JP2009247925A - 破袋装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に能率良く袋を破け、選別作業がスムーズに効率良く行え、構成簡素で、取扱い易く、量産し易く、耐久性、経済性に優れ、破いた袋等が破袋用回転カッターに巻付き難く、巻付いても直ぐに取除け、破袋作業が連続して行える破袋装置を提供する。
【解決手段】破袋用回転カッターAと袋押えBと巻付き防止用回転体Cとを備え、破袋用回転カッターAは、回転軸1と複数のカッタープレート10とを有し、袋押えBは、複数の押え片20と適宜付勢手段とを有し、巻付き防止用回転体Cは、回転軸30と複数の掻き落し片40とを有し、破袋用回転カッターAと袋押えBとの間が、ゴミ袋の搬送路となり、押え片20でゴミ袋を破袋用回転カッターAがわに押圧でき、カッタープレート10で袋を破けるように形成し、掻き落し片40で、破いた袋等が破袋用回転カッターAに巻付くのを阻止できるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、一般家庭から出されるような予め袋詰めしてあるゴミを収集車で収集し、この袋内のゴミを選別施設に於いて選別する際に、多量のゴミ入り袋の袋部分を能率的に破けるように工夫した破袋装置に関するものである。
従来、この種の破袋装置としては種々のものが提供されており、例えば、特許文献1に示すような破袋機が開示されている。これは、袋詰めされた廃棄物が移送されるシュート上に、外力によりシュート面に対して起伏可能な複数の固定板と、この固定板の間で廃棄物の送り方向に動く複数の可動板とを設け、かつこれらの固定板と可動板の少なくとも一方に切刃を形成したものである。
特許第3073443号(図1、図2)
ところが、前述の如き破袋機にあっては、可動板やその軸等に破かれた袋やゴミ等が巻付き易く、しかも、これらが徐々に大きくなると、破袋作業の妨げとなったり、これらの除去のために作業を一旦中断しなければならないロス等もあった。加えて、大きなゴミ袋の中には、ゴミが詰められた小袋が複数入っていることがあり、これらの小袋夫々も能率良く且つ確実に破かなければならない問題点もあった。
また、可動板の切刃等が損傷したときには、これの互換装着が面倒で、時間がかかる等の難点もあった。更に、固定板夫々にスプリングが取付けられており、構成部品数が多くなる難点もあった。
そこで、本発明は前述の如き難点等を解消できるようにすべく創出されたもので、請求項1記載の破袋装置にあっては、収集した多量の袋詰めされているゴミの選別を行うべく、袋を破けるように形成した破袋装置であって、上部に投入口を備えた適宜ケース50内に横架配設されると共に、適宜駆動手段により所定向きに駆動回転可能となるよう形成される破袋用回転カッターAと、この破袋用回転カッターAに対して平行に配した支軸25を介して揺動自在に装着されると共に、その先端がわ部分が破袋用回転カッターAに離隔接近自在となるように形成される袋押えBと、破袋用回転カッターAに対して平行となるよう軸支されると共に、適宜駆動手段により所定向きに駆動回転可能な巻付き防止用回転体Cとを備え、前記破袋用回転カッターAは、回転軸1と、軸心に沿って適宜間隔で回転軸1に装着される複数のカッタープレート10とを有し、前記袋押えBは、複数のカッタープレート10の隣設空間夫々に臨むように配される複数の押え片20と、この押え片20が破袋用回転カッターAに接近するように所定の力を常時付勢する適宜付勢手段とを有し、前記巻付き防止用回転体Cは、回転軸30と、軸心に沿って適宜間隔で回転軸30に装着されると共に、その先端がわ部分が複数のカッタープレート10の隣設空間夫々を通過可能となるように形成される複数の掻き落し片40とを有し、破袋用回転カッターAと袋押えBとの間が、袋詰めされたゴミの搬送路となるように形成し、袋押えBの押え片20で袋詰めされたゴミを破袋用回転カッターAがわに押圧できるように形成し、破袋用回転カッターAのカッタープレート10で袋詰めされたゴミの袋を破けるように形成し、巻付き防止用回転体Cの掻き落し片40で、破かれた袋やゴミ等が破袋用回転カッターAに巻付くのを阻止できるように構成する手段を採用した。
また、請求項2記載の破袋装置にあっては、前記袋押えBは、破袋用回転カッターAに対して平行に配した支軸25に複数の押え片20を揺動自在に装着し、押え片20夫々の基端がわ部分に、或いは隣設する二つの押え片20夫々の基端がわ部分に跨るように重り28を装着し、この重り28によって押え片20の先端がわ部分が破袋用回転カッターAに常時接近する向きの付勢力が作用するように構成し、押え片20の一部に接触して重り28の付勢力による押え片20の揺動を停止させる受具29を設け、この受具29の押え片20との接触部分に緩衝材29aを設ける手段を採用した。
