JP2009254726A - 炭酸ガス圧浴装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少量の炭酸ガスでも効率的に人体頭部の皮膚から吸収させる炭酸ガス圧浴装置を提供する。
【解決手段】所定値以上の濃度の炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させて血液循環を改善させる炭酸ガス圧浴装置10であって、炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で供給する炭酸ガス供給手段11と、圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段12と、人体頭部を覆う形状を有すると共に、炭酸ガス供給手段11と圧縮空気供給手段12とに接続器16、17を介して接続され、炭酸ガス供給手段11から供給される炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを封止して人体頭部の皮膚に直接接触させる第1の密閉層14と、圧縮空気供給手段12から供給される圧縮空気を封止する第2の密閉層15と、を有する被覆マスク13と、から構成され、第2の密閉層15によって第1の密閉層14内の炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させる。
【選択図】図1
【解決手段】所定値以上の濃度の炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させて血液循環を改善させる炭酸ガス圧浴装置10であって、炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で供給する炭酸ガス供給手段11と、圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段12と、人体頭部を覆う形状を有すると共に、炭酸ガス供給手段11と圧縮空気供給手段12とに接続器16、17を介して接続され、炭酸ガス供給手段11から供給される炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを封止して人体頭部の皮膚に直接接触させる第1の密閉層14と、圧縮空気供給手段12から供給される圧縮空気を封止する第2の密閉層15と、を有する被覆マスク13と、から構成され、第2の密閉層15によって第1の密閉層14内の炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、炭酸ガスを人体の皮膚に直接接触させて血液循環を改善させるための炭酸ガス圧浴装置に係り、特に、炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させることにより皮膚からの炭酸ガスの吸収効率を向上させた炭酸ガス圧浴装置に関する。
従来から、炭酸ガス(二酸化炭素:CO2)は生体の皮膚に触れるだけでその皮下に浸透し、浸透部位の血管を拡張させて血液循環を改善する作用があることが知られている。そしてこの血行促進作用により、血圧降下、代謝の改善、疼痛物質や老廃物の排除促進等、様々な生理的効果を発揮する。このため、近年、炭酸ガスは医療目的のほか、健康増進、美容促進といった点からも広く注目を集めている。
炭酸ガスを人体の特定の部位、特に頭部(前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部、顔面及び頚部)に吸収させるための技術としては、これまでに例えば、炭酸ガスを溶解させた温水を顔面に沿って流れ落とし、顔面皮膚から炭酸ガスを吸収させる美容機器(例えば、特許文献1)が開示されている。また、密閉可能な容器を人体の特定部位に装着し、その容器内に炭酸ガスを導入して炭酸ガス浴を行う装置(例えば、特許文献2乃至3)が開示されている。
特開2008−012268号公報
特開平07−171189号公報
WO2004/002393号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された美容機器では、容器に溜まった炭酸温水を下から上へポンプで送って重力で流れ落とすのを繰り返すため、温水に含まれる炭酸ガスが短時間で大気中へ放散してしまい、実際に顔面から経皮吸収される炭酸ガス量は少ないという問題があった。
また、上記特許文献2乃至3に記載された炭酸ガス浴のための装置では、密閉された容器内で炭酸ガスを直接皮膚から効果的に吸収させることができるが、さらに高効率に炭酸ガスを経皮吸収できる装置が模索されてきた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて、炭酸ガスを所定値以上の圧力で人体頭部の皮膚に接触させ、少量の炭酸ガスでも効率的に経皮吸収させることが可能な炭酸ガス圧浴装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させることにより、血管を拡張させ血液循環を改善させるための装置であって、炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