JP2009257545A - 自動変速機の油圧回路装置 - Google Patents

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Shinichi Ito
慎一 伊藤
Akiko Nishimine
明子 西峯
Kazuteru Kojima
一輝 小嶋
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Abstract

【課題】油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることのできる自動変速機の油圧回路装置を提供する。
【解決手段】油圧作動弁10は、第2アッパボディ12の上側加工面12aから下側加工面12bにかけて貫通する貫通孔16に弁体18を収容する。上側加工面12aには第1セパレートプレート14が当接し、下側加工面12bには第2セパレートプレート15が当接している。第2セパレートプレート15と弁体18との間にはこれらに当接する態様にて同弁体18を第1セパレートプレート14に向けて付勢するスプリング19が設けられる。また、弁体18はスプリング19の付勢力によって第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔20を閉鎖する閉位置と、連通孔20を通じて弁体18に作用する油圧に基づく力により第1セパレートプレート14から離間して連通孔20を開放する開位置とに変位する。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧作動弁を備える自動変速機の油圧回路装置に関する。
従来、このような自動変速機の油圧回路装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。図6に、特許文献1に記載されるものも含め、従来一般の自動変速機の油圧回路装置についてその断面構造を示す。こうした自動変速機の油圧回路装置においては、弁体に作用する油圧に基づく力に応じて作動する各種の油圧作動弁が設けられている。以下、同図を参照して油圧作動弁70の構成について説明する。
同図に示すように、油圧回路装置を構成するバルブボディ72の一方の加工面72aには、収容穴76が開口しており、その内部には弁体78が収容されている。また、バルブボディ72の一方の加工面72aには収容穴76の上端を塞ぐようにセパレートプレート74が設けられており、このセパレートプレート74には収容穴76の内部とその外部とを連通する連通孔80が形成されている。また、収容穴76の底面76aと弁体78との間にはスプリング79が設けられており、これにより弁体78はセパレートプレート74に向けて付勢されている。そして、連通孔80を通じて弁体78に作用する油圧が大きくなり、こうした油圧に基づく力がスプリング79の付勢力よりも大きくなると、弁体78はスプリング79の付勢力に抗して収容穴76の底面76aに向けて変位するようになる。
特開2003―194197号公報
ところで、自動変速機の油圧回路装置では通常、バルブボディは鋳造にて形成され、弁体の収容される収容穴は鋳抜きにて形成されている。この場合、弁体あるいはスプリングの当接することとなる収容穴の底面が鋳造されたままの粗い粗材面(鋳肌面)となっていると、スプリングの圧縮度合、すなわちスプリングの付勢力が製品毎に異なることとなる。その結果、油圧作動弁の作動態様が製品毎に異なるといった問題が生じることとなる。
これに対して、こうした油圧作動弁の作動態様のばらつきを小さなものとするべく、歯具等により収容穴の底面を加工することも考えられるが、この場合には、加工が複雑なものとなるといった新たな問題が生じることとなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることのできる自動変速機の油圧回路装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、油圧作動弁を備える自動変速機の油圧回路装置において、前記油圧作動弁は、前記油圧回路装置を構成するバルブボディの対向する2つの加工面の一方から他方にかけて貫通する貫通孔と、前記バルブボディの各加工面の一方に当接して前記貫通孔の一端側に設けられ、同貫通孔の内部とその外部とを連通する連通孔が形成される第1プレートと、前記バルブボディの各加工面の他方に当接して前記貫通孔の他端側に設けられる第2プレートと、前記貫通孔の内部に収容される弁体と、前記第2プレートと前記弁体との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体を前記第1プレートに向けて付勢するスプリングとを備え、前記弁体は前記スプリングの付勢力によって前記第1プレートに当接することにより前記連通孔を閉鎖する閉位置と、前記連通孔を通じて前記弁体に作用する油圧に基づく力により前記第1プレートから離間して前記連通孔を開放する開位置とに変位することをその要旨としている。
上記構成によれば、スプリングは第2プレートと弁体とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリングの付勢力によって付勢されることにより弁体は閉位置にて第1プレートに当接する。このため、弁体の変位方向、換言すればスプリングの付勢力の作用する方向においては、これら弁体やスプリングが貫通孔の内壁に当接することはない。これにより、バルブボディが鋳造にて形成される場合であれ、スプリングの圧縮状態が製品毎に異なることを抑制することができ、スプリングの付勢力が製品毎に異なることを抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機の油圧回路装置において、前記第1プレートは前記バルブボディの一方の加工面に当接する第1バルブボディプレートであり、前記第2プレートは前記バルブボディの他方の加工面に当接する第2バルブボディプレートであることをその要旨としている。
