JP2009249079A - 後処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙束に対してパンチ孔を形成する際に無駄な時間が発生することを低減できる後処理装置を提供する。
【解決手段】用紙束に対して孔を形成する後処理装置。制御部は、用紙束の厚みに関する情報を画像形成装置から取得する。孔あけトレイ66上には、用紙束が載置される。孔あけ装置65は、用紙束に対してパンチ刃81a,81bを押し付けて孔を形成する。制御部は、パンチ刃81a,81bと孔あけトレイ66との相対速度が用紙束の厚みに応じた大きさとなるように、孔あけ装置65を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、後処理装置に関し、より特定的には、用紙束に対して孔を形成する後処理装置に関する。
従来、画像形成装置から排出された用紙に対して孔を形成する後処理装置では、1枚ずつ孔を形成していた。そのため、該後処理装置では、用紙間での孔の形成位置にばらつきが発生し易いという問題があった。
前記問題を解決するためには、例えば、複数枚の用紙からなる用紙束に対して、一括して孔を形成する後処理装置が挙げられる。該後処理装置では、用紙束を整合した後に孔を形成することができるので、用紙間での孔の形成位置にばらつきが発生しにくい。
しかしながら、用紙束に対して一括して孔を形成する後処理装置では、以下に説明するように、孔を形成する際に無駄な時間が発生するという問題があった。より詳細には、孔は、用紙束に対して垂直な方向からパンチ刃が用紙束に押し付けられて形成される。該パンチ刃の移動速度は、厚みの小さな用紙束及び厚みの大きな用紙束のいずれに対しても確実に孔を形成できるように、孔を形成できる用紙束の厚みの最大値に適した比較的遅い移動速度に設定されている。このように、用紙束の厚みに関らず常に一定の移動速度でパンチ刃が移動していると、厚みの小さな用紙束に孔が形成される際に無駄な時間が発生する。
なお、用紙束に対して一括して後処理を施す後処理装置としては、例えば、特許文献1に記載の用紙後処理装置が提案されている。特許文献1には、用紙後処理装置において、用紙束の厚みを検知することが記載されている。しかしながら、特許文献1には、検知した用紙束の厚みをいかに利用するかについての記載は存在しない。更に、特許文献1に記載の用紙後処理装置は、ステープル処理を施すものであるため、特許文献1には、孔の形成時に生じる無駄な時間についての記載は存在しない。
特開平6−211420号公報
そこで、本発明の目的は、用紙束に対して孔を形成する際に無駄な時間が発生することを低減できる後処理装置を提供することである。
本発明の一形態である後処理装置は、用紙束に対して孔を形成する後処理装置において、前記用紙束の厚みに関する情報を取得する取得手段と、前記用紙束が載置される載置部と、前記用紙束に対してパンチ刃を押し付けて孔を形成する孔あけ手段と、前記パンチ刃と前記載置部との相対速度が前記用紙束の厚みに応じた大きさとなるように、前記孔あけ手段を制御する制御手段と、を備えること、を特徴とする。
前記後処理装置によれば、以下に説明するように、孔あけ処理において無駄な時間が発生することを低減できる。より詳細には、制御手段は、パンチ刃と載置部との相対速度が用紙束の厚みに応じた大きさとなるように、孔あけ手段を制御する。そのため、パンチ刃と載置部との相対速度を、用紙束の厚みに適した大きさに設定できる。これにより、孔あけ処理において無駄な時間が発生することを低減できる。
以下に、本発明の実施形態に係る後処理装置を備えた複写機について図面を参照しながら説明する。
(複写機の全体構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る複写機の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、該複写機1の全体構成を示した図である。
