JP2009260590A - 原稿読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザによって必要な領域が指定された原稿を読み取って、読み取った原稿の原稿画像データから指定された領域内の原稿画像データを自動的に抽出し、電子ファイルに記録する原稿読取装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係わる原稿読取装置(1)は、領域線M1、M2を検知し、当該検知された領域線M1、M2によって指定された領域内の写真51a、51bに対応する原稿画像データを抽出する。そして、抽出した原稿画像データを電子ファイルF1に記録する。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係わる原稿読取装置(1)は、領域線M1、M2を検知し、当該検知された領域線M1、M2によって指定された領域内の写真51a、51bに対応する原稿画像データを抽出する。そして、抽出した原稿画像データを電子ファイルF1に記録する。
【選択図】図4
Description
本発明は、原稿を読み取って電子的な原稿画像データを生成する原稿読取装置に係わり、特に、読み取った原稿画像データの中から指定された領域内の原稿画像データを抽出し、抽出した原稿画像データを電子ファイルに記録する原稿読取装置に関する。
原稿読取装置(スキャナ)が生成した電子的な原稿画像データに各種編集処理を施すことができる画像編集装置が特許文献1に開示されている。
例えば新聞記事などの原稿を原稿読取装置に読み取らせ、前記原稿に対応する原稿画像データを液晶ディスプレイ等に表示する。そして、液晶ディスプレイに表示された原稿画像データの中から電子ファイルとして記録したい領域をマウスなどのポインティングデバイスを用いて指定し、当該指定した領域に対応する原稿画像データを電子ファイルに記録する。
特開平5−122499号公報
例えば新聞記事などの原稿を原稿読取装置に読み取らせ、前記原稿に対応する原稿画像データを液晶ディスプレイ等に表示する。そして、液晶ディスプレイに表示された原稿画像データの中から電子ファイルとして記録したい領域をマウスなどのポインティングデバイスを用いて指定し、当該指定した領域に対応する原稿画像データを電子ファイルに記録する。
しかし、液晶ディスプレイに表示された原稿画像データから抽出したい領域をマウスなどのポインティングデバイスを用いて指定する操作は煩雑である。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ユーザによって必要な領域が指定された原稿を読み取って、読み取った原稿の原稿画像データから指定された領域内の原稿画像データを自動的に抽出し、電子ファイルに記録する原稿読取装置を提供することを目的とする。
第1の技術手段は、原稿を読み取って、当該原稿の電子的な原稿画像データを生成する原稿読取装置において、任意の領域を指定する領域線が描画された原稿を読み取った原稿画像データから前記領域線を検知する検知部と、前記検知部が検知した領域線内の原稿画像データを抽出する抽出部を備え、前記抽出部が抽出した原稿画像データを電子ファイルに記録することを特徴とする原稿読取装置である。
第2の技術手段は、原稿を読み取って、当該原稿の電子的な原稿画像データを生成する原稿読取装置において、任意の領域を指定する領域線及び当該領域線の近傍に所定の形状の識別子が描画された原稿を読み取った原稿画像データから前記領域線及び識別子を検知する検知部と、前記検知部が検知した領域線内の原稿画像データを抽出する抽出部を備え、前記抽出部が抽出した原稿画像データを、前記識別子の形状に基づいて予め定めた所定の電子ファイルに記録することを特徴とする原稿読取装置である。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記識別子の形状に基づいて、予め定めたファイル形式によって記録することを特徴とする。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記識別子の形状に基づいて、当該識別子の近傍の領域線内の原稿画像データに対して、色変換処理等の所定の画像処理を施すことを特徴とする。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段において、前記領域線及び/又は識別子は、所定の温度まで加熱することによって色が消える消色インクを用いて描画されたものであることを特徴とする。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、原稿搬送路に設けられた、読み取られた原稿を排紙トレイへ排紙する排紙ローラ近傍に、前記消色インクを消色するためのヒータを設け、前記領域線が描画された原稿を読み取った後に、前記ヒータは、前記原稿を所定の温度まで加熱することによって前記領域線及び/又は識別子を消色することを特徴とする。
