JPH03242246A - ロータリ破袋機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、廃棄物処理施設において、袋詰めの廃棄物
の袋を刃物で破って中味を取り出しやす（するロータリ
破袋機に関する。

〔従来の技術〕

従来の破袋機は、実開昭６２−１８５２１１号公報、実
開昭６３−１７５６０６号公報に示されるように、袋詰
めの廃棄物を搬送するコンベアの上方に交差して配置さ
れる支点軸にアームを揺動可能に懸架し、このアームの
先端にカッタを設けるものが知られている。

袋詰め廃棄物がアームの下に到達すると、アームの自重
とコンベアの搬送力とでカッタが袋を切り裂き、中味の
廃棄物が取り出しやすくなって、分別等の次工程に搬送
される。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記の従来の方式には次の問題がある。

（１１アームが揺動したときの自重が切り裂き力になる
ので、この力に限界があり、丈夫な袋を切り裂かないで
搬出してしまうことがある。

（２）自重のほかにばね等の復元力を使って切り裂き力
を大きくしたとしても、切り裂きが衝動的であるので、
廃棄物の中のびん等の硬いものでカッタの刃先がこぼれ
、切り裂き力がすぐに低下し、しばしばカッタ交換が必
要である。

（３）カッタの先端をコンベア面に近すけでも、大きな
袋詰めの後の小さな袋詰めは切り裂かないで通過してし
まう。

（４）切り裂きが袋の前面に限られ、かならずしも中味
が取り出しやす（ない。

この発明の目的は、廃棄物の袋詰めが大小混在しても確
実に切り裂きが行なわれ、中味が取り出しやすいよう切
り裂き力と切り裂き長さが大きく、刃先のこぼれにくい
新たな方式の破袋機を提供すすることにある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明１のロータリ破袋機は、 袋詰めの廃棄物を搬送するコンベアの上方に交差して配
置される軸と、この軸に取付けられ外周に刃先を設けて
回転駆動される環状のカッタと、前記軸の両端を支承し
下方に付勢するフレームとからなるものである。

発明２のロータリ破袋機は、発明１において、前記刃先
に接近して前記カッタにヒータと温度センサとを埋設す
るものである。

発明３のロータリ破袋機は、発明１又は２において、 前記刃先は、円周方向において軸心からの半径が変化し
ているものである。

発明４のロータリ破袋機は、発明１．２又は３において
、 前記刃先は、円周方向において軸方向に変化しているも
のである。

発明５のロータリ破袋機は、発明１．２又は３において
、 前記カッタは、所望の角度内で傾斜自在に前記軸に取付
けられているものである。

発明６のロータリ破袋機は、発明１．２．３．４又は５
において、 前記カッタは、円周方向に分割されて個別に前記軸に着
脱自在とされるものである。

発明７のロータリ破袋機は、発明１において、前記コン
ベアの搬入側に廃棄物の高さを検出する高さ検出器を設
け、前記廃棄物が所望の高さを超える場合に前記フレー
ムを上昇させる昇降機を設けるものである。

もっとも発明７は、更に発明２から６までのいずれかの
ものを利用してもよい。

〔作用〕

発明１においては、カッタを含む軸は、自重、ばね、シ
リンダ等で下方に付勢されて上下に動くので、袋詰めの
大小にかかわらず袋を切り裂くことができる。カッタは
環状であるので、不定形な袋の前面上方から後方に到る
長い切り裂き線を持ち、中味が自然に袋から放出されや
すく、大きな袋詰めに連続する小さな袋詰めにも、環状
で上下に動く刃物が届きやすい。比較的に遅い回転速度
にして、衝撃的でない大きな切り裂き力が与えられ、刃
先のこぼれも少（寿命が長い。

発明２においては、ヒータの熱が刃先に伝熱してプラス
チック製等の袋を溶かして切り裂くので刃先は鋭利でな
（鈍いものでよ（、刃こぼれが無（なる。センサによっ
て温度は所望範囲内におさまり過熱による廃棄物の火災
を防ぐ。

発明３においては、発明１又は２の作用が加えて、軸心
からの半径が変化している刃先とすることにより、刃先
が袋に多少、突き刺さる作用があるとともに、袋の中の
硬い物の所へ半径の大きい刃先部分が来たら半径の小さ
い方へ逃げることになり、次の半径の大きい刃先部分が
袋を切り裂（。

発明４においては、発明１．２、又は３の作用に加えて
、コンベア上に摩擦で位置を確保される袋詰めに対し、
刃先が軸方向すなわち搬送方向の直角方向にこすり付け
て崩す作用があり、硬い部分を逃げたり、切り裂き線が
蛇行したり、中味を放出したりする作用がある。