上記構成によれば、バルブボディの対向する加工面にそれぞれ当接するプレートとして、油圧回路装置に元より設けられたバルブボディプレートを利用しているため、専用のプレートを別途追加して設置する場合と比較して部品点数を削減することができる。また、そうした専用のプレートの追加設置にともなう油圧回路装置の大型化を招くこともない。従って、部品点数の増加や装置の大型化を抑制しながらも、油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(3)請求項2に記載の発明は、請求項3に記載の発明によるように、前記油圧回路装置は、2層のアッパボディと1層のロアボディとを備えるとともに、前記第1バルブボディプレートとして、上層側の第1アッパボディと下層側の第2アッパボディとの間に介設される第1セパレートプレートを備え、前記第2バルブボディプレートとして、前記第2アッパボディと前記ロアボディとの間に介設される第2セパレートプレートを備えるものであり、前記第2アッパボディが前記バルブボディであるといった態様をもって具体化することができる。
(4)請求項2に記載の発明は、請求項4に記載の発明によるように、前記油圧回路装置は、1層のアッパボディと1層のロアボディとを備えるとともに、前記第1バルブボディプレートとして、前記アッパボディと前記ロアボディとの間に介設されるセパレートプレートを備え、前記第2バルブボディプレートとして、前記アッパボディの上側加工面に当接するカバープレートを備えるものであり、前記アッパボディが前記バルブボディであるといった態様をもって具体化することができる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の自動変速機の油圧回路装置において、前記バルブボディは鋳造にて形成され、前記貫通孔は鋳抜きにて形成されてなることをその要旨としている。
上記構成によれば、スプリングは第2プレートと弁体とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリングの付勢力によって付勢されることにより弁体は閉位置にて第1プレートに当接する。このため、弁体の変位方向、換言すればスプリングの付勢力の作用する方向においては、これら弁体やスプリングが貫通孔の内壁に当接することはない。これにより、貫通孔の内壁が鋳造されたままの粗い粗材面(鋳肌面)となっていても、このことが油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきに対して悪影響を及ぼすことはない。従って、こうした貫通孔をバルブボディの鋳造時の鋳抜きにて形成することが可能となり、その分の加工が不要となることにより、バルブボディの加工を容易なものとすることができるようになる。
(6)請求項6に記載の発明は、油圧作動弁を備える自動変速機の油圧回路装置において、前記油圧作動弁は、前記油圧回路装置を構成するバルブボディの対向する2つの加工面の一方から他方にかけて貫通する貫通孔と、前記バルブボディの各加工面の一方に当接して前記貫通孔の一端側に設けられ、同貫通孔の内部とその外部とを連通する連通孔が形成されるプレートと、前記貫通孔の他端側に設けられる第2バルブボディと、前記貫通孔の内部に収容される弁体と、前記第2バルブボディの加工面と前記弁体との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体を前記プレートに向けて付勢するスプリングとを備え、前記弁体は前記スプリングの付勢力によって前記プレートに当接することにより前記連通孔を閉鎖する閉位置と、前記連通孔を通じて前記弁体に作用する油圧に基づく力により前記プレートから離間して前記連通孔を開放する開位置とに変位することをその要旨としている。
上記構成によれば、スプリングは第2バルブボディの加工面と弁体とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリングの付勢力によって付勢されることにより弁体は閉位置にてプレートに当接する。したがって、弁体の変位方向、換言すればスプリングの付勢力の作用する方向においては、これら弁体やスプリングが貫通孔の内壁に当接することはない。これにより、バルブボディが鋳造にて形成される場合であれ、スプリングの圧縮状態が製品毎に異なることを抑制することができ、スプリングの付勢力が製品毎に異なることを抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の自動変速機の油圧回路装置において、前記プレートは前記第1バルブボディの一方の加工面に当接するバルブボディプレートであることをその要旨としている。
上記構成によれば、バルブボディの一方の加工面に当接するプレートとして、油圧回路装置に元より設けられたバルブボディプレートを利用しているため、専用のプレートを別途追加して設置する場合と比較して部品点数の増加を抑制することができる。またそうした専用のプレートの追加設置にともなう油圧回路装置の大型化を招くこともない。従って、部品点数の増加や装置の大型化を抑制しながらも、油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(8)請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の発明によるように、前記油圧回路装置は、2層のアッパボディと1層のロアボディとを備えるとともに、前記バルブボディプレートとして、上層側の第1アッパボディと下層側の第2アッパボディとの間に介設されるセパレートプレートを備えるものであり、前記第2アッパボディが前記第1バルブボディであり、前記ロアボディが前記第2バルブボディであるといった態様をもって具体化することができる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の自動変速機の油圧回路装置において、前記第1バルブボディは鋳造にて形成され、前記貫通孔は鋳抜きにて形成されてなることをその要旨としている。
