JP2009257458A - 送り装置及びロボット - Google Patents

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Yuji Negishi
祐司 根岸
Katsuyoshi Kido
克芳 木戸
Koji Yabe
幸次 矢部
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Abstract

【課題】カバー部材により密閉された空間の吸排気を好適に行うことができる送り装置を提供する。
【解決手段】スカラロボット1の送り装置51は、螺旋状に延びるネジ溝9cが形成された作業軸9と、作業軸9に螺合し、作業軸9との相対回転により作業軸9に対して軸方向へ移動するネジナット33と、作業軸9のネジナット33よりも下端9a側の部分を密閉し、ネジナット33の作業軸9に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮する下側カバー部材11とを有し、作業軸9には、下側カバー部材11に密閉された下側密閉空間S1と、下側密閉空間S1とは別の、作業軸9の外部の外部空間としての上側密閉空間S2とを連通する孔部9hが形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネジ軸と、当該ネジ軸に螺合するネジナットとを有する送り装置及び当該送り装置を有するロボットに関する。
ネジ軸と、当該ネジ軸に螺合するネジナットとを相対回転させ、ネジナットをネジ軸の軸方向へ移動させる送り装置が知られている。また、このような送り装置において、ネジ軸及びネジナットにおいて生じた粉塵やネジ軸及びネジナットを潤滑させるためのグリス等の飛散を防止したり、又は、これとは逆に、ネジ軸やネジナットへの粉塵等の混入を防止するために、ネジ軸を、軸方向において伸縮可能なカバー部材により密閉する技術が知られている。カバー部材は、例えば、ネジ軸の両側にそれぞれ設けられる。
カバー部材により形成された密閉空間は、ネジナットのネジ軸に対する軸方向への移動に伴って体積が変化する。従って、密閉空間は、ネジナットの移動に伴って吸排気が好適に行われなければ、ネジナットのネジ軸に対する軸方向への移動に対して大きな抵抗力が生じて駆動効率が低下するとともに、カバー部材に過度の圧力が加えられ、カバー部材の圧力が低下する。そこで、特許文献1の送り装置では、ネジナットに孔部を設けることにより、ネジ軸の両側に設けられた2つの密閉空間を互いに連通し、密閉空間の吸排気を行っている。
特開2001−300832号公報
しかし、送り装置において、ナットに孔部を形成することが困難な場合がある。例えば、ボールネジ送り装置において、ネジ軸とネジナットとの間に配置されるボールが、ネジナット内で循環するものが知られているが、このようなボールネジ送り装置のネジナットは、ボールが循環するための通路が形成されていることから、密閉空間を連通するための孔部を設ける領域を確保することが難しい。また、無理に孔部を設けるとすれば、ネジナットの強度が低下し、送り装置に高負荷の動作を行わせることが困難になる。
本発明の目的は、カバー部材により密閉された空間の吸排気を好適に行うことができる送り装置及びロボットを提供することにある。
本発明の送り装置は、螺旋状に延びるネジ溝が形成されたネジ軸と、前記ネジ軸に螺合し、前記ネジ軸との相対回転により前記ネジ軸に対して軸方向へ移動するネジナットと、前記ネジ軸の前記ネジナットよりも一端側の部分を密閉し、前記ネジナットの前記ネジ軸に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮するカバー部材と、を有し、前記ネジ軸には、前記カバー部材に密閉された密閉空間と、前記密閉空間とは別の、前記ネジ軸の外部の外部空間とを連通する孔部が形成されている。
好適には、前記ネジ軸の前記ネジナットよりも他端側の部分を密閉し、前記ネジナットの前記ネジ軸に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮する他のカバー部材を有し、前記孔部は、前記密閉空間と、前記外部空間としての前記他のカバー部材により密閉された空間とを連通する。
好適には、前記孔部は、前記密閉空間及び前記外部空間の少なくとも一方において、前記ネジ軸の側面に開口している。
好適には、前記孔部は、前記密閉空間及び前記外部空間の少なくとも一方において、前記ネジ軸の端面に開口している。
好適には、前記ネジ軸には、軸方向に直線状に延びるスプライン溝が形成されており、前記ネジナットに対して軸方向において移動不可能、前記ネジ軸に対して軸方向に移動可能、且つ、前記スプライン溝に係合して前記ネジ軸とともに回転可能に構成されたスプラインナットが設けられ、前記カバー部材は、一方側が前記スプラインナットに対して固定されるとともに、他方側が前記ネジ軸に対して前記スプラインナットよりも前記一端側の位置にて固定されている。
