JP2009258222A - スキャン露光装置およびスキャン露光方法 - Google Patents

スキャン露光装置およびスキャン露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の露光装置と比較して、マスク保持部、および照射部の数量を削減して大幅にコストダウンすることができるスキャン露光装置およびスキャン露光方法を提供する。
【解決手段】スキャン露光装置1では、基板搬送機構10の基板駆動ユニット17は、複数のマスクMと基板WとがY方向に所定の距離A、即ち、隣接するマスクMのマスクパターン51,52のY方向における中心間距離Dの略1/2だけ相対移動するように移動可能に構成されている。そして、基板Wの往路搬送時に、所定の間隔Gずつ離れた第1の転写パターン53を露光させ、基板搬送機構10を所定の間隔Aだけ相対移動させた後、基板Wを復路搬送して、往路搬送時に露光した第1の転写パターン53間に形成された未露光部に第2の転写パターン54を隙間なく露光させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、スキャン露光装置およびスキャン露光方法に関し、より詳細には、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイの基板上にマスクのマスクパターンを露光転写するのに好適なスキャン露光装置およびスキャン露光方法に関する。
大型の薄形テレビ等に用いられる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイは、基板上にマスクのパターンを分割逐次露光方式で近接露光転写することで製造されている。この種の分割逐次露光方法としては、例えば、パネルと同寸のマスクを用い、該マスクをマスクステージで保持すると共に基板をワークステージで保持して両者を近接して対向配置する。そして、ワークステージをマスクに対してステップ移動させる毎にマスク側から基板にパターン露光用の光を照射して、複数のマスクパターンを基板上に露光転写する。この場合、マスクは、パネルの大型化に伴って大きくする必要がある。
また、他の露光方法として、マスクを細分化して、これらマスクを保持する複数のマスク保持部を千鳥状に配置し、基板を一方向に移動させながら露光を行うスキャン露光方式が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この露光方式では、基板に形成されるパターンに、ある程度繰り返される部位があることを前提として、これをつなぎ合わせることで大きなパターンを形成できることを利用したものである。この場合、マスクは、パネルに合わせて大きくする必要がなく、比較的安価なマスクを用いることができる。
特開2007−165821号公報
ところで、特許文献1に記載の露光装置は、全露光領域を隙間なくカバーできるように、基板の搬送方向と直交する方向に沿って千鳥状にマスク保持部、および照射部を配置しなければならず、従って多数のマスク保持部、および照射部が必要となる。近年のフラットパネルディスプレイの大型化に伴い、全露光領域を隙間なくカバーするためのマスク保持部、および照射部の数量はますます多くなり、露光装置の製造コスト上昇の一因となっていた。また、例えば、ブラックマトリックス層を形成した基板上に赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層を形成する液晶パネル用カラーフィルタの製造においては、一般的に3台の露光装置が使用されるが、それぞれの露光装置に対して、それぞれ基板搬入装置、および基板搬出装置が配置されるので、装置の設置費用が増大するばかりでなく、広い設置スペースを要する問題点があり、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の露光装置と比較して、マスク保持部、および照射部の数量を削減して大幅にコストダウンすることができるスキャン露光装置およびスキャン露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 所定の方向に沿って基板を搬送可能な基板搬送機構と、
前記所定の方向と直交する方向に並んで配置され、複数のマスクをそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、
前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射し、前記基板に前記各マスクのパターンを露光するスキャン露光装置であって、
前記複数のマスク保持部と前記基板搬送機構の少なくとも一方は、前記複数のマスクと前記基板とが前記直交方向に前記所定の距離だけ相対移動するように移動可能に構成されることを特徴とするスキャン露光装置。
