JP2009251351A - 半透過型液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

半透過型液晶表示装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半透過型液晶表示装置の表示特性向上を図る。
【解決手段】 一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、複数のサブピクセルを有し、前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、透過部と反射部とを有する半透過型液晶表示装置であって、前記一対の基板の中の一方の基板は、前記一方の基板の前記液晶層側に形成された平坦化膜と、前記平坦化膜の前記反射部に対応する部分に形成された凹部と、前記凹部に形成された位相差膜とを有し、前記平坦化膜の前記凹部の底面にも前記平坦化膜が残存している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半透過型液晶表示装置及びその製造方法に係り、特に、基板の液晶層側に位相差膜を内蔵する半透過型液晶表示装置に関するものである。
1サブピクセル内に透過部及び反射部を有する半透過型液晶表示装置が携帯機器用のディスプレイとして使用されている。本発明は、液晶表示パネルを構成する一対の基板の中の一方の基板の液晶層側に位相差膜を内蔵する半透過型液晶表示装置に関するものであり、本発明に関連する先行技術文献としては、以下のものがある。
(1)特開2008−65197号公報(特許文献1)には、液晶表示パネルを構成する一対の基板の中の対向基板の液晶層側に拡散反射層と内蔵位相差膜とを有する半透過型液晶表示装置が開示されている。
(2)特開2007−304497号公報(特許文献2)には、液晶表示パネルを構成する一対の基板の中のカラーフィルタ基板の液晶層側に、平坦化膜と、前記平坦化膜上に形成された配向膜と、前記配向膜上に形成された位相差膜と、前記配向膜及び前記位相差膜上に形成された保護膜とを有する半透過型液晶表示装置が開示されている。
(3)特開2005−338256号公報(特許文献3)には、液晶表示パネルを構成する一対の基板の中の第1の基板の外側に第1の保持層が設けられ、前記第1の保持層の中に内蔵位相差板が埋め込まれた半透過型液晶表示装置が開示されている。
(4)特開2006−71977号公報(特許文献4)には、液晶表示パネルを構成する一対の基板の中の一方の基板の液晶層側における反射層に対応する部分に、選択的に位相差層が設けられた半透過型液晶表示装置が開示されている。また、同文献には、「反射層となる画素電極14及びコモン電極15を形成した後に裏面露光を行うことで位相差層16を形成することにより、マスクを用いたパターン露光を行うことなく位相差層16を形成することが可能となる。」技術も開示されている。
(5)特開2006−65285号公報(特許文献5)には、反射部に位相差層25が設けられ、透過部に等方性又はZ軸に位相変化軸を持つ補完層26が設けられた半透過型液晶表示装置が開示されている。
(6)特願2007−216554(特許文献6)には、液晶表示パネルを構成する一対の基板の中の一方の基板に、位相差膜配向用の配向膜と、前記配向膜上に形成された位相差・透明膜とを有し、前記位相差・透明膜は、少なくとも反射部に対応する領域が位相差膜とされ、それ以外の領域が前記位相差膜より位相差が小さい透明膜とされ、前記配向膜および前記位相差・透明膜は、シール材の外側にまで形成された半透過型液晶表示装置が開示されている。また、同文献には、パターニングせず、現像レスで内蔵位相差層を形成する技術も開示されている。
特開2008−65197号公報 特開2007−304497号公報 特開2005−338256号公報 特開2006−71977号公報 特開2006−65285号公報 特願2007−216554
携帯機器用のディスプレイとして使用される半透過型液晶表示装置として、例えばIPS(In Plane Switching)方式の半透過型液晶表示装置が知られている。
図11は、従来のIPS方式の半透過型液晶表示装置の1サブピクセルの断面構造を示す断面図である。
図11に示すIPS方式の半透過型液晶表示装置は、一対の基板(第1の基板1,第2の基板21)の間に多数の液晶分子31を含む液晶層30が挟持された液晶表示パネルを備え、第2の基板21の主表面側が観察者側となっている。
