段は、報知すべきイベントに関係付けて音声報知部から報知する音量を記憶した音量記憶部と、前記判別手段で判別されたイベントと音量記憶部に記憶したイベントとを照合することにより宅内報知手段から出力する報知情報の音量を決定する音量決定部とを備えることを特徴とする請求項5記載の報知システム。
  7. 前記判別手段は、前記周囲音入力手段により検出した周囲音から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、報知すべきイベントとあらかじめ設定されたサンプル特徴量とイベントの発生する時間帯とを対応付けて記憶するイベント記憶部と、現在時刻を計時する時計部と、特徴量抽出部により抽出された特徴量をイベント記憶部に記憶されたサンプル特徴量と照合するとともに時計部で計時されている現在時刻を当該サンプル特徴量に対応付けてイベント記憶部に記憶された時間帯と照合することによりイベントの発生の有無を判別するイベント照合部とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の報知システム。
  8. 前記イベント記憶部が記憶するイベントとイベントの発生する時間帯との関係を選択可能とする選択設定手段が付加されていることを特徴とする請求項7記載の報知システム。
  9. 前記判別手段は、前記周囲音入力手段により検出した周囲音に基づいて前記特徴量抽出部により抽出した特徴量を、サンプル特徴量として報知すべきイベントと対応付けてイベント記憶部に記憶させる登録モードを有していることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の報知システム。
  10. 前記周囲音入力手段は、インターホン子機に設けたマイクロホンであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の報知システム。
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