図1に示す複写機1は、カラー複写機であり、画像形成装置2、後処理装置3及び読み取り装置4を備えている。読み取り装置4は、原稿の画像を読み取って画像データを生成するスキャナである。画像形成装置2は、電子写真方式によるタンデム方式のカラープリンタであって、読み取り装置4が生成した画像データに基づいて、4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)のカラー画像を合成するように構成したものである。後処理装置3は、ステープル処理、孔あけ処理、紙折り処理など種々の後処理を可能とするが、ここではステープル処理及び孔あけ処理を行う装置として説明する。
画像形成装置2では、4つの並置された画像形成ステーション12Y,12M,12C,12Kの直上に転写ベルト20が配置され、直下に光走査装置30が配置されている。各画像形成ステーション12には、それぞれ、感光体ドラム13Y,13M,13C,13K、現像器14Y,14M,14C,14Kや図示しない帯電器、残留トナーのクリーナなどが配置されている。なお、黒色の画像を形成するための画像形成ステーション12Kは大型に構成され、使用頻度の高いモノクロ画像を高速で形成できるようにしている。
光走査装置30は、Y,M,C,Kの画像データに基づいて放射されるビームBy,Bm,Bc,Bkによって各感光体ドラム13上に画像(静電潜像)を形成する。この静電潜像はトナーによって可視像化される。このような電子写真プロセスは周知であり、その説明は省略する。
転写ベルト20は、駆動ローラ21及び支持ローラ22に無端状に張り渡されている。矢印X方向への回転に基づいて前記各感光体ドラム13上に形成された各色のトナー画像は、転写ベルト20に対して順次1次転写され、更に、転写ベルト20上で合成される。
用紙は、自動給紙カセット15に収納されており、1枚ずつ所定のタイミングで給紙され、通紙経路16を経由して転写ベルト20から2次転写位置23にて合成トナー画像を2次転写され、定着装置25でトナーの加熱定着を施された後、排出ローラ対27から後処理装置3へ排出される。制御部18は、例えば、CPUにより実現され、複写機1全体の制御を行う。
後処理装置3は、画像形成装置2に接続されており、用紙束に対してステープル処理を施すと共に、ステープル処理を施した用紙束に対して一括して孔を形成する。該後処理装置3は、ローラ対41,搬送ローラ対42、ステープラ46、整合トレイ50、排紙トレイ60、排出ローラ61a,61b、整合パドル62、搬送ローラ対63、切り替え爪64、孔あけ装置65、孔あけトレイ66、排出ローラ67a,67b、搬送ローラ対68、排出ローラ対69、排出トレイ70、制御部71及び記憶部72により構成されている。
ローラ対41は、排出ローラ対27から排出された用紙を後処理装置3に導入する。この後、搬送ローラ対42は、矢印A方向に用紙を搬送し、整合トレイ50上に1枚ずつ送り出す。整合パドル62は、整合トレイ50上の用紙束を整合する。用紙が所定枚数だけ整合トレイ50上に積層されたら、ステープラ46は、用紙束の端部にステープルを打ち込む。この後、用紙束に孔あけ処理を施さない場合には、排出ローラ61a,61bは、用紙束を排紙トレイ60上にスタックしていく。通常、排出ローラ61aは、排出ローラ61bに対して離間して配置され、排出時に用紙束を介して排出ローラ61bに圧接して回転する。これにより、用紙束は、排紙トレイ60上に排出される。
一方、用紙束に孔あけ処理を施す場合には、搬送ローラ対63は、ステープル処理が施された用紙束を孔あけトレイ66へと搬送する。これにより孔あけトレイ66には、用紙束が載置される。孔あけ装置65は、孔あけトレイ66に載置されている用紙束に孔あけ処理を施す。排出ローラ67a,67bは、孔あけ処理が施された用紙束を上方へと搬送する。通常、排出ローラ67aは、排出ローラ67bに対して離間して配置され、搬送時に用紙を介して排出ローラ67bに圧接して回転する。これにより、用紙束は、上方へと搬送される。
切り替え爪64は、用紙束の搬送経路を切り替える。具体的には、用紙束が搬送ローラ対63により搬送されてきた場合には、図1の実線に示すように、ステープラ46と孔あけ装置65との間の経路を開放し、孔あけ装置65と排出トレイ70との間の経路を閉鎖する。一方、用紙束が排出ローラ67a,67bにより搬送されてきた場合には、図1の点線に示すように、ステープラ46と孔あけ装置65との間の経路を閉鎖し、孔あけ装置65と排出トレイ70との間の経路を開放する。