第1の基板1の液晶層側には、第1の基板1から液晶層30に向かって順に、反射層3及び走査線GL、層間絶縁膜4、アクティブ素子を構成する薄膜トランジスタ(TFT)5、層間絶縁膜6、対向電極7、層間絶縁膜8、画素電極9、配向膜11等が形成されている。第1の基板1の液晶層側と反対側には、偏光板41が配置されている。
第2の基板21の液晶層側には、第2の基板21から液晶層30に向かって順に、遮光膜(ブラックマトリクス)22、赤・緑・青のカラーフィルタ23、平坦化膜24、位相差膜用配向膜11a、位相差膜25、保護膜26、ギャップ調整層27、柱状スペーサ28、配向膜11b等が形成されている。第2の基板21の液晶層側と反対側には、偏光板42が配置されている。
図11に示すIPS方式の半透過型液晶表示装置は、1つのサブピクセル内(同一画素内)に透過部51と反射部52とを有している。透過部51では、観察面とは反対側に配置される光源から発せられた光を観察面側に透過させることにより透過表示が可能となり、反射部52では、観察面側から入射する外光が反射層3に反射されて再び観察面側に出射されることで反射表示を可能にしている。その結果、透過・反射の両方の表示が可能となる。
図11に示すIPS方式の半透過型液晶表示装置では、反射部52において、平坦化膜24上に位相差膜用配向膜11aを介在して位相差膜25が形成され、位相差膜25上に保護膜26を介在してギャップ調整層27が形成され、ギャップ調整層27上に柱状スペーサ28が形成されている。
ここで、位相差膜25は、位相差膜用配向膜11a上に感光性位相差膜を形成した後、この感光性位相差膜にフォトリソグラフィ技術による加工を施すことによって形成されるため、特に現像での浸食及びベークでの熱流動により、図示するように側面が傾斜した断面形状(テーパを持つ断面形状)となる。また、この位相差膜25の側面傾斜は、その上に形成されるギャップ調整層27の形成領域を制限することにもなる。
このように側面が傾斜した断面形状の位相差膜25ではその周縁での膜厚が十分に得られず、また、その上に形成されるギャップ調整層27もその周縁での膜厚が十分に得られないため、反射部52の光学特性に悪影響を及ぼし、表示特性を低下させる要因となる。
そこで、本発明者は、平坦化膜の上に位相差膜が形成される構造に着目し、本発明をなした。
本発明の目的は、半透過型液晶表示装置の表示特性向上を図ることが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1);一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、複数のサブピクセルを有し、前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは透過部と反射部とを有する半透過型液晶表示装置であって、
前記一対の基板の中の一方の基板は、前記一方の基板の前記液晶層側に形成された平坦化膜と、前記平坦化膜の前記反射部に対応する部分に形成された凹部と、前記凹部に形成された位相差膜とを有し、前記平坦化膜の前記凹部の底面にも前記平坦化膜が残存している。
(2);上記(1)において、前記一方の基板は、前記凹部の内部を含む前記平坦化膜上に形成された第1の配向膜を有し、前記位相差膜は、前記第1の配向膜を介して前記凹部に形成されている。
(3);上記(1)または(2)において、前記一方の基板は、前記位相差膜を覆うように前記平坦化膜上に形成された保護膜と、前記保護膜上で、前記反射部に対応する部分に形成されたギャップ調整層とを有する。
(4);上記(3)において、前記一方の基板は、前記ギャップ調整層上に形成された柱状スペーサと、前記柱状スペーサ及び前記ギャップ調整層を覆うように前記保護膜上に形成された第2の配向膜とを有する。
(5);上記(1)ないし(4)の何れかにおいて、前記一方の基板は、遮光膜及びカラーフィルタを有し、前記平坦化膜は、前記遮光膜及び前記カラーフィルタ上に形成され、前記複数のサブピクセルの前記各サブピクセルは、前記一対の基板の中の他方の基板上に形成された画素電極及び対向電極を有する。
(6);上記(1)ないし(5)の何れかにおいて、前記一対の基板の中の他方の基板は、前記各サブピクセルの前記反射部に対応する部分に形成された反射層を有する。
(7);上記(1)ないし(5)の何れかにおいて、前記一方の基板は、前記各サブピクセルの前記反射部に対応する部分に形成された反射層を有する。
(8);一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、複数のサブピクセルを有し、前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、透過部と反射部とを有する半透過型液晶表示装置の製造方法であって、
