JP2009259328A - 記録媒体再生装置および記録媒体再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両などの移動体に搭載されても設定変更が煩雑でなく、さらに地域が移動しても良好な動作状態を継続することができる記録媒体再生装置、記録媒体再生方法を提供する。
【解決手段】カーナビゲーションシステム1のDVDドライブ5の制御シーケンスを選択するために、GPS受信部10が受信した電波から現在位置の緯度および経度を取得して、その緯度および経度と、過去に使用した制御シーケンスの履歴を記録した特殊地域使用履歴と、に基づいて特殊地域データベース3aから最適な制御シーケンスを選択する。
【選択図】図3
【解決手段】カーナビゲーションシステム1のDVDドライブ5の制御シーケンスを選択するために、GPS受信部10が受信した電波から現在位置の緯度および経度を取得して、その緯度および経度と、過去に使用した制御シーケンスの履歴を記録した特殊地域使用履歴と、に基づいて特殊地域データベース3aから最適な制御シーケンスを選択する。
【選択図】図3
Description
本発明は、記録媒体を再生する記録媒体再生装置、記録媒体再生方法に関する。
車両などの移動体に搭載されるCD(Compact Disc)プレーヤなどの記録媒体再生装置において、装置内部のCDを搬送する機構やCDを回転させる機構および光ピックアップなどの機構部分は、外気温などの地域の気候条件の影響を受けやすいために、温度センサを搭載して、その温度センサが検出した温度に応じて、メカニカル機構部分の動作電圧の変更やウォームアップの有無などのメカニカル機構部分の動作を規定した制御シーケンスを変更していた。
また、それらの機構部分は、例えば塵埃が多いなど予め過酷な気候条件の地域で使用されることが想定される場合、製品出荷時にその地域に合った制御シーケンスを設定することも行われていた。
しかしながら、移動体に搭載される機器の場合、製品出荷時に設定した地域外に移動する可能性が高くなる。外気温であれば温度センサによって制御シーケンスの変更は可能であるが、塵埃が多いか少ないかを検出するのは限られたスペースでは困難な場合がある。
このような問題に対して例えば特許文献1に記載の液体噴射装置の考え方を適用することが挙げられる。特許文献1に記載の液体噴射装置は、複数の地域の気候条件が考慮された回復動作テーブルを用意し、使用者などが設置地域を設定して、その設定された設置地域に対応する回復動作テーブルでインクジェット式記録装置を動作させている。
特開2005−262649号公報
特許文献1に記載された液体噴射装置は、設置地域の設定を使用者などが設定しなければならず、移動体のように頻繁に地域を移動する可能性が高い場合は、設定変更の回数が増え煩雑になる。
さらに、特許文献1に記載された液体噴射装置は、設置地域が移動しても移動した地域の回復動作テーブルを使用するのみであり、例えば塵埃が多い地域から少ない地域に移動した場合は、その後も塵埃が多い地域で付着した塵埃が残留している可能性があり、また高温多湿の地域で使用していた場合は、機構部分に錆など常温下で使用しているときよりも劣化が進行している可能性がある。したがって地域が移動したからといって移動先の気候条件に合った設定に変更しただけでは動作に支障が出る可能性がある。
そこで、本発明は、例えば車両などの移動体に搭載されても設定変更が煩雑でなく、さらに地域が移動しても良好な動作状態を継続することができる記録媒体再生装置、記録媒体再生方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の記録媒体再生装置は、移動体に搭載され、記録媒体の搬送および読み出しを行う機構部と、所定の制御シーケンスで前記機構部の動作制御を行う制御手段と、を備えた記録媒体再生装置において、前記移動体の現在位置に関する位置情報を取得する現在位置取得手段と、予め複数の地域ごとにそれぞれ前記所定の制御シーケンスを設定したデータベースと、前記制御手段が過去に使用した前記所定の制御シーケンスの履歴を保存する履歴保存手段と、を備え、前記制御手段が、前記現在位置取得手段が取得した前記位置情報と、前記履歴保存手段に保存されている過去に使用した前記制御シーケンスの履歴に基づいて、前