更に、請求項3記載の破袋装置にあっては、前記袋押えBは、隣設する二つの押え片20の基端部分を連結片20aで連結し、この連結片20aに一つの腕片20bを固定し、この腕片20bの基端部分に付勢手段の力を夫々付勢できるように構成する手段を採用した。
そして、請求項4記載の破袋装置にあっては、前記破袋用回転カッターAのカッタープレート10は、一対の分割プレート11からなり、この分割プレート11は、回転軸1の胴部3に設けた装着溝孔5に係脱自在に係止可能となる係止突起12を有すると共に、複数の略三角状突出刃部を有し、更に、嵌合凹部13と嵌合凸部14とによって一対の分割プレート11相互を分離自在に連結できるよう構成する手段を採用した。
それから、請求項5記載の破袋装置にあっては、前記巻付き防止用回転体Cの回転軸30は、軸部31と胴部32とからなり、胴部32は、内側胴部33と、この内側胴部33の外周がわに装着される外側胴部35とからなり、外側胴部35は、複数の半割分割胴片36で構成され、この半割分割胴片36は、適数の掻き落し片40が固着されると共に、内側胴部33に着脱自在に装着できるよう構成する手段を採用した。
従って、本発明の請求項1記載の破袋装置によれば、ゴミが詰めてある袋や、この袋の中に詰められている複数の小袋等を、確実に且つ能率良く破いてゴミを袋から取出すことができるようになる。ひいては、選別施設に於けるゴミの選別作業がスムーズに且つ効率良く行えるようになる。
しかも、破袋装置自体の構成が比較的簡素となり、取扱い易く、量産し易く、耐久性、経済性の優れたものとなる。
特に、巻付き防止用回転体Cを形成したので、破かれた袋やゴミ等が破袋用回転カッターAに巻付き難くなると共に、一瞬巻付いても巻付き防止用回転体Cによって直ぐに取除くことができるようになり、破袋作業が中断することなく連続して行えるようになる。
加えて、袋押えBを形成したので、ゴミが詰めてある袋を破袋用回転カッターAがわに確実に押圧でき、ゴミが詰めてある袋や、この袋の中に詰められている複数の小袋等を、その大きさ等に関係なく対応できて、破袋用回転カッターAで確実に破けるようになる。しかも、ゴミが詰めてある袋が大きい場合や、ゴミ自体が大きい場合等は、これに接触している部分の押え片20が、付勢手段に抗して揺動するようになり、袋押えBや破袋用回転カッターAを損傷することなく袋を破けると共に、ゴミを搬送路に沿ってスムーズに通過させることができるようになる。
また、本発明の請求項2記載の破袋装置によれば、構成が簡素で、確実な動作が期待でき、耐久性に優れ、付勢力の調節が容易で、取扱い易く、メンテナンス等が容易な付勢手段を提供できるようになる。特に、隣設する二つの押え片20夫々の基端がわ部分に跨るように重り28を装着したときは、構成部品数がより少なくなり、構成がより簡素で、より耐久性に優れた付勢手段を提供できるようになる。そして、一つの押え片20夫々の基端がわ部分に重り28を装着したときは、付勢力の調節がより容易で、より取扱い易い付勢手段を提供できるようになる。
加えて、押え片20の一部に接触して重り28の付勢力による押え片20の揺動を停止させる受具29を設け、この受具29の押え片20との接触部分に緩衝材29aを設けたので、押え片20の先端がわ部分が破袋用回転カッターAに接近し過ぎるのを確実に防止できるようになると共に、一旦破袋用回転カッターAから離れるように揺動した押え片20が、重り28によって戻るときに緩衝材29aがクッションとなって確実に緩衝できるようになる。ひいては、押え片20や受具29の損傷や、押え片20と受具29の接触時の騒音等を低減できるようになる。
更に、本発明の請求項3記載の破袋装置によれば、付勢手段の力が二つの押え片20に作用するようになり、構成部品数を抑制でき、コストの低減等も図れるようになり、より経済的な破袋装置となる。
そして、本発明の請求項4記載の破袋装置によれば、カッタープレート10が損傷したり、摩耗したりして、その破袋能力が低下したときに、カッタープレート10自体を簡単に且つ迅速に互換装着できるようになる。しかも、分割プレート11単位で互換装着することができ、より経済的な破袋装置となる。
