JP2009249154A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特段の清掃作業を不要としつつ、シートを除湿および加湿してシートを効率良く給送することができるシート給送装置を提供する。
【解決手段】シート収納庫115と、シート収納庫115の壁の開口に取り付けられる固体高分子電解質膜200と、シート収納庫115の内側に陽極多孔性電極202を配置し、シート収納庫115の外側に陰極多孔性電極201を配置する第1湿度調整手段102と、シート収納庫115の内側に陰極多孔性電極201を配置し、シート収納庫115の外側に陽極多孔性電極202を配置する第2湿度調整手段101と、シート収納庫115の内部の湿度を検出する湿度センサ104とを備え、湿度センサ104の検出結果に基づいて、第1湿度調整手段102でシート収納庫115内を除湿するか、第2湿度調整手段101でシート収納庫115内を加湿するシート給送装置1を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のシートが収納されたシート収納庫からシートを1枚ずつ給送するシート給送装置、及び、シート給送装置を備えるプリンタまたは複写機等の画像形成装置に関する。
画像形成装置ではシート収納庫にシートの束が収納される。画像形成装置が高温環境下に置かれるとシートの束は吸湿する。シートの束の吸湿でシートは互いに吸着する。そのために、シートが画像形成装置内で画像形成部の感光体ドラム及び転写ローラに給送されると、給送不良が引き起こされる。また、シートの束の吸湿でシートの絶縁抵抗は低下する。そのために、トナー像の転写特性が悪化して不良画像が形成され易い。
このようなシートの束の吸湿を抑制するために特許文献1に記載の発明が提案される。特許文献1に記載の発明(特に図1参照)では、シート収納庫(シート材カセット、シート材供給ユニット)と連通する空気流路が設けられる。この空気経路の途中には、化学吸湿剤を有する除湿ユニットが配置される。こうした構成によれば、化学吸湿剤が空気経路のエアーを除湿することから、シート収納庫内でシートの吸湿は抑制される。
次に、画像形成装置では、感光体の外周面に接触式の帯電ローラ及び転写ローラが配置される。帯電ローラの周囲の湿度が過度に低いと帯電むらが引き起こされる。帯電ローラの周囲の湿度が過度に高いと画像ぼけが引き起こされる。その結果、シートが感光体及び転写ローラの間を通過するとシートには不良画像が形成される。
このようなシートに対する不良画像の形成を抑制するために特許文献2に記載の発明が提案される。特許文献2に記載の発明(特に図1及び図2参照)では、感光体の外周面に帯電ローラが配置される。帯電ローラを囲み、感光体に向かって延びるケーシング部材が配置される。ケーシング部材の一方の開口は感光体に対向する。ケーシング部材の他方の開口には、感光体の方向に空気を送風する送風ファンが取り付けられる。ケーシング部材の壁には調湿機構が取り付けられる。調湿機構は、固体高分子電解膜、第1多孔性電極及び第2多孔性電極を備える。第1多孔性電極は、ケーシング部材の内側に配置されて一方の電極に接続される。第2多孔性電極は、ケーシング部材の外側に配置されて他方の電極に接続される。第1多孔性電極及び第2多孔性電極の間に直流電圧が印加される。こうした構成によれば、電圧の極性の切り換えによって、第1多孔性電極側の除湿及び第2多孔性電極側の加湿、または、第1多孔性電極側の加湿及び第2多孔性電極側の除湿は実現される。
特開平9−44063号公報 特開2004−252056号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、化学吸湿剤を有する除湿ユニットはシートを加湿できない。