で供給する炭酸ガス供給手段と、圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、人体頭部を覆う形状を有すると共に、前記炭酸ガス供給手段と前記圧縮空気供給手段とに接続器を介して接続され、前記炭酸ガス供給手段から供給される前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを封止して人体頭部の皮膚に直接接触させる第1の密閉層と、前記圧縮空気供給手段から供給される圧縮空気を封止する第2の密閉層とを有する被覆マスクと、から構成され、前記第2の密閉層により、前記第1の密閉層内の炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させることを特徴とする炭酸ガス圧浴装置を提供する。
あるいは、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させることにより血管を拡張させ血液循環を改善させるための装置であって、炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で加圧供給する炭酸ガス供給手段と、人体頭部を覆う形状を有すると共に、前記炭酸ガス供給手段に接続器を介して接続され、前記炭酸ガス供給手段から加圧供給される前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを封止して人体頭部の皮膚に直接接触させる密閉層を形成する被覆マスクと、から構成され、前記密閉層内の炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させることを特徴とする炭酸ガス圧浴装置を提供する。
なお、本発明で言う人体頭部とは、人体の前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部及び顔面を包括的に含むものとする。
そこで、前記被覆マスクは、少なくとも人体の前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部及び顔面を覆う頭巾形状とするのが良い。または、少なくとも人体の顔面を覆うフェイスマスク形状とするのが良い。そして、前記被覆マスクには、使用者の呼吸を確保するための開口を設ける。さらに、前記被覆マスクの着脱部には、ゴム、紐、または面ファスナーのうち何れか一つまたは複数の組み合わせにより形成される締め付け手段を設け、これにより前記炭酸ガス及び水蒸気の混合ガスが大気中へ放散することを防止する。
一方、前記炭酸ガス供給手段は、前記水蒸気を一または複数の薬剤を含有させた水から生成し、前記炭酸ガスの混合ガスとして供給する。この一または複数の薬剤とは、メンソール、ビタミンE、ビタミンC、シクロデキストリン、光触媒とアパタイトの複合体のうちの何れか一つまたは複数であるのが好適である。
次に、前記圧縮空気供給手段は、前記圧縮空気により常時加圧を行う。あるいは、前記圧縮空気供給手段は、前記圧縮空気により所定時間間隔のインターバル加圧を行う。同様に、前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを加圧供給する前記炭酸ガス供給装置は、前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを常時加圧して供給する。
また、前記炭酸ガス供給装置は、炭酸ガスを封入した炭酸ガスボンベが挿入される炭酸ガス挿入部と、水を受け入れる貯水部と、を備え、前記炭酸ガスボンベ内の炭酸ガスを微粒サイズの気泡状にして前記貯水部内に放出させることにより、前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを得る装置とする。この炭酸ガス供給装置内における水の温度は、摂氏40乃至70度であるのが好適である。
そして、前記圧縮空気供給手段は、ヒータ手段を備え、ヒータ手段のオン/オフにより温風空気または冷風空気を供給するものとする。この圧縮空気供給手段から供給される空気圧は、1.2乃至2.5気圧とするのが好ましい。
ここで、前記圧縮空気供給手段は、(1)圧縮空気ボンベ、(2)電気駆動されるコンプレッサ、または(3)手動の袋状の空気圧器(例えば、血圧計に用いられる手動の空気袋、または浮き輪等の空気入れとして用いられる足踏みタイプの空気圧器)を用いるのが良い。
なお、前記被覆マスクはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン、織布または不織布のうちいずれか一つまたは複数の組み合わせにより形成されるのが好ましい。