搬送ローラ対68は、排出ローラ67a,67bにより搬送されてきた用紙束を搬送する。排出ローラ対69は、搬送ローラ対68により搬送されてきた用紙束を排出トレイ70上に排出する。
制御部71は、例えば、CPUにより実現され、後処理装置3の制御を行う。記憶部72は、例えば、不揮発性メモリにより実現され、制御部71が後処理装置3を制御する際に必要な情報を記憶している。
(孔あけ装置)
次に、孔あけ装置65の詳細について図面を参照しながら説明する。図2は、孔あけ装置65の外観斜視図である。図2では、孔あけ装置65は、図1に示す状態から90度回転させて記載してある。孔あけ装置65は、孔あけトレイ66上に載置されている用紙束に対して孔を形成するための装置である。該孔あけ装置65は、図2に示すように、本体80、パンチ刃81a,81b、プーリー82a,82b、モータ83、ベルト84、押圧部85、プーリー86、ベルト87、モータ88、雌ねじ89及びガイド90a,90bを備えている。
本体80は、直方体状の筐体であり、パンチ刃81a,81b、プーリー82a,82b、モータ83、ベルト84及びガイド90a,90bが設けられている。パンチ刃81a,81bは、円柱形状を有する刃であり、本体80の下面に設けられている。パンチ刃81a,81bは、孔あけトレイ66の主面に対して垂直な方向(矢印B方向)から用紙束にその先端が押し付けられることにより、用紙束に対して穿孔を施す。
プーリー82a,82bはそれぞれ、本体80内においてパンチ刃81a,81bに取り付けられている。ベルト84は、モータ83のプーリー(図示せず)及びプーリー82a,82bに巻きつけられている。これにより、モータ83が回転することにより、パンチ刃81a,81bが回転するようになる。すなわち、プーリー82a,82b、モータ83及びベルト84は、パンチ刃を回転させる回転手段として機能する。
また、ガイド90a,90bは、パンチ刃81a,81bが矢印B方向に平行移動可能とするためのレールとして機能する。より詳細には、ガイド90a,90bは、本体80の上面に取り付けられ、矢印B方向に延在している。更に、ガイド90a,90bは、後処理装置3の筐体の支持部(図示せず)に矢印B方向にスライド可能に軸支されている。また、ガイド90a,90bが前記支持部においてバネなどの弾性体(図示せず)により矢印B方向の上側へと付勢されることにより、本体80も矢印B方向の上側へと付勢されている。
押圧部85は、矢印B方向に延在する円柱状の部材であり、本体80を下方に押し出してパンチ刃81a,81bを矢印B方向の下側に押し出す部材である。押圧部85の矢印B方向の下側は、本体80に接触しており、押圧部85の矢印B方向の上側は、ねじ山が形成されており雌ねじ89に螺合している。該雌ねじ89は、後処理装置3に対して固定されている。
更に、押圧部85には、プーリー86が取り付けられている。ベルト87は、モータ88のプーリー(図示せず)及びプーリー86に巻きつけられている。これにより、モータ88が時計回りに回転すると、押圧部85が時計回りに回転し、螺合している雌ねじ89により押圧部85が押し下げられる。その結果、押圧部85により本体80が押し下げられ、パンチ刃81a,81bが下降する。一方、モータ88が反時計回りに回転すると、押圧部85が反時計回りに回転し、螺合している雌ねじ89により押圧部85が引き上げられる。その結果、本体80は弾性体の力により押し上げられ、パンチ刃81a,81bが上昇する。以上のように、押圧部85、プーリー86、ベルト87、モータ88、雌ねじ89及びガイド90a,90bは、パンチ刃81a,81bを用紙束に対して押し付ける押圧手段として機能する。
また、孔あけトレイ66には、孔ha,hbが形成されている。該孔ha,hbには、パンチ刃81a,81bが挿入される。これにより、孔あけトレイ66上の用紙束に対して確実に孔を形成することができる。
ここで、従来の後処理装置では、孔あけ処理が可能な用紙束の厚みの最大値に合わせて、パンチ刃81a,81bの移動速度Vが比較的遅い速度に決定されていた。そして、孔あけ処理の際には、用紙束の厚みに関らず、パンチ刃81a,81bは、一定の移動速度Vで移動して用紙束に対して孔あけ処理を施す。それ故、厚みの小さな用紙束に対して孔を形成する場合に、無駄な時間が発生していた。
