JP2009259356A - コンテンツ再生装置およびコンテンツ再生制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体から読み出されたプログラムを用いて該記録媒体から読み出されたコンテンツの再生を制御する装置において、レジューム再生機能を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生システム1に、Blu−ray Disc(登録商標。以下BD)にBD−Jコンテンツと共に記録されたBD−Jプログラムを実行することでBD−Jコンテンツの再生を制御するコンテンツ制御部23と、コンテンツの再生中にBD−Jプログラムの実行状況に影響する外部要因を取得する外部要因取得部31と、取得された外部要因を蓄積する外部要因蓄積部36と、BD−Jコンテンツの再生開始時に、以前に蓄積された外部要因を読み出す外部要因読出部34と、読み出された外部要因をコンテンツ制御部23に対して与えることで、以前に再生された際のBD−Jプログラムの実行状況を再現し、コンテンツの再生位置を復帰させる再生位置復帰部33と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体から読み出されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に関する。
従来、所謂レジューム再生を行うことが可能な光ディスク再生装置があり(例えば、特許文献1を参照)、また、装置の電源オフ時に、電源オフの時点で実行されていた機能を実行するためのプログラムをROMに記憶し、装置の立ち上げ時に、記憶されたプログラムを優先的にRAMにロードして実行可能とする技術がある(特許文献2を参照)。
特開2005−203060号公報 特開2007−233637号公報
従来、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体から読み出された映像や音響のコンテンツを再生する機能を備える装置には、CDやDVDの再生終了位置を記憶し、次回再生時に前回再生を停止した位置から再生を再開する、所謂レジューム再生機能が備えられていることが一般的である。レジューム再生機能は、CDやDVD等の再生装置の普及を通じて、ユーザにとって一般的な機能となっており、ユーザは、一般的な再生装置においては、この機能が自動的に働くことを期待する。
ここで、例えばBlu−ray Disc(登録商標。以下、「BD」と称する)等、同種のコンテンツ(例えば、映像コンテンツ)であっても、再生における制御の方式が異なるコンテンツが提供される媒体がある。より具体的には、BDでは、コンテンツの制御方式として、従来DVDにおいて用いられている方式を拡張したHDMV(High Definition Movie)、またはJava(登録商標)プログラムを使用するBD−J(Blu−ray Disc Java(登録商標))の制御方式が用いられる。そして、HDMVコンテンツに関しては、制御方式が従来のDVDの拡張であるために、再生途中のコンテンツの識別子や再生位置等を記憶しておくことで、DVDで提供されるものと同様のレジューム再生機能を容易に提供することが可能である。
しかし、BD−Jコンテンツに関しては、制御方式が従来のDVDと異なり、BDから読み出されたBD−Jプログラムを実行することで制御する方式であるために、従来DVDで提供される方式と同様の方式でレジューム再生機能を提供することは容易でない。より具体的には、BD−Jはプログラムを実行する制御方式であるために、一旦プログラムを終了してしまうと次回再生時にはプログラムを先頭から実行する必要がある。このため、BD−Jコンテンツの再生においては、従来のDVD再生装置において提供されていたレジューム再生機能のように、再生途中のコンテンツの識別子や再生位置等を記憶する方法でレジューム再生機能を提供することが出来ない。
本発明は、上記した問題に鑑み、記録媒体から読み出されたプログラムを用いて該記録媒体から読み出されたコンテンツの再生を制御する装置において、所謂レジューム再生機能を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、コンテンツ制御プログラムの実行状況に影
響を与える外部要因を蓄積し、次回再生時に再現することで、記録媒体から読み出されたプログラムを用いて該記録媒体から読み出されたコンテンツの再生を制御する装置において、所謂レジューム再生機能を提供することを可能にした。
詳細には、本発明は、記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、前記記録媒体に前記コンテンツと共に記録されたコンテンツ制御プログラムを実行することで、前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ制御手段と、前記コンテンツの再生中に、該コンテンツを制御するための前記コンテンツ制御プログラムの実行状況に影響する要因のうち、前記コンテンツ制御手段の外部から与えられる外部要因を取得する外部要因取得手段と、前記外部要因取得手段によって取得された前記外部要因を蓄積する外部要因蓄積手段と、前記コンテンツの再生開始時に、該コンテンツが以前に再生された際に前記外部要因蓄積手段によって蓄積された前記外部要因を読み出す外部要因読出手段と、前記外部要因読出手段によって読み出された前記外部要因を、前記コンテンツの再生制御のために前記コンテンツ制御プログラムを実行している前記コンテンツ制御手段に対して与えることで、該コンテンツが以前に再生された際の前記コンテンツ制御プログラムの実行状況を再現し、前記コンテンツの再生位置を以前に再生された際の再生位置へ復帰させる再生位置復帰手段と、を備えるコンテンツ再生装置である。