本発明の炭酸ガス圧浴装置によれば、単に炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させるのではなく、所定の圧力値以上で接触させるため、皮膚からの炭酸ガスの吸収効率を従来と比較して著しく向上させることができる。特に、人体頭部を覆う被覆マスクを二層構造にすれば、加圧が容易になるだけではなく、炭酸ガスと水蒸気の混合ガスそのものの圧力を高める必要がないので大量の炭酸ガスを必要とせずに経皮吸収を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置の断面模式図、図2は、その炭酸ガス圧浴装置の被覆マスクの正面図である。また、図3は、その被覆マスクを実際に着用した状態を示す模式図、図4は、炭酸ガスと皮膚の接触関係を示す要部拡大図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置の断面模式図、図2は、その炭酸ガス圧浴装置の被覆マスクの正面図である。また、図3は、その被覆マスクを実際に着用した状態を示す模式図、図4は、炭酸ガスと皮膚の接触関係を示す要部拡大図である。
本実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置10は、これらの図に示すように、炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で供給する炭酸ガス供給装置11と、圧縮空気を供給するコンプレッサ12と、使用者1の頭部(ここでは前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部及び顔面)を覆って、その部位の皮膚(頭皮を含む)に炭酸ガスを接触、吸収させるための被覆マスク13から構成される。
被覆マスク13は、使用者1の皮膚との間に炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを充満させる内側被覆マスク13Aと、その内側被覆マスク13Aとの間に圧縮空気を充満させることにより内側被覆マスク13A内の混合ガスを加圧する外側被覆マスク13Bから構成される。この内側被覆マスク13Aと外側被覆マスク13Bは、二層が一体に形成されている。
被覆マスク13には、着脱のための開口部に、炭酸ガスと水蒸気の混合ガスの漏出を防ぎ、マスク内を密閉するための止着部18が設けられている。そこで内側被覆マスク13A内には炭酸ガス供給装置11からの炭酸ガスと水蒸気の混合ガスが、外側被覆マスク13B内にはコンプレッサ12からの圧縮空気が、それぞれ接続管16、17を介して供給される。これにより、図4に示すように、内側被覆マスク13Aと使用者1の皮膚2の間には炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層14が、また、内側被覆マスク13Aと外側被覆マスク13Bの間には圧縮空気からなる加圧層15が形成される。加圧層15は、炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層14を外側から皮膚2に向かって加圧し、皮膚2からの炭酸ガスの吸収を促進させる。
内側被覆マスク13A及び外側被覆マスク13Bは、非通気性素材の織布または不織布等からなる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン等から構成される。
被覆マスク13に設けられた止着部18は、適度な伸縮性があり使用者1の首にフィットする素材から構成され、使用者1の首の位置で止着して、内側被覆マスク13A(炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層14)内を密閉する。加圧層15は、内側被覆マスク13A及び外側被覆マスク13Bが止着部18に接合されているため予め密閉性を有する構造となっている。ここで、止着部18は、例えば、伸縮性のある面ファスナーにより構成されるのが好適である。また、止着部18の内側面には、例えば粘弾性ゲルのような、使用者1の皮膚2に粘着する素材を設けて密閉性を高めても良い。このほか、止着部18には紐やゴム等を単独、あるいは組み合わせて用いても良い。また、空気圧による締め付けで止着できる構造としても良い。
被覆マスク13には、装着している間にも使用者1が呼吸できるよう、使用者1の鼻に当たる位置に開口20が設けられている。また、開口20の周囲には、被覆マスク13内の密閉性を保つために接着部19が設けられている。接着部19は、例えば粘弾性ゲルのような、使用者1の皮膚2に粘着する素材から構成される。あるいは両面テープ等を使用の都度用いるように構成しても良い。使用の際は、まず使用者1の鼻孔の位置に開口20を配置し、接着部19を使用者1の鼻孔の周囲に粘着させて固定する。これにより使用者1の呼吸を確保すると共に開口20からの混合ガスの漏出を防ぐ。
被覆マスク13にはさらに、使用者1の視界を確保するための窓21が設けられている。窓21は、透明または半透明の非通気性素材からなり、使用者1の目に当たる位置に設けられる。
なお、図1に示すように内側被覆マスク13Aには、一方端が炭酸ガス供給装置11に接続された接続管16の他端を接続するためのコネクタ16Aが設けられている。また、外側被覆マスク13Bにも、一方端がコンプレッサ12に接続された接続管17の他端を接続するためのコネクタ17Aが設けられている。なお、接続管16、17の端部には図示しないがそれぞれタップが形成されており、捻じ込み式または嵌め込み式でコネクタ16A、17Aに接続することが可能である。また、接続管16、17の内部にはガスの逆流を防ぐための逆止弁が設けられている。