(a)前記一対の基板の中の一方の基板上に平坦化膜を形成する工程と、
(b)前記平坦化膜の前記反射部に対応する部分に凹部を形成する工程と、
(c)前記凹部に位相差膜を形成する工程とを有し、
前記(b)工程で形成された前記平坦化膜の前記凹部の底面にも前記平坦化膜が残存している。
(9);上記(8)において、前記平坦化膜は、ポジ型の感光性絶縁膜であり、前記(b)工程は、前記ポジ型の感光性絶縁膜に選択的に光を照射し、前記ポジ型の感光性絶縁膜の前記光を照射した箇所を選択的に除去して前記凹部を形成する工程である。
(10);上記(8)において、前記(c)工程は、前記凹部内を含む前記平坦化膜上にネガ型の感光性位相差膜を形成する工程と、前記ネガ型の感光性位相差膜に選択的に光を照射し、前記ネガ型の感光性位相差膜の前記反射部に対応する部分を硬化させる工程と、前記ネガ型の感光性位相差膜の未硬化部分を選択的に除去して前記凹部に前記位相差膜を形成する工程とを含む。
(11);上記(10)において、前記ネガ型の感光性位相差膜は、光反応性のアクリル基を分子末端に有する液晶を含む。
(12);上記(8)において、前記(b)工程の後であって前記(c)工程の前に、前記凹部の内部を含む前記平坦化膜上に配向膜を形成する工程を有する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
本発明によれば、半透過型液晶表示装置の表示特性向上を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、発明の実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
[実施例1]
本実施例では、IPS方式の半透過型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明する。
図1乃至図9は、本発明の実施例1であるIPS方式の半透過型液晶表示装置に係る図であり、
図1は、半透過型液晶表示装置の1サブピクセルの断面構造を示す断面図、
図2は、半透過型液晶表示装置の1サブピクセルの電極構造を示す平面図、
図3乃至図9は、図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。
なお、図1は、図2のA−A線に沿った断面構造を示す断面図である。
本実施例のIPS方式の半透過型液晶表示装置は、図1に示す液晶表示パネル60を備えている。液晶表示パネル60は、図1に示すように、一対の基板(第1の基板1,第2の基板21)の間に、多数の液晶分子31からなる液晶層30を挟持した構成になっており、第2の基板21の主表面側が観察側となっている。また、液晶表示パネル60は、図1及び図2に示すように、各々が透過部51と反射部52とを有する複数のサブピクセルを有しており、この複数のサブピクセルの各々は、画素電極(PX)9と対向電極(CT;共通電極ともいう)7とを有している。また、液晶表示パネル60は、平面的に見た時、X方向に沿って延在する走査線GLと、X方向と直交するY方向に沿って延在する映像線DLとを有している。走査線GLは、Y方向に所定の間隔を置いて複数本配置され、映像線DLは、X方向に所定の間隔を置いて複数本配置されている。
なお、複数のサブピクセルはX方向及びY方向においてマトリクス状に配置されており、X方向に沿って配置された複数のサブピクセルで1表示ラインが構成され、この1表示ラインはY方向に複数設けられている。
図1に示すように、第1の基板1の液晶層側には、第1の基板1から液晶層30に向かって順に、反射層3及び走査線GL、層間絶縁膜4、アクティブ素子を構成する薄膜トランジスタ(TFT)5、層間絶縁膜6、対向電極7、層間絶縁膜8、画素電極9、配向膜11等が形成されている。第1の基板1の液晶層側と反対側には、偏光板41が配置されている。
第2の基板21の液晶層側には、第2の基板21から液晶層30に向かって順に、遮光膜(ブラックマトリクス)22、赤・緑・青のカラーフィルタ23、平坦化膜24、位相差膜用配向膜11a、位相差膜25、保護膜26、ギャップ調整層27、柱状スペーサ28、配向膜11b等が形成されている。第2の基板21の液晶層側と反対側には、偏光板42が配置されている。
対向電極7は、面状に形成されている。画素電極9は、平面的に見た時(図2参照)、X方向に沿って延在する連結部9aと、この連結部9aからY方向に沿って延在し、X方向に所定の間隔を置いて配置された複数の櫛歯電極部分(線状部分)9bとを有する櫛歯状電極構造になっている。