本発明のロボットは、基台と、螺旋状に延びるネジ溝と、軸方向に直線状に延びるスプライン溝とが形成され、作業装置が取り付けられる一端が前記基台から延出する作業軸と、前記基台に設けられ、前記ネジ溝に螺合し、前記基台に対して回転することにより前記作業軸を前記基台に対して軸方向に駆動可能なネジナットと、前記基台に設けられ、前記スプライン溝に係合し、前記基台に対して回転することにより前記作業軸を前記基台に対して軸回りに駆動可能なスプラインナットと、前記作業軸の前記基台よりも前記一端側の部分を密閉し、前記作業軸の前記基台に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮するカバー部材と、を有し、前記作業軸には、前記カバー部材に密閉された密閉空間と、前記密閉空間とは別の、前記作業軸の外部の外部空間とを連通する孔部が形成されている。
好適には、前記作業軸は、他端も前記基台から前記一端とは反対側に延出し、前記ネジ軸の前記基台よりも前記他端側の部分を密閉し、前記作業軸の前記基台に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮する他のカバー部材が設けられ、前記孔部は、前記密閉空間と、前記外部空間としての前記他のカバー部材により密閉された空間とを連通する。
好適には、前記ネジ溝は、前記ネジ軸の前記一端側へ延びる部分が前記一端に到達しないように形成され、前記孔部は、前記密閉空間において、前記ネジ軸の側面の、前記ネジ溝よりも前記一端側の位置に開口している。
好適には、前記スプラインナットは、前記ネジナットよりも前記ネジ軸の前記一端側に配置され、前記スプライン溝は、前記ネジ溝よりも前記一端側へ延びており、前記孔部は、前記密閉空間において、前記ネジ軸の側面の、前記ネジ溝よりも前記一端側、且つ、前記スプライン溝の前記一端側の端部よりも前記他端側であって、前記スプライン溝と重ならない位置に開口している。
本発明によれば、カバー部材により密閉された空間の吸排気を好適に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るスカラロボット1の外観を、作業軸9が上限位置まで上昇した状態で示す斜視図である。図2は、スカラロボット1の外観を、作業軸9が下限位置まで下降した状態で示す斜視図である。なお、作業軸9及び作業軸9の軸方向への移動に係る構成は、本発明の実施形態に係る送り装置51を構成している。
スカラロボット1は、水平な載置面、傾斜した載置面、壁面、天井などの適宜な位置に適宜な向きで設置されてよいが、以下では、説明の便宜上、水平な載置面に設置されたものとして説明する。
スカラロボット1は、ベース3と、ベース3に対して第1軸A1(図1)回りに回転可能に連結された第1アーム5と、第1アーム5に対して第2軸A2(図1)回りに回転可能に連結された第2アーム7と、第2アーム7に対して第3軸A3(図1)の軸方向に移動可能、かつ、第3軸A3の軸回り(第4軸)に回転可能な作業軸9と、作業軸9の下側部分を覆う下側カバー部材11と、作業軸9の上側部分を覆う上側カバー部材13と、ベース3から第2アーム7へ延びるダクト15とを有している。
なお、第1軸A1、第2軸A2、第3軸A3は、例えば、互いに平行である。また、第1軸A1、第2軸A2、第3軸A3は、スカラロボット1が水平な載置面に載置されている状態において、例えば、鉛直に延びる軸である。スカラロボット1は、作業軸9の下端9aに、各種の作業を行う不図示の作業装置が取り付けられる。作業装置は、例えば、ロボットハンドや工具である。
ベース3、第1アーム5、第2アーム7、作業軸9は、例えば、アルミニウム等の金属により形成されている。ベース3は、例えば、概ね直方体の筐体状に形成され、床面等の据付面に対して固定される。第1アーム5は、例えば、第1軸A1に直交する板状、且つ、第1軸A1に直交する方向に延びる長尺状に形成され、ベース3に支持されている。第2アーム7は、例えば、概ね直方体の筐体状に形成され、第1アーム5に支持されている。
作業軸9は、第3軸A3に沿う方向に延びる軸状の部材である。ただし、作業軸9の内部は空洞であり、作業軸9は円筒状に形成されている。作業軸9は、下端9aが第2アーム7から下方へ延出するとともに、上端9b(図3参照)が第2アーム7から上方へ延出している。
下側カバー部材11及び上側カバー部材13は、例えば、いわゆる蛇腹により構成されている。すなわち、下側カバー部材11及び上側カバー部材13は、作業軸9の軸方向へ延びる中空状に形成されるとともに、内周側及び外周側へ交互に折り返されて構成されており、折り返しの角度を変化させることにより、軸方向において伸縮可能である。なお、下側カバー部材11及び上側カバー部材13の、作業軸9に直交する断面の形状は、適宜な形状でよいが、例えば、円形である。下側カバー部材11及び上側カバー部材13は、例えば、可撓性を有する樹脂により構成されている。