上記構成によれば、スプリングは第2バルブボディの加工面と弁体とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリングの付勢力によって付勢されることにより弁体は閉位置にてプレートに当接する。このため、弁体の変位方向、換言すればスプリングの付勢力の作用する方向においては、これら弁体やスプリングが貫通孔の内壁に当接することはない。これにより、貫通孔の内壁が鋳造されたままの粗い粗材面(鋳肌面)となっていても、このことが油圧作動弁の作動態様の製品毎のばらつきに対して悪影響を及ぼすことはない。従って、こうした貫通孔をバルブボディの鋳造時の鋳抜きにて形成することが可能となり、その分の加工が不要となることにより、バルブボディの加工を容易なものとすることができるようになる。
<第1実施形態>
図1及び図2を参照して、本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置の第1実施形態について詳細に説明する。
図1に、本実施形態にかかる自動変速機の油圧回路装置についてその分解斜視構造を示す。
同図に示すように、本実施形態の自動変速機の油圧回路装置は、上下2層のアッパボディ(第1アッパボディ11、第2アッパボディ12)と、1層のロアボディ13とを備えている。これら第1アッパボディ11、第2アッパボディ12、及びロアボディ13はそれぞれ鋳造にて形成されている。また、これら第1アッパボディ11、第2アッパボディ12、及びロアボディ13の材料としてはアルミニウム合金が用いられている。また、こうした油圧回路装置は、第1アッパボディ11と第2アッパボディ12との間に介設される第1セパレートプレート14と、第2アッパボディ12とロアボディ13との間に介設される第2セパレートプレート15とをバルブボディプレートとして備えている。これら第1セパレートプレート14及び第2セパレートプレート15はそれぞれ圧延にて形成されており、これらの材料としては鉄系金属が用いられている。これら第1アッパボディ11、第1セパレートプレート14、第2アッパボディ12、第2セパレートプレート15、及びロアボディ13は図示しないボルト等により固定されている。なお、本実施形態の第2アッパボディ12が本発明のバルブボディに、第1セパレートプレート14が本発明の第1プレートに、第2セパレートプレート15が本発明の第2プレートにそれぞれ相当する。
次に、図2を参照して当該油圧回路装置に設けられる油圧作動弁10について説明する。
図2に、油圧作動弁10の側部断面構造を示す。なお、図2(a)は油圧作動弁10の弁体18が閉位置にあるときの断面構造を示し、図2(b)は油圧作動弁10の弁体18が開位置にあるときの断面構造を示している。
同図2(a)に示すように、油圧作動弁10は第2アッパボディ12に設けられている。第2アッパボディ12の対向する2つの面(図中上面及び下面)は切削加工を通じて加工面12a,12bとされている。また、第2アッパボディ12には、一方の加工面12a(以下、「上側加工面12a」)から他方の加工面12b(以下、「下側加工面12b)にかけて貫通する貫通孔16が形成されている。この貫通孔16は円柱状をなしている。なお、この貫通孔16は、第2アッパボディ12の鋳造時の鋳抜きにて形成されている。
上記第1セパレートプレート14は、貫通孔16の図中上端側にて第2アッパボディ12の上側加工面12aに当接している。この第1セパレートプレート14には、貫通孔16の内部と第1アッパボディ11に形成された導入通路22とを連通する連通孔20が形成されている。上記第2セパレートプレート15は、貫通孔16の図中下端側にて第2アッパボディ12の下側加工面12bに当接している。この第2セパレートプレート15には、貫通孔16の内部とロアボディ13に形成された回収通路24とを連通する回収孔21が形成されている。
また、貫通孔16の内部には弁体18が収容されている。この弁体18は略円柱状に形成されており、貫通孔16の内径よりもわずかに小さい外径の大径部18aと、同大径部18aよりも小さい外径の小径部18bとを有している。また、貫通孔16の内部には、第2セパレートプレート15と弁体18との間に弁体18を第1セパレートプレート14に向けて付勢するスプリング19が設けられている。このスプリング19は、その一端(図中上端)が弁体18の大径部18aの下面に当接し、その他端(図中下端)が第2セパレートプレート15に当接している。
こうした油圧作動弁10では、導入通路22から連通孔20を通じて弁体18に作用する油圧に基づく力がスプリング19の付勢力よりも小さいときには、弁体18は第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔20を閉鎖する。一方、導入通路22から連通孔20を通じて弁体18に作用する油圧に基づく力がスプリング19の付勢力よりも大きくなると、図2(b)に示すように、弁体18は第1セパレートプレート14から離間することにより連通孔20を開放する。すなわち、弁体18は、スプリング19の付勢力によって第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔20を閉鎖する閉位置と、連通孔20を通じて弁体18に作用する油圧に基づく力により第1セパレートプレート14から離間して連通孔20を開放する開位置とに変位する。
また、第2アッパボディ12において貫通孔16の内周面には、弁体18が第1セパレートプレート14から離間しているとき、すなわち弁体18が開位置にあるときに貫通孔16を通じて導入通路22と連通されて油圧を排出するための排出通路23が開口している。なお、連通孔20を通じて貫通孔16に流入する作動油の一部は、貫通孔16の内周面と弁体18の外周面との間を通じて弁体18の下方に漏出することとなるが、こうして漏出した作動油は第2セパレートプレート15に形成された回収孔21を通じて回収通路24に排出されるようになっている。