記データベースから最適な制御シーケンスを選択するように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の記録媒体再生方法は、移動体に搭載され、記録媒体の搬送および読み出しを行う機構部を所定の制御シーケンスで動作制御を行う記録媒体再生方法において、過去に使用した前記所定の制御シーケンスの履歴を保存しておき、前記移動体の現在位置に関する位置情報を取得し、その位置情報と、前記所定の制御シーケンスの履歴と、に基づいて予め複数の地域ごとにそれぞれ前記所定の制御シーケンスを設定したデータベースから最適な制御シーケンスを選択することを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる記録媒体再生装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる記録媒体再生装置は、制御手段が、現在位置取得手段が取得した外部から移動体の現在位置に関する位置情報と、履歴保存手段に保存されている過去に使用した制御シーケンスの履歴に基づいて、予め複数の地域ごとにそれぞれ所定の制御シーケンスを設定したデータベースから最適な制御シーケンスを選択するので、過去に使用したシーケンスを考慮して現在地域に適用するシーケンスを選択することから、塵埃が多い地域から少ない地域に移動した場合や高温多湿の地域から他の地域に移動した場合などにおいても単純に現在地に基づいて切り替えるよりも良好な動作状態を継続させることができる。また、現在位置取得手段で、現在位置する地域を取得しているので、使用者等が現在位置を手動で入力する必要が無く、地域の移動が頻繁な移動体には好適である。
また、データベースに設定されている複数の制御シーケンスを、地域ごとの気候条件に基づいて設定してもよい。このようにすることにより、様々な気候条件に対応した制御シーケンスで機構部を動作させることができる。
また、データベースに予め複数の地域ごとにそれぞれ設定する所定の制御シーケンスが、高温多湿の地域に対応した制御シーケンスと、極寒の地域に対応した制御シーケンスと、塵埃の多い地域に対応した制御シーケンスと、を少なくとも含んでもよい。このようにすることにより、これらの地域に合わせた設定を出荷前に行う必要がなくなる。
また、現在位置取得手段が、グローバルポジショニングシステム(GPS)により前記位置情報として緯度と経度を取得してもよい。このようにすることにより、現在多く用いられているGPSを利用できるので、移動体自身がGPSを搭載していればそれを流用することもでき、さらに、外部GPS受信機なども容易に入手できるために、高精度な緯度および経度の情報が容易に入手できる。
また、本発明の一実施形態にかかる記録媒体再生方法は、移動体の現在位置に関する位置情報を取得し、過去に使用した制御シーケンスの履歴に基づいて、予め複数の地域ごとにそれぞれ所定の制御シーケンスを設定したデータベースから最適な制御シーケンスを選択するので、過去に使用したシーケンスを考慮して現在地域に適用するシーケンスを選択することから、塵埃が多い地域から少ない地域に移動した場合や高温多湿の地域から移動した場合などにおいても単純に現在地に基づいて切り替えるよりも良好な動作状態を継続することができる。また、現在位置する地域を取得しているので、使用者等が手動で入力する必要が無く、地域の移動が頻繁な移動体には好適である。
本発明の一実施例にかかる記録媒体再生装置としてのカーナビゲーションシステム1を図1乃至図5を参照して説明する。本発明の一実施例にかかるカーナビゲーションシステム1は図1に示すように、CPU2と、ROM3と、RAM4と、DVDドライブ5と、操作部6と、音声処理部7と、スピーカ8と、走行センサ9と、GPS受信部10と、インタフェース11と、表示制御部12と、ディスプレイ13と、ハードディスクドライブ14と、を備え、移動体としての車両に搭載され、走行センサ9とGPS受信部10から取得した現在位置をDVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)15に記録されている地図情報と照合してディスプレイ13に表示したり目的地までの案内を行う装置である。