図1に示すように、作業軸9が上昇すると、作業軸9の下方への延出量が減少するとともに作業軸9の上方への延出量は増加する。これに伴って、下側カバー部材11は短縮され、上側カバー部材13は伸長される。また、図2に示すように、作業軸9が下降すると、作業軸9の下方への延出量が増加するとともに作業軸9の上方への延出量は減少する。これに伴って、下側カバー部材11は伸長され、上側カバー部材13は短縮される。
ダクト15は、例えば、可撓性を有する樹脂により形成された中空状の部材であり、ベース3内部と第2アーム7の内部とを連通している。ダクト15内には、例えば、特に図示しないが、ベース3から第2アーム7へ電力を供給するケーブル、ベース3と第2アーム7との間で電気信号を送受信するためのケーブル、ベース3から第2アーム7へエアを送出するためのチューブ、第2アーム7からベース3へエアを吸引するためのチューブが設けられている。
図3は、図1のIII−III線における断面図である。なお、図3は、スカラロボット1の内部の概略を示すものであり、内部構成の細部は省略されている。
ベース3内部には、駆動源としての1軸モータ17と、1軸モータ17の回転を第1アーム5に伝達する1軸伝達部19とが設けられている。1軸モータ17は、例えば、サーボモータにより構成され、出力軸が第1軸A1と同軸状になるようにベース3に対して固定されている。1軸伝達部19は、例えば、歯車列を含む減速機により構成されている。1軸モータ17の回転が1軸伝達部19を介して第1アーム5に伝達されることにより、第1アーム5は、ベース3に対して第1軸A1回りに回転する。
第2アーム7内部には、駆動源としての2軸モータ21と、2軸モータ21の回転を第1アーム5に伝達する2軸伝達部23と、駆動源としての3軸モータ25と、3軸モータ25の回転力を第3軸A3の軸方向の力に変換して作業軸9に伝達する3軸伝達部27と、駆動源としての4軸モータ29と、4軸モータ29の回転を作業軸9に伝達する4軸伝達部31とが設けられている。
2軸モータ21は、例えば、サーボモータにより構成され、出力軸が第2軸A2と同軸状になるように第2アーム7に対して固定されている。2軸伝達部23は、例えば、歯車列を含む減速機により構成されている。2軸モータ21の回転が2軸伝達部23を介して第1アーム5に伝達されることにより、第2アーム7は、第1アーム5に対して第2軸A2回りに回転する。
3軸モータ25は、例えば、サーボモータにより構成され、出力軸が第3軸A3と平行になるように第2アーム7に対して固定されている。3軸伝達部27は、例えば、不図示のタイミングベルトや歯車列により構成された、3軸モータ25の回転を伝達する回転伝達機構と、その回転伝達機構から回転が伝達されるネジナット33とを有している。ネジナット33は、第2アーム7に対して、第3軸A3回りに回転可能且つ第3軸A3の軸方向に移動不可能に支持されている。ネジナット33の作用については後述する。
4軸モータ29は、例えば、サーボモータにより構成され、出力軸が第3軸A3と平行になるように第2アーム7に対して固定されている。4軸伝達部31は、例えば、不図示のタイミングベルトや歯車列により構成された、4軸モータ29の回転を伝達する回転伝達機構と、その回転伝達機構から回転が伝達されるスプラインナット35とを有している。スプラインナット35は、第2アーム7に対して、第3軸A3回りに回転可能且つ第3軸A3の軸方向に移動不可能に支持されている。スプラインナット35の作用については後述する。
図4(a)は、作業軸9の斜視図である。図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における断面図である。
作業軸9は、いわゆるボールネジスプライン機構のボールネジスプライン軸により構成されている。すなわち、作業軸9の外周面には、螺旋状に延びるネジ溝9cと、作業軸9の軸方向に直線状に延びるスプライン溝9dとが形成されている。
ネジ溝9cには、不図示の複数のボールが配置され、そのボールを介してネジナット33が螺合する。作業軸9とネジナット33とが相対回転すると、ネジナット33は作業軸9に対して軸方向に移動する。従って、スカラロボット1においては、ネジナット33が第2アーム7に対して作業軸9回りに回転すると、作業軸9は第2アーム7に対して軸方向へ移動する。なお、ネジ溝9cの幅、深さ、ピッチ、傾斜角は、適宜に設定されてよい。
スプライン溝9dには、不図示の複数のボールが配置され、そのボールを介してスプラインナット35が係合する。従って、作業軸9とスプラインナット35とは、軸方向に相対移動可能であるとともに、軸回りに相対回転不可能である。そして、スカラロボット1においては、スプラインナット35が第2アーム7に対して作業軸9回りに回転すると、作業軸9は第2アーム7に対して軸回りに回転する。なお、スプライン溝9dの幅、深さ、本数は、適宜に設定されてよい。図4では、2本のスプライン溝9dが隣接して設けられるとともに、その隣接した2本のスプライン溝9dが等間隔(120度間隔)で3箇所に設けられている場合を例示している。