炭酸ガス供給装置11は、図5に示すように、温水中に炭酸ガスを放出することにより炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを得る装置である。この炭酸ガス供給装置11は、温水119を注入する温水注入口112と、温水注入口112から注入された温水119を貯水する貯水タンク113と、炭酸ガスボンベ117を開栓するための針が内部に設けられ、貯水タンク113内の温水119中に炭酸ガス118を放出させる炭酸ガス挿入部114と、温水119に炭酸ガス118が放出されることで発生する炭酸ガスと水蒸気の混合ガス120を取り出すための混合ガス供給口115と、炭酸ガスボンベ117を固定すると共に炭酸ガスボンベ117を炭酸ガス挿入部114に押し当てるキャップ116と、から構成される。
炭酸ガスと水蒸気の混合ガス120を得るためにはまず、温水注入口112から貯水タンク113内に摂氏40度から70度程度の温水119を注入する。次いで、炭酸ガス挿入部114に炭酸ガスボンベ117を挿入する。キャップ116を締めることにより炭酸ガスボンベ117は押し下げられ、キャップ116を完全に締めると炭酸ガスボンベ117は炭酸ガス挿入部114内に設けられた針により開栓される。すると、炭酸ガス118が勢いよく温水119中に放出される。これにより炭酸ガスと水蒸気の混合ガス120が発生し、混合ガス供給口115から接続管16を介して内側被覆マスク13A内に供給される。
ここで、上述のように炭酸ガスは皮膚から浸透して血管を拡張させる生理作用を有するが、本発明ではさらに、貯水タンク113内に注入する温水119中に、メンソール等の清涼作用を生じさせる薬剤や、血行をより促進させるビタミンE、美肌効果のあるビタミンC、皮膚表面に付着している細菌等を消毒するシクロデキストリンや薬剤(例えば光触媒とアパタイトの複合体)等を入れて、炭酸ガスによる生理作用との相乗的効果を生じさせることも可能である。
なお、炭酸ガス供給装置11の構成は上記に限定せず、様々な態様のものを用いることができる。例えばここではカートリッジ式の小型の炭酸ガスボンベ117を例として用いたが、これに代えて業務用の大型ガスボンベ等にバルブを介して接続するようにしても良い。また、炭酸ガスと水蒸気を別々に供給するようにしても良い。
コンプレッサ12は、被覆マスク13の加圧層15に圧縮空気を供給する。このとき供給される圧縮空気の空気圧は、1.2〜2.5気圧程度とする。なお、コンプレッサ12からの圧縮空気による加圧は常時行われるようにしても良いが、所定時間(例えば、数秒乃至数十秒)間隔のインターバル加圧をすれば効果をさらに高めることができる。
コンプレッサ12としては、圧縮空気ボンベを用いる。このほか家庭で簡便に用いるのであれば、例えば家庭用布団乾燥機や手動の袋状の空気圧器(例えば、血圧計に用いられる手動の空気袋、または浮き輪等の空気入れとして用いられる足踏みタイプの空気圧器)を用いても良い。また、コンプレッサ12は、ヒータにより温風または冷風を供給できるものであるのが好ましい。
上記の実施形態によれば、被覆マスクを二層構造としたため、炭酸ガスと水蒸気の混合ガスそのものの圧力を高める必要がなく、少量の炭酸ガスで高効率に経皮吸収を促進することができる。さらに、被覆マスクを人体の頭部全体を覆う頭巾形状としたため、頭部の広い範囲で炭酸ガス圧浴を行うことができる。
〔第2の実施形態〕
図6は、本発明の第2の実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置の断面模式図、図7は、その被覆マスクを実際に着用した状態を示す模式図である。なお、図6及び図7において、図1と同一の構成を有する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置の断面模式図、図7は、その被覆マスクを実際に着用した状態を示す模式図である。なお、図6及び図7において、図1と同一の構成を有する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
ここでは、主に顔面の炭酸ガス圧浴を目的とする炭酸ガス圧浴装置30について説明する。図6及び図7に示すように、本実施形態に係る被覆マスク33は、顔面全体を覆うフェイスマスクの形状を有している。この被覆マスク33は、内側被覆マスク33Aと外側被覆マスク33Bとから構成される。この内側被覆マスク33Aと外側被覆マスク33Bは一体に形成されており、内側被覆マスク33A内には炭酸ガス供給装置11から炭酸ガスと水蒸気の混合ガスが供給され、外側被覆マスク33B内にはコンプレッサ12から圧縮空気が供給される。これにより、内側被覆マスク33Aと皮膚の間には炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層34が、また内側被覆マスク33Aと外側被覆マスク33Bとの間には圧縮空気からなる加圧層35が形成される。加圧層35は、炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層34を外側から皮膚に向かって加圧し、皮膚からの炭酸ガスの吸収を促進させる。
