JP2009257651A - 換気装置 - Google Patents

換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009257651A
JP2009257651A JP2008105685A JP2008105685A JP2009257651A JP 2009257651 A JP2009257651 A JP 2009257651A JP 2008105685 A JP2008105685 A JP 2008105685A JP 2008105685 A JP2008105685 A JP 2008105685A JP 2009257651 A JP2009257651 A JP 2009257651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
air
filter
passage
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008105685A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Kishimoto
友和 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008105685A priority Critical patent/JP2009257651A/ja
Publication of JP2009257651A publication Critical patent/JP2009257651A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】室内空気を室外へ排気するための排気通路に排気フィルタが設けられている換気装置において、排気フィルタのメンテナンス性を向上させる。
【解決手段】換気装置(10)は、排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるためのフィルタ駆動手段(35)と、排気フィルタ(17)を通過した空気が空調素子(15)をバイパスするように排気通路(12)に接続されたバイパス通路(25)とを備えている。換気装置(10)は、フィルタ駆動手段(35)によって排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させ、送風手段(13,14)によって排出空気を排気フィルタ(17)に室内側から通過させて排気フィルタ(17)に付着した塵埃を除去し、排気フィルタ(17)から除去した塵埃をバイパス通路(25)を通じて室外へ排出する排気側清掃動作を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、室内を換気するための換気装置に関するものである。
従来より、給気通路に取り込んだ室外空気を室内に供給して排気通路に取り込んだ室内空気を室外へ排気する換気装置が知られている。この種の換気装置が、例えば特許文献1に開示されている。
具体的に、特許文献1には、給気通路の供給空気と排気通路の排出空気とを熱交換器で熱交換させながら室内の換気を行う換気装置が開示されている。
また、特許文献2には、換気機能を有する調湿装置が開示されている。この調湿装置は、供給空気を2つの吸着熱交換器に交互に通過させることによって、室内の換気と共に湿度調節を行うように構成されている。その際、排出空気は、供給空気が通過しない方の吸着熱交換器を通過する。各吸着熱交換器の上側に配置されたフィルタでは、供給空気と排出空気とで空気の流通方向が逆になる。このため、供給空気が通過する際に捕捉した塵埃が排出空気によってフィルタから除去される。また、この調湿装置には、排出空気中の塵埃を吸着熱交換器の上流で捕捉する室内側フィルタ(排気フィルタ)が設けられている。
特開2004−69125号公報 特開2005−283050号公報
ところで、従来の換気装置では、排気フィルタに捕捉された塵埃を除去するのに、使用者等が排気フィルタを取り外して排気フィルタの清掃を行う必要があった。このため、排気フィルタのメンテナンスが手間の要する作業になっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、室内空気を室外へ排気するための排気通路に排気フィルタが設けられている換気装置において、排気フィルタのメンテナンス性を向上させることにある。
