JP2009253552A - 無線通信端末及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速でデータ通信を行うためのモードが用意されていながら、そのデータ通信のための信号の捕捉ができないために高速で通信できない状況が発生する問題を解決する。
【解決手段】無線電話用の無線通信を行う第1の無線通信部13と、近距離無線通信を行う第2の無線通信部21と、両無線通信部での通信を制御する通信制御部12とを備える。第1の無線通信部13は、無線電話用通信回線を設定してデータ伝送を行う。そのデータ伝送モードとして、音声データ通信用に準拠した第1の伝送モードとそのモードよりも高速にデータ通信可能な第2の通信モードとが用意されている。第2の無線通信部21は、周囲の他の端末と近距離の無線通信を行う。通信制御部12は、第1の通信モード用の信号だけが捕捉できた状態で、第2の無線通信部による通信で、無線通信回線を設定させたい要求を受信した場合に、第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話端末などの無線通信端末及びその端末に適用される無線通信方法に関し、特に近距離無線通信機能を備えた端末に適用される技術に関する。
携帯電話端末などの無線通信端末に適用される無線通信方式としてCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式がある。このCDMA方式の場合、高速なデータ通信を行う規格として、EVDO(Evolution Data Only)方式が実用化されている。即ち、主として音声通話を行うための伝送帯域が用意された1x通信よりも、高速なデータ伝送が可能なEVDO通信が可能とされている。
即ち、CDMA方式の場合、基地局と無線通信を行うバンドクラスとして、BC0,BC3,BC6の3つのバンドクラスが用意されている。
図7は、その3つのバンドクラスBC0,BC3,BC6で可能な通信方式を示した図で、バンドクラスBC0とバンドクラスBC3は800MHz帯であり、バンドクラスBC6は、2GHz帯である。図7に示すように、バンドクラスBC0とバンドクラスBC6では、下り回線で最大3.1Mbpsの通信速度での通信が可能であり、バンドクラスBC3では、下り回線で最大2.4Mbpsの通信速度での通信が可能である。これらの通信速度は、各バンドクラスでの1x通信よりも大幅に通信速度を高くすることができる。1x通信の場合には、下り回線で144kbpsに制限される。
従って、CDMA方式の無線通信端末で、音声通話でないデータ通信を行う際には、EVDO通信を行うことが好ましい。
EVDO通信を行う場合には、それぞれのバンドクラスで、1x通信用のバンドの捕捉できている状態で、さらにEVDO通信用のバンドの捕捉を行う必要がある。それぞれのバンドクラスで、1x通信用のバンドの捕捉できて、EVDO通信用のバンドの捕捉ができてない状態では、音声通話に準じたデータ伝送速度の通信である1x通信でデータ通信が行われる構成となっている。
図8は、従来のEVDO通信が開始される状態を時間の流れで示した図である。
図8(a)は、EVDO捕捉に成功した場合の例である。この例の場合には、まず無線通信端末が電源オンとなって、いずれかのバンドクラスで、基地局からの1x通信用の信号の捕捉ができたとする。1x通信用の信号の捕捉ができない場合には、別のバンドクラスでの捕捉作業を行い、1x通信用の信号の捕捉を行う。
この1x通信用の信号がいずれかのバンドクラスで捕捉できると、1x通信用の待ち受けを開始する。この待ち受けが開始されることで、例えば、音声通話用の着信があると、その待ち受け中のバンドクラスで1x通信が開始される。さらに、その1x通信用の捕捉ができたバンドクラス内で、EVDO通信用の基地局からの信号の捕捉処理を開始させて、捕捉ができた場合には、EVDO通信用の待ち受けも開始させる。このEVDO通信用の待ち受けが開始されることで、この端末でデータ通信を開始させる必要がある場合には、EVDO通信でデータ通信が開始される。
図8(b)は、EVDO捕捉に失敗した場合の例である。この例の場合にも、まず無線通信端末が電源オンとなって、あるバンドクラスで、基地局からの1x通信用の信号の捕捉ができ、1x通信用の待ち受けを開始する点までは同じである。そして、その1x通信用の捕捉ができたバンドクラス内で、EVDO通信用の基地局からの信号の捕捉処理を開始させるが、捕捉に失敗したとする。このとき、通信端末内に設定されたタイマを作動させて、予め決められた一定時間T1が経過することで、再度、EVDO通信用の基地局からの信号の捕捉処理を開始させる。このようにして、一定時間T1ごとの再捕捉処理を繰り返し、いずれかの捕捉処理でEVDO通信用の信号が捕捉できた時点で、その捕捉できた信号に同期したEVDO通信用の待ち受けを開始させる。