図7に示すように、本実施形態では被覆マスク33が使用者1の顔面全体を覆い包む形状をしており、被覆マスク33の縁部には炭酸ガスと水蒸気の混合ガスの漏出を防ぐ止着部38が設けられている。止着部38は、適度な伸縮性があり使用者1の顔の縁にフィットする非通気性素材から構成される。使用者1の顔面全体を被覆マスク33が包む位置で止着部38を止着して、内側被覆マスク33A(炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層34)内を密閉する。加圧層35は、内側被覆マスク33A及び外側被覆マスク33Bが止着部38に接合されているため予め密閉性を有する構造となっている。ここで、止着部38は、例えば、伸縮性のある面ファスナーにより構成されるのが好適である。このほか、止着部18には紐やゴム等を単独、あるいは組み合わせて用いても良い。また、本実施形態では止着部38の径が大きいため、止着部38の内側面には、例えば粘弾性ゲルのような、使用者1の皮膚に粘着する素材を設けて特に密閉性を高める必要がある。また、空気圧による締め付けで止着できる構造としても良い。
本実施形態の被覆マスク33は、上記のような止着部38のみでは確実に被覆マスク33を使用者1に固定することが難しいため、さらに止着ベルト42が設けられている。止着ベルト42は、例えばゴム等の伸縮性のある素材から構成される。止着ベルト42の一端は被覆マスク33に固定され、他端はベルト止め部43(例えばワンタッチバックル)により使用者1の後頭部で各々連結され、被覆マスク33の脱落を防止する。なお、上記のようなベルト止め部43を有するゴムベルト以外にも、単に紐等を用いて適当な個所で結ぶ構成としても良い。また、被覆マスク33の上から伸縮性を有する止着用マスク(例えば被覆マスク33の開口40、窓41の位置に開口を有する、フルフェイスのマスク)を被ることにより被覆マスク33を固定するようにしても良く、要は被覆マスク33の脱落を防止できれば何を用いても良い。
被覆マスク33には、装着している間にも使用者1が呼吸できるよう、使用者1の鼻に当たる位置に開口40が設けられている。また、開口40の周囲には、被覆マスク33内の密閉性を保つために接着部39が設けられている。接着部39は、例えば粘弾性ゲルのような、使用者1の皮膚に粘着する素材から構成される。あるいは両面テープ等を使用の都度用いるように構成しても良い。使用の際は、まず使用者1の鼻孔の位置に開口40を配置し、接着部39を使用者1の鼻孔の周囲に粘着させて固定する。これにより使用者1の呼吸を確保すると共に開口40からのガスの漏出を防ぐ。
被覆マスク33にはさらに、使用者1の視界を確保するための窓41を設ける。窓41は、透明または半透明の非通気性素材からなり、使用者1の目に当たる位置に設けられる。
なお、図6に示すように内側被覆マスク33Aには、一方端が炭酸ガス供給装置11に接続された接続管16の他端を接続するためのコネクタ36Aが設けられている。また、外側被覆マスク33Bにも、一方端がコンプレッサ12に接続された接続管17の他端を接続するためのコネクタ37Aが設けられている。なお、接続管16、17の端部には図示しないがそれぞれタップが形成されており、捻じ込み式または嵌め込み式でコネクタ36A、37Aに接続することが可能である。
上記の実施形態によれば、被覆マスクの形状を、特に顔面を覆うフェイスマスク状としたため、顔面に絞った炭酸ガス圧浴を効率的に行うことができる。
〔第3の実施形態〕
図8は、本発明の第3の実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置の断面模式図である。なお、図8において、図1と同一の構成を有する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る炭酸ガス圧浴装置の断面模式図である。なお、図8において、図1と同一の構成を有する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
ここでは、炭酸ガスと水蒸気の混合層のみを形成する被覆マスクを有する炭酸ガス圧浴装置50について説明する。図8に示すように、本実施形態に係る被覆マスク53は、使用者1の頭部(ここでは前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部及び顔面)を覆い包む形状を有している。この被覆マスク53は、内部に炭酸ガス供給装置51から炭酸ガスと水蒸気の混合ガスが供給される。これにより、被覆マスク53と皮膚の間には炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層54が形成される。このとき、炭酸ガス供給装置51からは炭酸ガスと水蒸気の混合ガスが加圧されて(常時加圧、またはパルス状に加圧)導入され、皮膚からの炭酸ガスの吸収を促進させる。
被覆マスク53には、着脱のための開口部に、炭酸ガスと水蒸気の混合ガスの漏出を防ぐ止着部58が設けられている。止着部58は、適度な伸縮性があり使用者1の首にフィットする非通気性素材から構成され、使用者1の首の位置で止着して、被覆マスク53(炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層54)内を密閉する。ここで止着部58は、例えば伸縮性のある面ファスナーにより構成されるのが好適である。止着部58の内側面には、例えば粘弾性ゲルのような使用者1の皮膚に粘着する素材を設けて密閉性を高めても良い。このほか、止着部58には紐やゴム等を単独、あるいは組み合わせて用いても良い。また、空気圧による締め付けで止着できる構造としても良い。