ネジ溝9cは、例えば、作業軸9の上端9b側へは、上端9bに到達するまで延びている一方で、下端9a側へは、中途までしか延びておらず、下端9aには到達していない。また、スプライン溝9dは、例えば、作業軸9の上端9bに到達するまで延びるとともに、下端9aに到達するまで延びている。
図1及び図3に示すように、作業軸9は、上限位置まで上昇しても、下端9aは、スプラインナット35やネジナット33に到達せず、比較的離間している。これは、作業軸9の下端9a側には、ロボットハンド等の作業装置を取り付けるための長さが確保されること等からである。
従って、ネジ溝9cは、作業軸9の下端9aに到達していなくても不都合はない。なお、同様に、スプライン溝9dも、作業軸9の下端9aに到達していなくても不都合はない。ただし、図3に示すように、スプラインナット35がネジナット33よりも作業軸9の下端9a側に位置している場合には、作業軸9が上限位置まで上昇したときの、ネジナット33とネジ溝9cの下端との距離(余裕量)と、スプラインナット35とスプライン溝9dの下端との距離(余裕量)とを同程度(例えば必要最小限)に設定すると、スプライン溝9dの下端は、ネジ溝9cの下端よりも、作業軸9の下端9a側に位置することになる。
作業軸9は、上述したように、中空状に形成されており、図4(b)に示すように、作業軸9の内部には、軸方向に延びる中空部9eが形成されている。図4(a)に示すように、作業軸9の側面には、下端側に下側開口部9fが、上端側に上側開口部9gが形成されており、中空部9eは、作業軸外部と連通している。なお、以下において、中空部9e、下側開口部9f及び上側開口部9gの組み合わせを、孔部9hということがある。
下側開口部9f及び上側開口部9gは、例えば、ネジ溝9c及びスプライン溝9dと重ならない位置に配置されている。下側開口部9fは、ネジ溝9cよりも作業軸9の下端9a側に位置している。一方、上側開口部9gは、ネジ溝9cの間に位置している。下側開口部9f及び上側開口部9gは、例えば、図4(b)に示すように、作業軸9の軸回り方向において、均等に配置された複数組(3組)のスプライン溝9dの間に均等に配置されている。
図5は、図3の一部を拡大して模式的に示す断面図である。
下側カバー部材11は、作業軸9の下側部分を密閉して下側密閉空間S1を形成しており、上側カバー部材13は、作業軸9の上側部分を密閉して上側密閉空間S2を形成している。具体的には、以下のとおりである。
スプラインナット35は、ベアリング等を介して第2アーム7に支持されるとともに、第2アーム7から下方側へ露出している。また、作業軸9の下端9a側には、環状の下側固定部材37が設けられている。下側固定部材37は、作業軸9に対して軸方向及び軸回りにおいて固定されている。下側固定部材37は、金属や樹脂等の適宜な材料により形成されてよく、また、下側固定部材37の内周面には、作業軸9との密着性を高めるための弾性部材等が配置されてもよい。
下側カバー部材11は、一端がスプラインナット35に固定されるとともに、他端が下側固定部材37に固定されることにより、作業軸9の下側部分を密閉する。なお、スプラインナット35はネジナット33に対して軸方向に移動不可能であり、下側固定部材37は作業軸9に対して軸方向に移動不可能であるから、下側カバー部材11は、軸方向において、一端がネジナット33に対して固定的に設けられるとともに、他端が作業軸9の下端9aに固定的に設けられていることになる。従って、下側カバー部材11は、ネジナット33やスプラインナット35と、作業軸9との軸方向の相対移動に伴って伸縮する。また、スプラインナット35、作業軸9及び下側固定部材37は、作業軸9の軸回りに一体的に回転するから、これらの部材に固定された下側カバー部材11も、作業軸9の軸回りに、これらの部材と一体的に回転することになる。
作業軸9は、第2アーム7の上面付近(ネジナット33やスプラインナット35よりも上端9b側)において、例えば、補助ナット39を介して第2アーム7に軸支されている。補助ナット39は、スプラインナット35と同様に、スプライン溝9dに係合しており、作業軸9に対して軸方向へ相対移動可能であるとともに、軸回りに相対回転不可能に構成されている。補助ナット39は、例えば、第2アーム7の上面付近においてベアリング等を介して第2アーム7に支持されている。
また、作業軸9の上端9bには、上側固定部材41が設けられている。上側固定部材41は、例えば、中空部9eの上端を閉塞可能な形状に形成されるとともに、作業軸9の外周側へ延出する鍔状を有するように形成されている。上側固定部材41は、作業軸9に対して軸方向及び軸回りにおいて固定されている。上側固定部材41は、金属や樹脂等の適宜な材料により形成されてよい。
