JP2009258052A - 膜式流量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転体に周設されたマグネットの振動等に起因する流量の誤積算を防止できる膜式流量計を提供する。
【解決手段】膜式流量計は、流体の供給及び排出によって往復運動する計量膜と、複数のマグネット6a〜6dが周設されたマグネットディスク6と、計量膜の往復運動をマグネットディスク6の回転運動に変換するリンク機構とを備え、マグネットディスク6が回転したときに複数のマグネット6a〜6dが発生する磁界を検出することにより流体の流量を計測する。膜式流量計は、マグネットディスク6の振動を抑制するための振動抑制手段7を備え、この振動抑制手段7は、コイルスプリングなどの弾性部材で構成され、弾性部材によりマグネットディスク6の上面を押圧する。
【選択図】図4
【解決手段】膜式流量計は、流体の供給及び排出によって往復運動する計量膜と、複数のマグネット6a〜6dが周設されたマグネットディスク6と、計量膜の往復運動をマグネットディスク6の回転運動に変換するリンク機構とを備え、マグネットディスク6が回転したときに複数のマグネット6a〜6dが発生する磁界を検出することにより流体の流量を計測する。膜式流量計は、マグネットディスク6の振動を抑制するための振動抑制手段7を備え、この振動抑制手段7は、コイルスプリングなどの弾性部材で構成され、弾性部材によりマグネットディスク6の上面を押圧する。
【選択図】図4
Description
本発明は、膜式流量計、より詳細には、計量膜(ダイヤフラム)を用いて流体の流量を計測する膜式流量計に関する。
現在ガスメータなどに一般に使用されている膜式流量計において、装置内部を流れる流体の流れによって計量膜(ダイヤフラム)を往復動作させ、この往復動作をリンク機構によって回転運動へと変えている。メカ式カウンタを回転させて積算流量を表示させる場合は、この回転運動を数字車へ伝達し、カウンタを回転させている。一方、電気的に流量を積算する場合は、リンク機構によって得られた回転によって磁石を回転させ、リードスイッチなどによって回転する磁石の磁気の変化を検出することで電気的な積算を行っている。
図7は、従来のガスメータの回転軸近傍を上面から見た図である。図中、100は回転軸、101はマグネットディスク、101a〜101dはマグネット、102は磁気検出範囲、103は磁気検出手段を示す。回転軸100には、回転軸100を中心としてマグネット101a〜101dを4個周設するためのマグネットディスク101が一体で設けられている。図示しないリンク機構により変換された回転軸100の回転運動に伴い、マグネットディスク101が矢印の方向に回転され、マグネットディスク101が発生する磁界が磁気検出範囲102に入ったときに、リードスイッチなどの磁気検出手段103がこれを検出する。
上記のような方法により、電気的にリンク機構の動きを検出する場合、リンク機構によるマグネットディスク101の回転運動が無くても、機器の外部もしくは内部で発生する振動等により、磁気検出範囲102の境界付近でマグネットの動きが図8に示すように逆転したり、図9に示すように振動したりすることがある。このような場合、磁気検出手段103がマグネットの動きを誤って検出してしまい、積算してはいけない場合に積算してしまうという誤積算の問題がある。
このような誤積算をしてしまった場合、ガスの使用者は、使用していないガスの料金をガス提供業者から請求されることになり、不利益を被ることになる。また、ガス提供業者にとっても、誤ったガス料金を請求することにより、ガスの使用者に不利益を与えてしまい、信頼を損なうことになる。
上記の誤積算の問題に対して、特許文献1には、ガスメータ内をガスが逆流したときに、磁石が載った回転体を回転させないための機構を備えることで、ガスメータの電子式カウンタが誤ってカウントアップすることを防止したガスメータが記載されている。このガスメータは磁石の載った回転体を備え、この回転体が、クランク軸と同心の軸に、クランク軸とは実質的に縁が切れた状態で回転自在に軸支される。クランク軸と回転体にはそれぞれに回転軸周りの一方向に突き出た突片を備え、クランク軸が回転すると、突片同士が接触し、回転体はクランク軸と共に連れ回りする。このため、ガスの逆流によりクランク軸が逆方向に回転した場合でも、略一回転以上回転しない限り、回転体は回転せずに静止したままとなり、ガスの逆流によってカウントアップすることを防止できる。
