JP2009257500A - 変速機のニュートラルポジション検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】4本以下の複数の切換シャフトの軸線方向の移動により変速機の中立位置を検出する場合に、使用するニュートラルスイッチの数を1個とする。
【解決手段】変速機が中立位置にあるときには、検出ボール55は一部が通路14に突出するスライド部材51〜53及び当接部材54の球面部により押し出され、ニュートラルスイッチ40は、検知部42が押し込まれてオンとなり、変速機が中立位置にあることが検出される。切換シャフト22を軸線方向に移動させて変速機をシフト位置にしたときには、ニュートラルスイッチ40の検知部42の弾性的付勢力により押される検出ボール55は、スライド部材52を切換シャフト22の凹部21bに入るように移動させることで球面部を通路14内から後退させ、スライド部材52の後退したスペース内に移動することで、ニュートラルスイッチ40は検知部42が弾性的付勢力により押し出されてオフとなり、変速機がシフト位置になったことが検出される。
【選択図】図1
【解決手段】変速機が中立位置にあるときには、検出ボール55は一部が通路14に突出するスライド部材51〜53及び当接部材54の球面部により押し出され、ニュートラルスイッチ40は、検知部42が押し込まれてオンとなり、変速機が中立位置にあることが検出される。切換シャフト22を軸線方向に移動させて変速機をシフト位置にしたときには、ニュートラルスイッチ40の検知部42の弾性的付勢力により押される検出ボール55は、スライド部材52を切換シャフト22の凹部21bに入るように移動させることで球面部を通路14内から後退させ、スライド部材52の後退したスペース内に移動することで、ニュートラルスイッチ40は検知部42が弾性的付勢力により押し出されてオフとなり、変速機がシフト位置になったことが検出される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等に使用される変速機のニュートラルポジション検出装置に関する。
変速機のニュートラルポジション検出装置を備えた変速機には、例えば特許文献1に示すようなものがある。この変速機は、チェンジレバーの操作によりコントロールロッドを回動及び軸線方向に移動させて、コントロールロッドに設けた爪部材を4つのシフトフォークのうち一つのシフトフォークに選択的に係合させて軸線方向に移動させることにより、各シフトフォークにそれぞれ対応する各変速段のギヤに回転駆動力を伝達させる操作機構を有している。この操作機構には、コントロールロッドの中間部にピンで固定したカム部材が設けられ、ミッションケースのカム部材に対向する側壁部には、先端にばねでカム部材側に付勢された球状の当接部材を備えたニュートラルスイッチが設置されている。コントロールロッドが回動方向中立位置にあって各変速段のギヤを伝達状態にしていないときには、カム部材の長径部分がニュートラルスイッチの当接部材を押しつけることでオンされて、ニュートラルスイッチは変速機がニュートラル状態であることを検出し、チェンジレバーを操作することによりコントロールロッドを回動方向に移動させて各変速段のギヤを伝達状態にしたときには、カム部材の長径部分がニュートラルスイッチの当接部分と離れることでオフされて、ニュートラルスイッチは変速機が非ニュートラル状態であることを検出する。
特開2006−138345号公報
特許文献1と別の変速機には、複数のシフトフォークをそれぞれ複数のフォークシャフトに固定し、コントロールロッドを回動及び軸線方向に移動させることで、一つのフォークシャフトを選択してフォークシャフトとともにシフトフォークを軸線方向に移動させるものがある。このような変速機でも、特許文献1に記載されたように、コントロールロッドにカム部材を設けるとともに、ミッションケースのカム部材に対向する位置にニュートラルスイッチを設けて変速機が中立位置にあることを検出することもできる。しかし、変速機によっては、自動車のエンジンの他の装置と干渉するために、ミッションケースのコントロールロッドに設けたカム部材と対向する位置にニュートラルスイッチを取り付けることができないことがある。そのような場合には、ミッションケースに複数のフォークシャフトの軸線方向の移動を検出するニュートラルスイッチをそれぞれに取り付けて、これら全てのニュートラルスイッチにより各フォークシャフトの軸線方向の移動を検出して変速機が中立位置にあることを検出することができるが、そのようにすると、フォークシャフトの数に応じたニュートラルスイッチを取り付けなければならなく、コストが高くなるという問題があった。本発明は、上記のような課題を解決することを目的とする。