制御手段としてのCPU2は、カーナビゲーションシステム1全体の動作を制御する。CPU2は、カーナビゲーションシステム1の各構成要素と接続され、ROM3に格納される制御プログラムを読み出して実行し、RAM4に処理中のデータを一時的に保持する。CPU2は、本実施例においては特に、DVDドライブ5の制御シーケンスの切り替えも行う。
ROM3は、上述したようにCPU2で実行される制御プログラムが格納されている。RAM4も、上述したようにCPU2が処理中のデータを一時的に保持する。
機構部としてのDVDドライブ5は、地図データを記憶するDVD−ROM15を装着して、この地図データの読み出し動作を行う。DVD−ROM15は、片面1層で4.7Gバイト、片面2層で8.5Gバイトの大記憶容量の記録媒体であり、ディスク上に記録データに対応したピットが形成されており、DVDドライブ5のピックアップ5eを用いて記録データが読み出される。
DVDドライブ5の平面図を図2に示す。DVDドライブ5は、シャーシ5aと、ターンテーブル5bと、スピンドルモータ5cと、ガイドレール5dと、ピックアップ5eと、リードスクリュー5fと、キャリッジモータ5gと、噛合部材5hと、搬送ローラ5iと、歯車5jと、歯車5kと、ウォームホイール5lと、ウォーム5mと、ローディング・イジェクトモータ5nと、を備えている。
シャーシ5aは、平面状の板金で構成され、後述する各構成部材や図示しない電子回路基板などが設けられている。
ターンテーブル5bは、シャーシ5aの略中央に設けられ、DVD−ROM15が載置されて図示しない固定部材によりDVD−ROM15をクランプする。
スピンドルモータ5cは、ターンテーブル5bに接続されており、ターンテーブル5bを回転されることで、DVD−ROM15を回転駆動させる。
ガイドレール5dは、2本がターンテーブル5bの半径方向(DVD−ROM15の径方向)に延在している。2本のガイドレール5dは互いに所定間隔を空けて平行にシャーシ2aに取り付けられて後述するピックアップ5eがDVD−ROM15の径方向に移動するためのガイドをする。
ピックアップ5eは、DVD−ROM15に照射するレーザ光を発生させるレーザダイオードや、DVD−ROM15上にレーザダイオードからのレーザ光を照射するための対物レンズ、対物レンズをフォーカス方向やトラッキング方向に駆動するためのアクチュエータ、DVD−ROM15から反射された反射光を受ける受光器や、レーザ光を対物レンズへ導いたり反射光を受光器へ導く光学系などを備え、受光器の出力からDVD−ROM15に記録されている地図データなどを含むRF信号などを生成し出力する。
リードスクリュー5fは、ガイドレール5dに対して平行に設けられ、その軸芯回りに回転可能となってシャーシ2aに取り付けられている。リードスクリュー5fの外面にはネジ溝が形成されており、そのネジ溝には後述する噛合部材5hが噛み合っている。このリードスクリュー5fはキャリッジモータ5gに直結している。
キャリッジモータ5gは、リードスクリュー5fを回転させ、ピックアップ5eをDVD−ROM15の径方向に移動させる。キャリッジモータ5gは、シャーシ2aに取り付けられている。
噛合部材5hは、ピックアップ5eの一端に設けられ、上述したように、リードスクリュー5fと噛み合っている。
搬送ローラ5iは、表面がゴムで形成されたローラであって、図2の左右方向を軸方向とし、搬送ローラ5iがその軸回りに回転可能となるようにシャーシ2aに設けられている。搬送ローラ5iは後述するローディング・イジェクトモータ5nによって回転駆動され、DVD−ROM15をターンテーブル5bまで搬送したりターンテーブル5bから外部へ排出したりする。
歯車5jは、搬送ローラ5iの左端部に固定されている。歯車5kは、歯車5jに噛み合っている。ウォームホイール5lは、ウォーム5mに噛み合っている。そして、このウォーム5mは、ローディング・イジェクトモータ5nに直結している。このローディング・イジェクトモータ5nはシャーシ2aに取り付けられている。
操作部6は、カーナビゲーションシステム1における所望の操作を行うための各種キーや各種ボタンが配列されて構成され、カーナビゲーションシステム1の本体部あるいは外部のリモコンに設けられる。これらの各種キーや各種ボタンが押下されると、対応する検知信号がCPU2に送出される。