また、特許文献2に記載の発明から、陽極側の多孔性電極が、水を電解して酸素を発生する電極、及び、陽極で副反応生成物として発生するオゾンの分解を促進する触媒で構成された調湿機構が想定できる。また、陰極側の多孔性電極が、水を発生して酸素を消費する電極、及び、陰極で副反応生成物として発生する水素の分解を促進する触媒で構成された調湿機構が想定できる。こうした調湿機構において印加する電圧の極性が切り替えられた場合に、触媒によるオゾン及び水素の分解ができないことから、画像形成装置内のオゾン濃度及び水素濃度を高めてしまうといった問題がある。このことに加えて、特許文献2に記載の発明では、調湿機構は、帯電ローラを調湿することができるが、シート収納庫(記録媒体収納部8)内におけるシートを調湿することができない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、シートを効率良く調湿し、給紙時におけるシートの分離性を向上させ、安定したシートの給送を達成することができる高品位なシート給送装置及び信頼性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明における代表的な手段は、給送するシートを収納するシート収納庫と、該シート収納庫の壁の開口に取り付けられる固体高分子電解質膜と、該固体高分子電解質膜の第1面に設けられ、陽極に接続されて多孔性を有する陽極多孔性電極と、前記固体高分子電解質膜の第2面に設けられ、陰極に接続されて多孔性を有する陰極多孔性電極とを備え、前記陽極多孔性電極及び前記陰極多孔性電極に電圧を印加して前記シート収納庫の内部の湿度を調整可能な調湿機構を備えるシート給送装置であって、前記調湿機構は、前記シート収納庫の内側に前記陽極多孔性電極を配置し、前記シート収納庫の外側に前記陰極多孔性電極を配置する第1湿度調整手段と、前記シート収納庫の内側に前記陰極多孔性電極を配置し、前記シート収納庫の外側に前記陽極多孔性電極を配置する第2湿度調整手段と、前記シート収納庫の内部の湿度を検出する湿度センサとを備え、前記湿度センサの検出結果に基づいて、前記第1湿度調整手段に電圧を印加して前記シート収納庫の内部を除湿し、または、前記第2湿度調整手段に電圧を印加して前記シート収納庫の内部を加湿することを特徴とする。
本発明にあっては、シートを効率良く調湿し、給紙時におけるシートの分離性を向上させ、安定したシートの給送を達成することができる高品位なシート給送装置及び信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
次に本発明の一実施形態に係るシート給送装置について、これを備えた画像形成装置を例示して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の概略断面図である。まず原稿搬送部120により原稿が読取位置まで自動的に送られ、画像読取部130で画像情報が読み取られる。読み取られた画像情報は不図示のコントローラにより処理され、処理結果に基づいた信号によって、レーザスキャナユニット111からレーザ光が発せられ、感光体ドラム112上に、静電潜像が形成される。感光体ドラム112上の静電潜像は現像器113により現像される。一方、シート収納庫115に収納された紙やOHT等のシートは吸引搬送ベルト103等を備えた給送装置により給送され、レジスト部117において感光体ドラム上のトナー画像と同期を取り、転写部118において転写される。さらにシートは定着ローラ対114に導かれ、加熱、加圧処理されて永久定着される。なお、感光体ドラム112、現像器113、レーザスキャナユニット111及び転写部118を含んで画像形成部は構成される。
図2はシート給送装置の概略断面図であり、この図を用いて本発明の調湿機構を説明する。シート収納庫115はシートすなわち用紙を収納する部屋である。シート収納庫115は壁115aで覆われて密閉可能に構成される。シート収納庫115の壁115aの一部には開口115b、115cが形成される。開口115bには第1湿度調整手段102が取り付けられる。開口115cには第2湿度調整手段101が取り付けられる。矢印Aはシート収納庫115の開閉方向を示す。矢印Aの左方向に向かってシート収納庫115は開かれる。矢印Aの右方向に向かってシート収納庫115は閉じられる。前述の第1湿度調整手段102及び第2湿度調整手段101はシート収納庫115の開く方向側の壁115aに取り付けられる。また、シート収納庫115の壁115aには湿度センサ104が取り付けられる。湿度センサ104はシート収納庫115内の湿度を検出する。さらに、シート収納庫115にはシート積載部100が配置される。シート積載部100の上には吸引搬送ベルト103が配置される(図1参照)。