特開2001−349762号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のガスメータの場合、ガスの逆流によりクランク軸が逆方向に回転する際に誤積算を防止することができるが、マグネットの振動自体を抑制できるようにはなっていないため、マグネットの振動に起因する誤積算を防止することはできない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、回転体に周設されたマグネットの振動等に起因する流量の誤積算を防止できる膜式流量計を提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、流体の供給及び排出によって往復運動する計量膜と、複数の磁石が周設された回転体と、前記計量膜の往復運動を前記回転体の回転運動に変換するリンク機構とを備え、前記回転体が回転したときに前記複数の磁石が発生する磁界を検出することにより前記流体の流量を計測する膜式流量計であって、前記回転体の振動を抑制するための振動抑制手段を備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記回転体は、前記複数の磁石が周設された円板と、該円板と一体的に設けられた回転軸とを備え、前記振動抑制手段は、弾性部材で構成され、該弾性部材により前記円板の上面を押圧することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記回転体は、前記複数の磁石が周設された円板と、該円板と一体的に設けられた回転軸とを備え、前記振動抑制手段は、一対の弾性部材で構成され、該一対の弾性部材により前記回転軸の側面を挟み込んで押圧することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第2の技術手段において、前記弾性部材は、コイルスプリングで構成されていることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第2又は第3の技術手段において、前記弾性部材は、板バネで構成されていることを特徴としたものである。
本発明によれば、マグネットが周設された回転体を弾性部材で押圧することにより、マグネットの振動等を抑制し、この振動等に起因する流量の誤積算を防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の膜式流量計に係る好適な実施の形態について説明する。なお、膜式流量計の代表例としてガスメータを例示して説明するが、膜式の容積流量計に適用することも可能である。
図1は、ガスメータ内部のガスの流れと機構動作の一例を説明するための図である。ガスメータは、カウンタ1、回転軸2、リンク機構3、計量膜4、及び計量室5を備えている。流入口からのガスは回転軸2と共に回転する回転弁の開口部を通過して計量室5に流入する。計量室5は2枚の計量膜4で仕切られた4個の部屋で構成されている。回転軸2と共に回転する回転弁の開口部の位置で決まるいずれかの計量室5に流入したガスは、その圧力で計量膜4を並進運動(往復運動)させ、この往復運動をリンク機構3を用いて回転軸2の回転運動に変換し、回転軸2を回転させる。その回転運動をカウンタ1に伝達し、カウンタ1は積算流量を表示する。
図2は、本発明に係るガスメータの回転軸及びリンク機構近傍を上面から見た図である。図中、7は振動抑制手段を示す。回転軸2には、回転軸2を中心としてマグネット6a〜6dを4個周設するためのマグネットディスク6が一体で設けられている。本発明の回転体は回転軸2とマグネットディスク6とにより構成される。図1において説明したように、計量室5に流入したガスはその圧力で計量膜4を往復運動させ、この往復運動はリンク機構3により回転軸2の回転運動に変換される。回転軸2の回転運動に伴い、マグネットディスク6が回転され、マグネットディスク6が発生する磁界が後述の図3に示す磁気検出部により検出される。
図2において、マグネットディスク6は、振動抑制手段7により下向きに押圧されている。この振動抑制手段7は、例えば、コイルスプリングや板バネなどの弾性部材で構成され、これにより、外部あるいは機器内部からの振動に対して、マグネットディスク6が振動することを防止することができる。マグネットディスク6の振動を防止することで、リードスイッチなどの磁気検出部が流量を誤積算することがなくなり、正確な積算値を出力することができる。振動抑制手段7の具体的な実施形態については後述の図4〜図6において説明する。
図3は、本発明のガスメータにおける積算回路の構成例を示すブロック図である。積算回路は、マグネット6a〜6dが周設されたマグネットディスク6と、マグネットディスク6が発生する磁界を検出する磁気検出部8と、磁気検出部8に定期的に電力を供給し、磁気検出部8からの信号に基づいてガス流量を計測する制御部(CPU)9とで構成される。なお、磁気検出部8は、2つの磁気検出部8a,8bで構成される。
図3において、ガスメータにガスが流入すると、マグネットディスク6が回転し、磁気検出部8に対して磁界が変化する。制御部9は2つの磁気検出部8a,8bに定期的に電力が供給されるように制御し、磁気検出部8a,8bは電力が供給されたときに磁界の状態を信号として制御部9に出力する。制御部9は磁気検出部8a,8bからの信号を入力し、ガスの流量、流速を計測する。
