JP2009251377A - 光変調装置及び光変調装置の制御方法 - Google Patents

光変調装置及び光変調装置の制御方法 Download PDF

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文良 狩野
Nobuhiro Kikuchi
順裕 菊池
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Abstract

【課題】入力電気信号の位相調整回路等を省いた簡易な駆動系でプッシュプル動作を可能とする光変調装置及び光変調装置の制御方法を提供する。
【解決手段】半導体基板101上に、入力光を分波した一方の光線を導波する第1の導波路122aと、入力光を分波した他方の光線を導波する第1の導波路122aと光路長が同一な第2の導波路122bと、第1の導波路122aに少なくとも1つの第1の光位相変調器120aと、第2の導波路122bに第1の導波路の第1の光位相変調器120aと直交する結晶方位とした少なくとも1つの第2の光位相変調器120bとを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光変調装置及び光変調装置の制御方法に関する。
光変調装置等の光信号制御デバイスは、光通信システム、光情報処理システムにおけるキーエレメントのひとつである。光変調装置には、例えばLiNbO3(LN)等の誘電体を用いた光変調装置や、InPやGaAs等の半導体を用いた光変調装置等がある。これらの光変調装置の中でも、光源として用いられる半導体レーザや電子回路との集積化が可能で、小型化・低電圧化が容易な半導体光変調装置が特に期待されている。代表的な半導体光変調装置としては、電界吸収型光変調装置とマッハツェンダ型光変調装置が知られている。
電界吸収型光変調装置は、例えば、バルク半導体のフランツケルディッシュ効果(Franz‐Keldysh効果)や多重量子井戸構造における量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect:QCSE)のような、電界印加により吸収端が長波長側ヘシフトする効果を利用した光変調装置である。この電界吸収型光変調装置は、消費電力が小さく、小型であり、LN変調装置にみられるような直流電圧によるドリフトも生じないという利点がある。しかし、電界吸収型光変調装置は、変調時に波長チャーピングが生じ、光ファイバ伝送後の光信号の波形が劣化するという問題がある。
一方、マッハツェンダ型光変調装置は、バルク半導体の電気光学効果(ポッケルス効果)や多重量子井戸構造における量子閉じ込めシュタルク効果のように、電界を印加することにより屈折率が変化する効果を利用した光位相変調器を組み合わせてマッハツェンダ干渉計を構成した光変調装置である。マッハツェンダ型光変調装置は、原理的に波長チャーピングをなくすことができるため、超高速・長距離通信用変調装置として期待されている(例えば、下記非特許文献1)。
C.Rolland、R.S.Moore、F.Shepherd、G.Hillier、"10Gbit/s,1.56μm MULTI QUANTUM WELL InP/InGaAsP MACH‐ZEHNDER OPTICAL MODULATOR"、ELECTRONICS LETTERS、1993年3月4日、Vol.29、No.5、p.471−472 J.G.Mendoza‐Alvarez、L.A.Coldren、A.Alping、R.H.Yan、T.Hausken、K.Lee、K.Pedrotti、"Analysis of Depletion Edge Translation Lightwave Modulators"、JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、1988年6月、Vol.6、No.6、p.793−808
図7は、マッハツェンダ型光変調装置の概略構成を示した平面図である。
図7に示すように、マッハツェンダ型光変調装置は、入力した光を入力光として導波する入力導波路131と、入力光を第1の光線と第2の光線とに分波する分波器132(光分波手段)と、分波された第1の光線が導波する第1の導波路133a、第2の光線が導波する第2の導波路133bと、印加された電圧に基づいて第1の導波路133a及び第2の導波路133bの屈折率を変調して二分割された光の位相をそれぞれ変調する第1の光位相変調器134a及び第2の光位相変調器134b(屈折率変調手段)と、第1の光位相変調器134a及び第2の光位相変調器134bによりそれぞれ変調された光を合波する合波器135(光合波手段)と、合波した光を出力光として導波する出力導波路136とから構成される。なお、分波器132及び合波器135には、例えば、マルチモード干渉型結合器(MMIカプラ)を用いる。
マッハツェンダ型光変調装置を高速光通信システムへ適用する際には、駆動電圧の低減等の理由からプッシュプル動作で用いられる。プッシュプル動作させるためには、第1の光位相変調器134aと第2の光位相変調器134bとを逆相で動作させる。通常のマッハツェンダ型光変調装置においては、第1の導波路133a及び第2の導波路133bは平行に印加電圧に対して同じように動作するように設計されている。このため、通常のマッハツェンダ型光変調装置においてプッシュプル動作を行うためには、第1の導波路133a及び第2の導波路133bにはそれぞれ独立に位相の反転した電気信号を入力する必要があり、また、外部の駆動系も複雑となる。
