JP4653480B2 - 警備装置 - Google Patents
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Description
この警備システムは、住宅など監視対象に配置された防犯センサと接続される警備装置と、この警備装置と通信網を介して接続される監視センタとを有し、警備装置が警備セットモードにあるときに防犯センサが検知信号を出力すると、警備装置が警報出力したり遠隔の監視センタに通報したりするものが知られるところである。
警備装置は、警備対象に設置された各種センサや操作器により検出した異常に対し、ブザー鳴動等によって異常を報知するとともに、電話回線などを介して接続された監視センタへ通報を行う。警備装置は、利用者が警備装置に対してIDカードなどにより操作を行うことで、複数の警備モードを切り替えられるようになっている。
ここで、近年の警備システムでは、敷地内に侵入する賊を早期に検出するために、門扉や庭などに防犯センサを設置することがある。このように、屋外にセンサを設置している場合、特許文献1のホームセキュティによれば、上述した夜間在宅時のモードにおいて、出入り口扉や窓、屋外に設置されたセンサが検知出力したときに、スピーカから警告メッセージを発声するとともにサイレンを鳴動することとなる。
特許文献1では、このように、誤報を出力した場合であっても、室内のスピーカから警報出力してしまうために、利用者の就寝が阻害されたり、検知箇所の点検のため利用者に余計な手間がかかるという問題がある。
また、所定の検知手段のみを用いて監視対象を監視する第二のモードにおいては、屋外に設置された検知手段が検知したときには鳴動部の出力を行わないので、利用者の就寝や作業を阻害することがなく、誤報などにより利用者に負担をかけることを防止できる。
また、監視センタにて異常の発生が確認された場合に、監視センタから鳴動信号を受信して鳴動部を作動させることができ、利用者に対する異常の報知や、屋外から侵入しようとする賊の侵入行為を抑止することができる。
さらに、屋外に設置された検知手段に関しては、監視対象の画像を監視センタに送信し、監視センタにて異常の発生が確認された場合に、監視センタから鳴動信号を送信して警備装置の鳴動部を作動させることができ、利用者に対する異常の報知や、屋外から侵入しようとする賊の侵入行為を抑止することができる。
図1は、本発明に係る警備システムを示す構成図である。
本発明の警備システムは、監視対象1に設けられた警備装置2と、監視対象1から遠隔に配置された監視センタ3のセンタ装置4とが、公衆電話網やインターネット網などの通信網5に接続されて概略構成される。
警備装置2には、監視対象1の建物10の屋内及び屋外に設置されて侵入者を検出する防犯センサ6と、当該防犯センサ6に対応する領域を撮影するカメラユニット7とが接続されている。
警備装置2は、防犯センサ6から受信した信号に基づき、監視中の防犯センサ6が人を検知した場合に異常発生と判定して、遠隔の監視センタ3への通報処理、又は表示部25や鳴動部26からの報知処理を行う。また、警備装置2は、カメラユニット7から受信した画像を記録して、異常発生時の画像を監視センタ3に送信する。
また、監視センタ3では、警備装置2から受信した画像を管制員が確認して、異常の存在が認められると警備装置2に鳴動信号を送信し、警備装置2から警報音や警報メッセージを出力させる。
次に、防犯センサ6について説明する。
防犯センサ6は本発明の検知手段として作用する。
監視対象1に設置される防犯センサ6としては、出入り口扉や窓、門扉などの開閉体の開放を検知して人の存在を検知するセンサと、所定の監視方向から入力される物理量に基づき人の存在を検知するセンサとがある。前者は、例えば、磁界の変化を検知して扉の開放を検知するセンサや、タンパースイッチのオンオフで扉の開放を検知するセンサであり、後者は、例えば、熱線の変動により人の存在を検知するセンサ、超音波や高周波により人の存在を検知するセンサ、入力画像から人の存在を検知するセンサ、投光部からの入射光が遮られることにより人の存在を検知するセンサなど、周知の検知手段である。
防犯センサ6は常時動作して、開閉体の開放、又は人の存在を検知すると、自己のアドレスコードを含む検知信号を警備装置2に送出する。
防犯センサ6は、予め計画された警備プランに基づき、監視対象1が適切に監視できるように侵入のおそれがある場所に固定設置される。ここで、侵入のおそれがある場所とは、例えば監視対象1の建物10の屋外となると庭11や門扉12、監視対象1の建物10内における出入り口扉13や窓14などの開口部、監視対象1の建物10内における通路等の動線部分や居室などである。