第1の発明は、室外空気を供給空気として室内へ供給するための給気通路(11)と、室内空気を排出空気として室外へ排気するための排気通路(12)と、上記給気通路(11)及び上記排気通路(12)のそれぞれに空気を流通させるための送風手段(13,14)と、上記排気通路(12)の排出空気と上記給気通路(11)の供給空気との間で熱と水分の少なくとも一方を交換させる空調素子(15)とを備え、上記送風手段(13,14)を運転させて、上記空調素子(15)を通過した供給空気を室内へ供給して該空調素子(15)を通過した排出空気を室外へ排気する換気装置(10)を対象とする。
そして、この換気装置(10)は、上記排気通路(12)における空調素子(15)の上流に設けられて、排出空気中の塵埃を捕捉する排気フィルタ(17)と、上記排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるためのフィルタ駆動手段(35)と、上記排気フィルタ(17)を通過した空気が上記空調素子(15)をバイパスするように上記排気通路(12)に接続されたバイパス通路(25)とを備え、上記フィルタ駆動手段(35)によって上記排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させ、上記送風手段(13,14)によって排出空気を排気フィルタ(17)に室内側から通過させて排気フィルタ(17)に付着した塵埃を除去し、該排気フィルタ(17)から除去した塵埃を上記バイパス通路(25)を通じて室外へ排出する排気側清掃動作を行う。
第1の発明では、排気フィルタ(17)に捕捉された塵埃を除去するための排気側清掃動作が行われる。排気側清掃動作では、フィルタ駆動手段(35)が排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させる。排気フィルタ(17)は、その排気側清掃動作を行うまでは室内側を向いていた面が室外側を向く状態になる。つまり、排気フィルタ(17)は、その排気側清掃動作までに捕捉した塵埃が付着している面が室外側を向く状態になる。そして、この状態で排気フィルタ(17)の室内側から排出空気が通過するので、排気フィルタ(17)の室外側に付着する塵埃が吹き飛ばされる。排気フィルタ(17)から吹き飛ばされた塵埃は、バイパス通路(25)を通じて室外へ排出される。つまり、排気フィルタ(17)から除去された塵埃は、空調素子(15)を通過することなく室外へ排出される。この第1の発明の排気側清掃動作では、排気フィルタ(17)から除去した塵埃が空調素子(15)を通過することを回避しつつ、排気フィルタ(17)からの塵埃の除去が自動的に行われる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記排気側清掃動作中の給気通路(11)では、上記送風手段(13,14)が室外から室内へ空気を流通させる。
第2の発明では、排気側清掃動作中に給気通路(11)からの供給空気が室内へ供給される。一方、排気通路(12)では、排気フィルタ(17)から除去した塵埃と共に排出空気が室外へ排出される。つまり、この第2の発明では、排気側清掃動作中に、給気通路(11)及び排気通路(12)を通じて室内の換気が行われる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記フィルタ駆動手段(35)が、上記排気フィルタ(17)が取り付けられた伝動ベルト(44)と、該伝動ベルト(44)が巻き掛けられたプーリ(42,43)と、該プーリ(42,43)を回転させる駆動モータ(41)とを備え、該駆動モータ(41)によって該伝動ベルト(44)を回動させて該排気フィルタ(17)を該プーリ(42,43)の逆側へ移動させることによって、該排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させる。
第3の発明では、排気フィルタ(17)が、プーリ(42,43)に巻き掛けられた伝動ベルト(44)に取り付けられている。フィルタ駆動手段(35)では、駆動モータ(41)によってプーリ(42,43)を回転させると、伝動ベルト(44)が回動して排気フィルタ(17)が移動する。排気フィルタ(17)は、プーリ(42,43)の室内側と室外側との間で移動する。
第4の発明は、上記第1乃至第3の何れか1つの発明において、上記空調素子(15)が、上記供給空気と上記排出空気の間で熱及び水分を交換させるための全熱交換器(15)である。
第4の発明では、供給空気と排出空気の間で熱及び水分を交換させるための全熱交換器(15)が、空調素子(15)を構成している。排気側清掃動作では、排気フィルタ(17)から除去した塵埃が全熱交換器(15)を通過することなく、排気フィルタ(17)から塵埃が自動的に除去される。