本発明により、ユーザによって領域が予め指定されている原稿を読み取り、読み取った原稿の原稿画像データから指定された領域内の原稿画像データを自動的に抽出し、電子ファイルに記録する原稿読取装置を提供することができる。
その結果、ユーザは、液晶ディスプレイなどに表示された原稿画像データから抽出したい領域をマウスなどのポインティングデバイスを介して指定する手間を省くことができるので、利便性が向上する。
その結果、ユーザは、液晶ディスプレイなどに表示された原稿画像データから抽出したい領域をマウスなどのポインティングデバイスを介して指定する手間を省くことができるので、利便性が向上する。
(実施例1)
図1は、本発明の概要を説明するための図である。
51は、本発明に係わる原稿読取装置によって読み取られる新聞記事などの原稿、51a、51bは、ユーザが切り抜いて電子ファイルとして記録したい写真を示したものである。
図1は、本発明の概要を説明するための図である。
51は、本発明に係わる原稿読取装置によって読み取られる新聞記事などの原稿、51a、51bは、ユーザが切り抜いて電子ファイルとして記録したい写真を示したものである。
図2は、ユーザによって、図1の写真51a、51bがマーキングされた原稿51’を示した図で、M1は、前記写真51aを指定するための領域線(マーキング線)を示したもの、M2は、前記写真51bを指定するための領域線を示したものである。
本発明に係わる原稿読取装置は、まず、図2に示したマーキングされた原稿51’を読み取って、原稿51’に対応する原稿画像データを生成し、図3に示すように、前記原稿画像データから、前記領域線M1、M2を検知する。
そして、図4に示すように、前記領域線M1、M2によって指定された領域内の写真51a、51bに対応する原稿画像データを抽出し、抽出した原稿画像データを電子ファイルF1に記録する。
なお、領域線を検知する技術は、公知の技術例えば閉ループ或いは領域線の軌跡を検知する技術(特開平9−044661号公報など参照)が適用できる。
そして、図4に示すように、前記領域線M1、M2によって指定された領域内の写真51a、51bに対応する原稿画像データを抽出し、抽出した原稿画像データを電子ファイルF1に記録する。
なお、領域線を検知する技術は、公知の技術例えば閉ループ或いは領域線の軌跡を検知する技術(特開平9−044661号公報など参照)が適用できる。
また、マーキングM1、M2は、所定の温度まで加熱することで色が消える消色インクを用いて描画されているので、原稿を読み取った後、読み取った原稿を前記所定の温度まで加熱すれば当該マーキングM1、M2は消える。なお、前記消色インクに係わる技術も公知技術(特開2006−63238号公報など参照)が適用できる。
図5は、本発明が適用される原稿読取装置1の一例を説明するための概略構成図である。
原稿読取装置1は、主走査部100とADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)200とから構成される。
主走査部100とADF200とはヒンジ(図示せず)によって連結され、ADF200はヒンジの回動によって主走査部100に対して開閉可能となっている。
原稿読取装置1は、主走査部100とADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)200とから構成される。
主走査部100とADF200とはヒンジ(図示せず)によって連結され、ADF200はヒンジの回動によって主走査部100に対して開閉可能となっている。
主走査部100は、主として筐体110と、透明なガラス板からなるプラテン板111と、筐体110内に収容され、原稿を読み取って(スキャン)、電子的な原稿画像データ(スキャンデータ)を生成する第1画像読取ユニット120とから構成されている。
主走査部100は、プラテン板111上にユーザにより載置された原稿の読み取りを行う原稿固定方式と、ADF200によって自動的に原稿を搬送しながら原稿を読み取る原稿移動方式の両方式に対応している。
主走査部100は、プラテン板111上にユーザにより載置された原稿の読み取りを行う原稿固定方式と、ADF200によって自動的に原稿を搬送しながら原稿を読み取る原稿移動方式の両方式に対応している。
第1画像読取ユニット120は、光源121及び第1ミラー122aを保持する光源ユニット131と、第2ミラー122b及び第3ミラー122cを保持するミラーユニット132と、レンズ133と、CCD134とから構成された縮小光学系の画像読取手段である。
原稿固定方式によって原稿を読み取る場合、光源ユニット131とミラーユニット132は、原稿固定方式に対応したホームポジションにそれぞれ移動する。図2は、これら光源ユニット131とミラーユニット132とがホームポジションにある状態を示している。