このために、本発明による変速機のニュートラルポジション検出装置は、互いに平行に配置されそれぞれ中立位置とシフト位置との間で軸線方向に移動可能に支持部材に支持された複数の切換シャフトにより変速歯車の切り換えを行う変速機のニュートラルポジション検出装置において、複数の切換シャフトは4本以下で1本の中心線を囲むように配置し、支持部材には、中心線を中心とする通路と、中心線と実質的に直交する略一平面上に通路に一端が開口されて全ての切換シャフトに向かって放射状に延びる複数の案内路とを形成し、各切換シャフトには、切換シャフトが中立位置にあるときに各案内路と対向する位置に半径方向に突出する突出部と、切換シャフトがシフト位置にあるときに案内路と対向する位置に半径方向に凹む凹部とを設け、各案内路には、各切換シャフトが中立位置にあるときは一部が突出部に当接してその一部と反対側となる部分に形成した球面部が通路内に所定量突出するとともに、シフト位置にあるときは凹部に一部が入って球面部が通路内に所定量突出した位置から後退可能となるスライド部材を摺動自在にそれぞれ挿入し、支持部材には、軸線方向外向きに弾性的付勢力が与えられた検知部を先端部に備えたニュートラルスイッチを通路と同軸的に設け、通路内には、各スライド部材の球面部とニュートラルスイッチの検知部との間に検出ボールを介在させ、全ての切換シャフトが中立位置にある状態では、通路内に所定量突出される全てのスライド部材の球面部に当接してニュートラルスイッチ側に押し出される検出ボールにより検知部が弾性的付勢力に抗して押し込まれてニュートラルスイッチが作動され、少なくとも1つの切換シャフトがシフト位置にある状態では、その切換シャフトと対応するスライド部材の球面部が後退可能となるので検知部が弾性的付勢力により押し出されてニュートラルスイッチの作動が解除されるよう構成したことを特徴とする。
前項の発明において、切換シャフトは3本とし、2本の切換シャフトは中心線を含む第1の平面上で中心線の両側に配置し、この2本の切換シャフトと対応する2つの案内路は第1の平面上で中心線と実質的に直交する第1の直線上に配置し、残る1本の切換シャフトは中心線を含み第1の平面と交差する第2の平面上で中心線の一側に配置し、この残る1本の切換シャフトと対応する案内路は第2の平面上で第1の直線と交差する第2の直線上に配置するとともに、中心線に対し残る1本の切換シャフトと反対側で第2の直線上に配置された通路には実質的に移動することなく通路内に常に所定量突出する球面部を有する当接部材を挿入し、全ての切換シャフトが中立位置にある状態では、通路内に所定量突出される全てのスライド部材及び当接部材の球面部に当接してニュートラルスイッチ側に押し出される検出ボールにより検知部が弾性的付勢力に抗して押し込まれてニュートラルスイッチが作動され、少なくとも1つの切換シャフトがシフト位置にある状態では、その切換シャフトと対応するスライド部材の球面部が後退可能となるので検知部が弾性的付勢力により押し出されてニュートラルスイッチの作動が解除されるよう構成したことを特徴とする。
前述のように構成した請求項1の発明によれば、複数の切換シャフトは4本以下で1本の中心線を囲むように配置し、支持部材には、中心線を中心とする通路と、中心線と実質的に直交する略一平面上に通路に一端が開口されて全ての切換シャフトに向かって放射状に延びる複数の案内路とを形成し、各切換シャフトには、切換シャフトが中立位置にあるときに各案内路と対向する位置に半径方向に突出する突出部と、切換シャフトがシフト位置にあるときに案内路と対向する位置に半径方向に凹む凹部とを設けている。また、各案内路には、各切換シャフトが中立位置にあるときに一部が突出部に当接するとともに反対側となる他部に形成した球面部が通路内に突出するとともにシフト位置にあるときに凹部に一部が入って後退するスライド部材を摺動自在に挿入し、支持部材には、軸線方向外向きに弾性的付勢力が与えられた検知部を先端部に備えたニュートラルスイッチを通路と同軸的に設け、通路内には、各スライド部材の球面部とニュートラルスイッチの検知部との間に検出ボールを介在させている。
全ての切換シャフトが中立位置にある状態では、検出ボールは通路内に所定量突出される全てのスライド部材の球面部に当接してニュートラルスイッチ側に押し出されることにより、ニュートラルスイッチは検知部が弾性的付勢力に抗して押し込まれて、変速機が中立位置であることを検出する。