なお、通信端末でEVDO通信などのデータ通信を行う用途としては、例えばインターネットなどに接続して、画像データや音声データなどをダウンロードする用途などがある。このようなインターネットに接続してのダウンロードは、例えば通信端末である携帯電話端末単体でダウンロードして、その端末の表示パネルにダウンロードした画像を表示させる場合と、何らかの情報処理装置を接続してダウンロードなどを行う場合とがある。
例えば、携帯電話端末内に、無線LANやBluetooth(商標)規格などの近距離無線通信を行う通信処理部を内蔵させて、その近距離無線通信部で、近隣のパーソナルコンピュータ装置と無線通信を行う。そして、そのコンピュータ装置でのダウンロードなどを、携帯電話端末を経由して行う場合がある。このようにすることで、携帯電話端末を所持することで、その携帯電話端末の周囲にあるコンピュータ装置などの情報処理装置でも、高速でのデータ通信が可能となる。
特許文献1には、EVDO通信を行う通信端末についての記載がある。この特許文献1には、上述した再捕捉の時間T1を制御する点についての記載がある。
特開2007−274497号公報
ところで、図8(a)に示したように、1x通信の待ち受けを行うバンドクラス内で、直ちにEVDO通信用の待ち受けも開始されれば、データ通信が高速で行えて問題がないが、図8(b)のように待ち受けに失敗した場合には問題がある。
図9は、EVDO通信用の待ち受けに失敗した場合の例である。このEVDO通信用の待ち受け失敗時には、上述した再捕捉までのタイマ時間T1の間は、図9(a)に示すように、1x通信だけで待ち受けを行うことになる。従って、図9(b)に示すように、一度捕捉に失敗した場合には、最短でもこのタイマ時間T1と再捕捉に必要な時間を合わせた時間T2の間は、EVDO方式での接続が不可能な期間となる。この時間T2の間に、データ通信の発信要求が端末内であると、1x通信が開始されて、144kbpsなどの低速なデータ通信が開始されてしまう。1x通信が開始されると、そのときのデータ通信は最後まで1x通信のモードで行われ、非常に伝送速度の遅い通信となってしまう。
この問題点を解決するためには、EVDO通信用の再捕捉を行う期間T1(図8)を短くすればよいが、再捕捉を行う期間を短くするということは、通信端末の消費電力の増大につながり、通信端末の電池の持続時間を短くしてしまう問題がある。即ち、捕捉動作中には、捕捉するバンドクラスをある程度の時間連続して受信して、基地局からの信号を捕捉する作業を行う必要があり、再捕捉を行う期間T1を短くすることは、消費電力上好ましくない。
なお、ここまではCDMA方式の無線電話用の通信端末で、EVDO規格で通信を行う場合の問題について説明したが、通話用のデータ伝送速度が比較的低速な回線での待ち受けと、データ通信用の高速な回線での待ち受けとを個別に行うようなシステムの場合には、他のシステムの場合にも同様の問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、本来端末に高速でデータ通信を行うためのモードが用意されていながら、そのデータ通信のための信号の捕捉ができないために高速で通信できない状況が発生する問題を解決することを目的とする。
本発明は、無線電話用の基地局と無線通信を行う第1の無線通信部と、近距離無線通信を行う第2の無線通信部と、両無線通信部での通信を制御する通信制御部とを備える。
第1の無線通信部は、所定の基地局との無線通信で、無線電話用の無線通信回線を設定してデータ伝送を行う。その無線通信回線によるデータ通信モードとして、音声データ通信用に準拠した第1の通信モードとその第1の通信モードよりも高速にデータ通信可能な第2の通信モードとが用意されている。
第2の無線通信部は、当該端末の周囲の他の端末と近距離の無線通信を行う。
通信制御部は、第1の無線通信部で基地局からの第1及び第2の通信モード用の信号を捕捉する処理の制御を行う。そして、第1の通信モード用の信号だけが捕捉できた状態で、第2の無線通信部による通信で、無線通信回線を設定させたい要求を受信した場合に、第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる制御を行う。
このようにしたことで、第2の無線通信部での近距離無線通信で、データ通信の開始要求を受信した場合、その受信を契機として第2の通信モード用の基地局からの信号の捕捉作業が開始される。従って、もし第2の通信モード用の信号が捕捉できていない状況でも、その開始された捕捉作業で捕捉できた場合には、高速なデータ通信モードである第2の通信モードで、開始要求されたデータ通信を実行することが可能になる。