本発明では、排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるためのフィルタ駆動手段(35)と、排気フィルタ(17)を通過した空気が空調素子(15)をバイパスするように排気通路(12)に接続されたバイパス通路(25)とを設けることで、排気フィルタ(17)から除去した塵埃を空調素子(15)に通過させることなく排気フィルタ(17)からの塵埃を自動的に除去する排気側清掃動作を行うことができるようにしている。このため、排気側清掃動作の際に空調素子(15)に塵埃が付着することがないので、排気側清掃動作によって空調素子(15)の性能が低下することが回避される。また、使用者等が排気フィルタ(17)を取り外して排気フィルタ(17)の清掃を行う必要がない。従って、排気フィルタ(17)のメンテナンス性を向上させることができる。
また、上記第2の発明では、排気側清掃動作中に給気通路(11)及び排気通路(12)を通じて室内の換気が行われる。このため、室内の換気が途切れることがなく排気フィルタ(17)からの塵埃の除去を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、本発明に係る換気装置(10)である。本実施形態の換気装置(10)は、建物に設置され、例えば24時間換気を行うように構成されている。この換気装置(10)は、全熱交換型の換気装置として構成されている。
本実施形態の換気装置(10)は、図1に示すように、給気通路(11)及び排気通路(12)が形成されたケーシング(20)を備えている。ケーシング(20)には、給気通路(11)を流通する供給空気と排気通路(12)を流通する排出空気とを熱交換させる熱交換器(15)が設けられている。ケーシング(20)では、給気通路(11)と排気通路(12)が熱交換器(15)で交差するように形成されている。なお、熱交換器(15)は、排気通路(12)の排出空気を利用して給気通路(11)の供給空気を空気調和するための空調素子を構成している。空調素子は、排出空気と供給空気との間で熱及び水分の少なくとも一方を授受させる。
給気通路(11)は、室外側の外気吸込口(21)において室外に開口し、室内側の給気口(22)において室内に開口している。給気通路(11)には、DCファンにより構成された給気ファン(13)が設けられている。給気ファン(13)は、熱交換器(15)よりも室内側に配置されている。また、給気通路(11)には、給気フィルタ(16)が設けられている。給気フィルタ(16)は、熱交換器(15)よりも室外側に配置されている。給気フィルタ(16)は、矩形のフレーム部材にメッシュ部材が貼り付けられることによって構成されている。この点は、後述する排気フィルタ(17)も同じである。
排気通路(12)は、室内側の内気吸込口(23)において室内に開口し、室外側の排気口(24)において室外に開口している。排気通路(12)には、DCファンにより構成された排気ファン(14)が設けられている。排気ファン(14)は、給気ファン(13)と共に送風手段(13,14)を構成している。排気ファン(14)は、熱交換器(15)よりも室外側に配置されている。また、排気通路(12)には、排気フィルタ(17)が設けられている。排気フィルタ(17)は、熱交換器(15)よりも室内側に配置されている。
排気通路(12)には、図2に示すように、熱交換器(15)をバイパスするバイパス通路(25)が接続されている。バイパス通路(25)の室外側は、熱交換器(15)と排気ファン(14)の間に接続されている。バイパス通路(25)の室内側は、熱交換器(15)と排気フィルタ(17)の間に接続されている。バイパス通路(25)の室内側には、第1ダンパ(31)が設けられている。第1ダンパ(31)は、排気フィルタ(17)を通過した室内空気の流通経路をバイパス通路(25)と熱交換器(15)の間で切り換えるように構成されている。具体的に、第1ダンパ(31)は、バイパス通路(25)を閉鎖する第1状態と、バイパス通路(25)を開口する第2状態とに切り換わる。第1ダンパ(31)は、第1状態では熱交換器(15)への空気の流れを許容し、第2状態では熱交換器(15)側への空気の流れを禁止する。
熱交換器(15)は、図3に示すように、平板状の平板部材と波板状の波板部材とが交互に積層されることによって構成されている。熱交換器(15)は、全体として直方体状ないし四角柱状に形成されている。波板部材は、隣接する波板部材の稜線方向が互いに90°ずれる姿勢で積層されている。熱交換器(15)では、4側面のうち互いに対向する一対の対向面の一方に供給空気を流すための給気用流路(15a)が開口し、一対の対向面の他方に排出空気を流すための排気用流路(15b)が開口している。熱交換器(15)は、給気用流路(15a)が開口する一対の対向面が給気通路(11)に臨み、排気用流路(15b)が開口する一対の対向面が排気通路(12)に臨むように設けられている。熱交換器(15)は、平板部材を介して供給空気と排出空気の間で熱交換及び水分を授受させる全熱交換器として構成されている。