以上のように構成された油圧作動弁10は、油圧回路装置の導入通路22における油圧が所定圧以上となったときに、弁体18を開位置に変位させて導入通路22と排出通路23とを連通することにより導入通路22の油圧を排出通路23に逃がす油圧逃がし弁(プレッシャリリーフバルブ)として機能する。
以上説明した本実施形態の自動変速機の油圧回路装置によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)油圧作動弁10は、第2アッパボディ12の対向する2つの加工面12a,12bの一方から他方にかけて貫通する貫通孔16と、第2アッパボディ12の各加工面12a,12bの一方に当接して貫通孔16の一端側に設けられ、同貫通孔16の内部とその外部とを連通する連通孔20が形成される第1セパレートプレート14とを備えるものとした。また、第2アッパボディ12の各加工面12a,12bの他方に当接して貫通孔16の他端側に設けられる第2セパレートプレート15と、貫通孔16の内部に収容される弁体18と、第2セパレートプレート15と弁体18との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体18を第1セパレートプレート14に向けて付勢するスプリング19とを備えるものとした。また、弁体18はスプリング19の付勢力によって第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔20を閉鎖する閉位置と、連通孔20を通じて弁体18に作用する油圧に基づく力により第1セパレートプレート14から離間して連通孔20を開放する開位置とに変位するものとした。このような構成によれば、スプリング19は第2セパレートプレート15と弁体18とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリング19の付勢力によって付勢されることにより弁体18は閉位置にて第1セパレートプレートに当接する。このため、弁体18の変位方向、換言すればスプリング19の付勢力の作用する方向においては、これら弁体18やスプリング19が貫通孔16の内壁に当接することはない。これにより、第2アッパボディ12が鋳造にて形成される場合であれ、スプリング19の圧縮状態が製品毎に異なることを抑制することができ、スプリング19の付勢力が製品毎に異なることを抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁10の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(2)第1セパレートプレート14は第2アッパボディ12の一方の加工面12aに当接する第1バルブボディプレートであり、第2セパレートプレート15は第2アッパボディ12の他方の加工面12bに当接する第2バルブボディプレートであるものとした。これにより、第2アッパボディ12の対向する加工面12a,12bにそれぞれ当接するプレートとして、油圧回路装置に元より設けられたバルブボディプレートを利用しているため、専用のプレートを別途追加して設置する場合と比較して部品点数を削減することができる。また、そうした専用のプレートの追加設置にともなう油圧回路装置の大型化を招くこともない。従って、部品点数の増加や装置の大型化を抑制しながらも、油圧作動弁10の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(3)第2アッパボディ12は鋳造にて形成され、貫通孔16は鋳抜きにて形成されるものとした。これにより、貫通孔16の内壁が鋳造されたままの粗い粗材面(鋳肌面)となっていても、このことが油圧作動弁10の作動態様の製品毎のばらつきに対して悪影響を及ぼすことはない。従って、こうした貫通孔16を第2アッパボディ12の鋳造時の鋳抜きにて形成することが可能となり、その分の加工が不要となることにより、第2アッパボディ12の加工を容易なものとすることができるようになる。
(4)第1セパレートプレート14及び第2セパレートプレート15は圧延にて形成されるものとした。これにより、スプリング19の圧縮状態が製品毎に異なることを一層抑制することができ、スプリング19の付勢力が製品毎に異なることを一層抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁10の作動態様の製品毎のばらつきを一層小さなものとすることができるようになる。
<第2実施形態>
図3を参照して、本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置の第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に詳細に説明する。
本実施形態の自動変速機の油圧回路装置では、スプリング39の他端が第2セパレートプレートに当接するのではなく、ロアボディ13の加工面13aに当接するようになっている点が上記第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成については上記第1実施形態の構成と基本的に同一の構成となっている。
図3に、上記第1実施形態の図2(a)に対応する図として、本実施形態にかかる自動変速機の油圧回路装置に設けられる油圧作動弁30についてその側部断面構造を示す。なお、図3において、先の図2に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示すとともに、図2において符号「1*」にて示される要素については符号「3*」(「*」は「0〜9」)を付することにより、また、図2において符号「2*」にて示される要素については符号「4*」(「*」は「0〜4」)を付することにより、それら各要素についての重複する説明は割愛する。
