JP2009250937A - パターン検査装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】事前設定を行わずに2枚の画像の輝度を揃えてパターン検査を正確に行う。
【解決手段】エッジ検出部21は、被検査画像OBJに含まれる水平エッジと垂直エッジを検出する。水平補正値算出部22は、水平補正値Aとして、被検査画像の水平非エッジ領域(水平方向に並び、垂直エッジ上の画素で挟まれた画素からなる領域)内の画素値の平均値と参照画像REFの対応位置にある領域内の画素値の平均値との差を求める。垂直補正値算出部23は同様に垂直補正値Bを求め、補正値選択部24は水平補正値Aと垂直補正値Bを含む複数の候補の中から補正値Cを選択する。補正部25は補正値Cを用いて被検査画像を補正し、比較部26は補正後の被検査画像と参照画像の差を求める。欠陥判定部32は、求めた差に基づき被検査物における欠陥を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種対象物の外観形状に現れるパターンを検査して欠陥を検出するパターン検査装置に関し、例えば、高精細プリント基板、リードフレーム、半導体ウェハー、および、それらのフォトマスクなどのパターンを検査して微細な欠陥を検出するパターン検査装置に関する。
高精細プリント基板、リードフレーム、半導体ウェハー、および、それらのフォトマスクなどのパターンを検査するための方法として比較法がある。比較法によれば、所定パターンが形成された被検査物を撮影した被検査画像と、被検査画像の基準となる参照画像とを画素ごとに比較することにより、被検査物における欠陥を検出することができる。
以下、被検査画像と参照画像が多値画像である場合の比較法について考える。多値画像を用いた比較法では、2枚の画像の明るさ(画像の輝度)が同程度であることを前提として、2枚の画像の差(画素値の差分の絶対値)が大きい部分に欠陥が存在すると判定される。この前提が成立するときには、2枚の画像の差はどの領域でもほぼ一定になるので、固定の閾値を用いて欠陥判定を行っても良好な検査結果を得ることができる。
ところが、比較対象となる領域の周辺の状態(例えば、パターンの密度)の違いによっては、固定の閾値を用いる方法では欠陥を正しく検出できないことがある。特許文献1には、この問題の解決策として、設計データや収集した画像データなど、何らかの事前情報に基づき画像を複数の領域に分割し、領域ごとに異なる階調変換を行ったり、領域ごとに欠陥検出感度を切り替えたりする方法(以下、領域分割法という)が記載されている。
特開平11−135583号公報
しかしながら、上記領域分割法には次のような問題がある。第1の問題は、画像を多数の領域に分割することが困難であるために、分割後の領域のサイズが大きくなることである。画像を比較するときには撮像時の位置ずれを考慮するので、画像を領域に分割するときにも位置ずれ量を考慮する必要があるが、位置ずれ量を考慮して画像を領域に分割することは困難である。また、仮に位置ずれが発生しないとしても、パターン検査装置のオペレータが画像を多数の領域に分割する指示を出すことは面倒である。このため、領域分割法では細かな設定を行えず、十分な欠陥検出精度を得ることができない。
第2の問題は、領域の位置情報や各領域に適応する階調変換の特性を検査前に知っておく必要があることである。被検査物の表面に微小な凹凸がある場合や、被検査物の表面に設けられた膜の厚さにムラがある場合には、被検査画像には光の干渉の影響による輝度ムラが発生する。例えば、ベース上にパターンを形成し、その上に膜を設けた被検査物に単一波長光を照射した場合、光の反射率は膜厚に応じて変化する(図12を参照)。このため、ベースの反射率とパターンの反射率の大小関係が、膜厚によって逆転することがある。図12では、膜厚がd1のときにはベースの反射率のほうが大きいが、膜厚がd2のときにはパターンの反射率のほうが大きくなっている。
また、図13(a)に示す参照画像と図13(b)に示す被検査画像において輝度ムラが発生すると、線分A−A’に沿った画素値の変化(断面プロファイル)が図13(c)に示すようになることがある。このように2枚の画像の差が領域によって異なる場合には、固定の閾値を用いる方法では欠陥を正しく検出できない。このため、輝度ムラの発生を考慮すると、領域分割法において各領域に適用する階調変換の特性を検査前に決定することは実際上ほとんど不可能である。なお、膜厚ムラに起因する輝度ムラは、パターンが密な領域でも発生するので、第1の問題の要因にもなる。
それ故に、本発明は、事前に領域設定などを行うことなく、被検査画像と参照画像の輝度を揃えてパターン検査を正確に行うパターン検査装置およびパターン検査方法を提供すること目的とする。
第1の発明は、所定パターンが形成された被検査物を撮影した多値の被検査画像と、前記被検査画像の基準となる多値の参照画像のうち一方を第1画像とし、他方を第2画像として両者を比較することにより、前記被検査物における欠陥を検出するパターン検査装置であって、
前記第1画像に含まれる所定方向のエッジを検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段によるエッジ検出結果に基づき、エッジ上の画素で挟まれた画素からなる非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値を求める補正値算出手段と、