音声処理部7は、所定の音声信号を発生する。音声処理部7において適切なレベルに増幅された音声信号は、スピーカ8から外部出力される。このような音声信号としては、例えば、車両を目的地まで誘導するための案内音声がある。
現在位置取得手段としての走行センサ9は、現在位置に関する位置情報を取得するために必要な各種センサを含んで構成されている。具体的には、車両の走行状態を検出するための車速センサ、走行距離センサ、方位センサなどである。
同じく現在位置取得手段としてのGPS受信部10は、GPS衛星からの電波を受信し、測位データ(緯度、経度および高度といった位置情報)を出力する。
インタフェース11は、走行センサ9及びGPS受信部10とCPU2との間のインタフェース動作を行う。つまり、走行センサ9で検出した各センサの検出値と、GPS受信部10が受信した緯度、経度および高度の位置情報をCPU2に出力する。
表示制御部12は、ディスプレイ13に表示する表示データを生成し、適宜のタイミングでディスプレイ13に出力する。
ディスプレイ13は、例えば液晶表示素子などから構成される。ディスプレイ13には、表示制御部12の制御に従って地図データが種々の態様で表示されると共に、これに重畳して現在位置がアイコンなどとして表示される。また、ディスプレイ13には、操作や設定などのための選択メニューも表示される。
履歴保存手段としてのハードディスクドライブ14は、後述するDVDドライブ5の制御シーケンスの履歴を保存する不揮発性の記録媒体である。また、ハードディスクドライブ14は、CPU2で処理中のデータおよびCPU2で実行するアプリケーションも記録する。さらに、ハードディスクドライブ14にDVD−ROM15とともに地図データを記録してもよい。
次に、上述したカーナビゲーションシステム1のDVDドライブ5における制御シーケンスの選択動作について図3のフローチャートを参照して説明する。図3のフローチャートはCPU2で実行される。
制御シーケンスとは、DVDドライブ5の駆動電圧や駆動方法などを規定したものである。具体的には、高温多湿の地域に対応した制御シーケンスであれば、熱帯雨林地方などにおいて、常に高温多湿であることを想定したモードで、メカニズム(機構部)の動作耐久性能の劣化が加速されるため、それを防ぐために動作電圧を通常より低くする等といった制御を行う。極寒の地域に対応した制御シーケンスであれば、北極圏内などにおいて、常に氷点下のような低温であることを想定したモードで、動作前にモータの空動作をさせてウォームアップさせる、動作指令がなくても一定時間おきに動作させる等といった制御を行う。塵埃の多い地域に対応した制御シーケンスであれば、砂漠地帯等において、塵埃がメカニズム(機構部)に入り込むことを想定したモードで、搬送ローラ5iでDVD−ROM15を搬送する構成の場合は、搬送時間を通常よりも長くする、ピックアップ5eの対物レンズを空で振動させて砂を振り払う等といった制御を行う。
つまり機構部とは、DVDドライブ5のうち特に、搬送ローラ5iや搬送ローラ5iを回転駆動するためのローディング・イジェクトモータ5nおよび歯車5j、歯車5k、ウォームホイール5l、ウォーム5mなどのDVD−ROM15を搬送する機構や、ターンテーブル5b、スピンドルモータ5cなどのDVD−ROM15を回転させる機構や、キャリッジモータ5g、リードスクリュー5fなどのピックアップ5eを移動させる機構およびピックアップ5e内のアクチュエータなどの記録媒体を搬送、回転、読み出しに関わる可動機構およびその駆動源であるモータなどを示している。
まず、ステップS1において、CPU2は、走行センサ9が取得する各種情報と、GPS受信部10が受信する緯度、経度および高度等の位置情報を取得してステップS2に進む。
次に、ステップS2において、CPU2は、ステップS1で取得した位置情報を予めROM3に記録した特殊地域データベース3aと照合してステップS3に進む。特殊地域データベース3aの例を図4に示す。