それから、本発明の請求項5記載の破袋装置によれば、掻き落し片40が損傷、変形したり、摩耗したりして、その能力が低下したときに、半割分割胴片36単位で互換装着することが簡単に且つ迅速に行えるようになり、より経済的な破袋装置の巻付き防止用回転体Cとなる。また、破袋用回転カッターAのカッタープレート10を互換装着する際に、その周囲にある掻き落し片40が固定されている半割分割胴片36を取外すことにより、カッタープレート10の互換装着がより簡単に行えるようになる。
以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。
本発明は、主に、予め袋詰めしてあるゴミを収集車で収集し、このゴミを選別施設に於いて選別する際に、ゴミを取出すべく、袋やこの袋内に詰められている複数の小袋等を確実に且つ能率的に破けるようにした破袋装置である。
具体的には、上部に投入口を備えた適宜ケース50内に横架配設されると共に、適宜駆動手段により所定向きに駆動回転可能となるよう形成される破袋用回転カッターAと、この破袋用回転カッターAに対して平行に配した支軸25を介してケース50或いは基台等に揺動自在に装着されると共に、その先端がわ部分が破袋用回転カッターAに離隔接近自在となるように形成される袋押えBと、破袋用回転カッターAに対して平行となるようケース50内或いはケース50下方に配されると共に、適宜駆動手段により所定向きに駆動回転可能な巻付き防止用回転体Cとを備えたものである。
そして、前記破袋用回転カッターAは、回転軸1と、その軸心に沿って適宜間隔で回転軸1に装着される複数のカッタープレート10とを有し、前記袋押えBは、複数のカッタープレート10の隣設空間夫々に臨むように配される複数の押え片20と、この押え片20が破袋用回転カッターAに接近するように所定の力を常時付勢する適宜付勢手段とを有し、前記巻付き防止用回転体Cは、回転軸30と、その軸心に沿って適宜間隔で回転軸30に装着されると共に、その先端部分が複数のカッタープレート10の隣設空間夫々を通過可能となるように形成される複数の掻き落し片40とを有するように構成してある。
しかも、破袋用回転カッターAと袋押えBとの間が、袋詰めされたゴミの搬送路となるように形成し、袋押えBの押え片20で袋詰めされたゴミを破袋用回転カッターAがわに押圧できるように形成し、破袋用回転カッターAのカッタープレート10で袋詰めされたゴミの袋を破けるように形成し、巻付き防止用回転体Cの掻き落し片40で、破かれた袋やゴミ等が破袋用回転カッターAに巻付くのを阻止できるように構成したものである。
前記破袋用回転カッターAは、例えば、基台(或いはケース50の対向する側壁部分)に適宜軸受を介して略水平に横架配設されると共に、駆動モーター等の駆動回転力が適宜伝達されて所定向きに駆動回転する回転軸1と、この回転軸1の外周表面に取外し可能に装着される複数のカッタープレート10と、回転軸1に外装されると共に、隣設するカッタープレート10相互間に介装されて複数のカッタープレート10を所定間隔に保持する複数のスペーサー15とを備えたものである。しかも、回転軸1に螺着されて複数のカッタープレート10及びスペーサー15を軸心方向で圧迫すると共に、これらを所定の位置で固定可能なナットや、このナットの緩み止用ワッシャー等も備えている。
前記回転軸1は、例えば、略円筒状を呈する胴部3と、この胴部3の両端部分に固着した取付盤に夫々固着される一対の軸部2とからなり、胴部3には、回転方向に於いて180度間隔で配されると共に筒芯に沿って所定間隔に配される複数の装着溝孔5を設けてある。尚、この装着溝孔5は、図示例のように筒芯方向に沿って連通状態となるように形成してあっても良い。
前記軸部2は、例えば、適宜金属材によって軸棒状に形成されており、その中央部分が軸受を介してケース50(或いは、基台)に装着され、その基端部分が胴部3両端の取付盤に固着(例えば、溶着)され、その先端部分に歯車やスプロケット等が固定されるようになっている。
前記胴部3は、例えば、適宜金属材によって円筒状に形成されており、その両端部分外表面には比較的大径のナットが螺着可能な雄ネジ部が設けられている。
前記装着溝孔5は、例えば、後述するカッタープレート10の係止突起12が係止可能となる係止溝部と、この係止溝部に連設されると共に、係止溝部より幅広で且つ係止突起12が挿通可能な挿通溝部とで略T字状を呈している。尚、図示例の装着溝孔5は、隣設する装着溝孔5相互が係止溝部で連通するように形成してある。すなわち、長尺な係止溝部に対して複数の挿通溝部が所定間隔に配されるように形成してある。
前記カッタープレート10は、例えば、比較的強度や靱性等が高い適宜金属材によって形成され、しかも、略薄肉円環板状のプレート基板を、その中心を通る分割縁で二分したような一対の分割プレート11によって構成されている。