前記補正値算出手段で求めた補正値を用いて、前記第1画像を補正する補正手段と、
前記補正手段で補正された第1画像と前記第2画像との差を求める比較手段と、
前記比較手段で求めた差に基づき、前記被検査物における欠陥を検出する欠陥判定手段とを備える。
第2の発明は、第1の発明において、
前記補正値算出手段は、前記第1画像のエッジ上の画素に適用する補正値を、当該エッジに隣接する非エッジ領域に適用する補正値に基づき求めることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記補正値算出手段は、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値として、前記非エッジ領域内の画素値の平均値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求めることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記エッジ検出手段は、前記第2画像に含まれる所定方向のエッジを検出し、
前記補正値算出手段は、前記第2画像のエッジ上の画素と前記第1画像の対応位置にある画素とを除外して、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値を求めることを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明において、
前記エッジ検出手段は、前記第1画像に含まれる複数方向のエッジを検出し、
前記補正値算出手段は、前記第1画像の非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値の候補を求める処理をエッジの方向を切り替えて複数回行い、求めた複数の候補の中から前記第1画像に適用する補正値を選択することを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、
前記エッジ検出手段は、前記第1画像に含まれる水平エッジと垂直エッジを検出し、
前記補正値算出手段は、
水平方向に並び、垂直エッジ上の画素で挟まれた画素からなる水平非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記水平非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記水平非エッジ領域に適用する補正値の候補として水平補正値を求める水平補正値算出手段と、
垂直方向に並び、水平エッジ上の画素で挟まれた画素からなる垂直非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記垂直非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記垂直非エッジ領域に適用する補正値の候補として垂直補正値を求める垂直補正値算出手段と、
前記水平補正値と前記垂直補正値を含む複数の候補の中から、前記第1画像に適用する補正値を選択する補正値選択手段とを含むことを特徴とする。
第7の発明は、所定パターンが形成された被検査物を撮影した多値の被検査画像と、前記被検査画像の基準となる多値の参照画像のうち一方を第1画像とし、他方を第2画像として両者を比較することにより、前記被検査物における欠陥を検出するパターン検査方法であって、
前記第1画像に含まれる所定方向のエッジを検出するエッジ検出工程と、
前記エッジ検出工程によるエッジ検出結果に基づき、エッジ上の画素で挟まれた画素からなる非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値を求める補正値算出工程と、
前記補正値算出工程で求めた補正値を用いて、前記第1画像を補正する補正工程と、
前記補正工程で補正された第1画像と前記第2画像との差を求める比較工程と、
前記比較工程で求めた差に基づき、前記被検査物における欠陥を検出する欠陥判定工程とを備える。
第8の発明は、第7の発明において、
前記補正値算出工程は、前記第1画像のエッジ上の画素に適用する補正値を、当該エッジに隣接する非エッジ領域に適用する補正値に基づき求めることを特徴とする。
第9の発明は、第7の発明において、
前記補正値算出工程は、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値として、前記非エッジ領域内の画素値の平均値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求めることを特徴とする。
第10の発明は、第7の発明において、
前記エッジ検出工程は、前記第2画像に含まれる所定方向のエッジを検出し、
前記補正値算出工程は、前記第2画像のエッジ上の画素と前記第1画像の対応位置にある画素とを除外して、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値を求めることを特徴とする。
第11の発明は、第7の発明において、
前記エッジ検出工程は、前記第1画像に含まれる複数方向のエッジを検出し、
前記補正値算出工程は、前記第1画像の非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値の候補を求める処理をエッジの方向を切り替えて複数回行い、求めた複数の候補の中から前記第1画像に適用する補正値を選択することを特徴とする。