被覆マスク53には、装着している間にも使用者1が呼吸できるよう、使用者1の鼻に当たる位置に開口60が設けられている。また、開口60の周囲には、被覆マスク53内の密閉性を保つために接着部59が設けられている。接着部59は例えば粘弾性ゲルのような、使用者1の皮膚に粘着する素材から構成される。あるいは両面テープ等を使用の都度用いるように構成しても良い。使用の際は、まず使用者1の鼻孔の位置に開口60を配置し、接着部59を使用者1の鼻孔の周囲に粘着させて固定する。これにより使用者1の呼吸を確保すると共に開口60からのガスの漏出を防ぐ。
被覆マスク53にはさらに、使用者1の視界を確保するための窓61を設ける。窓61は、透明または半透明の非通気性素材からなり、使用者1の目に当たる位置に設けられる。
なお、図8に示すように被覆マスク53には、一方端が炭酸ガス供給装置51に接続された接続管56の他端を接続するためのコネクタ56Aが設けられている。接続管56の端部には図示しないがタップが形成されており、捻じ込み式または嵌め込み式でコネクタ56Aに接続することが可能である。また、接続管56の内部にはガスの逆流を防ぐための逆止弁が設けられている。
上記の実施形態によれば、被覆マスクを一層のみで形成したため、構造が単純化し、製造コストを抑制することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、上記の炭酸ガス圧浴装置によれば、単に炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させるのではなく、所定の圧力値以上で接触させるため、皮膚からの炭酸ガスの吸収効率を従来と比較して著しく向上させることができる。特に、人体頭部を覆う被覆マスクを二層構造にすれば、加圧が容易になるだけではなく、炭酸ガスと水蒸気の混合ガスそのものの圧力を高める必要がないので大量の炭酸ガスを必要とせずに経皮吸収を促進することができる。
なお、上記実施形態では、頭巾のように前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部及び顔面を覆う被覆マスク(第1、第3の実施形態)及び、顔面のみを覆う被覆マスク(第2の実施形態)について述べたが、本発明では上記の形状のほか、シャワーキャップのように頭髪を覆う形状の被覆マスク、あるいは頭部の一部のみ(例えば、後頭部のみ等)を覆う形状の被覆マスク等、様々な形状の被覆マスクが考えられる。そしてこれらは、第1の実施形態のように被覆マスクが二層構造であっても良いし、第3の実施形態のように一層構造であっても良い。
また上記実施形態では、使用者の呼吸を確保するために使用者の鼻の位置に開口を設けるものとしたが、このほかに例えば開口を使用者の口の位置(あるいは鼻と口双方)に設けても良いし、開口の代わりに鼻孔または口に挿入して呼吸を可能にするチューブを設ける等、様々な態様が適用できる。さらに、使用者の視界を確保するための窓は必ずしも設ける必要はないが、第1、第2の実施形態で示したように被覆マスクが二層構造の場合でも一枚の窓を設けるようにしても良いし、内側被覆マスク及び外側被覆マスクの双方に窓を設けて二層の窓となるようにしても良い。
このように、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、炭酸ガスを人体の皮膚に直接接触させて血液循環を改善させるための炭酸ガス圧浴装置に係り、特に、炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させることにより皮膚からの炭酸ガスの吸収効率を向上させた炭酸ガス圧浴装置に関し、産業上の利用可能性を有する。
1 使用者
2 皮膚
10、30、50 炭酸ガス圧浴装置
11、51 炭酸ガス供給装置
12 コンプレッサ
13、33、53 被覆マスク
13A、33A 内側被覆マスク
13B、33B 外側被覆マスク
14、34、54 炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層
15、35 加圧層
16、17、56 接続管
16A、17A、36A、37A、56A コネクタ
18、38、58 止着部
19、39、59 接着部
20、40、60 開口
21、41、61 窓
42 止着ベルト
43 ベルト止め部
112 温水注入口
113 貯水タンク
114 炭酸ガス挿入部
115 混合ガス供給口
116 キャップ
117 炭酸ガスボンベ
118 炭酸ガス
119 温水
120 炭酸ガスと水蒸気の混合ガス
2 皮膚
10、30、50 炭酸ガス圧浴装置
11、51 炭酸ガス供給装置
12 コンプレッサ
13、33、53 被覆マスク
13A、33A 内側被覆マスク
13B、33B 外側被覆マスク
14、34、54 炭酸ガスと水蒸気の混合ガス層
15、35 加圧層