シート積載部100は、シート積載部100上のシートの有無を検出するシート検出センサ155を備える。その他ではシート収納庫115内には、シート収納庫115の開閉状態を検出するシート収納庫開閉検知センサ105が取り付けられる。
第1湿度調整手段102は、固体高分子電解質膜200と、固体高分子電解質膜200の第1面に設けられる陽極多孔性電極202と、固体高分子電解質膜200の第2面に設けられる陰極多孔性電極201とを備える。また、第2湿度調整手段101は、固体高分子電解質膜200と、固体高分子電解質膜200の第1面に設けられる陰極多孔性電極201と、固体高分子電解質膜200の第2面に設けられる陽極多孔性電極202とを備える。陽極多孔性電極202は陽極に接続される多孔性の電極であり、陰極多孔性電極201は陰極に接続される多孔性の電極である。また、ここで第1面はシート収納庫115の内側の面で、第2面はシート収納庫115の外側の面に相当する。
したがって、第1湿度調整手段102では、陽極多孔性電極202はシート収納庫115の内側に配置され、陰極多孔性電極201はシート収納庫115の外側に配置される。第2湿度調整手段101では、陰極多孔性電極201はシート収納庫115の内側に配置され、陽極多孔性電極202はシート収納庫115の外側に配置される。
この陽極多孔性電極202及び陰極多孔性電極201の間に電圧を印加すると、陽極多孔性電極202側では空気中の水分子(HO)が水素イオン(H)と酸素分子(O)と電子(e)とに分解される。水素イオンは固体高分子電解質膜200を通過して陰極多孔性電極201側へ移動して、そこで空気中の酸素分子と結合し、水分子になり空気中に放出される。つまり陽極接続の陽極多孔性電極202側では除湿が行われ、陰極接続の陰極多孔性電極201側では加湿が行われる。
なお、陽極多孔性電極202が、水を電解して酸素を発生する電極、及び、陽極で副反応生成物として発生するオゾンの分解を促進する触媒で構成されてもよい。また、陰極多孔性電極201が、水を発生して酸素を消費する電極、及び、陰極で副反応生成物として発生する水素の分解を促進する触媒で構成されてもよい。こうした構成によれば、画像形成装置内のオゾン濃度及び水素濃度を上昇は抑制される。
図3はシート給送装置の回路ブロック構成を説明する図である。CPU150はシート給送装置の駆動を制御する装置である。CPU150には、シート収納庫115内を除湿する第1湿度調整手段102、シート収納庫115内を加湿する第2湿度調整手段101及び湿度センサ104が繋げられる。湿度センサ104の検出結果に基づいてCPU150は第1湿度調整手段102及び第2湿度調整手段101を駆動する。
CPU150は第1及び第2湿度調整手段102、101のON/OFF、モード設定等を行う。また、CPU150はシート給送装置の各負荷を駆動する駆動回路へと駆動開始指令を出すとともに、給送装置の各種センサからの出力信号を受ける。前述のシート収納庫開閉検知センサ105及びシート検出センサ155は、それぞれCPU150に接続されている。
図4はシート給送装置のフローチャートである。このフローチャートを用いて本実施形態に係るシート給送装置のシート収納庫115内の調湿方法を説明する。ここでは給紙時におけるシートの分離性の向上にあたって、目標の湿度hを、H2≦h≦H1という領域とする。
まずCPU150は、除湿動作が可能かどうか判断する(ステップ101、以下、「ステップ」を「S」という。)。これは、装置として電力を制限する必要があるため除湿動作が行えない低電力モード等にないかどうかの判断である。ここで除湿可能でないと判断したときは、S108へと進み、第1湿度調整手段102及び第2湿度調整手段101の作動を停止させる。除湿可能であると判断したときは、次にシート収納庫115が閉じているかどうかの判断を行う(S102)。シート収納庫開閉検知センサ105にてシート収納庫115の開閉状態を検出し、シート収納庫115が閉じているかの判断を行う。ここでシート収納庫115が閉じていない場合はシート収納庫115が閉じられるまでモニタする。