図4は、本発明のガスメータが備える振動抑制手段の構成例を示す図である。図4(A)は振動抑制手段の周辺部分を横から見た図であり、図4(B)は振動抑制手段の周辺部分を斜め上から見た図である。本例の振動抑制手段7は、回転軸2に取り付けられた押さえ板7aと、押さえ板7aとマグネットディスク6との間に配置されたコイルスプリング7bとで構成される。コイルスプリング7bは、押さえ板7aによりマグネットディスク6の上面を押圧する。このように、マグネット6a〜6dが固定されているマグネットディスク6をコイルスプリング7bによって押さえつけることで、マグネットディスク6の振動を防止することができる。
図5は、本発明のガスメータが備える振動抑制手段の他の構成例を示す図である。図5(A)は振動抑制手段の周辺部分を横から見た図であり、図5(B)は振動抑制手段の周辺部分を斜め上から見た図である。図中、10は振動抑制手段で、該振動抑制手段10は、回転軸2に取り付けられた押さえ板10aと、押さえ板10aとマグネットディスク6との間に配置された板バネ10bとで構成される。板バネ10bは、押さえ板10aによりマグネットディスク6の上面を押圧する。このように、マグネット6a〜6dが固定されているマグネットディスク6を板バネ10bによって押さえつけることで、マグネットディスク6の振動を防止することができる。
なお、図4及び図5において、押さえ板は、コイルスプリングや板バネをマグネットディスクの上面に対して押圧することができればよく、その形状については特に問わない。
図6は、本発明のガスメータが備える振動抑制手段の他の構成例を示す図である。図6(A)は振動抑制手段の周辺部分を上から見た図であり、図6(B)は振動抑制手段の周辺部分を斜め上から見た図である。図中、11は振動抑制手段で、該振動抑制手段11は、マグネットディスク6の上面に設けられた固定部11aと、固定部11aにより固定され回転軸2を挟んで配置された一対の板バネ11bとで構成される。一対の板バネ11bは、一端が固定部11aにより固定され、他端が回転軸2の側面を押圧するように配置される。このように、マグネット6a〜6dが固定されているマグネットディスク6の回転軸2の側面を板バネ11bによって挟みつけることで、マグネットディスク6の振動を防止することができる。
このように、マグネット6a〜6dが固定されているマグネットディスク6をコイルスプリングや板バネ等の弾性部材によって押さえつけることで、機器の外部もしくは内部からの振動に応じて、マグネット(マグネットディスク)が振動することを防止できるため、リードスイッチなどの磁気検出部が流量を誤積算することを防止し、正しい積算値を計上することができる。
図4〜図6に示したように、コイルスプリングや板バネ等の弾性部材の押圧力を強く設定することで、マグネットディスクの振動防止の効果を大きく見込めるが、マグネットディスクを必要以上に強く押さえつけることは、膜式流量計の計量精度に影響が出るため、マグネットディスクの振動を防止する上で最低限必要な押圧力に設定することが望ましい。
この弾性部材の設計においては、振動を防止したい部品(ここではマグネットが固定されたマグネットディスク)の部品重量等を考慮して適切な設計値を設定することが望ましい。
この弾性部材の設計においては、振動を防止したい部品(ここではマグネットが固定されたマグネットディスク)の部品重量等を考慮して適切な設計値を設定することが望ましい。
1…カウンタ、2…回転軸、3…リンク機構、4…計量膜、5…計量室、6…マグネットディスク、6a〜6d…マグネット、7,10,11…振動抑制手段、7a,10a…押さえ板、7b…コイルマグネット、10b,11b…板バネ、11a…固定部、8…磁気検出部、9…制御部。
Claims (5)
- 流体の供給及び排出によって往復運動する計量膜と、複数の磁石が周設された回転体と、前記計量膜の往復運動を前記回転体の回転運動に変換するリンク機構とを備え、前記回転体が回転したときに前記複数の磁石が発生する磁界を検出することにより前記流体の流量を計測する膜式流量計であって、
前記回転体の振動を抑制するための振動抑制手段を備えたことを特徴とする膜式流量計。 - 前記回転体は、前記複数の磁石が周設された円板と、該円板と一体的に設けられた回転軸とを備え、
前記振動抑制手段は、弾性部材で構成され、該弾性部材により前記円板の上面を押圧することを特徴とする請求項1に記載の膜式流量計。 - 前記回転体は、前記複数の磁石が周設された円板と、該円板と一体的に設けられた回転軸とを備え、
前記振動抑制手段は、一対の弾性部材で構成され、該一対の弾性部材により前記回転軸の側面を挟み込んで押圧することを特徴とする請求項1に記載の膜式流量計。 - 前記弾性部材は、コイルスプリングで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の膜式流量計。
- 前記弾性部材は、板バネで構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の膜式流量計。
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JP2008110238A JP2009258052A (ja) | 2008-04-21 | 2008-04-21 | 膜式流量計 |
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