上側カバー部材13は、一端が補助ナット39に固定されるとともに、他端が上側固定部材41に固定されることにより、作業軸9の上側部分を密閉する。なお、補助ナット39はネジナット33に対して軸方向に移動不可能であり、上側固定部材41は作業軸9に対して軸方向に移動不可能であるから、上側カバー部材13は、軸方向において、一端がネジナット33に対して固定的に設けられるとともに、他端が作業軸9の上端9bに固定的に設けられていることになる。従って、上側カバー部材13は、ネジナット33や補助ナット39と、作業軸9との軸方向の相対移動に伴って伸縮する。また、補助ナット39、作業軸9及び上側固定部材41は、作業軸9の軸回りに一体的に回転するから、これらの部材に固定された上側カバー部材13も、作業軸9の軸回りに、これらの部材と一体的に回転することになる。
このようにして形成された下側密閉空間S1と上側密閉空間S2とは、孔部9hにより連通されている。具体的には、孔部9hの下側開口部9fは、下側密閉空間S1において(スプラインナット35と下側固定部材37との間において)開口し、孔部9hの上側開口部9gは、上側密閉空間S2において(補助ナット39と上側固定部材41との間において)開口している。なお、下側開口部9f及び上側開口部9gは、作業軸9が上限及び下限の範囲のいずれに位置しても下側密閉空間S1と上側密閉空間S2とが連通されるように設けられている。すなわち、下側開口部9fは、作業軸9が上限にあるときのスプラインナット35よりも下端9a側に配置され、上側開口部9gは、作業軸9が下限にあるときの補助ナット39よりも上端9b側に配置されている。
なお、孔部9hの中空部9eは、下端が取付部材43により塞がれている。取付部材43は、ロボットハンド等の作業装置を取り付けるためのものであり、例えば、作業軸9の下端9aに軸方向及び軸回りに固定されている。
なお、スカラロボット1は、上記の構成のほか、スカラロボット1の駆動時において、下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2を減圧する減圧装置を有していてもよい。減圧装置は、例えば、作業軸9の、下側密閉空間S1と上側密閉空間S2との間の側面に形成された不図示の孔部から空気を排出して減圧を行う。下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2の圧力が、その外部よりも低くなることにより、下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2の空気が外部へ漏れることを抑制し、ひいては、粉塵等の下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2からの飛散を抑制できる。
以上の実施形態によれば、スカラロボット1の送り装置51は、ネジ軸としての作業軸9と、作業軸9に螺合し、作業軸9との相対回転により作業軸9に対して軸方向へ移動するネジナット33と、作業軸9のネジナット33よりも下端9a側の部分を密閉し、ネジナット33の作業軸9に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮する下側カバー部材11とを有し、作業軸9には、下側カバー部材11に密閉された下側密閉空間S1と、下側密閉空間S1とは別の、作業軸9の外部の外部空間(上側密閉空間S2)とを連通する孔部9hが形成されていることから、孔部9hを介して下側密閉空間S1の給排気が好適に行われ、下側密閉空間S1によって作業軸9の軸方向移動を妨げる抵抗力が生じることが抑制され、また、下側カバー部材11に過度の圧力が加えられることが抑制される。しかも、作業軸9に孔部9hを形成するだけであるから、構成が簡素であり、部品点数の増加もない。作業軸9は、一般に中空状に形成されているものが流通されており、このような作業軸9については、下側開口部9f及び上側開口部9gを形成するだけで、下側密閉空間S1の吸排気を行うことができる。
さらに、作業軸9は長尺状の部材であるから、下側密閉空間S1と、当該下側密閉空間S1から比較的離れた位置の空間とを適宜に連通させることが可能である。例えば、スカラロボット1では、下側カバー部材11及び上側カバー部材13は、第2アーム7を挟んで配置されていることから、換言すれば、下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2は比較的長い距離で離間して配置されていることから、下側密閉空間S1と上側密閉空間S2とを連通するためには、比較的長い連通路が必要になる。送り装置51では、その長い連通路を作業軸9により容易に確保することができる。換言すれば、従来の、ネジナットに密閉空間同士を連通する孔部を設ける技術は、スカラロボットに適用することが困難であったが、本実施形態の送り装置51は、スカラロボットに適用することが容易である。
