JP2009254497A - 外部加熱式減圧フライヤー - Google Patents

外部加熱式減圧フライヤー Download PDF

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Abstract

【課題】フライ槽で食品のフライ処理を行っているときでも該フライ槽と加熱装置との間で油の加熱・循環サイクルを行うことが可能な外部加熱式減圧フライヤーを得る。
【解決手段】加熱された油3に食品を浸漬してフライ処理するフライ槽1と、上記油を加熱する油加熱装置2と、これらのフライ槽1と油加熱装置2とを結ぶ油送出路4及び油帰還路5と、上記油送出路4に設置された循環ポンプ6と、油中の水分21,22を除去する油水分離部7とを有し、この油水分離部7が、上下方向に曲がった油の迂回流路を形成する第1邪魔板17を有していて、この第1邪魔板17を迂回しながら油3が下流側へと流れる間に該油中の水分21,22がこの邪魔板17に遮られ、該水分の沸騰による気相部11への蒸発が助長される。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の野菜類、果実類、海産物からなる薄板状、スティック状、サイコロ状等をした食品を、減圧したフライ槽内の加熱油中に浸漬させてフライ処理するフライヤーに関するものであり、特に、油を加熱するための加熱装置を上記フライ槽とは別に設けた外部加熱式の減圧フライヤーに関するものである。
油を加熱するための加熱装置をフライ槽とは別に設けた外部加熱式の減圧フライヤーは、例えば特許文献1や特許文献2等に開示されているように従来より公知である。この種の減圧フライヤーは、フライ槽と加熱装置とが油送出管と油帰還管とで相互に接続されると共に、上記油送出管に循環ポンプが接続されていて、この循環ポンプにより上記油送出管と油帰還管とを通じて、上記フライ槽と加熱装置との間で油の加熱・循環サイクルが行われるように構成されている。
上記従来の減圧フライヤーは、通常、フライ槽で食品のフライ処理を行っている間は循環ポンプの運転を停止して油の加熱・循環サイクルは行わず、フライ槽で食品のフライ処理を行っていない時に、上記循環ポンプを運転して油の加熱・循環サイクルを行うようにしている。その理由は、フライ処理を行っているときフライ槽内においては、食品の含有水分や付着水分が大量に油中に混入するため、この水分が循環ポンプに吸引されるとキャビテーションを起こすおそれがあるからである。上記水分は、フライ処理が終わってしばらくすると、高温の油に熱せられて沸騰水となり、蒸発するため、この水分が蒸発したあとに上記加熱・循環サイクルを行うようにすれば、上記循環ポンプがキャビテーションを起こす心配はなくなる。
ところが、上述したように加熱・循環サイクルを間欠的に行う方法は、油の加熱・循環サイクルを行っている間は食品のフライ処理が中断されることになるため、運転効率が悪く、また、フライ処理中は温度低下を来した油を加熱することができないために温度制御も不安定になり、一定品質の製品を得ることが困難になる。
特開昭58−221915号公報 特開昭58−221916号公報
本発明の目的は、フライ槽で食品のフライ処理を行っているときでも該フライ槽と加熱装置との間で油の加熱・循環サイクルを行うことが可能な外部加熱式減圧フライヤーを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の外部加熱式減圧フライヤーは、加熱された油に食品を浸漬してフライ処理するフライ槽と、上記油を加熱するため該フライ槽とは別の場所に設置された油加熱装置と、上記フライ槽内の油を該油加熱装置に送り出すための油送出路と、該油加熱装置で加熱された油を上記フライ槽に帰還させるための油帰還路と、上記油送出路の途中に設置され、該油送出路及び上記油帰還路を通じて上記フライ槽と油加熱装置との間で油を循環させる循環ポンプと、上記食品によって油中にもたらされた水分を除去するために上記フライ槽から該循環ポンプに至る油送出路に沿って配設された油水分離部とを有している。上記油水分離部は、油相部と気相部とを有する共に、上下方向に曲がった油の迂回流路を形成する第1邪魔板を有していて、この第1邪魔板を迂回しながら油が下流側へ流れる間に油中の水分が該第1邪魔板に遮られると共に、遮られた水分が油で加熱されることによって上記気相部への蒸発が助長されるように構成されている。