本発明によると、無線電話回線での高速なデータ通信のための捕捉ができていない状態で、近距離無線通信でデータ通信開始要求があるとき、そのことを契機として、高速なデータ通信のための捕捉処理が実行される。従って、それだけ高速でデータ通信が行える可能性が高くなり、通信端末が備える高速のデータ通信機能を生かした高速なデータ通信が効率よく利用できるようになる。
以下、本発明の第1の実施の形態の例を、図1〜図4を参照して説明する。
本実施の形態においては、背景技術の欄で説明した、基地局との間で、CDMA方式で無線電話回線を設定して無線通信を行う無線通信端末に適用した例としてある。その無線通信端末は、基地局を経由したデータ通信として、音声データ通信用に準拠した第1の通信モードである1x通信モードと、その第1の通信モードよりも高速にデータ通信可能な第2の通信モードであるEVDO通信モードとが用意されている。音声通話時には1x通信モードが使用される。EVDO通信モードは、1x通信モードで基地局からの制御信号を捕捉することができたバンドクラスで、1x通信モードでの待ち受けができている状態で、さらにEVDO通信用の制御信号を捕捉できたときに待ち受けが可能なモードである。
図1は、本例の無線通信端末の構成例を示したブロック図である。
本例の無線通信端末1は、いわゆる携帯電話端末として持ち運び自在に小型に構成されたもので、図示はしないが内蔵されたバッテリを電源としたものである。
図1に示した無線通信端末1の構成について説明すると、無線通信用の構成としては、2つの無線通信部を備える。即ち、無線電話用の基地局と無線通信を行うための第1の無線通信部である、無線電話用通信回路13と、この端末1の近隣の端末と無線通信を行うための第2の無線通信部である、Bluetooth通信回路21とを備える。無線電話用通信回路13には、アンテナ11が接続してあり、Bluetooth通信回路21には、アンテナ22が接続してある。
Bluetooth通信回路21で無線通信が行われる近隣の範囲とは、通常は数m程度の非常に近接したである。
このそれぞれの無線通信部13,21での無線通信は、この無線通信端末1の制御部12の制御で実行され、通信制御部として機能する。基地局との無線接続などの処理も、制御部12が制御する。制御部12は、制御ライン25を介して通信端末1内の各部と制御データのやりとりを行い、無線通信以外の端末内の各機能の制御を行う。
無線電話用通信回路13で受信したパケット内に、音声データが含まれる場合には、その音声データを取出す。受信パケットから取り出した音声データは、データライン26を介して音声処理部20に供給し、アナログ音声信号への復調処理を行い、復調されたアナログ音声信号をスピーカ18に供給して、音声を出力させる。
また、音声が入力されるマイクロフォン19を備え、マイクロフォン19で拾った音声信号を、音声処理部20で送信用の音声データに変調し、変調された音声データを無線電話用通信回路13に供給する。無線電話用通信回路13では、供給される音声データを、基地局に送信するパケット内に配置して、無線送信する。
また、無線通信端末1は、液晶表示パネルなどで構成される表示部14を備え、制御部12の制御で、各種情報の表示を行う。ここでの表示としては、電話の発信や着信に関する表示、電話帳やメールアドレスリストなどの登録された情報の表示、受信メールや送信メールの表示、インターネットに接続してダウンロードした画像の表示などがある。
また、操作部15を備え、操作部15での操作に基づいて、制御部12が各種処理を行う。例えば、無線電話通信による発信や、メールの送受信、インターネットへのアクセスなどのデータ通信の開始や終了などが、操作部15として用意されたキーなどが操作されることで実行される。
また、無線通信端末1は記憶部16が制御ライン25及びデータライン26に接続してあり、例えば外部から受信して記憶する必要のあるデータが、記憶部16に記憶される。また、制御部12での制御処理に必要なプログラムについても、記憶部16に記憶される。
Bluetooth通信回路21は、Bluetooth(商標)規格に準拠した無線通信方式で無線通信を行う回路であり、データ通信を行う機能に応じて種々のプロファイルが用意されている。例えば、この無線通信端末1で無線電話回線にダイヤルアップで接続させる際には、DUN(Dial-up Networking Profile)と称されるプロファイルで無線通信を行うようにしてある。その他、相手の端末との接続や認証を行うプロファイル、相手の端末が提供する機能を調べるプロファイル、ヘッドセットとハンズフリー通話用を行うためのプロファイルなどが用意されている。Bluetooth通信回路21で無線通信を行う相手の端末としては、ハンズフリー通話用ヘッドセットなどの音声通話用の端末の他に、パーソナルコンピュータ装置やPDA、携帯用ゲーム装置などの各種情報処理装置が想定される。