シート収納庫115が閉じていると判断したときは、シート収納庫115内のシートの有無を確認する(S103)。シート収納庫115内に設置されたシート検出センサ155にてシート収納庫115内のシート積載部100上におけるシートの有無を検出する。ここでシート収納庫115内にシートが無いと判断したときはS108へと進む。シート収納庫115内にシートが有ると判断したときは、S104へと進む。
CPU150は、シート収納庫115内の湿度hがH1より高いか否かを判断する(S104)。このとき湿度センサ104からのA/D変換値に基づいて検出された湿度hが湿度H1より高い場合は、シート収納庫115内は除湿が必要な高湿度と判断して、第1湿度調整手段102をONし、除湿を開始させる(S105)。以後、シート収納庫115内の湿度hが目標であるH2≦h≦H1となる領域に入るまで除湿を続ける。
シート収納庫115内の湿度hがH1以下であった場合は、S106にて湿度hがH2より低いかどうかを判断する。このとき検出された湿度hが湿度H2より低い場合は、シート収納庫115内は加湿が必要な低湿度と判断して、第2湿度調整手段101をONし、加湿を開始させる(S107)。以後、シート収納庫115内の湿度hが目標であるH2≦h≦H1となる領域に入るまで加湿を続ける。湿度hがH2以上であったら、シート収納庫115内は目標の湿度hに達したと判断してS108へと進み調湿動作を行わない。以上のフローにてシート収納庫115内の調湿を行う。
この第1実施形態のシート給送装置における調湿機構では、湿度センサ104がシート収納庫115の内部の湿度hが所定の湿度H1よりも大きいと判断すると、第1湿度調整手段102には直流電圧が印加される。シート収納庫115内のエアーは陽極多孔性電極202、固体高分子電解質膜200及び陰極多孔性電極201を介してシート収納庫115の外部に流動する。したがって、シート収納庫115内の湿度hは所定の湿度H1以下に設定される。湿度センサ104がシート収納庫115の内部の湿度hが所定の湿度H2よりも小さいと判断すると、第2湿度調整手段101には直流電圧が印加される。シート収納庫115外のエアーは陽極多孔性電極202、固体高分子電解質膜200及び陰極多孔性電極201を介してシート収納庫115の内部に流動する。したがって、シート収納庫115内の湿度hは所定の湿度H2以上に設定される。その結果、シート収納庫115に収納されるシートを給送する場合に、シートの分離性が向上してシートの給送効率は安定する。高品位なシート給送装置が提供される。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る装置について図5乃至図9を参照して説明する。なお、本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
図5は第2実施形態に係るシート給送装置の概略断面図であり、この図を用いて本発明の調湿機構を説明する。シート収納庫115に隣接して加湿エアー貯蔵庫204が配置される。加湿エアー貯蔵庫204はシート収納庫115内で加湿された『加湿エアー』すなわち高湿度のエアーを貯蔵する。また、シート収納庫115に隣接して除湿エアー貯蔵庫203が配置される。除湿エアー貯蔵庫203はシート収納庫115内で除湿された『除湿エアー』すなわち低湿度のエアーを貯蔵する。加湿エアー貯蔵庫204及び除湿エアー貯蔵庫203は密閉可能に構成される。
シート収納庫115及び加湿エアー貯蔵庫204を区画する壁の2箇所には開口205a、205bが形成される。各々の開口205a、205bには第1湿度調整手段102及び第1ファン109が並んで取り付けられる。シート収納庫115及び除湿エアー貯蔵庫203を区画する壁の2箇所には開口206a、206bが形成される。各々の開口206a、206bには第2湿度調整手段101及び第2ファン108が並んで取り付けられる。
第1ファン109の加湿エアー貯蔵庫204側には第1シャッター107が開閉自在に取り付けられる。第2ファン108の加湿エアー貯蔵庫204側には第2シャッター106が開閉自在に取り付けられる。