以上のことから、本発明は、入力電気信号の位相調整回路等を省いた簡易な駆動系でプッシュプル動作を可能とする光変調装置及び光変調装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る光変調装置は、
半導体基板上に、
入力光を分波した一方の光線を導波する第1の導波路と、
前記入力光を分波した他方の光線を導波する前記第1の導波路と光路長が同一な第2の導波路と、
前記第1の導波路に少なくとも1つの変調器と、
前記第2の導波路に前記第1の導波路の変調器と直交する結晶方位とした少なくとも1つの変調器と
を備える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る光変調装置は、第1の発明に係る光変調装置において、
前記半導体基板は、(100)面の結晶方位を有し、
前記第1の導波路の変調器及び前記第2の導波路の変調器は、それぞれ下記方位(A)及び方位(B)に配置される
ことを特徴とする。
Figure 2009251377
上記の課題を解決するための第3の発明に係る光変調装置は、第1の発明又は第2の発明に係る光変調装置において、
前記第1の導波路の変調器と前記第2の導波路の変調器を同一構造とする
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係る光変調装置は、第1の発明又は第2の発明に係る光変調装置において、
前記半導体基板上に順次積層された、第1のn型半導体クラッド層、ノンドープの半導体コア層及び第2のn型半導体クラッド層と、
前記第1のn型半導体クラッド層の少なくとも一部、又は、前記第2のn型半導体クラッド層の少なくとも一部、もしくは、前記第1のn型半導体クラッド層及び前記第2のn型半導体クラッド層両方の少なくとも一部に半絶縁性の半導体層と、
前記半絶縁性の半導体層を介して前記半導体コア層に電界印加する電極と
を備える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第5の発明に係る光変調装置の制御方法は、
半導体基板上に、
入力光を分波した一方の光線を導波する第1の導波路と、
前記入力光を分波した他方の光線を導波する前記第1の導波路と光路長が同一な第2の導波路と、
前記第1の導波路に少なくとも1つの変調器と、
前記第2の導波路に前記第1の導波路の変調器と直交する結晶方位とした少なくとも1つの変調器と
を備える光変調装置の制御方法において、
前記第1の導波路の変調器及び前記第2の導波路の変調器に同じ電気信号を入力してプッシュプル動作させる
ことを特徴とする。
本発明によれば、入力電気信号の位相調整回路等を省いた簡易な駆動系でプッシュプル動作を可能とする光変調装置及び光変調装置の制御方法を実現することができる。
以下、本発明に係る光変調装置の実施例について図を用いて説明する。
なお、図1は本発明の第1の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した平面図、図2は本発明の第1の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した断面図、図3は本発明の第1の実施例に係る光変調装置の電界印加時のバンドダイヤグラムを示した図、図4は図1に示す光変調装置の他の構成例を示した平面図、図5は本発明の第2の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した平面図、図6は本発明の第3の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した平面図である。
また、以下の説明において、結晶方位については、各方位を下記表3に示すように表記するものとする。
Figure 2009251377
以下、本発明に係る光変調装置の第1の実施例について説明する。
図1に示すように、本実施例に係る半導体光変調装置100は、InPからなると共に(100)面方位を有する半導体基板101上に、入力した光を入力光として導波する入力導波路110と、入力光を第1の光線と第2の光線とに分波する分波器121と、第1の光線が導波する第1の導波路122aと、第2の光線が導波する第2の導波路122bと、第1の光線の位相を変調する第1の光位相変調器120aと、第2の光線の位相を変調する第2の光位相変調器120bと、第1の光線と第2の光線とを合波する合波器123と、合波した光を出力光として導波する出力導波路111とが形成されている。
光位相変調器120aは、[0AA]方向と平行になるように形成されている。また、光位相変調器120bは、[01A]方向と平行になるように形成されている。そして、光位相変調器120aと光位相変調器120bとは、互いに直行する方向に形成されている。また、分波器121及び合波器123には、マルチモード干渉型結合器(MMIカプラ)を用いている。