孔部9hは、下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2において、作業軸9の側面に開口していることから、下側開口部9fや上側開口部9gは、長尺状の作業軸9において軸方向の適宜な位置に形成することができ、設計の自由度が高い。その結果、下側カバー部材11や上側カバー部材の取付位置、第2アーム7の高さ等の設計の自由度も高くなる。
作業軸9には、軸方向に直線状に延びるスプライン溝9dが形成されており、ネジナット33に対して軸方向において移動不可能、作業軸9に対して軸方向に移動可能、且つ、スプライン溝9dに係合して作業軸9とともに回転可能に構成されたスプラインナット35が設けられ、下側カバー部材11は、一端がスプラインナット35に固定されるとともに、他端がスプラインナット35よりも下端9a側の位置にて作業軸9に固定されていることから、下側カバー部材11は、作業軸9とともに軸回りに回転可能である。従って、例えば、作業軸9と下側カバー部材11とが相対回転することによる磨耗が生じない、下側カバー部材11の回転位置の視認によって作業軸9の回転位置を把握することができるという効果が得られる。
スカラロボット1において、ネジ溝9cは、作業軸9の下端9a側へ延びる部分が下端9aに到達しないように形成され、孔部9hは、下側密閉空間S1において、作業軸9の側面の、ネジ溝9cよりも下端9a側の位置に開口していることから、下側開口部9fは、作業軸9のうち、ネジ溝9cが形成されていない位置に形成されることになり、作業軸9の下端9a側の強度低下が抑制される。ここで、作業軸9は、中間部分が第2アーム7により支持されるとともに、不図示の作業装置を介して下端9aに負荷が加えられるから、上端9b側よりも下端9a側において高い強度が必要とされる。従って、作業軸9は、比較的高い強度が必要とされる下端9a側において強度が維持されることから、作業軸9の寿命が飛躍的に向上することになる。
スプラインナット35は、ネジナット33よりも下端9a側に配置され、スプライン溝9dは、ネジ溝9cよりも下端9a側へ延びており、孔部9hは、下側密閉空間S1において、作業軸9の側面の、ネジ溝9cよりも下端9a側、且つ、スプライン溝9dの下端9a側の端部よりも上端9b側であって、スプライン溝9dと重ならない位置に開口していることから、下側開口部9fをネジ溝9cよりも下端9a側に配置しつつも、スプライン溝9dの下端よりは上端側に配置し、下側開口部9fを設けるために特別な領域を下端側に確保することを不要とすることができる。換言すれば、作業軸9は、下側開口部9fをネジ溝9cよりも下端9a側に設けるために通常よりも長く形成される必要は無い。なお、溝の深さや幅等にもよるが、一般には、スプライン溝9dが形成されることによる作業軸9の強度低下は、ネジ溝9cが形成されることによる作業軸9の強度低下よりも小さいから、軸方向においてスプライン溝9dの配置範囲に下側開口部9fが設けられても、作業軸9全体としては、強度低下はさほど生じない。
なお、以上の実施形態において、作業軸9は本発明のネジ軸の一例であり、下側カバー部材11及び上側カバー部材13は本発明のカバー部材及び他のカバー部材の一例であり、下側密閉空間S1及び上側密閉空間S2は本発明の密閉空間及び外部空間の一例であり、スプラインナット35及び補助ナット39は本発明のスプラインナットの一例であり、第2アーム7は本発明の基台の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
本発明の送り装置は、ロボットに適用されるものに限定されない。例えば、工作機械のテーブルや主軸の駆動装置に適用されてもよいし、ダイカストマシンの型開閉を行う駆動装置に適用されてもよい。また、本発明の送り装置がロボットに適用される場合には、ロボットはスカラロボットに限定されない。例えば、ロボットは直交ロボットであってもよい。
ネジ軸(作業軸)及びネジナットは、互いに軸回りに相対回転することにより、軸方向に相対回転すればよく、絶対座標系において、ネジナットが回転してネジ軸が軸方向に移動するものに限定されない。例えば、絶対座標系において、ネジナットが回転してネジナットが軸方向へ移動してもよいし、ネジ軸が回転してネジナットが軸方向に移動してもよいし、ネジ軸が回転してネジ軸が軸方向に移動してもよい。
ネジ軸は、スプライン溝が設けられていないものであってもよい。また、ネジ軸、及び、ネジナット若しくはスプラインナットは、ボールが介在するものに限定されない。例えば、ネジ軸及びネジナットは、ボールが介在せずに直接的に螺合するものであってもよい。
ネジ軸(作業軸)に設けられる孔部を介して、一の密閉空間と連通される外部空間は、一の密閉空間とは軸方向の位置が異なるネジ軸周りの他の密閉空間に限定されない。換言すれば、他のカバー部材(例えば、実施形態における上側カバー部材13)は、本発明の必須の要件ではない。