また、本実施形態の換気装置(10)には、給気通路(11)と排気通路(12)を連通させる連通通路(26)がケーシング(20)に形成されている。連通通路(26)は、排気通路(12)における排気フィルタ(17)よりも室外側と給気通路(11)における給気フィルタ(16)よりも室内側とを連通している。
具体的に、連通通路(26)の排気通路(12)側は、排気ファン(14)よりも室外側に接続されている。連通通路(26)の排気通路(12)側には、第2ダンパ(32)が設けられている。第2ダンパ(32)は、排気ファン(14)側から送られる空気の流通経路を連通通路(26)と排気口(24)側の通路の間で切り換えるように構成されている。具体的に、第2ダンパ(32)は、連通通路(26)を閉鎖する第1状態と連通通路(26)を開口する第2状態とに切り換わる。第2ダンパ(32)は、第1状態では排気口(24)側への空気の流れを許容し、第2状態では排気口(24)側への空気の流れを禁止する。
一方、連通通路(26)の給気通路(11)側は、熱交換器(15)と給気フィルタ(16)の間に接続されている。連通通路(26)の給気通路(11)側には、第3ダンパ(33)が設けられている。第3ダンパ(33)は、連通通路(26)を閉鎖する第1状態と連通通路(26)を開口する第2状態とに切り換わる。第3ダンパ(33)は、第2状態では連通通路(26)を通過した空気が熱交換器(15)側へ流れることを禁止する。
また、本実施形態の換気装置(10)は、図4に示すように、排気フィルタ(17)を反転させるためのフィルタ駆動機構(35)を備えている。フィルタ駆動機構(35)は、排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるためのフィルタ駆動手段を構成している。
具体的に、フィルタ駆動機構(35)は、駆動モータ(41)と駆動プーリ(42)と従動プーリ(43)と伝動ベルト(44)とを備えている。駆動モータ(41)は、その回転軸が駆動プーリ(42)に連結されている。駆動プーリ(42)及び従動プーリ(43)は、共に軸方向が排気通路(12)の伸長方向に直交するように、矩形断面の排気通路(12)の対向する壁面にそれぞれ設けられている。駆動プーリ(42)及び従動プーリ(43)は、各軸が排気通路(12)の同じ横断面上に位置するように配置されている。
伝動ベルト(44)は、2本設けられている(図4では手前側の1本のみ記載)。2本の伝動ベルト(44)は、所定の間隔をあけて、それぞれが駆動プーリ(42)と従動プーリ(43)に巻き掛けられている。各伝動ベルト(44)には、排気フィルタ(17)のフレーム部材の一対の対向辺がそれぞれ取り付けられている。両伝動ベルト(44)に取り付けられた排気フィルタ(17)は、排気通路(12)の伸長方向に対して直交する状態で排気通路(12)を塞ぐ。なお、両プーリ(42,43)を挟む排気フィルタ(17)の逆側の位置には、両伝動ベルト(44)の間に何も取り付けられていない。つまり、両伝動ベルト(44)の間で、排気通路(12)を塞ぐのは排気フィルタ(17)のみである。
排気フィルタ(17)は、排気通路(12)の壁面との間に隙間ができない大きさに形成されている。排気フィルタ(17)は、図4に示すように、両プーリ(42,43)間に延びる一辺の長さが、排気通路(12)の壁面間の距離よりも長くなっている。
フィルタ駆動機構(35)では、駆動モータ(41)が駆動プーリ(42)を回転させることによって、伝動ベルト(44)が回動する。排気フィルタ(17)は、伝動ベルト(44)の回動に伴って、プーリ(42,43)の室内側で排気通路(12)を塞ぐ第1の位置と、プーリ(42,43)の室外側で排気通路(12)を塞ぐ第2の位置との間を移動する。排気フィルタ(17)は、第1の位置と第2の位置の間の移動に伴って、室内側と室外側が反転させられる。なお、本実施形態の排気フィルタ(17)は、各プーリ(42,43)で大きく撓むように、フレーム部材が比較的柔らかい材料により構成されている。
−運転動作−
次に、換気装置(10)の運転動作について説明する。この換気装置(10)は、第1換気運転と第2換気運転の2種類の換気運転を行うように構成されている。また、この換気装置(10)は、換気運転を中断して給気フィルタ(16)に付着した塵埃を除去する給気側清掃動作を行うように構成されている。また、この換気装置(10)は、第1換気運転又は第2換気運転中に、排気フィルタ(17)に付着した塵埃を除去する排気側清掃動作を行うように構成されている。
〈第1換気運転〉
第1換気運転は、給気通路(11)を流れる供給空気と排気通路(12)を流れる排出空気の間で、熱及び水分を授受させながら室内の換気を行う運転である。第1換気運転は、主に室内と室外との温度差が比較的大きい夏期や冬期に行われる。第1換気運転の際は、図1及び図2に示すように、全てのダンパ(31〜33)を第1状態に設定した状態で、給気ファン(13)及び排気ファン(14)の運転が行われる。