第12の発明は、第11の発明において、
前記エッジ検出工程は、前記第1画像に含まれる水平エッジと垂直エッジを検出し、
前記補正値算出工程は、
水平方向に並び、垂直エッジ上の画素で挟まれた画素からなる水平非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記水平非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記水平非エッジ領域に適用する補正値の候補として水平補正値を求める水平補正値算出工程と、
垂直方向に並び、水平エッジ上の画素で挟まれた画素からなる垂直非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記垂直非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記垂直非エッジ領域に適用する補正値の候補として垂直補正値を求める垂直補正値算出工程と、
前記水平補正値と前記垂直補正値を含む複数の候補の中から、前記第1画像に適用する補正値を選択する補正値選択工程とを含むことを特徴とする。
上記第1または第7の発明によれば、第1画像の非エッジ領域内の画素値と第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき非エッジ領域に適用する補正値を求めることにより、事前に領域設定などを行うことなく、第1画像の非エッジ領域内の画素値を好適なレベルに補正し、被検査画像と参照画像の輝度を揃えてパターン検査を正確に行うことができる。例えば、被検査物に膜厚ムラがあるために被検査画像に輝度ムラが発生する場合や、画像の輝度が矩形以外の形状に分布するときでも、2枚の画像の輝度を揃えてパターン検査を正確に行うことができる。
上記第2または第8の発明によれば、第1画像の非エッジ領域内の画素値に加えて、第1画像のエッジ上の画素の値を好適なレベルに補正することにより、被検査画像と参照画像のエッジ部分の輝度を揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
上記第3または第9の発明によれば、第1画像の非エッジ領域内の画素値の平均値と第2画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求めることにより、被検査画像と参照画像の輝度を揃えるための補正値を簡単な計算で求めることができる。
上記第4または第10の発明によれば、第2画像のエッジ上の画素と第1画像の対応位置にある画素とを除外して補正値を求めることにより、第1画像の非エッジ領域に適用する補正値としてより適切な値を求め、被検査画像と参照画像の輝度をより良く揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
上記第5または第11の発明によれば、第1画像から複数方向のエッジを検出し、検出したエッジを用いて補正値の候補を複数個求め、その中から第1画像に適用する補正値を選択することにより、被検査画像と参照画像の輝度をより良く揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
上記第6または第12の発明によれば、第1画像から水平エッジと垂直エッジを検出し、検出した垂直エッジを用いて水平補正値を求めると共に、検出した水平エッジを用いて垂直補正値を求め、水平補正値と垂直補正値を含む複数の候補の中から第1画像に適用する補正値を選択することにより、被検査画像と参照画像の輝度をより良く揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るパターン検査装置の構成を示すブロック図である。図1に示すパターン検査装置10は、画像入力部11、バッファメモリ12、31、参照画像記憶部13、エッジ検出部21、水平補正値算出部22、垂直補正値算出部23、補正値選択部24、補正部25、比較部26、欠陥判定部32、検査結果保存部33、および、検査結果表示部34を備えている。
画像入力部11は、被検査物を撮影し、デジタルの被検査画像を出力する。画像入力部11は、例えば、被検査物などが載置され駆動手段によって主走査方向および副走査方向に移動するステージと、ステージ上の被検査物を撮影するCCDなどの撮像素子と、撮像素子から出力された画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とから構成される。バッファメモリ12は、画像入力部11を用いて入力した被検査画像を記憶する。
参照画像記憶部13は、被検査画像と比較すべき参照画像を記憶する。参照画像とは、良品の被検査物(欠陥のない被検査物)の画像である。参照画像は、例えば、画像入力部11を用いて良品の被検査物を撮影することにより生成される。あるいは、被検査物に形成されるべきパターンを示す設計データに基づき、参照画像を生成してもよい。
エッジ検出部21は、被検査画像と参照画像に含まれる所定方向のエッジを検出する。水平補正値算出部22、垂直補正値算出部23および補正値選択部24は、エッジ検出部21によるエッジ検出結果に基づき、補正部25で用いる補正値Cを画素ごとに求める補正値算出部として機能する(詳細は後述)。補正部25は、被検査画像の各画素値に対して補正値Cを加算することにより、被検査画像を補正する。比較部26は、補正後の被検査画像と参照画像を比較し、両者の差を示す差分画像を生成する。