切換シャフトのうちの何れかが中立位置からシフト位置に移動したときには、ニュートラルスイッチの検知部の弾性的付勢力により押される検出ボールは、後退可能となる一つのスライド部材を移動した切換シャフトの凹部内に入れることでそのスライド部材の球面部を通路内から後退させ、スライド部材の後退により生じたスペース内に移動する。これによりニュートラルスイッチは、移動した検出ボールにより検知部を押し込まれなくなるので、変速機が中立位置にないことを検出する。従って、複数の切換シャフトに対し1個のニュートラルスイッチを設けるだけで、変速機が中立位置にあるか否かを検出することができるようになり、コストを低廉に抑えることができるようになる。
切換シャフトは3本とし、2本の切換シャフトは中心線を含む第1の平面上で中心線の両側に配置し、この2本の切換シャフトと対応する2つの案内路は第1の平面上で中心線と実質的に直交する第1の直線上に配置し、残る1本の切換シャフトは中心線を含み第1の平面と交差する第2の平面上で中心線の一側に配置し、この残る1本の切換シャフトと対応する案内路は第2の平面上で第1の直線と交差する第2の直線上に配置するとともに、中心線に対し残る1本の切換シャフトと反対側で第2の直線上に配置された通路には実質的に移動することなく通路内に常に所定量突出する球面部を有する当接部材を挿入し、全ての切換シャフトが中立位置にある状態では、通路内に所定量突出される全てのスライド部材及び当接部材の球面部に当接してニュートラルスイッチ側に押し出される検出ボールにより検知部が弾性的付勢力に抗して押し込まれてニュートラルスイッチが作動され、少なくとも1つの切換シャフトがシフト位置にある状態では、その切換シャフトと対応するスライド部材の球面部が後退可能となるので検知部が弾性的付勢力により押し出されてニュートラルスイッチの作動が解除されるようにした請求項2に記載の発明によれば、全ての切換シャフトが中立位置にある状態では、検出ボールは通路内に所定量突出される全てのスライド部材及び当接部材の球面部と当接してニュートラルスイッチ側に押し出されることにより、ニュートラルスイッチは検知部が弾性的付勢力に抗して押し込まれて、変速機が中立位置にあることを検出する。
切換シャフトのうちの何れかが中立位置からシフト位置に移動したときには、ニュートラルスイッチの検知部の弾性的付勢力により押される検出ボールは、後退可能となる一つのスライド部材を移動した切換シャフトの凹部内に入れてそのスライド部材の球面部を通路内から後退させ、スライド部材の後退により生じたスペース内に移動する。これによりニュートラルスイッチは、移動した検出ボールにより検知部が押し込まれなくなるので、変速機が中立位置にないことを検出する。従って、上述したのと同様に、変速機が中立位置にあるか否かを検出するのに、複数の切換シャフトに対して1個のニュートラルスイッチを設けるだけで足りるので、コストを低廉に抑えることができるようになる。さらに、支持部材に案内路及び補助通路を形成するときに、第1の平面上に配置した2つの案内路と、第2の平面上に配置した1つの案内路と補助通路とは、それぞれ1工程で形成することが可能となって加工の手間を少なくすることができる。
以下に、図1〜図6により、本発明による変速機のニュートラルポジション検出装置を実施するための最良の形態を説明する。この実施形態によるニュートラルポジション検出装置が適用される変速機は、図1に示すように、互いに平行に配置されそれぞれ中立位置とシフト位置との間で軸線方向のみ移動可能にトランスミッションケース(支持部材)10に支持された3本のフォークシャフト(切換シャフト)21〜23を備え、変速レバー(図示省略)の操作によりコントロールシャフト30を軸線方向に移動させることで3本のフォークシャフト21〜23から1本のフォークシャフトを選択し、コントロールシャフト30を回動させることで選択されたフォークシャフトを軸線方向に移動させることにより変速歯車(図示省略)の切り換えを行うものである。なお、3本のフォークシャフト21〜23は1本の中心線Cを囲むように配置され、この実施形態では、3本のうち2本のフォークシャフト21,22は、中心線Cを含む同一平面(第1の平面)で中心線Cの両側に配置され、残る1本のフォークシャフト23は中心線Cを含み第1の平面と直交する第2の平面上に配置されている。
図1に示すように、トランスミッションケース10は、3本のフォークシャフト21〜23の大部分を収容する第1ケース11と、第1ケース11に連結された第2ケース12とから構成される。図1〜図3に示すように、第1ケース11には3本のフォークシャフト21〜23の一端部を支持する支持孔11a〜11cが形成されており、第2ケース12には3本のフォークシャフト21〜23の他端部を支持する支持孔12a〜12cが形成されている。