即ち、監視対象1には防犯センサ6として、屋外に設置される防犯センサ6Aと、屋内に設置される防犯センサ6Bとが設置されている。
次に、カメラユニット7について説明する。
カメラユニット7は本発明の撮像部として作用する。
カメラユニット7は、屋外に設置された防犯センサ6Aに対応して設けられ、その撮像領域が対応する防犯センサ6Aの検知領域を含むよう、設置箇所や設置角度を設定され配置されている。カメラユニット7は常時動作して、所定間隔毎に撮像領域を撮影し、撮像画像と自己のアドレスコードとを警備装置2に送出する。
次に警備装置2について説明する。
図1に示すように、警備装置2は、制御部20と、これに接続されるモード設定部21と、センサI/F22と、カメラI/F23と、通信部24と、表示部25と、鳴動部26と、記憶部27とから概略構成される。
制御部20は、CPU(中央演算装置)等から構成され、各部を制御し警備装置2として動作させる。また、制御部20は、監視部28と、出力制御部29とを備えている。
在宅警備モードとは、監視対象1が有人であり、窓14や出入口扉13、屋外など外部からの侵入を検出するために建物10の外周部分に設置された特定の防犯センサ6が検知した場合に異常発生の報知・通報を行う状態であり、その他の防犯センサ6が検知した場合には異常と判定せず報知・通報を行わない。この在宅警備モードが設定されると、予め設定された特定の防犯センサ6のみが監視に設定される。
外出警備モードとは、監視対象1が無人であり、防犯センサ6の検知に対して異常発生を報知するとともに通報を行う状態である。この外出警備モードが設定されると、全ての防犯センサ6が監視状態に設定される。
なお、外出警備モードに設定されたとき、利用者の外出経路を監視する防犯センサ6については所定の遅延時間の後に監視を開始して、外出する利用者を異常として検出しないようにすることが好ましい。
センサI/F22は、防犯センサ6から受信した検知信号に基づき、各防犯センサ6毎の検知状態を記憶部27に記憶する。
なお、本例において、特に示していないが、監視対象1には、防犯センサ6のほかに火災検出用のセンサや非常ボタンなど複数のセンサが設置されておりセンサI/F22に接続されている。
カメラI/F23は、カメラユニット7から受信した撮像画像を所定フレーム数だけ記憶部27にバッファする。記憶部27にバッファされる画像は、最も古い画像を新しく受信した画像で上書きしていくことで最新の画像が所定フレーム数だけ保持される。例えば、1秒間隔で画像を受信し、10フレームを保持する場合は、過去10秒間の画像が保持されることになる。
表示部25は、液晶モニタ、LEDで構成され、設定されている警備モード、防犯センサ6の検知状態、防犯センサ6の設置場所などを表示する。
鳴動部26は、スピーカ、ブザーで構成され、利用者の操作に応じたガイダンスや異常が発生したときの警報などを出力する。
また、記憶部27には、防犯センサ6の状態を管理するためのテーブルとして、センサテーブル27Aと、鳴動出力テーブル27Bとが記憶されている。
図3はセンサテーブル27Aを示す図である。
センサテーブル27Aには、センサI/F22に接続された各防犯センサ6のアドレスコード、防犯センサ6の設置場所、設置場所が屋内か屋外かを示す情報(屋内/屋外)、対応するカメラユニット7の有無、防犯センサ6が検知しているか否かを示す状態(検知/未検知)、防犯センサ6の監視設定の状態(監視/無監視)、異常が発生しているか否かを示す異常有無の状態(異常/正常)とが対応付けられて記憶されている。
鳴動出力テーブル27Bには、警備モードと異常を検知した防犯センサ6と鳴動部26の出力有無とが対応付けられて記憶されている。
監視部28は、センサI/F22にて、防犯センサ6からの検知信号を受信すると、受信した信号に基づきセンサテーブル27Aを適宜更新し、異常の有無を判定する。即ち、センサI/F22にて、防犯センサ6からの検知信号を受信すると、センサテーブル27Aの検知/未検知の状態は「検知」となり、該当の防犯センサ6が「監視」状態であれば、異常状態「異常」となる。
また、監視部28は、異常発生を判定すると、記憶部27に異常履歴として異常内容、異常の発生した場所、時刻等を記憶する。
出力制御部29は、記憶部27を参照して、異常を検知した防犯センサ6が屋外に設置された防犯センサ6Aであるか否かを判定し、現在の警備モードに応じて、屋内に設置された防犯センサ6Bと屋外に設置された防犯センサ6Aとで鳴動出力の有無を異ならせる。
また、出力制御部29は、通信部24を介して監視センタ4から鳴動信号を受信すると、鳴動部26から警報音や警報メッセージを出力する。
監視センタ3は、センタ装置4を備えて、管制員が監視対象1を常時監視している。