特殊地域データベース3aは、例えば高温多湿な地域、極寒な地域、塵埃が多い地域など、比較的過酷な気候条件にある地域を緯度と経度で表して、その地域の気候条件に対応した最適な機構部の制御シーケンスを定めている。また、図4中の使用履歴は、過去に他の特殊地域でのカーナビゲーションシステム1が動作したか否かを示すものであり、○印が動作したことを示す。そして、この履歴と地域の組み合わせごとに制御シーケンスを設定している。例えば、図4の地域1を高温多湿な地域、地域2を極寒な地域、地域3を塵埃が多い地域とすると、現在位置の緯度がAA〜BBの間で経度がUU〜VVの間(高温多湿な地域)で過去に極寒な地域で動作したことがある場合は制御シーケンス2を選択させる。また、この地域と使用履歴の組み合わせにおいて、制御シーケンスは全て異ならずに重複させてもよい。
次に、ステップS3において、ステップS1で取得した位置情報が特殊地域データベース3aのいずれかの特殊地域と一致したか否かを判断し、一致した場合(YESの場合)はステップS4に進み、一致しない場合(NOの場合)はステップS7に進む。
次に、ステップS4において、ステップS3で一致した地域番号をCPU2内部のレジスタやRAM4などに記録してステップS5に進む。
次に、ステップS5において、現在位置が特殊地域使用履歴に書き込まれているか否かを判断し、書き込まれている場合(YESの場合)はステップS7に進み、書き込まれていない場合(NOの場合)はステップS6に進む。特殊地域使用履歴とは、例えば図5に示すように、過去に検出した地域を履歴として記録する。この履歴は、例えばユーザにより意図的あるいはメンテナンス時などに消去するまでハードディスクドライブ14に記録保持される。
次に、ステップS6において、現在位置を履歴として残すために地域番号をハードディスクドライブ14の特殊地域使用履歴に書き込んで(記録して)ステップS7に進む。
次に、ステップS7において、現在位置以外の特殊地域での使用履歴があるか否かを特殊地域使用履歴から判断して、ある場合(YESの場合)はステップS8に進み、無い場合(NOの場合)はステップS10に進む。
次に、ステップS8において、ステップS7で検出した現在位置以外の特殊地域での使用履歴に記録されている地域番号をCPU2内部のレジスタやRAM4などに記録してステップS9に進む。
次に、ステップS9において、CPU2内部のレジスタやRAM4などに記録しているステップS4で取得した現在位置の地域番号と、ステップS8で取得した使用履歴の地域番号と、に基づいて特殊地域データベース3aを検索してステップS10に進む。
次に、ステップS10において、検索した結果に基づいて最適な制御シーケンスを選択する。制御シーケンスが1の場合はステップS11に進み、制御シーケンスが2の場合はステップS12に進み、制御シーケンスが3の場合はステップS13に進み、制御シーケンスが4の場合はステップS14に進み、制御シーケンスがnの場合はステップS15に進み、そして、特殊地域情報データベースのいずれにも該当しない場合はステップS16に進む。すなわち、現在位置取得手段が取得した移動体の現在位置と、履歴保存手段に保存されている過去に使用した制御シーケンスの履歴に基づいて、データベースから最適な制御シーケンスを選択している。なお、制御シーケンスの履歴に代えて、特殊地域での使用履歴を用いてもよい。すなわち、移動体の現在位置と、過去の位置情報の履歴に基づいて、データベースから最適な制御シーケンスを選択してもよい。
ステップS11においては、制御シーケンス1で機構部を制御する。ステップS12においては、制御シーケンス2で機構部を制御する。ステップS13においては、制御シーケンス3で機構部を制御する。ステップS14においては、制御シーケンス4で機構部を制御する。ステップS15においては、制御シーケンスnで機構部を制御する。ステップS16においては、デフォルト制御シーケンスで機構部を制御する。これらのステップで使用する制御シーケンスは、地域の気候条件と制御シーケンスの履歴を考慮してそれぞれ設定されたものである。具体的には、上述のように制御シーケンス1が高温多湿の地域に対応したモード、制御シーケンス2が極寒の地域に対応したモード、制御シーケンス3が塵埃の多い地域に対応したモード、というように制御シーケンスが定められている。また、デフォルト制御シーケンスは、特殊地域でない場合の通常の制御シーケンスである。