ユーザの原稿読み取り実行ボタンの操作を契機として、光源ユニット131が原稿に対して光を照射しながら一定の速度で副走査方向(紙面に対して左右方向)に移動して原稿を走査し、それと同時にミラーユニット132が光源ユニット131の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向に移動する。
光源ユニット131から照射され原稿から反射した光は、光源ユニット131に設けられた第1ミラー122aで反射した後、ミラーユニット132が備える第2ミラー122b及び第3ミラー122cによって180°光路変換される。そして第3ミラー122cで反射された光はレンズ133を介してCCD134に結像し、電子的な原稿画像データに変換される。
一方、ADF200を用いる原稿移動方式によって原稿を読み取る場合、光源ユニット131及びミラーユニット132は、図5に示される状態のホームポジションに静止したまま、ADF200によってホームポジションの上部を通過するように搬送される原稿を走査する。
そして、原稿の表面で反射した光は、上述の原稿固定方式と同様に、第1ミラー122aによって反射した後、ミラーユニット132の第2ミラー122b及び第3ミラー122cによって180°光路変換され、レンズ133を介してCCD134に結像し、電子的な原稿画像データに変換される。
ADF200は、主として原稿載置台201に載置された原稿を1枚ずつADF200の内部へ呼び込む呼び込みローラ211と、呼び込まれた原稿を原稿搬送路Fに沿って搬送する複数対の搬送ローラ212と、給紙タイミングを調節するレジストローラ213と、画像読み取りを終えた原稿を排紙トレイ202へ排出する排紙ローラ214と、原稿を読み取って原稿画像データを生成する第2画像読取ユニット220から構成されている。第2画像読取ユニット220は、略U字状に弧を描く原稿搬送路F内に収まるように配設されている。
第2画像読取ユニット220は、光源221、第1ミラー222a、第2ミラー222b、第3ミラー222c、第4ミラー222d、レンズ223、及び、CCD224から構成された縮小光学系の画像読取ユニットであり、これらの各要素は1つの集合体をなすようにユニット化されてユニット用筐体225に収容されている。第2画像読取ユニット220において、光源221、レンズ223、及びCCD224は、第1画像読取ユニット120を構成する各要素と同一のものである。
また、第2画像読取ユニット220は、ユーザから両面読み取りの要求がなされた際に、原稿搬送路Fを搬送される原稿の裏面側の画像を読み取る。具体的には、第1画像読取ユニット120によって原稿の表面側の画像が読み取られた後、当該原稿は原稿搬送路Fに沿って排紙トレイ202へ向けて搬送される。その後、前記搬送された原稿は反転して逆方向に搬送され、第2画像読取ユニット220の光源221の下部を通過する。
そのとき、第2画像読取ユニット220の光源221は、原稿の裏面側へ向けて光を照射する。そして、原稿の裏面から反射された光は、ガラス等の透明部材で形成された読取窓226を通過し、第1ミラー222a〜第4ミラー222dによって順次光路変換され、レンズ223を介してCCD224に結像し、電子的な原稿画像データに変換される。
なお、ADF200の下面は、主走査部100のプラテン板111上に載置された読み取り原稿を上から押さえる押さえ板230となっている。この押さえ板230は、光源ユニット131の光源121に対峙する部分が開放可能な蓋体231でもある。
原稿搬送路Fに設けられた、読み取られた原稿を排紙トレイ202へ排紙する排紙ローラ214近傍には、図2で説明した、領域線が描画された原稿を読み取った後に、当該原稿を所定の温度まで加熱し、該原稿に描画された領域線を消去する第1ヒータ241及び第2ヒータ242から構成されるヒータユニット240が設けられている。
第1ヒータ241は、原稿の表(オモテ)面の、前述した領域線を消去し、第2ヒータ242は、原稿の裏面の、同領域線を消去する。
なお、前記第1ヒータ241及び第2ヒータ242は、原稿の搬送路を挟んで互いに対向して設けられていため、熱が分散することなく、原稿を表裏から効率良く加熱することができる。
このように原稿を加熱することにより、読み取られる原稿から領域線(マーキング)が消色されるので、不要な領域線がない綺麗な原稿を得ることができる。
第1ヒータ241は、原稿の表(オモテ)面の、前述した領域線を消去し、第2ヒータ242は、原稿の裏面の、同領域線を消去する。
なお、前記第1ヒータ241及び第2ヒータ242は、原稿の搬送路を挟んで互いに対向して設けられていため、熱が分散することなく、原稿を表裏から効率良く加熱することができる。
このように原稿を加熱することにより、読み取られる原稿から領域線(マーキング)が消色されるので、不要な領域線がない綺麗な原稿を得ることができる。
図6は、本発明に係わる原稿読取装置1の機能を説明するためのブロック図である。
