JP6607833B2 - 膜式ガスメータの組立方法及び膜式ガスメータ - Google Patents
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Description
また、ガスメータとしては、ガス流量値の計測及びその積算値の演算を、電子回路を用いて演算処理し表示するという機能、さらにはそのデータをガスメータ外部の情報管理システム等に伝送する機能、あるいはガスメータ、配管等に異常が発生したことを電子回路とセンサとを用いた自動検知装置で検知する機能等、種々の機能をマイコン及び当該マイコンを中心とする周辺機器を用いて構築する方式の、いわゆるマイコンメータと呼ばれる電子回路内蔵型のガスメータが広く用いられている。
例えば特許文献2に記載のように、膜式ガスメータでは、膜の駆動が一旦、機械的な回転軸の回転に変換されて、その回転軸上に付設されたアームの先端に支持されているフェライト永久磁石のような磁性体を回転させる。すると、この磁性体の回転運動に伴って、その回転軌道の周囲に磁界変化が生じ、この磁界変化によってリードスイッチの開閉動作が繰り返される。電子回路は、このリードスイッチの開閉動作をパルス波形として電気的に検出し、パルス波形の発生回数を電気的にカウントすることで、ガス流量を算出していた。
また、ガスメータは、計量法の規定によって、検定有効期間の満了を迎えたガスメータいわゆる戻入品が発生する。
従って、スマートメータでないタイプの膜式ガスメータ、特に、戻入品となったスマートメータでないタイプの膜式ガスメータを再利用して、スマートメータタイプの膜式ガスメータを製造することができれば、コスト及び資源の再利用等の点で好ましい。
図1は、この発明の実施の形態1に係る膜式ガスメータの組立方法によって組み立てられた膜式ガスメータ1の正面図である。図2は、膜式ガスメータ1を鉛直方向に切断した際の断面図である。図3は、膜式ガスメータ1を上ケース2の部分で水平方向に切断した際の断面図である。図4は、膜式ガスメータ1の上ケース2の部分を、背板2cを取り外して示した背面図である。
膜式ガスメータ1は、例えば戻入品となった、タイプが異なる膜式ガスメータを再利用して組み立てられたものである。具体的には、膜式ガスメータ1は、スマートメータでないマイコンメータタイプの膜式ガスメータを再利用して組み立てられたスマートメータとなっている。
圧力センサ11は、膜式ガスメータ1内部でガスの圧力を検出するものであり、圧力に応じた検出信号をコントローラ14に出力する。
コントローラ14は、磁気センサ10、圧力センサ11、遮断弁12のそれぞれと、リード線15を介して電気的に接続される。
コントローラ14は、コントローラ用ケース16に納められた状態で、上ケース2の前面に設けられている。
スマートメータでないタイプの膜式ガスメータ用に設けられていたコントローラ、リードスイッチ、圧力スイッチ、単方向の遮断弁等は、取り外される。
コントローラ14は、膜式ガスメータ1の前面に、コントローラ用ケース16によって保持される。
ここで、図5に、部品の付け替え等の加工をする前の状態の上ケース2、つまり、スマートメータでないタイプの膜式ガスメータでの上ケース2の正面図を示す。図5に示すように、前面にはガス使用量を示すカウンタ100が設けられている。一方、図1〜図3に示すように、コントローラ14を納めたコントローラ用ケース16は、カウンタ100が設けられていた部分を前面から覆うようにして設けられる。
ここで、図6に、図4の磁気センサ10付近を拡大して示す。磁気センサ10は、台座17に取り付けられている。台座17は、リードスイッチが取り付けられていた台座をそのまま使ってもよい。
アダプタ18は、上ケース2内部の開口部19に取り付けられる略筒状の部材であり、内部にガス圧力導通孔18aが形成されている。ガス圧力導通孔18aは、途中で略L字に曲げられている。
一方、圧力センサ11は、取り付けに用いるねじ22の本数、圧力センサ11に設けられたねじ22用の挿通孔のピッチ等が必ずしも圧力スイッチ101と同じではなく、つまり、圧力スイッチ101と圧力センサ11とでは、取付構造が異なる。