なお、本発明に係る光変調装置においては、図4(a)に示すように経路A(図4(a)中、上側の経路)と経路B(図4(a)中、下側の経路)は光路長が同じであればよく、図4(b)に示すような構成であってもよい。また、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bの位置は図4(a)及び図4(b)に示すように対称をなす位置であることが望ましいが、図4(c)に示すように非対称をなす位置であっても、その方向が[0AA]と[01A]であればよい。さらに、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bは、図4(c)に示すような位置であってもよい。
図2に示すように、本実施例に係る半導体光変調装置100は、半導体基板101上に、n型のInPからなる第1の半導体クラッド層102を形成し、この第1の半導体クラッド層102上にノンドープのバルクのInGaAsPからなる半導体コア層103(バンドギャップ波長1.05μm、厚さ0.5μm)を形成し、この半導体コア層103上にFeやRu等の不純物をInPにドーピングした半絶縁(SI)型の半絶縁層104を形成し、この半絶縁層104上にn型のInPからなる第2の半導体クラッド層105を形成することにより、ハイメサ構造の導波構造をなしている。
また、図1,2に示すように、第1の光位相変調器120aに対しては第1の変調電極106aが配置され、第2の光位相変調器120bに対しては第2の変調電極106bが配置されている。第1の光位相変調器120aと第1の導波路122aとの境界部には、これらの間を電気的に絶縁するように半導体クラッド層105の一部をエッチング除去した第1の分離溝124aが形成されている。また、第2の光位相変調器120bと第2の導波路122bとの境界部には、これらの間を電気的に絶縁するように半導体クラッド層105の一部をエッチング除去した第2の分離溝124bが形成されている。また、接地電極107は、半導体クラッド層102上に配置され、この半導体クラッド層102とコンタクトが取られている。
そして、変調電極106aと接地電極107、及び、変調電極106bと接地電極107との間に電圧印加することにより、変調電極106aが形成されている光位相変調器120a部分、及び、変調電極106bが形成されている光位相変調器120b部分の半導体コア層103に半絶縁層104を介して効率よく電界が印加することができるようになっている。
本実施例では、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bは、層構造が同一であり、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bはともに導波路幅は3.0μm、長さは1mmとなっている。
このように、本実施例では、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bの構造(層構造、長さ、導波路幅)には同一の構造を用いたが、同一の構造でなくても第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bに同じ電気信号を印加することにより、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bにそれぞれ独立の逆相の信号を入力した場合と同様のプッシュプル動作をさせることも可能である。
但し、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bの構造(層構造、長さ、導波路幅)が同一の構造である場合、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bそれぞれに対して独立した逆相、かつ、対称な信号を入力した場合と同様のプッシュプル動作となるので、波長チャープが零となり、変調信号のさらなる長距離伝送が可能となる。
また、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bは、ポッケルス効果により動作する変調器であるが、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bの構造が同一であれば、層構造は本実施例で示したものに限られない。例えば、半絶縁層を有さなくともクラッド層、コア層、クラッド層を順次積層した層構造であれば、ポッケルス効果により動作する変調器を構成することができる。
但し、半絶縁層104を有する場合には、半絶縁層104が電子に対するポテンシャルバリアとして働くため、電圧印加時に、ポテンシャルバリアが電子の漏れ電流を防ぐことにより、効率的に光導波層(半導体コア層103)に電界を印加することが可能となる。
なお、本実施例では、半絶縁層104は半導体コア層103上部に半導体コア層103に接して配置されているが、上部クラッド層(第2の半導体クラッド層105)の一部に配置されてもよい。また、半絶縁層104は、下部クラッド層(第1の半導体クラッド層102)の一部に配置されてもよく、第1の半導体クラッド層102及び第2の半導体クラッド層105のそれぞれの一部に配置してもよい。
以下、本実施例に係る半導体光変調装置100の作製方法について説明する。
はじめに、半導体基板101上に、第1の半導体クラッド層102(n‐InP)、半導体コア層103(i‐InGaAsP)、半絶縁層104(SI型InP)及び第2の半導体クラッド層105(n‐InP)を順次結晶成長する。