本実施例によれば、DVDドライブ5の制御シーケンスを選択するために、GPS受信部10が受信した電波から現在位置の緯度および経度といった位置情報を取得して、その位置情報と、過去に使用した制御シーケンスの履歴を記録した特殊地域使用履歴と、に基づいて特殊地域データベース3aから最適な制御シーケンスを選択するので、過去に使用した制御シーケンスを考慮して現在位置に最適な制御シーケンスを選択できることから、塵埃が多い地域から少ない地域に移動した場合や高温多湿の地域から移動した場合などにおいて単純に現在位置に基づいて切り替えるよりも、過去の履歴を考慮した制御シーケンスによって良好な動作状態を継続することができる。また、GPS受信部10で、現在位置を取得しているので、使用者等が手動で現在位置を入力する必要が無く、地域の移動が頻繁な移動体には好適となる。
また、特殊地域データベース3aに設定されている複数の制御シーケンスを、GPS受信部10が取得する緯度および経度から導き出される地域の気候条件に基づいて設定しているので、現在地域の気候条件に対応した制御シーケンスでDVDドライブ5を動作させることができる。
また、特殊地域データベース3aには、高温多湿の地域に対応した制御シーケンスと、極寒の地域に対応した制御シーケンスと、塵埃の多い地域に対応した制御シーケンスと、を含んでいるので、これらの地域に合わせた設定を出荷前に行う必要がなくなる。
なお、上述した実施例の他に複数の記録媒体を収容できる所謂チェンジャータイプの記録媒体再生装置に適用することもできる。この場合、複数の記録媒体を格納するトレイなどの移動機構やピックアップの移動機構なども機構部に含まれる。要するに、記録媒体の挿入から、読み出し(再生)を経て、排出までに動作する歯車やカム、レバー、ローラおよびそれらを駆動するモータなどは全て機構部に含まれる。
また、特殊地域データベース3aはROM3に記録していたが、ハードディスクドライブ14などの書き込み可能な不揮発性の記録媒体に記録することで地域や制御シーケンスの追加などのアップデートが容易になる。
また、記録媒体はDVD−ROM15に限らず、DVD−video、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなどの他のDVD媒体およびCD、MD(Mini Disc)、ブルーレイディスクなどの記録媒体に適用することができる。
前述した実施例によれば、以下のカーナビゲーションシステム1、記録媒体再生方法が得られる。
(付記1)車両に搭載され、DVD−ROM15の搬送および読み出しを行うDVDドライブ5と、所定の制御シーケンスでDVDドライブ5の動作制御を行うCPU2と、を備えたカーナビゲーションシステム1において、
車両の現在位置の緯度および経度を取得するGPS受信部10と、
予め複数の地域ごとにそれぞれ所定の制御シーケンスを設定した特殊地域データベース3aと、
CPU2が、過去に使用した所定の制御シーケンスの履歴を保存するハードディスクドライブ14と、
を備え、
CPU2が、GPS受信部10が取得した緯度および経度と、ハードディスクドライブ14に保存されている過去に使用した制御シーケンスの履歴に基づいて、特殊地域データベース3aから最適な制御シーケンスを選択する
ことを特徴とするカーナビゲーションシステム1。
車両の現在位置の緯度および経度を取得するGPS受信部10と、
予め複数の地域ごとにそれぞれ所定の制御シーケンスを設定した特殊地域データベース3aと、
CPU2が、過去に使用した所定の制御シーケンスの履歴を保存するハードディスクドライブ14と、
を備え、
CPU2が、GPS受信部10が取得した緯度および経度と、ハードディスクドライブ14に保存されている過去に使用した制御シーケンスの履歴に基づいて、特殊地域データベース3aから最適な制御シーケンスを選択する
ことを特徴とするカーナビゲーションシステム1。
このカーナビゲーションシステム1によれば、過去に使用したシーケンスを考慮して現在地域に適用するシーケンスを選択することから、塵埃が多い地域から少ない地域に移動した場合や高温多湿の地域から移動した場合などにおいても単純に現在地に基づいて切り替えるよりも良好な動作状態を継続することができる。また、GPS受信部10で、現在位置する地域を取得しているので、使用者等が手動で現在位置を入力する必要が無く、地域の移動が頻繁な移動体には好適である。
(付記2)車両に搭載され、DVD−ROM15の搬送および読み出しを行うDVDドライブ5を所定の制御シーケンスで動作制御を行う記録媒体再生方法において、