図1〜図3に示すように、第1ケース11の支持孔11a〜11cが形成された側の端部には、前述した中心線Cを中心としてニュートラルスイッチ40を取り付けるための雌ねじが形成された断面円形の取付孔13と、この取付孔13の内端から同軸的に延びる断面円形の通路14とが形成されている。主として図2に示すように、第1ケース11には、上記中心線Cと実質的に直行する略一平面上に各フォークシャフト21〜23に向けて、通路14から放射状に延びる断面円形の3つの案内路15〜17が形成されている。
この実施形態では、案内路15,16は、一端が通路14に開口しており、他端が各支持孔11a,11bに開口しており、これら両案内路15,16は、フォークシャフト21,22が配置された第1の平面上で中心線Cと実質的に直交する第1の直線上に配置されている。また、案内路17は、一端が通路14に開口しており、他端が支持孔11cに開口しており、中心線Cを含むフォークシャフト23が配置された第2の平面上で上記の第1の直線と直交する第2の直線上に配置されている。
第1ケース11には、第1の直線上に案内路15,16と同径の第1補助通路18と、第2の直線上に案内路17と同径の第2補助通路(補助通路)19が形成されている。第1ケース11の外側に開口する第1補助通路18の開口部には栓部材18aが挿入されて閉じられ、通路14に対してフォークシャフト23の反対側に配置されて第1ケース11の外側に開口する第2補助通路19の開口部には栓部材19aが挿入されて閉じられている。
図1及び図2に示すように、各フォークシャフト21〜23は、トランスミッションケース10の第1ケース11に形成された支持孔11a〜11cと第2ケース12に形成された12a〜12cに軸線方向摺動自在に案内支持されている。各フォークシャフト21〜23には、シフトピース24〜26が設けられており、各フォークシャフト21〜23が中立位置にある状態ではこれらシフトピース24〜26の先端部に形成したコ字形の切欠きは一列に整列され、各切欠きは、コントロールシャフト30に固定したスリーブ31から半径方向に延出するレバー32の先端が選択的に係合されるようになっている。また、各フォークシャフト21〜23には、それぞれ変速歯車の切り換えを行うシフトフォーク27〜29が固定されている。なお、スリーブ31は、デテント装置33により回動方向中立位置に弾性的に係止されるようになっている。
各フォークシャフト21〜23には、ニュートラルスイッチ40の取付側となる一端部の外周に、軸線方向に離れた位置で半径方向に凹む2つの凹部21b,21c〜23b,23cと、これら各凹部21b,21c〜23b,23cに挟まれることで半径方向に突出する突出部21a〜23aとが設けられ、各突出部と各凹部との間の段差部には、テーパが形成されている。各フォークシャフト21〜23の各突出部21a〜23aは、各フォークシャフトが中立位置にあるときに、各案内路15〜17と対向する位置に設けられており、各フォークシャフト21〜23の各凹部21b,21c〜23b,23cは、各フォークシャフト21〜23がシフト位置にあるときに各案内路15〜17と対向する位置に設けられている。なお、この実施形態では、両側の各凹部21b,21c〜23b,23cは各フォークシャフト21〜23の外周の一部を切り欠いて形成し、それらの間の部分により各突出部21a〜23aを形成するようにしているが、両側の各凹部21b,21c〜23b,23cを環状溝状に形成し、それらの間の部分により各突出部21〜23aを形成するようにしてもよい。
第1ケース11の取付孔13には、変速機が中立位置にあることを検出するニュートラルスイッチ40が中心線Cと同軸的に取り付けられている。このニュートラルスイッチ40の本体部41には、外周の一部に雄ねじが形成されており、ニュートラルスイッチ40はこの雄ねじを取付孔13の雌ねじに螺合させて第1ケース11に固定されている。ニュートラルスイッチ40の先端に設けられた検知部42は、スプリングにより軸線方向外向きに弾性的付勢力が与えられており、ニュートラルスイッチ40は検知部42が押し出された自由状態ではオフであるが、検知部42を弾性的付勢力に抗して押し込まれればオンとなり、変速機が中立位置にあることを検出するものである。