なお、本実施例では、櫛歯電極部分9bを画素電極9の一部として説明しているが、櫛歯電極部分9bを画素電極と呼ぶこともある。
本実施例のIPS方式の半透過型液晶表示装置では、櫛歯状の画素電極9と面状の対向電極7とが層間絶縁膜8を介して積層されており、画素電極9と対向電極7との間に形成されるアーチ状の電気力線が液晶層30を貫くように分布することにより液晶層30を配向変化させる。
画素電極9は、第1の基板1側において例えば対向電極7よりも上層に形成されている。画素電極9と対向電極7は、層間絶縁膜8を介して重畳されており、これによって保持容量を形成している。画素電極9及び対向電極7は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で形成されている。
本実施例では、第1の基板1側に反射層3が形成されている。この反射層3が形成される領域が反射部52であり、反射部52では第2の基板21側から入射した光が反射層3により反射される。
また、反射層3が形成されない領域が透過部51であり、第1の基板1の裏面側に配置されるバックライトからの照射光が透過部51を通って第2の基板21の主表面側から出射される。
反射層3は、例えばアルミニウム(Al)の金属膜、或いは下層のモリブデン(Mo)と上層のアルミニウム(Al)の2層構造の金属膜で形成されている。
本実施例では、第1の基板1と第2の基板21とが柱状スペーサ28により所定のギャップ長に設定されているが、反射部52のセルギャップ長は、ギャップ調整層27により透過部51のセルギャップ長の約半分に設定されている。これは、反射部52は往復で2回光が通過するため、透過部51と反射部52とで光路長をおおよそ一致させるためである。
透過部51では、液晶層30の複屈折性を利用して光の明暗を表示するのに対して、反射部52では、第2の基板21の液晶層側(液晶表示パネル60の内部)に配置された位相差膜(内蔵位相差膜)25と液晶層30の複屈折性を利用して光の明暗を表示する。
本実施例のIPS方式の半透過型液晶表示装置では、反射部52において、平坦化膜24上に位相差膜用配向膜11aを介在して位相差膜25が形成され、位相差膜25上に保護膜26を介在してギャップ調整層27が形成され、ギャップ調整層27上に柱状スペーサ28が形成されている。平坦化膜24は反射部52に対応する部分に表面から深さ方向に伸びる凹部24bを有し、位相差膜用配向膜11aは凹部24bの内部(内面)を含む平坦化膜24上に形成されている。位相差膜25は、凹部24bに、位相差膜用配向膜11aを介し、かつ凹部24bを埋め込むようにして形成されている。凹部24bの内部は、位相差膜用配向膜11a及び位相差膜25によって埋め込まれている。
平坦化膜24は、下地の凹凸を吸収して表面を滑らかに、換言すれば表面を平坦化し、上層の膜に下地の凹凸が反映されるのを抑制する。
次に、図1に示す第2の基板21の製造方法について、図3乃至図9を用いて説明する。
まず、図3に示すように、第2の基板21上に、遮光膜22、カラーフィルタ23、平坦化膜24を形成する。平坦化膜24としては、下地の凹凸を吸収して表面を滑らかに、換言すれば表面を平坦化することが可能であり、更に反射部52に対応する部分に凹部を選択的に形成することが可能な材料、例えば塗布法によって形成されるポジ型の感光性絶縁膜を用いる。
次に、図4に示すうように、フォトマスクPM1を介して平坦化膜(ポジ型の感光性絶縁膜)24に選択的に光を照射し、平坦化膜24の反射部52に対応する部分に、現像液に対して可溶性をもつ可溶部分24aを形成する。ここで、可溶部分24aは平坦化膜24を露光することによって形成されるが、平坦化膜24の厚さ方向において膜全体を露光するのではなく、可溶部分24aの底に未露光部分が残る深さで露光する。
次に、平坦化膜24の可溶部分(24a)を前記現像液で選択的に除去(溶出)して、図5に示すように凹部24bを形成する。この工程により、反射部52に凹部24bを有する平坦化膜24が形成される。
次に、平坦化膜24の硬化、平坦化膜24と下地との密着性強化を行うための熱処理(ポストベーク)を施す。
次に、図6に示すように、凹部24bの内部(内面)を含む平坦化膜24上に位相差膜用配向膜11aを形成し、その後、位相差膜用配向膜11aに対してラビング法により配向処理を施す。ここで、位相差膜用配向膜11aは、この後の工程で形成される位相差膜25の遅相軸方向を定める機能を有する。