同図に示すように、油圧作動弁30は、第2アッパボディ12に設けられている。ロアボディ13において第2アッパボディ12に対向する面(図中上面)は切削加工を通じて加工面13aとされている。なお、本実施形態の第2アッパボディ12が本発明の第1バルブボディに、ロアボディ13が本発明の第2バルブボディに、第1セパレートプレート14が本発明のプレートにそれぞれ相当する。
上記第2セパレートプレート15は、第2アッパボディ12の下側加工面12bに当接しているが、貫通孔16の図中下方に対応する部分が存在しない形状となっている。また、上記第1実施形態では、ロアボディ13に回収通路24を形成するようにしているが、本実施形態では、第2アッパボディ12の下側加工面12bとこれに対向するロアボディ13の加工面13aとの間であって第2セパレートプレート15の存在しない部分に形成される空間を回収通路44としている。
貫通孔36の内部には、ロアボディ13と弁体38との間に弁体38を第1セパレートプレート14に向けて付勢するスプリング39が設けられている。このスプリング39は、その一端(図中上端)が弁体38の大径部38aの下面に当接し、その他端(図中下端)がロアボディ13に当接している。
こうした油圧作動弁30では、導入通路42から連通孔40を通じて弁体38に作用する油圧に基づく力がスプリング39の付勢力よりも小さいときには、弁体38は第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔40を閉鎖する。一方、導入通路42から連通孔40を通じて弁体38に作用する油圧に基づく力がスプリング39の付勢力よりも大きくなると、弁体38は第1セパレートプレート14から離間してすることで連通孔40を開放する。すなわち、弁体38は、スプリング39の付勢力によって第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔40を閉鎖する閉位置と、連通孔40を通じて弁体38に作用する油圧に基づく力により第1セパレートプレート14から離間して連通孔40を開放する開位置とに変位する。
また、第2アッパボディ12において貫通孔36の内周面には、弁体38が第1セパレートプレート14から離間しているとき、すなわち弁体38が開位置にあるときに貫通孔36の内部から油圧を排出するための排出通路43が開口している。
以上のように構成された油圧作動弁30は、油圧回路装置の導入通路42における油圧が所定圧以上となったときに、弁体38を開位置に変位させて導入通路42と排出通路43とを連通することにより導入通路42の油圧を排出通路43に逃がす油圧逃がし弁(プレッシャリリーフバルブ)として機能する。
以上説明した本実施形態の自動変速機の油圧回路装置によれば、次の効果を奏することができる。
(1)油圧作動弁30は、第2アッパボディ12の対向する2つの加工面12a,12bの一方から他方にかけて貫通する貫通孔36と、第2アッパボディ12の各加工面12a,12bの一方に当接して貫通孔36の一端側に設けられ、同貫通孔36の内部とその外部とを連通する連通孔40が形成される第1セパレートプレート14とを備えるものとした。また、貫通孔36の他端側に設けられるロアボディ13と、貫通孔36の内部に収容される弁体38と、ロアボディ13の加工面13aと弁体38との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体38を第1セパレートプレート14に向けて付勢するスプリング39とを備えるものとした。また、弁体38はスプリング39の付勢力によって第1セパレートプレート14に当接することにより連通孔40を閉鎖する閉位置と、連通孔40を通じて弁体38に作用する油圧に基づく力により第1セパレートプレート14から離間して連通孔40を開放する開位置とに変位するものとした。こうした構成によれば、スプリングは第2バルブボディの加工面と弁体とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリングの付勢力によって付勢されることにより弁体は閉位置にてプレートに当接する。したがって、弁体の変位方向、換言すればスプリングの付勢力の作用する方向においては、これら弁体やスプリングが貫通孔の内壁に当接することはない。これにより、第2アッパボディ12が鋳造にて形成される場合であれ、スプリング39の圧縮状態が製品毎に異なることを抑制することができ、スプリング39の付勢力が製品毎に異なることを抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁30の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(2)第1セパレートプレート14は第2アッパボディ12の一方の加工面12aに当接するバルブボディプレートであるものとした。これにより、第2アッパボディ12の一方の加工面12aに当接するプレートとして、油圧回路装置に元より設けられたバルブボディプレートを利用しているため、専用のプレートを別途追加して設置する場合と比較して部品点数の増加を抑制することができる。またそうした専用のプレートの追加設置にともなう油圧回路装置の大型化を招くこともない。従って、部品点数の増加や装置の大型化を抑制しながらも、油圧作動弁30の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(3)第2アッパボディ12は鋳造にて形成され、貫通孔36は鋳抜きにて形成されるものとした。これにより、貫通孔36の内壁が鋳造されたままの粗い粗材面(鋳肌面)となっていても、このことが油圧作動弁30の作動態様の製品毎のばらつきに対して悪影響を及ぼすことはない。従って、こうした貫通孔36を第2アッパボディ12の鋳造時の鋳抜きにて形成することが可能となり、その分の加工が不要となることにより、第2アッパボディ12の加工を容易なものとすることができるようになる。