図1及び図2に示すように、第1ケース11の各案内路15,16には、スライド部材51,52が摺動自在に挿入されており、スライド部材51,52は、鋼製の丸いロッドの両端に半球形状の球面部を有したものである。第1ケース11の案内路17には、鋼球よりなるスライド部材53が摺動自在に挿入されている。フォークシャフト21〜23が中立位置にあるときには、各スライド部材51〜53の一端(一部)の球面部は、各フォークシャフト21〜23に形成された各突出部21a〜23aの頂部に当接するとともに、各スライド部材51〜53の他端の球面部(一部と反対側の球面部)は、通路14内に所定量突出している。なお、第2補助通路19には、摺動しないがスライド部材53と同様の鋼球よりなる当接部材54が挿入されており、この当接部材54の一部の球面部は、栓部材19aに当接するとともに、栓部材19aと反対側となる球面部は通路内14に所定量突出している。
各スライド部材51〜53及び当接部材54とニュートラルスイッチ40の先端の検知部42の間となる第1ケース11の通路14内には、鋼球よりなる検出ボール55が移動自在に挿入されている。
次に、上述した変速機の作動の説明をする。図1〜図3に示すように全てのフォークシャフト21〜23が中立位置にあり、変速機がニュートラルポジションにあるときには、検出ボール55は、一部が通路14内に突出する各スライド部材51〜53及び当接部材54の各球面部に当接してニュートラルスイッチ40側に押し出されている。これにより、ニュートラルスイッチ40は、先端の検知部42が弾性的付勢力に抗して押し込まれることで作動されてオンとなり、変速機が中立位置にあることが検出される。
図1〜図3に示す中立位置から変速レバー(図示省略)を操作し、コントロールシャフト30を軸線方向に移動させることでレバー32の先端部をシフトピース25の切欠き内で移動させて3本のフォークシャフト21〜23から1本のフォークシャフト22を選択し、コントロールシャフト30を回動させることで、図4に示すようにフォークシャフト22を軸線方向(図1に示す右向き)に移動させて変速歯車の切り換えを行う。このとき、フォークシャフト22は、突出部22aが案内路16に対向している中立位置から凹部22bが案内路16に対向するシフト位置に移動してスライド部材52が後退可能となる。ニュートラルスイッチ40の検知部42の弾性的付勢力により押される検出ボール55は、スライド部材52をその後部の一部が凹部22bに入るように移動させ、スライド部材52の球面部を通路14内から後退させる。これにより、ニュートラルスイッチ40は、その検知部42が弾性的付勢力により押し出されることで作動が解除されてオフとなり、変速機が中立位置でなくなったことが検出される。
以上は、フォークシャフト22が図1に示す右向きに移動された場合について説明したが、フォークシャフト22が図1に示す左向きに移動された場合も同様であり、また、他のフォークシャフト21,23が図1に示す右向きまたは左向きに移動された場合も同様に、ニュートラルスイッチは変速機が中立位置でなくなったことが検出される。
前述のように構成した変速機のニュートラルポジション検出装置によれば、全てのフォークシャフト21〜23が中立位置にあるときには、検出ボール55は、全てのスライド部材51〜53及び当接部材54の球面部と当接した状態となり、ニュートラルスイッチ40は検知部42が弾性的付勢力に抗して押し込まれることで作動されてオンとなり、変速機が中立位置にあることを検出する。フォークシャフト21〜23のうち何れかが中立位置からシフト位置に移動すれば、ニュートラルスイッチ40の検知部42の弾性的付勢力により押される検出ボール55は、後退可能となる何れか一つのスライド部材51〜53を移動した何れか一つのフォークシャフト21〜23の凹部21b,21c〜23b,23cに入れて、スライド部材51〜53の球面部の何れかを通路14内から後退させてスライド部材の後退により生じたスペース内に移動する。これにより、ニュートラルスイッチ40は、移動した検出ボール55により検知部42を押し込まれなくなるので、変速機が中立位置にないことを検出する。これにより、フォークシャフト21〜23に対して1個のニュートラルスイッチ40を設けるだけで、変速機が中立位置であるか否かを検出することができるようになり、コストを低廉に抑えることができるようになる。さらに、上記の実施形態の変速機のニュートラルポジション検出装置によれば、第1ケース11に案内路15〜17及び第2補助通路19を形成するときに、第1の平面上に配置した2つの案内路15,16と、第2の平面上に配置した案内路17と第2補助通路19とを、それぞれ一工程で形成することが可能となって加工の手間を省くことができる。
また、上記の実施形態は変速機が3本のフォークシャフト21〜23及び当接部材54を備えたものについて説明しているが、当接部材54は省略してもよく、その場合はフォークシャフト21〜23及びこれに関連する各部材は通路14を中心として例えば120度間隔で放射状に配置すればよい。さらに、本発明は2本または4本のフォークシャフトを備えた場合も同様に変速機の中立位置にあることを検出することができる。