そこで、後処理装置3では、図1の制御部71は、移動速度Vが用紙束の厚みに応じた大きさとなるように、孔あけ装置65を制御している。そこで、図1の記憶部72は、用紙束に含まれている用紙の枚数を用紙の厚みとみなして、表1に示す用紙束に含まれる用紙の枚数と移動速度Vとの関係を示したテーブルを記憶している。
Figure 2009249079
表1に示すように、用紙の枚数が相対的に多い場合(すなわち、用紙束の厚みが相対的に大きい場合)には、移動速度Vは相対的に小さく設定され、用紙の枚数が相対的に少ない場合(すなわち、用紙束の厚みが相対的に小さい場合)には、移動速度Vは相対的に大きく設定される。制御部71は、読み取り装置4が読み取った原稿束の用紙の枚数に関する情報を、用紙の枚数に関する情報として制御部18から取得し、表1に示すテーブルを参照して、用紙の枚数に応じた相対速度Vを決定する。
(後処理装置の動作)
以上のように構成された後処理装置3の動作について、以下に図面を参照しながら説明する。図3は、孔あけ処理が行われる際に制御部71が行う動作を示したフローチャートである。図3に示すフローチャートでは、複数枚(例えば、20枚)の用紙からなる原稿束を複数セット(例えば、10セット)複写し、各用紙束に対してステープル処理及び孔あけ処理を施すジョブが行われる。
まず、操作者は、原稿束を何セット複写するのかをタッチパネル等の入力部(図示せず)を用いて入力する。これにより、制御部18は、複写する用紙束のセット数に関する情報を取得する。ユーザの入力に応じて、制御部18は、読み取り装置に原稿束の読み取りを行わせる。この際、制御部18は、読み取り装置4が読み取った原稿束に含まれる用紙の枚数に関する情報を取得する。次に、画像形成装置2の制御部18は、用紙束のセット数に関する情報及び用紙の枚数に関する情報を制御部71に出力する。この後、制御部18は、用紙に対する画像の印刷を画像形成装置2に行わせる。
制御部71は、用紙束のセット数に関する情報及び用紙の枚数に関する情報を制御部18より取得する(ステップS1)。次に、制御部71は、パンチ刃81a,81bが開始位置に位置しているか否かを判定する(ステップS2)。開始位置とは、パンチ刃81a,81bが孔あけ処理を開始する際に待機している位置である。パンチ刃81a,81bが開始位置に位置していない場合(No)には、本処理はステップS3に進む。一方、パンチ刃81a,81bが開始位置に位置している場合(Yes)には、本処理はステップS4に進む。
パンチ刃81a,81bが開始位置に位置していない場合、制御部71は、図2のモータ88を回転させて、パンチ刃81a,81bを開始位置へと移動させる(ステップS3)。この後、本処理は、ステップS2に戻る。
パンチ刃81a,81bが開始位置に位置している場合、制御部71は、用紙の枚数に関する情報に基づいて、用紙束に含まれる用紙の枚数が5枚以下であるか否かを判定する(ステップS4)。用紙の枚数が5枚以下である場合(Yes)には、本処理はステップS5に進む。用紙の枚数が5枚よりも多い場合(No)には、本処理はステップS7に進む。
用紙の枚数が5枚以下である場合、制御部71は、ステップS1において取得した用紙の枚数に関する情報及び表1に示したテーブルに基づいて、パンチ刃81a,81bの移動速度Vを速度cに設定する(ステップS5)。そして、制御部71は、速度cでパンチ刃81a,81bを下降させて、孔あけトレイ66の用紙束に対して孔あけ処理を施す(ステップS6)。より詳細には、制御部71は、モータ88を時計回りに回転させて、パンチ刃81a,81bを矢印B方向の下側に速度cで移動させることにより、パンチ刃81a,81bを用紙束に押し付ける。制御部71は、パンチ刃81a,81bの先端が用紙束を貫通し、孔ha,hb内に到達したら、モータ88を反時計回りに回転させて、パンチ刃81a,81bを開始位置まで上昇させる。なお、本実施形態において、パンチ刃81a,81bが下がりきった位置は、用紙の枚数に関らず一定である。この後、本処理はステップS13に進む。