矢印Cは、加湿エアー貯蔵庫204内の高湿度のエアーをシート収納庫115に送るときに、第1ファン109の高湿度のエアーの吹き付け方向である。矢印Bは、除湿エアー貯蔵庫203内の低湿度のエアーをシート収納庫115に送るときに、第2ファン108の低湿度のエアーの吹き付け方向である。第1ファン109は、エアーが加湿エアー貯蔵庫204内からシート収納庫115に流動するようにするために、一方向へのみ回転すればよい。第2ファン108は、エアーが除湿エアー貯蔵庫203内からシート収納庫115に流動するようにするために、一方向へのみ回転すればよい。
第1湿度調整手段102は、固体高分子電解質膜200と、固体高分子電解質膜200の第1面に設けられる陽極多孔性電極202と、固体高分子電解質膜200の第2面に設けられる陰極多孔性電極201とを備える。また、第2湿度調整手段101は、固体高分子電解質膜200と、固体高分子電解質膜200の第1面に設けられる陰極多孔性電極201と、固体高分子電解質膜200の第2面に設けられる陽極多孔性電極202とを備える。陽極多孔性電極202は陽極に接続される多孔性の電極であり、陰極多孔性電極201は陰極に接続される多孔性の電極である。また、ここで第1面はシート収納庫115の内側の面で、第2面はシート収納庫115の外側の面に該当する。
したがって、第1湿度調整手段102では、陽極多孔性電極202はシート収納庫115の内側に配置され、陰極多孔性電極201はシート収納庫115の外側に配置される。第2湿度調整手段101では、陰極多孔性電極201はシート収納庫115の内側に配置され、陽極多孔性電極202はシート収納庫115の外側に配置される。
これらの陽極多孔性電極202及び陰極多孔性電極201間に電圧を印加すると、陽極接続の陽極多孔性電極202側では空気中の水分子(HO)は水素イオン(H)と酸素分子(O)と電子(e)とに分解される。水素イオンは固体高分子電解質膜200を通過して陰極接続の陰極多孔性電極201側へ移動して、そこで空気中の酸素分子と結合し、水分子になり空気中に放出される。つまり陽極接続の陽極多孔性電極202側では除湿が行われ、陰極接続の陰極多孔性電極201側では加湿が行われる。
図6は、シート収納庫115内の除湿時の作用を示すシート給送装置の概略断面図である。図6に示されるように、第1湿度調整手段102の駆動に基づいてシート収納庫115内を除湿するときに、第2シャッター106は開かれる。そして、第2ファン108の駆動に基づき除湿エアー貯蔵庫203内の低湿度のエアーはシート収納庫115内に流動させる。なお、このとき第1シャッター107は閉じられたままである。
図7は、シート収納庫115内の加湿時の作用を示すシート給送装置の概略断面図である。図7に示されるように、第2湿度調整手段101の駆動に基づいてシート収納庫115内を加湿するときに、第1シャッター107は開かれる。そして、第1ファン109の駆動に基づき加湿エアー貯蔵庫204内の高湿度のエアーをシート収納庫115内に流動させる。なお、このとき第2シャッター106は閉じられたままである。
図8はシート給送装置の回路ブロック構成を説明する図である。シート給送装置を制御するCPU150は、シート収納庫115内を除湿する第1湿度調整手段102、シート収納庫115内を加湿する第2湿度調整手段101と繋げられ、第1及び第2湿度調整手段102、101のON/OFF、モード設定等を行う。また、CPU150は、シート給送装置の各負荷を駆動する駆動回路へと駆動開始指令を出すとともに、給送装置の各種センサからの出力信号を受けている。
シート収納庫開閉検知センサ105はシート収納庫の開閉状態を検出するセンサである。シート検出センサ155はシート収納庫内のシート積載部100上におけるシートの有無を検出するセンサである。湿度センサ104はシート収納庫115内の湿度を検出するセンサである。CPU150は、シート収納庫開閉検知センサ105、シート検出センサ155及び湿度センサ104に接続されている。
駆動回路151は第2ファン108をON/OFFする回路である。駆動回路152は第1ファン109をON/OFFする回路である。駆動回路153はシート収納庫115及び加湿エアー貯蔵庫204の間に形成される開口に設けられる第1シャッター107を開閉するソレノイド156を駆動する回路である。駆動回路154はシート収納庫115及び除湿エアー貯蔵庫203の間に形成される開口に設けられる第2シャッター106を開閉するソレノイド157を駆動する回路である。