バッファメモリ31は、比較部26で求めた差分画像を記憶する。欠陥判定部32は、生成された差分画像に基づき閾値を選定し、差分画像内の値が閾値以上である部分には欠陥が存在すると判定し、欠陥部分を特定するデータを検査結果として出力する。検査結果保存部33は、例えばハードディスク装置や半導体メモリなどで実現され、欠陥判定部32で求めた検査結果を保存する。検査結果表示部34は、例えばCRTや液晶パネルなどで実現され、欠陥判定部32で求めた検査結果を表示する。
図2は、図1の破線部による処理の例を示す図である。図2に示すように、被検査画像は、被検査画像と参照画像のエッジ検出結果に基づく補正値Cを用いて補正される。補正値Cは、被検査画像と参照画像の輝度が揃うように決定される。このため、補正後の被検査画像の輝度は、欠陥が存在する部分を除き、参照画像の輝度とほぼ等しくなる。したがって、補正後の被検査画像と参照画像について差分画像を求め、差分画像内で値が大きい部分に欠陥が存在すると判定することにより、被検査物における欠陥(図2では楕円状のパターン欠損)を検出することができる。
以下、被検査画像に適用される補正値Cを求める方法を説明する。画像内において、水平方向に伸延するエッジを「水平エッジ」、垂直方向に伸延するエッジを「垂直エッジ」という。また、画像内において、水平方向に並び、垂直エッジ上の画素で挟まれた画素からなる領域を「水平非エッジ領域」、垂直方向に並び、水平エッジ上の画素で挟まれた画素からなる領域を「垂直非エッジ領域」という。以下では、1画素分の高さを有する水平非エッジ領域と、1画素分の幅を有する垂直非エッジ領域とを考える。
エッジ検出部21は、被検査画像に含まれる水平エッジおよび垂直エッジ、並びに、参照画像に含まれる水平エッジおよび垂直エッジを検出する。エッジ検出部21は、例えば、Sobelフィルタを用いてエッジを検出してもよく、隣接画素との値の差が閾値以上か否かを判定することによりエッジを検出してもよい。
水平補正値算出部22には、被検査画像、参照画像、および、2枚の画像の垂直エッジ検出結果が入力される。水平補正値算出部22は、被検査画像の垂直エッジ検出結果に基づき被検査画像から水平非エッジ領域を抽出し、抽出した水平非エッジ領域内の画素値の平均値と、参照画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値とを求め、両者の差を水平補正値Aとして出力する。水平補正値Aは、抽出した水平非エッジ領域に適用する補正値の候補となる。
図3は、水平補正値算出部22による処理を模式的に示す図である。図3において、水平非エッジ領域41は、被検査画像に含まれる、ある水平非エッジ領域である。水平非エッジ領域41の左右両隣には、垂直エッジ上の画素(図示せず)がある。対応領域42は、水平非エッジ領域41と対応する位置にある、参照画像の領域である。対応領域42は、参照画像の垂直エッジ上の画素44を含むことがある。画素43は、画素44と対応する位置にある、被検査画像の画素である。なお、水平非エッジ領域41は被検査画像の垂直エッジ検出結果を用いて特定され、画素44は参照画像の垂直エッジ検出結果を用いて特定される。
水平補正値算出部22は、水平非エッジ領域41内の画素の値の和S1、対応領域42内の画素の値の和S2、および、対応領域42内の画素の個数N(水平非エッジ領域41内の画素の個数に等しい)を求める。この際、水平補正値算出部22は、参照画像の垂直エッジ上の画素(例えば、画素44)と被検査画像の対応位置にある画素(例えば、画素43)とを除外して、和S1、S2と個数Nを求める。次に、水平補正値算出部22は、和S1を個数Nで割って水平非エッジ領域41内の画素値の平均値M1を求め、和S2を個数Nで割って対応領域42内の画素値の平均値M2を求め、さらに2つの平均値M1、M2の差を求める。求めた差(M2−M1)は、水平非エッジ領域41内の各画素に水平補正値Aとして設定される。
垂直補正値算出部23には、被検査画像、参照画像、および、2枚の画像の水平エッジ検出結果が入力される。垂直補正値算出部23は、水平補正値算出部22と同様に、被検査画像の水平エッジ検出結果に基づき被検査画像から垂直非エッジ領域を抽出し、抽出した垂直非エッジ領域内の画素値の平均値と、参照画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値とを求め、両者の差を垂直補正値Bとして出力する。垂直補正値Bは、抽出した垂直非エッジ領域内の各画素に設定され、当該垂直非エッジ領域に適用する補正値の候補となる。垂直補正値算出部23による処理は水平補正値算出部22による処理と同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
水平補正値算出部22と垂直補正値算出部23が処理を行った結果、被検査画像の各画素には、水平補正値Aだけが設定されている場合と、垂直補正値Bだけが設定されている場合と、補正値が両方とも設定されている場合と、補正値が両方とも設定されていない場合とが起こり得る(以下、順に第1〜第4の場合という)。