(2) 前記所定の距離とは、前記隣接するマスクのパターンの前記直交方向における中心間距離の略1/2であることを特徴とする(1)に記載のスキャン露光装置。
(3) 前記複数のマスク保持部ごとに設けられ、前記複数のマスク保持部に対して前記所定の方向の上流側及び下流側で前記基板と前記マスクの相対位置を検知可能な複数の検知部と、をさらに備えることを特徴とする(1)に記載のスキャン露光装置。
(4) 所定の方向に沿って基板を搬送可能な基板搬送機構と、前記所定の方向と直交する方向に並んで配置され、複数のマスクをそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備えるスキャン露光装置のスキャン露光方法であって、
前記所定の方向に搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光することで、前記直交方向に所定の間隔ずつ離れた第1の転写パターンを形成する工程と、
前記複数のマスク保持部と前記基板搬送機構の少なくとも一方を、前記複数のマスクと前記基板とが前記直交方向に所定の距離だけ相対移動するように移動する工程と、
前記所定の方向と反対方向に搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光することで、前記第1の転写パターン間に第2の転写パターンを形成する工程と、
を備えることを特徴とするスキャン露光方法。
本発明のスキャン露光装置及びスキャン露光方法によれば、必要となるマスク保持部および照射部の数量を削減することができ、スキャン露光装置の製造費用を大幅に低減することができる。また、スキャン露光装置に対する基板の搬入、搬出を1台の搬送装置で行うことができるので、従来2台を必要とした搬送装置を1台にすることができ、設置費用が削減できると共に、搬送装置を含む装置全体の省スペース化が可能となる。
以下、本発明に係るスキャン露光装置及び露光方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、本実施形態のスキャン露光装置1の構成について概略説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態のスキャン露光装置1は、基板Wを浮上させて支持すると共に、所定の方向であるX方向および該所定の方向と直交する方向であるY方向に搬送する基板搬送機構10と、Y方向に沿って並んでそれぞれ配置され、複数のマスクMをそれぞれ保持する複数(図1に示す実施形態において6個)のマスク保持部11と、マスク保持部11をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部12と、複数のマスク保持部11の上部にそれぞれ配置されて露光用光を照射する複数の照射部13と、スキャン露光装置1の各作動部分の動きを制御する制御部15と、を主に備える。
基板搬送機構10は、浮上ユニット16と、基板WのY方向一側(図1において上辺)を保持してX方向およびY方向に搬送可能な基板駆動ユニット17とを備える。浮上ユニット16は、複数のフレーム19上にそれぞれ設けられた複数の排気エアパッド20及び吸排気エアパッド21を備え、ポンプ(図示せず)やソレノイドバルブ(図示せず)を介して排気エアパッド20や吸排気エアパッド21からエアを排気或いは、吸排気する。これにより、基板Wは、浮上ユニット16上に空気流によって浮上した状態で保持され、基板Wを抵抗なく搬送可能とする。
基板駆動ユニット17は、図1に示すように、X方向搬送機構25と、Y方向搬送機構40とを備える。X方向搬送機構25は、モータ23、ボールねじ24、及びナット(図示せず)からなるボールねじ機構によって、移動基台37を、ガイドレール26に沿ってX方向および反対方向に往復搬送する。Y方向搬送機構40は、移動基台37上に配設されたモータ47、ボールねじ48、及びナット(図示せず)からなるボールねじ機構によって、浮上ユニット16によって浮上、支持された基板Wの一端を保持する吸着パッド22を、基板Wと共にガイドレール49に沿ってY方向および反対方向に往復搬送する。
なお、図2に示すように、複数のフレーム19は、地面にレベルブロック18を介して設置された装置ベース27上に他のレベルブロック28を介して配置されている。また、基板Wは、ボールねじ機構の代わりに、リニアサーボアクチュエータによって搬送されてもよい。