21は、ネットワークI/Fで、ネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、当該ネットワークNに接続しているPC、MFP(図示しない)等とデータ送受信を実行する。
22は、原稿読取装置1を操作するための操作パネルで、タッチパネル、テンキー等から構成されている。
21は、ネットワークI/Fで、ネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、当該ネットワークNに接続しているPC、MFP(図示しない)等とデータ送受信を実行する。
22は、原稿読取装置1を操作するための操作パネルで、タッチパネル、テンキー等から構成されている。
23は、原稿を読み取り、読み取った原稿毎に電子的な原稿画像データを生成するスキャン部で、図5に示した、第1画像読取ユニット120、第2画像読取ユニット220、ヒータユニット240等から構成される。
24は、各種制御情報などを記憶するメモリ、25は、スキャン部23が生成した原稿画像データや前述したPC、MFPが送信した電子データを記録するためのHDDである。
26は、各機能ブロックを制御する制御部である。
24は、各種制御情報などを記憶するメモリ、25は、スキャン部23が生成した原稿画像データや前述したPC、MFPが送信した電子データを記録するためのHDDである。
26は、各機能ブロックを制御する制御部である。
31は、指定領域線検知部で、スキャン部23によって読み取られた原稿に対応する原稿画像データから前記消色インクによって任意の領域を指定する領域線(マーキング線)を検知し、検知した領域線の位置情報をメモリ24等に記憶する。
前記領域線の検知方法としては、前述したように従来から提案されている様々な方法を採用することができる。例えば、原稿画像データの中から色分離回路を用いて領域線の色を抽出し、当該抽出された領域線の色情報に基づいて領域線を検知する方法や、領域線の色を予め指定し、原稿画像データの中から当該色の部分を、フルカラーセンサ等を用いて識別し、領域線を検知する方法がある。
指定領域線検知部31は、スキャン部23によって読み取られた原稿に対応する原稿画像データの全領域に対して、領域線の検知処理を実行する。
32は、指定領域データ抽出部で、スキャン部23によって読み取られた原稿に対応する原稿画像データから指定領域線検知部31によって検知された領域線内の原稿画像データを、メモリ24に記憶された前記領域線の位置情報に基づき抽出し、指定領域データファイル記録部33に出力する。
指定領域データファイル記録部33は、指定領域データ抽出部32によって抽出された原稿画像データを電子ファイルに記録する。
34は、ファイル形式指定部で、指定領域データファイル記録部33が記録した電子ファイルのファイル形式を指定する。前記指定は、操作パネル22を介して行われ、また、指定される電子ファイルのファイル形式としては、例えばPDF、TIFFがある。
前記指定されるファイル形式は、操作パネル22を介して指定するだけでなく、後述のユーザによって予め描画された識別子によっても指定することができる。
前記指定されるファイル形式は、操作パネル22を介して指定するだけでなく、後述のユーザによって予め描画された識別子によっても指定することができる。
次に、指定された領域内の原稿画像データを電子ファイルに記録する処理について図7のフロー図を用いて詳細に説明する。
ここでは、ユーザは、図2に示した、原稿51’の写真51a、51bに対応する原稿画像データを電子ファイルに記録したいと所望していると想定し、当該ユーザが写真51a、51bにそれぞれ領域線M1、M2を描画しているものとする。
ここでは、ユーザは、図2に示した、原稿51’の写真51a、51bに対応する原稿画像データを電子ファイルに記録したいと所望していると想定し、当該ユーザが写真51a、51bにそれぞれ領域線M1、M2を描画しているものとする。
まず、ユーザが原稿51’を原稿読取装置1の原稿載置台201にセットし、操作パネル22を介し、電子ファイルの記録処理を原稿読取装置1に指示する(ステップS1)。
原稿載置台201にセットされた原稿51’はスキャン部23によって読み取られ、当該原稿51’に対応する原稿画像データが生成される(ステップS2)。
同時に、制御部26は、ヒータユニット240(スキャン部23)の第1ヒータ241をオンにして(ステップS3)、原稿に描画された消色インクを消去する。なお、両面読み取りモードの場合には、第2ヒータ242もオンにする。
原稿載置台201にセットされた原稿51’はスキャン部23によって読み取られ、当該原稿51’に対応する原稿画像データが生成される(ステップS2)。
同時に、制御部26は、ヒータユニット240(スキャン部23)の第1ヒータ241をオンにして(ステップS3)、原稿に描画された消色インクを消去する。なお、両面読み取りモードの場合には、第2ヒータ242もオンにする。