補正値選択部24は、水平補正値Aと垂直補正値Bを含む複数の候補の中から、被検査画像に適用する補正値Cを選択する。図4は、補正値選択部24の動作を示すフローチャートである。図4に示すように、補正値選択部24は、被検査画像から未処理の画素(以下、画素Pという)を選択する(ステップS101)。次に、補正値選択部24は、画素Pに設定されている補正値の種類を調べ(ステップS102)、第1〜第4の場合にはそれぞれステップS103〜S106へ進む。
第1の場合(水平補正値Aだけが設定されている場合)には、補正値選択部24は、画素Pの補正値Cとして水平補正値Aを選択する(ステップS103)。第2の場合(垂直補正値Bだけが設定されている場合)には、補正値選択部24は、画素Pの補正値Cとして垂直補正値Bを選択する(ステップS104)。第3の場合(補正値が両方とも設定されている場合)には、補正値選択部24は、水平補正値Aと垂直補正値Bのうち、画素Pの値を参照画像の対応位置にある画素の値により近づける補正値を、画素Pの補正値Cとして選択する(ステップS105)。
第4の場合(補正値が両方とも設定されていない場合)には、補正値選択部24はステップS106〜S108を実行する。すなわち、補正値選択部24は、画素Pを含む垂直エッジに隣接する(左右に位置する)水平非エッジ領域の水平補正値に対して内分計算(詳細は後述)を行うことにより、水平補正値aを求める(ステップS106)。次に、補正値選択部24は、画素Pを含む水平エッジに隣接する(上下に位置する)垂直非エッジ領域の垂直補正値に対して同様の内分計算を行うことにより、垂直補正値bを求める(ステップS107)。さらに、補正値選択部24は、水平補正値aと垂直補正値bのうち、画素Pの値を参照画像の対応位置にある画素の値により近づける補正値を、画素Pの補正値Cとして選択する(ステップS108)。
第1〜第4のいずれの場合も、補正値選択部24は、被検査画像に含まれるすべての画素を処理したか否かを判断し(ステップS109)、すべての画素を処理済みの場合は処理を終了し、未処理の画素が残っている場合はステップS101へ進む。
図5と図6を参照して、ステップS106で行われる内分計算について説明する。ここでは、図5に示すように、水平非エッジ領域51、52の間に4画素幅の垂直エッジ53があり、水平非エッジ領域51の水平補正値はA1、水平非エッジ領域52の水平補正値はA2であるとする。この場合、垂直エッジ53の上の画素P1〜P4に対する水平補正値a1〜a4は、以下のようにして算出される。
画素P1と水平非エッジ領域51の距離を1としたとき、画素P1と水平非エッジ領域52の距離は4である。この場合、画素P1に対する水平補正値a1は、水平補正値A1、A2を2つの距離の比(4:1)で内分することにより算出される。すなわち、水平補正値a1は、式(1)を用いて算出される。同様に、画素P2〜P4に対する水平補正値a2〜a4は、式(2)〜(4)を用いて算出される。
a1=(4/5)×A1+(1/5)×A2 …(1)
a2=(3/5)×A1+(2/5)×A2 …(2)
a3=(2/5)×A1+(3/5)×A2 …(3)
a4=(1/5)×A1+(4/5)×A2 …(4)
具体例を挙げると、図6に示すように、被検査画像の水平非エッジ領域51内の画素値が100、被検査画像の水平非エッジ領域52内の画素値が150、参照画像の対応位置にある領域内の画素値が130と200であり、参照画像と被検査画像の画素P1〜P4の値が水平非エッジ領域51、52内の画素値から線形に変化する場合について考える。この場合、水平非エッジ領域51の水平補正値A1は30(=130−100)、水平非エッジ領域52の水平補正値A2は50(=200−150)となり、画素P1〜P4に対する水平補正値a1〜a4は以下のようになる。
a1=(4/5)×30+(1/5)×50=34
a2=(3/5)×30+(2/5)×50=38
a3=(2/5)×30+(3/5)×50=42
a4=(1/5)×30+(4/5)×50=46
これらの水平補正値A1、A2、a1〜a4を用いて被検査画像を補正した場合、補正後の被検査画像では、水平非エッジ領域51内の画素値は130、水平非エッジ領域52内の画素値は200、画素P1〜P4の値は順に144、158、172、186となる。この結果、補正値の被検査画像の画素値は、いずれも参照画像の対応位置にある画素の値に一致する。
このようにステップS106では、画素Pを含む垂直エッジに隣接する水平非エッジ領域の水平補正値を水平非エッジ領域までの距離に応じて内分することにより、水平補正値aが算出される。同様にステップS107では、画素Pを含む水平エッジに隣接する垂直非エッジ領域の垂直補正値を垂直非エッジ領域までの距離に応じて内分することにより、垂直補正値bが算出される。
なお、以上の説明では、補正値選択部24は、水平非エッジ領域の水平補正値に対して内分計算を行うことにより水平補正値aを求めることとしたが、水平非エッジ領域の水平補正値に基づき内分計算以外の方法で水平補正値aを求めてもよい。例えば、補正値選択部24は、画素Pを含む垂直エッジの左側に隣接する水平非エッジ領域の水平補正値をそのまま水平補正値aとしてもよい。この方法で図6と同じ例について水平補正値aを求めると、図7(a)に示す結果が得られる。あるいは、補正値選択部24は、画素Pを含む垂直エッジの右側に隣接する水平非エッジ領域の水平補正値をそのまま水平補正値aとしてもよい。この方法で図6と同じ例について水平補正値aと求めると、図7(b)に示す結果が得られる。また、補正値選択部24は、垂直非エッジ領域の垂直補正値に基づき内分計算以外の方法で垂直補正値bを求めてもよい。