第1換気運転中の給気通路(11)では、外気吸込口(21)から室外空気(OA)が取り込まれる。給気通路(11)に取り込まれた室外空気は、供給空気として給気通路(11)を流通する。給気通路(11)では、供給空気が給気フィルタ(16)を通過する際に供給空気中の塵埃が除去され、塵埃が除去された供給空気が熱交換器(15)の給気用流路(15a)に流入する。
一方、第1換気運転中の排気通路(12)では、内気吸込口(23)から室内空気(RA)が取り込まれる。排気通路(12)に取り込まれた室内空気は、排出空気として排気通路(12)を流通する。排気通路(12)では、排出空気が排気フィルタ(17)を通過する際に排出空気中の塵埃が除去され、塵埃が除去された排出空気が熱交換器(15)の排気用流路(15b)に流入する。
熱交換器(15)では、給気用流路(15a)を流れる供給空気と排気用流路(15b)を流れる排出空気の間で、熱及び水分の授受が行われる。具体的に、冷房中の室内空気に比べて室外空気が高温高湿度になる夏期は、熱交換器(15)において、高温の供給空気が低温の排出空気によって冷却されると共に、高湿度の供給空気中の水分が低湿度の排出空気に移動する。また、暖房中の室内空気に比べて室外空気が低温低湿度になる冬期は、熱交換器(15)において、低温の供給空気が高温の排出空気によって加熱されると共に、高湿度の排出空気中の水分が低湿度の供給空気に移動する。熱交換器(15)を通過した供給空気は、給気口(22)から室内へ供給される。熱交換器(15)を通過した排出空気は、排気口(24)から室外へ排気される。
〈第2換気運転〉
第2換気運転は、供給空気と排出空気の間で、熱及び水分を授受させることなく室内の換気を行う運転である。第2換気運転は、主に室内と室外との温度差が比較的小さい中間期(春期や秋期)に行われる。第2換気運転の際は、図5及び図6に示すように、第1ダンパ(31)を第2状態に、他のダンパ(32,33)を第1状態に設定した状態で、給気ファン(13)及び排気ファン(14)の運転が行われる。
第2換気運転中の排気通路(12)では、内気吸込口(23)から取り込まれた室内空気(RA)が、排出空気として排気通路(12)を流通する。排気通路(12)では、排出空気が、排気フィルタ(17)を通過した後に、熱交換器(15)側には流れずに、第1ダンパ(31)によってバイパス通路(25)に導かれる。バイパス通路(25)に流入した排出空気は、熱交換器(15)をバイパスして排気通路(12)に戻り、排気口(24)から室外へ排気される。なお、給気通路(11)の供給空気の流れは、第1換気運転と同じである。
〈給気側清掃動作〉
給気側清掃動作は、給気フィルタ(16)を清掃するために行われる。給気側清掃動作は、換気運転を中断させて行われる。給気側清掃動作は、定期的に(例えば10時間置きに)例えば15分間に亘って行われる。
給気側清掃動作の際は、図7及び図8に示すように、全てのダンパ(31〜33)を第2状態に設定した状態で、排気ファン(14)の運転のみが行われる。排気ファン(14)は、給気側清掃動作時も換気運転と同じ方向に回転する。
ここで、例えば、清掃運転時に換気運転時とは逆方向に回転させなければ室内から空気を取り込むことができない給気ファンを用いる場合には、逆回転用の制御が必要になるので、送風手段(13,14)の制御が複雑になるという問題がある。従って、本実施形態によれば、清掃運転時に排気ファン(14)を用いることで、送風手段(13,14)の制御を複雑化させることなく、排気通路(12)に取り込んだ室内空気によって給気フィルタ(16)に付着した塵埃を除去することができる。
給気側清掃動作では、内気吸込口(23)から排気通路(12)に取り込まれた室内空気(RA)が、排出空気として排気通路(12)を流通し、排気フィルタ(17)を通過する。その際、排出空気中の塵埃が排気フィルタ(17)によって除去される。そして、塵埃が除去された排出空気は、第1ダンパ(31)によってバイパス通路(25)に導かれ、熱交換器(15)をバイパスして、排気通路(12)に戻る。排気通路(12)に戻った排出空気は、第2ダンパ(32)によって連通通路(26)に導かれる。さらに、連通通路(26)を通過した排出空気は、第3ダンパ(33)によって給気フィルタ(16)側に導かれ、室内側から給気フィルタ(16)を通過する。その際、給気側清掃動作までに給気フィルタ(16)の室外側に付着した塵埃が給気フィルタ(16)から吹き飛ばされる。給気フィルタ(16)から吹き飛ばされた塵埃は、給気フィルタ(16)を通過した排出空気と共に、外気吸込口(21)から室外へ排出される。
〈排気側清掃動作〉