指定領域線検知部31は、前記生成された原稿画像データから消色インクによって指定された領域線を検知し、検知した領域線の位置情報をメモリ24等に記憶する(ステップS4)。かかる検知処理を、前記原稿画像データの全領域に対して実行する。
そして、メモリ24に記憶された領域線の位置情報に基づき、指定領域データ抽出部32が、指定領域線検知部31によって検知された領域線内の原稿画像データを抽出し、指定領域データファイル記録部33に出力する(ステップS5)。
そして、前記領域線内の原稿画像データを受信した指定領域データファイル記録部33は、当該原稿画像データを電子ファイルに記録し(ステップS6)、所定のファイル形式でHDD25や原稿読取装置1にネットワークNを介して接続されるPC、サーバ装置、MFP等に格納する(ステップS7)。
(実施例2)
実施例2では、1電子ファイルに記録する複数の原稿画像データを指定したり、電子ファイルのファイル形式を指定したり、さらに、当該原稿画像データに施す画像処理などを指定するための識別子が領域線近傍に描画された原稿を読み取り、当該識別子に基づき所定の処理を行う原稿読取装置について説明する。
図8は、実施例2の概要を説明するための図である。
Id1(丸囲み1)、Id2(丸囲み2)は、それぞれ、原稿51’’の写真51a、写真51bを識別するための識別子で、ユーザによって描画されたものである。
実施例2では、1電子ファイルに記録する複数の原稿画像データを指定したり、電子ファイルのファイル形式を指定したり、さらに、当該原稿画像データに施す画像処理などを指定するための識別子が領域線近傍に描画された原稿を読み取り、当該識別子に基づき所定の処理を行う原稿読取装置について説明する。
図8は、実施例2の概要を説明するための図である。
Id1(丸囲み1)、Id2(丸囲み2)は、それぞれ、原稿51’’の写真51a、写真51bを識別するための識別子で、ユーザによって描画されたものである。
識別子Id1は、写真51aを指定するための領域線M1の外側近傍、具体的には、当該領域線M1から約1cm離れた場所に描画される。識別子Id2も、写真51bを指定するための領域線M2に対応して同様な場所に描画されている。
前記識別子は、領域線と同様に消色インクによって描画されている。
前記識別子は、領域線と同様に消色インクによって描画されている。
実施例2の原稿読取装置は、前述のように、領域線で指定された複数の原稿画像データを抽出する。同時に、前記領域線近傍の識別子を後述するパターンマッチング等によって検知する。
そして、抽出した原稿画像データを、検知された識別子の形状に基づいて予め定めた所定の電子ファイルに記録する。具体的には、前記原稿読取装置は、図9に示すように、Id1によって識別される写真51aに対応する原稿画像データを電子ファイルF2に記録し、Id2によって識別される写真51bに対応する原稿画像データを電子ファイルF3に記録する。
そして、抽出した原稿画像データを、検知された識別子の形状に基づいて予め定めた所定の電子ファイルに記録する。具体的には、前記原稿読取装置は、図9に示すように、Id1によって識別される写真51aに対応する原稿画像データを電子ファイルF2に記録し、Id2によって識別される写真51bに対応する原稿画像データを電子ファイルF3に記録する。
図10は、実施例2の原稿読取装置1’の機能を説明するためのブロック図である。
指定領域線検知部31’は、前記原稿に対応する原稿画像データの全領域に対して、領域線の検知処理を実行する。さらに、前記領域線の近傍に描画された所定の形状の識別子を検知する。
指定領域線検知部31’は、前記原稿に対応する原稿画像データの全領域に対して、領域線の検知処理を実行する。さらに、前記領域線の近傍に描画された所定の形状の識別子を検知する。
さらに、指定領域線検知部31’は、前述したように、当該検知部31がメモリ24に記憶した領域線の位置情報に基づき、当該領域線の近傍の原稿画像データから、メモリ24に記録された識別子の形状と同一の識別子をパターンマッチングによって検知する。そして、検知された識別子の形状に係わる情報と、メモリ24に記憶された、前記識別子に対応する領域線の位置情報とを関連付けて記録する。
例えば、メモリ24に、識別子の形状に係わる情報として“丸囲み1”(丸1)、“丸囲み2”(丸2)、“丸囲み3”(丸3)が記録されているとする。
この場合、図8の例では、指定領域線検知部31’によって識別子“丸囲み1”(丸1)、及び、“丸囲み2”(丸2)が検知される。
指定領域データ抽出部32’は、スキャン部23によって読み取られた原稿に対応する原稿画像データから指定領域線検知部31’によって検知された領域線内の原稿画像データを、メモリ24に記憶された前記領域線の位置情報に基づき抽出する。そして、抽出した原稿画像データと、前述した、当該原稿画像データに対応する領域線の位置情報に関連付けられた識別子の形状に係わる情報とを関連付けてメモリ24に記憶する。