ここで、記録媒体は、BD等の可搬型の記録媒体(所謂リムーバブルメディア)であることが好ましいが、本発明は、可搬型ではない記録媒体についても適用可能である。また、記録媒体にコンテンツと共に記録されたコンテンツ制御プログラムを実行することでコンテンツの再生が制御される方式の記録媒体としては、例としてBDを挙げることが出来るが、本発明は、記録媒体にコンテンツと共に記録されたコンテンツ制御プログラムを実行することでコンテンツの再生が制御される方式であれば適用することが可能であり、BDに限られない。
また、コンテンツ制御プログラムとは、コンテンツの再生における、再生順序等を制御するためのプログラムであり、コンテンツ制御手段は、このコンテンツ制御プログラムを実行することによってコンテンツの再生を制御する。コンテンツ制御プログラムは、例えばBDに記録されたBD−Jコンテンツを制御するためのBD−Jプログラムであり、CPU(Central Processing Unit)またはプログラム実行環境によってプロセス(タスク)として管理され、プログラム内で定義された変数やスタック等を用いて制御される。
本発明は、このような再生制御方式において、次回再生時に前回再生を停止した位置から再生を再開する所謂レジューム再生機能を実現するために、コンテンツ制御手段へ与えられる外部要因を取得して蓄積することとした。ここで、外部要因とは、プログラムの実行状況に影響を与える要因のうち、プログラム実行環境内の変数等の内部要因を除く要因であって、例えば、ユーザ操作等である。即ち、本発明に係るコンテンツ再生装置は、ユーザ操作に基づく指示を受け付ける指示受付手段を更に備え、前記外部要因取得手段は、前記指示受付手段によって前記指示が受け付けられた場合に、該指示を、前記外部要因として取得してもよい。
本発明は、このような外部要因を蓄積し、次回再生時に蓄積された外部要因を読み出してコンテンツ制御手段に与えることで、コンテンツ制御プログラムの実行状況を再現し、コンテンツの再生位置を前回再生された位置まで復帰させることを可能としている。
また、前記外部要因蓄積手段は、前記外部要因取得手段によって取得された前記指示を、該指示の前に取得された他の指示からの経過時間と関連付けて蓄積し、前記再生位置復帰手段は、前記経過時間に基づいて前記コンテンツの再生位置を前記指示が取得された際
の再生位置まで移動させた後に、前記指示を前記コンテンツ制御手段に与えてもよい。
ユーザ操作に基づく指示を経過時間と関連付けて蓄積し、次回再生時に読み出すことで、より正確にプログラムの実行状況を再現することが可能となる。また、プログラムの実行状況をより正確に再現するために、本発明に係るコンテンツ再生装置は、前記コンテンツの再生中に、前記コンテンツの再生位置を定期的に記録する再生位置記録手段を更に備え、前記再生位置復帰手段は、前記再生位置記録手段によって最後に記録された再生位置を、前記コンテンツの再生位置への復帰の目標としてもよい。
また、本発明に係るコンテンツ再生装置は、前記コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであるか否かを判定する判定手段を更に備え、前記再生位置復帰手段は、前記判定手段によって前記コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであると判定された場合、前記経過時間に拘らず、所定の時間の経過を待って前記指示を前記コンテンツ制御手段に与えてもよい。
ここで、インタラクティブ型のコンテンツとは、ユーザ操作によってコンテンツの再生状況が柔軟に変化する、対話型のコンテンツであり、予め決められた順序で再生されるムービー型のコンテンツとは異なる。このようなコンテンツでは、経過時間とプログラムの実行状況との関係性がムービー型に比べて薄い。このため、指示に関連付けられている経過時間を無視してコンテンツ制御手段に指示を与えることで、再生位置への復帰までに要する時間を短縮することが出来る。なお、指示がコンテンツ制御手段に与えられる前に待たれる所定の時間とは、直前に与えられた指示に関する処理が完了するまでの時間をコンテンツ制御手段に与えるための、所謂遅延処理である。
また、本発明は、コンテンツ再生制御方法、制御プログラム、およびこの制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明としても把握することが可能である。即ち、本発明は、記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、前記記録媒体に前記コンテンツと共に記録されたコンテンツ制御プログラムを実行することで、前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ制御手段を備えるコンテンツ再生装置が、前記コンテンツの再生中に、該コンテンツを制御するための前記コンテンツ制御プログラムの実行状況に影響する要因のうち、前記コンテンツ制御手段の外部から与えられる外部要因を取得する外部要因取得ステップと、前記外部要因取得ステップで取得された前記外部要因を蓄積する外部要因蓄積ステップと、前記コンテンツの再生開始時に、該コンテンツが以前に再生された際に前記外部要因蓄積ステップで蓄積された前記外部要因を読み出す外部要因読出ステップと、前記外部要因読出ステップで読み出された前記外部要因を、前記コンテンツの再生制御のために前記コンテンツ制御プログラムを実行している前記コンテンツ制御手段に対して与えることで、該コンテンツが以前に再生された際の前記コンテンツ制御プログラムの実行状況を再現し、前記コンテンツの再生位置を以前に再生された際の再生位置へ復帰させる再生位置復帰ステップと、を実行するコンテンツ再生装置の制御方法であってもよい。
本発明によって、記録媒体から読み出されたプログラムを用いて該記録媒体から読み出されたコンテンツの再生を制御する装置において、所謂レジューム再生機能を提供することが可能となる。
以下、本発明に係るコンテンツ再生装置を備えたコンテンツ再生システムの実施の形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るコンテンツ再生システムは、屋内、屋外に設置されて使用されるコンテンツ再生システムの他、車載機、携帯機等、様々な
