JP2004333406A - 電磁流量計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測定流体が流れる測定管と、この測定管の内径面にライニングされた筒状のライニング体と、前記測定管と前記ライニング体とを貫通して設けられ前記測定流体に一端が接する柱状の電極と、を具備する電磁流量計において、シール材よりなり前記ライニング体の外周面に設けられ前記電極が中心軸を貫通する円錐柱状の電極シール体と、この円錐柱状の電極シール体の周面に内面が接して設けられ前記測定流体の前記測定管外へ流出するのをシールする内面が円錐柱状をなすソケットと、前記電極に設けられ前記電極シール体と前記ソケットとの接面を押圧する押圧手段とを具備したことを特徴とする電磁流量計である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
測定流路のライニングが摩耗しても電極のシールが確保出来、しかも、電極のシール面が面対面で構成出来、シールの信頼性が高い電磁流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来より一般に使用されている従来例の構成説明図で、例えば、書名;計装メーカが書いたフィールド機器・虎の巻、、発行日;平成13年4月17日発行、発行人;稲橋一彦、発行所;(有)工業技術社に示されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
図において、1は測定管で、この場合は、セラミックスが使用されている。
2は測定管1に設けられたライニング体である。
3はライニング体2に設けられたパンチプレートである。
【0004】
4はライニング体2に設けられた柱状の電極である。
5は電極4の一端側の周端に突起状に設けられたシール部である。
6は測定管1の外周に一方の面が接して、電極4に取り付けられた第1のスペーサである。
【0005】
7は、第1のスペーサ6の他方の面に一方の端が接して、電極4に取り付けられたバネである。
8は、バネ7の他方の端に一方の面が接して、電極4に取り付けられた第2のスペーサである。
【0006】
9は、第2のスペーサ8の他方の面に一方の面が接して、電極4の他端側に設けられたネジ部11にねじ合わされたナットである。
【0007】
以上の構成において、ナット9を締め込むと、バネ7が縮み、電極4がライニング体2に押し付けられ、シール部分が形成される。
測定流体FLは矢印方向にながれる。
【0008】
【非特許文献1】
稲橋一彦発行、計装メーカが書いたフィールド機器・虎の巻、第1版、
(有)工業技術社、平成13年4月17日、
P110、図12−7−2。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置においては、以下の問題点がある。
使用される測定流体によっては、ライニング体3を磨耗するような測定流体がある。
このような場合に、内挿電極4を流路面でシールしているため、ライニング体3が磨耗するとシールが維持出来なくなる。
【0010】
本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、測定流路のライニングが摩耗しても電極のシールが確保出来、しかも、電極のシール面が面対面で構成出来、シールの信頼性が高い電磁流量計を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明では、請求項1の電磁流量計においては、
測定流体が流れる測定管と、この測定管の内径面にライニングされた筒状のライニング体と、前記測定管と前記ライニング体とを貫通して設けられ前記測定流体に一端が接する柱状の電極と、を具備する電磁流量計において、
シール材よりなり前記ライニング体の外周面に設けられ前記電極が中心軸を貫通する円錐柱状の電極シール体と、この円錐柱状の電極シール体の周面に内面が接して設けられ前記測定流体の前記測定管外へ流出するのをシールする内面が円錐柱状をなすソケットと、前記電極に設けられ前記電極シール体と前記ソケットとの接面を押圧する押圧手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項2においては、請求項1記載の電磁流量計において、
電極シール体あるいは前記ソケットの円錐周面に少なくとも一個の突起状体が設けられたことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項3においては、請求項1又は請求項2記載の電磁流量計において、
前記電極シール体は、ゴム材よりなることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項4においては、請求項1又は請求項2記載の電磁流量計において、
前記電極シール体は、ウレタン系樹脂を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項5においては、請求項1又は請求項2記載の電磁流量計において、
前記電極シール体は、フッ素系樹脂を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項6においては、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁流量計において、
前記押圧手段は、皿ばねよりなることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項7においては、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁流量計において、
前記押圧手段は、コイルスプリングよりなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の一実施例の要部構成説明図である。
図において、図6と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図6と相違部分のみ説明する。
【0019】
円錐柱状の電極シール体11は、シール材よりなり、ライニング体2の外周面に設けられ、電極4が中心軸を貫通する。
この場合は、電極シール体11は、ゴム材よりなる。
電極シール体11は、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂でも良い。
【0020】
内面が円錐柱状をなすソケット12は、この円錐柱状の電極シール体11の周面に内面が接して設けられ、測定流体FLが測定管外へ流出するのをシールする。
押圧手段13は、電極4に設けられ、電極シール体11とソケット12との接面を押圧する押圧手段である。
【0021】
この場合は、押圧手段13は、コイルスプリングが使用されている。
なお、押圧手段13は、皿ばねが使用されても良い。
【0022】
以上の構成において、ナット9を締め付けると、バネ13が縮み、ソケット12を、電極シール体11に押し付け、電極4のシール部分が構成される。
【0023】
この結果、
測定管1のライニング2が摩耗しても電極4のシールが確保出来、信頼性が高い電磁流量計が得られる。
電極4のシール面がテパー面であるので、面対面のシールが構成出来、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
【0024】
電極4のシール面がテパー面であるので、ライニング2のクリープ現象に対して対応出来、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
電極シール体11は、ゴム材よりなるので、ゴム材は市場性が有り、容易に入手できるので、安価な電磁流量計が得られる。
【0025】
電極シール体11を、ウレタン系樹脂にすれば、ウレタン系樹脂は製作し易く、耐久性もあるので、安価で耐久性のある電磁流量計が得られる。