センタ装置4は、通信部41と、表示部42と、操作部43と、記憶部44と、これらを制御する制御部40から概略構成される。
通信部41は、公衆回線網又はインターネット網などの通信網5を介して警備装置2と接続される。
表示部42は、液晶モニタやCRTで構成され、警備装置2から受信した異常信号に基づいて対処すべき監視対象1の情報や警備装置2から受信した画像を表示する。
操作部43は、キーボードやポインティングデバイスで構成され、管制員によって操作されて所定のコマンドや情報の入力が行われる。
記憶部44は、ROMやRAM、光ディスク、ハードディスクなどの記憶媒体で構成され、監視対象1や監視対象1に設置された警備装置2や利用者の情報、すなわち、監視対象1の名称、監視対象1の住所、監視対象1の電話番号、警備装置2の管理番号、利用者の氏名、利用者の住所、利用者の電話番号、過去の異常履歴、画像などを記憶している。
なお、制御部40は、操作部43にて鳴動信号の入力操作がなされた場合、操作部43にて選択された音声データを鳴動信号として警備装置2に送信する構成としてもよい。また、図示しないマイクなどの音声入力手段を備えて、管制員が入力する音声を鳴動信号として警備装置2に送信する構成としてもよい。
以下、本実施形態による警備装置2の動作を図5〜7に示すフローチャートを参照して詳しく説明する。
通常、警備装置2は、防犯センサ6からの検知信号や監視センタ3からの鳴動信号の待ち受け状態にある。
図5は警備装置2の検知信号処理プログラムのフローチャートである。
警備装置2は、防犯センサ6から検知信号を受信すると、検知信号に含まれるアドレスコードとセンサテーブルとに基づき検知信号を送信した防犯センサ6が監視中であるか否かを判定する(ST1)。
他方、検知信号を送信した防犯センサ6が「監視」であれば、警備装置2は異常発生と判定して表示部25に異常が発生したことを出力する(ST2)。
他方、検知信号を送信した防犯センサ6が屋外に設置されたセンサ6Aであれば(ST3−Yes)、異常信号と当該防犯センサ6Aに対応するカメラユニット7の画像とを監視センタ3に送信する(ST6)。なお、このとき、対応するカメラユニット7の画像に加えて、他のカメラユニット7の画像や監視対象に設置された全てのカメラユニット7の画像を送信するようにしてもよい。
他方、警備モードが在宅警備モードであれば(ST7−Yes)、鳴動部26からの鳴動出力を行うことなく処理を終了する。
また、監視対象1が有人であるとき、即ち在宅警備モード中は、屋外に設置された防犯センサ6Aが検知したときには鳴動部26の出力を行わないので、利用者の就寝や作業を阻害することがなく、誤報などにより利用者に負担をかけることを防止できる。
さらに、屋外に設置された防犯センサ6Aの検知領域を含む画像を監視センタ3に送信することにより、監視センタ3の管制員や対処員にて対応を委託して、利用者自らが検知箇所の点検のため余計な手間をかけることがない。
図6は警備装置の鳴動信号処理プログラムのフローチャートである。
警備装置2は、監視センタ3から鳴動信号を受信すると、鳴動部26より鳴動出力するか否かを判断する(ST20)。
即ち、ST20では、警備モードが在宅警備モードであるか否かを判定する処理を行い、在宅警備モードである場合にのみST21へ進むようにする。在宅警備モードでなければ、鳴動出力することなく処理を終了する。
この場合、ST20において、センサテーブル27Aにおいて屋外設置の防犯センサ6Aが「異常」であるか否かを判定する処理を行い、「異常」である場合にのみST21へ進むようにする。屋外設置の防犯センサ6Aが「異常」でなければ、鳴動出力することなく処理を終了する。
この場合、ST20においては、警備モードが在宅警備モードであるか否かを判定する処理と、センサテーブル27Aにおいて屋外設置の防犯センサ6Aが「異常」であるか否かを判定する処理を行い、在宅警備モードであり、かつ、屋外の防犯センサ6Aが「異常」である場合にのみST21へ進むようにする。在宅警備モードでなければ、又は、屋外設置の防犯センサ6Aが「異常」でなければ、鳴動出力することなく処理を終了する。
この場合、ST20の処理を省略し、鳴動信号を受信するとST21に進むよう構成する。
また、鳴動信号が音声データを含む場合には当該音声データを鳴動部26から出力する。
図7は、警備システムの概略動作を示す図である。
利用者は、監視対象1の建物10の外周部分を警備する場合に、モード設定部21にて在宅警備モードを設定する(ST50)。ここで、屋外に設置された防犯センサ6Aから検知信号を受信すると(ST51)、警備装置2は異常発生と判定し(ST52)、異常信号と当該防犯センサ6Aに対応するカメラユニット7の画像とを監視センタ3に送信する(ST53)。