次に、図7に示すように、平坦化膜24の凹部24bの内部を含む平坦化膜24上に、位相差膜用配向膜11aを介してネガ型の感光性位相差膜25aを形成する。この感光性位相差膜25aは、反応性のアクリル基を分子末端に有する液晶と、反応開始剤を含む有機溶媒とを含む光反応性高分子液晶材料を塗布し、その後、加熱して前記有機溶媒を除くことによって形成される。ここで、光反応性高分子液晶(感光性位相差膜25a)は、位相差膜用配向膜11aの配向処理方向を向いて配向している。
なお、前記有機溶媒としては、アセトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、シクロヘプタノン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート及びメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコールを単独、又は組み合わせて使用することができる。特に、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートが好ましい。
次に、図8に示すように、フォトマスクPM2を介して感光性位相差膜25aに選択的に光を照射し、感光性位相差膜25aの反射部52に対応する部分を硬化させて硬化部分25bを形成する。
次に、感光性位相差膜25aの光が照射されなかった未硬化部分を有機溶剤に溶出させて除去(現像)することにより、図9に示すように、平坦化膜24の凹部24bに硬化部分25bからなる位相差膜25を選択的に形成する。凹部24bの内部は、位相差膜用配向膜11a及び位相差膜25によって埋め込まれる。位相差膜25は、凹部24bの深さよりも厚い膜厚で形成され、凹部24bから突出する。
ここで、硬化部分25b(位相差膜25)の凹部24bから突出する部分では現像時に浸食されるが、硬化部分25b(位相差膜25)の凹部24b内の部分では浸食されない。即ち、凹部24bの深さに相当する分、現像の浸食によって位相差膜25の側面勾配が緩やかになる現象を抑制することができる。
次に、位相差膜25の硬化、位相差膜25と下地との密着性強化を行うための熱処理(ポストベーク)を施す。
ここで、位相差膜25の凹部24bから突出する部分では熱処理時に熱流動が生じ易いが、位相差膜25の凹部24b内の部分では熱流動が生じ難い。即ち、凹部24bの深さに相当する分、熱流動によって位相差膜25の側面勾配が緩やかになる現象を抑制することができる。
なお、図9は、熱処理(ポストベーク)を施した後の状態を示す図である。
次に、位相差膜25を覆うようにして位相差膜用配向膜11a上に保護膜26を形成する(図1参照)。
次に、保護膜26上に感光性絶縁膜を形成し、その後、前記感光性絶縁膜にフォトリソグラフィ技術による加工(露光、現像、ベーク等)を施して、保護膜26上であって、反射部52に対応する部分(位相差膜25に対応する部分)にギャップ調整層27を形成する(図1参照)。
次に、ギャップ調整層27を覆うようにして保護膜26上に感光性絶縁膜を形成し、その後、前記感光性絶縁膜にフォトリソグラフィ技術による加工(露光、現像、ベーク等)を施して、ギャップ調整層27上に柱状スペーサ28を形成する(図1参照)。
次に、柱状スペーサ28及びギャップ調整層27を覆うようにして保護膜26上に配向膜11bを形成する(図1参照)。この後、第2の基板21の液晶側とは反対側の面に偏光板42を配置することにより、第2の基板21は図1に示す構造となる。
ところで、従来の位相差膜25は、位相差膜用配向膜11aを介して平坦化膜24上に感光性位相差膜を形成した後、この感光性位相差膜にフォトリソグラフィ技術による加工(露光、現像、ベーク等)を施すことによって形成されるため、特に現像での浸食及びベークでの熱流動により、図11に示すように、側面が傾斜した断面形状(テーパを持つ断面形状)となる。また、この位相差膜25の側面傾斜は、その上に形成されるギャップ調整層27の形成領域を制限することにもなる。
これに対し、本実施例の位相差膜25は、前述したように、平坦化膜24の反射部52に対応する部分に凹部24bを形成し、この凹部24bの内部を含む平坦化膜24上に位相差膜用配向膜11aを介して感光性位相差膜25aを形成した後、この感光性位相差膜25aにフォトリソグラフィ技術による加工を施して平坦化膜24の凹部24bに選択的に形成されるため、特に現像での浸食及びベークでの熱流動を抑制でき、図9に示すように、位相差膜25の側面勾配が緩やかになる現象を抑制することができる。また、位相差膜25上に形成されるギャップ調整層27の形成領域が制限されるのも抑制することができる。