発明５においては、発明１．２又は３の作用に加えて、
軸に対し傾斜自在なカッタは、刃先の軸方向の変化が軸
の回転に依存せず、切り裂き対象の袋詰めに応じて傾斜
するので、硬い部分を自動的に避けることとなり、より
切り裂きが確実になる。

発明６においては、発明１から５までのいずれかの作用
に加えて、刃がこぼれたりした時に、こぼれた部分のカ
ッタのみ交換すればよ（て経済的であり、フレームに軸
を支承したままカッタの交換ができて交換作業が極めて
簡単である。

発明７においては、発明１の作用に加えて、破袋機に廃
棄物処理施設中における袋詰めの廃棄物のほかの机、洗
濯機等の粗大ごみが混入して搬送されて来ることがあり
、このような粗大ごみを高さ検出器が検出したら、昇降
機がカッタごとフレームを上昇させて通過させるので、
粗大ごみでカッタ又はフレーム等が破損しない。

〔実施例〕

第１図は実施例１の部分断面正面図、第２図は複数種類
の刃先形状を示す方形側面図表、第３図は実施例２のカ
ッタを示す正面図、第４図は実施例３のカッタを示す正
断面図、第５図は実施例４の側面図、第６図は実施例５
のカッタの側断面図、第７図は第６図の温度制御特性図
である。

第１図において、袋詰めの廃棄物１を搬送する掻板２ａ
付のコンベア２の上方に交差して軸３が配置される。軸
３には両端の大きい円板４ａと筒５と小さい円板４ｂと
が溶接等で固定して取付けられる。円板４ａ、４ｂのそ
れぞれには、円周方向に分割され、全体で環状をなし外
周に刃先６を持つカッタ７が着脱自在に固定される。

カッタ７を設けた前記軸３は、両端が門形のフレーム８
に軸受８ａを介して回転自在に支承され、フレーム８に
搭載した電動機９によってチェーン９ａを介して回転駆
動される。カッタフのコンベア上の回転方向はコンベア
２の搬送方向と同一とするとよい。

前記フレーム８は一方側か回動ピン１０で他方側がスラ
イダ１１で固定台１２で支持され、カッタ７を設けた軸
３とともに図示の二点鎖に示すように、回動ピン１０の
まわ−りに矢印Ｓの方向に回動可能になっている。

側板１３で幅寄せされ、コンベア２で搬送されて来る廃
棄物１に前記カッタフの刃先６が押しつけられるように
、フレーム８はスライダ１１側の点Ｐで図示しない油圧
シリンダで下方に付勢される。

カッタフの刃先形状は第２図の（ｈ）に示す円となって
いるが、第２図に示す様々な形状を持つことができる。

（ｈ）以外は手段３に係わり軸心からの半径が円周方向
において変化している。

第３図に示す実施例２は手段４に係わり、カッタ３７が
軸心に対し傾斜して固定されていて、換言すれば刃先６
は円周方向において軸方向に変化しているといえる。二
点鎖線のように各カッタの傾斜を交互にしたり、角度の
絶対値を変えたり、一方向の又は左右対称のスパイラル
状にしたりしてもよい。このような刃先が円周方向にお
いて軸方向に変化しているものに、更に第２図で示す半
径が変化するものを組合せてもよい。

第４図に示す実施例３は手段５に係わり、一対の円板４
４ａ、４４ｂは軸４３の球面座４３ａに傾斜自在に取付
けられ、軸４３に固定した駆動板４０ａ、４０ｂによっ
てピン４０ｃを介して回転駆動される。一対の円板４４
ａ、４４ｂの外周にはカッタ７が固定され、一対のばね
４０ｄで常時は傾斜しない位置にあり、負荷によって傾
斜する。

なお、第１図の変形として、回動ビン１ｏに代っで両側
をスライダで支持し、図のＰとＱにばね、シリンダ等を
当ててもよいし、軸３に各カッタを直接に結合してもよ
い。

第５図に示す実施例４は手段７に係わり、カッタ７の両
軸端を軸受８ａで支承する門形のフレーム８にはシリン
ダ５８ａ１０ソド５８ｂからなる昇降機５８と図示しな
い昇降スライダが取付けられて、常時は実施例１のよう
にカッタ７を下方に適宜な力で付勢して袋詰めの廃棄物
１の袋を切り裂くが、粗大ごみ５１が搬送されて来ると
カッタ７をフレーム８ごと急上昇させて破袋機の本体が
破損しないようになっている。