用途に用いられてよい。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ再生システムのハードウェア構成の概略を示す図である。本実施形態に係るコンテンツ再生システム1は、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)14、RAM12等に展開された命令及びデータを処理することでシステム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11、RAM12にロードされる各種プログラム等システムによって使用される各種データが記憶されるHDD(Hard Disk Drive)13、デコーダ15、デコーダ15から渡されたデジタル信号をアナログ信号へ変換するD/A変換器16、増幅器17、タッチパネルディスプレイ2、スピーカ3、マルチドライブ4、TVチューナ5、AM/FMチューナ6等を有し、これらはバス等を介して電気的に接続されている。
マルチドライブ4は、CD、DVD、BD等の複数の規格のディスク(記録媒体)を装填および読み取り可能な光学ディスクドライブである。本実施形態に係るシステムでは、マルチドライブ4に装填されたBD41等のディスクから読み出された情報はデコーダ15へ送られる。デコーダ15は、読み出された情報に基づいて映像信号および音響信号を生成する。そして、デコーダ15によって生成された映像信号および音響信号をタッチパネルディスプレイ2およびスピーカ3へ出力することで、コンテンツ再生システム1は、映像および音響の再生を行う。
なお、本実施形態に係るコンテンツ再生システム1は、マルチドライブ4、TVチューナ5、AM/FMチューナ6等の複数のソースを選択して再生可能なシステムである。このため、ユーザによって一時停止や停止等の操作が明示的に与えられた場合のみならず、入力ソースをマルチドライブ4以外のソースに切り替える操作が行われた場合にも、コンテンツの再生の停止が行われる。
なお、本実施形態では、ディスクから読み出された情報に基づく映像信号および音響信号は、所謂DSP(Digital Signal Processor)等であるデコーダ15によって生成されるが、デコード処理は、RAM12等に展開されたデコードプログラムを実行するCPU11によって行われてもよい。また、ディスクから読み出された情報に基づく映像信号の処理および音響信号の処理は、一のプロセッサによって処理されてもよいし、夫々異なる専用のプロセッサによって処理されてもよい。
タッチパネルディスプレイ2は、本システムにおける、ユーザに対する入出力装置(ユーザインターフェース)であり、CPU11によって制御されることで、ユーザに何らかの情報を通知する画像を表示し、またユーザによる画像表示部分への接触操作を検出することで、ユーザ操作を受け付ける。なお、コンテンツ再生システム1は、タッチパネルディスプレイ2への接触操作の他に、システム1に設けられた各種ボタン等(図示は省略する)によっても、ユーザによる操作を受け付ける。タッチパネルディスプレイ2やボタン等を介して入力された内容はRAM12に記録され、CPU11によって処理される。また、本システムによるユーザへの通知等は、スピーカ3を介して音響出力されてもよい。
図2は、本実施形態に係るBlu−ray Discのデータ構成を示す図である。Blu−ray Discには、ディスクに収録されたコンテンツの一覧であるIndex
table、HDMVコンテンツの再生内容を制御するためのMovieObject、BD−Jコンテンツの再生内容を制御するためのBD−J Object、これらのObjectから操作されるPlayList、PlayList内に再生順に並ぶPlayItem、PlayItemより参照されるストリームファイルの情報を格納したClipInfo、および実際の映像や音響データ等を含むストリームファイルであるAV
Stream、が記録されている。
ここで、Index tableは、First Playback、Top Menu、Title1、Title2、等の形式でコンテンツの一覧を有し、夫々のコンテンツがHDMVコンテンツであるかBD−Jコンテンツであるかを示す情報(以下、この情報を「コンテンツ制御方式識別フラグ」と称する)を含む。後述する再生部21は、このコンテンツ制御方式識別フラグを参照することで、再生に係るコンテンツがHDMVコンテンツであるかBD−Jコンテンツであるかを判定する。
そして、再生に係るコンテンツがHDMVコンテンツである場合には、MovieObjectが選択され、従来のDVDビデオと同様、NavigationCommandを用いてPlayListやTopMenu、Title等が制御される。また、再生に係るコンテンツがBD−Jコンテンツである場合には、BD−J Objectが選択され、BD−Jプログラムが実行されることによって、PlayListやTopMenu、Title等が制御される。なお、これらのObjectは、PlayList等に割り振られたIDを指定することで、再生内容の制御を行う。また、BD−Jコンテンツにはインタラクティブ型とムービー型とがあり、これはBD41に記録されたタイトル再生タイプを参照することで判別することが出来る。インタラクティブ型のコンテンツとは、ユーザ操作によってコンテンツの再生状況が変化する対話型のコンテンツであり、例として、ユーザ操作によって再生内容や結果が変化するゲーム等が挙げられる。
ここで、本実施形態に係るコンテンツ再生システム1は、DVD等の再生に際して、コンテンツの再生開始時に再生位置を前回の再生終了位置へ復帰させる、所謂レジューム再生機能を提供する。レジューム再生機能は、BD41のHDMVコンテンツに関しても、従来のDVDと同様の方法で提供される。これは、HDMVコンテンツのコンテンツ制御方式が、従来のDVDビデオのコンテンツ制御方式を拡張したものであるために、同様の手法でレジューム再生機能を提供できるためである。