指定領域データファイル記録部33’は、識別子の形状に係わる情報に基づき、当該識別子の形状と同一の識別子が近傍に描画された領域線内の原稿画像データを1電子ファイルに記録する。
例えば、“丸囲み1”(丸1)によって識別される領域線によって指定された記事に対応する原稿画像データX1と、“丸囲み2”(丸2)によって識別される領域線によって指定された記事に対応する原稿画像データX2がある場合には、図9で説明したように、原稿画像データX1を電子ファイルF2に、原稿画像データX2を電子ファイルF3に記録する。
また、“丸囲み1”(丸1)によって識別される領域線によって指定された記事に対応する3つの原稿画像データ(X1〜X3)がある場合には、全原稿画像データ(X1〜X3)を1つの電子ファイルに記録する。
(その他)
指定領域線検知部31’によって検知された識別子の形状に基づいて、予め定めたファイル形式によって記録してもよい。例えば、前記形状が、“丸囲み1”(丸1)の場合は、PDF形式で記録する、“丸囲み2”(丸2)の場合は、TIFF形式で記録する。
指定領域線検知部31’によって検知された識別子の形状に基づいて、予め定めたファイル形式によって記録してもよい。例えば、前記形状が、“丸囲み1”(丸1)の場合は、PDF形式で記録する、“丸囲み2”(丸2)の場合は、TIFF形式で記録する。
前記識別子の形状に基づいて、当該識別子の近傍の領域線内の原稿画像データに対して、所定の画像処理、例えば、色変更処理、倍率変更処理、色濃度変更処理、解像度変更処理を施すことができる。例えば、前記形状が、“丸囲み1”(丸1)の場合は、モノクロ処理を施すことができる。
記録する電子ファイルの名称は、ユーザが入力してもよいし、日付及びファイルの連番に基づき自動的に決定してもよい。
また、識別子が“丸囲み1”(丸1)、“丸囲み2”(丸2)のように数値で指定されている場合には、当該数値をOCRによって認識し、当該数値を含むようにファイルの名称を決定してもよい。
記録した電子ファイルは、ネットワークI/F21を介して、PC等に送信してもよい。
また、識別子が“丸囲み1”(丸1)、“丸囲み2”(丸2)のように数値で指定されている場合には、当該数値をOCRによって認識し、当該数値を含むようにファイルの名称を決定してもよい。
記録した電子ファイルは、ネットワークI/F21を介して、PC等に送信してもよい。
識別子の形状は、“○”(丸)、“△”(三角)、“□”(四角)等様々な形状を有していてもよい。
このようにすることで、ユーザの利便性がより向上する。
このようにすることで、ユーザの利便性がより向上する。
1,1’…原稿読取装置、21…ネットワークI/F、22…操作パネル、23…スキャン部、24…メモリ、25…HDD、26…制御部、31,31’…指定領域線検知部、32,32’…指定領域データ抽出部、33,33’…指定領域データファイル記録部、34…ファイル形式指定部、51,51’,51’’…原稿、51a,51b…写真、100…主走査部、110…筐体、111…プラテン板、120…画像読取ユニット、121…光源、122a〜122c…第1ミラー〜第3ミラー、131…光源ユニット、132…ミラーユニット、133…レンズ、134…CCD、200…ADF、201…原稿載置台、202…排紙トレイ、211…呼び込みローラ、212…搬送ローラ、213…レジストローラ、214…排紙ローラ、220…第2画像読取ユニット、221…光源、222a〜222d…第1ミラー〜第4ミラー、223…レンズ、224…CCD、225…ユニット用筐体、226…読取窓、230…押さえ板、231…蓋体、240…ヒータユニット、241…第1ヒータ、242…第2ヒータ、M1,M2…識別線、Id1,Id2…識別子、F1,F2,F3…電子ファイル。
Claims (6)
- 原稿を読み取って、当該原稿の電子的な原稿画像データを生成する原稿読取装置において、
任意の領域を指定する領域線が描画された原稿を読み取った原稿画像データから前記領域線を検知する検知部と、
前記検知部が検知した領域線内の原稿画像データを抽出する抽出部を備え、
前記抽出部が抽出した原稿画像データを電子ファイルに記録することを特徴とする原稿読取装置。 - 原稿を読み取って、当該原稿の電子的な原稿画像データを生成する原稿読取装置において、
任意の領域を指定する領域線及び当該領域線の近傍に所定の形状の識別子が描画された原稿を読み取った原稿画像データから前記領域線及び識別子を検知する検知部と、
前記検知部が検知した領域線内の原稿画像データを抽出する抽出部を備え、
前記抽出部が抽出した原稿画像データを、前記識別子の形状に基づいて予め定めた所定の電子ファイルに記録することを特徴とする原稿読取装置。 - 前記識別子の形状に基づいて、予め定めたファイル形式によって記録することを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