10…支持部材(トランスミッションケース)、14…通路、15〜17…案内路,19…補助通路(第2挿入通路),21〜23…切換シャフト(フォークシャフト)、21a〜23a…突出部、21b,21c〜23b,23c…凹部、40…ニュートラルスイッチ、42…検知部、51〜53…スライド部材、55…検出ボール、C…中心線。
Claims (2)
- 互いに平行に配置されそれぞれ中立位置とシフト位置との間で軸線方向に移動可能に支持部材に支持された複数の切換シャフトにより変速歯車の切り換えを行う変速機のニュートラルポジション検出装置において、
前記複数の切換シャフトは4本以下で1本の中心線を囲むように配置し、
前記支持部材には、前記中心線を中心とする通路と、前記中心線と実質的に直交する略一平面上に前記通路に一端が開口されて全ての前記切換シャフトに向かって放射状に延びる複数の案内路とを形成し、
前記各切換シャフトには、前記切換シャフトが中立位置にあるときに前記各案内路と対向する位置に半径方向に突出する突出部と、前記切換シャフトがシフト位置にあるときに前記案内路と対向する位置に半径方向に凹む凹部とを設け、
前記各案内路には、前記各切換シャフトが中立位置にあるときは一部が前記突出部に当接してその一部と反対側となる部分に形成した球面部が前記通路内に所定量突出するとともに、前記シフト位置にあるときは前記凹部に前記一部が入って前記球面部が前記通路内に所定量突出した位置から後退可能となるスライド部材を摺動自在にそれぞれ挿入し、
前記支持部材には、軸線方向外向きに弾性的付勢力が与えられた検知部を先端部に備えたニュートラルスイッチを前記通路と同軸的に設け、
前記通路内には、前記各スライド部材の球面部と前記ニュートラルスイッチの検知部との間に検出ボールを介在させ、
全ての前記切換シャフトが中立位置にある状態では、前記通路内に前記所定量突出される全ての前記スライド部材の球面部に当接して前記ニュートラルスイッチ側に押し出される前記検出ボールにより前記検知部が前記弾性的付勢力に抗して押し込まれて前記ニュートラルスイッチが作動され、少なくとも1つの前記切換シャフトがシフト位置にある状態では、その切換シャフトと対応する前記スライド部材の球面部が後退可能となるので前記検知部が前記弾性的付勢力により押し出されて前記ニュートラルスイッチの作動が解除されるよう構成したことを特徴とする変速機のニュートラルポジション検出装置。 - 請求項1に記載の変速機のニュートラルポジション検出装置において、
前記切換シャフトは3本とし、
2本の前記切換シャフトは前記中心線を含む第1の平面上で前記中心線の両側に配置し、この2本の前記切換シャフトと対応する2つの前記案内路は前記第1の平面上で前記中心線と実質的に直交する第1の直線上に配置し、
残る1本の前記切換シャフトは前記中心線を含み前記第1の平面と交差する第2の平面上で前記中心線の一側に配置し、この残る1本の前記切換シャフトと対応する前記案内路は前記第2の平面上で前記第1の直線と交差する第2の直線上に配置するとともに、前記中心線に対し前記残る1本の切換シャフトと反対側で前記第2の直線上に配置された補助通路には実質的に移動することなく前記通路内に常に所定量突出する球面部を有する当接部材を挿入し、
全ての前記切換シャフトが中立位置にある状態では、前記通路内に前記所定量突出される全ての前記スライド部材及び当接部材の球面部に当接して前記ニュートラルスイッチ側に押し出される前記検出ボールにより前記検知部が前記弾性的付勢力に抗して押し込まれて前記ニュートラルスイッチが作動され、少なくとも1つの前記切換シャフトがシフト位置にある状態では、その切換シャフトと対応する前記スライド部材の球面部が後退可能となるので前記検知部が前記弾性的付勢力により押し出されて前記ニュートラルスイッチの作動が解除されるよう構成したことを特徴とする変速機のニュートラルポジション検出装置。
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JP2008108197A JP2009257500A (ja) | 2008-04-17 | 2008-04-17 | 変速機のニュートラルポジション検出装置 |
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Family Applications (1)
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2008
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