(4)第1セパレートプレート14は圧延にて形成されるものとした。これにより、スプリング39の圧縮状態が製品毎に異なることを一層抑制することができ、スプリング39の付勢力が製品毎に異なることを一層抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁30の作動態様の製品毎のばらつきを一層小さなものとすることができるようになる。
<第3実施形態>
図4及び図5を参照して、本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置の第3実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に詳細に説明する。
図4に、本実施形態にかかる自動変速機の油圧回路装置についてその分解斜視構造を示す。
同図に示すように、本実施形態の自動変速機の油圧回路装置は、1層のアッパボディ52と、1層のロアボディ53とを備えている。これらアッパボディ52及びロアボディ53はそれぞれ鋳造にて形成されている。また、これらアッパボディ52及びロアボディ53の材料としてはアルミニウム合金が用いられている。また、こうした油圧回路装置は、アッパボディ52とロアボディ53との間に介設されるセパレートプレート54と、アッパボディ52の図中上側に設けられるカバープレート65とをバルブボディプレートとして備えている。これらセパレートプレート54及びカバープレート65はそれぞれ圧延にて形成されており、これらの材料として鉄系金属が用いられている。これらカバープレート65、アッパボディ52、セパレートプレート54、及びロアボディ53はボルト66等により固定されている。なお、本実施形態のアッパボディ52が本発明のバルブボディに、セパレートプレート54が本発明の第1プレートに、カバープレート65が本発明の第2プレートにそれぞれ相当する。
次に、図5を参照して当該油圧回路装置に設けられる油圧作動弁50について説明する。
図5に、油圧作動弁50の側部断面構造を示す。
同図に示すように、油圧作動弁50は、アッパボディ52に設けられている。アッパボディ52の対向する2つの面(図中下面及び上面)は切削加工を通じて加工面52a,52bとされている。また、アッパボディ52には、一方の加工面52a(以下、「下側加工面52a」)から他方の加工面52b(以下、「上側加工面52b)にかけて貫通する貫通孔56が形成されている。この貫通孔56は円柱状をなしている。なお、この貫通孔56は、アッパボディ52の鋳造時の鋳抜きにて形成されている。
上記セパレートプレート54は、貫通孔56の図中下端側にてアッパボディ52の下側加工面52aに当接している。このセパレートプレート54には、貫通孔56の内部とロアボディ53に形成された導入通路62とを連通する連通孔60が形成されている。上記カバープレート65は、貫通孔56の図中上端側にてアッパボディ52の上側加工面52bに当接している。
また、貫通孔56の内部には弁体58が収容されている。この弁体58は有底円筒状に形成されている。また、貫通孔56の内部には、カバープレート65と弁体58との間に弁体58をセパレートプレート54に向けて付勢するスプリング59が設けられている。このスプリング59は、その一端(図中下端)が弁体58の底部内周面に当接し、その他端(図中上端)がカバープレート65に当接している。
こうした油圧作動弁50では、導入通路62から連通孔60を通じて弁体58に作用する油圧に基づく力がスプリング59の付勢力よりも小さいときには、弁体58はセパレートプレート54に当接することにより連通孔60を閉鎖する。一方、導入通路62から連通孔60を通じて弁体58に作用する油圧に基づく力がスプリング59の付勢力よりも大きくなると、弁体58はセパレートプレート54から離間することにより連通孔60を開放する。すなわち、弁体58は、スプリング59の付勢力によってセパレートプレート54に当接することにより連通孔60を閉鎖する閉位置と、連通孔60を通じて弁体58に作用する油圧に基づく力によりセパレートプレート54から離間して連通孔60を開放する開位置とに変位する。
なお、連通孔60を通じて導入される作動油の一部は、貫通孔56の内周面と弁体58の外周面との間を通じて弁体58の上方に漏出することとなるが、こうして漏出した作動油はアッパボディ52において貫通孔56の内周面に開口する回収通路64に排出されるようになっている。
以上のように構成された油圧作動弁50は、油圧回路装置の導入通路62における油圧が所定圧以上となったときに、弁体18を開位置に変位させることで導入通路22の油圧を減衰するための油圧減衰弁(ダンパバルブ)として機能する。
以上説明した本実施形態の自動変速機の油圧回路装置によれば、次の効果を奏することができる。
(1)油圧作動弁50は、アッパボディ52の対向する2つの加工面52a,52bの一方から他方にかけて貫通する貫通孔56と、アッパボディ52の各加工面52a,52bの一方に当接して貫通孔56の一端側に設けられ、同貫通孔56の内部とその外部とを連通する連通孔60が形成されるセパレートプレート54とを備えるものとした。また、アッパボディ52の各加工面52a,52bの他方に当接して貫通孔56の他端側に設けられるカバープレート65と、貫通孔56の内部に収容される弁体58と、カバープレート65と弁体58との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体58をセパレートプレート54に向けて付勢するスプリング59とを備えるものとした。また、弁体18はスプリング59の付勢力によってセパレートプレート54に当接することにより連通孔60を閉鎖する閉位置と、連通孔60を通じて弁体58に作用する油圧に基づく力によりセパレートプレート54から離間して連通孔60を開放する開位置とに変位するものとした。