図9はシート給送装置のフローチャートである。このフローチャートを用いて第2実施形態に係るシート給送装置のシート収納庫115内の調湿方法を説明する。ここでは給紙時におけるシートの分離性の向上にあたって、目標の湿度hを、H2≦h≦H1という領域とする。
まずCPU150は、除湿動作が可能かどうか判断する(S201)。これは、装置として電力を制限する必要があるため除湿動作が行えない低電力モード等にないかどうかの判断である。ここで除湿可能でないと判断したときは、S208へと進み、第1湿度調整手段102及び第2湿度調整手段101の作動を停止さる。また、第2ファン108、第1ファン109をOFFし、第2シャッター106、第1シャッター107を閉じた状態とする。除湿可能であると判断したときは、次にシート収納庫115が閉じているかどうかの判断を行う(S202)。シート収納庫開閉検知センサ105にてシート収納庫115の開閉状態を検出し、シート収納庫115が閉じているかの判断を行う。ここでシート収納庫115が閉じていない場合はシート収納庫115が閉じられるまでモニタする。
シート収納庫115が閉じていると判断したときは、シート収納庫115内のシートの有無を確認する(S203)。シート収納庫115内に設置されたシート検出センサ155にてシート収納庫115内のシート積載部100上におけるシートの有無を検出する。ここでシート収納庫115内にシートが無いと判断したときはS208へと進む。シート収納庫115内にシートが有ると判断したときは、S204へと進む。
CPU150は、シート収納庫115内の湿度hがH1より高いか否かを判断する(S204)。このとき湿度センサ104からのA/D変換値に基づいて検出された湿度hが湿度H1より高い場合は、シート収納庫115内は除湿が必要な高湿度と判断して、第1湿度調整手段102をONし、除湿を開始させる(S205)。S205では更に第2シャッター106が開放され、第2ファン108はONに設定される。以前に第2湿度調整手段101でシート収納庫115内が加湿されるときに、除湿エアー貯蔵庫203内には低湿度のエアーが貯蔵されている。この低湿度のエアーが図6に示す矢印b方向に放出されると、シート収納庫115内は急速に除湿される。以後、シート収納庫115内の湿度hが目標であるH2≦h≦H1となる領域に入るまで除湿は続けられる。
シート収納庫115内の湿度hがH1以下であった場合は、S206にて湿度hがH2より低いかどうかを判断する。このとき検出された湿度hが湿度H2より低い場合は、シート収納庫115内は加湿が必要な低湿度と判断して、第2湿度調整手段101をONし、加湿を開始させる(S207)。S207では更に第1シャッター107が開放され、第1ファン109をONに設定される。以前に第1湿度調整手段102でシート収納庫115内が除湿されるときに、加湿エアー貯蔵庫204内には高湿度のエアーが貯蔵されている。この高湿度のエアーが図7に示す矢印c方向に放出されると、シート収納庫115内は急速に加湿される。以後、シート収納庫115内の湿度hが目標であるH2≦h≦H1となる領域に入るまで加湿を続ける。湿度hがH2以上であったら、シート収納庫115内は目標の湿度hに達したと判断してS208へと進み調湿動作を行わない。以上のフローにてシート収納庫115内の調湿を行う。
この第2実施形態のシート給送装置では、第1湿度調整手段102がシート収納庫115内のエアーを除湿するときに、第2ファン108は除湿エアー貯蔵庫203内の除湿エアーをシート収納庫115内に流動させてシート収納庫115内のエアーを除湿する。第1湿度調整手段102及び第2ファン108が同時にシート収納庫115内のエアーを除湿することから、シート収納庫115内のエアーの除湿効率は向上する。
また、第2湿度調整手段101がシート収納庫115内のエアーを加湿するときに、第1ファン109は加湿エアー貯蔵庫204内の加湿エアーをシート収納庫115内に流動させてシート収納庫115内のエアーを加湿する。第2湿度調整手段101及び第1ファン109が同時にシート収納庫115内のエアーを加湿することから、シート収納庫115内のエアーの加湿効率は向上する。