本発明において好ましくは、上記第1邪魔板が、上縁を除く周縁が流路を遮断しかつ該上縁が油面より低位置を占めるように配置されることにより、油中に沈んだ水滴は遮って油は上縁を迂回させて流すように構成されていることである。
また、本発明においては、上記油水分離部が、上記第1邪魔板の下流側に第2邪魔板を有していて、この第2邪魔板は、下縁が上記第1邪魔板の上縁より低位置を占めると共に上縁が油面上に露出した位置を占めるように設置されることにより、上記第1邪魔板の上縁を迂回した油中の沸騰水を遮って該沸騰水は気相部に蒸発させるが、油は該第2邪魔板の下縁を迂回させて流すように構成されていても良い。
この場合、上記第1邪魔板が、上記フライ槽の内部における油送出口の前方位置に配設されると共に、該油送出口が、この第1邪魔板の上縁より低位置に設けられていても構わない。
また、本発明においては、上記油水分離部が、上記フライ槽の外部に形成された分離槽を有し、該分離槽における油相部の油面の高さが上記フライ槽内の油相部の油面の高さと同一であると共に、該分離槽内の気相部と上記フライ槽内の気相部とが均圧路によって相互に連通され、かつ該分離槽内に上記邪魔板が配設されていても良い。
本発明の減圧フライヤーにおいては、食品をフライ処理する際に該食品の含有水分や付着水分がフライ槽内の油に大量に混入しても、この水分は、フライ槽内の油が油水分離部に設置された第1邪魔板を迂回して油加熱装置に送られるときにこの第1邪魔板によって遮られ、沸騰による気相部への蒸発が助長されるため、蒸気が循環ポンプに吸引されてキャビテーションを起こすことがなく、この結果、フライ槽で食品のフライ処理を行っているときでも該フライ槽と加熱装置との間で油の加熱・循環サイクルを行うことが可能となり、運転効率に勝れると共に、温度制御も容易である。
図1及び図2は、本発明に係る外部加熱式減圧フライヤーの第1実施形態を示すものである。この減圧フライヤーは、加熱された油3に食品を浸漬してフライ処理するフライ槽1と、上記油3を加熱するため該フライ槽1とは別の場所に設置された油加熱装置2と、上記フライ槽1内の油3を油送出口1aを通じて該油加熱装置2に送り出すための油送出路4と、該油加熱装置2で加熱された油3を上記フライ槽1に油流入口1bを通じて帰還させるための油帰還路5と、上記油送出路4の途中に設置され、該油送出路4及び上記油帰還路5を通じて上記フライ槽1と油加熱装置2との間で油3を循環させる循環ポンプ6と、上記食品によって油中にもたらされた水分を除去するために上記フライ槽1から該循環ポンプ6に至る油送出路4に沿って配設された油水分離部7とを有している。
上記フライ槽1は、耐圧性及び耐熱性を有する矩形の容器であって、該フライ槽1の内部には、該フライ槽1の容積の1/2〜2/3程の油3が収容されることにより、油相部10と気相部11とが形成されている。また、該フライ槽1の内部には、多孔の食品ケース12が図示しない開口部を通じて出入自在かつ昇降自在に収容されていて、この食品ケース12の内部に、各種の野菜類、果実類、海産物からなる薄板状、スティック状、サイコロ状等をした食品を収容し、フライ槽1内を真空ポンプ13により減圧した状態でこの食品ケース12を油3中に所定の時間浸漬させることにより、上記食品をフライ処理するものである。
上記食品は、洗浄によって表面に多量の水分が付着していたり、該食品自体が多くの水分を含んでいたりするため、該食品がフライ槽1内に搬入され且つ油中に浸漬されることによってフライ処理が行われる際に、該食品に付着した水分は、油3中に落下して水滴21の状態のまま一時的に油底近くに沈んだあと、高温の油3に加熱されて沸騰水22の状態になり、油中を浮遊しながら次第に上昇して油面10aから減圧下にある気相部11中に蒸発する。また、上記食品に含まれる水分は、蒸気(沸騰水)の状態で油中に放出されたあと該油中を浮遊しながら上昇し、油面10aから蒸発することになる。
なお、上記油送出口1a及び油流入口1bのうち、油送出口1aは、フライ槽1の槽底か又は該槽底に近い低位置に設けられ、油流入口1bは、該油送出口1aよりは高い位置で油面10aに近い位置に設けられている。