排気側清掃動作は、排気フィルタ(17)を清掃するために行われる。排気側清掃動作は、夏期や冬期であれば第1換気運転中に行われ、春期や秋期であれば第2換気運転中に行われる。排気側清掃動作は、給気側清掃動作と同様に、定期的に(例えば10時間置きに)例えば15分間に亘って行われる。
排気側清掃動作では、フィルタ駆動機構(35)が、排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させる。これにより、排気フィルタ(17)は、その排気側清掃動作を行うまでは室内側を向いていた面が室外側を向く状態になる。つまり、排気フィルタ(17)は、その排気側清掃動作までに捕捉した塵埃が付着している面が室外側を向く状態になる。また、排気側清掃動作では、各ダンパ(31〜32)が、第2換気運転と同じ状態に設定される(図5及び図6参照)。そして、給気ファン(13)の運転及び排気ファン(14)の運転は継続される。
排気側清掃動作では、内気吸込口(23)から排気通路(12)に取り込まれた室内空気(RA)が、排出空気として排気通路(12)を流通し、室内側から排気フィルタ(17)を通過する。その際、反転後の排気フィルタ(17)の室外側に付着した塵埃が、排出空気によって吹き飛ばされる。そして、排気フィルタ(17)から吹き飛ばされた塵埃は、排出空気と共に、バイパス通路(25)を通って、排気口(24)から室外へ排出される。排気フィルタ(17)から吹き飛ばされた塵埃は、熱交換器(15)を通ることなく、排気口(24)から室外へ排出される。排気側清掃動作では、排気フィルタ(17)から除去した塵埃が熱交換器(15)を通過することを回避しつつ、排気フィルタ(17)からの塵埃の除去が自動的に行われる。
なお、排気側清掃動作中の給気通路(11)の供給空気の流れは、第1換気運転及び第2換気運転と同じである。つまり、排気側清掃動作中は、給気通路(11)及び排気通路(12)を通じて室内の換気が行われる。
−実施形態の効果−
本実施形態では、排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるためのフィルタ駆動機構(35)と、排気フィルタ(17)を通過した空気が熱交換器(15)をバイパスするように排気通路(12)に接続されたバイパス通路(25)とを設けることで、排気フィルタ(17)から除去した塵埃を熱交換器(15)に通過させることなく排気フィルタ(17)からの塵埃を自動的に除去する排気側清掃動作を行うことができるようにしている。このため、排気側清掃動作の際に熱交換器(15)に塵埃が付着することがないので、排気側清掃動作によって熱交換器(15)の性能が低下することが回避される。また、使用者等が排気フィルタ(17)を取り外して排気フィルタ(17)の清掃を行う必要がない。従って、排気フィルタ(17)のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態では、排気側清掃動作中に給気通路(11)及び排気通路(12)を通じて室内の換気が行われる。このため、室内の換気が途切れることがなく排気フィルタ(17)からの塵埃の除去を行うことができる。
また、本実施形態では、フィルタ駆動機構(35)が、伝動ベルト(44)の回動に伴って排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるように構成されている。このため、例えば排気フィルタ(17)に設けた軸を中心に回転させて排気フィルタ(17)を反転させる場合に比べて、比較的狭い空間で排気フィルタ(17)を反転させることが可能である。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態について、空調素子(15)が、供給空気と排出空気の間で顕熱のみを熱交換させる熱交換器であってもよい。
また、上記実施形態について、空調素子(15)が、ロータ式の熱交換器であってもよい。例えば、空調素子(15)としては、表面に吸着剤が担持された吸着ロータを用いることができる。
また、空調素子(15)が、表面に吸着剤が担持された吸着素子(上述の吸着ロータも含む)であってもよい。吸着素子としては、流通する空気を供給空気と排出空気の間で切り換える一対の吸着熱交換器を用いることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、室内を換気するための換気装置について有用である。