次に、ハイメサ構造の導波路を形成するためにフォトリソグラフィを用いてパターン形成を行い、この部分の第1の半導体クラッド層102の一部、並びに、半導体コア層103、半絶縁層104及び第2の半導体クラッド層105をエッチング除去する。
そして、エッチング除去部分をポリイミドやBCB等の有機材料で埋めて平坦化した上で、変調電極106a,106b及び接地電極107を設ける。
以上により、本実施例に係る半導体光変調装置100を作製することができる。
なお、本実施例では、エッチング除去部分をポリイミド等で埋めて平坦化したが、除去部分は埋めずにそのままにしてもよいし、100〜300nm厚程度のSiO2等の誘電薄膜を表面に形成してリッジ構造としてもよい。
また、本実施例では、動作波長1.3〜1.55μmに対し、コア層のバンドギャップ波長1.05μmを用いたが、動作波長1.3〜1.55μmに対しては、コア層のバンドギャップ波長1.0〜1.2μmを用いることもでき、また、動作波長2.0μmに対しては、コア層のバンドギャップ波長1.5μmを用いることもできる。
また、本実施例では、半導体光変調装置100を構成する材料にInP、InGaAsPを用いたが、GaAs、AlGaAs、ZnTe等のポッケルス効果を有する半導体材料を用いた場合についても同様の効果を奏する。
以下、本実施例に係る半導体光変調装置100の動作について説明する。
変調電極106a又は変調電極106bに負のバイアス電圧Vbを印加すると、図3に示すように、半絶縁層104(SI型InP)が電子eのブロック層として作用することにより電流が流れず、半導体コア層103(i‐InGaAsP)に効率よく電界が印加されるようになる。
このとき、半導体コア層103(i‐InGaAsP)には、ポッケルス効果により、半導体基板101に垂直な方向([100]方向)の電界Eb(=Vb/コア厚)に対し、下記式(1)で表される屈折率変化Δn0が誘起される(上記非特許文献2等参照)。
Figure 2009251377
ただし、n0は材料の屈折率、γ41はポッケルス定数(負の値)である。また、+符号は[0AA]方向に平行に光が伝搬する場合であり、−符号は[01A]方向に平行に光が伝搬する場合である。
よって、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bを[0AA]方向に平行に配すれば、電界印加により屈折率変化は負となり、[01A]方向に平行に配すれば、逆に屈折率変化は正となる。そして、本実施例に係る半導体光変調装置100においては、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bはそれぞれ[0AA]方向と[01A]方向に平行となるように配置されているため、変調電極106a,106bへの同一電圧の印加に対し、逆の屈折率変化が誘起され、分波器121により分波された光は第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bとで逆相で位相変調を受けることとなる。
以上のことから、本実施例に係る光変調装置及び光変調装置の制御方法によれば、マッハツェンダ型光変調装置を構成する第1の導波路122aの光位相変調器120aと第2の導波路122bの光位相変調器120bとに同じ電気信号を入力することにより、容易にプッシュプル動作を実現することができる。
なお、半導体コア層103のバンドギャップ波長としては、1.05μmに限らず、電界印加により大きな光吸収が発生しない程度に動作波長から離れていれさえすればよい(例えば、動作波長に対し、約100nm以上の短波長)。
また、本実施例においては、(100)面方位を有する半導体基板101を適用した場合について説明したが、これ以外にも、例えば、(001)面方位を有する半導体基板を適用する場合には、[100]方向は[001]方向、[0AA]方向は[110]、[01A]方向は[A10]方向に置き換えることにより、本実施例に係る光変調装置及び光変調装置の制御方法と同様の効果を奏することができる。
また、本実施例では、半導体コア層103をバルクとした場合について説明したが、これ以外にも、例えば、半導体コア層103を量子井戸構造とすることも可能である。
また、本実施例では、半導体光変調装置100にInGaAsP/InP系の半導体材料を使用した場合について説明したが、本発明は、このような材料に限定されるものではなく、その他の半導体材料であっても適用することができる。
本発明に係る光変調装置及び光変調装置の制御方法の第2の実施例について説明する。
図4に示すように、経路Aと経路Bは対称の構造であることが望ましい。しかしながら、実際のプロセスにおいては、加工精度の問題により導波路幅に差異が生じるなどの理由により完全に対称の構造とすることは困難である。
このため、本実施例に係る光変調装置及び光変調装置の制御方法においては、図5に示すように、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bにそれぞれ分離した複数の電極125を設け、電圧を印加する電極125の数を変化させることにより、実質的に第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bに印加させる電圧を変化させることで、経路Aと経路Bの誤差を補償することができる。