マスク駆動部12は、フレーム(図示せず)に取り付けられ、マスク保持部11をX方向に沿って駆動するX方向駆動部31と、X方向駆動部31の先端に取り付けられ、マスク保持部11をY方向に沿って駆動するY方向駆動部32と、Y方向駆動部32の先端に取り付けられ、マスク保持部11をθ方向(X,Y方向からなる水平面の法線回り)に回転駆動するθ方向駆動部33と、θ方向駆動部33の先端に取り付けられ、マスク保持部11をZ方向(X,Y方向からなる水平面の鉛直方向)に駆動するZ方向駆動部34と、を有する。これにより、Z方向駆動部34の先端に取り付けられたマスク保持部11は、マスク駆動部12によってX,Y,Z,θ方向に駆動可能である。なお、X,Y,θ,Z方向駆動部31,32,33,34の配置の順序は、適宜変更可能である。
また、図1に示すように、Y方向に沿って配置された複数のマスク保持部11には、各マスク保持部11のマスクMを同時に交換可能なマスクチェンジャ2が配設されている。マスクチェンジャ2により搬送される使用済み或いは未使用のマスクMは、マスクストッカ3との間でローダー5により受け渡しが行われる。なお、マスクストッカ3とマスクチェンジャ2とで受け渡しが行われる間にマスクプリアライメント機構(図示せず)によってマスクMのプリアライメントが行われる。
図2に示すように、各マスク保持部11の上部に配置される複数の照射部13は、YAGレーザーや、エキシマレーザーなどの光源41と、この光源41から照射された光を集光する凹面鏡42と、この凹面鏡42の焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ43と、光路の向きを変えるための平面ミラー45及び球面ミラー46と、この平面ミラー45とオプチカルインテグレータ43との間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター44と、を備える。
マスク保持部11に保持されるマスクMは、露光用光ELの照射によりマスクパターンを基板W上のフォトレジストに露光転写させるものであり、本実施形態のマスクMは、2種類のマスクパターン51、52を備える(図3参照)。2種類のマスクパターン51、52は、マスク駆動部12によってマスク保持部11を移動させることにより、いずれか一方のマスクパターン51、52が、照射部13からの露光用光ELの照射領域内に配置されることで切り替えられる。即ち、露光に際しては、2種類のマスクパターン51、52が切り替えられて、いずれか一方のマスクパターン51、52が有効となって基板Wに露光転写される。
また、Y方向に並べて配置される複数のマスク保持部11は、後述する往路で使用される隣接するマスクパターン51の間隔Gが、復路で使用されるマスクパターン52のY方向の幅と、往復動作によって重ね合わせて露光される両側の幅とを考慮して設定されている。ただし、マスクパターン51の間隔Gやマスクパターン52のY方向の幅は、後述するマスクMと基板WとのY方向への相対移動量をできるだけ小さくするように設定されている。
マスク保持部11の下方に配置されたフレーム19には、基板WとマスクMの相対位置を検知する検知部である複数の撮像手段35が、複数のマスク保持部11ごとに配置されている。撮像手段35は、X方向に沿って配置された移動案内軸36に案内されてX方向に移動可能であり、制御部15からの指令に基づいて作動する駆動装置(図示せず)によって駆動されて、マスクMに対して基板Wの搬送方向上流側である第1検知位置SP1と、基板Wの搬送方向下流側である第2検知位置SP2との間を移動する。
このようなスキャン露光装置1は、浮上ユニット16の排気エアパッド20及び吸排気エアパッド21の空気流によって基板Wを浮上させ、基板Wの一端を基板駆動ユニット17で吸着・保持してX方向に搬送する。そして、マスク保持部11の下方に位置する基板Wに対して、照射部13からの露光用光ELがマスクMを介して照射され、マスクMのパターンを基板Wに塗布されたフォトレジストに転写する。このとき、基板WとマスクMとの位置誤差は、複数のマスク保持部11ごとに設けられた撮像手段35が検出する基板W及びマスクMの位置データに基づいて制御部15から出力される指令信号によって、θ方向駆動部33、及びY方向駆動部32が作動してマスクMの位置を微調整することで補正(位置合わせ)される。
次に、このように構成されたスキャン露光装置1の動作について説明する。図2に示すように、浮上ユニット16からの空気流により浮上する基板Wは、その一端が吸着パッド22に吸着・保持され、基板駆動ユニット17によって一定の速度でX方向に搬送される。一方、マスクMは、マスクパターン51、52を形成した面を下にしてマスク保持部11に保持され、搬送される基板Wの上面に近接対向する。
ここで、2種類のマスクパターン51、52のうち、マスクパターン51が照射部13からの露光用光ELの照射領域内に配置されており、マスクパターン51が有効となっている。また、撮像手段35は、マスク保持部11に対して基板Wの搬送方向上流側である第1検知位置SP1に位置する。