過去に使用した所定の制御シーケンスの履歴を保存しておき、車両の現在位置の緯度と経度を取得し、その緯度と経度と、所定の制御シーケンスの履歴と、に基づいて予め複数の地域ごとにそれぞれ所定の制御シーケンスを設定したデータベースから最適な制御シーケンスを選択することを特徴とする記録媒体再生方法。
過去に使用した所定の制御シーケンスの履歴を保存しておき、車両の現在位置の緯度と経度を取得し、その緯度と経度と、所定の制御シーケンスの履歴と、に基づいて予め複数の地域ごとにそれぞれ所定の制御シーケンスを設定したデータベースから最適な制御シーケンスを選択することを特徴とする記録媒体再生方法。
この記録媒体再生方法によれば、過去に使用したシーケンスを考慮して現在地域に適用するシーケンスを選択することから、塵埃が多い地域から少ない地域に移動した場合や高温多湿の地域から移動した場合などにおいても単純に現在地に基づいて切り替えるよりも良好な動作状態を継続することができる。また、現在位置する地域を取得しているので、使用者等が手動で現在位置を入力する必要が無く、地域の移動が頻繁な移動体には好適である。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 カーナビゲーションシステム(記録媒体再生装置)
2 CPU(制御手段)
3a 特殊地域データベース(データベース)
5 DVDドライブ(機構部)
9 走行センサ(現在位置取得手段)
10 GPS受信部(現在位置取得手段)
14 ハードディスクドライブ(履歴保存手段)
2 CPU(制御手段)
3a 特殊地域データベース(データベース)
5 DVDドライブ(機構部)
9 走行センサ(現在位置取得手段)
10 GPS受信部(現在位置取得手段)
14 ハードディスクドライブ(履歴保存手段)
Claims (5)
- 移動体に搭載され、記録媒体の搬送および読み出しを行う機構部と、所定の制御シーケンスで前記機構部の動作制御を行う制御手段と、を備えた記録媒体再生装置において、
前記移動体の現在位置に関する位置情報を取得する現在位置取得手段と、
予め複数の地域ごとにそれぞれ前記所定の制御シーケンスを設定したデータベースと、
前記制御手段が過去に使用した前記所定の制御シーケンスの履歴を保存する履歴保存手段と、
を備え、
前記制御手段が、前記現在位置取得手段が取得した前記位置情報と、前記履歴保存手段に保存されている過去に使用した前記制御シーケンスの履歴に基づいて、前記データベースから最適な制御シーケンスを選択するように構成されている
ことを特徴とする記録媒体再生装置。 - 前記データベースに設定されている前記所定の制御シーケンスが、地域ごとの気候条件に基づいて設定したものであることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
- 前記データベースに予め複数の地域ごとにそれぞれ設定する前記所定の制御シーケンスが、高温多湿の地域に対応した制御シーケンスと、極寒の地域に対応した制御シーケンスと、塵埃の多い地域に対応した制御シーケンスと、を少なくとも含むことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体再生装置。
- 前記現在位置取得手段が、グローバルポジショニングシステム(GPS)により前記位置情報として緯度と経度を取得することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の記録媒体再生装置。
- 移動体に搭載され、記録媒体の搬送および読み出しを行う機構部を所定の制御シーケンスで動作制御を行う記録媒体再生方法において、
過去に使用した前記所定の制御シーケンスの履歴を保存しておき、前記移動体の現在位置に関する位置情報を取得し、その位置情報と、過去に使用した前記所定の制御シーケンスの履歴と、に基づいて予め複数の地域ごとにそれぞれ前記所定の制御シーケンスを設定したデータベースから最適な制御シーケンスを選択することを特徴とする記録媒体再生方法。
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2008
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