このような構成によれば、スプリング59はカバープレート65と弁体58とにそれぞれ当接する態様にて設けられる一方、同スプリング59の付勢力によって付勢されることにより弁体58は閉位置にてセパレートプレート54に当接する。このため、弁体58の変位方向、換言すればスプリング59の付勢力の作用する方向においては、これら弁体58やスプリング59が貫通孔56の内壁に当接することはない。これにより、アッパボディ52が鋳造にて形成される場合であれ、スプリング59の圧縮状態が製品毎に異なることを抑制することができ、スプリング59の付勢力が製品毎に異なることを抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁50の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(2)セパレートプレート54はアッパボディ52の一方の加工面52aに当接する第1バルブボディプレートであり、カバープレート65はアッパボディ52の他方の加工面52bに当接する第2バルブボディプレートであるものとした。これにより、アッパボディ52の対向する加工面52a,52bにそれぞれ当接するプレートとして、油圧回路装置に元より設けられたバルブボディプレートを利用しているため、専用のプレートを別途追加して設置する場合と比較して部品点数を削減することができる。また、そうした専用のプレートの追加設置にともなう油圧回路装置の大型化を招くこともない。従って、部品点数の増加や装置の大型化を抑制しながらも、油圧作動弁50の作動態様の製品毎のばらつきを小さなものとすることができるようになる。
(3)アッパボディ52は鋳造にて形成され、貫通孔56は鋳抜きにて形成されるものとした。これにより、貫通孔56の内壁が鋳造されたままの粗い粗材面(鋳肌面)となっていても、このことが油圧作動弁50の作動態様の製品毎のばらつきに対して悪影響を及ぼすことはない。従って、こうした貫通孔56をアッパボディ52の鋳造時の鋳抜きにて形成することが可能となり、その分の加工が不要となることにより、アッパボディ52の加工を容易なものとすることができるようになる。
(4)セパレートプレート54及びカバープレート65は圧延にて形成されるものとした。これにより、スプリング59の圧縮状態が製品毎に異なることを一層抑制することができ、スプリング59の付勢力が製品毎に異なることを一層抑制することができるようになる。従って、油圧作動弁50の作動態様の製品毎のばらつきを一層小さなものとすることができるようになる。
なお、本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記各実施形態では、弁体18,38,58を収容する貫通孔16,36,56を第2アッパボディ12またはアッパボディ52に設けるようにしているが、こうした貫通孔をこれら以外のバルブボディに設けるようにしてもよい。また、この場合、バルブボディの各加工面に当接するプレートとして、バルブボディプレートを利用することができない場合があるが、そうした場合には、バルブボディの各加工面に当接する専用のプレートを別途追加するようにすればよい。
・上記各実施形態では、上下2層のアッパボディ11,12と1層のロアボディ13とを備える油圧回路装置、または1層のアッパボディ52と1層のロアボディ53とを備える油圧回路装置に対して本発明を適用した場合について例示したが、それ以外の構成の油圧回路装置、例えば上下2層のアッパボディと上下2層のロアボディとを備える油圧回路装置等に対しても上記実施形態と同様、あるいはそれに準じた態様で本発明を適用することができる。
・上記各実施形態では、貫通孔16,36,56を、鋳造時の鋳抜きにて形成するようにしているが、こうした貫通孔を切削加工等により形成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、貫通孔16,36,56の形成されるバルブボディ(第2アッパボディ12,アッパボディ52)の材料としてアルミニウム合金を用いるようにしているが、アルミニウム合金以外の材料を用いてバルブボディを形成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、貫通孔16,36,56の形成されるバルブボディ(第2アッパボディ12,アッパボディ52)を鋳造にて形成するようにしているが、鋳造以外の方法にてバルブボディを形成するようにしてもよい。
本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置の第1実施形態についてその分解斜視構造を示す斜視図。 同実施形態の自動変速機の油圧回路装置についてその油圧作動弁の側部断面構造を示す断面図。 本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置の第2実施形態についてその油圧作動弁の側部断面構造を示す断面図。 本発明にかかる自動変速機の油圧回路装置の変形例についてその分解斜視構造を示す斜視図。 同変形例の自動変速機の油圧回路装置についてその油圧作動弁の側部断面構造を示す断面図。 従来の自動変速機の油圧回路装置に設けられる油圧作動弁の一例についてその側部断面構造を示す断面図。
符号の説明
10…油圧作動弁、11…第1アッパボディ、12…第2アッパボディ、12a…上側加工面、12b…下側加工面、13…ロアボディ、13a…加工面、14…第1セパレートプレート、15…第2セパレートプレート、16,36…貫通孔、18,38…弁体、19,39…スプリング,20,40…連通孔、21,41…回収孔、22,42…導入通路、23,43…排出通路、24,44…回収通路、52…アッパボディ、52a…下側加工面、52b…上側加工面、53…ロアボディ、54…セパレートプレート、56…貫通孔、58…弁体、59…スプリング、60…連通孔、62…導入通路、64…回収通路、65…カバープレート、66…ボルト、70…油圧作動弁、72…バルブボディ、74…セパレートプレート、76…収容穴、76a…底面、78…弁体、79…スプリング、80…連通孔。