本実施形態において再生されるBD−Jコンテンツは、コンテンツと共にBD41に記録されたBD−Jプログラムを実行することによって制御される。より具体的には、BD−Jプログラム(コンテンツ制御プログラム)は、システムのOS(Operating
System)または実行環境等よりプロセス(タスク)として管理され、また実行領域を割り当てられ、スタックや変数等を用いて処理が進められる。このため、従来のDVDと同様の方法でバックエンドの処理を停止すると、BD−Jプログラムを実行するためのRAM12上の実行領域が解放されてしまい、次回実行時にはプログラムを先頭から実行する必要が生じ、前回停止箇所から再生を再開することができない。ここで、バックエンドとは、コンテンツ再生システム1における、読み出されたコンテンツをデコード処理する部分を指す。なお、バックエンドに対して、コンテンツ再生システム1における、BD41等のディスクから情報を読み出す処理を行う部分をフロントエンドと称する。
ここで、BD−Jコンテンツのレジューム再生を可能とするために、RAMに展開されたBD−Jプログラムの内容をそのまま保持させることで、レジューム再生を可能とする方法が考えられるが、この方法では、装置の電源が一旦断たれた後にレジューム再生を行うために、RAM上の実行途中のBD−Jプログラムの内容を全て不揮発性記憶装置にコピーする必要が発生する。しかし、この方法では、一のBD41に関するレジューム用のデータ(実行途中のプログラムの内容)をバックアップするために、比較的大きな記憶領域を使用する必要がある。例えば、実行途中のメモリの内容をバックアップするために必要な領域のサイズは、BD−Jプログラムの実行に必要な領域も合わせて、100Mbyte以上となると考えられる。また、このような大きなサイズのデータを外部の不揮発性記憶装置に書き出すために必要な時間も無視できないものであるため、ユーザからの再生
終了の指示を受けてから実際に再生終了処理が完了するまでの時間が長くなってしまうという問題や、突然の電源断等の状況ではバックアップを取ることが出来ず、レジューム再生を行うことが出来ないといった問題が発生し得る。
このため、本実施形態に係るコンテンツ再生システム1では、実行途中のプログラム等の、内部における状態を保存するのではなく、実行中のプログラムに与えられる外部要因を保存することで、レジューム再生に必要なメモリおよびバックアップに係る処理時間を大幅に減少させることを可能としている。ここで、外部要因とは、プログラムの実行状況に影響を与える要因のうち、プログラム実行環境内の変数やスタックの状態等の内部要因を除く要因である。本実施形態においては、外部要因の一例として、後述する指示受付部24によって受け付けられたユーザ指示が用いられる。但し、外部要因は、BD−Jプログラムの実行に影響する要因のうち、プログラム実行環境内の変数等の内部要因以外の要因をいい、例えば、外部要因としてコンテンツ再生システム1の設定内容等が含まれてもよい。
図3は、本実施形態に係るコンテンツ再生システム1の機能構成の概略を示す図である。本実施形態に係るシステムは、RAM12又はROM14に展開されたコンテンツ再生プログラムをCPU11が解釈及び実行することで、コンテンツに対応する制御方式を用いてコンテンツを再生する再生部21と、BD41からコンテンツおよびBD−Jコンテンツを制御するためのBD−Jプログラムを読み出す読出部22と、読み出されたBD−JプログラムをRAM12に展開して実行することでコンテンツの再生を制御するコンテンツ制御部23と、ユーザ操作に基づく指示を受け付ける指示受付部24と、コンテンツ制御プログラムの実行状況に影響する外部要因を取得する外部要因取得部31と、取得された外部要因をHDD13に蓄積する外部要因蓄積部36と、コンテンツの再生時に前回蓄積された外部要因を読み出す外部要因読出部34と、コンテンツの再生位置を記録する再生位置記録部32と、読み出された外部要因等に基づいて前回再生時の再生終了位置への復帰を行う再生位置復帰部33と、コンテンツのタイトル再生タイプを判定する判定部35と、を備えるコンテンツ再生システム1として機能する。なお、コンテンツ再生システム1の各機能部は、基本ブロックとレジューム機能ブロックとに分類される。基本ブロックは、再生部21、読出部22、コンテンツ制御部23および指示受付部24を有し、コンテンツ再生の基本機能を担う。レジューム機能ブロックは、外部要因取得部31、外部要因蓄積部36、外部要因読出部34、再生位置記録部32、再生位置復帰部33および判定部35を有し、コンテンツをレジューム再生するための機能を担う。
読出部22は、マルチドライブ4によって、BD41から、HDMVコンテンツ、BD−JコンテンツおよびBD−Jコンテンツを制御するためのBD−Jプログラム等を読み出す。ここで、本実施形態に係るマルチドライブ4は、装填されたディスクを回転させるためのスピンドル駆動部やピックアップの位置を調整するためのピックアップ駆動部を有し、これらの駆動部を駆動させることによって、装填されたBD41等のディスクからコンテンツやBD−Jプログラム等を読み出す。
再生部21およびコンテンツ制御部23は、BD41等のディスクから読み出されたコンテンツに対応する制御方式を用いてコンテンツを再生する。即ち、BD41から読み出されたコンテンツがHDMVコンテンツである場合、HDMVのコマンドに従ってコンテンツの再生が制御され、BD41から読み出されたコンテンツがBD−Jコンテンツである場合、同一のBD41から読み出されたBD−Jプログラムを実行することによってコンテンツの再生が制御される。なお、コンテンツを再生する際、再生部21は、HDMVコンテンツとBD−Jコンテンツとを連続して再生することが出来るものとする。なお、本実施形態において、コンテンツ再生システム1は、BD41に記録されたコンテンツ制御方式識別フラグを参照することで、再生対象のコンテンツ(現在再生されているか、ま
たはこれから再生されようとしているコンテンツ)がHDMVコンテンツであるかBD−Jコンテンツであるかを判定する。