以上に示すように、本実施形態に係るパターン検査装置10は、被検査画像と参照画像に含まれる水平エッジと垂直エッジを検出するエッジ検出部21と、被検査画像から水平非エッジ領域を抽出し、水平非エッジ領域内の画素値と参照画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき水平補正値を求める水平補正値算出部22と、被検査画像から垂直非エッジ領域を抽出し、垂直非エッジ領域内の画素値と参照画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき垂直補正値を求める垂直補正値算出部23と、水平補正値と垂直補正値を含む複数の候補の中から、被検査画像に適用する補正値を選択する補正値選択部24と、選択した補正値を用いて被検査画像を補正する補正部25と、補正後の被検査画像と参照画像との差を求める比較部26と、求めた差に基づき被検査物における欠陥を検出する欠陥判定部32とを備えている。
このように被検査画像の非エッジ領域内の画素値と参照画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき被検査画像の非エッジ領域に適用する補正値を求めることにより、事前に領域設定などを行うことなく、被検査画像の非エッジ領域内の画素値を好適なレベルに補正し、被検査画像と参照画像の輝度を揃えてパターン検査を正確に行うことができる。例えば、被検査物に膜厚ムラがあるために被検査画像に輝度ムラが発生する場合や、画像の輝度が矩形以外の形状に分布するときでも、2枚の画像の輝度を揃えてパターン検査を正確に行うことができる。
また、補正値選択部24は、被検査画像のエッジ上の画素に適用する補正値を、当該エッジに隣接する非エッジ領域に適用する補正値に基づき求める機能を有する。このように被検査画像の非エッジ領域内の画素値に加えて、被検査画像のエッジ上の画素の値を好適なレベルに補正することにより、被検査画像と参照画像のエッジ部分の輝度を揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
また、水平補正値算出部22と垂直補正値算出部23は、補正値の候補として、被検査画像の非エッジ領域内の画素値の平均値と参照画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求める。これにより、被検査画像と参照画像の輝度を揃えるための補正値を簡単な計算で求めることができる。
また、水平補正値算出部22と垂直補正値算出部23は、参照画像のエッジ上の画素と被検査画像の対応位置にある画素とを除外して補正値の候補を求める。これにより、被検査画像の非エッジ領域に適用する補正値としてより適切な値を求め、被検査画像と参照画像の輝度をより良く揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
また、エッジ検出部21は被検査画像から水平エッジと垂直エッジを検出し、水平補正値算出部22は検出した垂直エッジを用いて水平補正値を求め、垂直補正値算出部23は検出した水平エッジを用いて垂直補正値を求め、補正値選択部24は水平補正値と垂直補正値を含む複数の候補の中から被検査画像に適用する補正値を選択する。これにより、被検査画像と参照画像の輝度をより良く揃えて、パターン検査をより正確に行うことができる。
なお、本発明の実施形態に係るパターン検査装置10については、各種の変形例を構成することができる。例えば、パターン検査装置10は、水平エッジと垂直エッジの検出結果を用いて補正値Cを求めることとしたが、本発明のパターン検査装置は、水平および垂直方向以外のエッジ(例えば、斜め45°方向のエッジ)も検出し、その検出結果を含めて補正値Cを求めてもよい。また、パターン検査装置10は、補正値Cを求めるために、被検査画像の非エッジ領域内の画素値の平均値と参照画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求めることとしたが、本発明のパターン検査装置は、補正値Cを求めるために、被検査画像の非エッジ領域内の画素値の平均値を参照画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値で割った値(あるいは、その逆数)を求めてもよい。
また、パターン検査装置10は被検査画像を補正することとしたが、本発明のパターン検査装置は参照画像を補正してもよい。この変形例に係るパターン検査装置は、被検査画像と参照画像に対してパターン検査装置10とは逆の処理を行う。例えば、水平補正値算出部は、参照画像の垂直エッジ検出結果に基づき参照画像から水平非エッジ領域を抽出し、抽出した水平非エッジ領域内の画素値と被検査画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、水平補正値を求める。
また、被検査画像と参照画像が特定方向に長い画像(以下、連続画像という)である場合には、本発明のパターン検査装置は、被検査画像と参照画像をそれぞれ複数のフレームに分割し、分割後の画像に対して上述した処理を行ってもよい(図8を参照)。ただし、連続画像を分割して処理するだけでは、フレームの境界部で適切な補正を行えないことがある。例えば、図9に示すように、垂直方向に隣接するフレーム1とフレーム2の境界付近に水平エッジ61が存在する場合を考える。この場合、フレーム1とフレーム2を独立して処理すると、フレーム1内の水平エッジ61上の画素(例えば、画素62)について内分計算で垂直補正値を求めようとしても、フレーム2内の水平エッジ61の直下にある画素63の値を参照できないので、この内分計算を行えない。