センタ装置4は、鳴動信号が入力されると、警備装置2に鳴動信号を送信する(ST57)。また、管制員は、適切な対処員を決定して、監視対象1への対処を指示する(ST58)。
また、監視センタ3により屋外に設置されるセンサの6A検知が誤報でないことが確認された場合には、監視センタ3からの鳴動信号にて警備装置2が鳴動出力することにより、セキュリティ性を低下させることなく、利用者に対する異常の報知や、屋外から侵入しようとする賊の侵入行為を抑止することができる。
さらに、監視対象1が無人となる外出警備モード中は、屋外に設置された防犯センサ6Aが異常を検知したときに鳴動部26より警報出力することで、屋外から侵入しようとする賊の侵入行為を抑止して被害を食い止めることができる。
即ち、在宅警備モードに限らず、外出警備モードに設定されている場合も屋外に設置された防犯センサ6Aが異常を検知したときには鳴動部26が鳴動出力しない構成としてもよい。
この場合、監視センタ3で警備装置2から受信した画像を確認して、屋外に設置されたセンサ6Aの検知が誤報でないことが確認された場合には、監視センタ3からの鳴動信号にて警備装置2が鳴動出力する
即ち、利用者の就寝を阻害しない程度の音量にまで音圧を下げる態様であってもよい。
この場合、在宅警備モードにおいて屋外に設置された防犯センサ6Aが異常を検知(検知信号を出力)すると、出力制御部29は、出力音圧レベルを所定の音圧レベルにまで減音して、鳴動部26より警報音や警報メッセージを出力する。
なお、上述した第一の実施例と共通する構成については説明を省略する。
図8は、第二の実施例の鳴動出力テーブルを示す図である。
本実施例では、出力制御部29は、記憶部27を参照して、異常を検知した防犯センサ6が屋外に設置された防犯センサ6Aであるか否かを判定し、現在の警備モードに応じて、屋内に設置された防犯センサ6Bと屋外に設置された防犯センサ6Aとで鳴動部26の鳴動出力時間を異ならせる。
また、鳴動信号を受信した場合には、図6のST20に示した、鳴動部26より鳴動出力するか否かの判断を行い、鳴動出力すると判断された場合に所定時間T1以上の間鳴動出力する構成としてもよい。この場合、鳴動出力しない判断された場合には所定時間T2の間鳴動出力する。
また、監視センタ3により屋外に設置されるセンサ6Aの検知が誤報でないことが確認された場合には、監視センタ3からの鳴動信号にて警備装置2が所定時間T1以上の間鳴動出力することにより、セキュリティ性を低下させることなく、利用者に対する異常の報知や、屋外から侵入しようとする賊の侵入行為を抑止することができる。
さらに、監視対象1が無人となる外出警備モード中は、屋外に設置された防犯センサ6Aが異常を検知(検知信号を出力)したときに鳴動部26より警報出力することで、屋外から侵入しようとする賊の侵入行為を抑止して被害を食い止めることができる。
この場合、図8に示した鳴動出力テーブルにおいて、外出警備モードのときに鳴動信号を受信しても鳴動出力しないように構成する。
即ち、出力制御部29は、在宅警備モードにおいて屋外に設置された防犯センサ6Aが異常を検知すると、出力音圧レベルを所定の音圧レベルにまで減音して、所定時間T2の間、鳴動部26より警報音や警報メッセージを出力する。
2 警備装置
3 監視センタ
4 センタ装置
5 通信網
6 防犯センサ
7 カメラユニット
10 監視対象の建物
11 監視対象の庭部分
Claims (2)
- 屋内及び屋外に設置された複数の検知手段により監視対象を監視する警備装置であって、
警備モードとして、少なくとも第一の警備モード又は第二の警備モードを設定するモード設定部と、
前記第一の警備モードにおいて前記複数の検知手段の何れかから検知信号を受信したとき、又は、前記第二の警備モードにおいて前記複数の検知手段のうち屋外の検知手段及び屋内の所定の検知手段から検知信号を受信したときに異常発生と判定する監視部と、
前記監視部が異常発生と判定したときに鳴動出力する鳴動部と、
前記監視部が異常発生と判定すると異常信号を遠隔の監視センタに送信する通信部と、
を備え、
前記鳴動部は、屋内に設置された検知手段の検知信号に基づき前記監視部が異常発生と判定したときには鳴動出力し、屋外に設置された検知手段の検知信号に基づき前記監視部が異常発生と判定したときに、前記第一の警備モードが設定されている場合には鳴動出力し、前記第二の警備モードが設定されている場合には鳴動出力しないことを特徴とした警備装置。
- 前記鳴動部は、前記第二の警備モードが設定されているときに前記監視センタから鳴動信号を受信すると鳴動出力する請求項1に記載の警備装置。
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