16、17、56 接続管
16A、17A、36A、37A、56A コネクタ
18、38、58 止着部
19、39、59 接着部
20、40、60 開口
21、41、61 窓
42 止着ベルト
43 ベルト止め部
112 温水注入口
113 貯水タンク
114 炭酸ガス挿入部
115 混合ガス供給口
116 キャップ
117 炭酸ガスボンベ
118 炭酸ガス
119 温水
120 炭酸ガスと水蒸気の混合ガス
Claims (20)
- 所定値以上の濃度の炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させることにより、血管を拡張させ血液循環を改善させるための装置であって、
炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で供給する炭酸ガス供給手段と、
圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、
人体頭部を覆う形状を有すると共に、前記炭酸ガス供給手段と前記圧縮空気供給手段とに接続器を介して接続され、前記炭酸ガス供給手段から供給される前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを封止して人体頭部の皮膚に直接接触させる第1の密閉層と、前記圧縮空気供給手段から供給される圧縮空気を封止する第2の密閉層とを有する被覆マスクと、
から構成され、
前記第2の密閉層により、前記第1の密閉層内の炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させることを特徴とする炭酸ガス圧浴装置。 - 所定値以上の濃度の炭酸ガスを人体頭部の皮膚に接触させることにより血管を拡張させ血液循環を改善させるための装置であって、
炭酸ガスを水蒸気に含ませた状態で加圧供給する炭酸ガス供給手段と、
人体頭部を覆う形状を有すると共に、前記炭酸ガス供給手段に接続器を介して接続され、前記炭酸ガス供給手段から加圧供給される前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを封止して人体頭部の皮膚に直接接触させる密閉層を形成する被覆マスクと、
から構成され、
前記密閉層内の炭酸ガスを所定の圧力値以上で人体頭部の皮膚に接触させることを特徴とする炭酸ガス圧浴装置。 - 前記被覆マスクが、少なくとも人体の前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部及び顔面を覆う頭巾形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記被覆マスクが、少なくとも人体の顔面を覆うフェイスマスク形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記被覆マスクに、使用者の呼吸を確保するための開口が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記被覆マスクは、その着脱部にゴム、紐、または面ファスナーのうち何れか一つまたは複数の組み合わせにより形成される締め付け手段が設けられ、これにより前記炭酸ガス及び水蒸気の混合ガスの大気中への放散を防止することを特徴とする請求項3または4に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記炭酸ガス供給手段は、前記水蒸気を一または複数の薬剤を含有させた水から生成し、前記炭酸ガスとの混合ガスとして供給することを特徴とする請求項1または2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記一または複数の薬剤が、メンソール、ビタミンE、ビタミンC、シクロデキストリン、光触媒とアパタイトの複合体のうちの何れか一つまたは複数であることを特徴とする請求項7に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段が、前記圧縮空気により常時加圧を行うことを特徴とする請求項1に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段が、前記圧縮空気により所定時間間隔のインターバル加圧を行うことを特徴とする請求項1に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記炭酸ガス供給装置が、前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを常時加圧して供給することを特徴とする請求項2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記炭酸ガス供給装置が、前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスをパルス状に加圧して供給することを特徴とする請求項2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記炭酸ガス供給装置は、炭酸ガスを封入した炭酸ガスボンベが挿入される炭酸ガス挿入部と、水