外部要因取得部31は、BD−Jコンテンツの再生中に、このコンテンツを制御するためのBD−Jプログラムの実行状況に影響する要因のうち、コンテンツ制御部23の外部から与えられる外部要因を取得する。そして、外部要因蓄積部36は、外部要因取得部31によって取得された外部要因(本実施形態では、ユーザ操作)を、このユーザ操作の前に取得された他のユーザ操作からの経過時間と関連付けて、レジュームデータとして蓄積する。
そして、このようにして蓄積されたレジュームデータは、外部要因読出部34によって、コンテンツの再生開始時に読み出され、再生位置復帰部33は、外部要因読出部34によって読み出された外部要因(ユーザ操作)を、コンテンツの再生制御のためにBD−Jプログラムを実行しているコンテンツ制御部23に対して与えることで、このコンテンツが以前に再生された際のBD−Jプログラムの実行状況を再現し、コンテンツの再生位置を以前に再生された際の再生位置へ復帰させる。
なお、再生位置復帰部33は、前回再生位置への復帰(レジューム)を正確に行うために、ユーザ操作の再現前に、再現対象のユーザ操作の一つ前のユーザ操作から再現対象のユーザ操作までの経過時間を取得し、ムービー型のコンテンツ再生時にはこの経過時間分の早送りまたはタイムサーチ(指定された再生位置へ再生位置を飛ばすこと)を行ってから、インタラクティブ型のコンテンツ再生時には経過時間に拘らず所定時間の経過を待ってから、再現対象のユーザ操作を再現する。
また、再生位置記録部32は、コンテンツの再生中に、コンテンツの再生位置を定期的(本実施形態では、1秒おき)に記録する。再生位置記録部32によって記録された再生位置は、前回再生終了位置への復帰処理を行う際の、再生位置復帰の目標とされる。具体的には、前回再生終了位置への復帰処理時に、現在の再生位置が、最後に記録された再生位置に到達したか否かを判定することで、前回再生終了位置への復帰が完了したか否かを判定することとしてもよい。また、再生位置記録部32によって記録された再生位置は、外部要因蓄積部36がユーザ操作を蓄積する際の経過時間算出の基準としてもよい。
図4は、本実施形態における、レジュームデータの記録処理およびレジュームデータの構成を示す図である。本実施形態に係る外部要因蓄積部36は、レジュームデータとして、外部要因としてのユーザ操作の種類、前回のユーザ操作からの経過時間、および再生情報を蓄積する。ここで、ユーザ操作の種類とは、コンテンツ再生システム1に設けられたタッチパネルやボタン等を介してユーザによって行われた操作の内容を識別するための情報である。例えば、メニュー画面に表示されたボタンアイコンのうち選択状態となっているボタンアイコンを確定するための「選択」ボタンの押下や、再生コンテンツのチャプターを次のチャプターへ送るための「トラックアップ」ボタンの押下等を示す情報が、ユーザ操作を識別するための情報として蓄積される。また、経過時間とは、外部要因取得部31によってユーザ操作が取得された時点が、前回ユーザ操作が取得された時点からどれだけの時間が経過しているかを示す情報である。例えば、「カーソル下」ボタンの押下後、15秒経過してから「選択」ボタンが押下された場合、「選択」ボタンであることを示すユーザ操作の種類と共に、経過時間として「15秒」が蓄積される。また、再生情報は、コンテンツの再生状態を示す情報であり、本実施形態では、再生コンテンツを識別するための情報(例えば、タイトル番号やチャプター番号)や、再生位置(例えば、コンテンツ先頭からの再生時間)等が蓄積される。
なお、レジュームデータは、再生における外部要因の蓄積の対象となったコンテンツま
たは該コンテンツが記録されたBD41を識別可能な情報と関連付けられて、HDD13等の不揮発性記憶装置に記録される。このようにすることで、様々なBD41を再生し、複数のBD41についてのレジュームデータが蓄積された場合にも、次回再生時に、装填されたBD41に対応するレジュームデータを用いて再生終了位置への復帰処理を行うことが出来る。また、レジュームデータを不揮発性記憶装置に記録することで、コンテンツ再生システム1の電源を落とした場合でも、次回再生時に、再生終了位置への復帰を行うことが出来る。
図5は、本実施形態における、レジュームデータの構成およびレジュームデータを用いた再生終了位置への復帰処理を示す図である。マルチドライブ4にBD41が挿入されると、コンテンツ再生システム1は、対応するレジュームデータの蓄積の有無を判定する。そして、レジュームデータが蓄積された状態で、BD41から読み出されたBD−Jコンテンツの再生が開始されると、レジュームデータに蓄積されたユーザ操作の種別が先頭から順に読み出され、再現される。即ち、本実施形態では、ユーザ操作を順に再現して、BD−Jプログラムが実行されている環境に与えることで、従来のDVD等のように再生位置のみを記録することでは再生終了位置への復帰が困難であったBD−Jコンテンツのレジューム再生を可能としている。
また、レジュームデータには、ユーザ操作の他に再生情報が蓄積されている。本実施形態では、この再生情報に基づいて早送りまたはタイムサーチ等の処理を行って、コンテンツの再生状況を、再生対象のユーザ操作が記録された際の再生状況に近づけることで、より正確なレジューム再生を行うこととしている。図5に示す例では、トラックアップ操作が行われるまでに22分33秒間コンテンツが再生されている。このため、本実施形態では、トラックアップ操作を再現する前に、早送りまたはタイムサーチによって、再生位置を22分33秒分進める。
また、レジュームデータに記録された最後のユーザ操作が再現された後は、再生情報に基づいて、最後に記録された再生位置まで早送りまたはタイムサーチを行うことで、前回の再生終了位置への復帰を完了させる。以降は、引き続きレジュームデータを蓄積しながらの通常の再生処理が行われる。
以下、図6から図8に示すフローチャートを用いて、レジュームデータの記録処理およびレジュームデータを用いた再生終了位置への復帰処理の内容を、より詳細に説明する。図6は、本実施形態に係るBD−Jコンテンツ再生処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、マルチドライブ4にBD41が装填されたことを契機として開始される。