これにより、位相差膜25及びギャップ調整層27の各々の膜厚の均一化を図ることが可能となり、半透過型液晶表示装置の表示特性向上を図ることが可能となる。
なお、位相差膜25の側面勾配が緩やかになる現象は、平坦化膜24の反射部52に対応する部分の膜全体を除去して(すなわち、凹部の底面に平坦化膜24が残存しないような貫通孔を形成して)平坦化膜24及びこの平坦化膜24よりも下層の膜で規定される溝を形成し、この溝にフォトリソグラフィ技術で位相差膜25を選択的に形成することでも抑制することができる。しかしながら、この場合、位相差膜25の下に平坦化膜24が存在しないため、下地の凹凸が位相差膜25に反映されてしまい、反射部52の光学特性に悪影響を及ぼす。
これに対し、本実施例では、平坦化膜24の反射部52に対応する部分に、底に平坦化膜24が他の部分よりも薄く残存するように凹部24bを形成し、この凹部24bにフォトリソグラフィ技術で位相差膜25を選択的に形成しているため、下地の凹凸が位相差膜25に反映されるのを抑制でき、反射部52の光学特性に及ぼす悪影響を抑制することができる。凹部24bの深さは、位相差膜25の厚さの80%以上であることが望ましい。
なお、前述の特許文献1〜6には、本実施例のように、平坦化膜24の反射部52に対応する部分に平坦化膜が残存するような凹部24bを形成し、この凹部24bにフォトリソグラフィ技術による加工で位相差膜25を形成することにより、半透過型液晶表示装置の表示特性向上を図ることは記載されていない。
[実施例2]
図10は、本発明の実施例2である半透過型液晶表示装置において、第2の基板の断面構造を示す断面図である。
本実施例のIPS方式の半透過型液晶表示装置は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
即ち、前述の実施例1では、一対の基板(1,21)の中の第1の基板1の液晶層側に反射層3が形成された例について説明したが、本実施例2では、図10に示すように、一対の基板(1,21)の中の第2の基板21の液晶層側に反射層3が形成されている。反射層3は、反射部52において、遮光膜22よりも下層に形成されている。
本実施例2においても、前述の実施例1と同様に、半透過型液晶表示装置の表示特性向上を図ることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
例えば、前述の実施例では、IPS方式の半透過型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、縦電界方式の半透過型液晶表示装置に適用できる。縦電界方式の半透過型液晶表示装置では、第2の基板21側に対向電極7を有し、第1の基板1の画素電極9と第2の基板の対向電極7とによって電界を発生させて液晶層30の液晶を駆動する。
本発明の一実施例である半透過型液晶表示装置の1サブピクセルの断面構造を示す断面図である。 本発明の一実施例である半透過型液晶表示装置の1サブピクセルの電極構造を示す平面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す第2の基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の他の実施例である半透過型液晶表示装置において、第2の基板の断面構造を示す断面図である。 従来のIPS方式の半透過型液晶表示装置の1サブピクセルの断面構造を示す断面図である。
符号の説明
1 第1の基板
3 反射層
4,6,8 層間絶縁膜
5 薄膜トランジスタ(TFT)
7 対向電極
9 画素電極
11,11b 配向膜
11a 位相差膜用配向膜
21 第2の基板
22 遮光膜(ブラックマトリクス)
23 カラーフィルタ
24 平坦化膜
24a 可溶部分
24b 凹部
25 位相差膜
25a 感光性位相差膜
25b 硬化部分
26 保護膜
27 ギャップ調整層
28 柱状スペーサ
30 液晶層
31 液晶分子
41,42 偏光板
51 透過部
52 反射部
60 液晶表示パネル
DL 映像線
GL 走査線
PM1,PM2 フォトマスク

Claims (12)

  1. 一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、
    前記液晶表示パネルは、複数のサブピクセルを有し、
    前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、透過部と反射部とを有し、
    前記一対の基板の中の一方の基板は、前記一方の基板の前記液晶層側に形成された平坦化膜と、