本発明の実施形態に係る換気装置の第1換気運転時の空気の流れを表す縦断面図である。 実施形態に係る排気通路の第1換気運転時の空気の流れを表す横断面図である。 実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 実施形態に係るフィルタ駆動機構の概略構成図である。 実施形態に係る換気装置の第2換気運転時及び排気側清掃動作時の空気の流れを表す縦断面図である。 実施形態に係る排気通路の第2換気運転時及び排気側清掃動作時の空気の流れを表す横断面図である。 実施形態に係る換気装置の給気側清掃動作時の空気の流れを表す縦断面図である。 実施形態に係る排気通路の給気側清掃動作時の空気の流れを表す横断面図である。
符号の説明
10 換気装置
11 給気通路
12 排気通路
13 給気ファン(送風手段)
14 排気ファン(送風手段)
15 熱交換器
16 給気フィルタ
17 排気フィルタ
35 フィルタ駆動機構(フィルタ駆動手段)
41 駆動モータ
42 駆動プーリ
43 従動プーリ
44 伝動ベルト

Claims (4)

  1. 室外空気を供給空気として室内へ供給するための給気通路(11)と、
    室内空気を排出空気として室外へ排気するための排気通路(12)と、
    上記給気通路(11)及び上記排気通路(12)のそれぞれに空気を流通させるための送風手段(13,14)と、
    上記排気通路(12)の排出空気と上記給気通路(11)の供給空気との間で熱と水分の少なくとも一方を交換させる空調素子(15)とを備え、
    上記送風手段(13,14)を運転させて、上記空調素子(15)を通過した供給空気を室内へ供給して該空調素子(15)を通過した排出空気を室外へ排気する換気装置であって、
    上記排気通路(12)における空調素子(15)の上流に設けられて、排出空気中の塵埃を捕捉する排気フィルタ(17)と、
    上記排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させるためのフィルタ駆動手段(35)と、
    上記排気フィルタ(17)を通過した空気が上記空調素子(15)をバイパスするように上記排気通路(12)に接続されたバイパス通路(25)とを備え、
    上記フィルタ駆動手段(35)によって上記排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させ、上記送風手段(13,14)によって排出空気を排気フィルタ(17)に室内側から通過させて排気フィルタ(17)に付着した塵埃を除去し、該排気フィルタ(17)から除去した塵埃を上記バイパス通路(25)を通じて室外へ排出する排気側清掃動作を行うことを特徴とする換気装置。
  2. 請求項1において、
    上記排気側清掃動作中の給気通路(11)では、上記送風手段(13,14)が室外から室内へ空気を流通させることを特徴とする換気装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記フィルタ駆動手段(35)は、上記排気フィルタ(17)が取り付けられた伝動ベルト(44)と、該伝動ベルト(44)が巻き掛けられたプーリ(42,43)と、該プーリ(42,43)を回転させる駆動モータ(41)とを備え、該駆動モータ(41)によって該伝動ベルト(44)を回動させて該排気フィルタ(17)を該プーリ(42,43)の逆側へ移動させることによって、該排気フィルタ(17)の室内側と室外側を反転させることを特徴とする換気装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つにおいて、
    上記空調素子(15)は、上記供給空気と上記排出空気の間で熱及び水分を交換させるための全熱交換器(15)であることを特徴とする換気装置。
JP2008105685A 2008-04-15 2008-04-15 換気装置 Pending JP2009257651A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008105685A JP2009257651A (ja) 2008-04-15 2008-04-15 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008105685A JP2009257651A (ja) 2008-04-15 2008-04-15 換気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009257651A true JP2009257651A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41385302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008105685A Pending JP2009257651A (ja) 2008-04-15 2008-04-15 換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009257651A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052691A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Daikin Industries Ltd 換気装置