尚、カッタープレート10は、略薄肉円環板状のプレート基板を三つ(或いは、三つ以上)に分割したような分割プレート11によって構成したものでも良い。
また、前記分割プレート11は、例えば、略半円弧状の内周縁の中央部分に略T字状の係止突起12を一体的に突設し、その外周縁に複数の略三角状突出刃部を等間隔に突設し、一方の半割縁には略L字状の嵌合凹部13を凹設し、他方の半割縁には前記嵌合凹部13に嵌合する略L字状の嵌合凸部14を一体的に突設して構成されている。
前記係止突起12は、装着溝孔5の挿通溝部に挿通可能となるように形成されると共に、挿通溝部に挿通状態のまま装着溝孔5の係止溝部内への移動(回転軸1の軸心方向への移動)によって係止溝部の溝縁部分に係止可能となるように形成されている。
更に、前記嵌合凹部13及び嵌合凸部14は、他の分割プレート11の嵌合凸部14及び嵌合凹部13に対して回転軸1の軸心方向に沿って移動することにより、係脱可能に嵌合できるように形成されると共に、軸心に対して直交する平面内に於いて分離不能となるように形成されている。
すなわち、ナットを緩めることにより、任意の分割プレート11を軸心方向に沿って装着溝孔5の挿通溝部まで移動させる(係止突起12と装着溝孔5の係止溝部との係止状態を解除すると共に、組になっている分割プレート11の嵌合凹部13と嵌合凸部14との係止状態夫々を解除する)ことが可能となるように構成され、任意の分割プレート11を回転軸1(胴部3)に互換装着できるように構成されている。また、軸心に対して直交する平面内に於いては、係止突起12と装着溝孔5の係止溝部とが係止状態にあり、組になっている分割プレート11の嵌合凹部13と嵌合凸部14とが係止状態にあるときは、分割プレート11相互が分離不能となり、カッタープレート10自体の強度や耐久性等が増すように構成されている。
カッタープレート10の突出刃部は、その先端部分が先鋭な三角片状に形成されており、袋をスムーズに破けると共に、袋が絡み難いように形成されたものであれば良い。
前記スペーサー15は、例えば、適宜金属材(或いは、強度の高い適宜合成樹脂材や適宜複合材でも良い)によって胴部3に外装可能なリング状に形成されており、隣設する一対のカッタープレート10の間(ナットとカッタープレート10の間も含む)に介装されて、複数のカッタープレート10を所定の間隔(或いは、係止突起12が装着溝孔5の係止溝部に係止される位置)に維持できるように形成されている。
前記袋押えBは、例えば、基台の適宜位置やケース50の対向する側壁部分に略水平に横架配設されると共に、破袋用回転カッターAの回転軸1に対して平行で且つ斜め上方に配設される支軸25と、この支軸25に揺動自在に装着されると共に、その先端がわ部分が破袋用回転カッターAに揺動動作に於いて離隔接近自在となるように形成される複数の押え片20とで構成されている。
そして、図1〜図3に示す袋押えBは、隣設する二つの押え片20夫々の基端がわ部分に跨るように連結ボルト・ナット24を介して重り28を夫々装着し、この重り28によって押え片20の先端がわ部分が破袋用回転カッターAに揺動動作に於いて常時接近する向きの付勢力が作用するよう構成したものである。尚、隣設する二つの押え片20は、その耐久性・堅牢性が向上するように連結筒23で連結しておき、しかも、この連結筒23を支軸25に外装せしめることにより、よりスムーズに且つ安定的に揺動できるように形成してあっても良い。
ところで、袋押えB(支軸25)は、例えば、水平方向に於いて破袋用回転カッターAに離隔接近できるように構成(支軸25の取付け位置が水平方向に移動調節可能となるように構成)しておき、破袋されるゴミ入り袋が比較的大きいもの(或いは、小さいもの)で揃えられているような場合に、破袋用回転カッターAと袋押えBとの間の搬送路の間隔調節が予め簡単にできるように形成してあっても良い。すなわち、大きなゴミ入り袋を破袋用回転カッターAが咬み込んでモーター等の駆動手段が停止したり、損傷したりしないように(或いは、小さなゴミ入り袋が破かれることなく通過しないように)構成することができる。
また、図6〜図8に示す袋押えBは、隣設する二つの押え片20の基端部分を連結片20aで連結し、この連結片20aに一つの腕片20bを固定し、この腕片20bの基端部分に付勢手段となるスプリング26の引き戻し弾発力を夫々付勢できるように構成したものである。
前記押え片20は、例えば、略へ字状或いはその他の適宜形状の金属板材で形成され、しかも、その中央部分が支軸25に装着され、先端部分が複数のカッタープレート10の隣設空間夫々に臨むように配されている。