この問題を解決するためには、本発明のパターン検査装置は、あるフレームについて内分部算を行うときに他のフレームの画素値の一部を参照すればよい。例えば図9に示す場合には、本発明のパターン検査装置は、図10に示すように、フレーム1の画素について内分計算を行うときにはフレーム2の画素値の一部を参照し、フレーム2の画素について内分計算を行うときにはフレーム1の画素値の一部を参照すればよい。この方法を用いた場合、フレームの境界部において、画素値の参照範囲は重なる。
あるいは、本発明のパターン検査装置は、図11に示すように、連続画像を複数のフレームに分解する処理をフレームの境界をずらして複数回(ここでは3回)行い、各場合について求めた補正値に基づき、最終的な補正値を求めてもよい。図11に示す例では、連続画像の各画素について3個の補正値が得られる。本発明のパターン検査装置は、画素ごとに3個の補正値の平均値を求めて、最終的な補正値としてもよい。あるいは、本発明のパターン検査装置は、3個の補正値の中から値が互いに近いものを2個選択し、その平均値を求めて最終的な補正値としてもよい。また、本発明のパターン検査装置は、画素値の参照範囲を広げる方法とフレームの境界をずらす方法とを併用してもよい。
また、パターン検査装置10を専用ハードウェアで実現することに代えて、コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより、パターン検査装置10の一部(例えば、図1の破線部の全部または一部)を実現してもよい。
本発明の実施形態に係るパターン検査装置の構成を示すブロック図である。 図1の破線部による処理の例を示す図である。 図1に示す装置の水平補正値算出部による処理を模式的に示す図である。 図1に示す装置の補正値選択部の動作を示すフローチャートである。 図1に示す装置の補正値選択部による内分計算の対象となる画像の一部を示す図である。 図1に示す装置の補正値選択部による内分計算の具体例を示す図である。 図1に示す装置の補正値選択部による他の計算の具体例を示す図である。 連続画像を複数のフレームに分割する様子を示す図である。 フレームの境界部に存在する水平エッジを示す図である。 本発明のパターン検査装置による連続画像の処理例を示す図である。 本発明のパターン検査装置による連続画像の他の処理例を示す図である。 被検査物に設けられた膜の厚さと光の反射率との関係を示す図である。 被検査画像と参照画像の断面プロファイルの例を示す図である。
符号の説明
10…パターン検査装置
11…画像入力部
12、31…バッファメモリ
13…参照画像記憶部
21…エッジ検出部
22…水平補正値算出部
23…垂直補正値算出部
24…補正値選択部
25…補正部
26…比較部
32…欠陥判定部
33…検査結果保存部
34…検査結果表示部
41、51、52…水平非エッジ領域
42…対応領域
43、44、62、63…画素
53…垂直エッジ
61…水平エッジ
REF…参照画像
OBJ…被検査画像

Claims (12)

  1. 所定パターンが形成された被検査物を撮影した多値の被検査画像と、前記被検査画像の基準となる多値の参照画像のうち一方を第1画像とし、他方を第2画像として両者を比較することにより、前記被検査物における欠陥を検出するパターン検査装置であって、
    前記第1画像に含まれる所定方向のエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段によるエッジ検出結果に基づき、エッジ上の画素で挟まれた画素からなる非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値を求める補正値算出手段と、
    前記補正値算出手段で求めた補正値を用いて、前記第1画像を補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正された第1画像と前記第2画像との差を求める比較手段と、
    前記比較手段で求めた差に基づき、前記被検査物における欠陥を検出する欠陥判定手段とを備えた、パターン検査装置。
  2. 前記補正値算出手段は、前記第1画像のエッジ上の画素に適用する補正値を、当該エッジに隣接する非エッジ領域に適用する補正値に基づき求めることを特徴とする、請求項1に記載のパターン検査装置。
  3. 前記補正値算出手段は、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値として、前記非エッジ領域内の画素値の平均値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求めることを特徴とする、請求項1に記載のパターン検査装置。
  4. 前記エッジ検出手段は、前記第2画像に含まれる所定方向のエッジを検出し、
    前記補正値算出手段は、前記第2画像のエッジ上の画素と前記第1画像の対応位置にある画素とを除外して、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値を求めることを特徴とする、請求項1に記載のパターン検査装置。