    前記平坦化膜の前記反射部に対応する部分に形成された凹部と、
    前記凹部に形成された位相差膜とを有し、
    前記平坦化膜の前記凹部の底面にも前記平坦化膜が残存していることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  2. 前記一方の基板は、前記凹部の内部を含む前記平坦化膜上に形成された第1の配向膜を有し、
    前記位相差膜は、前記第1の配向膜を介して前記凹部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半透過型液晶表示装置。
  3. 前記一方の基板は、前記位相差膜を覆うように前記平坦化膜上に形成された保護膜と、
    前記保護膜上で、前記反射部に対応する部分に形成されたギャップ調整層とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半透過型液晶表示装置。
  4. 前記一方の基板は、前記ギャップ調整層上に形成された柱状スペーサと、
    前記柱状スペーサ及び前記ギャップ調整層を覆うように前記保護膜上に形成された第2の配向膜とを有することを特徴とする請求項3に記載の半透過型液晶表示装置。
  5. 前記一方の基板は、遮光膜及びカラーフィルタを有し、
    前記平坦化膜は、前記遮光膜及び前記カラーフィルタ上に形成され、
    前記複数のサブピクセルの前記各サブピクセルは、前記一対の基板の中の他方の基板上に形成された画素電極及び対向電極を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  6. 前記一対の基板の中の他方の基板は、前記各サブピクセルの前記反射部に対応する部分に形成された反射層を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  7. 前記一方の基板は、前記各サブピクセルの前記反射部に対応する部分に形成された反射層を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  8. 一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、
    前記液晶表示パネルは、複数のサブピクセルを有し、
    前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、透過部と反射部とを有する半透過型液晶表示装置の製造方法であって、
    (a)前記一対の基板の中の一方の基板上に平坦化膜を形成する工程と、
    (b)前記平坦化膜の前記反射部に対応する部分に凹部を形成する工程と、
    (c)前記凹部に位相差膜を形成する工程とを有し、
    前記(b)工程で形成された前記平坦化膜の前記凹部の底面にも前記平坦化膜が残存していることを特徴とする半透過型液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記平坦化膜は、ポジ型の感光性絶縁膜であり、
    前記(b)工程は、前記ポジ型の感光性絶縁膜に選択的に光を照射し、前記ポジ型の感光性絶縁膜の前記光を照射した箇所を選択的に除去して前記凹部を形成する工程であることを特徴とする請求項8に記載の半透過型液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記(c)工程は、前記凹部内を含む前記平坦化膜上にネガ型の感光性位相差膜を形成する工程と、
    前記ネガ型の感光性位相差膜に選択的に光を照射し、前記ネガ型の感光性位相差膜の前記反射部に対応する部分を硬化させる工程と、
    前記ネガ型の感光性位相差膜の未硬化部分を選択的に除去して前記凹部に前記位相差膜を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項8に記載の半透過型液晶表示装置の製造方法。
  11. 前記ネガ型の感光性位相差膜は、光反応性のアクリル基を分子末端に有する液晶を含むことを特徴とする請求項10に記載の半透過型液晶表示装置の製造方法。
  12. 前記(b)工程の後であって前記(c)工程の前に、前記凹部の内部を含む前記平坦化膜上に配向膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項8に記載の半透過型液晶表示装置の製造方法。
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