ステップS101からステップS104では、BD41の装填が検知され、BD41からBD−JプログラムおよびBD−Jコンテンツが読み出され、BD−Jプログラムの実行が開始される。マルチドライブ4は、BD41の装填を検知し、読出部22へ通知する(ステップS101)。そして、読出部22は、装填されたBD41より、コンテンツを制御するBD−Jプログラムと、このBD−Jプログラムによって再生が制御されるコンテンツとを読み出し、RAM12に展開する(ステップS102およびS103)。そして、コンテンツ制御部23は、RAM12に展開されたBD−Jプログラムを実行することで、コンテンツ再生の制御を開始する(ステップS104)。その後、処理はステップS105へ進む。
ステップS105では、コンテンツに対応する外部要因の蓄積が有るか否かが判定される。外部要因読出部34は、ステップS103で読み出され、これから再生されるコンテンツの識別情報を検索キーとしてレジュームデータを検索することで、再生されるコンテ
ンツに対応する外部要因が蓄積されているか否か、即ち、そのコンテンツが以前に再生され、その際の記録が残っているか否かを判定する。外部要因の蓄積がある場合、処理はステップS121へ進む(図8を参照)。外部要因の蓄積がない場合、処理はステップS111へ進む(図7を参照)。
はじめに、再生されるコンテンツに対応する外部要因の蓄積が無い場合、即ち、装填されたBD41がコンテンツ再生システム1において初めて再生される場合の処理の流れを説明する。図7は、本実施形態に係るBD−Jコンテンツ再生処理の流れのうち、外部要因の蓄積処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS111では、再生位置の記録が開始される。再生位置記録部32は、コンテンツの再生開始後、定期的(本実施形態では1秒おき)にコンテンツ内の再生位置を記録する。ここで、記録される再生位置とは、例えばタイトル番号、チャプター番号、再生時間(コンテンツ内の再生位置をコンテンツ先頭から一倍速で再生した場合の時間で示す情報であって、上記前回ユーザ操作からの経過時間とは異なる)、等である。また、再生位置は、1秒毎に新たな記録領域に記録されてもよいが、リソースの節約のため、HDD13上の同一領域への上書きまたはリングバッファに記録されてもよい。再生位置記録部32によって定期的に再生位置が記録されることで、コンテンツ再生システム1の電源が突然断たれた場合であっても、次回再生時に再生終了位置へ復帰することが可能となる。その後、処理はステップS112へ進む。
ステップS112では、コンテンツの再生が継続しているか否かが判定される。コンテンツの再生が継続していない(コンテンツの再生が終了した)と判定された場合、本フローチャートに示された処理は終了する。コンテンツの再生は、例えば、ユーザの停止操作やディスク排出操作に基づく停止指示や、ソース切替操作に基づく停止指示、等を受けて停止される。コンテンツの再生が継続していると判定された場合、処理はステップS113へ進む。
ステップS113およびステップS114では、ユーザ操作が検知された場合に、検知されたユーザ操作が蓄積される。より具体的には、指示受付部24は、タッチパネル等を介して入力されたユーザ操作を検知し(ステップS113)、検知されたユーザ操作を、前回のユーザ操作からの経過時間等を含む付帯情報と関連づけてレジュームデータに蓄積する(ステップS114)。そして、処理はステップS112へ進む。即ち、ステップS112からステップS114では、コンテンツの再生が終了するまで、コンテンツ再生中のユーザ操作が蓄積される。
次に、再生されるコンテンツに対応する外部要因の蓄積が有る場合、即ち、装填されたBD41がコンテンツ再生システム1においてレジューム再生される場合の処理の流れを説明する。図8は、本実施形態に係るBD−Jコンテンツ再生処理の流れのうち、再生位置復帰処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS121では、蓄積されたユーザ操作が読み出される。外部要因読出部34は、レジュームデータに蓄積された、再生対象のコンテンツに係るユーザ操作を、時系列順に読み出す(ステップS121)。その後、処理はステップS122へ進む。
ステップS122では、再生対象のコンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであるか否かが判定される。判定部35は、BD41から読み出されたコンテンツのタイトル再生タイプを参照することで、再生対象コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであるか否かを判定する。BD−Jプログラムによって制御されるコンテンツのタイプには、メニュー等のインタラクティブ型と、映画等の実際の内容であるムービー型とがあり、
タイトル再生タイプとは、BD41に記録された情報のうち、コンテンツがインタラクティブ型であるかムービー型であるかを判定可能な情報である。判定部35は、コンテンツの再生タイプを判別することで、続くステップS123またはステップS124で実行される経過時間処理の内容を決定する。
ステップS123では、読み出されたユーザ操作が、前回再生時に記録された時点での再生位置までの早送りまたはタイムサーチが行われる。ステップS122でコンテンツがインタラクティブ型でない(即ち、ムービー型である)と判定された場合、再生位置復帰部33は、ステップS121で読み出されたユーザ操作に関連づけられて蓄積されている経過時間(または、直前の再生位置情報)に基づいて早送りまたはタイムサーチを行うことで、ステップS126におけるユーザ操作の再現を行う前に、コンテンツの再生位置を、ユーザ操作が記録された時点の再生位置へ移動させる。このようにすることで、ユーザ操作を、ユーザ操作が記録された際の状況と同様の再生状況において再現することが可能となる。その後、処理はステップS125へ進む。但し、再現対象のユーザ操作が再生位置の指定処理(例えば、トラックアップ等)である場合、この処理は省略されてもよい。但し、この処理が行われることで、より正確な再生位置へ復帰することが可能となる。