これにより、必要な除湿又は加湿を急速に行うことが可能となり、シート収納庫115内の湿度環境を従来よりも早く安定させることができる。よって給紙時におけるシートの分離性が向上した安定したシート給送装置を提供することができる。さらには信頼性の高い画像形成装置を提供することが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に第3実施形態に係る装置について、第2実施形態で用いた図5を参照して説明する。第3実施形態のシート給送装置では、第2実施形態のシート給送装置と構成は同じであるが、第1ファン109、第2ファン108の回転方向が異なる。第3実施形態のシート給送装置の調湿機構では、第1ファン109は、エアーが矢印Cとは反対方向すなわち加湿エアー貯蔵庫204内からシート収納庫115に送られるようにするために、他方向へも回転することができる。第2ファン108は、エアーが矢印Cとは反対方向すなわち除湿エアー貯蔵庫203内からシート収納庫115に送られるようにするために、他方向への回転することができる。
また、第1湿度調整手段102の駆動に基づいてシート収納庫115の内部が除湿された後に、第2ファン108の駆動に基づいてシート収納庫115から除湿エアー貯蔵庫203に向かって低湿度のエアーを流動させる。また、第2湿度調整手段101の駆動に基づいてシート収納庫115の内部が加湿された後に、第1ファン109の駆動に基づいてシート収納庫115から加湿エアー貯蔵庫204に向かって高湿度のエアーを流動させる。その他の構成では第2実施形態と同様である(図5参照)。こうした構成によれば、加湿エアー貯蔵庫204内には高湿度のエアーが貯蔵される。次回にシート収納庫115を加湿するときに高湿度のエアーは使用される。また、除湿エアー貯蔵庫203内には低湿度のエアーが貯蔵される。次回にシート収納庫115を除湿するときに低湿度のエアーは使用される。
なお、前述した第1〜第3実施形態のシート給送装置の調湿機構では、加湿エアー貯蔵庫204及び除湿エアー貯蔵庫203は、シート収納庫115内のシートを搬送する搬送機構の駆動を制御する制御基板を有する電装部を兼ねてもよい。こうした構成によれば、シート給送装置内の空間は有効に活用される。シート給送装置内の加湿及び除湿の機構が付加されても、シート給送装置の小型化は実現される。
また、第1〜第3実施形態のシート給送装置1を備える画像形成装置を構成すると、シートの分離性を向上させてシートの給送効率を安定させることができる高品位なシート給送装置1で信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
さらに、前述した第2及び第3実施形態のシート給送装置の調湿機構では、シート収納庫115及び加湿エアー貯蔵庫204の隔壁に別個に開口が形成され、この開口に対して開閉可能な第3シャッターが取り付られてもよい。同様に、シート収納庫115及び除湿エアー貯蔵庫203の隔壁に開口が形成され、この開口に対して開閉可能な第4シャッターが取り付けられてもよい。こうした構成によれば、開口が開かれてエアーが循環できれば、加湿エアー貯蔵庫204、除湿エアー貯蔵庫203及びシート収納庫115の内部において、気圧の過度な上昇及び下降は防止される。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 シート給送装置の概略断面図である。 シート給送装置の回路を示すブロック図である。 シート給送装置の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のシート給送装置の概略断面図である。 第2ファンの駆動を示すシート給送装置の概略断面図である。 第1ファンの駆動を示すシート給送装置の概略断面図である。 シート給送装置の回路を示すブロック図である。 シート給送装置の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
101 …第2湿度調整手段
102 …第1湿度調整手段
104 …湿度センサ
108 …第2ファン
109 …第1ファン
115 …シート収納庫