Bluetooth通信回路21で、相手側の端末からDUNのプロファイルで無線通信の接続要求を受信した場合、制御部12は、無線電話用通信回線13で、指示された電話番号への発信などのダイヤルアップ接続処理を実行させる。
次に、本実施の形態によるデータ通信時の処理例を、図2のフローチャートを参照して説明する。この図2は、端末1がいずれの基地局からの信号を捕捉できていない状態を最初の状態としてある。
まず、無線通信端末1は、いずれかのバンドクラスで1x通信用の基地局からの信号が捕捉できたか否か判断する(ステップS11)。ここで、いずれのバンドクラスでも捕捉出来ない場合には、圏外用の動作を行う。
そして、1x用の基地局からの信号が捕捉できた場合には、1x通信用の待ち受け動作に入る。そして次にEVDO用の信号の捕捉処理を行い、その捕捉できたか否か判断する(ステップS12)。ここで、EVDO用の信号が捕捉できた場合には、EVDO通信用の待ち受け動作も実行される。ここまでは、従来の処理と同様である。
そして本実施の形態においては、ステップS12でEVDO用の信号が捕捉できない場合に、Bluetooth通信回路21で、相手の端末からの接続要求があってBluetooth通信処理が起動されたか否か判断する(ステップS13)。ここで、Bluetooth通信処理が起動されないと判断した場合には、ステップS12での捕捉の有無の判断とステップS13での起動判断とを繰り返す。
ステップS13でBluetooth通信処理が起動されたと判断した場合には、SDP(Service Discovery Application Profile)のプロファイルで、現在の通信のサービスを確認する(ステップS14)。ここでは、サービスとして、ダイヤルアップ接続を行うDUNのプロファイルであるか否か判断し(ステップS15)、DUNのプロファイルである場合、制御部12の制御で、DUNのプロファイルを開始させる。DUNのプロファイルでない場合には、ステップS12の判断に戻る。
DUNのプロファイルを開始させた場合には、その後、Bluetooth通信回路21で通信を行う際のシリアルポートをエミュレーションして実際にデータ転送を実行する層であるRFCOMM層を起動させる(ステップS16)。
そして本実施の形態においては、ここまでBluetooth通信回路21で処理が行われると、制御部12の制御で、EVDO通信用の基地局からの信号を捕捉するためのサーチ処理を、無線電話用通信回路13で開始させる(ステップS17)。その後、Bluetooth通信回路21でRFCOMM層での通信が確立すると(ステップS18)、RFCOMM層のDTR(Data Terminal Inactive)を非アクティブとして、Bluetooth通信回路21での通信を待機させる(ステップS19)。
その後、ステップS17で開始させたサーチで、EVDO通信用の捕捉が完了したか否か判断する(ステップS20)。ここで捕捉が完了した場合には、RFCOMM層のDTRをアクティブ状態として、Bluetooth通信回路21での通信を開始させる(ステップS21)。その状態で更に、ステップS15で開始されたDUNのプロファイルで指定された電話番号にダイヤルアップで接続させる(ステップS22)。このようにして、無線電話用通信回路13で、EVDO用のモードで接続された無線電話回線で接続された相手と、Bluetooth通信回路21で無線接続された相手との間で、データ通信が開始される。このときのデータ通信は、EVDO用の通信モードが使用されるので、比較的高速なデータ伝送が行われる。
そして、ステップS20でEVDO通信用の捕捉が完了しない場合には、その捕捉開始から一定時間が経過してタイムアウトになったか否か判断し(ステップS23)、タイムアウトになるまで、ステップS20での捕捉処理が繰り返される。
ステップS23でタイムアウトになった場合には、RFCOMM層のDTRをアクティブ状態として、Bluetooth通信回路21での通信を開始させる(ステップS24)。その状態で、ステップS15で開始されたDUNのプロファイルで指定された電話番号にダイヤルアップで接続させ、データ通信を開始させる(ステップS25)。このステップS25でのデータ通信の場合には、1xモードでの通信となる。