図3(a)に示すように、基板駆動ユニット17によってX方向に搬送される基板Wが、第1検知位置SP1に達すると、撮像手段35が基板WとマスクMの相対位置を検知し、この位置データに基づいて制御部15から出力される指令信号によってマスク駆動部12が作動してマスク保持部11を移動させることにより、基板Wへのマスクパターン51の露光転写に先立って、基板WとマスクMとの位置誤差が修正される。
位置誤差が修正されて搬送される基板Wには、それぞれのマスクMを介して照射部13から露光用光ELが照射されてマスクパターン51が露光転写される。これにより、基板Wには、Y方向に所定の間隔Gずつ離れた複数(図3に示す実施例では6本)の第1の転写パターン53が形成される。なお、隣接する第1の転写パターン53間の部分は未露光部である。
次に、第1の転写パターン53形成後、図3(b)に示すように、Y方向搬送機構40によって、基板Wを保持する吸着パッド22をマスク保持部11に対してY方向に所定の距離Aだけ移動させる。具体的に、各マスクパターン51,52のY方向における中心位置が一致している本実施形態においては、所定の距離Aは、隣接するマスクMのマスクパターン51,52のY方向における中心間距離Dの略1/2である。
また、同時に、図示しない駆動装置を作動させて、撮像手段35を第1検知位置SP1から第2検知位置SP2に移動させる。これにより、基板Wの往路搬送および復路搬送のいずれの搬送時にも、基板WがマスクMの下方に位置する前に、即ち、マスクパターンの露光転写に先立って、基板WとマスクMとの相対位置を検知して位置誤差を修正することができる。
更に、マスクパターン52が照射部13からの露光用光の照射領域内に位置するように、マスク駆動部12によってマスク保持部11を移動させ、有効なマスクパターンをマスクパターン51からマスクパターン52に切り替える。
そして、X方向搬送機構25のモータ23を先と逆方向に回転させて、吸着パッド22に吸着・保持された基板WをX方向と逆方向に搬送する。X方向と逆方向に搬送される基板Wが、第2検知位置SP2に達すると、撮像手段35が基板WとマスクMの相対位置を検知し、マスク駆動部12がマスク保持部11を移動させて基板WとマスクMとの位置誤差を修正する。そして、照射部13からの露光用光ELを、それぞれのマスクMを介して照射して、第1の転写パターン53間の未露光部にマスクパターン52を露光転写して第2の転写パターン54を形成する。このとき、第2の転写パターン54の幅は、未露光部の幅より僅かに大きいので、第1の転写パターン53と第2の転写パターン54には、重ね合わせ部が形成されて、基板Wの全面にマスクパターン51、52が露光転写される。
以上説明したように、本実施形態のスキャン露光装置1は、基板搬送機構10の基板駆動ユニット17は、複数のマスクMと基板WとがY方向に所定の距離A、即ち、隣接するマスクMのマスクパターン51,52のY方向における中心間距離Dの略1/2だけ相対移動するように移動可能に構成されている。そして、基板Wの往路搬送時に、所定の間隔Gずつ離れた第1の転写パターン53を露光させ、基板搬送機構10を所定の間隔Aだけ相対移動させた後、基板Wを復路搬送して、往路搬送時に露光した第1の転写パターン53間に形成された未露光部に第2の転写パターン54を隙間なく露光させることができる。
これにより、必要となるマスク保持部11および照射部13の数量が削減され、スキャン露光装置1の製造費用が大幅に低減する。また、スキャン露光装置1に対する基板Wの搬入、搬出を、1台の搬送装置で行うことができ、搬送装置の設置費用を削減すると共に、設置スペースの省スペース化が可能となる。
また、本発明のスキャン露光装置1によれば、撮像手段35は、マスク保持部11に対して上流側及び下流側において基板WとマスクMの相対位置を検知可能としたので、基板Wの往路搬送および復路搬送のいずれにおいても、基板Wの露光に先立って基板WとマスクMとの相対位置を検知することができる。これによって、基板WとマスクMとのアライメント調整を行って高精度でマスクパターン51,52を露光転写することができる。
さらに、撮像手段35を移動案内軸36によってX方向に移動可能としたので、上流側及び下流側の両側に撮像手段35を設ける必要がなく、コストダウンを図ることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、基板Wを保持した状態の吸着パッド22をY方向搬送機構40によってY方向に移動させるようにしたが、基板駆動ユニット17は単にX方向に往復移動するだけにして、往路搬送から復路搬送に切り替える時に、吸着パッド22による基板Wの吸着を一度解除して、基板WをY方向に移動させた後に再び吸着パッド22で吸着・保持するようにしてもよい。なお、吸着パッド22による基板Wの吸着と解除により位置ずれが発生した場合は、撮像手段35によってずれ量を確認して露光するので、露光精度には影響しない。