  5. 前記エッジ検出手段は、前記第1画像に含まれる複数方向のエッジを検出し、
    前記補正値算出手段は、前記第1画像の非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値の候補を求める処理をエッジの方向を切り替えて複数回行い、求めた複数の候補の中から前記第1画像に適用する補正値を選択することを特徴とする、請求項1に記載のパターン検査装置。
  6. 前記エッジ検出手段は、前記第1画像に含まれる水平エッジと垂直エッジを検出し、
    前記補正値算出手段は、
    水平方向に並び、垂直エッジ上の画素で挟まれた画素からなる水平非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記水平非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記水平非エッジ領域に適用する補正値の候補として水平補正値を求める水平補正値算出手段と、
    垂直方向に並び、水平エッジ上の画素で挟まれた画素からなる垂直非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記垂直非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記垂直非エッジ領域に適用する補正値の候補として垂直補正値を求める垂直補正値算出手段と、
    前記水平補正値と前記垂直補正値を含む複数の候補の中から、前記第1画像に適用する補正値を選択する補正値選択手段とを含むことを特徴とする、請求項5に記載のパターン検査装置。
  7. 所定パターンが形成された被検査物を撮影した多値の被検査画像と、前記被検査画像の基準となる多値の参照画像のうち一方を第1画像とし、他方を第2画像として両者を比較することにより、前記被検査物における欠陥を検出するパターン検査方法であって、
    前記第1画像に含まれる所定方向のエッジを検出するエッジ検出工程と、
    前記エッジ検出工程によるエッジ検出結果に基づき、エッジ上の画素で挟まれた画素からなる非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値を求める補正値算出工程と、
    前記補正値算出工程で求めた補正値を用いて、前記第1画像を補正する補正工程と、
    前記補正工程で補正された第1画像と前記第2画像との差を求める比較工程と、
    前記比較工程で求めた差に基づき、前記被検査物における欠陥を検出する欠陥判定工程とを備えた、パターン検査方法。
  8. 前記補正値算出工程は、前記第1画像のエッジ上の画素に適用する補正値を、当該エッジに隣接する非エッジ領域に適用する補正値に基づき求めることを特徴とする、請求項7に記載のパターン検査方法。
  9. 前記補正値算出工程は、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値として、前記非エッジ領域内の画素値の平均値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値の平均値との差分値を求めることを特徴とする、請求項7に記載のパターン検査方法。
  10. 前記エッジ検出工程は、前記第2画像に含まれる所定方向のエッジを検出し、
    前記補正値算出工程は、前記第2画像のエッジ上の画素と前記第1画像の対応位置にある画素とを除外して、前記第1画像の非エッジ領域に適用する補正値を求めることを特徴とする、請求項7に記載のパターン検査方法。
  11. 前記エッジ検出工程は、前記第1画像に含まれる複数方向のエッジを検出し、
    前記補正値算出工程は、前記第1画像の非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記非エッジ領域に適用する補正値の候補を求める処理をエッジの方向を切り替えて複数回行い、求めた複数の候補の中から前記第1画像に適用する補正値を選択することを特徴とする、請求項7に記載のパターン検査方法。
  12. 前記エッジ検出工程は、前記第1画像に含まれる水平エッジと垂直エッジを検出し、
    前記補正値算出工程は、
    水平方向に並び、垂直エッジ上の画素で挟まれた画素からなる水平非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記水平非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記水平非エッジ領域に適用する補正値の候補として水平補正値を求める水平補正値算出工程と、
    垂直方向に並び、水平エッジ上の画素で挟まれた画素からなる垂直非エッジ領域を前記第1画像から抽出し、前記垂直非エッジ領域内の画素値と前記第2画像の対応位置にある領域内の画素値とに基づき、前記垂直非エッジ領域に適用する補正値の候補として垂直補正値を求める垂直補正値算出工程と、
    前記水平補正値と前記垂直補正値を含む複数の候補の中から、前記第1画像に適用する補正値を選択する補正値選択工程とを含むことを特徴とする、請求項11に記載のパターン検査方法。
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