用紙の枚数が5枚よりも多い場合、制御部71は、モータ83を回転させて、パンチ刃81a,81bを回転させる(ステップS7)。次に、制御部71は、用紙の枚数に関する情報に基づいて、用紙束に含まれる用紙の枚数が20枚以下であるか否かを判定する(ステップS8)。用紙の枚数が20枚以下である場合(Yes)には、本処理はステップS9に進む。用紙の枚数が20枚よりも多い場合(No)には、本処理はステップS11に進む。
用紙の枚数が20枚以下である場合、制御部71は、ステップS1において取得した用紙の枚数に関する情報及び表1に示したテーブルに基づいて、パンチ刃81a,81bの移動速度Vを速度bに設定する(ステップS9)。そして、制御部71は、モータ83によりパンチ刃81a,81bを回転させつつ、速度bでパンチ刃81a,81bを下降させて、孔あけトレイ66の用紙束に対して孔あけ処理を施す(ステップS10)。制御部71は、パンチ刃81a,81bの先端が用紙束を貫通し、孔ha,hb内に到達したら、モータ88を反時計回りに回転させて、パンチ刃81a,81bを開始位置まで上昇させる。なお、本実施形態において、パンチ刃81a,81bが下がりきった位置は、用紙の枚数に関らず一定である。この後、本処理はステップS13に進む。
用紙の枚数が20枚よりも多い場合、制御部71は、ステップS1において取得した用紙の枚数に関する情報及び表1に示したテーブルに基づいて、パンチ刃81a,81bの移動速度Vを速度aに設定する(ステップS11)。そして、制御部71は、モータ83によりパンチ刃81a,81bを回転させつつ、速度aでパンチ刃81a,81bを下降させて、孔あけトレイ66の用紙束に対して孔あけ処理を施す(ステップS12)。制御部71は、パンチ刃81a,81bの先端が用紙束を貫通し、孔ha,hb内に到達したら、モータ88を反時計回りに回転させて、パンチ刃81a,81bを開始位置まで上昇させる。なお、本実施形態において、パンチ刃81a,81bが下がりきった位置は、用紙の枚数に関らず一定である。この後、本処理はステップS13に進む。
前記ステップS13において、制御部71は、ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS13)。より詳細には、制御部71は、ステップS1にて取得した用紙束のセット数に関する情報に相当するセット数(例えば10セット)の用紙束に孔あけ処理を行ったか否かを判定する。ジョブが終了した場合(Yes)、本処理は終了する。ジョブが終了していない場合(No)、本処理はステップS4に戻る。この場合、再度、ステップS4〜ステップS13の処理が実行されて、次の用紙束に対して孔あけ処理が行われる。
(効果)
後処理装置3によれば、以下に説明するように、孔あけ処理において無駄な時間が発生することを低減できる。より詳細には、用紙束の厚みが小さい場合には、パンチ刃81a,81bを比較的早い移動速度Vで移動させても、用紙束に孔を形成することができる。そのため、後処理装置3では、用紙束の厚みが相対的に小さい場合には、用紙束の厚みが相対的に大きい場合よりも、パンチ刃81a,81bの移動速度Vが相対的に速くなるように設定されている。これにより、厚みの小さな用紙束に対して孔あけ処理が施される場合に必要な時間を短くすることができる。その結果、後処理装置3によれば、孔あけ処理において無駄な時間が発生することを低減できる。
また、後処理装置3は、厚みの小さな用紙束に対して短時間で孔あけ処理を施すことができるので、厚みの小さな用紙束に対して連続して孔あけ処理を施す際に、孔あけ処理の速度に合わせて、画像形成装置2の印刷処理やステープラ46のステープル処理を待機させる必要性が低くなる。より詳細には、用紙束の厚みが小さい場合には、用紙束に含まれる用紙の枚数が少ないので、用紙束が孔あけトレイ66に送られてくる間隔も短くなる。従来では、後処理装置3での孔あけ処理の処理速度が、用紙束が孔あけトレイ66に送られてくる処理速度に追いつかない場合には、画像形成装置2の印刷処理やステープラ46のステープル処理等を待機させていた。
これに対して、後処理装置3は、用紙束の厚みが小さい場合には、短い時間で孔あけ処理を行うことができる。すなわち、後処理装置3の孔あけ処理の処理速度は、従来よりも速い。そのため、後処理装置3での孔あけ処理の処理速度が、用紙束が孔あけトレイ66に送られてくる処理速度に追いつかなくなることが低減される。その結果、後処理装置3では、画像形成装置2の印刷処理やステープラ46のステープル処理等を待機させる必要性を低くできる。