また、本実施形態では、基板WをY方向に所定の距離Aだけ相対移動させるようにしたが、マスクM、即ち、マスク保持部11を所定の距離Aだけ相対移動させるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、往路搬送から復路搬送に切り替える際の、複数のマスクMと基板Wとが直交方向に相対移動する所定の距離Aは、隣接するマスクMのマスクパターン51,52のY方向における中心間距離Dの略1/2としたが、コストとタクトとの関係が供される範囲で、中心間距離Dの略1/3あるいは略1/4であってもよい。
また、撮像手段35は、1台の撮像手段35を第1検知位置SP1と第2検知位置SP2との間で移動させるようにしたが、撮像手段35を2台準備してそれぞれ第1検知位置SP1および第2検知位置SP2に固定設置してもよい。或いは、1台の撮像手段35を第1検知位置SP1に固定設置すると共に、第1検知位置SP1および第2検知位置SP2にそれぞれ可動ミラーおよび固定ミラーを配置して、第1検知位置SP1においては直接、撮像手段35で基板WとマスクMの相対位置を検知し、第2検知位置SP2においてはミラーを介して基板WとマスクMの相対位置を検知するようにしてもよい。
さらに、本実施形態においては、基板搬送機構10は、浮上ユニット16と基板駆動ユニット17によって基板Wを浮上して保持しながら搬送する場合について述べたが、これに限らず、基板Wを上面に載置しながら保持及び搬送するものであってもよい。
本発明の実施形態であるスキャン露光装置の平面図である。 図1におけるスキャン露光装置の正面図である。 基板を往復搬送して第1の転写パターンと第2の転写パターンとを露光転写する状態を示す概念図である。
符号の説明
1 スキャン露光装置
10 基板搬送機構
11 マスク保持部
13 照射部
35 撮像手段(検知部)
51 マスクパターン
52 マスクパターン
53 第1の転写パターン
54 第2の転写パターン
A 所定の距離
M マスク
W 基板

Claims (4)

  1. 所定の方向に沿って基板を搬送可能な基板搬送機構と、
    前記所定の方向と直交する方向に並んで配置され、複数のマスクをそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、
    前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
    を備え、前記搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射し、前記基板に前記各マスクのパターンを露光するスキャン露光装置であって、
    前記複数のマスク保持部と前記基板搬送機構の少なくとも一方は、前記複数のマスクと前記基板とが前記直交方向に前記所定の距離だけ相対移動するように移動可能に構成されることを特徴とするスキャン露光装置。
  2. 前記所定の距離とは、前記隣接するマスクのパターンの前記直交方向における中心間距離の略1/2であることを特徴とする請求項1に記載のスキャン露光装置。
  3. 前記複数のマスク保持部ごとに設けられ、前記複数のマスク保持部に対して前記所定の方向の上流側及び下流側で前記基板と前記マスクの相対位置を検知可能な複数の検知部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスキャン露光装置。
  4. 所定の方向に沿って基板を搬送可能な基板搬送機構と、前記所定の方向と直交する方向に並んで配置され、複数のマスクをそれぞれ保持する複数のマスク保持部と、前記複数のマスク保持部の上方にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備えるスキャン露光装置のスキャン露光方法であって、
    前記所定の方向に搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光することで、前記直交方向に所定の間隔ずつ離れた第1の転写パターンを形成する工程と、
    前記複数のマスク保持部と前記基板搬送機構の少なくとも一方を、前記複数のマスクと前記基板とが前記直交方向に所定の距離だけ相対移動するように移動する工程と、
    前記所定の方向と反対方向に搬送される基板に対して前記複数のマスクを介して前記露光用光を照射して、前記基板に前記各マスクのパターンを露光することで、前記第1の転写パターン間に第2の転写パターンを形成する工程と、
    を備えることを特徴とするスキャン露光方法。
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