そのために搬入側の適宜な高さにコンヘアで搬送されて
来る物体の高さを検出する高さ検出器５２が配置され、
破袋機を潜り切れないが、潜っても力、り７を破損する
ような高さの、一般には粗大ごみ５１が搬送されて来る
と前記シリンダ５８ａを動作させてカッタ７を上昇させ
、粗大ごみ５１をカッタ７の下方を潜り抜けて通過させ
てしまい、所望のタイムラグ後に昇降機５８を下降させ
る。

高さ検出器５２はコンベア２の上方で揺動するアームに
付けたマイクロスイッチでもよいし、コンベア上方で側
方に設けられる発光器と受光器でもよい。高さ検出器５
２のほかに幅検出器を並設してもよい。

第６図に断面を示す実施例５は手段２に係わり、カッタ
６７ば、刃先６６を加熱して主としてプラスチックの袋
を熱で切り裂くもので、刃先６６は鈍くてもよいので刃
こぼれが少な（寿命が更に長くなる。シーズヒータ等の
ヒータ６１を刃先６６近くに埋没し、熱電対等の温度セ
ンサ６８をヒータ６１にろう接したり、ヒータ６１の間
に温度センサ６９を取付けたりする。ヒータ６１、温度
センサ６８．６９のためのｔ線は中空な軸６３の中を通
し、軸端からスタンプリングとブラシとで電気的に接続
する。加熱式カッタ６７にも発明３がら７までが適用で
きる。

第７図は温度制御特性を示し、断続制御されるヒータに
より′カッタ６７と刃先６６の温度が適正に保たれる。

〔発明の効果〕

この発明群のロータリ破袋機は、 袋詰めの廃棄物を搬送するコンベアの上方に交差して配
置される軸と、この軸に取付けられ外周に刃先を設けて
回転駆動される環状のカッタと、前記軸の両端を支承し
下方に付勢するフレームとからなるようにしたので、袋
詰めの大小にかかわらず、また大きな袋詰めに接して小
さな袋詰めの廃棄物が搬されて来ても、長い切り裂き長
さで袋の上部付近が切り裂かれて中味が自然に放出され
たり取り出しやすくなるという効果があり、切り裂きが
衝撃的でなく、比較的に低速の円周方向の刃先で行われ
るので刃のこぼれが少なく、寿命が長いという効果があ
る。

発明２は加熱されたカッタで袋を切り裂くので、刃先が
鈍くてもよく寿命が長くなる効果がある。

発明３から５までは、刃先が半径方向や軸方向に変化し
ていたり、負荷に応じて軸方向に変動するので、袋の中
の硬い部分を逃げて切り裂きやすい部分を選択的に切り
裂くこととなり、中味と大きさの不定な袋詰めの廃棄物
の袋をもよく切り裂くという効果がある。

発明６のものは、刃を部分的に交換するので、経済的で
交換の作業性もよいという効果がある。

発明７は粗大ごみが混入されて来るとカッタが上昇し破
袋機のカッタや刃先の破損を防ぐ効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例１の部分断面正面図、第２図は複数種類
の刃先形状を示す月形側面図表、第３図は実施例２のカ
ッタを示す正面図、第４図は実施例３のカッタを示す正
断面図、第５図は実施例４の側面図、第６図は実施例５
のカッタの側断面図、第７図は第６図の温度制御特性図
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）袋詰めの廃棄物を搬送するコンベアの上方に交差し
   て配置される軸と、この軸に取付けられ外周に刃先を設
   けて回転駆動される環状のカッタと、前記軸の両端を支
   承し下方に付勢するフレームとからなることを特徴とす
   るロータリ破袋機。 ２）請求項１記載のロータリ破袋機において、前記刃先
   に接近して前記カッタにヒータと温度センサとを埋設す
   ることを特徴とするロータリ破袋機。 ３）請求項１又は２記載のロータリ破袋機において、 前記刃先は、円周方向において軸心からの半径が変化し
   ていることを特徴とするロータリ破袋機。 ４）請求項１、２又は３記載のロータリ破袋機において
   、 前記刃先は、円周方向において軸方向に変化しているこ
   とを特徴とするロータリ破袋機。５）請求項１、２又は
   ３記載のロータリ破袋機において、 前記カッタは、所望の角度内で傾斜自在に前記軸に取付
   けられていることを特徴とするロータリ破袋機。 ６）請求項１、２、３、４又は５記載のロータリ破袋機
   において、 前記カッタは、円周方向に分割されて個別に前記軸に着
   脱自在とされることを特徴とするロータリ破袋機。 ７）請求項１記載のロータリ破袋機において、前記コン
   ベアの搬入側に廃棄物の高さを検出する高さ検出器を設
   け、前記廃棄物が所望の高さを超える場合に前記フレー
   ムを上昇させる昇降機を設けることを特徴とするロータ
   リ破袋機。