上記油水分離部7は、上記フライ槽1とは別に形成された分離槽15を有している。この分離槽15は、耐圧性及び耐熱性を有する縦型円筒状の容器であって、油深方向の中央位置よりも槽底側に寄った相対する位置に油入口15aと油出口15bとを有している。このうち油入口15aは、配管4aによって上記フライ槽1の油送出口1aに接続され、油出口15bは、配管4bによって上記循環ポンプ6の吸込口6aに接続され、この循環ポンプ6の吐出口6bは、配管4cによって上記油加熱装置2の油入口2aに接続されている。これらの配管4a,4b,4cはそれぞれ、上記油送出路4の一部を形成するものである。
上記分離槽15の内部には、上記フライ槽1から送られて一時的に滞留する油3による油相部10と、気相部11とが形成されていて、油相部10の油面10aの高さは上記フライ槽1内の油相部10の油面10aの高さと同じである。また、該分離槽15内の気相部11は、均圧路16によってフライ槽1内の気相部11と連通され、同圧且つ減圧状態になっている。
さらに、上記分離槽15の内部には、上下方向にうねった油の迂回流路を形成する複数の邪魔板17,18,19が配設されている。図示の例では3つの邪魔板が配設されていて、これらの邪魔板17,18,19を迂回しながら油3が下流側へと流れる間に、該油中の水分がこれらの邪魔板に遮られ、該水分の沸騰による油面10aから気相部への蒸発が助長されるようになっている。
上記3つの邪魔板17,18,19のうち最も上流側に位置する第1邪魔板17は、平面視形状が弧状に湾曲していて、上記油入口15aと対向する位置に、上縁17aを除く周縁即ち左右の側縁と下縁とが、分離槽15の槽壁に連結されることにより流路を遮断すると共に、上縁17aが油面10aより低位置を占めて迂回流路を形成するように設置されている。しかし、この第1邪魔板17は、平板状をしていてもその他の形状をしていて良い。
また、上記第1邪魔板17の下流側に位置する第2邪魔板18は、平板状をしていて、上記分離槽15の中央部に、左右両側縁が槽壁に連結されることにより流路を遮断すると共に、下縁18bが上記第1邪魔板17の上縁17aより低位置を占めて迂回流路を形成し、かつ、上縁18aが油面10a上に露出した位置を占めるように設置されている。
更に、上記第2邪魔板18の下流側に位置する第3邪魔板19は、上記第1邪魔板17と同様に弧状をしたもので、上記油出口15bと対向する位置に、上縁19aを除く周縁が分離槽15の槽壁に連結されることにより流路を遮断し、上縁19aが油面10aより低位置を占めて迂回流路を形成するように設置されている。しかし、この第3邪魔板19は、平板状であってもその他の形状であっても構わない。
このような邪魔板の配置により、上記油入口15aから分離槽15内に送り込まれた油3は、上記第1邪魔板17に沿って上向きに流れたあと、該第1邪魔板17の上縁17aを迂回して該第1邪魔板17と第2邪魔板18との間を下向きに流れ、更に、該第2邪魔板18の下縁18bを迂回して該第2邪魔板18と第3邪魔板19との間を上向きに流れたあと、該第3邪魔板19の上縁19aを迂回して下向きに流れ、油出口15bから流出して循環ポンプ6に送られることになる。
そして、上記フライ槽1から分離槽15内に向かう上記油3と共に、油底近くに沈んだ水滴21や油中を浮遊する気泡状をした沸騰水22などの水分がこの分離槽15内送り込まれた場合、これらの水滴21や沸騰水22は、上記各邪魔板17,18,19で遮られることによって油中から分離、除去される。即ち、油中に沈んだ重い水滴21は、上記第1邪魔板17により堰き止められ、その位置にしばらく滞留するが、既に沸騰水22の状態になっている水分は、上記第1邪魔板17に沿った油3の上昇流と共に油中を上昇したあと、第2邪魔板18に遮られてその殆どは油面10aから減圧状態の気相部11中に蒸発する。このとき一部の沸騰水22が油3の下降流に乗って上記第2邪魔板18の下縁18bを越えたとしても、次の段階で油3がこの第2邪魔板18と第3邪魔板19との間を上昇する間に、該沸騰水22はほぼ完全に気相部11中に蒸発することになる。
一方、上記第1邪魔板17で堰き止められた水滴21は、その位置にしばらく滞留する間に高温の油3に加熱されて沸騰水22の状態となり、その後は油3の上昇流に乗って油中を上昇したあと、第2邪魔板18及び第3邪魔板19に遮られて油面10aから気相部11中に蒸発する。