図6は、本発明の変形例のスカラロボット101の一部を示す断面図である。
スカラロボット101は、スカラロボット1に比較して、上側カバー部材13が設けられていない点で相違する。そして、作業軸109の上側開口部109gは、作業軸109が下限位置に位置しても、上限位置に位置しても、第2アーム7内に開口する位置に配置されている。そして、下側密閉空間S1は、下側開口部109f、中空部109e及び上側開口部109gにより構成される孔部109hにより、外部空間としての第2アーム7の内部空間に連通している。従って、作業軸109が上昇又は下降すると、下側密閉空間S1は、第2アーム7の内部空間との間において吸排気が行われる。
なお、第2アーム7内に、上側開口部109gに接続される可撓性及び/又は弾性の袋が設けられ、下側密閉空間S1とその袋の内部空間との間で吸排気が行われてもよい。また、上側開口部109gにホースが接続され、そのホースがスカラロボット101から比較的離れた位置まで延出されてもよい。すなわち、一の密閉空間とは別の、作業軸(ネジ軸)の外部の外部空間は、ネジ軸の周囲空間に限定されない。
ネジ軸(作業軸)に形成され、密閉空間と外部空間とを連通する孔部は、密閉空間及び外部空間において、ネジ軸の側面に開口するものに限定されない。
図7は、本発明の変形例の送り装置251を示す断面図である。
送り装置251は、例えば、ネジ軸209を回転させることにより、ネジ軸209に螺合したネジナットを含む可動部材233を軸方向へ移動させる装置として構成されている。第1カバー部材211及び第2カバー部材213は、一端が可動部材233に固定されるとともに、他端がネジ軸209に対して軸方向において固定的に設けられた第1固定部材237及び第2固定部材241に固定されており、可動部材233の軸方向への移動に伴って軸方向において伸縮する。
ネジ軸209は、一端209aが第1カバー部材211により密閉された第1密閉空間S201内に位置するとともに、他端209bが第2カバー部材213により密閉された第2密閉空間S202内に位置している。そして、ネジ軸209に形成された孔部209hは、第1密閉空間S201においてネジ軸209の端面に開口するとともに、第2密閉空間S202においてネジ軸209の端面に開口している。
この変形例では、可動部材233が軸方向へ移動すると、ネジ軸209の端面に開口した孔部209hを介して、第1密閉空間S201と第2密閉空間S202との間で好適に給排気が行われる。そして、実施形態のように孔部がネジ軸の側面に開口する場合に比較して、ネジ軸209の構成をより簡素にすることが可能である。特に、ネジ軸が中空状に形成されることが一般的な技術分野においては、ネジ軸の側面に開口部を設ける必要がないから、従来のネジ軸をそのまま利用することができる。
このように、密閉空間と外部空間とを連通する孔部は、側面だけでなく、端面に開口してもよい。さらに、例えば、孔部は、密閉空間及び外部空間の一方においては側面に開口し、密閉空間及び外部空間の他方においては端面に開口してもよい。また、例えば、孔部は、密閉空間及び/又は外部空間において、側面及び端面の双方に開口してもよい。
孔部の密閉空間及び外部空間における開口部(実施形態では下側開口部9f及び上側開口部9g)は、形状、径、軸方向及び軸回りの数、軸方向及び軸回りの位置が適宜に設定されてよい。これらは、例えば、開口部の径を大きくしたり、開口部の数を増加すると、ネジ軸とネジナットと間に生じる軸方向の抵抗力を低減したり、カバー部材に過度の圧力が加えられることを抑制する効果が向上する一方で、ネジ軸の強度が低下することなどを考慮して設定される。なお、孔部の形状は、円形であれば、ドリルで開口部を形成する場合には、加工したままの形状であるから、加工が容易である。
ネジ軸のネジナットよりも一端側の部分を密閉するカバー部材は、ネジナットよりも一端側の部分に加えて、ネジナットよりも他端側の部分の一部を密閉していてもよい。同様に、ネジ軸のネジナットよりも他端側の部分を密閉する他のカバー部材は、ネジナットよりも他端側の部分に加えて、ネジナットよりも一端側の部分の一部を密閉してもよいし、作業軸の基台よりも一端側の部分を密閉するカバー部材は、基台よりも一端側の部分に加えて、作業軸の基台内の一部等を密閉してもよいし、作業軸の基台よりも他端側の部分を密閉する他のカバー部材は、基台よりも他端側の部分に加えて、作業軸の基台内の一部等を密閉してもよい。
本発明の実施形態に係るスカラロボットの外観を、作業軸が上限まで上昇した状態で示す斜視図。 図1のスカラロボットの外観を、作業軸が下限まで下降した状態で示す斜視図。 図1のIII−III線の概略断面図。 図1のスカラロボットの作業軸を示す正面図及び断面図。 図1のスカラロボットの作業軸周辺の模式的な断面図。 本発明の変形例のスカラロボットの一部を示す概略断面図。 本発明の変形例の送り装置を示す概略断面図。