前記連結片20aは、例えば、矩形状の金属板材によって形成され、隣設する押え片20の基端部分を連結するように固着されている。
前記腕片20bは、例えば、帯板状の金属板材によって形成され、その先端縁が連結片20aの中央部分に固着されている。しかも、この腕片20bの基端部分には、適宜付勢手段が連繋されている。すなわち、腕片20bの基端部分にスプリング26の他端部が係止できるように形成されている。
前記支軸25は、例えば、金属丸棒材によって形成され、その両端部分が基台或いはケース50に固定されている。
前記スプリング26を用いた付勢手段は、例えば、スプリング26と、このスプリング26の一端部が取付けられる係止腕27とによって構成され、スプリング26の他端部が腕片20bの基端部分に取付けられて、袋押えBにスプリング26の引き戻し弾発力が常時付勢されるように構成されている。すなわち、袋押えBの押え片20先端部分が破袋用回転カッターAに接近する向きにスプリング26の引戻し弾発力が作用するように形成してある。
尚、この付勢手段は、腕片20bの基端部分に適宜錘による負荷をかけられるように構成したものであっても良い。
また、スプリング26は、前記押え片20を長く形成し、その基端部分夫々にスプリング26を直接係止させるようにしても良い(図10参照)。
前記重り28を用いた付勢手段は、例えば、連結ボルト・ナット24を介して押え片20の基端部分に固定することにより構成されている。尚、重り28は、例えば、その中央部分に連結ボルトが貫通するように形成されており、二つの押え片20の基端部分の間に(或いは、一つの押え片20の基端部分に)確実に且つ安定的に装着できるように形成されている。しかも、重り28の上部には、適宜フック等で吊下げ可能となるような適宜吊下げ環部を設けておき、比較的重量のある重り28の着脱等がより安全に行えるようにしても良い。また、重り28は、押え片20の基端部分に於いて長手方向に移動調節できるように形成しておき、付勢力の微調節が行えるように形成してあっても良い。
前記受具29は、押え片20の一部(基端寄り下端部分)に接触して重り28の付勢力による押え片20夫々の揺動を停止させるもので、例えば、適宜金属製の長尺な基部と、この基部に固定される長尺なゴム製等の緩衝材29aとからなり、押え片20の基端がわ下方に配されている。しかも、基部が基台に固定されると共に、緩衝材29aが複数の押え片20の一部に接触するように形成されている。すなわち、比較的大きなゴミ入り袋(或いは比較的大きなゴミ)が破袋用回転カッターAと袋押えBとの間の搬送路に入ってきたときに、その先端がわが下がるように(基端がわが上がるように)押え片20が揺動し、そして、このゴミ入り袋が破かれて通過した後、重り28によって押え片20の基端がわが下方に揺動したときに、押え片20の基端がわ部分が緩衝材29aに当接して、押え片20自身や受具29の損傷を防止したり、当接時の騒音等を低減できるように構成されている。
前記巻付き防止用回転体Cは、例えば、基台やケース50の対向する側壁部分に適宜軸受を介して略水平に横架配設されると共に、破袋用回転カッターAの斜め下方に配されている。しかも、駆動モーター等の駆動回転力が適宜伝達されて所定向きに駆動回転する回転軸30と、この回転軸30の外周表面に固着される複数の掻き落し片40とからなるものである。すなわち、巻付き防止用回転体Cは、破袋用回転カッターAに巻付いたり、絡み付いたり、或いは、カッタープレート10相互間に留まったりする破かれた袋やゴミ等を、確実に下方に掻き落として、優れた破袋能力を長期的に維持できるように設けられたものである。
前記回転軸30は、例えば、略円筒状の胴部32と、この胴部32の両端部分に固着してある取付盤に夫々固定される一対の軸部31とからなり、胴部32には、回転方向に於いて等間隔で配されると共に、軸心方向に等間隔で配される複数の掻き落し片40が固着されている。
前記軸部31は、例えば、適宜金属材によって軸状に形成されており、その中央部分が軸受を介して基台(或いはケース50)に装着され、その基端部分が胴部32の取付盤に固着(例えば、溶着)され、その先端部分に歯車やスプロケット等が固定されるようになっている。
前記胴部32は、例えば、適宜金属材によって略中空円柱状に形成されているものでも良いし(図6〜図10参照)、或いは、図1〜図5に示されているようなものでも良い。