これにより、油3中の水分はほぼ完全に分離、除去され、水分を除去された油3が循環ポンプ6を介して油加熱装置2に送られることになる。このため、上記循環ポンプ6が蒸気の吸引によるキャビテーションを起こすおそれがない。
上記油加熱装置2は、蒸気や電熱等を用いた熱交換器やその他の適宜加熱手段を内蔵していて、この加熱手段によって油3を所要の温度に加熱するもので、この油加熱装置2で加熱された油3は、油出口2bから上記油帰還路5を通じてフライ槽1に還流する。
上記フライ槽1と油加熱装置2との間の油3の加熱・循環サイクルは、上記油水分離部7の介在によって循環ポンプ6のキャビテーションの問題が解決されたことにより、上記フライ槽1で食品のフライ処理を行っているときにも該フライ処理と並行して行うことができる。従って、食品の浸漬や水分の混入等により低下した油3の温度を、フライ処理中に所要の温度にまで自由に高めることが可能となり、安定した温度制御によって一定で高品質の製品を得ることができるだけでなく、フライ処理を中断する必要がないため運転効率にも勝れる。もちろん、上記加熱・循環サイクルを、フライ処理を中断した状態で行うことも可能である。
図3は本発明の第2実施形態を油水分離部7を構成する分離槽15のみについて示すもので、この第2実施形態は、分離槽15の内部に第1邪魔板17と第2邪魔板18の2つの邪魔板だけが設置されている点で、上記第1実施形態の分離槽15と相違している。即ち、上記分離槽15の内部には、第1邪魔板17と第2邪魔板18とが、上記第1実施形態の油水分離部7の第1邪魔板17及び第2邪魔板18と同じ態様で設けられている。また、油出口15bに連なる導出用パイプ24が油相部10内を上向きに延びていて、該導出用パイプ24の先端24aが、上記第2邪魔板18の下縁18bより高い位置で該油相部10中に開口している。
この第2実施形態において、一部の沸騰水22が油3の流れに乗って上記第2邪魔板18の下縁18bを越えたとしても、該沸騰水22は、油3が上記第2邪魔板18の下流側の上記導出用パイプ24が介在する領域を上昇する間に該油中を浮上してほぼ完全に気相部11中に蒸発し、上記導出用パイプ24内にその先端から取り込まれることはない。
この第2実施形態のこれ以外の構成及び作用は、上記第1実施形態と実質的に同じであるので、その全体構成の図示及び説明は省略する。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態において、複数の邪魔板のうち上記第1邪魔板17が設けられていれば、最も問題となる油中に沈んだ水滴21を遮ってその蒸発を助長することが可能であるため、その他の邪魔板18及び19を省略しても、十分な水分の蒸発助長効果を得ることができる。
図4及び図5は、本発明の第3実施形態をフライ槽1と分離槽15とについて示すもので、この第3実施形態においては、上記フライ槽1の一部と分離槽15とによって油水分離部7が形成されている。即ち、上記フライ槽1の内部に第1邪魔板17が配設されると共に、上記分離槽15の内部に第2邪魔板18が配設されている。このうち上記第1邪魔板17は、フライ槽1の槽底に設けられた油送出口1aの前方位置に、上縁17aを除く周縁即ち左右の側縁と下縁とが、該フライ槽1の槽壁に連結されて油の流路を遮断すると共に、上縁17aが油面10aより低位置を占めて迂回流路を形成し、油3が該上縁17aを迂回して流れるように設置されている。
上記第1邪魔板17は、その横幅Wが上記フライ槽1の横幅より小さい平らな板からなり、この第1邪魔板17の左右の側縁が、該側縁から直角に延出する連結壁25によって上記フライ槽1の側壁1cに連結されている。これによって該第1邪魔板17とフライ槽1の側壁1cとの間には、上記油送出口1aに油3を送り出すための上面が開放する小さな箱形をした油送出部26が形成されている。
しかし、上記第1邪魔板17の横幅Wをフライ槽1の槽幅と同じ大きさに形成し、該第1邪魔板17の両側端部をフライ槽1の左右の槽壁に連結しても良い。
一方、上記第2邪魔板18は、平板状をしていて、上記分離槽15の内部に、左右両側縁が槽壁に連結されることにより流路を遮断すると共に、下縁18bが上記第1邪魔板17の上縁17aより低位置を占めて迂回流路を形成し、かつ、上縁18aが油面10a上に露出した位置を占めるように設置されている。そして、該分離槽15内には、油入口15aに通じる導入用パイプ23と油出口15bに通じる導出用パイプ24とが油相部10内を上向きに延び、それぞれの先端23a及び24aが上記第2邪魔板18の下縁18bより高い位置で油相部10中に開口している。