JP2012052692A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Daikin Industries Ltd 換気装置
JP2019007640A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 三菱電機株式会社 換気システム
KR102413708B1 (ko) * 2021-08-20 2022-06-28 (주)에이피 환기장치 연통형 냉난방유닛 통합시스템 제어방법
KR102446887B1 (ko) * 2021-06-30 2022-09-23 (주)에이피 항바이러스 필터를 구비하는 환기장치 및 이의 제어방법
KR20230059912A (ko) * 2021-10-26 2023-05-04 이의복 필터 자동청소가 가능한 필터 장치 및 이를 포함하는 환기장치

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052691A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Daikin Industries Ltd 換気装置
JP2012052692A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Daikin Industries Ltd 換気装置
JP2019007640A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 三菱電機株式会社 換気システム
KR102446887B1 (ko) * 2021-06-30 2022-09-23 (주)에이피 항바이러스 필터를 구비하는 환기장치 및 이의 제어방법
KR102413708B1 (ko) * 2021-08-20 2022-06-28 (주)에이피 환기장치 연통형 냉난방유닛 통합시스템 제어방법
KR20230059912A (ko) * 2021-10-26 2023-05-04 이의복 필터 자동청소가 가능한 필터 장치 및 이를 포함하는 환기장치
KR102599198B1 (ko) * 2021-10-26 2023-11-07 이의복 필터 자동청소가 가능한 필터 장치 및 이를 포함하는 환기장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5018594B2 (ja) 換気装置
RU2531738C2 (ru) Вентиляционное устройство для окон с функцией очистки воздуха
RU2540874C2 (ru) Вентиляционное устройство гибридного типа для окон
JP2009257651A (ja) 換気装置
US7096684B2 (en) Air conditioner
KR101407888B1 (ko) 배기 열회수기를 부착하고 바이패스 기능을 갖춘 공기조화기
JP5862266B2 (ja) 換気システム
WO2008018361A1 (fr) Mécanisme de ventilation
KR20090124698A (ko) 열교환 및 습도조절 기능을 갖는 하이브리드 환기시스템
JP4306780B2 (ja) 調湿装置
JP5022026B2 (ja) デシカント空調装置
JP6376890B2 (ja) デシカントブロック装置およびデシカント空気調和機
JP2006125826A (ja) 換気装置
JP2009002641A (ja) デシカント空調システム
JP4325716B2 (ja) 調湿装置
KR100747802B1 (ko) 환기장치 및 환기장치의 제어방법
JP4179360B2 (ja) 換気装置
JP2006090572A (ja) 空気調和機
TWI291006B (en) Air conditioner
JP4720849B2 (ja) 換気装置
JP4100438B2 (ja) 換気装置
JP2005351505A (ja) 空気調和機
JP2008185332A5 (ja)
JP3726797B2 (ja) 天井設置用一体形エアコン
KR102079714B1 (ko) 공기 조화 장치