すなわち、図1〜図5に示されている胴部32は、例えば、略円筒状の内側胴部33と、この内側胴部33の外周表面に夫々固着される複数の取付バー34a、34bと、これらの取付バー34a、34bを介して内側胴部33の外周がわに装着される略円筒状の外側胴部35とを備えた構成となっている。外側胴部35は、複数の半割分割胴片36で構成されると共に、複数の掻き落し片40が固着されており、この半割分割胴片36夫々は、内側胴部33に着脱自在に装着できるよう構成されている。
前記内側胴部33は、例えば、適宜金属材によって略中空円柱状に形成されており、その両端部に固着した取付盤に軸部31が固着されている。
前記取付バー34aは、例えば、適宜金属材によって長尺角棒状に形成され、内側胴部33の外周表面に筒芯に対して平行となるように配されると共に、180度間隔に固着されている。しかも、この取付バー34aの外側面には、外側胴部35の半割分割胴片36を固定ネジを介して内側胴部33に固定するための雌ネジ穴が所定位置に適数穿設されている。
前記取付バー34bは、例えば、適宜金属材によって長尺厚帯板状に形成され、内側胴部33の外周表面に筒芯に対して平行となるように配されると共に、前記取付バー34aに対して90度の間隔を維持できるように固着されている。しかも、この取付バー34bの外側端寄りには、外側胴部35の半割分割胴片36の端部に設けた挿通孔に貫通して、半割分割胴片36を固定できるような挿通ピンが所定位置に適数貫通状に突設されている。
前記外側胴部35は、例えば、適宜金属材によって略中空円筒状に形成されており、しかも、この外側胴部35は、複数の半割分割胴片36を組合せることによって構成されている。
そして、前記半割分割胴片36は、例えば、中空円筒を半割とし、更に、これを筒芯方向に沿って複数等分したような形状に形成されている。しかも、半割分割胴片36の中央部分には、前記取付バー34aに当接するような凹所が形成されており、この凹所には、取付ネジの頭部が収まると共に、ネジ部が挿通可能な透孔が穿設されており、取付ネジを介して半割分割胴片36の中央の凹所部分を取付バー34aに確実に且つ簡単に固定できるように形成されている。
また、半割分割胴片36の両端縁部分には、帯板が夫々連設されており、この帯板部分には、前記取付バー34bに突設させた挿通ピンが挿通・係止可能となる透孔が穿設されている。すなわち、挿通ピンが透孔に挿通・係止されることにより、半割分割胴片36の両端縁部分を取付バー34bに確実に、簡単に且つ安定的に固定できるように形成されている。
前記掻き落し片40は、例えば、適宜金属材によって帯板状に形成されており、胴部32に放射方向に配されると共に、軸心方向に沿って等間隔に配されている。しかも、隣設するカッタープレート10相互の隙間空間より僅かに幅狭に形成されている。すなわち、複数の掻き落し片40は、破袋用回転カッターAに絡み付いたり、巻付いたり、カッタープレート10相互の隙間空間に留まっているような破れた袋やゴミ等を確実に下方に掻き落とせるように形成されたものであれば良い。
前記ケース50は、例えば、適宜金属板等を利用して略枠状に形成され、基台に固定してあっても良いし、或いは、その一部(或いは全部)が上方に簡単に取外せるように形成してあっても良い。すなわち、破袋装置のメンテナンスや部品の交換時等に、これらの作業が行い易いように形成しても良い。
図中51は、ケース50の上部(破袋用回転カッターAを基準として袋押えBが設けてある方の反対側)に配されているガイド板で、このガイド板51は、ゴミが詰められた袋を破袋用回転カッターAがわにスムーズに導けるように形成されたものである。尚、このガイド板51は、ケース50内のゴミが詰められた袋の量が多い場合やその他のトラブル(破袋用回転カッターAがゴミ入り袋を咬み込んで停止したときに、破袋用回転カッターAを逆回転させた場合等)が生じた際等に、揺動してゴミが詰められた袋をケース50外に排出できるように形成しても良い。
図中52は、ケース50の側壁部分に設けた開口部分を自在に開閉できるように形成された開閉扉で、この開閉扉52によってケース50内のメンテナンス等(例えば、点検作業や破袋用回転カッターAのカッタープレート10の互換装着作業や巻付き防止用回転体Cの半割分割胴片36の着脱作業等)がスムーズに行えるように形成されたものである。
図中53は、ケース50上部に配されているガイド板で、このガイド板53は、ゴミが詰められた袋を破袋用回転カッターAと袋押えBとの間にスムーズに導けるように形成されたものである。