なお、図示した例では、上記導入用パイプ23と導出用パイプ24との先端23a及び24aの高さが互いに異なっているが、それらの高さは同じであっても良い。
この第3実施形態において、食品のフライ処理を行う際に該食品によって油中にもたらされた水分のうち、油底近くに沈んだ水滴21は、上記第1邪魔板17により堰き止められ、油送出部26への流入が阻止されてその位置にしばらく滞留し、その間に高温の油3に加熱されて沸騰水22の状態となり、油中を上昇して油面10aから気相部11中に蒸発する。また、食品から放出された沸騰水22も、油中を上昇して油面10aから気相部11中に蒸発する。
仮に、一部の水分が油3と一緒に第1邪魔板17の上縁17aを迂回し、油送出部26に流入して油送出口1aから分離槽15に送り込まれたとしても、該分離槽15内の第2邪魔板18に遮られることによって該分離槽15内において蒸発し、油中から分離、除去される。
なお、この第3実施形態の上述したこと以外の構成及び作用については、上記第1実施形態と実質的に同じであるから、その全体構成の図示及び説明は省略する。
図6及び図7は、本発明の第4実施形態をフライ槽1と分離槽15とについて示すもので、この第4実施形態が上記第3実施形態と異なる主要な点は、分離槽15がフライ槽1の外面に直接連なった状態に設けられているという点である。この場合、上記分離槽15を、フライ槽1とは完全に別構成にして該フライ槽1の槽壁1cに密着させて取り付けても良いが、図示したように、フライ槽1の槽壁1cの一部に分離槽15の槽壁の一部を兼ねさせることにより、これらのフライ槽1と分離槽15とを一体構造物として形成するのが望ましい。
上記フライ槽1の油相部10と分離槽15の油相部10とは、フライ槽1の槽壁1cの槽底に近い低位置に形成された油送出口1aを通じて連通し、また、フライ槽1の気相部11と分離槽15の気相部11とは、上記槽壁1cに形成された均圧路16を通じて連通している。
上記分離槽15の内部には、1つの邪魔板29が、油出口15bの近くの位置に、上縁29aを除く周縁を分離槽15の槽壁に連結されることにより油の流路を遮断し、上記上縁29aが油面10aより低位置を占めて迂回流路を形成するように設置されている。
この第4実施形態において、フライ槽1内の油3は、上記第1邪魔板17の上縁17aを迂回して油送出部26内を下降し、油送出口1aから分離槽15に送り込まれたあと、上記邪魔板29に沿って該分離槽15内を上昇し、該邪魔板29の上縁29aを迂回して再び下降したあと、油出口15bから循環ポンプ6に向けて送り出される。
このとき、上記第3実施形態の場合と同様に、上記フライ槽1内においては、油底に沈んだ水滴21が上記第1邪魔板17により堰き止められ、その位置にしばらく滞留している間に高温の油3に加熱されて沸騰水22の状態となり、油中を上昇して油面10aから気相部11中に蒸発する。また、食品から放出された沸騰水22も、油中を上昇して油面10aから気相部11中に蒸発する。
仮に、一部の水分が油3と一緒に油送出口1aを通じて分離槽15に送り込まれたとしても、該分離槽15内の邪魔板29に遮られることによって該分離槽15内において蒸発し、油中から分離、除去される。
この第4実施形態において、上記第1邪魔板17と、フライ槽1の槽壁1cの油送出口1aと、分離槽15内の邪魔板29とによって生ずる上述した油3の流れは、上記第1実施形態における第1、第2、第3の3つの邪魔板17,18,19によって生ずる油の流れと実質的に同じである。これは、上記油送出口1aを有するフライ槽1の槽壁1cが上記第2邪魔板18と同じ役目を果たし、分離槽15内の上記邪魔板29が上記第3邪魔板19と同じ役目を果たしているということであるから、上記槽壁1cが第2邪魔板を兼用していて、上記邪魔板29が第3邪魔板であるということができる。
この第4実施形態の上述したこと以外の構成及び作用については、上記第1実施形態と実質的に同じであるから、その全体構成の図示及び説明は省略する。