200 …固体高分子電解質膜
201 …陰極多孔性電極
202 …陽極多孔性電極
203 …除湿エアー貯蔵庫
204 …加湿エアー貯蔵庫

Claims (6)

  1. 給送するシートを収納するシート収納庫と、前記シート収納庫の壁の開口に取り付けられる固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の第1面に設けられ、陽極に接続されて多孔性を有する陽極多孔性電極と、前記固体高分子電解質膜の第2面に設けられ、陰極に接続されて多孔性を有する陰極多孔性電極とを備え、前記陽極多孔性電極及び前記陰極多孔性電極に電圧を印加して前記シート収納庫の内部の湿度を調整可能な調湿機構を備えるシート給送装置であって、
    前記調湿機構は、
    前記シート収納庫の内側に前記陽極多孔性電極を配置し、前記シート収納庫の外側に前記陰極多孔性電極を配置する第1湿度調整手段と、
    前記シート収納庫の内側に前記陰極多孔性電極を配置し、前記シート収納庫の外側に前記陽極多孔性電極を配置する第2湿度調整手段と、
    前記シート収納庫の内部の湿度を検出する湿度センサとを備え、
    前記湿度センサの検出結果に基づいて、前記第1湿度調整手段に電圧を印加して前記シート収納庫の内部を除湿し、または、前記第2湿度調整手段に電圧を印加して前記シート収納庫の内部を加湿することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記シート収納庫と隣接し、前記シート収納庫の内部で加湿された加湿エアーを貯蔵する加湿エアー貯蔵庫と、前記シート収納庫と隣接し、前記シート収納庫の内部で除湿された除湿エアーを貯蔵する除湿エアー貯蔵庫と、前記シート収納庫及び前記加湿エアー貯蔵庫を区画する壁の開口に前記第1湿度調整手段を配置し、前記シート収納庫及び前記除湿エアー貯蔵庫を区画する壁の開口に前記第2湿度調整手段を配置したことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記シート収納庫及び前記加湿エアー貯蔵庫を区画する壁の開口に前記第1湿度調整手段と並んで取り付けられ、前記第2湿度調整手段の駆動に基づいて前記シート収納庫の内部を加湿するときに、前記加湿エアー貯蔵庫の内部の前記加湿エアーを前記シート収納庫に送る第1ファンと、前記シート収納庫及び前記除湿エアー貯蔵庫を区画する壁の開口に前記第2湿度調整手段と並んで取り付けられ、前記第1湿度調整手段の駆動に基づいて前記シート収納庫の内部を除湿するときに、前記除湿エアー貯蔵庫の内部の前記除湿エアーを前記シート収納庫に送る第2ファンとを備えることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記シート収納庫及び前記加湿エアー貯蔵庫を区画する壁の開口に前記第1湿度調整手段と並んで取り付けられ、前記第2湿度調整手段により加湿された前記シート収納庫の内部のエアーを前記加湿エアー貯蔵庫に送る第1ファンと、前記シート収納庫及び前記除湿エアー貯蔵庫を区画する壁の開口に前記第2湿度調整手段と並んで取り付けられ、前記第1湿度調整手段により除湿された前記シート収納庫の内部のエアーを前記除湿エアー貯蔵庫に送る第2ファンとを備えることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  5. 前記シート収納庫、前記加湿エアー貯蔵庫及び前記除湿エアー貯蔵庫は密閉可能な構成であり、前記加湿エアー貯蔵庫及び前記除湿エアー貯蔵庫は、前記シート収納庫の内部のシートを搬送する搬送機構の駆動を制御する制御基板を有する電装部を兼ねることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置から給送されるシートに画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105235265A (zh) * 2015-11-05 2016-01-13 翰林航宇(天津)实业有限公司 一种采用压缩空气控制药片湿度的压片机

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