ところで、破袋装置の具体的構成、形状、寸法、材質、破袋用回転カッターAの具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、駆動手段の具体的構成、配設位置、回転軸1の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、軸部2の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、胴部3の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、装着溝孔5の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、カッタープレート10の具体的構成、形状、寸法、材質、数、分割プレート11の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、係止突起12の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、嵌合凹部13の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、嵌合凸部14の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、スペーサー15の具体的構成、形状、寸法、材質、数、袋押えBの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、押え片20の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、連結片20aの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、腕片20bの具体的構成、形状、寸法、数、連結筒23の具体的構成、形状、寸法、材質、数、連結ボルト・ナット24の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、支軸25の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、付勢手段の具体的構成、スプリング26の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、係止腕27の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、重り28の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、受具29の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、緩衝材29aの具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、巻付き防止用回転体Cの具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、回転軸30の具体的構成、形状、寸法、材質、軸部31の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、胴部32の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、内側胴部33の具体的構成、形状、寸法、材質、取付バー34a、34bの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、外側胴部35の具体的構成、形状、寸法、材質、半割分割胴片36の具体的構成、形状、寸法、材質、数、掻き落し片40の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、ケース50の具体的構成、形状、寸法、材質、ガイド板51の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、開閉扉52の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ガイド板53の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置等は図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