符号の説明
1…スカラロボット(ロボット)、7…第2アーム(基台)、9…作業軸(ネジ軸)、9a…下端(一端)、9b…上端(他端)、9c…ネジ溝、9d…スプライン溝、9h…孔部、33…ネジナット、35…スプラインナット、11…下側カバー部材(カバー部材)、13…上側カバー部材(他のカバー部材)、S1…下側密閉空間(密閉空間)、S2…上側密閉空間(外部空間)、51…送り装置。

Claims (9)

  1. 螺旋状に延びるネジ溝が形成されたネジ軸と、
    前記ネジ軸に螺合し、前記ネジ軸との相対回転により前記ネジ軸に対して軸方向へ移動するネジナットと、
    前記ネジ軸の前記ネジナットよりも一端側の部分を密閉し、前記ネジナットの前記ネジ軸に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮するカバー部材と、
    を有し、
    前記ネジ軸には、前記カバー部材に密閉された密閉空間と、前記密閉空間とは別の、前記ネジ軸の外部の外部空間とを連通する孔部が形成されている
    送り装置。
  2. 前記ネジ軸の前記ネジナットよりも他端側の部分を密閉し、前記ネジナットの前記ネジ軸に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮する他のカバー部材を有し、
    前記孔部は、前記密閉空間と、前記外部空間としての前記他のカバー部材により密閉された空間とを連通する
    請求項1に記載の送り装置。
  3. 前記孔部は、前記密閉空間及び前記外部空間の少なくとも一方において、前記ネジ軸の側面に開口している
    請求項1又は2に記載の送り装置。
  4. 前記孔部は、前記密閉空間及び前記外部空間の少なくとも一方において、前記ネジ軸の端面に開口している
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の送り装置。
  5. 前記ネジ軸には、軸方向に直線状に延びるスプライン溝が形成されており、
    前記ネジナットに対して軸方向において移動不可能、前記ネジ軸に対して軸方向に移動可能、且つ、前記スプライン溝に係合して前記ネジ軸とともに回転可能に構成されたスプラインナットが設けられ、
    前記カバー部材は、一方側が前記スプラインナットに対して固定されるとともに、他方側が前記ネジ軸に対して前記スプラインナットよりも前記一端側の位置にて固定されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の送り装置。
  6. 基台と、
    螺旋状に延びるネジ溝と、軸方向に直線状に延びるスプライン溝とが形成され、作業装置が取り付けられる一端が前記基台から延出する作業軸と、
    前記基台に設けられ、前記ネジ溝に螺合し、前記基台に対して回転することにより前記作業軸を前記基台に対して軸方向に駆動可能なネジナットと、
    前記基台に設けられ、前記スプライン溝に係合し、前記基台に対して回転することにより前記作業軸を前記基台に対して軸回りに駆動可能なスプラインナットと、
    前記作業軸の前記基台よりも前記一端側の部分を密閉し、前記作業軸の前記基台に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮するカバー部材と、
    を有し、
    前記作業軸には、前記カバー部材に密閉された密閉空間と、前記密閉空間とは別の、前記作業軸の外部の外部空間とを連通する孔部が形成されている
    ロボット。
  7. 前記作業軸は、他端も前記基台から前記一端とは反対側に延出し、
    前記ネジ軸の前記基台よりも前記他端側の部分を密閉し、前記作業軸の前記基台に対する軸方向の移動に伴って軸方向において伸縮する他のカバー部材が設けられ、
    前記孔部は、前記密閉空間と、前記外部空間としての前記他のカバー部材により密閉された空間とを連通する
    請求項6に記載のロボット。
  8. 前記ネジ溝は、前記ネジ軸の前記一端側へ延びる部分が前記一端に到達しないように形成され、
    前記孔部は、前記密閉空間において、前記ネジ軸の側面の、前記ネジ溝よりも前記一端側の位置に開口している
    請求項6又は7に記載のロボット。
  9. 前記スプラインナットは、前記ネジナットよりも前記ネジ軸の前記一端側に配置され、
    前記スプライン溝は、前記ネジ溝よりも前記一端側へ延びており、
    前記孔部は、前記密閉空間において、前記ネジ軸の側面の、前記ネジ溝よりも前記一端側、且つ、前記スプライン溝の前記一端側の端部よりも前記他端側であって、前記スプライン溝と重ならない位置に開口している
    請求項8に記載のロボット。
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