Claims (9)

  1. 油圧作動弁を備える自動変速機の油圧回路装置において、
    前記油圧作動弁は、
    前記油圧回路装置を構成するバルブボディの対向する2つの加工面の一方から他方にかけて貫通する貫通孔と、
    前記バルブボディの各加工面の一方に当接して前記貫通孔の一端側に設けられ、同貫通孔の内部とその外部とを連通する連通孔が形成される第1プレートと、
    前記バルブボディの各加工面の他方に当接して前記貫通孔の他端側に設けられる第2プレートと、
    前記貫通孔の内部に収容される弁体と、
    前記第2プレートと前記弁体との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体を前記第1プレートに向けて付勢するスプリングとを備え、
    前記弁体は前記スプリングの付勢力によって前記第1プレートに当接することにより前記連通孔を閉鎖する閉位置と、前記連通孔を通じて前記弁体に作用する油圧に基づく力により前記第1プレートから離間して前記連通孔を開放する開位置とに変位する
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記第1プレートは前記バルブボディの一方の加工面に当接する第1バルブボディプレートであり、前記第2プレートは前記バルブボディの他方の加工面に当接する第2バルブボディプレートである
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  3. 請求項2に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記油圧回路装置は、2層のアッパボディと1層のロアボディとを備えるとともに、前記第1バルブボディプレートとして、上層側の第1アッパボディと下層側の第2アッパボディとの間に介設される第1セパレートプレートを備え、前記第2バルブボディプレートとして、前記第2アッパボディと前記ロアボディとの間に介設される第2セパレートプレートを備えるものであり、
    前記第2アッパボディが前記バルブボディである
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  4. 請求項2に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記油圧回路装置は、1層のアッパボディと1層のロアボディとを備えるとともに、前記第1バルブボディプレートとして、前記アッパボディと前記ロアボディとの間に介設されるセパレートプレートを備え、前記第2バルブボディプレートとして、前記アッパボディの上側加工面に当接するカバープレートを備えるものであり、
    前記アッパボディが前記バルブボディである
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記バルブボディは鋳造にて形成され、前記貫通孔は鋳抜きにて形成されてなる
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  6. 油圧作動弁を備える自動変速機の油圧回路装置において、
    前記油圧作動弁は、
    前記油圧回路装置を構成する第1バルブボディの対向する2つの加工面の一方から他方にかけて貫通する貫通孔と、
    前記第1バルブボディの各加工面の一方に当接して前記貫通孔の一端側に設けられ、同貫通孔の内部とその外部とを連通する連通孔が形成されるプレートと、
    前記貫通孔の他端側に設けられる第2バルブボディと、
    前記貫通孔の内部に収容される弁体と、
    前記第2バルブボディの加工面と前記弁体との間にこれらにそれぞれ当接する態様にて設けられて同弁体を前記プレートに向けて付勢するスプリングとを備え、
    前記弁体は前記スプリングの付勢力によって前記プレートに当接することにより前記連通孔を閉鎖する閉位置と、前記連通孔を通じて前記弁体に作用する油圧に基づく力により前記プレートから離間して前記連通孔を開放する開位置とに変位する
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  7. 請求項6に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記プレートは前記第1バルブボディの一方の加工面に当接するバルブボディプレートである
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  8. 請求項7に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記油圧回路装置は、2層のアッパボディと1層のロアボディとを備えるとともに、前記バルブボディプレートとして、上層側の第1アッパボディと下層側の第2アッパボディとの間に介設されるセパレートプレートを備えるものであり、
    前記第2アッパボディが前記第1バルブボディであり、前記ロアボディが前記第2バルブボディである
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
  9. 請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の自動変速機の油圧回路装置において、
    前記第1バルブボディは鋳造にて形成され、前記貫通孔は鋳抜きにて形成されてなる
    ことを特徴とする自動変速機の油圧回路装置。
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