図3のタイミングチャートは、図2のフローチャートのステップS13で、Bluetooth通信回路21が起動した場合の処理を示したものであり、RFCOMM層が確立する前にEVDO用の信号の捕捉ができた場合の例である。
図3について説明すると、図3(a)に示すように、1x通信モードでの信号については捕捉済みであるとする。そして、図3(b)に示すように、EVDO通信モードの信号については、捕捉されていない状態である。
この状態で、図3(c)に示すように、Bluetooth通信のリンク確立処理があると、SDPでプロファイルの確立処理が行われ、DUN接続が開始される。そして、RFCOMM層の確立処理と並行して、図3(b)に示すように、EVDO通信モードの信号の捕捉処理が開始される。この図3の例では、RFCOMM層が確立するのに要する時間T3よりも、EVDO通信モードの信号の捕捉に要する時間の方が短い場合の例であり、RFCOMM層が確立した時点で、EVDO通信モードでの通信が可能であり、DUNのプロファイルで指定された電話番号への発信を行ったデータ通信が開始される。
図4のタイミングチャートは、RFCOMM層が確立した後にEVDO用の信号の捕捉ができた場合の例である。
この例でも、図4(a)に示すように、1x通信モードでの信号については捕捉済みである。そして、図4(b)に示すように、EVDO通信モードの信号については、捕捉されていない。
この状態で、図4(c)に示すように、Bluetooth通信のリンク確立処理があると、SDPでプロファイルの確立処理が行われ、DUN接続が開始される。そして、RFCOMM層の確立処理と並行して、図4(b)に示すように、EVDO通信モードの信号の捕捉処理が開始される。この図4の例では、RFCOMM層が確立するのに要する時間T3よりも、EVDO通信モードの信号の捕捉に要する時間の方が長い場合の例であり、RFCOMM層が確立した時点では、EVDO通信モードの信号の捕捉が完了していない。このため、RFCOMM層が確立した時点で、DTRを非アクティブ状態として、Bluetooth通信を待機させる。
その後、図4(b)(c)に示すように、EVDO通信モードの信号が捕捉できた時点で、DTRをアクティブ状態として、Bluetooth通信とEVDO通信モードでの通信を開始させる。
このようにして、EVDO通信モードの信号が捕捉できていな場合に、ダイヤルアップ接続を行うためのBluetooth通信が開始されるのを契機として、その捕捉処理を開始するようにしたことで、良好な通信が行えるようになる。即ち、従来は図9で説明したように、EVDO通信モードで信号が捕捉できない状態でデータ通信を開始させる要求があると、1x通信モードで通信が開始されてしまって、比較的低速でのデータ通信となってしまう。これに対して、本実施の形態の場合には、再捕捉タイマ動作とは関係なく、Bluetooth通信でのダイヤルアップ接続の要求により、直ちに再捕捉動作が行われ、再捕捉ができた場合には、EVDO通信モードでの高速のデータ通信が行われる。
なお、Bluetooth通信が開始されても、プロファイルがDUNでない場合には、ダイヤルアップ接続を行う通信モードではなく、EVDO通信モードの捕捉処理は実行されない。従って、無線電話回線でのデータ通信が必要な場合にだけ、EVDO通信モードの捕捉処理が行われ、捕捉処理が無駄に行われることがなく、端末の低消費電力化に貢献する。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図5及び図6を参照して説明する。
本実施の形態においても、基地局との間で、CDMA方式で無線電話回線を設定して無線通信を行う無線通信端末に適用した例としてあり、無線通信端末の構成例や、適用される通信方式については、上述した第1の実施の形態と同様である。制御部12での無線通信に関する制御状態が第1の実施の形態とは異なる。
本実施の形態においては、EVDO通信モードの捕捉を開始させるタイミングを、Bluetooth通信でのRFCOMMが確立した後に行うものである。
その接続処理を図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、無線通信端末1は、いずれかのバンドクラスで1x通信用の基地局からの信号が捕捉できたか否か判断する(ステップS31)。ここで、いずれのバンドクラスでも捕捉出来ない場合には、圏外用の動作を行う。
そして、1x用の基地局からの信号が捕捉できた場合には、1x通信用の待ち受け動作に入る。そして次にEVDO用の信号の捕捉処理を行い、その捕捉できたか否か判断する(ステップS32)。ここで、EVDO用の信号が捕捉できた場合には、EVDO通信用の待ち受け動作も実行される。