ステップS124では、予め定められた所定時間の経過が待たれる。ステップS122でコンテンツがインタラクティブ型であると判定された場合、再生位置復帰部33は、予め設定された所定時間(本実施形態では、500ミリ秒)の経過を待つ。これは、再生対象コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツである場合、レジュームデータから次に読み出されて再現されるユーザ操作の前に、早送り等の再生位置の調整を行う必要がないからである。本実施形態では、所定時間の経過を待たずにすぐに次のユーザ操作を再現すると、前回のユーザ操作に応じた処理が終了していない可能性があるため、所定時間の経過を待って次のユーザ操作を再現することとしている。但し、実施の形態によっては、所定時間の経過を待つ処理は省略されてもよい。その後、処理はステップS125へ進む。
ステップS125では、現在ユーザ操作の入力を受付可能な状態となっているか否かが判定される。再生位置復帰部33は、プログラム実行領域に確保された、BD−Jプログラムを実行中のコンテンツ制御部23が現在ユーザ操作の入力を受付可能な状態であるか否かを示す所定のフラグを参照することで、ユーザ操作の受付可否を判定する。この処理によって、プログラムによって明示的にユーザ操作の受付が不可となっている間に、ユーザ操作の再現を行ってしまうことを防止することが出来る。但し、この処理は省略されてもよい。その後、処理はステップS126へ進む。
ステップS126では、読み出されたユーザ操作に応じた入力が再現される。再生位置復帰部33は、読み出されたユーザ操作を、コンテンツ制御部23に対して再現する。より具体的には、ユーザ操作に応じてコンテンツ制御部23に対して与えられるべき各種指示や信号等を再現してコンテンツ制御部23に与えることで、コンテンツ制御部23を、そのユーザ操作が実際に行われたかのように動作させる。その後、処理はステップS127へ進む。
ステップS127では、再生中のコンテンツに係るユーザ操作が全て再現されたか否かが判定される。再生位置復帰部33は、レジュームデータに、ステップS126で再現されたユーザ操作の次のユーザ操作が蓄積されているか否かを判定することで、全てのユーザ操作が再現されたか否かを判定する。全てのユーザ操作の再現が完了していないと判定された場合、処理はステップS121へ進む。即ち、ステップS121からステップS127の処理は、ステップS127で全てのユーザ操作の再現が完了したと判定されるまで繰り返される。これによって、再生対象コンテンツの再生位置が、前回再生位置へ復帰する。なお、この際、現在の再生位置が、レジュームデータに最後に記録された再生位置(
前回再生終了位置)に到達したか否かを判定することで、復帰処理が完了したか否かを判定してもよい。
全てのユーザ操作の再現が完了したと判定された場合、処理はステップS111へ進む。即ち、前回再生時の再生終了位置まで再生位置が復帰したために、以降は通常の再生処理が継続され、更なるレジューム処理のために、以降の再生中におけるユーザ操作が蓄積される。ここで行われるユーザ操作の蓄積処理は、図7を用いて説明した通りである。
なお、コンテンツ復帰処理中はコンテンツが再生されることによる映像及び音響の出力を行わないこととしてもよい。このようにすることで、ユーザに対して、レジューム処理途中の映像を見せることなく、前回再生終了位置から再生が開始されたかのように見せることが出来る。
本実施形態によれば、従来のDVDと同様の方法ではレジューム機能を提供することが困難なBD−Jコンテンツについても、レジューム機能を提供し、ユーザに従来のDVD等と同様の利便性を提供することが可能となる。また、ユーザにとって同種の媒体であるDVDおよびBDにおいて、ディスクによってレジュームが可能であったり不可能であったりといった状況が発生することを避けることが出来、BD−Jコンテンツを再生しようとしたユーザがディスクの不良や装置の故障が発生したと誤認してしまうことを防止することが出来る。
実施形態に係るコンテンツ再生システムのハードウェア構成の概略を示す図である。 実施形態に係るBlu−ray Discのデータ構成を示す図である。 実施形態に係るコンテンツ再生システムの機能構成の概略を示す図である。 実施形態における、レジュームデータの記録処理およびレジュームデータの構成を示す図である。 実施形態における、レジュームデータの構成およびレジュームデータを用いた再生終了位置への復帰処理を示す図である。 実施形態に係るBD−Jコンテンツ再生処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係るBD−Jコンテンツ再生処理の流れのうち、外部要因の蓄積処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係るBD−Jコンテンツ再生処理の流れのうち、再生位置復帰処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 コンテンツ再生システム
2 タッチパネルディスプレイ
4 マルチドライブ
11 CPU(Central Processing Unit)
12 RAM(Random Access Memory)
13 HDD(Hard Disk Drive)
21 再生部
22 読出部
23 コンテンツ制御部
24 指示受付部
31 外部要因取得部
32 再生位置記録部
33 再生位置復帰部
34 外部要因読出部
35 判定部
36 外部要因蓄積部
41 BD(Blu−ray Disc)

Claims (10)

  1. 記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