なお、本実施例においては、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bに長さ0.2mmの電極125を4個ずつ設け、経路Aの第1の光位相変調器120aの電極4個、経路Aの第2の光位相変調器120bの電極3個に電圧を印加した結果、良好な結果を得ることができた。
本発明に係る光変調装置及び光変調装置の制御方法の第3の実施例について説明する。
なお、本実施例は、第2の実施例と同様の問題を解決することを目的とする。
本実施例に係る光変調装置は、図6に示すように、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bに同一の変調信号を印加するとともに、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bにそれぞれ異なる直流電圧を印加することにより、経路Aと経路Bとの誤差を補償することができる。
なお、本実施例においては、第1の光位相変調器120a及び第2の光位相変調器120bに同一の変調信号を印加して、経路Aの第1の光位相変調器120aに直流電圧を3V、経路Bの第2の光位相変調器120bに直流電圧を3.5V印加した結果、良好な結果を得ることができた。
本発明に係る光変調装置は、例えば、入力電気信号の位相調整回路等を省いた簡易な駆動系でプッシュプル動作可能で光送信器の低価格化・小型化に供することができ、産業上、極めて有益に利用することが可能である。
本発明の第1の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した平面図である。 本発明の第1の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した断面図である。 本発明の第1の実施例に係る光変調装置の電界印加時のバンドダイヤグラムを示した図である。 図1に示す光変調装置の他の構成例を示した平面図である。 本発明の第2の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した平面図である。 本発明の第3の実施例に係る光変調装置の概略構成を示した平面図である。 マッハツェンダ型光変調装置の概略構成を示した平面図である。
符号の説明
100 半導体光変調装置
101 半導体基板
102 第1の半導体クラッド層
103 半導体コア層
104 半絶縁層
105 第2の半導体クラッド層
106a 第1の変調電極
106b 第2の変調電極
107 接地電極
110 入力導波路
111 出力導波路
120a 第1の光位相変調器
120b 第2の光位相変調器
121 分波器
122a 第1の導波路
122b 第2の導波路
123 合波器
124a 第1の分離溝
124b 第2の分離溝
125 電極
131 入力導波路
132 分波器
133a 第1の導波路
133b 第2の導波路
134a 第1の光位相変調器
134b 第2の光位相変調器
135 合波器
136 出力導波路

Claims (5)

  1. 半導体基板上に、
    入力光を分波した一方の光線を導波する第1の導波路と、
    前記入力光を分波した他方の光線を導波する前記第1の導波路と光路長が同一な第2の導波路と、
    前記第1の導波路に少なくとも1つの変調器と、
    前記第2の導波路に前記第1の導波路の変調器と直交する結晶方位とした少なくとも1つの変調器と
    を備える
    ことを特徴とする光変調装置。
  2. 前記半導体基板は、(100)面の結晶方位を有し、
    前記第1の導波路の変調器及び前記第2の導波路の変調器は、それぞれ下記方位(A)及び方位(B)に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
    Figure 2009251377
  3. 前記第1の導波路の変調器と前記第2の導波路の変調器を同一構造とする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光変調装置。
  4. 前記半導体基板上に順次積層された、第1のn型半導体クラッド層、ノンドープの半導体コア層及び第2のn型半導体クラッド層と、
    前記第1のn型半導体クラッド層の少なくとも一部、又は、前記第2のn型半導体クラッド層の少なくとも一部、もしくは、前記第1のn型半導体クラッド層及び前記第2のn型半導体クラッド層両方の少なくとも一部に半絶縁性の半導体層と、
    前記半絶縁性の半導体層を介して前記半導体コア層に電界印加する電極と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光変調装置。
  5. 半導体基板上に、
    入力光を分波した一方の光線を導波する第1の導波路と、
    前記入力光を分波した他方の光線を導波する前記第1の導波路と光路長が同一な第2の導波路と、
    前記第1の導波路に少なくとも1つの変調器と、
    前記第2の導波路に前記第1の導波路の変調器と直交する結晶方位とした少なくとも1つの変調器と
    を備える光変調装置の制御方法において、
    前記第1の導波路の変調器及び前記第2の導波路の変調器に同じ電気信号を入力してプッシュプル動作させる
    ことを特徴とする光変調装置の制御方法。
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