そして、ステップS32でEVDO用の信号が捕捉できない場合に、Bluetooth通信回路21で、相手の端末からの接続要求があってBluetooth通信処理が起動されたか否か判断する(ステップS33)。ここで、Bluetooth通信処理が起動されないと判断した場合には、ステップS32での捕捉の有無の判断とステップS33での起動判断とを繰り返す。
ステップS33でBluetooth通信処理が起動されたと判断した場合には、SDP(Service Discovery Application Profile)のプロファイルで、現在の通信のサービスを確認する(ステップS34)。ここでは、サービスとして、ダイヤルアップ接続を行うDUNのプロファイルであるか否か判断し(ステップS35)、DUNのプロファイルである場合、制御部12の制御で、DUNのプロファイルを開始させる。DUNのプロファイルでない場合には、ステップS32の判断に戻る。
DUNのプロファイルを開始させた場合には、その後、Bluetooth通信回路21で通信を行う際のシリアルポートをエミュレーションして実際にデータ転送を実行する層であるRFCOMM層を起動させる(ステップS36)。
この起動で、RFCOMM層での通信が確立し(ステップS37)、Bluetooth通信回路21での接続先情報などを含む発信要求を受け付けたとする(ステップS38)。この受付で、制御部12は、EVDO通信用の基地局からの信号を捕捉するためのサーチ処理を、無線電話用通信回路13で開始させる(ステップS39)。
その後、ステップS39で開始させたサーチで、EVDO通信用の捕捉が完了したか否か判断する(ステップS40)。ここで捕捉が完了した場合には、指定された電話番号にダイヤルアップで接続させる(ステップS41)。このようにして、無線電話用通信回路13で、EVDO用のモードで接続された無線電話回線で接続された相手と、Bluetooth通信回路21で無線接続された相手との間で、データ通信が開始される。このときのデータ通信は、EVDO用の通信モードが使用されるので、比較的高速なデータ伝送が行われる。
そして、ステップS40でEVDO通信用の捕捉が完了しない場合には、その捕捉開始から一定時間が経過してタイムアウトになったか否か判断し(ステップS42)、タイムアウトになるまで、ステップS40での捕捉処理が繰り返される。
ステップS42でタイムアウトになった場合には、指定された電話番号にダイヤルアップで接続させる(ステップS43)。このステップS43でのデータ通信の場合には、1xモードでの通信となる。
図6のタイミングチャートは、図5のフローチャートのステップS35で、Bluetooth通信回路21でDUNが開始された場合の処理を、第1の実施の形態の場合の処理と比較して示したものである。
第1の実施の形態の場合には、図5(a)及び(b)に示すように、RFCOMM層が起動すると同時に、EVDO通信モードの捕捉が開始される。これに対して本実施の形態の場合には、図5(c)及び(d)に示すように、RFCOMM層が起動しただけではEVDO通信モードの捕捉は開始されない。図5(d)に示すように、RFCOMM層での接続が完了して、DUNでの接続が可能となって、発信要求ATDが出力されたときに、EVDO通信モードの捕捉が開始される。従って、捕捉に要する時間T4だけ、データ通信の開始が待機されて、図5(c)に示すように、EVDO通信モードでの通信が開始される。
この第2の実施の形態の場合にも、Bluetooth通信でのダイヤルアップ通信の指示である発信要求を受信してから、EVDO通信モードの信号の捕捉が開始されるので、Bluetooth通信開始時に、EVDO通信モードの信号の捕捉ができていない状態であっても、EVDO通信モードで通信が行われる可能性があり、用意された通信モードを適切に利用した無線通信が可能となる。
なお、上述した各実施の形態では、Bluetooth通信でダイヤルアップ接続のプロファイルの場合に、EVDO通信の捕捉が行われるようにしたが、例えば、ダイヤルアップ接続でも、音声通話用のデータ通信か、コンピュータ装置などの情報処理装置を使用したデータ通信かを判断して、音声通話用のデータ通信でない場合に、EVDO通信の捕捉を開始させるようにしてもよい。或いは、その他のモードで、無線電話回線を使用したデータ通信の必要性を判断した場合に、同様にEVDO通信の捕捉を開始させるようにしてもよい。
また、上述した各実施の形態では、Bluetooth通信を行う場合を例にして説明したが、無線LANなどのその他の近距離無線通信方式で、同様にダイヤルアップ接続によるデータ通信が必要であることを判断した場合に、同様にEVDO通信の捕捉を開始させるようにしてもよい。