    前記記録媒体に前記コンテンツと共に記録されたコンテンツ制御プログラムを実行することで、前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ制御手段と、
    前記コンテンツの再生中に、該コンテンツを制御するための前記コンテンツ制御プログラムの実行状況に影響する要因のうち、前記コンテンツ制御手段の外部から与えられる外部要因を取得する外部要因取得手段と、
    前記外部要因取得手段によって取得された前記外部要因を蓄積する外部要因蓄積手段と、
    前記コンテンツの再生開始時に、該コンテンツが以前に再生された際に前記外部要因蓄積手段によって蓄積された前記外部要因を読み出す外部要因読出手段と、
    前記外部要因読出手段によって読み出された前記外部要因を、前記コンテンツの再生制御のために前記コンテンツ制御プログラムを実行している前記コンテンツ制御手段に対して与えることで、該コンテンツが以前に再生された際の前記コンテンツ制御プログラムの実行状況を再現し、前記コンテンツの再生位置を以前に再生された際の再生位置へ復帰させる再生位置復帰手段と、
    を備えるコンテンツ再生装置。
  2. ユーザ操作に基づく指示を受け付ける指示受付手段を更に備え、
    前記外部要因取得手段は、前記指示受付手段によって前記指示が受け付けられた場合に、該指示を、前記外部要因として取得する、
    請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3. 前記外部要因蓄積手段は、前記外部要因取得手段によって取得された前記指示を、該指示の前に取得された他の指示からの経過時間と関連付けて蓄積し、
    前記再生位置復帰手段は、前記経過時間に基づいて前記コンテンツの再生位置を前記指示が取得された際の再生位置まで移動させた後に、前記指示を前記コンテンツ制御手段に与える、
    請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
  4. 前記コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであるか否かを判定する判定手段を更に備え、
    前記再生位置復帰手段は、前記判定手段によって前記コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであると判定された場合、前記経過時間に拘らず、所定の時間の経過を待って前記指示を前記コンテンツ制御手段に与える、
    請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  5. 前記コンテンツの再生中に、前記コンテンツの再生位置を定期的に記録する再生位置記録手段を更に備え、
    前記再生位置復帰手段は、前記再生位置記録手段によって最後に記録された再生位置を、前記コンテンツの再生位置への復帰の目標とする、
    請求項1から4の何れかに記載のコンテンツ再生装置。
  6. 記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、前記記録媒体に前記コンテンツと共に記録されたコンテンツ制御プログラムを実行することで、前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ制御手段を備えるコンテンツ再生装置が、
    前記コンテンツの再生中に、該コンテンツを制御するための前記コンテンツ制御プログラムの実行状況に影響する要因のうち、前記コンテンツ制御手段の外部から与えられる外部要因を取得する外部要因取得ステップと、
    前記外部要因取得ステップで取得された前記外部要因を蓄積する外部要因蓄積ステップと、
    前記コンテンツの再生開始時に、該コンテンツが以前に再生された際に前記外部要因蓄積ステップで蓄積された前記外部要因を読み出す外部要因読出ステップと、
    前記外部要因読出ステップで読み出された前記外部要因を、前記コンテンツの再生制御のために前記コンテンツ制御プログラムを実行している前記コンテンツ制御手段に対して与えることで、該コンテンツが以前に再生された際の前記コンテンツ制御プログラムの実行状況を再現し、前記コンテンツの再生位置を以前に再生された際の再生位置へ復帰させる再生位置復帰ステップと、
    を実行するコンテンツ再生制御方法。
  7. ユーザ操作に基づく指示を受け付ける指示受付ステップを更に実行し、
    前記外部要因取得ステップでは、前記指示受付ステップで前記指示が受け付けられた場合に、該指示が、前記外部要因として取得される、
    請求項6に記載のコンテンツ再生制御方法。
  8. 前記外部要因蓄積ステップでは、前記外部要因取得ステップで取得された前記指示が、該指示の前に取得された他の指示からの経過時間と関連付けて蓄積され、
    前記再生位置復帰ステップでは、前記経過時間に基づいて前記コンテンツの再生位置が前記指示が取得された際の再生位置まで移動された後に、前記指示が前記コンテンツ制御手段に与えられる、
    請求項7に記載のコンテンツ再生制御方法。
  9. 前記コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであるか否かを判定する判定ステップを更に実行し、
    前記再生位置復帰ステップでは、前記判定ステップで前記コンテンツがインタラクティブ型のコンテンツであると判定された場合、前記経過時間に拘らず、所定の時間の経過を待って前記指示が前記コンテンツ制御手段に与えられる、
    請求項8に記載のコンテンツ再生制御方法。
  10. 前記コンテンツの再生中に、前記コンテンツの再生位置を定期的に記録する再生位置記録ステップを更に実行し、
    前記再生位置復帰ステップでは、前記再生位置記録ステップで最後に記録された再生位置が、前記コンテンツの再生位置への復帰の目標とされる、
    請求項6から9の何れかに記載のコンテンツ再生制御方法。
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