- 前記識別子の形状に基づいて、当該識別子の近傍の領域線内の原稿画像データに対して、色変換処理等の所定の画像処理を施すことを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
- 前記領域線及び/又は識別子は、所定の温度まで加熱することによって色が消える消色インクを用いて描画されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の原稿読取装置。
- 原稿搬送路に設けられた、読み取られた原稿を排紙トレイへ排紙する排紙ローラ近傍に、前記消色インクを消色するためのヒータを設け、
前記領域線が描画された原稿を読み取った後に、前記ヒータは、前記原稿を所定の温度まで加熱することによって前記領域線及び/又は識別子を消色することを特徴とする請求項5に記載の原稿読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008106326A JP2009260590A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | 原稿読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008106326A JP2009260590A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | 原稿読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009260590A true JP2009260590A (ja) | 2009-11-05 |
Family
ID=41387458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008106326A Pending JP2009260590A (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | 原稿読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009260590A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016092735A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 株式会社リコー | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2018133691A (ja) * | 2017-02-15 | 2018-08-23 | シャープ株式会社 | 画像読取装置および画像読取方法 |
US11849086B2 (en) | 2021-08-05 | 2023-12-19 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image processing apparatus capable of extracting portion of document image specified by preset index and subjecting character string in extracted portion to processing associated with index |
-
2008
- 2008-04-16 JP JP2008106326A patent/JP2009260590A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016092735A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 株式会社リコー | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2018133691A (ja) * | 2017-02-15 | 2018-08-23 | シャープ株式会社 | 画像読取装置および画像読取方法 |
US11849086B2 (en) | 2021-08-05 | 2023-12-19 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image processing apparatus capable of extracting portion of document image specified by preset index and subjecting character string in extracted portion to processing associated with index |
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