また、上述した各実施の形態では、CDMA方式の1x通信とEVDO通信を例にして説明したが、その他の無線電話回線が備える比較的低速のデータ通信モードと高速のデータ通信モードとが可能なものに適用可能である。
本発明の第1の実施の形態による通信端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による通信端末での処理状態の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態による通信状態の例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態による通信状態の別の例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態による通信端末での処理状態の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による通信状態の例を示すタイミングチャートである。 バンドクラスごとの通信方式の例を示す説明図である。 従来のEVDO捕捉に成功した例(a)と捕捉に失敗した例(b)とを示すタイミングチャートである。 従来のEVDO捕捉に失敗した状態でのEVDO通信ができない期間を示したタイミングチャートである。
符号の説明
1…無線通信端末、11…アンテナ、12…制御部、13…無線電話用通信回路、14…表示部、15…操作部、16…記憶部、18…スピーカ、19…マイクロフォン、20…音声処理部、21…Bluetooth通信回路、22…アンテナ、2…5制御ライン、26…データライン

Claims (5)

  1. 所定の基地局との無線通信で、無線電話用の無線通信回線を設定してデータ伝送を行い、前記無線通信回線によるデータ通信モードとして、音声データ通信用に準拠した第1の通信モードとその第1の通信モードよりも高速にデータ通信可能な第2の通信モードとが用意された第1の無線通信部と、
    当該端末の周囲の他の端末と近距離の無線通信を行う第2の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部で基地局からの第1及び第2の通信モード用の信号を捕捉する処理の制御を行うと共に、前記第1の通信モード用の信号だけが捕捉できた状態で、前記第2の無線通信部による通信で、前記無線通信回線を設定させたい要求を受信した場合に、前記第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる通信制御部とを備えた
    無線通信端末。
  2. 前記通信制御部は、前記無線通信回線を設定させたい要求を受信し、その要求による前記第2の無線通信部での無線通信が確立してから、前記第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる
    請求項1記載の無線通信端末。
  3. 前記通信制御部は、さらに、前記第2の無線通信部での無線通信が確立した後に、前記無線通信回線の接続先情報を前記第2の無線通信部で受信してから、前記第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる
    請求項2記載の無線通信端末。
  4. 前記通信制御部は、前記無線通信回線を設定させたい要求を受信した時点で、前記第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる
    請求項1記載の無線通信端末。
  5. 所定の基地局との無線通信で、無線電話用の無線通信回線を設定してデータ伝送を行い、前記無線通信回線によるデータ通信モードとして、音声データ通信用に準拠した第1の伝送モードとその第1の通信モードよりも高速にデータ通信可能な第2の通信モードとを行う第1の無線通信処理と、
    周囲の他の端末と近距離の無線通信を行う第2の無線通信処理と、
    前記第1の無線通信処理で基地局からの第1及び第2の通信モード用の信号を捕捉する捕捉処理と、
    前記捕捉処理で、前記第1の通信モード用の信号だけが捕捉できた状態で、前記第2の無線通信処理で、前記無線通信回線を設定させたい要求を受信した場合に、前記第2の通信モード用の信号のサーチを開始させる捕捉制御処理とを行う
    無線通信方法。
JP2008097497A 2008-04-03 2008-04-03 無線通信端末及び無線通信方法 Pending JP2009253552A (ja)

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