本発明の破袋装置を例示する一部切欠概略正面図である。 本発明の破袋装置を例示する一部切欠概略平面図である。 本発明の破袋装置を例示する一部切欠概略側面図である。 本発明の破袋装置の巻付き防止用回転体を例示する一部切欠概略正面図である。 本発明の破袋装置の巻付き防止用回転体を例示する縦断側面図である。 本発明の他の破袋装置を例示する一部切欠概略正面図である。 本発明の他の破袋装置を例示する一部切欠概略正面図である。 本発明の他の破袋装置を例示する一部切欠概略平面図である。 本発明の他の破袋装置を例示する一部切欠概略側面図である。 本発明の他の破袋装置を例示する一部切欠概略平面図である。
符号の説明
A 破袋用回転カッター
1 回転軸
2 軸部
3 胴部
5 装着溝孔
10 カッタープレート
11 分割プレート
12 係止突起
13 嵌合凹部
14 嵌合凸部
15 スペーサー
B 袋押え
20 押え片
20a 連結片
20b 腕片
23 連結筒
24 連結ボルト・ナット
25 支軸
26 スプリング
27 係止腕
28 重り
29 受具
29a 緩衝材
C 巻付き防止用回転体
30 回転軸
31 軸部
32 胴部
33 内側胴部
34a 取付バー
34b 取付バー
35 外側胴部
36 半割分割胴片
40 掻き落し片
50 ケース
51 ガイド板
52 開閉扉
53 ガイド板

Claims (5)

  1. 収集した多量の袋詰めされているゴミの選別を行うべく、袋を破けるように形成した破袋装置であって、上部に投入口を備えた適宜ケース内に横架配設されると共に、適宜駆動手段により所定向きに駆動回転可能となるよう形成される破袋用回転カッターと、この破袋用回転カッターに対して平行に配した支軸を介して揺動自在に装着されると共に、その先端がわ部分が破袋用回転カッターに離隔接近自在となるように形成される袋押えと、破袋用回転カッターに対して平行となるよう軸支されると共に、適宜駆動手段により所定向きに駆動回転可能な巻付き防止用回転体とを備え、前記破袋用回転カッターは、回転軸と、軸心に沿って適宜間隔で回転軸に装着される複数のカッタープレートとを有し、前記袋押えは、複数のカッタープレートの隣設空間夫々に臨むように配される複数の押え片と、この押え片が破袋用回転カッターに接近するように所定の力を常時付勢する適宜付勢手段とを有し、前記巻付き防止用回転体は、回転軸と、軸心に沿って適宜間隔で回転軸に装着されると共に、その先端がわ部分が複数のカッタープレートの隣設空間夫々を通過可能となるように形成される複数の掻き落し片とを有し、破袋用回転カッターと袋押えとの間が、袋詰めされたゴミの搬送路となるように形成し、袋押えの押え片で袋詰めされたゴミを破袋用回転カッターがわに押圧できるように形成し、破袋用回転カッターのカッタープレートで袋詰めされたゴミの袋を破けるように形成し、巻付き防止用回転体の掻き落し片で、破かれた袋やゴミ等が破袋用回転カッターに巻付くのを阻止できるように構成したことを特徴とする破袋装置。
  2. 前記袋押えは、破袋用回転カッターに対して平行に配した支軸に複数の押え片を揺動自在に装着し、押え片夫々の基端がわ部分に、或いは隣設する二つの押え片夫々の基端がわ部分に跨るように重りを装着し、この重りによって押え片の先端がわ部分が破袋用回転カッターに常時接近する向きの付勢力が作用するように構成し、押え片の一部に接触して重りの付勢力による押え片の揺動を停止させる受具を設け、この受具の押え片との接触部分に緩衝材を設けたことを特徴とする請求項1記載の破袋装置。
  3. 前記袋押えは、隣設する二つの押え片の基端部分を連結片で連結し、この連結片に一つの腕片を固定し、この腕片の基端部分に付勢手段の力を夫々付勢できるように構成したことを特徴とする請求項1記載の破袋装置。
  4. 前記破袋用回転カッターのカッタープレートは、一対の分割プレートからなり、この分割プレートは、回転軸の胴部に設けた装着溝孔に係脱自在に係止可能となる係止突起を有すると共に、複数の略三角状突出刃部を有し、更に、嵌合凹部と嵌合凸部とによって一対の分割プレート相互を分離自在に連結できるよう構成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の破袋装置。
  5. 前記巻付き防止用回転体の回転軸は、軸部と胴部とからなり、胴部は、内側胴部と、この内側胴部の外周がわに装着される外側胴部とからなり、外側胴部は、複数の半割分割胴片で構成され、この半割分割胴片は、適数の掻き落し片が固着されると共に、内側胴部に着脱自在に装着できるよう構成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4記載の破袋装置。
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