なお、上記第3実施形態と第4実施形態においても、上記第1実施形態及び第2実施形態の場合と同様に、上記第1邪魔板17が設けられていれば、その他の邪魔板18及び29は省略することもできる。この場合、上記フライ槽1の一部即ち上記第1邪魔板17が設置されている部分が分離槽としての役目も果たすため、上記分離槽15を省略することも可能である。
また、上記各実施形態において、上記フライ槽1は円筒形であっても良く、また、上記分離槽15は矩形であっても構わない。
本発明に係る外部加熱式減圧フライヤーの第1実施形態を模式的に示す構成図である。 図1のII−II線での断面図である。 本発明の第2実施形態を分離槽のみについて示す断面図である。 本発明の第3実施形態をフライ槽と分離槽とについて示す断面図である。 図4のV−V線での断面図である。 本発明の第4実施形態をフライ槽と分離槽とについて示す断面図である。 図6のVII−VII線での断面図である。
符号の説明
1 フライ槽
1a 油送出口
2 油加熱装置
3 油
4 油送出路
5 油帰還路
6 循環ポンプ
7 油分離部
10 油相部
10a 油面
11 気相部
15 分離槽
16 均圧路
17 第1邪魔板
17a 上縁
18 第2邪魔板
18a 上縁
18b 下縁
19 第3邪魔板
19a 上縁
21 水滴
22 沸騰水
29 邪魔板

Claims (6)

  1. 加熱された油に食品を浸漬してフライ処理するフライ槽と、上記油を加熱するため該フライ槽とは別の場所に設置された油加熱槽と、上記フライ槽内の油を該油加熱槽に送り出すための油送出路と、該油加熱槽で加熱された油を上記フライ槽に帰還させるための油帰還路と、上記油送出路の途中に設置され、該油送出路及び上記油帰還路を通じて上記フライ槽と油加熱槽との間で油を循環させる循環ポンプと、上記食品によって油中にもたらされた水分を除去するために上記フライ槽から該循環ポンプに至る油送出路に沿って配設された油水分離部とを有し、
    上記油水分離部が、油相部と気相部とを有する共に、上下方向に曲がった油の迂回流路を形成する第1邪魔板を有していて、この第1邪魔板を迂回しながら油が下流側へ流れる間に油中の水分が該第1邪魔板に遮られると共に、遮られた水分が油で加熱されることによって上記気相部への蒸発が助長されるように構成されていることを特徴とする外部加熱式減圧フライヤー。
  2. 上記第1邪魔板は、上縁を除く周縁が流路を遮断しかつ該上縁が油面より低位置を占めるように配置されることにより、油中に沈んだ水滴は遮って油は上縁を迂回させて流すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の減圧フライヤー。
  3. 上記油水分離部が、上記第1邪魔板の下流側に第2邪魔板を有していて、この第2邪魔板は、下縁が上記第1邪魔板の上縁より低位置を占めると共に上縁が油面上に露出した位置を占めるように設置されることにより、上記第1邪魔板の上縁を迂回した油中の沸騰水を遮って該沸騰水は気相部に蒸発させるが、油は該第2邪魔板の下縁を迂回させて流すように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の減圧フライヤー。
  4. 上記第1邪魔板が、上記フライ槽の内部における油送出口の前方位置に配設されると共に、該油送出口が、この第1邪魔板の上縁より低位置に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の減圧フライヤー。
  5. 上記油水分離部が、上記フライ槽の外部に形成された分離槽を有し、該分離槽における油相部の油面の高さが上記フライ槽内の油相部の油面の高さと同一であると共に、該分離槽内の気相部と上記フライ槽内の気相部とが均圧路によって相互に連通され、かつ該分離槽内に上記邪魔板が配設されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の減圧フライヤー。
  6. 上記油水分離部が、上記フライ槽の外部に形成された分離槽を有し、該分離槽における油相部の油面の高さが上記フライ槽内の油相部の油面の高さと同一であると共に、該分離槽内の気相部と上記フライ槽内の気相部とが均圧路によって相互に連通され、かつ該分離槽内に上記第2邪魔板が配設されていることを特徴とする請求項4に記載の減圧フライヤー。
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