を受け入れる貯水部と、を備え、前記炭酸ガスボンベ内の炭酸ガスを気泡状にして前記貯水部内に放出させることにより、前記炭酸ガスと水蒸気の混合ガスを得ることを特徴とする請求項1または2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記炭酸ガス供給装置内における水の温度は、摂氏40乃至70度であることを特徴とする請求項13に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、ヒータ手段を備え、ヒータ手段のオン/オフにより温風空気または冷風空気を供給することを特徴とする請求項1に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段から供給される空気圧は、1.2乃至2.5気圧であることを特徴とする請求項1または15に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、圧縮空気ボンベを備えることを特徴とする請求項16に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、電気駆動されるコンプレッサを備えることを特徴とする請求項16に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、手動の袋状の空気圧器を備えることを特徴とする請求項16に記載の炭酸ガス圧浴装置。
- 前記被覆マスクはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン、織布または不織布のうちいずれか一つまたは複数の組み合わせにより形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の炭酸ガス圧浴装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008109820A JP2009254726A (ja) | 2008-04-21 | 2008-04-21 | 炭酸ガス圧浴装置 |
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JP2008109820A JP2009254726A (ja) | 2008-04-21 | 2008-04-21 | 炭酸ガス圧浴装置 |
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JP (1) | JP2009254726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015001964A1 (ja) | 2013-07-04 | 2015-01-08 | ネオケミア株式会社 | 経皮吸収用気体製造装置、経皮吸収用気体製造方法、及び経皮吸収用気体 |
KR20160027182A (ko) | 2013-07-04 | 2016-03-09 | 네오케미아 가부시키가이샤 | 이산화탄소 투여 장치 |
-
2008
- 2008-04-21 JP JP2008109820A patent/JP2009254726A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015001964A1 (ja) | 2013-07-04 | 2015-01-08 | ネオケミア株式会社 | 経皮吸収用気体製造装置、経皮吸収用気体製造方法、及び経皮吸収用気体 |
CN104661631A (zh) * | 2013-07-04 | 2015-05-27 | 新化学人股份有限公司 | 用于制备用于经皮吸收的气体的装置,制备用于经皮吸收的气体的方法和用于经皮吸收的气体 |
KR20160026619A (ko) | 2013-07-04 | 2016-03-09 | 네오케미아 가부시키가이샤 | 경피흡수용 기체 제조장치, 경피흡수용 기체 제조방법, 및 경피흡수용 기체 |
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EP3017803A1 (en) * | 2013-07-04 | 2016-05-11 | Neochemir Inc. | Device for manufacturing gas for percutaneous absorption, method for manufacturing percutaneous absorption gas, and percutaneous absorption gas |
EP3017803A4 (en) * | 2013-07-04 | 2017-05-10 | Neochemir Inc. | Device for manufacturing gas for percutaneous absorption, method for manufacturing percutaneous absorption gas, and percutaneous absorption gas |
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