そして、アダプタ18には、圧力センサ11の取り付けに対応するねじ孔18bが形成されるなどして、開口部19にそのまま取り付けることができない圧力センサ11を、アダプタ18を介して取り付ける構造となっている。
アダプタ18は、C3604BD等の真鍮で構成される。
LED窓部の孔23は、LEDの発光状態を外部からユーザ等が視認可能なように設けられた孔であり、図5及び図9に示すように透明なキャップ103が嵌め込まれる。当該LEDは、不図示としているが、遮断弁が作動した場合に点灯したり、内部漏洩を確認する復帰安全確認中に点滅したりする。
なお、図1と図5とを比較して分かるように、孔23を有するLED窓部は、スマートメータ化するにあたってコントローラ用ケース16で覆われてしまう。従って、スマートメータタイプの膜式ガスメータ1では、図1に示すようにコントローラ用ケース16にLED窓部24を設け、コントローラ14を構成する回路基板に実装されたLEDの発光状態が外部から視認できるようになっている。
圧力センサ11及び遮断弁12についても、磁気センサ10と同様にリード線15を介してコントローラ14と接続する。
孔23の周縁部にリード線15が接触して擦れて、リード線15が傷付くことのないように、筒状のキャップ25を孔23に嵌めた上で、リード線15を孔23に通すようにするとよい。
2 上ケース
2a ガス流入口
2b ガス流出口
2c 背板
3 弁室
4 緊急遮断口
5 下ケース
6 計量室
7 膜
8 動力伝達機構
9 磁石
10 磁気センサ
11 圧力センサ
12 遮断弁
12a 弁体
12b 駆動部
13 スペーサ
14 コントローラ
15 リード線
16 コントローラ用ケース
17 台座
18 アダプタ
18a ガス圧力導通孔
18b ねじ孔
19 開口部
20 ねじ
21 開口部
22 ねじ
23 孔
24 LED窓部
25 キャップ
100 カウンタ
101 圧力スイッチ
102 ねじ
103 キャップ
Claims (3)
- 圧力スイッチが取り付けられていた開口部に、前記開口部に対する取付構造が前記圧力スイッチと同じであり、前記開口部の内外を連通するガス圧力導通孔を有するアダプタを取り付ける第1工程と、
前記第1工程により取り付けられた前記アダプタに、圧力センサを取り付ける第2工程と、
コントローラと、ガスを遮断する遮断弁、流量計測用の磁気センサ、前記圧力センサとを接続するリード線を、前記コントローラから見て背面側に位置し、LEDの発光を透過させるために設けられていたLED窓部の孔に通す第3工程とを備えることを特徴とするスマートメータタイプの膜式ガスメータの組立方法。 - 前記第1工程により取り付けられた状態での前記アダプタは、前記圧力センサが取り付けられる側の前記ガス圧力導通孔の一端を、膜式ガスメータの外部に露出する開口部に向けていることを特徴とする請求項1記載の膜式ガスメータの組立方法。
- 圧力スイッチが取り付けられていた開口部に取り付けられた、前記開口部に対する取付構造が前記圧力スイッチと同じであり、前記開口部の内外を連通するガス圧力導通孔を有するアダプタと、
前記アダプタに取り付けられた圧力センサと、
ガスを遮断する遮断弁と、
流量計測用の磁気センサと、
背面側に位置し、LEDの発光を透過させるために設けられていたLED窓部の孔を通るリード線を介して、前記圧力センサと前記遮断弁と前記磁気センサとに接続するコントローラとを備えることを特徴とするスマートメータタイプの膜式ガスメータ。
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JP2016159556A JP6607833B2 (ja) | 2016-08-16 | 2016-08-16 | 膜式ガスメータの組立方法及び膜式ガスメータ |
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CN112846725B (zh) * | 2021-01-05 | 2023-05-12 | 济宁天和智能仪表有限责任公司 | 一种智能膜式燃气表自动化组装机及组装方法 |
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