電極シール体11を、フッ素系樹脂にすれば、フッ素系樹脂は耐薬品性が有り、耐薬品性が向上された電磁流量計が得られる。
【0026】
押圧手段13は、皿ばねよりなるので、皿ばねはは市場性が有り、容易に入手できるので、安価な電磁流量計が得られる。
押圧手段13を、コイルスプリングにすれば、コイルスプリングは押圧力が容易に自在に選択出来、より効果的な電磁流量計が得られる。
【0027】
図2は、本発明の他の実施例の要部構成説明である。
本実施例においては、電極シール体11の円錐周面に突起状体111が設けられたものである。
この結果、更に、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
【0028】
図3は、本発明の他の実施例の要部構成説明である。
本実施例においては、ソケット12の円錐周面に、突起状体121が設けられたものである。
この結果、更に、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
【0029】
図4は、本発明の他の実施例の要部構成説明である。
本実施例においては、測定管1に設けられたボス21にナット9がねじ合わされたものである。
【0030】
図5は、本発明の他の実施例の要部構成説明である。
本実施例においては、電極シール体31に対して、ボス21にソケット32が設けられたものである。
【0031】
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として、特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、次のような効果がある。
測定流路のライニングが摩耗しても電極のシールが確保出来、信頼性が高い電磁流量計が得られる。
【0033】
電極のシール面がテパー面であるので、面対面のシールが構成出来、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
電極のシール面がテパー面であるので、ライニングのクリープ現象に対しても対応出来、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
【0034】
本発明の請求項2によれば、次のような効果がある。
電極シール体あるいは前記ソケットの円錐周面に少なくとも一個の突起状体が設けられたので、更に、シールの信頼性が高い電磁流量計が得られる。
【0035】
本発明の請求項3によれば、次のような効果がある。
電極シール体は、ゴム材よりなるので、ゴム材は市場性が有り、容易に入手できるので、安価な電磁流量計が得られる。
【0036】
本発明の請求項4によれば、次のような効果がある。
電極シール体は、ウレタン系樹脂を有するので、ウレタン系樹脂は製作し易く、耐久性もあるので、安価で耐久性のある電磁流量計が得られる。
【0037】
本発明の請求項5によれば、次のような効果がある。
電極シール体は、フッ素系樹脂を有するので、フッ素系樹脂は耐薬品性が有り、耐薬品性が向上された電磁流量計が得られる。
【0038】
本発明の請求項6によれば、次のような効果がある。
押圧手段は、皿ばねよりなるので、皿ばねはは市場性が有り、容易に入手できるので、安価な電磁流量計が得られる。
【0039】
本発明の請求項7によれば、次のような効果がある。
押圧手段は、コイルスプリングよりなるので、コイルスプリングは押圧力が容易に自在に選択出来、より効果的な電磁流量計が得られる。
【0040】
従って、本発明によれば、測定流路のライニングが摩耗しても電極のシールが確保出来、しかも、電極のシール面が面対面で構成出来、シールの信頼性が高い電磁流量計を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の要部構成説明である。
【図3】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の要部構成説明である。
【図5】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図6】従来より一般に使用されている従来例の要部構成説明図である。
【図7】図6の動作説明図である。
【符号の説明】
1 測定管
2 ライニング体
3 パンチプレート
4 電極
5 シール部
6 第1のスペーサ
7 バネ
8 第2のスペーサ
9 ナット
21 電極シール体
211 突起状体
22 ソケット
221 突起状体
23 押圧手段
31 ボス
41 電極シール体
42 ソケット
FL 測定流体
Claims (7)
- 測定流体が流れる測定管と、
この測定管の内径面にライニングされた筒状のライニング体と、
前記測定管と前記ライニング体とを貫通して設けられ前記測定流体に一端が接する柱状の電極と、
を具備する電磁流量計において、
シール材よりなり前記ライニング体の外周面に設けられ前記電極が中心軸を貫通する円錐柱状の電極シール体と、
この円錐柱状の電極シール体の周面に内面が接して設けられ前記測定流体の前記測定管外へ流出するのをシールする内面が円錐柱状をなすソケットと、
前記電極に設けられ前記電極シール体と前記ソケットとの接面を押圧する押圧手段と
を具備したことを特徴とする電磁流量計。 - 電極シール体あるいは前記ソケットの円錐周面に少なくとも一個の突起状体が設けられたこと
を特徴とする請求項1記載の電磁流量計。 - 前記電極シール体は、ゴム材よりなること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁流量計。 - 前記電極シール体は、ウレタン系樹脂を有すること
を特徴とする請求項1乃至請求項2の何れかに記載の電磁流量計。 - 前記電極シール体は、フッ素系樹脂を有すること
を特徴とする請求項1乃至請求項2の何れかに記載の電磁流量計。 - 前記押圧手段は、皿ばねよりなること
を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁流量計。 - 前記押圧手段は、コイルスプリングよりなること
を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁流量計。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003132547A JP2004333406A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 電磁流量計 |
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JP2003132547A JP2004333406A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 電磁流量計 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2004333406A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007240231A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Yokogawa Electric Corp | 電磁流量計 |
US7938019B2 (en) | 2006-09-05 | 2011-05-10 | Roxar Flow Measurement As | Sealed electrode assembly for fluid measurements |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003132547A patent/JP2004333406A/ja active Pending
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