また、後処理装置3では、用紙束に含まれる用紙の枚数が所定枚数(5枚)より多くなった場合には、パンチ刃81a,81bを回転させている。そのため、後処理装置3では、厚みの大きな用紙束に対しても容易に孔を形成することができる。
(変形例)
以上のように構成された後処理装置3は、前記実施形態に記載されたものに限らない。したがって、後処理装置3はその要旨の範囲内において適宜変更可能である。例えば、後処理装置3では、制御部71は、パンチ刃81a,81bの移動速度Vを制御しているが、制御する速度はこれに限らない。例えば、制御部71は、パンチ刃81a,81bを移動させる代わりに、孔あけトレイ66を移動させてもよい。この場合、制御部71は、孔あけトレイ66の移動速度を制御する。すなわち、制御部71は、孔あけトレイ66とパンチ刃81a,81bとの相対速度が用紙束の厚みに応じた大きさになるように、孔あけ装置65を制御すればよい。
なお、前記実施形態に係る後処理装置では、用紙束に含まれている用紙の枚数に関する情報を、用紙束の厚みに関する情報とみなしているが、用紙束の厚みに関する情報はこれに限らない。例えば、後処理装置3は、用紙束の厚みを計測して、用紙束の厚みに関する情報を取得してもよい。
本発明の一実施形態に係る後処理装置を備えた複写機の全体構成を示した図である。 孔あけ装置の外観斜視図である。 孔あけ処理が行われる際に制御部が行う動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1 複写機
2 画像形成装置
3 後処理装置
4 読み取り装置
18,71 制御部
65 孔あけ装置
66 孔あけトレイ
72 記憶部
80 本体
81a,81b パンチ刃
83,88 モータ
85 押圧部

Claims (5)

  1. 用紙束に対して孔を形成する後処理装置において、
    前記用紙束の厚みに関する情報を取得する取得手段と、
    前記用紙束が載置される載置部と、
    前記用紙束に対してパンチ刃を押し付けて孔を形成する孔あけ手段と、
    前記パンチ刃と前記載置部との相対速度が前記用紙束の厚みに応じた大きさとなるように、前記孔あけ手段を制御する制御手段と、
    を備えること、
    を特徴とする後処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記用紙束の厚みが相対的に大きい場合には、前記相対速度が相対的に大きくなるように前記孔あけ手段を制御し、該用紙束の厚みが相対的に小さい場合には、該相対速度が相対的に小さくなるように該孔あけ手段を制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記用紙束の厚みに関する情報は、該用紙束に含まれる用紙の枚数に関する情報であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の後処理装置。
  4. 前記用紙束に含まれる用紙の枚数に関する情報は、画像形成装置から出力されてくること、
    を特徴とする請求項3に記載の後処理装置。
  5. 前記孔あけ手段は、
    前記パンチ刃を前記用紙束に対して押し付ける押圧手段と、
    前記パンチ刃を回転させる回転手段と、
    を含み、
    前記制御手段は、前記用紙束の厚みが所定値よりも大きい場合には、前記回転手段により前記パンチ刃を回転させつつ、前記押圧手段により該パンチ刃を該用紙束に押し付けること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の後処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040024A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Fuji Xerox Co Ltd 用紙綴じ装置、後処理装置、及び画像形成装置

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